エンブオー

ページ名:エンブオー

登録日:2010/10/17 Sun 20:01:34
更新日:2023/08/18 Fri 10:37:11NEW!
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エンブオーとはポケットモンスターシリーズにブラック・ホワイトから登場するポケモン


■データ


全国図鑑No.500
分類:おおひぶたポケモン
英語名:Emboar
高さ:1.6m
重さ:150.0kg
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂87.5♀12.5


タイプ:ほのお/かくとう
特性:もうか(HPが1/3以下になると炎タイプの技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:すてみ(反動を受ける技の威力が1.2倍になる)


HP:110
攻撃:123
防御:65
特攻:100
特防:65
素早さ:65
合計:528


努力値:攻撃+3


ポカブがLV17でチャオブーに進化
チャオブーがLV36でエンブオーに進化。



■概要


イッシュ御三家の炎タイプで、進化してメタボったため、その将来が心配されていたポカブの最終進化形。


全体的に魔王や魔神のような印象を受ける屈強な二足歩行の豚のような姿をしたポケモン。
首の周りに炎が燃え盛っているがこれはアゴヒゲらしい。
そのアゴヒゲの炎を腕に纏い、強烈な炎のパンチを繰り出す。


また見た目の割にパワーだけでなくスピードにも優れており、それらを利用した格闘技で相手を圧倒する(その割には種族値は鈍足で先制技も覚えないが…)。
凶暴そうな見た目だが実はとても仲間思いな優しいポケモンである。


色々心配されていたポカブがその期待を裏切らずメタボ進化。
その姿は賛否両論であり、一部ではハート様だのガノンドロフ等と呼ばれている。


第5世代の御三家は「」「」「」をイメージしており、エンブオーはそのうち「」つまり中華をイメージしたポケモンとなっている。
とりわけエンブオーは「三国志の武将」がモデルとなっている。
恰幅の良い体つきとあごひげから分かるようにモチーフとなったのは蜀の豪傑・張飛で間違いない。
それに中国で最も有名な豚である猪八戒もイメージされている。



ゴウカザルゴルダックルンパッパ等と共に西遊記ネタでパーティを組むこともあるとか。



■ゲームでのエンブオー


御三家なのでブラックホワイト開始直後から入手出来る。


攻撃面が優秀で扱いやすい…が今回は中盤からもっと優秀な炎タイプ(特にヒヒダルマ)が入手出来る。
豚さん涙目…とは言え、低レベルの野良ダンゴロにつっぱりをかまして始末できるなどの長所もあり
それほど評価が低いわけではない。
特にダルマッカははりきりなので進化するまでは安定性が皆無なので少なくともシナリオ面では
そこまで不遇な御三家ではない。


…シナリオ面では。



■対戦でのエンブオー


あのバシャーモを追い抜いて全御三家トップクラスの攻撃力を持ち、HPと特攻も高めだが素早さは鈍足。
特に攻撃は剣盾でゴリランダーに抜かれるまでは御三家最高だった。


タイプはバシャーモゴウカザルに続いて連続で三度目となるほのお・かくとう。
ゴウカザルが孫悟空なので、こちらは猪八戒がモチーフとのこと。(前述の通り張飛テイストもプラスされている)
多くの人がこう思っただろう。




またかよ…




タイプこそバシャーモ、ゴウカザルと同じだが、彼らと比べて重戦車型の能力をしており耐久面で差別化されている。
そのため外見でも性能でも差別化には成功しているのだが、リザードンバクフーン、もっと言うと他の御三家組の方がよほど差別化されている。
残念なことに、当時はかなり不評だった。特にゴウカザルは第四世代の対戦環境で大暴れして、バシャーモはかそくアチャモの入手性の悪ささえ片付けば絶対に強いということが明らか。
そして当時のエンブオーは「遅い上に他の劣化」感が強いせいで、そういうのがなかったのである。


また二匹の例に漏れず異常に技が豊富でとても受け辛い。
「もろはのずつき」や「ワイルドボルト」等二匹と比べて反動系の技が多いのが特徴。



しかし耐久力に優れると言っても飽くまで他二匹と比べての話でそう何発も耐える程ではない。
なお防御・特防がかなり低いせいで、実際の耐久力はHPの印象に反してそれほど高くなく、指数にしてバシャーモの1.1倍程度しかない。因みにメガバシャーモとはほぼ同じ耐久力である。
また炎・格闘の組み合わせは攻めに回ると強いが、耐性面ではあまり優秀ではない上に主力技の使用でHPが頻繁に削れるため、耐久力で僅かに優れているというメリットも直ぐに消えてしまいやすい。
最終的には中途半端な耐久力の鈍足二刀流という残念極まるスペックになってしまうので、ゴウカザルやバシャーモと比べてかなり扱い辛いという評価を受けている…




炎格闘は速攻型のが使いやすいんだよね



とはいえ一致「ストーンエッジ」並の威力を誇る「もろはのずつき」を持つなど、見所はある。
「あくび」や「ねっとう」等の炎タイプにしては珍しい技を結構覚える点も差別化要素となり得る。


その鈍足さを補うため「ニトロチャージ」で頑張るのも手。最速ならフーディン等120族を抜ける。
素早さの低さや「アームハンマー」のデメリットを逆手に取ってトリパに入れるのもいい。
ローブシンとは違って先制技は無いが、ブシンが苦手なメタグロスエアームドだろうと炎技で焼き払えるのがgood。


というか、ゴウカザルやバシャーモを見ての通り昔から素早さの問題さえどうにかしてしまえばかなり強かったりする。
問題なのはそのゴウカザルとバシャーモが素早さの問題が最初から片付いているということなのだが。
最大の差別化点である耐久力を活かすため努力値も意識して調整したいのだが、
同期はシャンデラを筆頭にいろんなところがぶっ壊れている連中ばっかり。ああ、かわいそうなエンブオー。


ちなみにエンブオー系統の専用技に「ヒートスタンプ」がある。
これは自分と相手の体重差に応じて威力が変わる技(最大120)なのだが、150.0kgのエンブオーが最大威力を発揮できるのは相手が30.0kg以下から。
大抵の強ポケ達は重量級が多かったり(ガブリアスは軽い方だが)、身軽な人型でも40~50kgくらいはある。
一応メジャーで軽すぎて「くさむすび」が全然効かないウォッシュロトムがいるが半減……
特性でかなり重くなるボス体重最重であり「ひでり」で炎が活きる首領が覚えた方がマシである。
さらにSMでは体重が900㎏を越える馬体重最大を越えたかぐや姫それに匹敵する体重の悪食王などが登場。もうやめて、エンブオーの体重はゼロよ!
正直、この技自体が弱いわけではない。使えるポケモンと相性が悪いのであるさっさと教え技でばらまけ


エンブオー「これはひどいorz」
バシャーモ「さすがにそれは同意するぜ……俺の(元)専用技も微妙だし……」


その後のソード・シールドにてヒートスタンプは技レコード*1として登場。多くのポケモンに配られることになった。
最も前述の相性のいいポケモンの殆どはリストラの憂き目に遭ったがな!!
だがガラル新規の大王の銅象は今作の鋼タイプ最重でヒートスタンプと相性がいい。
だが一方で新システムのダイマックスと相性が今一悪いのが難点。だから配られたのかもしれない…



XYでは先制技「ふいうち」を獲得。
格闘タイプとの相性補完は抜群で、鈍足を補って苦手なエスパーに一矢報いることが出来るようになった。
また、炎複合であるため新登場のフェアリー弱点にならない格闘タイプでもある。


更にORASでは念願の隠れ特性「すてみ」が解禁。
エンブオーは「フレアドライブ」「もろはのずつき」「ワイルドボルト」等の反動ダメを受ける技が多いため、非常に相性が良い。短足なせいか捨て身対象の「とびひざげり」を覚えられないのが悔やまれる
鈍足低耐久な種族値がネックだがスカーフで補う手もあり、最速ならゲッコウガまで抜ける。
また同タイプでは最も「トリックルーム」と相性が良いとも言える。


特性でどんどん速くなれるバシャーモや、器用なゴウカザルの陰に隠れがちだが、順当に強化されて来ている。
技範囲が軍鶏や猿とは違うし、すてみ補正込みの火力なら炎格闘トップクラスなので、彼らとの差別化に悩む必要もなくなった。
だからと言って強いとか使われているという訳ではない


この惨状では最早言うまでもないが、登場以来炎御三家で使用率ワーストの座を指定席としてしまっている。
ゴウカザルは凋落したとは言われつつも6世代以降の公式大会でもシンオウポケモン限定ルールでは5位だったが、
エンブオーは当然のようにイッシュポケモン限定ルールでさえ30位圏外であった…


6~7世代で同じく使用率ワーストクラスだったメガニウムと原種ダイケンキと合わせて
最近は「不遇御三家」と呼ばれることも多いようだが、
没個性が最大の原因になっている他二匹と異なり、「個性的な長所こそあるがシステムと噛み合ってない」「先輩2匹が汎用性において優秀すぎる」という点が問題になる。
まだ希望がありそうに見えなくもないだろうか。



■チャオブー


全国図鑑No.499
分類:ひぶたポケモン
英名:Pignite
高さ:1.0m
重さ:55.5kg


タイプ:ほのお/かくとう
特性:もうか(HPが1/3以下になると炎タイプの技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:あついしぼう(氷タイプの技で受けるダメージが半分になる)


  • 種族値

HP:90
攻撃:93
防御:55
特攻:70
特防:55
素早:55
合計:418



進化前。エンブオーの隠れ特性「すてみ」に対し、こちらは「あついしぼう」。
特定の攻撃に更に強くなる特性という点で、耐久を強化する「しんかのきせき」との相性が良い。


素早さが下がった分、「ジャイロボール」の威力はエンブオーより高くなる。
ギルガルドにも後攻で攻撃でき、相手がHP252振り、こちらが特攻無振りでも「オーバーヒート」で確定1発。
また、「みがわり」からの「きあいパンチ」、「あくび」「ほえる」も耐久型では使いやすい。


■ポカブ


全国図鑑No.498
分類:ひぶたポケモン
英名:Tepig
高さ:0.5m
重さ:9.9kg


タイプ:ほのお

■アニメでのエンブオー一族


進化前のポカブがサトシの手持ちとして活躍。
CVは新ドラえもんこと水田わさび。
ミジュマルと同じく現時点で専用配役である……かと思われたがアニポケ声優の例に漏れず、後にアイリスの故郷の長老のオババ様も担当し、
ゲストのモブやポケモンも度々演じている。


登場時は、どこかのひどいトレーナーに弱いという理由で杭に縛り付けられて捨てられていた。
無理矢理杭から離れたひょうしに口と鼻に縄がからまってしまい何も食べることができず、すっかり頬がこけてしまった上にすすで薄汚れてしまう。
このせいでブラッキーと間違えられるほど痩せていた。かわいそうなポカブ……
しかし、ポケモンフーズを食べてものの数分で元の体型に戻っていた。余程ポケモンフーズは栄養価が高く作られているのだろう。


そして優しくしてくれたサトシになついて仲間になる。それまでのアニポケ炎御三家の系譜を非常に強く踏襲したポケモンである。


手持ちに追加後はサトシはジム戦などの重要な戦いによく出している。勝率はそこまで高くないが、自信をつけようとしているのかもしれない。イイヤツダナー


……前述の経緯からポカブに取って勝敗の結果は非常にデリケートな問題であり、
バトルにでるたびに期待に応えようと健気に頑張る姿に心打たれたのは俺だけではないはず。
関係ないけどポカブの尻の可愛さは異常。


しかし捨てた犯人のスワマと再会。サトシのポカブを弱いと見限って他のポカブを捕まえエンブオーにしていた。
しかもポカブに「バトル向きじゃないから自由に生きろ」と言い残していたが実際には「せいせいした」とポカブとの別れをどうとも思っていなかった。



なんだ、このド外道



もちろんこれに対してサトシも激怒。バトルを申し込むがクイタランとエンブオーの圧倒的なパワーに苦戦。
攻撃出来ないポカブをツタージャは叱咤しエンブオーを「メロメロ」からの「つるのむち」によるSMプレイで萌え豚化させるも、
エンブオーの「ヒートスタンプ」で巨大な灼熱の尻に押し潰されてダウン。
この時の、ツタージャを強烈なケツプレスで圧殺し、そのままツタージャの体の上に容赦無くドッカリと座りドヤ顔で見下ろすエンブオーは重量級ポケモンの貫禄たっぷりである。
ちなみに押し潰されたツタージャの重さは8.1kgなのに対しエンブオーの重さは150.0kgと、およそ142kgもの体重差がある。当然ヒートスタンプの威力は最大級で、ツタージャはメタボデブな雄豚の、分厚い贅肉がだっぷりとついたでっかいケツの下敷きになりドヤ顔で見下ろされるという、屈辱的な恥ずかしい責めを受けてしまう。
だが、それでも立ち上がるのは流石ツタージャとしか言い様がない。


しかしその後、クイタランの「ほのおのうず」を自身の「フレアドライブ」に纏わせた合体技、「超フレアドライブ」で、
ポカブの身替わりになったツタージャに突撃し戦闘不能にした。
2対1になりスワマは有利な状況になったが、遂にポカブは本気を出し、そのままチャオブーに進化。新たなる技「ほのおのちかい」で二匹を一発KOした。


その後、スワマはチャオブーを再び自分のものにしようとしたが、チャオブーの火炎放射で頭を焼かれた。



\ザマァ!!!!/



え、1話で終わり!?なんかあっさりだな
またチャオブーもベルのポケモンとして登場。「ニトロチャージ」のゴリ押し戦法でアロエさんまで敗った。
こちらの個体は現在エンブオーに進化している。
彼女が捕まえたチラーミィの「メロメロ」の餌食にならなかったので、性別は♂。(彼女のチラーミィのメロメロはサトシのツタージャが餌食になっている)



よい子のみんなは学校で太っている子に「うはwwエンブオーwww」とかいっちゃ駄目だぞ



追記・修正は、エンブオーの巨大なケツに押し潰されながらお願いします。


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*1 使い捨ての技マシン

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