有月初(クドわふたー)

ページ名:有月初_クドわふたー_

登録日:2012/09/10 (月) 00:57:06
更新日:2023/08/12 Sat 18:49:39NEW!
所要時間:約 7 分で読めます



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クドわふたー リアリスト 有月初 あさり☆



「…それで、うちの妹に困ってるんです。」





クドわふたーの登場人物の1人。
CV:あさり☆




理樹たちと同じ高校に通っている女子生徒。佳奈多のクラスメイトらしいが理樹との接点は少なかった。
冷静沈着で感情の起伏が少ない性格。また、何よりもリアリストでありあらゆる物事に対して現実的な判断を下す。



夢を追う妹の椎菜とは正反対と言える。
彼女も椎菜には手を焼いているようであり、「ロケットのパイロットなどでは無く、女の子らしいありふれた夢を見てほしかった」と語っている。
とはいえ妹のことを全否定しているわけでは無く、頭が良く勉強も人並み以上に出来る椎菜に期待をかけている。
また、同じ夢を持つクドに対し妹の世話をしてやってほしいと頼んだりもした。



残念ながらクドわふたーの攻略対象はクド1人なので彼女は攻略対象外である。
というより彼女自身が「私、男女交際も、異性交遊も、お付き合いも、ちっともこれっぽちも興味ありません」と語っているのでフラグ建設は絶望的である。
…と思いきや、CE以降の追加イベントでは「直枝君の方から告白されたら、期待はしないけど拒む理由もないし、付き合うかも」と爆弾発言。
後述するように理樹を激しく非難したこともあるが、助けられたのも事実なので理樹のことは恋愛感情かはともかく、特別な男性と見ているようだ。
(本人もあーちゃん先輩からそう言われた時、認めている)



この点も前述したリアリスト的な思考から来るものと考えられ、他にもあーちゃん先輩が合コンに誘った際に


「本番よりも、反省会のほうが盛り上がる、あの本末転倒なイベントですね」


などとサラリと言ったり
「うなせん王国」というお菓子についている子供向けのなぞなぞに対して、


「うなせん王国の通貨はUSドル」


「うなせん王国の主要産業はレアメタルの採掘」


などと、非常にリアルな解答をしたりもしている。



また、ある事情で理樹が生徒の間で結んだ紳士協定違反である女子寮の洗濯室にいたのを発見した際には、


「精神的苦痛における損害賠償請求っていくらくらいでしょうか」


「ここに居たこと、黙ってるのに必要な口止め料ってどのくらいですか?」


と言ったり、金銭面に対する執着も強い。



家庭の経済的事情を支える為に喫茶店でバイトをしている、因みにそのバージョンの立ち絵も存在しておりかなり可愛い。




彼女の家族は元はどこにでもいるようなありふれたしかし幸せな家族であったのだが、
両親の離婚を機に生活が苦しくなり家族の関係がぎくしゃくしたものになってしまったのだという。



彼女自身も中学時代まではラクロスをしており県内でも有名な選手だったらしいのだが才能が無かったという理由と、
プロのラクロス選手の収入など雀の涙程度でしかも体を壊してしまえばそれで終わりという現実によりあきらめており、大学には行かずに就職をすると語っている。



妹の椎菜が彼女のことを快く思っていないのも、彼女が椎菜の夢を理解せずに周りに迷惑をかけるはた迷惑な子と思っているということ以外にも、
自分が反対しなかったから父親がいなくなったと思われているという原因があった。



が、理樹やクドと一緒に楽しそうにしている椎菜の姿を見て、彼女が塾を休んでまでロケット作りに励んでいるのを母に言わずに黙認したりと、
少しではあるが妹のやろうとしていることに理解を示しているようで、
椎菜もそんな姉とじゃれあったりもしているので、姉妹の仲が完全に決裂しているような状態にあるわけではないのは確かである。


以下、ネタバレ含む





















しかしロケット大会の直前に彼女が母親に告げ口したことによって椎菜が塾をサボってロケット作りをしていたことがバレてしまう。
それによって椎菜と母の関係が悪化してしまい、そのことを理樹とクドに咎められるも、
「ひどいお姉ちゃんかもしれないが、あの子の為には仕方ない」という風に語っている。



そしてその日の夜、理樹が学校の中庭に足を運び、ラクロスボールを片手に黄昏ている初の姿を見て彼女と話をする。
ラクロスの事を本当に楽しそうに語る初に対しては理樹は「椎菜の夢を否定しているのは嫉妬してるからじゃないか」と問いかける。
初はその言葉に戸惑いを見せ、やがて理樹に微笑んだかと思いきや直後に理樹に対してビンタをかます。
そしてリアリストの仮面を脱ぎ捨てた冷たい怒りの表情で自分の気持ちや過去の事、家庭の事をいっぺんにぶちまける。



彼女がラクロスを辞めた本当の理由は才能ではなく、中3の全国大会予選で負った右膝前十時靭帯断裂という大ケガによるものだった。



彼女の母親は初がラクロスをやることに反対はしておらず部費も遠征費も道具のお金も苦しい中から捻出してくれていた。
しかし、そんな風に母に迷惑をかけてまで続けていたのに怪我の所為で入院費などが重なり、母に更なる迷惑をかけていると自責の念に駆られ、
リハビリをすれば復帰できるケガだったにも関わらず、ラクロスはその時を境に全くやらなくなった。


「私が欲しかったのは、こんな毎日じゃないのっ!」


「みんなが笑いあっていられる、些細な日常なのに…」


「どうして、それが手に入らないのよ…!!」


親に迷惑かけ続けたのに何も得ることが出来ず、望んでいた些細な毎日すら崩壊してしまったという現実が、今日のリアリストとしての彼女を作り出したと言える。
そして妹の椎菜に対しても、自分の様に夢破れ、母親や自分自身を傷つける辛さを味わってほしくないから、もっと現実的に生きてほしいのに、
どうしてそのことを理解してくれないのか、といった胸の内の辛さを理樹に対してぶつける。
(この時の理樹はリトバス本編の理樹とは違って妙にヘタレであり、初の言葉に対して狼狽えるばかりであった。
この場面に限らず理樹の言動はリトバス本編と比べると違和感がある箇所が多いし、やはりクドわふたーはあくまでパラレルということだろう。
余談だが、クドわふたーの担当である城桐央氏はリトバス本編の時点から理樹をほかのライターより情けなく書く事が多かった)



だが、直後に現れたクドに話をすべて聞いていたと言われ、そして自分が泣いていることに気付かされる。
そしてクドの言葉を受けて初は更に感情を爆発させて叫び続ける。



「楽しかったわよっ!」


「泥だらけになって練習してっ!」


「へとへとになって帰ってきてっ!」


「おかあさんとしぃに、明日の試合のことを話して!」


「おかあさんが、ちょっとだけ笑ってくれて!」


「しぃが、一生懸命応援してくれて!」


「そんなことが、すごく幸せだったのよ!!」

「なのに、なのに…なんで…」


「なんで、うまくいかないのよぉぉぉぉっ!!!!!!」



それはリアリストとしての彼女とも、理樹に見せた冷たい怒りの表情の彼女とも違う、何重にも重なった殻の奥底にある心の底からの本当の叫びであった…



しかし、全てを吐き出した後の彼女の表情はとてもすっきりしたものとなる。
そして翌日のペットボトルロケット大会の日、いつも通りバイトをしていたものの、
仕事に身が入らずにお皿を三枚も割ってしまい、お店の人の気遣いで休ませてもらうことになり椎菜の応援に駆けつける。
そしてその場に現れたのは初だけではなくもう1人――



アフター編のエンディングではまたラクロスを始めた彼女の姿があり、再び夢を追い始めたようである。





「じゃあ、ふたり…ううん」


「みんなで一緒に、ね」





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