メーサー兵器(平成ゴジラシリーズ)

ページ名:メーサー兵器_平成ゴジラシリーズ_

登録日:2011/04/22(金) 09:26:10
更新日:2023/08/18 Fri 16:59:53NEW!
所要時間:約 6 分で読めます



タグ一覧
ゴジラ 東宝 陸自 メーサー 自衛隊 ロマン 兵器 vsシリーズ 平成vsシリーズ 一覧項目 架空の兵器 カノントータス メーサー兵器




この項目は東宝が製作した特撮映画ゴジラシリーズの中でも『VSシリーズ』と呼ばれるシリーズに登場したメーサー殺獣光線車を祖とした架空の兵器『メーサー兵器』の一覧です。





◆92式メーサービーム戦車


形式番号:DAG-MBT-MB92
所属:陸上自衛隊
   Gフォース陸軍
全長:16m
全幅:9.5m
全高:4.8m
重量:85t
乗員:2名
速度:時速47km
【武装】
500万ボルトメーサービーム砲(射程12km) ×1門
自動追尾装置×1基、
8連装ミサイルランチャー ×2基(92式改のみ)



通称「メーサータンク」
ゴジラVSビオランテ』から『ゴジラVSデストロイア』まで登場。
元々は陸上自衛隊が大陸間弾道ミサイルの迎撃システムとして開発していた特殊車両で、『ゴジラ(1984)』に登場したハイパワーレーザービーム車の後継機にあたる。
形式番号の「DAG」とは「Defend Against Godzilla」の意味。


昭和シリーズに登場するメーサー殺獣光線車と違って完全な自走式で、亀の甲羅を思わせる砲塔に8輪の車輪やパラボラ型のメーサー砲が特徴。
緊急走行時を考慮して、ハイパワーレーザービーム車から受け継がれたパトランプが装備されている。


光線発射システムはプラズマを発生・加熱して中間子(ニュートリノ)を生成、収束発射する「プラズマ加熱ミラータイプ改」を用いる。
この為に砲塔の後部には超伝導発電システムと冷却システムを備えている。
これらは別シリーズに登場する90式メーサー殺獣光線車と違って豪雨中でも問題なく使用出来る優れものである。



陸上自衛隊でも主に「特殊武器科*1」に配備され、
『VSビオランテ』で正式配備前の先行型*2がサンダービーム作戦に参加して以来、各部隊によって対怪獣用の兵器として使用される。


後に発足したGフォースには陸軍に参加、陸上戦力の要として活動する。
無人戦車部隊の遠隔コントロール装置を搭載している以外ことは性能に変わりはないが、よく見るとカラーリングがダークブルー系に変わっている。


『VSデストロイア』にはデストロイアの吐くミクロオキシゲン対策の為に、
通常火器しか持たないGフォースに代わって陸自所属の物がメーサーを超低温レーザーに換装し、
冷凍ミサイルを装填したミサイルランチャーを増設した92式メーサービーム戦車改が登場した。


なお、長い期間に渡って登場した割にはコックピット内部が登場したのは『VSデストロイア』が初めてだったりする。




【劇中での活躍】

若狭のサンダービーム作戦に参加して以降札幌、名古屋、丹沢山中、鈴鹿山脈などで怪獣と戦い、次々と撃破されていったが、
『VSデストロイア』のラストにてスーパーXⅢや他のメーサー戦車と共に逃走するデストロイアを集中攻撃、
見事これを撃破して最後の最後でメーサー部隊の意地を見せた。
そしてメルトダウンの被害を最小限に抑える為、死に逝くゴジラに最後まで冷凍攻撃を加え続けた。





◆93式自走高射メーサー砲


形式番号:MBAW-93
所属:陸上自衛隊
   Gフォース陸軍
全長:13.5m
全幅:6.2m
全高:7.4m
重量:90.5t
乗員:6名
速度:時速42km
【武装】
200万ボルト高射メーサー砲 ×2門
8連装ミサイルランチャー ×2基(93式改のみ)



ゴジラVSモスラ』からの登場。通称「ツインメーサータンク」
これも元は局地戦防空車両として開発されていたもの。
レーダー連動の射撃管制装置など高度なベトロニクスを備えている為に通信指揮車的な役割を持ち、92式メーサー戦車1個小隊(2〜3両)に1両程の割合で配備される。
元が対空兵器なだけあって仰角を大きくとれるが、92式と違ってメーサー砲がパラボラ式ではないのでパワーで劣る。
また、単価が高価なので満足な数が配備出来ていないらしい。


後にGフォース陸軍にも参加、無人戦車部隊の遠隔コントロール機能が付加されるなどの独自改造が施されている。
こちらもカラーリングがダークブルー系になっている。


『VSデストロイア』でも陸自の物が92式と同様の改造を施されて対デストロイア戦に参加、93式自走高射メーサー砲改として作中に登場した。




【劇中での活躍】

名古屋のバトラ攻撃に参加して以降、丹沢山中、鈴鹿山脈などで怪獣と戦い、やはり次々と撃破されていったが、
『VSデストロイア』のラストにてスーパーXⅢや他のメーサー戦車と共に逃走するデストロイアを集中攻撃、見事これを撃破してメーサー部隊の名誉挽回を果たした。
そしてメルトダウンの被害を最小限に抑える為、溶け崩れていくゴジラに冷凍攻撃を加え続けた。





◆93式メーサー攻撃機


形式番号:ASTOL-MB93
所属:陸上自衛隊
   Gフォース空軍
全長:15.2m
全幅:6.3m
全高:4.1m
重量:8.2t
乗員:2名
速度:時速650km
【武装】
93式省電力型80万ボルトメーサー砲 ×2基
20mm3連ガトリング砲 ×1基
70mmロケット弾
対怪獣ナパーム



ゴジラVSモスラ』に登場。米国BILL社と富士山重工が共同開発した2次元ノズル・ターボジェットによるSTOL機。
T字尾翼や着陸用スキッド等、「メーサーヘリ」の渾名が付く程見た目がヘリに似ているが、これは当初ヘリコプターとしてデザインされた時の名残である。
ただし所属は陸上自衛隊であり、自衛隊関係者からはヘリの延長線上として扱われている感はある。
Gフォースには空軍に参加しているが、作中未登場。


ヘリに近い形状のため従来の戦闘機程の高速性はないが、それでも最高速度時速650kmとヘリ以上のスピードを持ち、一撃離脱戦法を得意とした。
明言こそされていないが、その機体特性から対ゴジラ用戦闘マシン第1号「ガルーダ」のモデルになった可能性が高い。




【劇中での活躍】

富士山のマグマから現れたゴジラを丹沢山中で2機が迎え撃ち、持ち前の高機動で翻弄するが、1機が撃墜されてしまった。





◆96式冷凍レーザータンク


形式番号:DAG-MB96
所属:陸上自衛隊

  • 装置車

全長:10.5m
全幅:8.4m
全高:7.9m
重量:77t


  • 牽引車

全長:8.3m
全幅:6.4m
全高:3.9m
重量:28t
乗員:2名
速度:時速100km(牽引車単体時)
   時速 55km(装置車牽引時)
【武装】
1000万ボルト95式超低温レーザー ×1門
8連装冷凍ミサイルランチャー ×2基



デストロイアの吐くミクロオキシゲンが-183℃で無力化出来ることが判明した為、
急遽汎用トレーラーを改造してスーパーXⅢの物と同型の超低温レーザーを搭載したのがこの車両である。
その形式番号から元々は通常のメーサー兵器として開発されていた可能性もある。


冷凍攻撃仕様の92式、93式と共にデストロイア攻撃に出撃した。
デストロイアへの攻撃は失敗したが、後にゴジラがメルトダウンの兆候を見せた際にも少しでも被害を軽減させるために伊集院研作博士の要請で再び出撃した。




【劇中での活躍】

後藤陸将指揮の下、他の部隊と共に出動して臨海副都心に現れたデストロイア(幼体)の群れを冷凍攻撃で一度は蹴散らすも、
無数の幼体が合体した集合体には超低温レーザーも冷凍ミサイルも通じず、オキシジェン・デストロイヤーレイで逆に大きな被害を出した。


その後、暴走状態だったゴジラがメルトダウンの兆候を見せた為に伊集院博士の提案でスーパーXⅢと共に再出動。
92式、93式と共に逃走を図るデストロイア(完全体)を撃ち落としてトドメを刺す等の活躍を見せた。
そして遂にメルトダウンを開始したゴジラを攻撃し続け、その最期を見届けた。





その他のメーサー兵器


◆高出力メーサービームキャノン

対ゴジラ用戦闘マシン第1号「ガルーダ」の武装。
スーパーメカゴジラに合体した状態でも使用が可能。



◆プラズマメーサーキャノン

MOGERA最強の武器。パラボラが巨大な分その出力は高く、メーサータンクの5倍にも及ぶ。
スペースゴジラには有効打にならなかったものの、その火力は攻撃に巻き込まれたゴジラが気絶してしまった程。
だが、これが搭載されている構造状、腹部ハッチの装甲が薄いことがMOGERA最大の弱点になってしまった。



◆省電力メーサーバルカン

MOGERAの下半身部分が分離・変形した大型戦闘機「スターファルコン」の主武装。
威力は低いが連射が可能で、パイロットの技量次第では大きな威力を発揮する。





アニメゴジラシリーズのメーサー兵器

技術に優れた宇宙人、ビルサルドとの交流で人類が得た技術の一つ。
ヨーロッパ奪還作戦「オペレーション・エターナルライト」において戦車や艦艇にも搭載され、対怪獣戦力として大きな効果を発揮した。
しかし、ビルサルドの技術者が出払うとほとんど整備が出来なくなり、戦う以前に使い物にならなくなっていった。
しかも、肝心要のゴジラには全く効いていなかった。


冷凍メーサーもメカゴジラ搭載用に開発された。
ゴジラ相手には使い物にならないとされてメカゴジラ搭載は見送られ、役立たずとされて日本に置かれていた。
ゴジラ東京上陸時に45式冷凍メーサータンクで火災が消し止められ、避難口である羽田空港が守られる。








怪獣と戦う方は追記・修正をお願いします。

[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,3)

[#include(name=テンプレ3)]


  • ロマン兵器だよなぁ。こんな兵器を標準装備しないといけない日本も大変だ。 -- 名無しさん (2014-02-01 21:57:48)
  • プラズマで空気を真空にしてその通り道に反中間子ビームをぶち込む。下手なロボットアニメじゃ必殺技になるようなシステムがダメージにならんのよね。もっとも3代目はメーサー3台くらいで集中砲火すればよろけさせるくらいのダメージは当てられてたんだが -- 名無しさん (2014-08-05 20:03:30)
  • 一時期メーザーと誤植され続けた時期があり、某科学読本の作者はその時期の資料しか持っていなかったため、電子レンジ砲として考察してしまったのは割と有名な話 -- 名無しさん (2014-08-22 19:20:08)
  • 92式メーサータンクの中間子による効果についてはエースコンバットのメソン・カノンやレイフォースやレイストームの中間子砲みたいな発射する際の対象の皮膚や装甲の耐久性を無視してダメージを与える様な物だと考えると分かりやすいかも。 -- 名無しさん (2015-04-11 16:00:29)
  • vsデストロイアでゴジラの最後を見守った兵士たちはどんな思いでレーザーを撃ちつづけたんだろうか…。 -- 名無しさん (2015-04-15 18:30:15)
  • ↑人類の宿敵がこんな形で最期を迎えるのかと、言葉には言い表せない気持ちだったろうな -- 名無しさん (2015-07-13 01:17:31)
  • ↑1,2 ゴジラが消えて、ゴジラ化したジュニアが去っていったあと、全隊員が敬礼を送ったに違いない -- 名無しさん (2016-07-26 09:07:32)
  • そういや陸上兵器・航空兵器共にメーサー装備が実用化されてるのに海上だけメーサー兵器が登場してないんだな。原理的に大電力を必要とするだろうし、ゴジラは海から来るのだから艦艇に装備してもおかしくないはずなのだが…… -- 名無しさん (2016-08-06 19:59:58)
  • 確か海自から許可下りなかったとかじゃないっけ -- 名無しさん (2016-08-06 20:13:32)
  • 平成は光線が美しい。メーサーはその代表格 -- 名無しさん (2016-08-06 20:19:13)
  • ↑9反中間子を発射してるとは書かれてなくね? -- 名無しさん (2018-04-09 14:03:11)
  • ↑4 艦艇をSF兵器化すると何故かまず空を飛び始める東宝世界 -- 名無しさん (2018-04-15 09:46:51)
  • ↑10メーザーは初期の頃実際にメーサーと呼ばれてた。そんで初出のメーサー殺獣光線車はマイクロ波って設定だから別に間違って無いぞ -- 名無しさん (2022-12-23 23:15:39)

#comment

*1 メーサー兵器専門の架空の部署
*2 砲身が赤く、量産型とパラボラの形状が若干異なる。

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧