坂上鷹文

ページ名:坂上鷹文

登録日:2012/10/15 Mon 23:36:46
更新日:2023/08/11 Fri 16:52:32NEW!
所要時間:約 7 分で読めます



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key clannad 智代アフター 涼森ちさと すずきけいこ 出来すぎた弟 坂上鷹文



ねえちゃん…すごく、桜、きれいだよ…



keyの作品「CLANNAD」及び「智代アフター」の登場人物。
ヒロインの1人である坂上智代の弟。


基本的にネタバレを含みます。





















◆CLANNADでの概要
智代ルート内で彼女の口から語られる人物であり、彼女が自分の自慢であり最高の弟であると評している程。



智代の家族は彼女が小さい頃から冷え切っており喧嘩すらしない会話も殆ど無いような環境であった。
智代や鷹文がどんなことをしても誉めてもくれずにたった一言の言葉もくれず、姉弟は愛情を知らずに育ってきた。
姉である智代はやがて全てが憎しみの対象に見えるようになり、不良相手に喧嘩を繰り返す荒れた生活を送るようになる。
しかし弟の鷹文は姉にすら憎しみを向けられるようになり毎日を怯えるようにして暮らす辛い日々を過ごすことになる。



そして本編から丁度二年前にあたるある日、お互いに愛人も出来ていた両親が遂に離婚を切り出す。
それは既に家族と呼べるような物でも無かったハリボテの家族が本当の意味で崩壊することを意味していた。



その崩壊を心から恐れた鷹文が取った手段が自ら公道に飛び出して車にはねられるというあまりにも無茶苦茶なものであった。
(アニメ版では橋の上から川へと飛び込むという描写に変更されている)


奇跡的にも鷹文は一命を取り留める。
皮肉な物で家族の誰かがいなくなるという悲劇に直面したその時、小さな病室に集まった坂上家は初めて人間らしい顔をしていたという。
ボロボロになりながらもその光景を見て鷹文はようやく家族の幸せというものを知り、
車いすを押されながら病院の近くの桜並木の下、初めて心の底から笑っていた。



以来、智代は鷹文と共に家族を繋ぎとめることに尽力してきたと言う。
生徒会を目指しているのも思い出の桜並木を残し、今度は姉弟肩を並べて2人で歩きたいという細やかな夢があるからである。



そして智代ルートの最後に本人が登場。丁度入学式当日だったようでちゃんと1人歩けるようになるまで回復したようである。
社会人となった朋也と話して一目で姉の彼氏だということを見抜き2人はお似合いであると評していた。





◆智代アフターでの概要


「水着コンテストの優勝インタビューまでしたいとは思わないけどさ」





サブキャラだった本編とは一転して主要登場人物の1人として活躍する。


CV:涼森ちさと(初回版)
すずきけいこ(全年齢版)



中の人は同時に河南子も演じている。端から聞いただけではとても同一人物とは思えないレベルの演技力である。
key作品だけで見ても上記の2人に加えてプラネタリウムの守人お気楽天然騒がし娘
素っ気なしな堅物風紀委員長さんま大好きチビッ子フーキーンと演技の幅広すぎである。



イラストを見ればわかるようにイベントごとにかなりの種類の立ち絵が用意されておりスタッフから愛されているのがわかる。



ストーリー序盤から登場し、さも当然と言わんばかりに朋也のアパートへとやってくる。そして毎回の様に姉の恥部を目撃することになる。
全年齢版の時点で朋也が要求したマニアックなコスプレを見てしまうというかなり恥ずかしいことになっているのだが、
初回版では更にレベルアップしてアレな現場を目撃することに…



アレって何かって?初回版はR-18という時点で察しろ。



朋也とは非常に仲が良く暇さえあれば一緒になって智代をからかって遊んでいる。
…が、ある時あまりに度が過ぎていた為に実の姉からディープキスをかまされて悟りを開いてしまったりもする。



作中の季節が夏というのもあるが基本的にシャツ一枚という健康的なスタイルで過ごしている。
が、そんな見た目とは裏腹にインドア派でありコンピューターの知識に詳しい。
OSやプログラミングに関してかなり専門的なレベルで解説を行うことができ、
それを聞いた朋也はその度に頭痛を覚え想像の中で鷹文を外人化させ俺らの腹筋をぶち壊してくれる。



後、あんな姉がいるおかげなのか反射神経は良い方で智代の至近距離のハイキックを回避したりもする。



智代の話によると嘗ては陸上をやっていたそうなのだが今はやる気は無いとのこと。
また、河南子とは昔付き合っていたようなのだが三年前に縁を切ってそれっきりの関係だったらしい。出会った当初もかなり冷たくあたっていた。



以下、重大なネタバレ含む。





















坂上家が冷え切っていた頃鷹文は流されるままに生きていたのだが、そんな彼の唯一の救いが恩師である陸上部の先生だった。
先生は鷹文を自分の家へと誘い彼と同じわけあり集団である陸上部のみんなと一緒の輪の中へと誘う。
彼らは大会の結果なんてお構いなしの弱小集団であったがそれでもみんなで一緒にバカ騒ぎを楽しむ強い絆で結ばれいていた。
最初は戸惑っていた鷹文もやがてはその輪の中へと入り一緒に走ってバカ騒ぎを楽しむようになり、部内でもトップの実力を持つ程になる。



そんな中で先生の娘である河南子と出会い、陸上部の仲間の後押しもあって相思相愛の仲となる。
大切な仲間に恩師に恋人、何も無かった鷹文は彼らと出会うことによってようやく生きる意味というものを見出していたのだ。



だが、河南子の為に本気で陸上に打ち込み全国レベルにまで登り詰めた頃、鷹文の両親が離婚を切り出し、そして彼は公道に飛び出すことになる。



知っての通りその行動によって鷹文は家族を取り戻すも先生はそのことに本気で怒り、「そんな奴に河南子がやれるものか」とまで言い放つ。
更に悲劇は重なり先生は病に倒れて亡くなってしまう。



以来、鷹文の中には「家族を取り戻す為に自分に生きる意味を与えてくれたたった一人の恩師を裏切った」という心の傷が刻みこまれ、
今でも夢の中で先生の影に怯えているのだという。
三年前から河南子とそれっきりなのもそういう理由があったからこそである。



ストーリーの中盤はそんな鷹文を立ち直らせる為に智代と奮闘していくこととなる。



智代の勧めで鷹文は市内マラソン大会に参加することとなり、再び走る為に特訓をすることになる。
そして大会当日、特訓したとはいえ一年のブランクで筋力も体力も落ち切っており途中であきらめようとするも、
その最中で先生と出会ってからの楽しい思い出が脳裏を過り何とかあきらめることなく完走を果たす。



とはいえ結果は31位。現役時代には取ったことないような情けない成績に鷹文は苦笑いしその場に崩れ落ちる。
その最中でまたしても先生の影を見て、そして自分の胸の内を明かす。



「先生…」


「僕は…」


「先生と…」


「あのくそ弱い陸上部と…」


「河南子が…」


「好きでした…」


「大好きでした…」


「そして…」


「今も僕は…」


「河南子が好きです…」


「大好きです」










-許すよ-






後悔の念に駆られ続け、恩師を裏切ったという鷹文の心の傷はその恩師の娘である河南子の言葉によって癒されることとなる。



以来、河南子とよりを戻した鷹文は彼女と共に最後の時まで朋也や智代のことをサポートしていくこととなる。
陸上に関しては怪我をしていたブランクを気にしながらも「走るのは好きだから」とまた再開する意欲はあるようである。



エンディングではジャージ姿で自分より小さな少年と一緒にいる姿が見られる。
状況的にまた陸上を始めて今度は自分が教える立場になったということであろう。







追記・修正は命を懸けてでも家族を繋ぎとめる覚悟のある方がお願いします。


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