待つ女(笑ゥせぇるすまん)

ページ名:待つ女_

登録日:2021/08/15 Sun ??:??:??
更新日:2026/04/28 Tue 11:55:44NEW!
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笑ゥせぇるすまんエピソード項目 笑ゥせぇるすまん 後味の悪いオチ 救いようがない バッドエンド 過去距離恋愛


待つ女とは、『笑ゥせぇるすまん』笑ゥせぇるすまんスペシャル (1992年12月放送のSP版。本放送終了後制作された)の第3話のエピソード。
全4話の中で3話の中の原作が無いアニメオリジナル回でもある。



【あらすじ】


四井待子は不倫相手のことが忘れられないでいた。
四井は20代のOL時代に会社の上司と不倫をしていたが、それが会社にバレて退職に追い込まれた過去があった。
しかし会社を辞める時、不倫相手の上司である半田は、


「すまない…しばらく辛抱していてくれ、女房と別れて必ず迎えに行くから」


と、四井に言ってくれた。
四井はその言葉を信じて30代になった今でも半田のことを待ち続けていたが、いつまで経っても迎えに来ない半田に最近は諦めの気持ちが芽生え始めていた。


そんな四井は、ある日喪黒福造と出会う。


【登場人物】


  • 喪黒福造

CV:大平透
ご存じ人の心を扱う笑ゥせぇるすまん。
四井に、信州の山奥にリハビリ専門の療養所の介護員としての仕事を紹介する。


  • 四井待子

CV:松井菜桜子
とある店のスナック経営者。20代のOL時代に会社の上司であった半田と不倫をしていたが、それが会社にバレて退職に追い込まれた過去があった。
喪黒の勧めで信州の山奥にリハビリ専門の療養所の介護員として働くようになる。


  • 半田

四井の不倫相手。
喪黒が紹介した療養所に働いていた四井とたまたま遭遇してしまい、過去のことを忘れ、四井に迫る。


【顛末】


四井が経営するスナックに客として来て、


「初めてですからお近付きの印にシャンペンでも抜きましょうか」


とシャンペンを注文する喪黒に、四井は少し迷いつつも『半田が迎えに来たら開けよう』と思って取っておいていたとっておきのシャンペンを出す。


そして、


  • 「私、あの人の言葉を信じて待ちました、ずーっと。でも彼は迎えに来るどころか電話一本さえ掛けてくれませんでした、それでも私はひたすら待ち続けて…」

と、四井は喪黒に過去の不倫の話をする。


四井はその言葉を信じて30代になった今でも半田のことを待ち続けていたが、いつまで経っても迎えに来ない半田に最近は諦めの気持ちが芽生え始めていた。



「そんな大切なシャンペン開けさせてしまってよかったんでしょうか?」


と聞く喪黒に、


  • 「いいんです、どうせ来ないと諦めてますわ、お客さんに呑んで頂いたほうが未練が残らなくていいわ」

と、四井は笑いながら答え、


  • 「おかげで私も吹っ切れたわぁ…もう彼のことは綺麗さっぱり忘れて一から人生をやり直します。どこか静かなところで何か人のためになるような仕事ができたらいいんですけど…」

と、どこか未練を断ち切ったような顔で自分の将来について話す。




四井は『半田が迎えに来たら開けよう』と思っていたとっておきのシャンペンを開けたことで、ようやく半田を待つことをやめる決心が付いたのだった。


そんな四井に、


&bold(){「だったら私がいいところをご紹介しますよ、信州の山奥にリハビリ専門の療養所があるんです、そこで介護員として働いていれば心のリハビリができると思いますよぉ」
}
と、喪黒は介護員の仕事を紹介する。


喪黒の申し出をありがたく受けた四井は、その後スナックを畳んでリハビリ専門の療養所で介護員として働き始める。


山奥の自然豊かな場所で人の為に尽くす仕事は四井に合っていたようで、四井は新しい仕事にやりがいを感じて毎日生き生きと過ごしていた。


そんなある日、四井が働く療養所に喪黒が様子を見に訪ねてくる。


  • 「本当に良いところを紹介していただいて、ありがとうございました。ここにいると時間を忘れられます、リハビリに励む人たちの社会復帰へのお手伝いができるんですから。心がとても穏やかになっていつまでもここにいたいくらいです」

と、喪黒に晴れやかな顔でお礼を言う四井に、


「待つばかりの消極的な人生とは違いますからね、お役に立って本当に良かった。患者さんにもずいぶん慕われているんでしょう?聞きましたよ、療養所のマリアなんて呼ばれてるそうじゃありませんか」


と、喪黒は返す。


「そんな…」


と謙遜したように笑顔を浮かべる四井に、


「しかし心配ですなぁ、患者さんに慕われるのは結構なことですが、特定の患者さんに特別な感情を持っちゃいけませんよ、ここではあなたはあなたの愛を分け隔てなく患者ひとりひとりに与えるべきなのです、聖母マリアのように」


と、喪黒は忠告をする。




喪黒の忠告に、


「私はあくまでも純粋な奉仕の気持ちでリハビリのお手伝いをしているつもりです、特別な感情など入り込む余地はありませんわぁ」


と、そんなことはありえないといった顔で笑う四井に、


「そうですかぁ、もしそうなったらあなたはここにいられなくなりますからね」


と、喪黒はさらに続ける。


+ しかし…-

四井が働く療養所に新しい患者が入ってくる。
その患者は、四井のかつての不倫相手である半田だった。
戸惑った四井だったが、四井はあくまでも介護員として素知らぬ顔で半田と接する。


しかしそんな四井に、


「こんなところで君に会えるとは思ってもみなかったよ。交通事故でね…君を辛い目に合わせたバチが当たったんだな、でも君があんまり若々しいんで別人かと思ったよ。…待子、愛してるよ、君をずっと忘れられなかったんだ、こうして会えたのも僕たちの運命なんだ!」


と、半田はグイグイと迫ってくる。




抱きしめようとしてくる半田に、


「いや…!やめて…!」


と拒絶を示す四井だったが、最終的に四井は、


「…待ってたのに!ずっと待ってたのに!なんで今頃っ!」


と、泣きながら恨み言をいいつつも半田のことを抱きしめ返してしまう。



それから四井は半田のリハビリを手伝いながら、今まで離れていた日々を埋めるように半田と心穏やかに過ごす。



しかしそんな日々も半田の回復と共に終わりが見えてくる。




半田のリハビリの経過がうまくいきもうすぐ退院となった時、四井は、


「本当に良かったわ、こんなに早く良くなって、おめでとう」


と笑顔で半田に言いつつも、


「…またお別れなのね」


と、その後顔を伏せて泣き出してしまう。


そんな四井に、


「何を言ってるんだ、もう君を話さない。待っていてくれ、ここを出たら今度こそ女房と別れる」


と半田は力強く言うが、


「もう嫌!もう待つのはたくさん!あなたといつまでもずっとこうしていたい!」


と、四井は感情を爆発させて泣き叫ぶ。



四井の言葉に半田は困ったように笑いながら、


「ハッハッハッハ…何を言ってるんだ、こんな山奥に籠もり切りだからそんな気分になるんだよ。大丈夫、僕を信じて」


と、再度自分を信じて待つようにと四井に言い聞かせる。



+ そして…-

半田に自分を信じて待つようにと言われたものの今まで放っておかれた経験からどうしてもその言葉を信じられない四井は、その日の晩診察室に忍び込んで半田のレントゲン写真を盗み出す。


しかしレントゲン写真を盗んで診察室を出た時、四井の前に喪黒が現れる。


「あなた、私の忠告を守らずに、特定の患者に特別な感情を持ってしまいましたね」


と忠告を破った事を言われた四井は、


「私は、そんな…」
と戸惑ってしまう。


「ではそのレントゲン写真はどうするつもりなのですかぁ?」


と喪黒に指摘され、


「これは!!」


と四井は図星に隠してしまう。


「あなたは彼の療養生活を長引かせるために、治っていない時の写真と今度撮る写真をすり替えるつもりなのでしょう」
と、四井がやろうとしていることを言い当てる喪黒に四井はギクリとしつつも、


「…もう私、自分の気持ちを抑えられません!」


と、切羽詰まったように叫ぶ。


しかし喪黒は、

「残念ながら、あなたはもう、ここにいる資格がなーい!ドーーーーーーーーーン!」



+ 数日後…-

退院した半田は四井に手紙を出す。




手紙には、


『退院してから一時も君を忘れることはなかった、あれから何もかも上手く運んでやっと君を迎えに行ける目処が立った。今度こそ約束しよう。駅前の花時計の前で午後一時に必ず迎えに行くよ』


と四井宛に書いた。
約束の日、半田は杖をつきながら駅前の花時計の前へと行く。


しかし、四井は時間になっても現れなかった。


午後3時まで待ってみた半田だったが、結局いつまで経っても現れない四井に、


『…これが彼女の答えなのだろう』


とため息を付いて、諦めて駅前の花時計の前から離れようとする。



そんな時、半田は花時計の前のベンチに座っているある女性に気付き、


半田ははっとなる。


しかし、よく見るとその女性はかなりの高齢者だったため、


『…気のせいか』


と半田は悲しそうな顔をし、そのまま歩き去って行く。


一方、半田から手紙を貰った四井はちゃんと約束の日時に約束の場所へと来ていた。


ずっと半田のことを待っていた。
夕方になっても深夜になってもずっと半田のことを待ち続けていた。


しかし半田は迎えに来てはくれなかった。


いや、迎えには来たが四井に気付いてはくれなかった。


そんな四井の顔は老人のように皺だらけで、髪は白髪になっていた。喪黒の手によって、老婆の姿にされていたのである。


四井は悲しみのあまり深夜のベンチで静かに泣き続ける。これからも、ずっと……


「世の中2種類の人間がいるようです待つ人と待たせる人と…しかしあのベンチに座って、彼女は誰を待つんでしょうか。♪待~て~ど暮らせどこの人~♪オ~ッホッホッホッホッホッホ・・・」



追記修正は想っている人を待ってからお願いします。

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