登録日:2023/02/26 (日曜日) 09:05:22
更新日:2024/07/05 Fri 10:51:18NEW!
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戦国乙女 果心居士 悪役 呪術師 花澤香菜 覇道 カシン居士 じゅじゅちゅし
「無限の闇に堕ちよ」
パチンコ、パチスロで展開する「戦国乙女」シリーズに登場するキャラクター。
CV:花澤香菜
◆概要
戦国乙女の舞台となる国の創世紀の女王として、世を治めていた女王・卑弥呼。
その力の光の側面を受け継いで現世に誕生した徳川イエヤスに対し、闇の側面を受け継いで誕生したのがカシン居士である。
天下を治める事に興味は無く、世界の全てを破滅に導こうと目論む闇の呪術師。
卑弥呼の力を受け継いだ戦国乙女達...特に片割れであるイエヤスに強い憎悪を抱いている。
その正体はあらゆる時代、あらゆる場所を越えて存在する実体を持たない邪悪な思念そのものであり、標的とした人間の肉体を依代として現世に現れる。
依代となった人間は魂や人格ごとカシン居士に飲み込まれてやがて消滅するため、取り憑かれた時点で死亡したも同義となる。
たとえ倒したとしても時を経ればやがて再び甦り、世に災厄をもたらす非常に厄介な存在。
戦国乙女の時代より遥か未来、人類が宇宙へ進出してあらゆる惑星系にその拠点を移した時代にも現れた事が確認されている*1。
容姿は病的なまでに白い肌に赤い瞳、薄紫の長髪をツインテールにまとめ、体中に黒い不気味な紋様が浮かんだ幼い少女の姿を基本としている。
そのため胸の大きさは豊臣ヒデヨシ、大友ソウリン、前田トシイエなどのロリ枠の乙女達と比較しても真っ平ら。設定資料集に描かれているラフでも「巨乳しかいない世界など滅んでしまえ...!」という旨の憎悪の独り言を呟いている。
だが、先述のように元々実体が存在しない故に依代とした人間の姿をそのまま取ることもある。
常に2本の巨大な触手を備えた台座の上に立ち、これを呪術によって浮かべて高速で移動したり、触手を操って直接攻撃したり、魔力を増幅させる装置としても利用している。
服装はオーソドックスな巫女服のような白装束に黒い袴を身に着けている「ように見える」が、こちらも呪術によって便宜上生み出した幻に過ぎず実体がないため、鏡や水面などに映り込むと裸体の姿が映る。合法です、念のため。
各乙女達が元ネタとなった武将の家紋をシンボルとしているのと同様、人間の目を縦向きにしたような紋様がカシンのシンボルとして主に描かれている。
必殺技は頭上に暗黒の力を巨大な球体として集約した後に叩きつける「滅界」(めっかい)
直撃すれば大爆発を引き起こして巻き込んだ物を塵の一片すら残さず消し飛ばす、文字通り世界を滅する呪術。
モデルとなったのは室町時代末期に存在したとされる幻術師・果心居士(かしんこじ)
織田信長、豊臣秀吉、明智光秀、松永久秀といった名だたる乱世の英傑達の前で幻術を披露したとする旨の記録があるものの、現在に至るまで本当に実在したのか疑問視されている謎多き人物。
他の乙女達にも言えるが、死後に現代で自分が邪気眼系厨二病幼女にされている心境やいかに。
◆各シリーズでの動向
- 戦国乙女3
初登場作品。
鬼灯、紫苑の2名を従え、乙女達が治める各地に巨大な塔を建造し、世界を破滅へと導く儀式を執り行おうとしていた。
西国三人衆を新たに加えた11人の乙女達は、かつて卑弥呼が自らの力を抑え込んだ因縁のある封印の地にてカシンと激突。
最後は全ての乙女達の力を集結したイエヤスのスターライトブレイカー魔力がカシンの邪悪な呪術を打ち破り、カシンは消滅し再び永い眠りにつくこととなる、と思われたが...
今作では信頼度が最も高いストーリーリーチに登場する他、これまでオウガイ一味が担当していた乙女アタックにも鬼灯、紫苑と共に参加*2。
ストーリーリーチでは封印の地で乙女達と戦うシーンが描かれ、従えた無数の魔物兵を乙女達に蹴散らされ、大当たりした場合はノブナガに触手の1本を破壊される。
乙女アタックではいわゆるオウガイのポジションであり、選択された場合の撃破率は数%台と最も低く設定されている。
他、配下の2人と共に通常画面にSDキャラクターとしてニョキッと生えてくるような演出があり、単独では基本的に何も起こらないが、3人同時に登場した場合はガセを否定して何かしらの演出に発展するのが確定する。
左下のミニキャラ矛盾が絡めば脳汁が出ること請け合い。
- 戦国乙女2 深淵に煌く気高き将星
「3」の後発のパチスロだが、ストーリー的にはその前日譚に当たる作品。
前作のパチスロ「1」及び「西国参戦編」における松永の乱を収めた後も争いの無くならない世に苦悩していた足利ヨシテルに、宰相・細川ユウサイが呪術によって闇の力を与え、彼女を力によって全てを平定する非情な修羅へと変貌させた。
このユウサイこそカシンの憑依した依代であり、ヨシテルが各地の平定に乗り出したのと同時、前鬼と後鬼という2体の魔獣を生み出し、さらに破壊の限りを尽くしていた。
この時に後に登場する宮本ムサシの故郷も襲撃したと思われ、彼女との因縁が生まれるきっかけともなっている。
ヨシテルが全ての乙女達を倒した後に正体を表し、彼女をも亡き者にしようと襲いかかるも力及ばず敗北。
だが、最後の足掻きとしてユウサイの肉体を捨ててヨシテルに憑依し、弟である足利義昭に襲いかかろうとするが、ヨシテルの精神力によってそれを阻止され、ヨシテルは義昭に自身の刀である鬼丸国綱で自分を斬るように命じる。
義昭が刀を持ち上げようとした刹那、倒したと思われた織田ノブナガがそれを奪い取る。
実の姉を斬るという幼い義昭には重すぎる咎を背負わせないため...そのノブナガの気遣いを察したヨシテルは彼女に一言「ありがとう」と礼を述べた後、介錯された。
これにより依代を失ったカシンは「3」の時間軸まで再び眠りにつくが、そのために時の将軍・足利ヨシテルの死亡というあまりにも重い代償を払う事となった。
- 戦国乙女花
ナンバリング的には「4」となる作品。
これ以後の作品は既に死亡しているはずのヨシテルも普通に登場したりと時系列やストーリー展開がいくつものパラレルになっており、カシンも何食わぬ顔で引き続き登場している。
今作はカシンの精神世界が舞台というお祭り的な要素の強い作品であるため、オウガイと共に2つある激闘リーチの片方を担当している他、オウガイ一味に混じって乙女アタックにも参加。撃破期待度はオウガイとほぼ同等でやはりかなり強い。
- 戦国乙女5
新たに登場した北条ウジマサ、及び毛利輝元がメインヴィランとなっているためストーリー上ではあまり出番がなく、後述する「LB」のストーリーから派生した小早川ヒデアキとの描写がST中のセリフで少し登場する程度。
- 戦国乙女6 暁の関ヶ原
本作は「5」及び「LB」のストーリーをミックスしたものをベースに描かれており、ヒデアキの肉体を完全に乗っ取ることに成功。
「カシン化ヒデアキ」の名義で毛利輝元、石田ミツナリと共にストーリーの中核を担うヴィランに再び返り咲く。
2つある信頼度の高いストーリーリーチの片方を担当し、ヒデアキの浄化を試みたヒデヨシ、モトナリ、そして因縁あるイエヤスの3人と激突。
最終的にモトナリの三魂爪に封印される形で再び敗北し、ヒデアキを奪還された。せっかく巨乳になれたのに...
敵側のはずだが、なぜか西軍側の乙女の1人に組み込まれておりしかも3図柄を担当。必殺乙女チャンスではドウセツ以上、ミツナリ以下の中間の信頼度だが、ハズレた場合は「我はまだ本調子ではない!」と顔を赤らめて言い訳をしたり、乙女アタックに登場して自信満々で突っ込んだ挙げ句、オウガイにのされて尻もちをつく様が無様かわいいと評判。
- 戦国乙女LEGEND BATTLE
PSPで発売されたゲーム、及び同タイトルのパチンコ7作目。
ゲームの方では「5」及び「6」のストーリーのベースとなったエピソードが描かれており、マサムネ、モトナリ、ヒデアキの3人による「流浪組」に深く関わってくる。
「3」での戦いの後、肉体を失って次の依代の標的としたヒデアキの内部へと潜り込み、その邪悪な力によって彼女を日に日に衰弱させていった。
モトナリはカシンを目覚めさせないためヒデアキが眠っているうちに介錯しようとするものの、これを寸でのところでマサムネが阻止。共にヒデアキを殺めずにカシンを封印する手段を模索するものの、最終的にそれは不可能と判断したモトナリは三魂爪を介して、ヒデアキの内に潜むカシンの力の半分を引き受ける事で封印した。
「5」においてはヒデアキが単独でカシンを抑え込んだらしい描写がされたものの「6」ではカシン化ヒデアキとして登場しているため、「5」での描写をパラレルとするのか、一度は抑え込んだものの結局再びカシンが目覚めてしまったのかは定かではない。
パチンコ版「LB」が発表される頃にはヒデアキと共に設定資料集の表紙を飾り、その裏表紙ではメイド服姿を披露。「6」からは萌えカットインや、同作で登場した演出「乙女と一緒に」ではカシンのバリエーションが実装されるなど、いまやヒロイン側の乙女達に勝るとも劣らない人気を獲得している。
右打ち中の演出では最も転落の危険性が高いバトルで登場するが、撃破できれば10Rが確定する。
セリフの途中で役物が降ってきて当たりが濃厚になると「詠唱の邪魔をするな!(泣)」とツッコミをいれてくる。
◆外伝作品
平和の萌えパチ・萌えスロのキャラクター達が一同に介してバンドやアイドルユニットを結成した作品。
カシンはそのうちのひとつ「覇道」のメインボーカルを担当。
衣装はゴスロリ風にアレンジした和服。本編に先駆けて単独の萌カットインが初めて登場した。
- 乙女マスターズ
戦国乙女たちが何故かゴルフに興じる5号機最後期にリリースされたパチスロ。
パチスロが長い長い暗黒期に突入するきっかけとなった2400枚規制の平和のローンチ機種。
謎多き実力派ゴルファーとしてその名を馳せており、ボーナス中にカシンが乱入してくるバトルに勝利するとRTストック獲得のチャンスとなる他、カシン無双など熱い演出の大半に絡んでくるチャンスキャラ。
タッチパネルでのキス演出など先述の乙フェスに続いてカシンが単なるヴィランではなく萌えキャラとしての人気を開花させるキッカケともなった作品。
他のシリーズと比較すると肌の血色も良くなり、心なしか胸も大きくなっているような...?
- 戦国乙女 暁の関ヶ原DARKNESS
パチスロ6号機第2弾。
数字だけが回り続けるシンプルな通常演出、1/8192フラグ搭載など、いわずもがなユニバーサルの名機「GOD」シリーズを多分に意識した作品。誰が呼んだか「アナザーゴッド乙女」
本作は最強特化ゾーンである「カシンアルティメット」を搭載するなど悪役ではあるもののメイン格の扱い。
◆関連人物
- 鬼灯&紫苑
「3」の時代に使役していた双子のくノ一。
2人共カシンに強い忠誠を誓っているように見えるが、時折同じ言葉を同時に発するなどの描写があり、カシンの呪術によって操られている可能性もある。
ソウリンに後詰を任されていた立花ドウセツとその救援に駆けつけた前田トシイエに敗北した事が「6」で示唆されており、その後、2人は毛利輝元によって回収され...
- 松永弾正久秀
初代パチスロのメインヴィラン。
元々、理想を追い求めるヨシテルの治世を「甘い」と考え嫌気が差していた所に漬け込み、その野心を増幅させた上で魔獣・刃頭雨流を与え「松永の乱」を引き起こす元凶となった。
最終的にヨシテルによって討ち果たされて死亡するものの、その呪詛はヨシテルの心の奥底に取り憑き、後々まで彼女を苦しめる事になる。
- 細川ユウサイ
足利幕府の宰相として将軍家に仕える傍ら、千リキュウと共に卑弥呼の転生体であるイエヤスを警護していた守人の1人。
幼いイエヤスがカシンの闇の力に侵食されかけた際、その身代わりとなってカシンに憑依された事がゲーム版「LB」で描かれた。
そのため、パチスロ「2」登場時には既に元となったユウサイはこの世から消滅してしまっている。
- 足利ヨシテル
足利幕府第13代将軍。
ユウサイに成り代わって幕府の内部に入り込み、彼女に呪術によって力を与え、非情な修羅へと生まれ変わらせた。
最終的には敗れたものの、最後の足掻きとして彼女に憑依し、ノブナガに斬らせる事で道連れにした。
ゲーム版「LB」の全てのシナリオをクリアすることで開放される隠しシナリオではヨシテルがカシンに与えられた力を自力で抑え込み、その手でもはや復活も出来ないほど完膚なきまでに撃破された。
- 毛利モトナリ
西国三人衆の1人。
「LB」の流浪組のストーリーでは、彼女の武器である三魂爪を介してヒデアキの中に根付いていた自身の力の半分を奪い取られて封印される。
乙女フェスティバルでは「覇道」でチームを組んでおりギターを担当。
- 小早川ヒデアキ
「花」から登場した乙女。
ロリータ風の服装にドジっ子という典型的なはわわ系乙女。マサムネ、モトナリと共に「流浪組」を結成したり、ヒデヨシ、トシイエと共にロリっ娘チームを組んでいる。
「3」で肉体を失ったカシンの次の依代として執拗に狙われる事となる。
- 宮本ムサシ
カシンが使役していた魔獣・前鬼によって故郷を滅ぼされた乙女。
登場した時間軸的にカシン本人との面識は無いと思われるが、間接的に因縁のある相手。
- 室生オウガイ
言わずとしれた無双の野獣にして打ち手にとっての恐怖の象徴。
特に手を結んでいるような描写はないものの、乙女アタックで同じチームを組んだり同格のストーリーリーチや共闘する場面もあるなど、近年では何かと一緒にいるシーンが増えている。
萌カットインの一部でトントン相撲に興じたりとか
「乙女フェスティバル」では「覇道」でチームを組んでおりドラムを担当。
◆使役している魔獣
- 魔物兵
カシンが主に使用する尖兵。
兵装は戦国乙女達が従えている目隠れのモブ兵士達と同じだが、鬼の顔を模したような仮面を身に着け、目は紫色に発光している。
作中でシンゲンやモトナリが察しているように人間の死体をベースにしており、ゾンビのように多少の負傷はものともせず数で襲いかかってくる。
大体は刀で武装しているが、上級の兵はより堅牢な鎧を身に着けて斧で武装している。
演出では押し順ナビでバッタバッタと斬り倒される雑魚キャラ。虎柄の鎧を身に着けた兵士が登場すればもれなく激アツ展開が待っているので期待しよう。
- 刃頭雨流
「バズール」と読む。
カシンが生み出して松永に与えた、ケルベロスを思わせる三つ首の犬の姿をした巨大な魔獣。尾にはカシンが操る触手のような意匠が見て取れる。
力による乱世の平定を目論んだ松永の先兵として操られて各地で暴れ回り、市井の人々を恐怖に陥れた。
また、時を同じくして三好三人衆と呼ばれる武将達が姿を消したらしく、恐らくカシンの手によって刃頭雨流を生み出すための素材にされたと思われる。
巨体による攻撃の他、額の紋章からビームを放ったり、咆哮と共に妖力を結集した火球を放つ。
前兆では最も信頼度の高い演出に絡み、ART中は特化ゾーン「討伐の刻」で登場。
いずれも熱い演出なので滅多斬りに出来ることを祈ろう。
- 前鬼&後鬼
朱と蒼の体色をした2体の鬼。
それぞれが仏具を模した武器を所有しており、それを振るって各地で破壊の限りを尽くした。
パチスロ「2」の鬼神討伐で登場し、ATの継続をかけたバトルで対決する。
基本的には1G目でいきなり前鬼が登場するパターンは継続がほぼ絶望的で、後鬼が登場するとチャンス。
後鬼の出番はこれきりだが、前鬼はその後も生き残っていたようで「花」の尾張組のリーチやパチスロ「3」で登場する宮本ムサシの故郷を滅ぼした原因となっていたり、外伝作品の「乙女マスターズ」でも演出の一部で登場する。
元ネタは役小角*3が使役していたとされる式神。
「この項目を全消ししてくれようぞ!!」
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- 登録の年が間違っていたので修正しました。 -- 名無しさん (2023-03-08 20:43:10)
- >元ネタは陰陽師・安倍晴明が使役していたとされる式神。 -- 名無しさん (2023-05-10 21:18:27)
- 前鬼後鬼は役小角の使役鬼やで? -- 名無しさん (2023-05-10 21:21:07)
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*2 従来のオウガイ一味による乙女アタックも選択可能だった。
*3 えんのおづぬ。またはえんのおづの。飛鳥時代に存在したとされる呪術師
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