クマバチ

ページ名:クマバチ

登録日:2010/09/19(日) 10:29:06
更新日:2023/08/11 Fri 16:52:55NEW!
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アニヲタ動物図鑑 ハチ 昆虫 生物 ブーン 無関心 萌え要素 かわいい アイドル 虫項目 アニヲタ昆虫図鑑 毒針 嫌われ者_←勘違い 飛べると信じているから飛べる シンボルマーク 不可能を可能にする蜂 温厚 ぽっちゃり系 ( ^ω^) クマバチ 膜翅目



ミツバチ科クマバチ属に属する蜂の総称。
特に学名がXylocopa appendiculata circumvolans(仮名転写:クシュロコパ・アペンディクラータ・キルクムボランス)である、
キムネクマバチを指すことが多い。
漢字表記は熊蜂。


世界で500種類ほど確認されており、ミツバチと同じくハナバチ類に分類され、花粉や蜜を餌とする。
しかしミツバチとは違って社会を形成せず、常に単独で行動する習性を持つ。



体長は2cmと蜂の中では結構大型。
全体的にずんぐりとした体型で、頭以外はふわふわでもこもこの毛に覆われており、間近で見ればぬいぐるみのようでとても可愛らしい顔をしている。



出現時期は主に春~秋。
春先に「ブゥー…ン」と言う大きな羽音と共に、空中でホバリングしている姿が良く見かけられる。
その強烈な羽音や、黒くて大きな見た目、『みつばちマーヤ』や『みなしごハッチ』、最近のだと『ONE PIECE』(ジャヤ編)等の国民的作品での描写等から
どっかの縞模様と勘違いされ、人間には非常に嫌われている存在。


しかし実は全然危険な生物ではない。


性格は極めて温厚であり、こちらから何かしでかさない限り、基本的には人間には無関心。
メスはひたすら花の蜜を求めて飛び回り、ホバリングして近くにいる者に接近するのもオスがメスだと確認しようとする習性によるもの。


オスのクマバチは動く物=可愛いおにゃのこだと思っているのだ。



以下、オスの場合。


「ドゥフwww。ポカポカで気持ちいいお~。何か交尾したくなってきたでござる~。あ、女の子ですぞぉ!」


ブゥゥー…ン


「交尾するでござる~!」


「きゃあ~!ハチだ~!逃げろ~!」


「ドゥフwww逃げられたおwwwワロスwww」



以下、メスの場合。


「あーぁ…おなか空いたなぁ。どこかにいい蜜の溜まった花が………あった」


ブゥゥー…ン


「ん……ちゅッ、んくッ……んッ」


「げッ!ハチじゃねえか!うわッバカ、こっちくんな~!」


「な~に?もう五月蝿いなぁ…ご飯食べてるんだから邪魔しないでよね~」


ブスッ


「ひッ!いてえよ~!」


とまぁ、色々な理由からこんな不遇な扱いを良く受けるわけだが、
実際は人間の危機回避本能を刺激する音を発することで、自身に危険を近寄らせないようにしているらしい。
正に『こうかは ばつぐんだ!』である。


因みに、クマバチの毒針の毒自体はそんなに強くない(アナフィラキシーショックによるショック効果は別だが)。
が、長野県では過去にクマバチに刺されて少年が死亡した事件がある。この少年は、昆虫アレルギーだったらしい。


オスに至っては毒針がない。これはハチ全般に言えること。毒針はメス産卵管が進化・発達した物なのでオスはないのは当然なのである。


雌雄の見分け方も簡単。オスは顔面にクチバシのようにも見える黄色い三角マークが入っている(メスは真っ黒)。
よく見れば複眼や顔自体の形状も違うのだが、このマークの有無が一番わかりやすいだろう。


前述の通り非常に温厚なのでメスも巣穴をほじくり出すようなことをしなければ滅多に刺さない。
積極的に人を刺す害虫でもなければ、害虫を駆除したり蜂蜜を作る益虫でもない。
無害で能天気な嫌われ者――


それが、クマバチの正体なのだ。


混同されがちなスズメバチの類とは対象的な点も多い。


集団生活をする上に絶対的な力を持ち、全員が女王の為に働くスズメバチ


単独生活をするのに大して力がなく、好きな時に食べたり、好きな時におにゃのこの尻を追いかけ回したりするクマバチ


人間で例えるなら、キャリアウーマン超自堕落型腐女子(オスの場合ならキモヲタデブニート)と言ったところだろうか。




よくクマンバチと言う人がいるが、それも彼女らではなくオオスズメバチの方言名である。


そんなクマバチだが最近までは昆虫学者達からの研究の的であった。
大型の体とそれに見合わない小さな羽から「何でこいつは飛べるんだ?」と長年研究されて来たのである。
クマバチの身体構造は航空力学的に飛べるはずがないとされ、
音を上げた科学者達の中には「あの子達は飛べると信じているから飛べるんだ!」と大真面目に議論し結論づけた者もいる。
が、現在はレイノルズ数と呼ばれるなんか難しい物を計算に入れる事によって、ちゃんと解明されている*1。よかったネ。


ここからクマバチは不可能を可能にする象徴として、スポーツチーム等のシンボルマークにもなった。



クマバチ(♂)
「僕達は、飛べると信じているから飛べるんだお!」


クマバチ(♀)
「そう……私達は、不可能を可n…」


スズメバチ
「お黙りなさいキモオタニート共。良いから早く追記・修正おし!あんまりグズグズしてると…ブッ刺すわよ!」


クマバチ(♂)
「wwドゥフwwww怒られたおwww」


クマバチ(♀)
「スズメバチさんこわーい。あ、人間さんだ。私ご飯食べたいから、追記・修正しといてくださいね~♪」


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  • 水まいている時、よく見かける。 -- 名無しさん (2013-08-27 19:45:49)
  • 自転車乗ってるとき、足に止まられてビビったのはいい思い出 -- 名無しさん (2013-10-13 00:19:43)
  • 羽音がやたらとおどろおどろしいが、よくよく見てみると案外可愛かったりするから不思議 -- 名無しさん (2013-10-13 11:07:53)
  • 下半身が重いのかダルそうに飛んでてかわいい -- 名無しさん (2014-05-10 17:07:59)
  • アシダカ軍曹みたいな扱いかと思ったら益虫でもないのか そっちはミツバチだしな -- 名無しさん (2014-07-23 23:43:14)
  • うさみ「ギロリ」 -- 名無しさん (2014-12-16 01:55:23)
  • まるで大型ヘリのような存在感 -- 名無しさん (2014-12-31 20:56:55)
  • なお、また何故飛べるかについては迷走している模様 -- 名無しさん (2015-05-14 14:05:04)
  • キモヲタ呼ばわりとかひでえ -- 名無しさん (2015-08-17 17:20:45)
  • 小学生の頃こいつの仲間のクロマルハナバチに何度か刺されたことがあったが、痛いには痛いがそんなでもなかったな。ミツバチに刺された時の方が痛かったわ -- 名無しさん (2015-10-07 19:26:43)
  • 某海賊漫画では -- 名無しさん (2015-10-07 19:54:33)
  • ↑ミス 猛毒を持って追いかけ回す凶悪な虫と化してた -- 名無しさん (2015-10-07 19:56:10)
  • 謂れのない罪で虐殺されるかわいそうな奴 -- 名無しさん (2015-10-07 20:39:01)
  • レイノルズ数ってのは空気や水の粘り気のこと、サイズが小さいほど抵抗が強まる -- 名無しさん (2016-05-28 19:33:07)
  • 昔コイツと何度かぶつかったけど全然刺しに来ないのね。毛はそこそこ柔らかかった。 -- 名無しさん (2016-09-26 16:30:14)
  • みつばちマーヤで何でクマバチが悪役なんだろうと思ってたら、スズメバチと混同してたからなのね -- 名無しさん (2016-09-27 18:37:35)
  • よくタックルされる -- 名無しさん (2018-04-16 14:10:01)
  • 随分悪意ある紹介だな。自堕落とかデブとかはまあわかるが腐女子やオタクに例える理由が謎だし、自力で飯とれる時点でニートじゃないでしょうに -- 名無しさん (2018-04-17 11:04:23)
  • 羽根を振り下ろすときに瞬間的に発生する空気の渦(渦はものを吸い寄せる性質がある)を利用して飛んでいるとか。つまり同じ「飛行」でも鳥や飛行機とは原理が全く違う。 -- 名無しさん (2018-04-17 11:33:07)
  • ↑補足:その渦のでき方を計算するときに使うのがレイノルズ数。 -- 名無しさん (2018-04-17 11:36:35)
  • レイノルズ数は流体の運動を決める数字だな。粘度、流れの断面積、流れる速さで決まる。 -- 名無しさん (2018-04-17 13:14:55)
  • 部屋に入ってこられると困る。敵意がないのは解るけど何となくびびってしまう。穏便に出て行って頂くのも向こうがどんくさ…動きが遅いので窓に誘導するのも一苦労 -- 名無しさん (2018-04-17 13:31:05)
  • デカい羽音がしてなんだ!?って思ってみたらコイツだった時の安心感。「なんだお前か」ってホッとする -- 名無しさん (2022-08-12 12:31:27)

#comment

*1 空力の方程式はそのままでは計算できないので、ハトやカラスなど一般サイズの鳥や飛行機のサイズでは風の力に比べて影響の小さい粘性の影響を単純化して計算しているのだが、ハチドリの様な小型サイズの鳥や昆虫サイズでは粘性による渦の生む力の比率が無視できないというのが真相だった。

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