【RP】夢物語~山オサキ~chapter7

ページ名:夢物語-山オサキ-chapter7

◆登場キャラクター
セツナ
能面の人々




能面の人々
[ 十字路を抜けると、見たところ民家が3軒、どうやら反対にもあるらしく合計6軒ある様である。 ]
[ その周りは田んぼが広がっていた。 ]


セツナ
ようやく民家だね…。
[ 鳥居番に言われたことを思い出す ]
……大丈夫。話せばきっと……。
[ まず、十字路から一番近い民家の前に立った ]


能面の人々
[ 民家の中からは人の気配がしない。 ]
[ どうやら留守にして居るのか、それともそもそも住人が居ないのか………。 ]
[ それは、分からない。 ]


セツナ
……よ、よーし。
[ 扉をノックする ]
すみませーん。誰か居ませんか?


能面の人々
[ …………返事は帰ってこない。 ]
[ すると、少女が少し匂いを嗅ぐしぐさをする。 ]
少女:…………人が居ないみたい。灯りの匂いもしないよ。


セツナ
留守ってこと?
[ 彼女の鼻を信用しての発言だ ]
仕方ない。次行こう。
[ そう言って、隣の家に行く。 ]
すみませーん。
[ 同じようにノックする ]


能面の人々
[ 始めは同じように、何も無かったが、よく見ると障子戸が開いていて、中には誰も居ないようである。 ]
[ 中には蚊帳があって、その中に蚊取り線香が置いてある。 ]


セツナ
また留守か。夜なのにね。
まぁ夢にそんなリアリティ求めすぎかな。
[ と、去ろうと思ったが ]
……入って、みようかな。
なんか手掛かりあるかもだし……。
[ が、言葉通りの行動に移れない。勝手に入るのは流石に良心が痛むからだ ]


能面の人々
少女:……ここには見覚えがある気がするんだけど、でも少しずれてる気がするんだ。
[ どことなく、自信がないと言った返しである。 ]


セツナ
見覚え?
……あー、少し違うって言ってたもんね。
[ サコウの言葉を頭で繰り返す ]
君が言うんなら、入ったほうがいいんだろうね。
よし、入ろう。
[ 観念して即実行。開いている障子戸に手を掛け、中に入ってみる ]
勝手ですけどお邪魔しまーす。


能面の人々
[ 中には誰も居ない。 ]
[ だが、生活の痕跡が僅かに伺える。 ]
[ 土間には火を使ったであろう跡がある。 ]
[ しかし、その他目につくモノはあまりない。 ]
少女:もしかしたら、ただのご近所さんだったのかも。


セツナ
ご近所さん?
[ しゃがんで土間を見る ]
うーん…なんか目ぼしいモノはないだろうか。
[ 何か役に立ちそうな、情報になりそうなものはないか。隈無く探す ]


能面の人々
[ すると、どうやら棚らしきものの上に、手帳のような物が置いてあった。 ]


セツナ
何だこれ…。
[ 棚の上の手帳を見つけ、手に取る ]
手帳か…?


能面の人々
[ 手帳にはこうあった。 ]
「去年から日照りに冷害がひどくて凶作が続いている。」
「うちはまだまだ大丈夫だが、裏の家はもう正直ダメかもしれないと言っていた。」
「悩んだ末に、あの子を山に連れていくらしい。」
「もうここでは養えるだけの実りは望めないかもしれない。」
[ 内容はココで終わっていた。 ]


セツナ
…っ。
[ 内容の暗さに衝撃を受けた ]
凶作か…災難だね。
ん、"あの子"……?
[ 誰なのか、とても興味を持った ]
……。
[ 少女をじっと見つめる ]


能面の人々
少女:…?
[ 狐耳をピコピコと動かし、見つめてきた青年の目を疑問符のついたような表情で見つめる。 ]


セツナ
…何でもないよ。
[ ポンポンっと彼女の頭を撫でる ]
さ、次のお家にお邪魔してみようか。
[ 長居してても意味は無さそうなので、この民家から出る ]


能面の人々
[ 夜が深まる、今の時間は丑三つ時辺りであろうか。 ]
[ 民家を出て、道を歩く。 ]
[ まだ調べていない、その家。 ]
[ その家の障子戸から、少し灯りが漏れている。 ]


セツナ
あ、灯りがついてる!
あの家に誰かいるかもしれないな。
[ 光を発する民家に吸い込まれるように歩いていく ]
さて……失礼の無いように。
[ 扉をノックする ]
す、すみませーん!


能面の人々
[ ノックをしたものの、返事は帰ってこない。 ]
[ しかし、耳を澄ませると中から、夫婦らしき男女の会話が障子越しに聞こえてきた。 ]
男:「しょうがないだろう、これしか…。もう…」
女:「でも、良かったんでしょうか…」
男:「もう、言ったって、遅いだろう。」
女:「ええ…でも、あの子??」
男:「してしまった事だ、それにこうでもしなきゃ…」
女:「わかってます。」
男:「俺だって、俺だって……」
女:「………………ああ、許しておくれ……??ちゃん。」
[ 最後の一言は、何故かノイズのように聞こえた。 ]


セツナ
……!
( 喧嘩? )
( って、なんて言ったんだ最後……? )
[ 障子に耳を傾ける ]
( まさか、手帳に書いてた……!? )


能面の人々
少女:……最初から、恨みもなにも…………してないよ……。
少女:………なに…。言ってたんだろ?
[ どうやら最初の言葉は無意識に発していたらしい。そして覚えていないようだった。 ]


セツナ
……!?
[ 少女の言葉に驚く ]
…どうしたの、眠い?
[ 頭を撫でる。ただ撫でてるわけではない。安心させるためでもあった ]


能面の人々
少女:ううん、大丈夫だよ。
[ どうやら眠くは無いようである。そうして不安を感じているのか、青年の手に自分の手を添える。 ]


セツナ
ぁ……。
[ 彼女の手の温もりを感じる ]
……これは、有益だ。
[ 障子扉を少し開け、中の様子を伺う ]


能面の人々
[ 障子戸を開けるとさっきまで、漏れていたはずの明りは消えている。 ]
[ それは光源ごと消えてしまったように見えた。 ]
[ そして、さっきまで聞こえていた声の主であろう男女は、居なかった。 ]


セツナ
え……。
[ 背筋が凍った ]
なんで……居ない……!? 
は、はははは……っ!
[ 恐怖に支配されそうだった。が、彼女の為にも…… ]
ッ……何か残ってるか見てみないとな……!
[ 逃げ出したいという気持ちを圧し殺し、家に上がる ]


能面の人々
[ この家の中は、少し暖かかった。 ]
[ よく見ると、囲炉裏にまだ火のついた木炭がくべられている。 ]
[ この時代の冬の寝床などはこんな感じなのだろうか、そんな雰囲気さえ持っている。 ]
[ だが外が夏の風で温かいので、あまり心地いいという感覚では無かった。 ]
[ そして、よく見ると、囲炉裏の中に何か、紙のようなものが入っている。 ]


セツナ
うわぁ……まだついてるよぉ……!
[ 先程のが余程心に来たのか、弱々しい ]
[ 囲炉裏の中の紙に気付く ]
……今度はなんだよ……。
[ 紙を取って見てみる ]


能面の人々
[ 手記にはこうあった。 ]
「ああ、なんて事だろうか。」
「この家を残すためとはいえ、ごめんなさい。」
「許してくれなんて、言わない、だけど、」
「これから、山の神様に…。」
[ そして、裏にも何か書いてあるようだ。 ]


セツナ
ゴクリ……!
[ 恐る恐る、裏を捲ると…… ]


能面の人々
[ 裏側の文字列 ]
「雪慈へ。」
[ コレだけであった。 ]


セツナ
って。これだけか……。
[ 安堵したのは、何もピンと来てないからだろう ]
‥雪慈……?
[ 名前を口にするも、やはりピンとこない ]


能面の人々
少女:………………それ。
[ ただ、静かに、でも少し震えるような声を出した。 ]


セツナ
……?
[ 少女のほうを見る ]
この名前に、聞き覚えがあるのかい?
[ 確信染みているが、それでも聞かねばならない ]


能面の人々
少女:……ある。
[ その時、ちょっとだけ笑った気がした。 ]


セツナ
……ふふ。
[ その笑顔に安心する ]
これは君の名前?


能面の人々
少女:…………そう!
[ その一言は、会ってから初めて聞くであろう、今までにない明るい声だ。 ]


セツナ
雪慈……いい名前だね。
[ ふふっとまた笑う ]
良かった……ここまで来た甲斐があったよ。君の名前を見つけることが出来たんだからね。
雪慈……か。
[ 何度も彼女の名を口にする。忘れないように ]


能面の人々
雪慈:…うん!
[ 名前が戻った。恐らく消える事も無いだろう。 ]
[ だが、 ]

 

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