エッセイ本「リスタート ゼロからのレベル上げ」出版

ページ名:エッセイ本出版 2nd Season

エッセイ本の出版(秀和システム編)

2024年5月3日、Amazon等のECサイトにマイティー氏の著書の販売ページが新規に開かれていることが判明した(資料)。なお、マイティー氏本人による発売前の告知は5月9日のコミュニティ投稿で行われた。

出版社はKADOKAWAではなく、秀和システムとなっている。後述するように、KADOKAWAから出版を予定していた『10000時間レベル上げ 365日19時間ゲームする男のクレイジーな日常』(以下、単に「KADOKAWA版」と表記する)と構成が非常に似ており、実質的にこれに代わる位置づけの本ではないかと思われる。イラストも引き続き山村星人氏が担当している。

マイティー氏は出版社変更の理由を以下のように語っている。

この書籍はKADOKAWAさんの方で延期になっていて、
自分が本当に伝えたかったことを盛り込むべく再考していたのですが、
KADOKAWAさんから出すとなると作成に時間がかかり出版が数年先になりそうでした。

みなさんにいち早くお届けしたいという気持ちがあり、
秀和システムという別の出版社さんと相談し、
なんと5月31日(金)に僕の初めての本が発売されることになりました(∩´∀`)∩

https://www.youtube.com/channel/UCv3DBWI1aZVYiq-WcARA83g/community?lc=UgxMPlfPdQlNY5Yvd8F4AaABAg&lb=Ugkx7a9zEbcMnSe-s0nCvOTXUMoM6NRfCFLp

なお、丸善ジュンク堂書店「2023年 出版社書籍売上ベスト300」によれば、秀和システムは2023年における出版社別の売上金額で40位にランクインしている(資料)。

以下の記述は、Webサイト「版元ドットコム」の記述に基づく(資料)。

タイトル

本書のタイトルは、「リスタート ゼロからのレベル上げ」である。

  • KADOKAWA版のものと比べて、あたかも実際に10000時間レベル上げに費やしてきたかのような記載は削られた。
  • KADOKAWA版にあった「365日19時間ゲームする男」の表現はタイトルから削られたが、設定自体は維持されている(表紙参照)

紹介文

注目に値すると思われる点を抜粋して紹介すると以下の通りである。

今回出版する本には謝罪の意が込められているようである。

ゲームやり込み系YouTuberとして、
21万人の登録者がいる著者ですが、
かつて炎上したことがあります。

この度、本という形に残る形で謝罪させて頂きます。

YouTuber、特にゲームやり込み系になりたいという人に参考になる記述を含んでいるとのことである。

一方で、炎上し、反省したことで見えてきたものがあります。
それは「こんな自分でも誰かの役に立つのではないか」ということ。

YouTuberになりたい、特にゲーム配信者になりたい、
なかでもやり込み系になりたいという方に向けて、
僅かながらでも参考になる部分があればと…。

本書に「ごまかし」は含まれていないようである。

「ごまかさず、謙虚に、楽しく、そして誰かのためにと、僕はこの本を書きました」

内容

本書については内容部分のサンプル画像は2024年5月22日ごろになってようやく提供された。ページ数は200で、KADOKAWA版(184頁)のものと比べて増加している。

目次

本書の目次は以下の通りである。

  • まえがき
  • 第1章 1日19時間 365日ゲームする日々
    • 忙しいあなたのために1000時間の成果を 分で
    • 挑戦者の僕が勝てるのは「時間の投入量」だけだった
    • 睡眠をどこまで削れるか3時間までなら大丈夫だった
    • 食事時間最小化のためそうめんだけを食べる
    • 木金土日がゲームやり込み月火水が動画編集
    • クリスマスもなし年末年始も誕生日もなし
    • 毎週定期的に動画をアップしないと勝てない
    • 「一番つらい道を選べ」脳内の魔裟斗がささやく
    • やり込みを自動化してアニメ鑑賞を楽しむ
    • 一度アップした動画は僕のために永遠に働いてくれる
  • 第2章 ゲームやり込み YouTuberって何!?
    • モテるゲーム実況、モテないゲームやり込み
    • やっぱりみんななつかしいゲームが大好き
    • 「1日中ゲームがしたい」という夢がかなった
    • 設定上、倒せないはずのボスを無理やり倒してみる
    • 超強いラスボスを超低いレベルで倒してみる
    • 最弱キャラ一人(一匹)だけでクリアしてみる
    • レベル99は当たり前タネ収集でステータスMAXに
    • 0・0015%の超低確率を引き当てろ!
    • 極限を求めんとする「いや、まだです」の精神
    • YouTuberを3年やれば 会社員の 年分成長できる
  • 第3章 ゲームやり込み動画のつくり方
    • やり込みの「企画」とは 条件とゴールを決めること
    • 困難を乗り越えた喜びを視聴者と分かち合う
    • 動画の最終形をイメージしてまずは「シナリオ」通りにプレイ
    • 使うシーンだけ「収録」すれば 編集を劇的に時短できる
    • 集中して頭をフル回転!超速コントローラーさばき
    • 泣きそうになりながら自分の失敗の尻ぬぐいをする
    • 逃げ出したいほどつらい最後の「編集」作業
    • 音声合成ソフト「ゆっくり実況」霊夢と妖夢のかけ合い
    • 視聴者によけいな疑問を持たせてはいけない
    • サムネイルを制する者がYouTubeを制す
  • 第4章 いつだって会心の一撃をねらっている
    • マッチョ格闘家がヒョロガリYouTuberに
    • 会社でまったく成果が出ず「もう働きたくない」
    • 3週間かけた渾身の動画は1週間でたったの 再生
    • 廃人のような生活の中で出た会心の一撃
    • バズればバズるほどプレッシャーでゆううつに
    • 急上昇入りか、それ以外か
    • 多忙をきわめ人を雇おうとするも失敗
    • 突然の収益停止「もう頑張らなくていいんだ」
    • YouTubeは「やめない人」「変わり続ける人」が勝つ
    • 「本当に好きなもの」ならいくらでも頑張れる
  • あとがき

注釈と補足

こちらの記事を参照

 

宣伝動向

プレスリリース

本書の発売に先立ち、2024年5月17日、プレスリリース配信サービスであるPRTimesの記事(資料)を各社ウェブサイトが配信した。ニコニコ大百科の記事などの検索順位が下がり、事実上、SEO対策が行われた形となる。

プレスリリースを掲載したウェブサイト(一部)

ウェブサイト 資料
日本経済新聞 https://archive.md/wip/mkLgI
産経新聞 https://archive.md/wip/4g1xt
ニコニコニュース https://archive.md/wip/r4d3B
ORICON https://archive.md/wip/aWq0w

広告

アーカイブの形で取得はできていないが、以下の広告を確認している。

  • Googleの検索結果でAmazonの販売ページのリスティング広告が表示される
  • Amazonの検索結果でスポンサープロダクト広告が表示される

新聞記事

チャンネル内での宣伝

発売後、マイティー氏は報告動画をアップロードするにとどまらず、コミュニティ投稿や固定コメント、さらには普段のやり込み動画に宣伝動画を挿入するなど様々な手段を用いて自身の著書の宣伝を行っている。

販売動向

売れ行き

Amazon売れ筋ランキング

大手ECサイトAmazonによれば売れ行きは以下の通り。

秀和システム社による集計

秀和システム社は自身の公式Xアカウントのポストにて書籍の売れ行きについてランキング画像を添付しており、これによれば本書の売れ行きは以下の通りである。

  リアル書店 Amazon Kindle
第一週 ランク外
(2024-05-27~2024-06-02)
7位
(2024-05-26~2024-06-01)
ランク外
(2024-05-26~2024-06-01)
第二週 ランク外
(2024-06-03~2024-06-09)
ランク外
(2024-06-02~2024-06-08)
ランク外
(2024-06-02~2024-06-08)
第三週 集計休み 集計休み 集計休み
第四週 2位
(2024-06-17~2024-06-23)
ランク外
(2024-06-16~2024-06-22)
ランク外
(2024-06-16~2024-06-22)
第五週 ランク外
(2024-06-24~2024-06-30)
ランク外
(2024-06-23~2024-06-29)
ランク外
(2024-06-23~2024-06-29)

紀伊國屋書店による集計

マイティー氏は、2024年7月4日投稿の動画において、知り合いから送られてきたという画像を示して、「紀伊國屋書店大手町ビル店」における「単行書」ジャンルの週間ランキングで1位を獲得したと報告している。ただし、正確な集計期間は不明である。

販路

取扱店舗

WEB上で在庫が確認でき、かつアーカイブ可能なものを挙げる(大垣書店などはWEBでの在庫確認は可能だがアーカイブ不可)。

ECサイト

Amazonやブックウォーカー、hontoといったサイトは2024年5月31日に販売を開始した。Google Booksなど一部のウェブサイトでは同年6月21日をもって取り扱いを開始している(資料)。

簡易年表

年月日 内容
2024-05-01 書誌情報登録日
2024-05-03 販売ページができていることが発覚、拡散
2024-05-09 マイティー氏がコミュニティ投稿で告知
2024-05-11 書誌情報更新(マイティー氏の肩書が「自称・日本一のやり込みゲームプレイヤー」から「世界を狙う動画クリエイター」へ)
2024-05-13 書誌情報更新(詳細不明)
2024-05-17 秀和システム社がプレスリリース
書誌情報更新(細目次に番号)
Xアカウントで告知
2024-05-22 秀和システム社がFacebookとInstagramでも告知
書誌情報更新(おそらくサンプル画像の追加)
2024-05-24 秀和システム社が商品ページを開設
2024-05-31 販売開始
告知動画投稿
2024-07-04 重大速報と称して各種売上ランキングについての報告動画を投稿
「ゲーム系のゆっくり動画界ではなかなか塗り替えられないであろう前代未聞の記録を残せた」(YouTube)
「ゲーム系ゆっくり動画界で前人未到の快挙」(X)

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コメント

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名無し

ランキング操作は師匠じゃなくて出版社主導な気がする。今週のXのポストだけどブランディングの地味な本が書店1位になるとは思えない。

返信
2024-11-10 12:58:09

名無し

未来屋書店ではまったく取り扱いがないのに対し全店舗においてあるコーチャンフォーさん…

返信
2024-09-12 23:02:04

名無し

Q. サンプルを読みたいけどどこのがいいの?
A. いま読むならGoogle Play ストア(Googleブックスとは別)

返信
2024-07-07 17:39:26

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