登録日:2023/06/28 Wed 17:23:15
更新日:2024/07/09 Tue 13:52:15NEW!
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ゲーム 動物園 steam 経営シミュレーション 動物王国 建築 planet_zoo
究極の動物園シミュレーションが登場。
緻密な生息環境を整え、動物園を管理しましょう。
Planet ZooとはSteamで販売されている動物園経営シミュレーションである。
▽目次
【概要】
開発はイギリスのゲーム会社Frontier Developmentの「Planet Coaster」や「Zoo Tycoon」を手掛けたチーム。
特にPlanet Coasterはシステム的にも実質前作とも呼べる立ち位置で、あちらが遊園地ならこちらは動物園である。
プレイヤーは広大な土地に自由に自分だけの動物園を作り、そして動物園の経営を行う。
基本的には飼育エリアを作り動物を迎え入れて飼育を始め、動物を見に訪れた来園者の入場料や募金などから得た資金を基にさらに動物園を発展させていく、というサイクルとなる。
勿論ただ見ていればいいだけではなくそれぞれの動物に適した環境の整備、動物の世話をするスタッフの管理、来園者への教育や不満の解消等々やるべきことは多い。
【動物】
本作の主役とも言える動物たち。登場数は90種類近く、DLC込みなら160種*1を超える。
百獣の王アフリカライオンや動物園の人気者インドゾウといった哺乳類はもちろん、フラミンゴやダチョウといった鳥類、ワニやトカゲを始めとする爬虫類、果ては昆虫類も飼育することが出来る。
動物は全て固有の3Dモデルが用意されており、飼育を始めれば食事を取ったり寝たり走ったり泳いだり木に登ったり遊んだりと様々な姿を見せる。
多種多様な動物アニメーションのこだわりっぷりは本作の特徴の一つであり、カメラモードで動物を眺めているのが楽しいという声も大きい。
また、同じ種でも各個体ごとに「遺伝子構造」という個体値のようなものを持っており、これにより繁殖力や寿命などが決まる。
見た目の面では毛皮の色違いやサイズ違いなどの個性もある。ごくまれにアルビノが出ることも。
【アピール値】
早い話が人気度で、これが高いほど来園者を集めやすく動物園全体の評価の上昇に繋がる。
貴重な種ほど高く、同じ種でもよりよい遺伝子や良い環境で育った個体ほど高くなる。
【動物の飼育】
動物には順応度というものがあり、「栄養」「社会性」「飼育エリア」「充実品」の4種から判定される。
これが高ければ動物が満足しているということであり、低ければ何らかの不満や問題が起きていることになる。
順応度が低いと繁殖を行わず、来園者からの評判も悪くなる。あまりにも低い値が続くと死亡してしまうこともあり、飼育管理おいてはこの順応度を高めることが重要になる。
【栄養】
「栄養」は名前の通りで餌や水分がきちんと提供できているかを示す。飼育員が多忙などで餌やりが十分に出来ていなかったり、処理されていない汚い水場で水分を取るなどすると下がる。
基本的には飼育員がちゃんと世話出来ていれば極端に下がることはない。また研究で餌の品質を上げることでも上昇する。
【社会性】
「社会性」は群れ、スペース、ストレスの3種で判定される。
群れは動物には何頭ならOKかというグループサイズというものが定められており、このサイズを逸脱すると下がってしまう。
例えばサバンナゾウなら3~15体であり、2体以下や16体以上になるとNG、というわけである。
またオスメスのバランスもあり、こちらが逸脱すると縄張り争いが起きて一時的にだがストレスをため込む。
当然ながらグループ幅が広いほど飼育は楽で、小さいほど飼育は面倒になる。インドサイのようなオス:メスが1:1、グループ最大2体までの動物は飼育がかなり面倒。
スペースは飼育エリアの広さで、十分なスペースを確保する必要がある。
基本的には陸地の広さだが、カバやイリエワニのような水棲の動物は水場の広さや水深、コアラやニホンザルのような動物はクライミングできる高さと幅も要求される。
陸地だけでOK、狭くてOKな動物がやりくりしやすいが、エリア内の個体数が増えるとスペース要求数も増えていくため、繁殖力の高い動物はあらかじめ多めにスペースを確保しておくといったことも検討しておかなくてはならない。
ストレスはその動物が何らかの理由でストレスと受けていると下がる。これで一番多いのが内気な動物が来園者の視線や気配を感じてしまいストレスをため込んでしまうパターン。
こうなった場合は飼育エリアを見直して来園者と動物の距離を離す、フェンスを不透明やマジックミラーにする、来園者からの視線を切れる地形や建築を用意するといった対策が必要になる。
この他縄張り争いなどで一時的に下がる場合がある。
【飼育エリア】
「清潔感」「温度」「地形」「植物」「ハードシェルター」で判定される。
要は飼育エリアの環境がその動物にとって適切であるかどうか、ということ。
飼育員の掃除が重要な清潔感を除けば全て建築・地形変化で対応することになる。また動物の生息域と異なる植物を植えると下がってしまうので注意が必要。
【充実品】
充実品とはいわゆる娯楽用品のことで、食料充実品と遊具充実品の2つで判定される。
充実品は動物の研究を進めることで解放されていくので積極的に研究を進めることが重要。
種類さえ合えば、ある動物で解放した充実品を別の動物で使うといったことも出来る。
研究さえ終えれば作るコストは安く、維持管理も餌の補充と同程度なのでそこまで困らない項目になる。
【動物の繁殖】
動物は十分な順応度があり、オスメス揃っていれば交尾して繁殖を行うことがある。
繁殖に成功すればメスは懐胎→臨月→出産となり子供が生まれる。
妊娠期間や何体生まれるかは動物によってさまざまだが、生まれた子供は親の遺伝子構造をある程度受け継いで産まれてくる。
優秀な遺伝子を持つ親を掛け合わせて優秀な子を産むというのも本作の楽しみ方の一つ。
なみに幼体はどれも可愛いと評判。自分の動物園で生まれたとなれば愛着も沸くこと請け合いである。専用の3Dモデルがある動物もいる。
【野生に返す】
繁殖させた動物は野生に返すことが出来、動物園を去る対価として保護クレジットという通貨を得られる。
絶滅に近い貴重な動物ほど野生に返した時に得られる保護クレジットも高い。
保護クレジットは通常のキャッシュでは購入できない貴重な動物を迎えることに使うのがメイン。金稼ぎのために効率重視でバンバン繁殖させているプレイヤーはこの世界の人間から見れば動物を絶滅から救っている敏腕保護活動家ということになる
【展示動物】
フェンスで設計する飼育エリアではなく、固定の大きさを持つ展示スペース内で展示される動物たち。
展示「動物」という名前ではあるが哺乳類はほとんどおらず爬虫類・両生類・昆虫がメイン。
展示の外部を飾り付けることはできるが展示内部はほとんど弄ることが出来ない。
その代わり省スペースで設置できる上に飼育の手間が少なく、それでいて繁殖力が高い種が多いので稼ぎ目的としても優秀と一般の飼育動物とはまた一味違った魅力を持つ。
昆虫系の繁殖力は特に魅力的だが、繁殖制限を掛けないと爆速で増えるためあっという間に群れ上限オーバーから順応度低下が起きることも。ゴライアスオオツノハナムグリとかゴライアスオオツノハナムグリとかゴライアスオオツノハナムグリとか
長らく豆腐型の展示スペースしかなかったが、発売から約3年後のDLC「Twilight Pack」とそれに伴うアプデでコウモリ、蝶系、ナマケモノ等用のウォークスルー展示という新しい型の展示スペースが登場した。
【建築】
Planet Coasterで培われた建築周りの自由度は本作でも健在。
各種施設や歩道、飼育エリアとなるフェンスも自由自在に設置できる。どう見ても建てられそうなのに何故か設置できないことに最初は悩まされがち
更にさまざなパーツを組み合わせて施設やフェンスを綺麗に仕上げたり、それこそパーツを組み合わせて一つの建造物をブチ上げる、なんてことも可能。
ゲーム的にはどんなに雑でもパーツを足していくことでささやかながら景観ボーナスが得らたり、周囲への悪影響を抑えることが出来るので頑張りは無駄にならない。
デフォルトのスタッフ施設はプレハブレベルの豆腐建築のため、スタッフ施設も動物園の一部であるとして飾り付けるプレイヤーもいれば、施設は豆腐のままスタッフ施設を全部地下や上空に配置し、地上を動物の飼育エリアのために広く使うというプレイヤーもいる。金が無い等の理由で雑に豆腐のままで置くこともある。
看板など一部の建築物はゲーム外部から取り込んだ画像を張り付けることも出来る。
【フェンス】
動物飼育における重要な建築物の一つで、フェンスで囲ったエリアが飼育エリアとなる。
長さ、高さ、中継点の数は自由だが「□」や「△」のような形で開始点から終点までつながるように置く必要があり、「コ」のような空きのある配置では飼育エリアとみなされない。
動物毎に最低フェンス強度や最低フェンス高が決められており、それを満たさない設計にしてしまうと中の動物がフェンスを破壊したり飛び越えてたりして脱走してしまう。バグでフェンス貫通するワニとかもいる。
強度はともかく、高さは条件を満たしていれば絶対に脱走しないというわけではなく、フェンス付近に高めの木やシェルターがあるとそれら経由して脱走することもままあるため油断は禁物。
またフェンス整備をおろそかにしていると破損して脱走が起きる場合もあるため定期的なメンテも大事。
少し特殊なものとして壁などの特定の建築物は動物が通行できず、事実上のフェンスとして機能する*2ため、フェンスではない建築物を利用して通常のフェンスでは表現できない飼育エリアを作る建築巧者もいる。
デザインセンスだけでなく少しでも隙間があると脱走したり高さも目視で測る必要があるなどゲーム的にも設計難易度は高いが、フェンスメンテが不要という大きなメリットもある。
【ショップ】
飲食関連やグッズなどの来園者向けの様々なショップ。来園者のニーズを満たすとともに動物園の重要な収入源の一つ。
店舗型と販売台のみの簡易デザインがあるがデザインのみで性能に違いはない。
レストランもあり、一定範囲内のレストランテーブルとセットで運用される。
1.16アプデからは内装・外装を自由に設計できるモジュラー型土産物ショップが登場した。
店舗サイズ、展示棚、置くアイテムを任意に決められ、内側に装飾アイテムも自由に設置可能で、これまで固定サイズしかなかったショップとは一線を画する自由度を持っている。
【設計図】
建築・設計した建物を保存し、丸ごと呼び出してそのまま建てられる機能。
自分で作って保存するだけでなく様々なテーマごとに公式が用意した設計図も用意されている他、Steamワークショップにも対応しているので、
「センスねぇ俺にそんなにいい感じの建築作れねぇよ!!!」という人はこれらを利用してみるのもおすすめ。
【スタッフ】
動物園の運営を支える飼育員や獣医、整備士といった裏方達。スタッフの管理や育成もまたこのゲームの重要な要素になっている。
また獣医と整備士を専用の施設で研究に従事させることで様々な施設やボーナスが解放されていく。
【来園者】
プレイヤーの動物園を訪問する金づる人々。何かにつけてケチをつけてくるが彼ら彼女らの入場料と募金とショップの売り上げが重要な収入源であり、如何にして来園者に満足してもらうかは経営における重要なポイント。
教育度を高めると募金額が上がりやすいため来園者に向けて適切に教育ボード、スピーカー、指導員の配置を置いておくことがそのまま稼ぎに繋がる。
不満の解消も重要で、飲食店の設置、休憩スペースの用意、動物を鑑賞しやすいフェンス配置等々様々な問題解決にプレイヤーは奔走することになる。壁の向こう側にあるはずのスタッフ施設を「スタッフ施設が見える」というので全員透視能力者疑惑がある
【ゲームモード】
【キャリア】
所謂ストーリーモード。チュートリアルも含まれる。特定の目標が提示され、それを達成することが目的となるモード。
基本的にある程度出来上がった動物園をあれこれやりくりしていく、場合によっては地形の変更や購入できる動物に制限が課されることもあるので自由度はあまりなく、どちらかといえば経営に重点を置いたゲームモードとなっている。
時間制限などのゲームオーバーはないが資金が尽きてローンも返せなくなると何もできなくなるため、こうなると実質詰みとなる。
【タイムアタック】
制限時間の定められたキャリアモード。
リアル時間での制限となるため、高難易度ともなれば事前にプランと設計を練っておかなくてならないレベル。
【フランチャイズ】
オンラインで自分だけの動物園を作り、経営していくモード。
地球上から動物園を建てる場所を選び、気候を選んでスタートすると何もない平地にほっぽり出される。*3
ゼロからスタートとはなるものの制約やゲームオーバーはないため自由度は高い。
フランチャイズの名の通り複数の動物園を建てられ、各動物園間では研究が共有され動物のやり取りも出来る。
基本的なゲーム内容は後述のチャレンジやサンドボックスあまり変わりはないのだが、大きな違いが動物の購入。
このモードでは通常の購入以外にオンラインということを活かして他プレイヤーが野生に返したはずの動物を購入することが出来る。
優秀な遺伝子を持つ動物を購入出来たりするのでマーケットを探す楽しみも大きい。
またゲームを進める指針としてコミュニティチャレンジ・ランダムチャレンジが用意されている。
【チャレンジ】
名前からはピンとこないがオフライン用のフランチャイズモード。フリーモードとでも言うべきか。
オンラインに関する要素が無くなっていることでフランチャイズと多少バランスは異なるもののこちらも自由度は高く、好きなように動物園を作っていける。
【サンドボックス】
この手のゲームお馴染みの完全自由モード。経営関連の要素はほぼ廃されており純粋に飼育と建設を楽しめる。
資金無限、研究全開放ということから設計図作りに使うプレイヤーも少なくない。
他モードで飼育した動物をこちらに持ってきたり、丸ごとサンドボックスモードに移行することも可能。
こちらもSteamワークショップに対応しており、他のプレイヤーが作った動物園をこのモードでプレイできる。
【ズーペディア】
本作に登場する全ての動物の情報が記された百科事典。
生態や生息地域などが現実世界に準じる形で記載されており、読み物としての出来は非常に高い。また動物の研究を進めると豆知識欄が解放される。
それだけでなく飼育エリア条件やグループ数、共生ボーナス対象なども記載されており、飼育マニュアルとしての側面も持つ。
【余談】
J.J.Ipsen氏の手掛けたBGMは評価が高く、サントラも発売されている。
ゲーム内で選んだ地域に応じて楽曲が変わり、その地域の楽器や曲調が盛り込まれているのが特徴的。
追記・修正は全ての動物を迎えてからお願いします。
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*2 この場合でも無形フェンスで飼育エリアを指定する必要はある
*3 設定で高低差のある地形にするなどは一応可能
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