五十鈴大智/仮面ライダーナッジスパロウ

ページ名:五十鈴大智_仮面ライダーナッジスパロウ

登録日:2023/01/29 Sun 12:16:30
更新日:2024/07/05 Fri 10:29:36NEW!
所要時間:約 15 分で読めます



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仮面ライダー 令和ライダー 仮面ライダーギーツ デザイアドライバー idコア レイズバックル 乖離編 仮面ライダーナッジスパロウ 後藤大 五十鈴大智 スズメ メガネ 眼鏡 策士 策士策に溺れる 欲しいものは地球の本棚 クイズ王 博識 頭脳派 狡猾 蔦宗正人 読書家 誰が殺したクックロビン アナザークイズのようなアナザー電王←ではない ブレーン 頭脳明晰 洞察力 観察眼 インテリ 知識こそが最高の財産 デザスター←じゃなかった 悪役ライダーリンク 参謀 ゲリラ組織 ジャマーガーデン デザイアグランプリ ジャマトグランプリ ジャマト 悪堕ち 闇堕ち 慟哭編 心が分からない人 ニヤニヤ エンジョイ勢 ナッジスパロウくん 顔芸 ネタキャラ 令和ライダーネタキャラ候補 狂人 ファイナリスト おもしれー男 慕情編 デザイアロワイヤル スズメガネ 舌切り雀 自業自得 強欲 ジャマーガーデンズ 藪をつついて蛇を出す 因果応報 二枚舌 ネタキャラになってしまった男 マーレラ マーレラジャマト ライダー怪人 三葉虫ジャマト 人間をやめた男 ソシオパス 創世編 マッドサイエンティスト モンスターフォーム(文字通り) 身も心もモンスターになった者 クソデカフラスコ コメント欄ログ化項目 ヘイトタンク 転んでもただでは起きぬ どうしてこうなった 逆恨み 執念深い 演者の怪演 ナッジスパロウ教 教祖 シリアスな笑い 頭のいいバカ 一周回って愛すべき外道 ジョーカー 改心 評価が難しすぎるキャラクター どう転んでも美味しすぎる役回り ネタが多すぎてタグに困る項目 イレギュラー ピクミン キャプテン・オリマー 幼稚園の園長 画面に映るだけで面白い男 登場するたびに笑いを届ける男 令和の檀黎斗 クツームキョエゼララ 檀黎斗以上に再現不可能な奇跡のキャラクター 有言実行 怪物の心を持った人間→人の心を持った怪物 ゲス野郎→漢 ライブ感の象徴 ネット流行語100にノミネートされた男 ライブ感 ある意味mvp まさかの味方化 実はギャグシーン皆無 茶色い悪魔←創世編前半まで




前にデザグラの決勝戦で残ってた奴らだ。今度のライバルは手強そうだ…。


それはこっちのセリフだよ。ま、今回こそ僕が勝つけどね。



五十鈴いすず大智だいちとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーギーツ』の登場人物。
本項目では彼が変身する仮面ライダーナッジスパロウについても記載する。


演:後藤大




【概要】

「クイズ王」の異名を持つ、頭脳明晰な24歳の男性プレイヤー。
眼鏡と後ろで結った茶髪が特徴的で、17話から新たに開催されたデザイアグランプリに参加する。
同じく17話から参加した我那覇冴共々、過去のデザイアグランプリのファイナリストでもあり、浮世英寿とは決勝まで勝ち進み、デザ神の座を懸けて争った事もある。


休憩時間中は常に1人で本を読み漁る読書家としての一面もあり、「知識こそが最高の財産」という考えを抱いている。
それもあって、デザイアカードには『全人類の記憶が欲しい』と記載している。



【人物像】

非常に優れた頭脳の持ち主だが、特にそれを自慢したり、鼻にかけたりといった事はせず、チーム戦ではブレーンとして貢献している。
また、些細な行動から他の参加者の願いをピタリと言い当てたり、「運営と家族になっている」「『ハイライト』という決め台詞を多用していた事から、デザイアグランプリが見世物であると知っていた可能性がある」という根拠を並べて英寿がデザスターであると推測したりするなど、
クイズ王の肩書に違わぬ洞察力と分析力を持っている。
ただ、他者の心情や人間性を読み取る能力に致命的に欠けており、劇中では一貫してそのことで不覚を取っている。


参加者の中では一番デザスター探しに熱心であり、2回戦で大きな賭けに出るが……



【劇中での活躍】

乖離編

1回戦の学園ゲームではシークレットミッションの内容を言い当て、ミッションに貢献したとしてオーディエンスから多大な支持(支持率40%)を集めた。
2回戦のジャマーボールでは、ジャマトへの攻撃を躊躇していた桜井景和を問い詰め、彼からジャマトが過去に退場した参加者の言葉を話していたという情報を聞き出す。
そこから「ジャマトは退場した人達の成れの果てかもしれない」と仮説を立て、他の参加者を動揺させないために景和に口止めをした。


だが、本当の目的は景和をデザスターに仕立て上げる事。先程の仮説も適当に話を合わせただけに過ぎず、お人好しの彼の精神を揺さぶるためであった。
参加者が一堂に会したタイミングを見計らって、景和がデザスターである推理を披露する。
当然景和からは口止めの件もあって反論されたが、「さあ? 何も聞いてないけど……」ととぼけ、「大切な情報を隠していたのはデザスターだから」と結論付けてニンジャバックルを没収した。
中間投票では景和に3票が入り、自身の思惑通りに事が運ぶ中、第2ウェーブではルークジャマトに攻撃を仕掛けようとしたところ、ジャマトが豪徳寺武の姿に変化した瞬間を目撃していた仮面ライダータイクーンに妨害され、負傷。
この一件で景和は完全に孤立し、ミッション後の投票で脱落が決まったも同然と踏んでいたが、ジャマーボールの延長戦にて仮面ライダーギーツが参加者全員の前でジャマトの擬態能力を暴露。
これにより景和をたぶらかそうとしていた事がバレた上に、迷いを振り切った景和が奮闘して勝利と信頼を勝ち取った事で、一連の策略は失敗に終わった。


お前に問題だ。誰かを疑わせるか、それとも信じさせるか……最後に勝つのはどっちだと思う?


正解は……!



インタビューによれば、周囲に景和を疑わせたのは「適当な奴に票を集中させて確実に脱落させるため」
景和を標的にしたのもチョロいと見なしていたからに過ぎず、彼がデザスターであるかどうかは二の次でしかなかった。
しかし、それが仇となって「策士策に溺れる」「藪をつついて蛇を出す」ということわざの通り、周囲からは「タイクーンを妨害したデザスター」であるかのように見られ、自分の首を絞める結果となってしまった*1


投票の結果、五十鈴大智様が脱落となります。


……これだから人の心ってのは面白い。


僕を落として、後悔しても知らないよ?


RETIRED



最終的に自分以外の参加者全員に票を入れられ、脱落が決定。
やや自棄になって笑いながらも、上記の捨て台詞を残すと同時にIDコアが消滅し、そのままデザイア神殿から姿を消した。
その後、ケケラ曰く「デザスターではない可能性が高い」と明かされ、翌週では本当にデザスターではなかった事が確定となった。


ところが……


そいつは悪くないね。


お前は?


彼女にスカウトされた参謀、とでも言っておこうかな。



なんと脱落後の21話で再登場。
自身のIDコアはチラミを通じてジャマトのスポンサーであるベロバが入手しており、それに触れて記憶が戻ると同時に、仮面ライダーに対抗するゲリラ組織の参謀としてスカウトされていたのだ。
「理想の世界が叶えられるなら、手段は何だっていい」と世界の平和よりも己の願望を優先した結果、ベロバや吾妻道長達と結託し、デザイアグランプリを破壊すべく水面下で活動するようになる。
そして、続く22話でヴィジョンドライバーを奪う作戦を考案し、これを成功させてジャマトグランプリの開催に大きく貢献した。



慟哭編

ジャマトではないという点からジャマトグランプリへの参加権限が与えられておらず、
ナッジスパロウには一度も変身することなく、終始オーディエンスのような立ち位置を貫いた(一応、本人としては「いざとなれば使うつもり」のようだったが)。
一見つまらなそうな立ち位置になったと思いきや、

  • ベロバの隣で常にニヤニヤと笑みを浮かべながらジャマトグランプリを観察する
  • 変身しない分、ギーツ達と戦うリスクや死の危険が低くなる。
  • 直接民間人に被害を出しておらず、結果として相対的に道長より罪は軽い。
  • 30話の闘牛ゲームではダンクルオステウスジャマト(古代魚ジャマト)はナーゴに敗れたものの、同時に変身が解除されていた事から「引き分け」と判定してさりげなくジャマト陣営の敗退を回避させる。
  • さらにヴィジョンドライバーを装着した道長の近くにいたおかげで棚ぼた的に創世の女神の秘密を知る。
  • 31話で英寿と景和に創世の女神の正体とデザイアグランプリの仕組みを伝え、2人の動揺を誘った上、タイクーン脱落の遠因を作る。

……など、彼なりにこのゲームを楽しむ姿が見られた。


そんな彼も流石にアルキメデルその身を古代魚ジャマトに捧げた際には




画像出典:仮面ライダーギーツ 第31話『慟哭Ⅶ:天国と地獄ゲーム』より(2023年4月16日放送)

©テレビ朝日・東映・東映AG


上記のように驚愕していたが、最終的には



画像出典:仮面ライダーギーツ 第31話『慟哭Ⅶ:天国と地獄ゲーム』より(2023年4月16日放送)

©テレビ朝日・東映・東映AG


御覧の通り、満面の笑みを浮かべるのであった。


次々と明かされる真実にメインキャラ達が余裕を無くしていく中、ご覧の通り1人ジャマトグランプリをエンジョイしている事から、
この期間中は現実のオーディエンス達からは「清涼剤」「エンジョイ勢」「令和のブレンとして扱われていた。なんでインテリメガネ君はこんな扱いばっかりなんだ



慕情編

改変された世界では、仮面ライダーとしての記憶を失いどこかの図書館にいたが、デザイアロワイヤルの参加者に選出された事で以前の記憶が復活。



なら、2人まとめて僕が相手しようか?




画像出典:仮面ライダーギーツ 第34話『慕情Ⅱ:ギーツの矛先』より(2023年5月7日放送)

©テレビ朝日・東映・東映AG


ゲーム開始早々、不敵な笑みを浮かべながらナッジスパロウに変身し、ナーゴと桜井沙羅が変身した仮面ライダーハクビに襲い掛かる。
慟哭編では戦場に出なかったので忘れがちだが英寿には敵わないとはいえ、腐ってもデザイアグランプリのファイナリスト。2対1という不利な状況でも初心者のハクビを執拗に攻撃する事で優位に立ってみせていた。
沙羅の弟である景和に嵌められた事がよほど恨めしかったようで、沙羅が変身解除しても攻撃を止めず、トドメの拳を振り下ろそうとしたが、間一髪で駆け付けた景和に阻止される。
そのままタイクーンとの戦闘に突入し、互角の戦いを繰り広げるが、バッファの乱入に伴い分が悪いと判断し、撤退した。


その後、「IDコアを最も多く回収したプレイヤーは任意のプレイヤーを脱落させられる」ミッションが課されるとギーツには初手レーザーブーストフォームで拒絶された事もあって先程とは打って変わって祢音と沙羅に同盟を持ちかける。
当然これまでの所業故に2人は信じてくれなかったが、自身が集めたIDコアを全て沙羅に渡し、「彼女を1位にしてバッファを脱落させる」という意図を話してひとまず信用を得る事に成功した。


だが、真の狙いは案の定祢音と沙羅を道長に倒してもらう事。上記のようにデザスター戦での恨みは相当根深かったようだ。
自身の思い通りに行動してくれる沙羅達にほくそ笑みながらもIDコアを回収して1位になろうとするが、そこに道長が出現。


欲張る奴ほど痛い目を見る。昔から言い伝えられた『舌切り雀』のおとぎ話だ。
まさか雀本人が痛い目に遭うとは、皮肉だな。


お前の二枚舌、俺が切ってやろうか?


ああ? 黙れ。創世の女神からもらった力がなきゃ勝てないくせに。


どいつもこいつも自業自得だ…。理想なんて願うから、『幸せになりたい』なんて考えるから、みんな不幸になっていくんだ……!



強欲なライダーを嫌う道長の標的にされてしまった事を理解しつつ、ナッジスパロウに変身して戦うも、対ライダー用の力を得たバッファには敵わない。



欲張り過ぎた奴から消えていく。人生ってのはそんなもんだ!



逃走経路を潰された上、立て続けに「タクティカルブレイク」と「ハイパーゾンビビクトリー*2」を食らって変身が解除され、IDコアを抜き取られた挙句にヒビを入れられる形で破壊された。



動機が感情論とはいえ、大智の作戦は「英寿と道長が同盟を組んでいない」事を前提とすれば、

  1. ナーゴとハクビ、ついでにハクビが心配でついてきたタイクーンをバッファに倒してもらう
  2. IDコアを集めて1位になり、バッファを脱落させる
  3. バッファには絶対勝てないものの、ギーツには僅かながら勝機がある

……など一応は理にかなっていた。
では、この作戦にはどこに問題点があったのだろうか?


正解は……道長は大智のような強欲なライダーを誰よりも憎み、敵視している事に気付けなかった点である。


これで……これで終わりだと思うなあーっ!!


RETIRED



こうして、『舌切り雀』の老婆のように欲張った雀はデザイアロワイヤル最初の脱落者となり、捨て台詞を吐いて消滅したのだった。
しかし、ナッジスパロウのIDコアは完全に破壊する前に古代魚ジャマト(アルキメデル)に回収されてしまい……



創世編


我こそは、新世界を支配する…ジャマ神


さあ…始めよう…!パラサイトゲームを…!


外見が大きく変わっており、トレードマークであった眼鏡を外し、顔の右側に血管のような模様を入れている。正直字幕が無ければ誰だか分からない
なお、日常生活ではいつものスタイルで過ごしている。


ライダーの記憶は戻ったものの、知識欲は収まる気配もなくとうとうジャマトの育成に手を出すようになる。
その過程で、ジャマ神として世界を支配する野望も抱くようになった。
そして、アルキメデルの研究データとジャマーガーデンの跡地を利用して研究を続けた末、ジャマトの品種改良に成功し「パラサイトゲーム」の開催を宣言する。


欲にまみれた結果完全に狂気に飲み込まれてしまっており、自ら古生物種ジャマトの遺伝子を取り込みジャマトと化すどころか、ジャマーベイビーを貪って記憶を吸収し、ベロバとケケラをガチでドン引きさせた。
更にこの期に及んでもなお、景和達への復讐は諦めておらず、新種のジャマトを利用した最悪の作戦を決行する。


まず、沙羅と接触しカバンの中にそのまま入れていたバカでかいフラスコからジャマトを複数体感染させ、症状を宿主とジャマトを分離できなくなるステージ2まで進行させる。
次に、劇中では明言されていないが沙羅のスマホを拝借し、景和宛てに「大智君*3に会った」「ジャマトについて分かったことがある」と沙羅に成り済ました上、敢えて自分に疑いが向くようにメッセージを送る。
そして翌日、英寿と景和の前でマーレラジャマトに変身してギーツⅨを足止めした。
景和は沙羅の元に駆けつけようとするも、彼が目の当たりにしたのは沙羅が変貌したジャマトにバッファがトドメを刺す瞬間だった。
更にステージ2の件は自身以外の誰にも話していない為、客観的に見れば道長が勢い余って沙羅を倒してしまったという悪夢のような状況を作り上げた。
こうして完全に自分の思い通りに事が運び、デザスター戦での雪辱を果たすのみならず、英寿を出し抜いた事に満足して撤退した。


倒されたステージ2の感染者達は、ジャマーガーデン跡地の知恵の樹に取り込まれる。
大智はそこに生る「知恵の実」を捕食することで全ての人々の記憶を得ようとしていた。


さらに41話ではテレビ越しにジャマトによる世界滅亡の危機を民衆に伝えて人々の不安を煽り、「救いを求める者は、我が元へ集え!」と呼びかけ信者をアジトに集結させる。通称:ナッジスパロウ教
だが、集めた信者達もジャマトを寄生させるための駒に過ぎず、42話では再び本性を現し人々にジャマトを寄生させる。
その後、単身アジトに乗り込んだ景和と対峙すると沙羅の記憶を利用して揺さぶりをかけるが、「僕の知識にする価値もない、平凡な人生だったけどね」と沙羅の人生を愚弄したが為に、景和の怒りを買い戦闘に突入。
マーレラジャマトに変身して応戦するが、タイクーン ブジンソードには全く敵わず大ダメージを負って変身が解除されてしまう。
その際、ケケラに利用されていたことが分かると態度を一変させ、景和に命乞いをして共闘を持ちかけるが前科があまりにも多すぎたがために問答無用で殺されかける。
だが、寸でのところで仮面ライダーギーツⅨがタイクーンを止めた事で命拾いしたのだった*4


続く43話では、重傷を負って入院していたことが判明。
世界改変の影響により、知恵の樹を通して得ていた犠牲者の記憶を全て失うという、因果応報だが彼にとってはこの上ない屈辱を受けていた。
退院後は世界改変の影響で知恵の樹が元に戻っていたものの、バッドエンドゲームに利用しようと目論むベロバとケケラに奪われてしまう。
その後、道長の奮闘によって知恵の樹が戻されると交換材料であった「沙羅の復活」を行うため、またしてもバカでかいフラスコに入れていたジャマトの侵食を抑える血清を使って沙羅を含む知恵の樹に囚われていた人々を全員解放した。


ここまで散々悪事を働いてきたが、知恵の実を食べたことで心境にも少なからず変化が起きていた。
沙羅のような平凡でつまらない人生こそ、「本当の幸せ」が転がっていることに気づく。
そして、47話。ケケラの世界改変により景和以外の仮面ライダーが軒並み置物とかして行動不能になる中、ナッジスパロウの変身能力を失っていたおかげで影響を受けず、沙羅を守るべくマーレラジャマトに変貌してプレミアムケケラに立ち向かう。
あれだけ執着していた沙羅を守った理由は「彼女を守ることでつまらない幸せがどの程度味わえるか気になった」というものだったが、理由はどうであれ沙羅を守ったのは事実であり景和に感謝され遂に彼と和解。
ケケラ主催の「仮面ライダーゲーム」では自分が育てたジャマトを操って人質を解放させ、景和の完全勝利に貢献した。


この件を機に英寿達とは対立しなくなり、終幕のデザイアグランプリでは品種改良したひまわりジャマト達をどこぞのキャプテンのように指揮し、ゲームマスター達と交戦した。


そしてスエルが撃破され、神となった英寿が作り出した新たな世界では、「人類とジャマトの共生」を願いながらジャマトの研究と世話に明け暮れる日々を送る。
ちなみにジャマト達からは「クツームキョエゼララ(お兄ちゃん)」と呼び慕われている。アルキメデルも草葉の陰で喜んでいる事だろう
映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』において未来世界の地球を滅ぼした元凶であると語られていたジャマトだが、未来世界の滅びの運命の回避はそんな彼等と共存に成功した大智にかかっている……かもしれない。



【仮面ライダーナッジスパロウ】



ボールは渡さないよ、怪物君!


画像出典:仮面ライダーWEB、https://www.kamen-rider-official.com/geats/22/(2023年7月3日閲覧)

©テレビ朝日・東映・東映AG



スーツアクター:蔦宗正人



大智が変身するスズメモチーフの仮面ライダーで、英語表記は「Nadge-Sparrow」


同じ鳥系ライダーの仮面ライダーギンペン及び仮面ライダーケイロウと異なり、頭部の飾り羽の装飾が無いのでずいぶんスッキリした印象を受けやすい。断じてスキンヘッドではない
固有パーツの眼「ナッジスパロウアイ」は通常の機能に加え、対象の挙動を精密に捉える超高感度センサーを搭載している。



エントリーフォーム



ENTRY



デザイアドライバーに仮面ライダーナッジスパロウIDコアのみを装填して変身した姿。
この形態でも戦闘能力は高く、22話ではスペックに差があるはずのGMライダー モンスターフォームを通常のキックで撃破している。



モンスターフォーム(上半身)


SET


変身!



MONSTER


READY FIGHT



モンスターバックルをデザイアドライバーの右側に装填して変身した姿。
手部拡張装備「モンスターグローブ」により打撃の威力は大幅に上がっているが、それを活かすためにジャマト達を公園の砂場に誘導し、地面に拳を叩きつけて砂に沈めるという頭脳プレーも披露している。



必殺技

  • モンスターストライク

MONSTER STRIKE


モンスターバックルのラウトクラップメットを2回連続叩く事で発動する。
19話で使用し、仮面ライダーロポとの連携でジャマトライダー達を一掃した。
35話ではモンスターグローブ型のエネルギー弾をパンチに合わせて放つ遠距離攻撃としても使用している。



スペック表

形態身長(cm)体重(kg)パンチ力(t)キック力(t)ジャンプ力(m/ひと跳び)走力(秒/100m)
エントリーフォーム194.877.61.33.34.68.5
モンスターフォーム(上半身)88.48.317.35.18.3


【マーレラジャマト(三葉虫ジャマト)】


身長:223cm
体重:109.7kg
特色 / 力:無機物の微粒子分解 / 格闘


スーツアクター:蔦宗正人


アルキメデルの研究データを元に、大智が自らを身体変工させた姿。
ダンクルオステウスジャマトの無機物液状化能力を参考にしたのか、無機物を砂状に微粒子分解して地面に潜る能力を手に入れた。
ジャマトを捕食する事で記憶を引き継ぐ能力も持つ。また42話では両手から赤い光弾を連射する技も使用している。
大智本人の戦闘能力の高さもあって、人型のジャマトの中ではかなりの難敵に入る。


モチーフは「バージェス動物群」に属するマーレラ。なお、三葉虫とは全く別の生き物である。



【余談】

  • 演じた後藤氏は過去に『仮面ライダージオウ』EP39・40にてアナザー電王(2019)に変貌した青年・遠藤タクヤ役で出演していた他、『舞台 仮面ライダー斬月 -鎧武外伝-』ではチーム『オレンジ・ライド』の一員・パイモンを演じていた。
    43話では、病院の大智のベッドの番号が『仮面ライダー電王』の放送年である「2007」という小ネタが隠されている。
    また後藤氏はアーティストでもあり、個展を開催する等、幅広い分野で活動している。
    • そんな後藤氏だが、撮影の合間にベロバがよく食べているジェリービーンズをこっそりつまみ食いしては道長役の杢代和人氏に止められていたらしい。

  • 頭部のスーツはケイロウの改造。後に『映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』でケイロウに再改造され、ファイナルステージでナッジスパロウに戻された。

  • 17話では英寿から「キツネにタヌキ、猫にオオカミ…誰がデザスターでも不思議じゃない。逆に───なんでもないスズメもな」と皮肉交じりに評されていたが、実はスパロウ=スズメはマザー・グースの一つ『誰が殺したクックロビン』にてコマドリを殺す陰惨な配役を任せられていたりする*5
    また、童話『舌切り雀』では「(洗濯糊にするはずの米を食べていないと)嘘をついた為、舌を切られた」のだが、大智の場合は先述の通り、老婆の如き強欲さ故にデザイアロワイヤルで真っ先に脱落するという皮肉な末路を迎えている。

  • スズメモチーフの仮面ライダーはナッジスパロウが初となる。ちなみに何の因果か、『ギーツ』放送開始と同年(2022年)にAmazon Prime Videoで配信された『仮面ライダーBLACK SUN』には雀怪人が登場しており、こちらも怪人モチーフでは初。
    もっとも、『BLACK SUN』の雀怪人が怪人差別に抗っていたのに対し、本作のナッジスパロウは景和をデザスターと決めつけて孤独に追いやろうとするという、全く真逆の立ち位置になっているが。
    • ちなみに他社特撮に目を向けると、ジャマトグランプリのエピソードが放送されている頃に配信・劇場公開されたTSUBURAYA IMAGINATIONオリジナル映画『ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…』にて、スズメのウルトラディメンションカードが登場している。

  • ナッジスパロウの「ナッジ」は恐らく「膝で続く」あるいは転じて「促す」を意味する英単語“nudge”から取られたと思われる。

  • 上記の通り、慟哭編からは何もしていないのに面白い境地に入ってしまっており、ネタキャラ染みた人気を獲得してしまった。
    その証拠に34話の次回予告で23話以来のナッジスパロウの登場が確定すると、Twitterでトレンド入りした。大智は33話では影も形も無かったのに。
    流石に40話の桜井姉弟への仕打ちは「庇いきれない」と多くの視聴者をドン引きさせたが、43話で入院していた姿が「包帯の巻き方が妙にリアルな上、顔面に大きな青あざができている」とあまりにシュールだったので再びトレンド入り。遂には演じた後藤氏本人から「変態包帯星人」と呼ばれてしまった。
    また、46話放送前のInstagramでは自身のワンショットを「炎天下にやられたカマキリみたい」と称して投稿している。30分後のヒメノ様がキレそう
    そしてとうとう公式から、「大智のニヤニヤ6面体キーホルダー ~全大智のニヤニヤが欲しい~」という6枚中4枚がニヤニヤ笑っている大智がプリントされている腹筋崩壊もののグッズが販売されてしまった。ちなみに残りの2枚はナッジスパロウとマーレラジャマトである。

  • 視聴者からは散々弄られているが、実は本編ではほとんどギャグシーンが無い徹頭徹尾シリアスなキャラクター。
    それ故死亡退場を危ぶむ声が多かったが、最終的には人類とジャマトの共存の橋渡しとなる人物という予想だにしなかった形で生き残った。
    なお、東映公式サイトでは「ライブ感の象徴的な存在」と評された。


ちょっとした追記・修正で、アニヲタの考えている事なんて、見えてくるものさ。



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*1 そもそもデザスターの特権は「最終投票後に残っていれば無条件でデザ神になれる」というものに過ぎず、デザスターも各ゲームをクリアする必要性がある。そのため、チームワークが重視される今大会においては、他者に疑いの目が向くよう仕向けてまで勝ち残りを目指すこの策は(結果論気味ではあるが)「いたずらに内部分裂を招いてゲームそのものに敗北する確率が高まる」「誘導が露呈した瞬間、逆に自分が脱落する事が概ね確定してしまう」などの点から、そもそも実行するメリットが薄く、その薄いメリットを取るとしても時期尚早に過ぎる悪手だった……ともいえるだろう。
*2 劇中では演出ミスなのか「ハイパーゾンビストライク」となっていた。
*3 なお、沙羅は一度も大智のことを名前で呼んだことがない。
*4 この時の英寿の行動は「大智への対応が甘すぎる」という批判もあるが、「ステージ2の感染者を戻す手立てを失いたくない」「景和の手を汚したくない」等の理由があったと思われる。
*5 ちなみにその場にいたメンバーは英寿=ギーツと大智=ナッジスパロウの他に、景和=タイクーン、祢音=ナーゴ、そして冴=ロポで、キツネ、タヌキ、猫は化かす動物、オオカミは人狼ゲームやオオカミ少年といった嘘つきに関わる動物でもある。

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