【RP】夢物語~山オサキ~chapter6

ページ名:夢物語-山オサキ-chapter6

◆登場キャラクター
セツナ
能面の人々




能面の人々
[ さて、今は夜。どこかの誰かの夢の中、その場所は今、夜であります。 ]
[ そしてそこには、日本刀を咥え尾が二つに裂けた狐と、尾が裂けてないもう一匹の狐が、狐であるにも関わらず二本足で立って、もう一匹の狐の斬撃を凄まじい身のこなしで回避しているという現場でありました。 ]


セツナ
え…。
( なに、この…え? )
[ 村に入るなり、妖怪大バトルだなんて聞いてない ]
(喧嘩か?
それとも、もっと別の何か…?)
[ その様子をもう少し遠巻きで見守ることにする ]


能面の人々
[ 二尾の狐は、生前武士や侍だったと言われても疑問を持たぬほど殺陣を披露するものの、それはことごとく避けられてしまっている。恐らくはこの攻防戦はこのまま続くと思われた。 ]
[ 二匹はとても集中している様で、青年たち二人には気が付いていないようである。 ]


セツナ
すごい殺陣…!
( これは勝てない )
[ これに介入してタダで済みそうな感じではない ]
( ヤコウ、こっそり通り抜けるよ? )
[ 小声で話すと、彼女の手を引き歩き始める ]


能面の人々
少女:え…………うん。
[ ちょっと、疑問符が付いていたようだが、頷いき歩き始めた。 ]
[ 狐に引きはとりあえずは、気が付いていないようであった。 ]
[ 周りは水田だらけで、民家の周辺は狐によって塞がれてしまっていた。 ]


セツナ
うわぁ……通れそうにないな。
( ……聞くしかないか…? )
[ ゴクリと唾を飲む ]
…話を聞いてみる。僕の後ろから離れないようにね。
[ 小さな彼女にそう伝えると ]


能面の人々
少女:う、ああ、うん。
[ だが、途中で遭遇した何かを思い出したのか。少しおびえるが、それでも頷いた。 ]


セツナ
大丈夫。僕が守るからね。
[ 何度も何度も、彼女を安心させるための言葉を吐く ]
すぅぅぅ……
あのー!ちょっといいですかー!?
[ 腹から声を出してその二人に話し掛けた ]


能面の人々
二本足の狐:おや、なんだいそこの、
二尾の狐:隙あったり、この狐!
[ しかし、攻撃はかわされたが、その時に、こちらに気が付いたようだ。 ]
二尾の狐:あ、なんだい?
[ 戦闘を中止し、青年を見つめる。 ]


セツナ
( 喋った……フレンズじゃないのに )
[ 驚くとこはそこじゃないだろ ]
いや、戦いを邪魔する気はないんだが…ちょっと村の方に行きたいだけで。
通って良い…かな?
[ なんかよそよそしい。が、内容としては間違ってない ]


能面の人々
二尾の狐:あ、ああ。……………。
[ 何となく、何か青年を気にするように、そう言った後に道を開けるように避けました。 ]
二尾の狐:……お前。
[ 何かを言おうと引き留めようとしています ]


セツナ
ありが………何ですか?
[ お礼を言おうとしたが、何か言いたげなので途中で止めて聞き出そうとする ]
あの、僕の顔に何か付いてます?


能面の人々
二尾の狐:……里オサキを覚えてるか?
[ こうとだけ聞いてきた。 ]


セツナ
え……。
[ その言葉、存在を……セツナは…… ]
……どうして。
そんなことを聞くんだい?
[ ここで何もかも話すのは、何かマズイ気がした。そう、そんなピンポイントな存在を開口一番に聞いてくるなど、何かあるに決まっているからだ ]
……仮に、知ってるならどうなるの?


能面の人々
二尾の狐:………なら、確定だ。こりゃ、ヤコウの夢だ。


セツナ
……。
は?
[ その狐の言っていることを理解することはできた。夢。そう、薄々気付いてはいた。しかし ]
ヤコウの……夢……。
なら、君たちは…一体……?
[ 疑問点としては、何故そんなことをこの狐は知ってるのかということだ ]


能面の人々
二尾の狐:………私は、ただ夢を見てただけだ。だが、そう言う事だ。
二尾の狐:そして、つまりアイツは伝え損ねたんだな。
[ なんだか納得したような事を言う ]


セツナ
え……あの、わかりやすく説明してくれると助かるんすけど……。
[ 少し複雑すぎる ]
アイツって…?
ええっと…ヤコウのことかい?


能面の人々
二尾の狐:わかってるだろ、お前のそばにいる。私の相棒の事を。
[ 二尾の狐は、突然何か現実の事を言い出した。 ]


セツナ
え……?
[ 少女のほうを見る ]
相棒……?
[ 二つ尾の狐を見る ]
……お前、まさか……!?


能面の人々
二尾の狐:ココではこんな姿だがな。


セツナ
………。
サコウ……なんだね。
もしかして、それが君の本当の……?


能面の人々
二尾の狐:これも姿の一つさ、この世では人になれない。
[ 何か嘆いている様に言っているが、それでも何だか自慢げでもある。 ]


セツナ
なんだよ……ちょっと格好いいじゃん。
[ こんな感想もどうかとは思うが ]
って、違う違う。
色々言いたいことあるんだよ。
そう、だな……なんで戦ってたんだ?


能面の人々
サコウ:そう、だったな。
[ そう言って、二つ足の狐の方を見る。 ]
サコウ:コイツがいきなり仕掛けてきたんだ。
[ 何だか面倒くさそうだが、どこか懐かしそうな感じである。 ]


セツナ
コイツ……?
……。
[ 二つ足の狐を見る ]
……あなたは?
どうしてそんなことを?
サコウに何か恨みでも?


能面の人々
二本足の狐:ただ、久々に会ったもんだかじゃれついただけだよ。全く。
[ 何かをはぐらかすようであり、しかし冗談ではなさそうである。 ]


セツナ
……。
あー、そういうことだったんですね。
失礼しました。
[ 頭を下げる ]
ところでサコウ。
ここはヤコウの夢の中って言ったけど、何か知ってるの?


能面の人々
サコウ:今わかった、たぶん、アイツは何かをお前に伝えたかったんだろう。でもアイツが何考えてるか実は私も見当が付かん。お前に対して何を伝えたいのか、それがまだよくわからない。…連れてるそいつが名前を得るしか方法がなさそうだが………。
[ 何か悩んでいる、どうやらサコウにも今一つ理解しきれていないようである。 ]


セツナ
伝えたい……僕に……。
……!
[ 何か思い出した ]
……。
そうだよ。思い出させてあげたい。
もうすぐ消えちゃうかもしれないんだ。
だから、この子の名前を早く見つけたい……。
そうじゃなきゃヤコウは……!! 
[叫びそうになる感情を必死に抑える]  
教えてくれサコウ。
僕はどうしたら良い……?


能面の人々
サコウ:単純だ、その子の望みをかなえてやれ、そうすれば自然と解決するはずだ。恐らく私は助っ人要素か何かで巻き込まれただけなんだろう、だから私ではどうにもできない、手助けは出来るだろうがな。だからお前が自分で何とかするしかないさ。幸いなことに、その子は生きてるんだ。だから、たぶん大丈夫さ。
[ そう、狐姿のサコウは若干の悔しさを込めたような声で、答えた。 ]


セツナ
サコウ……。
[ 自分の拳をぎゅっと握りしめる ]
…任せて。
ヤコウの願い。必ず叶えてみせる…!
[ サコウの悔しさを感じ取ったのだろうか、その蒼い目はいつにも増して真剣だった ]
で、この村のことを少し教えて欲しいんだけど……なんか知らない?
[ サコウだけではなく、二つ足の狐にも質問した ]


能面の人々
二本足の狐:俺はそいつとは無関係だ。
サコウ:コイツは私の夢の登場人物だ。だから気にしないでいい。
[ そう言ってサコウが、二本足の狐の頭を前足でポンッ、っと叩くと、煙の様になって消えてしまった。 ]
サコウ:ここは、どうやら私たちの故郷に近いが、どうも違う。たぶん何かしらの改変が行われたんだろう。お陰で私にもわからないことがある。


セツナ
この田舎が、サコウたちの……。
[ 辺りを見回す ]
……良いところじゃないか。
[ 最初の感想はそれだった ]
改変って言ったけど、なんか見覚えのないことが起こってるってことかい?


能面の人々
サコウ:まず、この一帯が私の記憶と異なる。恐らく家と住んでいる者は私の記憶とは一致しないだろう。そしてこの地蔵、似たようなのは在った気がするけど、思い当たらない。そして、よく分からない化け物みたいなのがうろついてやがる。
[ 最後の一言は重そうだった。 ]


セツナ
化け物…。
……さっきのあれか。
[ 身震いする ]
ヤコウの夢なのに、なんであんな怪物がいるんだろうか。
[ 疑問はそれだ ]


能面の人々
サコウ:…………もしかしたら、何かアイツは迷ってるんじゃないかな。アイツは、どうも誰にも相談せずに背負いこむときがあるからな。それに、もうすぐアイツが樹海から出て四日か…。何かこの小笠原の島特有の何かが悪影響を与えてるのかもしれない。


セツナ
ヤコウに悩み…か。
僕はあの子のこと沢山知った気でいたけど、まだまだ入り口だったわけか。
もっとちゃんと話さないとな。
[ 後ろに居る幼女の頭に手をそっと置く ]
このパークが、悪影響?
…どういうこと?
[ 今までそんなこと考えたこともなかった ]


能面の人々
[ 頭を撫でられた少女は静かに笑顔を浮かべた。 ]
サコウ:この島では、制約が多い。術を使えば疲れるし、人の体の形を基本としてるから生きづらい。それに、ここでの行動にはサンドスターとかって人が呼んでるものが影響してくる、どっか仕組みを把握できてないところで障害が生じてるのかもな。まあ、この夢の中に、ちょっとだけ主人の気配がするからお前が命を失う事は無いだろう。


セツナ
はー…アニマルガールの飼育担当として学ばせてもらうよ。
仕組みか…うーん。
確か海の外に出ると、サンドスターの供給を受けられなくなって元動物に戻るんだったな。
…だから、樹海から出て戻っちゃうなんて話……無いよね?
樹海の環境が最適で、人里じゃ長く生きられないとか…!
[ 不安になってきた ]


能面の人々
サコウ:………合わない環境は寿命を削る。アイツは元々山オサキ、山に生きるものだ。可能性はある。
サコウ:普通は大丈夫でも、フレンズという存在がどうかは……………正直私にもわからない。
[ なんだか、不安そうな声である ]


セツナ
……。
僕が、連れ出したんだ。
意図を理解せず、何故家に上がりたいなんて言ったのか。
正直分かってなかった。
[ ぽつぽつと語り出す ]
ヤコウ……辛かったのかな。
あんなに明るい彼女が、まさか……。
[ ネガティブになってきた ]
……またかよ、"ユウダチ"。
[ 突如口調が荒くなる ]
何やってんだよ…動物への贖罪だなんだでイキってるのがようやく身に染みたか……また繰り返しだ、やっぱりこうなるんだ。お前は動物の世話なんぞできないのさ。
[ まるで心の中に潜むもう一人の人格が話し掛けてるみたいだ ]


能面の人々
サコウ:それはアイツがしたことだ。アイツは、もともと人に付いて歩くものだ。お前は悪くない。
[ 励ましのつもりか、何なのかフォローのような言葉をかける。 ]
[ そして気が付くと少女が、袖を引っ張っていた。 ]


セツナ
……っ!
[ 理性が自己否定で埋め尽くされる前に、袖を引っ張る彼女に気付いた ]
……。
ごめんね。大丈夫だよ。
ちょっと、迷っただけだから。
[ そう言って笑顔を作る ]
それでも僕は、責任を取らなきゃいけない。
せめて、彼女には笑っていて貰わないとね。


能面の人々
少女:助けてくれたよ、救われたよ。不安だった。寂しかった。けど、それでも。一緒なら平気。だから、きっと大丈夫だよ。
[ 今まで自分にしてくれた事を振り返りながら、そんな事を言う。 ]


セツナ
…ホントに?
[ 不安だったのは、何しも少女だけではない ]
こんな僕でも…。
……いや、今は泣き崩れる場合じゃないな。
[ 少し涙声だった ]
泣くのは、やれることをやりきってからだ。
行こう。夢が覚める前に、
[ 少女の手を握り、村方面に足を運んでいく ]


能面の人々
サコウ:わたしらはココ見張ってるから、そんじゃ。
[ 二人を見送った後、またあの二本足の狐が登場し、サコウと何か話を始めた。 ]

 

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