こうのとりミステリーツアー(名探偵コナン)

ページ名:こうのとりミステリーツアー_名探偵コナン_

登録日:2020/02/24 (月) 18:55:14
更新日:2024/06/08 Sat 15:43:24NEW!
所要時間:約 13 分で読めます



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新しい命を運び、羽を休めた家には幸福をもたらすといわれるコウノトリ…


オレ達が出会った小さなコウノトリも、また…



『こうのとりミステリーツアー』とは、『名探偵コナン』において江戸川コナンと服部平次が解決した事件の名称である。
原作がないアニメオリジナルエピソードで、第554話・第555話として2009年11月7日と14日に放送された。
脚本は宮下隼一氏。作画監督は須藤昌朋氏・山中純子氏・牟田清司氏。
JR西日本が企画するミステリーツアーを元にした旅情ミステリー第8弾。
今回で平次・和葉・新出が旅情ミステリー初登場、かつアニオリに初登場*1したエピソード。
小五郎役が神谷明氏から小山力也氏になって初めてのミステリーツアー回でもある。
今回は列車が登場せず、城崎温泉駅が登場している。



※以下ネタバレが含まれますので、未視聴の方はご注意ください。



【ストーリー】
足を捻挫したコナンの湯治のため、蘭・小五郎・少年探偵団は兵庫県の城崎温泉にやって来る。
コナンと小五郎がコウノトリが傷を癒したとされる「鴻の湯」を楽しんでいると、フリーライターの湯元幸一が小五郎の密着取材をしたいと申し込んでくる。
その頃、蘭は歩美の探偵団バッジを拾った後で路地から飛び出してきた少女とぶつかってしまう。
蘭が「母親は一緒ではないの?」と優しく尋ねると少女は「一緒やないもん!」と言って、落とした帽子を忘れて走り去っていった。
少女の事が心配になった蘭はすぐに追いかけるが、すぐ側の建物の陰から謎の人物が蘭達の様子を伺っていた。


それからしばらく経った後、合流したコナン達は先ほどから蘭の姿が見当たらない事に気づく。
すると元太と光彦はついさっき見たばかりと言ってデジカメの写真を見せるが、それには少女を追いかけている蘭の姿と、その様子を物陰から伺っている怪しい人物が写っていた。
コナンは蘭がトラブルに巻き込まれていると思い、すぐに蘭の携帯電話に連絡を入れる。だが蘭が電波の届かないところにいる為か電話が繋がらなかった。


コナン達が困っていると、そこに偶然平次と和葉が通りがかる。
平次は大手外食チェーン社長の田布施周平から行方不明の一人娘を探してほしいという依頼を受け、城崎までやって来ていた。
一人娘の名前は田布施陽菜と言い、蘭が追いかけていた少女こそが現在行方不明の陽菜だったのである。


昨日神戸にあるタブセ美術館から彫刻家の半田夏穂の作品「虹の子」が盗まれており、陽菜はその現場に出くわした為に窃盗犯に誘拐されたと考えられていた。
だがデジカメの写真から、陽菜は犯人から逃げ出した後で蘭と出会い、一緒に逃げているのではないかと推測された。


一向に連絡を寄越さない蘭を心配しつつコナン達も行動を開始。
灰原・歩美・元太・光彦・和葉は陽菜の知り合いであるイルカ訓練師の入鹿結衣と出会い、蘭と陽菜らしき2人がいた城崎マリンワールドへ向かう。
そしてコナン・平次・小五郎は、蘭と陽菜が城崎各地の観光名所で何かを探していたという情報を掴む。
だがその頃、慈母観音像を訪れていた蘭と陽菜に謎の人物の魔の手が迫り…。



【事件関係者】

  • 田布施陽菜(たぶせ はるな)

CV:松岡由貴
周平の娘。8歳。ポニーテールがかわいい少女。
昨日タブセ美術館を訪れていた時に盗難事件が発生しており、それ以降行方不明となっていた事からたまたま居合わせた事で誘拐されたと考えられていた。
だが今日城崎で姿が目撃されており、蘭とぶつかった後は彼女と行動を共にしている。
彼女達の様子を伺っていた謎の人物の存在から、犯人から逃れた後で蘭と一緒に逃げていると推測されている。
夏穂の書いた手紙のとおりに城崎の名所を訪れていき、そこで何かを探す。だが読めない漢字もあったため、幾つか間違った名所も訪れていた。
慈母観音像にいた時に謎の人物に襲われ意識を失い、蘭が連れ去られてしまう。
その後は病院へ運ばれるが、隙を見て抜け出し出石のとある場所へ向かった。
コナンは彼女の行動から、彼女がどこかに「虹の子」を隠していると推理。病院を抜け出したのは隠し場所へ向かう為と予想していた。

  • 田布施周平(たぶせ しゅうへい)

CV:西前忠久
外食チェーン「タブセ」社長で陽菜の父親。42歳。
昨日オーナーを務めるタブセ美術館から展示品の「虹の子」が盗まれており、その頃から陽菜がいなくなってしまう。
仕事でたまたま城崎に来ていた時に蒲池から連絡を貰い、知り合いの伝手で平次に陽菜の捜索を依頼した。
最近は仕事が忙しくなかなか陽菜を構う事が出来ないが、陽菜の事は誰よりも心配していた。
離婚した夏穂とは仲が悪く、夏穂の事を「芸術を取って陽菜を捨てた鬼」と言って嫌っている。だが何故か彼女の作品を美術館に展示し続けている。
今回の事件の犯人は夏穂ではないかと疑っており、陽菜を使って「虹の子」を持ち出したと考える。

  • 半田夏穂(はんだ かほ)

CV:新千恵子
彫刻家で陽菜の母親。35歳。
タブセ美術館に展示されていた「虹の子」の作者でもある。
事件の少し前に陽菜宛てに手紙を出しており、陽菜はそこに書かれた思い出の場所を巡って何かを探している。
離婚した周平の事を嫌っており、病院で彼と顔を合わせた時も言い争いをしていた。

  • 湯元幸一(ゆもと こういち)

CV:田中一成
フリーライター。28歳。
鴻の湯で小五郎と出会い、密着取材を申し込む。
しばらく小五郎と行動を共にしていたが、事件が起こり密着取材が中止になると文句を言いながら去っていった。

  • 蒲池猛(かまち たけし)

CV:坂口哲夫
タブセ美術館館長。45歳。
昨日美術館から虹の子が盗まれた後で陽菜がいない事に気づき、城崎を訪れていた周平に連絡を入れる。

  • 入鹿結衣(いるが ゆい)

CV:中村尚子
城崎マリンワールドのイルカ訓練師。23歳。
陽菜とは知り合いらしく、豊岡カバンストリートで灰原達と出会うと、同僚が蘭達らしき2人を見たという情報から城崎マリンワールドまで同行する。
何かの聞き込みをしており、マリンワールドでは悲しげな表情を浮かべていた。

  • 相良道子(さがら みちこ)

CV:早水リサ
麦わら細工作家。35歳。
夏穂の高校時代の同級生で、結衣の姉でもある。
現在は出石で麦わら細工を作っている。

  • 観光客のおばちゃん

CV:中友子、溝上真紀子、志乃宮風子
城崎に観光に訪れていたおばちゃん連中。ステレオタイプの「大阪のおばちゃん」。
なぜか少年探偵団や和葉の前によく現れ、出石城では陽菜を追っていた平次の行く手を遮っていた。



【レギュラー陣】

ご存知主人公。
蘭と新出が一緒に歩いているのを目撃し、つい歩道橋で足を踏み外し捻挫してしまう。
今回は自由に動けないので平次達が集めた情報を頼りに推理をしていく。
ターボエンジン付きスケートボードで犯人を追っていた時には、松葉杖を使って方向転換をしていた。

ご存知蘭姉ちゃん。
歩美・灰原と一緒に足湯に浸かった後、歩美が灰原の手を取って柳湯へ走って行ったのではぐれた際に歩美のバッジを拾い、歩美達に追いつく為に柳湯に向かっている途中陽菜に出会う。
陽菜が1人で城崎にいると察すると、彼女が心配になり後を追いかける。その際に陽菜に「誰にも言わない」と約束し携帯電話の電源を切っていた。
陽菜の両親が離婚していると知るとつい親が別居中である自分と重ね合わせ、彼女の気持ちを理解して行動を共にする事に決める。
慈母観音像にいた時には謎の人物に抱えられた陽菜を助けようとバッグを置いて立ち向かうが、逃げ出した謎の人物が転んだためつい隙が出来た事でスタンガンで気を失い、そのままどこかに連れ去られてしまう。
その後ガムテープで口を塞がれ、後ろ手に手足を縛られ身一つで暗くて狭い所に監禁される。

ご存知迷探偵。
湯元に名探偵の休日を密着取材したいと頼まれると上機嫌で快諾。
しかし蘭が行方不明になると取材を受けている場合ではないと判断して中断した。

ご存知哀ちゃん。
足湯に浸かっていた時には「温泉なんかって思ったけどたまにはいいかも」と思っていたが、直後に観光客のおばちゃんが割り込んできたので「やっぱりダメかも」と嫌な顔をしていた。

ご存知色黒関西弁探偵。
周平から陽菜捜索の依頼を受け城崎を訪れていた時にコナン達と出くわす。
自由に動けないコナンの代わりに自ら足となり、聞き込みを行って陽菜の目撃情報を集める。

ご存知関西娘。
探偵団と一緒に行動していた際に元太にたかられ、温泉玉子10個・豚まん5個・牛まん4個をおごる羽目になる。
その上にまだ中華まんを食べようとしていたので、「あたしはアンタのお財布とちゃうで!」と怒鳴っていた。
なお、中の人は兵庫県出身である。

ご存知純真小学生。
灰原と温泉を回っていた途中で探偵団バッジを落としてしまい、蘭に拾われている。
陽菜が自分が欲しがっていたものと同じバッグを背負っている事に気づき、バッグが売られている豊岡カバンストリートで聞き込みを行う事にする。

ご存知探偵団団長。
城崎のグルメを満喫し、和葉にもたかるおごって貰う。
だがカニアイスを食べていた時に怪しい人物とぶつかり台無しにされたので、その人物の事を恨んでいる。
城崎マリンワールドには「ゲンタ」という名前のトドがいた。

ご存知天才小学生。
蘭の姿が見えなくなった時に、ついさっき見たばかりと言ってデジカメの写真をコナンに見せる。

帝丹高校の校医。今回はセリフなし。
コナンの回想で蘭と一緒に歩いていた。



【用語】

  • 手紙

夏穂が陽菜に宛てて書いた手紙。
手紙には3年前に家族で訪れた城崎の思い出が書かれている。
手紙の最後のほうには「それまであれは旅の思い出と一緒にしまっておくね」と書かれていた。
そこに書かれた名所が今回陽菜の姿の目撃された場所とほぼ一致していた事から、陽菜は思い出の名所を辿り直し何かを探していると推測された。
だが読めない漢字も混ざっていたので、他の読める漢字から場所を推測した陽菜は、城崎文芸館の代わりに城崎麦わら細工伝承館へ、城崎温泉駅の代わりに城崎ロープウェイ山頂駅を訪れていた。

  • 虹の子

夏穂が作成した天使の像。
昨日タブセ美術館が展示品の模様替えをしていた時に盗まれている。



以下、事件の真相。さらなるネタバレにご注意ください

























  • 田布施陽菜

「虹の子」を持ち出した張本人。
実は「虹の子」には対となる母親の像があり、陽菜は2つの像を1つにする為に「虹の子」を持ち出した。
「虹の子」を持ち出して母親の像と一緒にしようとしたり、探し物の途中で鬼子母善神や慈母観音、母子地蔵等の母と子に由来する名所ばかりを訪れお参りしていた理由は、各地で願って像を1つにすればバラバラになった家族が元に戻るのではないかと考えたからである。
夏穂の手紙に「それまであれは旅の思い出と一緒にしまっておくね」とあった事から、母親の像が城崎か出石にあると考えてはるばるやって来たようである。


蘭の事は当初は邪険に扱っていたが、蘭から境遇に共感する言葉をかけられて「お姉ちゃん」と懐く。


蘭が連れ去られた時に謎の男にスタンガンで気絶させられる直前に蘭を人質にされて「「虹の子」のところへ連れて行け」「言う通りにしないとお姉ちゃんが酷い目に遭うよ」と言われたので、蘭を助けるために病院から抜け出して出石へ向かう。
感応殿を訪れた後は道子が経営する麦わら細工の店に行く。そこには夏穂が道子に預けていた母親の像があった。
女神像を見つけた直後に謎の男が現れるが、そのすぐ後にコナンも現れ…。


なお、彼女が持ち出した「虹の子」は、城崎に来た時から城崎温泉駅のコインロッカーに隠していた。

  • 毛利蘭

監禁された車のトランクの中で「だ、誰か、誰か助けて!」と口に貼り付けられたガムテープのせいで声にならない声で助けを求めながらガムテープを引き剥がそうと必死にもがくが蘭の力でも剥がれず力尽きてもがくのを休んだ時に尻ポケットに入れていた歩美の探偵団バッジに気付き、バッジで周囲の音を探偵団に伝えた。
その後はもがく気力が尽きたのかしばらくうつむいていたが外から観光客の会話が聞こえてきたのでバッジが会話を拾うよう再び体を揺すった。
その後謎の男が追跡するコナンを振り切るために急カーブをかけた際はトランクの中にかかった激しい遠心力で苦しんでいた。
そのため平次と和葉によって謎の男の留守の隙に救出された際はぐったりと見上げていた。
その後はコナンが謎の男によって気絶させられそうになっているのを見て一瞬で朦朧とした意識を回復させ、一足飛びで謎の男に猛烈なキックを食らわせた。
ちなみに慈母観音像に置いてきたバッグは後で回収したか平次と小五郎が倒れている陽菜を発見した時に見つけて回収し、後に蘭に返したと思われる。

  • 湯元幸一

蘭と陽菜を襲撃した謎の男の正体で蘭を連れ去った犯人。
小五郎に密着取材を断られ途方に暮れていた時、ある人物から「陽菜から「虹の子」を回収してほしい」と頼まれ、高額の報酬に釣られてつい引き受ける。
そして慈母観音で陽菜が「虹の子」を持っていないと知ると、蘭を連れ去り陽菜に「この子を返してほしくば「虹の子」のところまで連れて行け」と言った。


連れ去った蘭はガムテープで口と手足を後ろ手に拘束して車のフロントトランクに入れていたが、蘭が探偵団バッジのスイッチを入れた時に辰鼓楼の太鼓の音がしたので、音を聞いたコナンに出石にいると特定される。
またその後で外の観光客が「ごんべえさん」と言っていた事から、藩祖となった武将「仙石権兵衛秀久」が祀られている感応殿がある出石城跡付近にいる事がばれてしまった。(なおこの時蘭が体を揺すった事で車が揺れて焦っていた。)


道子の店へ行った後、店の奥から結衣が出てきたので慌てて逃げようとするが、コナンに足を掴まれ逃げ遅れてしまう。
そこでスタンガンを使ってコナンを気絶させようとするが、その前に平次と和葉によって助け出された蘭の強烈なキックを食らい伸びてしまった。
正体がばれるとコナン達に事情を話し、結衣と一緒に土下座をして今回の事を許してもらった。
とはいえ蘭をスタンガンで気絶させ縛って監禁し連れて行くという逮捕されても文句の言えない事をしでかしてしまっているが…。
この後でどうなったかは不明だが、結衣と共に謝罪していたので(蘭に睨まれる場面はあったものの)警察への通報は見逃してもらい全て不問となった可能性はあるかもしれない。
ただ、気絶した蘭を連れ去った行為は未成年略取か誘拐だが親告罪なので、本気で心から謝罪して(示談して)許してもらえば告訴されない可能性はあるが、スタンガンで人を気絶させる行為は(正当防衛が認められる状況でない限りは)傷害罪で、こちらは親告罪ではないので、被害者に謝っても関係無く、本当なら逮捕されるはずである。
もっとも、後述の黒幕が自白したら、彼がやったこともバラされると思われるため、どのみち警察には知られそうだが…。(今回の事件を警察に報告しないことにしたとかでもない限り)


ちなみに例の写真が撮影された時間は小五郎に密着取材をしていた最中だったので容疑者からは外れている。

  • 入鹿結衣

彼女が探していたのは湯元だったようで、「幸ちゃん」「結衣」と呼び合う仲であった。(幼馴染みか何かだろうか)
湯元が借金返済の為に皆に迷惑をかけたと知ると「アホですけど悪い人ではないんです」と頭を下げて謝罪した。




使い込んでしもたんや、美術館の費用を…


それで、「虹の子」と未発表の母親の像をまとめて売って穴埋めしようと…


ぐ、ううう…



  • 蒲池猛

今回の事件の黒幕。
美術館の資料か何かで「虹の子」には対となる母親の像がある事を知り、陽菜が「虹の子」を母親の像と一緒にしたがっている事に気づく。
そこで展示品の模様替えの時にわざと隙を作り、陽菜が「虹の子」を持ち出すよう仕向けた。
そして陽菜の跡をつけ、母親の像を見つけたらまとめて奪う魂胆であった。
だが平次と一緒に小五郎も来たためつい慌ててしまい、以前美術館の記事を書いてもらった事がある湯元を使って「虹の子」だけでも手に入れようと企んだ。


コナン達に企みを暴かれてもしらばっくれるが、ズボンに付いていたシミこそが彼が黒幕であるという決定的な証拠だった。
サングラスの男が元太とぶつかった際、元太の探偵団バッジは垂れたカニアイスで汚れていた。
ズボンのシミは元太とぶつかった時についたカニアイスであり、シミの形と探偵団バッジの形はほぼ同じであった。


決定的な証拠が見つかると遂に観念し、使い込んでしまった美術館の費用を「虹の子」と母親の像を売ったお金で穴埋めしようとしていた事を白状した。
その後はどうなったかは不明だが、最低でも館長をクビになったものと思われる。

  • 田布施周平
  • 半田夏穂

陽菜の手によって、離れ離れとなっていた「虹の子」と母親の像がようやく1つとなる。
だが周平は「お前が余計な事を吹き込むからや!」と夏穂に当たり、夏穂も「あなたこそちゃんと面倒を見てくれていてば…」と言い返した事で再び口論が始まってしまう。
そんな周平達の様子を見た陽菜は暗い表情となるが、そんな彼らを蘭は「いい加減にしてください!」と一喝する。


まだ分からないんですか!?


陽菜ちゃんがどんな思いで「虹の子」を運んだのか…
陽菜ちゃん寂しかったんです…


お母さんと離れ離れになって、お父さんは毎日仕事で忙しくって…


だから…2つの像を1つにする事で、
バラバラになった家族を元に戻せるかもしれないって…


そう考えて「虹の子」を運んだんです!


まるで…まるで、幸せを運んでくるというコウノトリのように…


蘭の言葉で自分達のほうが間違っていたと分かった周平達は、悲しげな表情となっていた陽菜に謝り、2人で陽菜を優しく抱きしめる。
そして涙を流していた陽菜も、2人に抱きしめられると笑顔を見せ「パパ…ママ…」と呼び続けていたのだった。


そんな陽菜達を見てついもらい泣きをする蘭。
そしてコナンも蘭の様子を見てつい笑みを浮かべていた。



【エピローグ】
翌日、陽菜達3人はコウノトリの郷公園を訪れ、3年前のように仲良くコウノトリを観察していた。
そんな陽菜達の様子を見ていた蘭は「うちもあんな風になれたらいいんだけど…」と少しだけ羨ましがっていた。



【余談】
本作はアニメオリジナルエピソードだが、原作をアニメ化した『もののけ倉でお宝バトル』でも探偵団が活躍した事件として少しだけ触れられている。


本作は平次と和葉のアニメオリジナルエピソード初登場回だが、2人が次のアニオリに登場するのは、2020年に放送された『大怪獣ゴメラvs仮面ヤイバー』まで待つ事になる。


現時点では、新出が登場した最後のエピソード*2となっており、2022年現在まで再登場していない。



追記・修正は城崎で湯治をしながらお願いします。


  • 珍しい平和(へいかず)のTV版アニオリ登場回 -- 名無しさん (2020-02-24 20:16:46)
  • 守る対象が犯人から離れたのに思い切り目をそらしてやられる蘭姉ちゃん -- 名無しさん (2020-02-24 20:33:42)
  • 蘭の弱点は小さい子どもが近くにいる場合は攻撃ができないところ? -- 名無しさん (2020-02-24 20:52:54)
  • 何気に蘭とコナンがペアルック気味な回 -- 名無しさん (2020-02-28 12:32:47)
  • ↑↑なお小さい子ども=コナンの場合逆に戦闘力激増の模様 -- 名無しさん (2020-05-11 15:12:56)
  • ↑3蘭が強いってこと知らない犯人がわざわざスタンガン用意してるのも変だけど。 -- 名無しさん (2020-05-12 13:01:36)
  • ↑スタンガンは多分黒幕が陽菜が虹の母子像を揃えた後彼女を襲って像を奪う時にでも使うつもりで用意したものじゃない?(8才の女の子相手にそんなもん用意すんなよとは言いたくなるが) -- 名無しさん (2020-05-17 16:49:13)
  • 蒲池役の人はピアノソナタ月光殺人事件(リメイク版)で川島を演じた。 -- 名無しさん (2021-05-02 07:04:15)
  • 金田一でも、銀行強盗による誘拐が不問に処せられ、強盗の罪のみになったケースはあるが、コナンも、いくらアニメでも、許されないところ(スタンガン)は許すべきじゃないと思う。 -- 名無しさん (2023-02-15 12:54:07)

#comment(striction)

*1 平次は原作回からアニオリ初登場まで12年、和葉が11年、新出は10年かかった。
*2 台詞ありだと『超秘密の通学路』が最後。

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