ジュレイモン

ページ名:ジュレイモン

登録日:2023/01/10 Tue 14:32:07
更新日:2024/06/28 Fri 13:59:31NEW!
所要時間:約 18 分で読めます



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デジモン デジタルモンスター 完全体 チェリー 老人 植物 デジモンアドベンチャー デジモンアドベンチャー02 デジモンテイマーズ デジモンフロンティア デジモンセイバーズ デジモンアドベンチャー: デジモンゴーストゲーム 菊池正美 杉野博臣 石川ひろあき 木村雅史 ボルケーノ太田 青森伸 ウィルス種 ジュレイモン ウインドガーディアンズ 植物型 ウッドモン チェリーボム




霧を従え蔦を巡らし、暗き森に君臨する老樹!



『ジュレイモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。



【基本データ】

世代完全体
タイプ植物型
属性ウィルス種
必殺技チェリーボム
頭部の茂みに生える禁断の木の実を飛ばす技。
甘い香りに誘われて、この木の実を口にすれば確実な死が待っている。
得意技イリュージョンミスト
身体から幻覚を見せる霧を発生させる技。

【概要】

『樹海の主』とも呼ばれ、深く暗い森に住むデジモン。
歳を経た大木そのもののような姿をしており、無数の脚のようになった根を持つ。
また、老人らしく杖もついている。
「ドラクエの『じんめんじゅ』を老けさせた…」と言えばイメージしやすい人もいるかもしれない。
樹の種類は必殺技からして、サクラの樹であろうか…?


住処である深く暗い森に迷い込んでしまったデジモンを更に深みに誘い込み、永遠にその森から抜け出せなくしてしまう恐ろしい性質を持つ。
また、身体から幻覚を見せる霧を発生させることで、深みに誘い込みやすくする。
そして、枝のような触手やツタで敵を取りこんで自らの栄養としてしまうのだ。


公式で、ウッドモンが更に進化して、知性とパワーを手に入れたと明言されている。
そのため、長生きしているウッドモンを見かけたら、進化する前に駆除することが推奨されている。


名前の由来は恐らく、樹の年齢を表す「樹齢」。
その生態や、ピノッキモンの説明にある「呪われしジュレイモンの~」等の文言から、「呪霊」と係っている可能性もある。
英語名は“Cherrymonチェリーモン”。
「歳重ねてるくせにチェリーww」等とバカにしてはいけない。英名の由来は後述。


初登場はPSソフト『デジモンワールド』。
しかしこの頃はデザインが異なっており、

  • 頭部の木の葉がまばら
  • 目の高さが左右でズレている
  • 目が黄色い光ではなく、人間のような眼球
  • 口髭がなく、やや若々しい
  • 口はメラモンのような糸で縫い合わせたタイプ

といった風貌だった。
その後、『デジモンペンデュラムVer4.0 ウィンドガーディアンズ』に登場するにあたって、現在の姿になった。



【関連種】

◆ウッドモン

枯れた大木には要注意!枯れ木を隠すには森の中!?

世代成熟期
タイプ植物型
属性ウィルス種
必殺技ブランチドレイン
枝状の腕を伸ばして敵を突き刺し、エネルギーを吸い取ってしまう技
得意技ウッディスマッシュ

枯れ果てた大木の幹そのもののような姿をした植物型デジモン。
大きな腕の他に、小型の、通常の五指を備えたような形状の腕を持つ。
また、木の根のような4本の足で移動することもできる。


普段は普通の木になりすまし、そばを通りかかるデジモンを捕まえてはエネルギーを吸収して生きているという。
性格は狂暴で、怒らせると攻撃の手を休めることは無い。
硬い木の外皮を持つため防御力は高い。
だが、枯れ木らしく火には弱く、メラモンやバードラモンなどの火炎系デジモンは非常に苦手であり、敵対視している。


初登場は『デジモンペンデュラムVer.4 ウィンドガーディアンズ』。
ピノッキモンや現行デザインのジュレイモンと合わせての登場。



◆ピノッキモン

世代究極体
タイプパペット型
属性ウィルス種

公式で、『呪われしジュレイモンの身体から作り出されたパペットデジモン。』
『悪なハッカーの1人がジュレイモンのデータから、このピノッキモンを作り出したと推測される。』
とされているデジモン。
そのため、 ウッドモン→ジュレイモン→ピノッキモン という明確なルートが存在することになる*1
ただ、枯れ木から樹木になれたと思ったら、人形の材木になるというのはいいのか悪いのか…。


余談だが、ジュレイモンの必殺技「チェリーボム」といい英語名「チェリーモン」といい、ことさらサクラ・サクランボに繋げられているのは、
「ピノキオの素材となった『言葉を話す丸太』*2を見つけた大工の名が“チリエージャ”である」というのが由来。
この「チリエージャ」がサクランボの実のことで、彼の鼻が真っ赤な球体状だからこの綽名がついたとか。本名はアントニオ。
更に余談だが、「ピノキオ」自身の名前はイタリア語で“松”を意味する“pinoピノ”に由来するとか。


詳しくは該当項目にて。



【関連作品でのジュレイモン】

PSソフト『デジモンワールド』

上述したように初登場作品にして、初期デザイン。
ファイル島のデジモン中でも古参で、ゲッコー湿地のトノサマゲコモン曰く「森の長」。


濃霧を発生させてミスティツリーズを覆い隠し、おもちゃのまちやフリーズランドへの道を閉ざしていた。
しかし、その真意は黒幕から森を守ることであった。
主人公が霧を抜けてジュレイモンにあった際には、80年ほど前に起った急な島の地形の変化と、そこから始まったデジモン達の異常な変化を語ってくれる。


「しかしな、結局はひとつにつながるのじゃ。」
「そうなるように仕向けたがいる!全てがつごうのいい状態になるように…」
「いまにデジモン達は異変を異変と思わなくなってしまうだろうて。」
「それを止めることができるのは、おぬし達とはじまりの街の団結力じゃ!」
「街にデジモンを集めて奇跡をおこすのじゃ。」
「奇跡は必ず起きる。みなおぬし達に期待しておるぞ!!!」


そして、ジュレイモンは霧を解除し、新たなエリアへの道が開けるのであった。


その後に話しかけるとかしこさトレーニングの指導をしてくれる。
通常のトレーニングより効果が大きいので技の習得を狙う際はお世話になるだろう。



PSソフト『デジモンワールド デジタルカードバトル』

「おぬしの働きは知っておるぞ。このファイル島のために戦っているおぬしをずっと見てきた。」
「本当に感謝の気持ちでいっぱいじゃよ。すべてのデジモンになり代わり、お礼を言わせてもらうよ。」


ミスティツリーズの千年樹の麓に居を構える、カードリーダの一人としてジュレイモンが登場。
こちらでも初期デザイン。
豊富な知識を持ち、知らないことはないとまで言われるほど。実際、森から出ずとも主人公の活躍を知っており、森の住民コカトリモンからは「ジュレイモン様」と敬称付きで呼ばれている。
またこのミスティツリーズも意志を持っているようで、木々を動かして病気やバグの効果を阻んでいたらしい。
ただしジュレイモンの言い回しやコカトリモンのセリフから、ジュレイモンも能動的に森に訴えて動いてもらえるようだ。


「フォッフォッフォッ。その気持ち、本当にありがたい。これからもババモンを助けてやってくれ」


セブンズリーダーの中でも最長老かつ筆頭格のようで、ババモンとも親交がある。
実はケンタルモンやヴァンデモンなど、カードリーダーを含む各地のデジモンたちは誰もババモンのことを知らず、主人公も不思議がっていたので問いただすが、彼女の正体についての配慮からごまかしている。
おそらく、彼女本人から唯一相談を受けたのだろう。


保有するセブンズカードは、防御の究極の一、ミスティセブンズ
ストーリーでは最後に入手することになるセブンズカードである。
というか、譲渡の条件が「ミスティ以外のセブンズカードを入手する」なので、必然的にそうならざるを得ない。


セブンズ入手時にバトルは不要だが、その後は自由にバトルは可能。
使用デックは「大自然デック」。
スピード進化2枚とミスティセブンズ1枚以外は、すべて自然属性モンスターという極限まで進化の速度と安定感にこだわったデック。


なお、モンスターカードとしては残念ながら未登場。
だが、オプションカードに「ジュレイモンの霧」というカードが存在する。
その効果は

相手の援護とOPの効果を無効化する

という、シンプルにして極めて強力なもの。
発動タイミングさえ見誤らなければ、相手のセブンズカードすら無効化してしまえる。
逆に、相手が手札に保持している限り、こちらは強力なOP・援護を使うのを躊躇わざるを得ない。
恐らく、このゲームをプレイしたユーザの中で、このカードを使わなかったものはいないであろう、というほどの一枚である。
ただ、このカードもOPカードという関係から、当然、発動時は他のOP・援護は使えず、相手の攻撃が止まるわけでもない=地力同士でのバトルになる点は注意。
次作の『カードアリーナ』でも、続投し、その有用性も据え置き。



アニメ『デジモンアドベンチャー

CV:菊池正美
ダークマスターズ編の中盤である、第44話「迷いの森のジュレイモン」にてアニメ初登場。
この時点では我々の良く知る老樹の姿となっている。
「樹海の王」と呼ばれる、迷いの森の支配者にして、ピノッキモンの腹心の部下。


タケルの成長を目の当たりにして当惑し、一行から離れたヤマトとガブモンの前に姿を現す。


「『この俺は一体なんなんだ』『俺はこのままでいいのか』…そうやって時に立ち止まり自分自身を見直すことは大事なことです」
「聞いていたのか?!」
「聞くも何も、この私に知らないことなど何もないのでございますよ」
「それじゃあ教えてくれ!! 俺は一体どうしたらいいんだ!!」


ジュレイモンを疑いつつも、彼の巧みな口から放たれる正論から逃れられないヤマト。


*3

「ライバルを倒すのです!!」


そして、その言葉に導かれ湖面を覗いたヤマトの目に映ったのは、太一の姿であった。


「そんな手に引っかかるもんか」
「目を逸らしてはなりません。ちゃんと自分と向き合いなさい」


そして、ヤマトは自分でも気付いていなかった、自分の中の太一という存在の大きさとそのコンプレックスを再認識させられる。
一度はガブモンから「太一は仲間じゃないか! これはきっと罠だ!!」と諫められ、ヤマトも震える声でジュレイモンの誘惑を断とうとするが、
「仲間ですと? 本気で信じてもいないくせに。自分を偽ってはなりませんぞ」 と一笑に付してしまい、ヤマトは絶句してしまった。
なによりヤマトが自分の言葉でジュレイモンに一切反論できなかったことは、ジュレイモンの言葉がヤマトの内心を正しく指摘していたからに他ならなかった。


「その思いを乗り越えない限り、あなたは今より大きくはなれません」


と、ヤマトを限界まで追い込んだ末に、ウォーグレイモンメタルガルルモン、選ばれし子供達が保有する二大究極体が激突するきっかけを作りだす。
しかも、(ある程度の情報取集は事前にしていただろうが)それを初対面の相手に、話術のみで行ったという点で、特筆すべき敵であったのは間違いないであろう。


しかし、ガブモンとの絆は想定外の部分もあったようで
*4
*5
と、内心で驚嘆と冷静な分析を行っていた。
なお、その頃、当の太一らはピノッキモン&ウ〇チらと戯れていたとはヤマトもガブモンも想像もしていなかったであろう


その後、ジュレイモンはピノッキモンに策が成ったことを報告に向かう。
スーパーバトルを見逃すまいと急くピノッキモンの背中にジュレイモンは声をかける。

「選ばれし子供たちにはお気をつけください。侮れば、ピノッキモン様といえど、負けるかもしれませんぞ」
「彼らはピノッキモンさまに足りないものを持っております」
「さよう、それは…「ボクに足りないものなんかないんだあーーーっ!!!」


「ブリットハンマーーーーッ!!!」


忠誠を誓い、敢えて諫言を行った主から与えられる死、という形でジュレイモンの出番は終了した。
しかし、悪意を持って唆したとはいえ、ジュレイモンの向けた言葉は結果としてヤマトの抱えていた思いと迷いを暴き、皮肉にも彼の成長にも大きく貢献することとなる。
一方、彼がピノッキモンに最後にかけた言葉もまた、彼の「心」に深く突き刺さったが……


なお、周囲からの人望が皆無と言っていいピノッキモンだが、上述のように唯一心からの忠誠を見せていたのがこのジュレイモン。
それどころか、主人の成長を望んでいたような節もある。そうでもなければ、あのように諫めはしなかっただろう*6
かつてウィザーモンテイルモンに対してそうしたように、あるいはガブモンを含むパートナーデジモンたちが選ばれし子供たちに対してそうするように、ピノッキモンを慮り、支えようとしたジュレイモン……
ウインドガーディアンズ暗黒軍団の中で、彼だけがそのような姿を見せていた理由や、主との過去に何があったのか…今となっては知る由もないのが残念である。


また、第46話「メタルエテモンの逆襲」の冒頭ではウッドモンが集団で登場。
ピノッキモン配下かは定かではないが、百匹近い数でオーガモンを襲っていた。
数の暴力でオーガモンを苦戦させるが、パンチや骨棍棒の一撃で倒されたり、覇王拳で複数体が蹴散らされたりと、個々の戦闘力はそう高くはないと思われる。



アニメ『デジモンアドベンチャー02

第40話「ニューヨーク香港大混戦!」でニューヨークに出現した迷いデジモンの一体として登場。
アメリカの選ばれし子供の一人であるサムとパートナーのフレアリザモンに引き連れられて、セントラルパークへ誘導される。
……が、イルミネーションされたクリスマスツリーを敵と誤認したのか、興奮。ツリーを攻撃する。


その後はロックフェラーセンタービルに登り、フレアリザモンを叩き落とす。
…が、間一髪のところで大輔たちが増援に駆け付け、フレアリザモンを受け止める。
リリモンの『花の首飾り』こそ効かなかった*7ものの、大輔の「ジュレイモンの頭を冷やしてやれ」の言葉を受けたエクスブイモンにビルから蹴り落される。
更に怒ったジュレイモンは『チェリーボム』を乱射し、またツタでパートナーデジモンらを拘束してしまう。


のだが、更にマリアとパートナーのケンタルモンが救援に駆け付ける。
更にルー&トータモン、スティーブ&ユキダルモンも現れ、成熟期6体+完全体1体による必殺技の集中砲火を受け、遂にジュレイモンは気絶するのであった。
……よく死ななかったものである。



漫画『デジモンアドベンチャー Vテイマー01

敵・彩羽ネオが繰り出すデジモンの一体として登場。
天空のタグを守る、デーモン配下の完全体デジモン。
しかしネオは、ジュレイモンを動かさず単なる樹木に擬態させ、自分の手駒であるクワガーモンとコカトリモンをジョグレスさせたメガドラモンだけを戦わせていた。


主人公・太一とブイドラモン・ゼロマルがメガドラモンを倒すと、そこで初めて出現。
しかしゼロマルはすでに完全体でも圧倒できるほど成長しており、メガドラモン戦での消耗を加味しても充分倒せる相手……
と思われていたが、そのジュレイモンと負傷しながらも生きていたメガドラモンで完全体同士のジョグレスを行うことで、本編初の究極体「デスモン」を登場させる。


……とデスモン出現の切っ掛けではあったが、メガドラモンはもちろんコカトリモンにもあった戦闘シーンがジュレイモンには一切なく、メガドラモンとの激闘に紛れて「タグを守る完全体」の存在を太一たちにすっかり忘れられたり、ゼロから「ただの木だと思ってた……」とぼやかれたり、あげく出てきたと思ったらいきなりデスモンの素材にされたりと、展開の都合とはいえかなり割を食ってしまっている。



アニメ『デジモンテイマーズ

第29話「ここは幽霊の城!迷えるクルモン大脱出」にて、3体のウッドモン(CV:杉野博臣)が登場。
デジタルワールドを彷徨うクルモンを見かけて…


「どこのデジモンだろう?」
「さぁ……かわいい子だねぇ」
「迷子にならなきゃいいけどねぇ…」


クルクル~♪(BGM:クルックルクルモン)


「進化した?」
「いったい何が起きたんだ!?」


なんと、進化の光を浴びて、3体ともジュレイモンへと進化を遂げるのであった。



アニメ『デジモンフロンティア

第4話「私のキックは痛いわよ!女闘士フェアリモン」にウッドモンが登場。
森のターミナル近くのそよかぜ村に着いた泉達。
そこで、フローラモンらに不満を持つマッシュモン三兄弟が妨害に来る。
純平を追い詰めたマッシュモンらだが、その時「風のスピリット」が泉の元へ現れ、泉はフェアリモンに初進化する。


マッシュモンらもそれに対抗し、ウッドモンへ合体進化を行う(CV:石川ひろあき)。
フェアリモンと対峙するウッドモン。
が、なんとウッドモンは空中からのフェアリモンの攻撃を意に介さず、逆に『ブランチドレイン』で叩き落して、進化解除させてしまった。
いくらフェアリモンの玩具の予定がないからと言ってヒドイ


なおも泉に攻撃を仕掛けようとするウッドモンだが、駆け付けたヴォルフモンによって倒されたのであった。



第26話「ラーナモンの執念!女デジモン一騎撃ち」では、ジュレイモンが登場。
セフィロトモンに取り込まれ、別々のエリアへ行った子供たちの内、純平の前に姿を現す。
『チェリーボム』を連射し攻撃を仕掛けるが、『ミョルニルサンダー』と『トールハンマー』の二連撃を浴びてあっけなく倒された。



アニメ『デジモンセイバーズ

CV:木村雅史
第14話「デジモン少年イクト 森の番人ジュレイモン」で登場。


デジタルワールドを旅するたちだが、謎の少年イクトの襲撃を受け、それを追いかける。
そしてそのままザガンダ大森林の奥に足を踏み入れる。
ファルコモンも合流し、大たちとの戦闘になるが、突如として霧が立ち込め「出ていけ…」との警告の声が響くのであった。
その声の主こそがジュレイモン。
しかし、どちらに肩入れをするということはなく、隠れていたイクトらにも警告を行う。


ただ、その警告も空しく、お互いに成熟期に進化してより激しい戦闘を行う両陣営。
その事態を無視できず、『チェリーボム』で両者を攻撃する。
そこまでして、戦闘を沈めたかった理由は、根の間に幼年期のニョキモンを守っていたからであった。


が、そこにヤンマモンに乗ったゴツモンが現れ、上空に浮かんだ岩を利用した攻撃を無差別に行う。
しかし、大たちが岩を攻撃し、ニョキモンを庇った為、和解に至る。
そして、礼としてメルクリモンの宮殿への行き方を教えたのであった。


…と、デザイン変更後は“老獪”、“狡猾”といった役どころが多かったジュレイモンだが、本作では久方ぶりに『森の守護者』の側面が強く現れていた。


第28話「進化不可能!デジヴァイス崩壊」で再登場。
その際も、霧を発生させて傷付いたデジモンたちを匿っていたが、大の声かけで自身への道を開く。
(保護していたデジモンは、ニョキモンは当然とし、ギザモンやエレキモンのような成長期から、ヴィカラーラモンのような完全体まで多岐にわたる)
が、そこへ倉田軍団のバイオデジモン勢が襲撃をかける。
迎撃を行う大たちだが、苦戦を強いられてしまい、それを庇ったジュレイモンはバイオデジモンから集中攻撃を受けてしまい、遂には地に倒れ伏す。
…が、その所業に大たちは激昂。
究極体の力を一時的に引き出し、辛くも撃退に成功する。


戦いが終わった後、ジュレイモンは傷ついたデジモン等と自分の回復のため、あとを大たちに頼んで眠りに入った。
デジタルワールドの行く末を彼らに託して…。



アニメ『デジモンアドベンチャー:

第29話「脱出 燃える密林」にて複数体のウッドモン(CV:ボルケーノ太田)が登場。
旧作とは異なり、争いを好まない性格で、バドモン達を連れて逃げた先の森で、木に擬態し隠れ住む生活を送っていた。


そこにアロモンらが襲撃。
バドモンらを逃がすため、太一とメタルグレイモンの援護のためにウッドモンらも迎撃を行う。
…が、如何せん戦闘能力の差に加えて相性が最悪過ぎた。
1体は「ディノバースト」で燃やされてしまい、別の1体は抜き手(?)を口で受け止められ、そのまま噛み砕かれてしまう。
それでも、戦意を損なうことはなく、続くタンクドラモンとの交戦時も、バドモンらと共に木片を投げつけるなどした。


「我らも、戦うっ!」


当然、ダメージと言える程のものはないが、敵に背を向けず、《勇気》を振り絞り立ち向かう姿は太一らを奮起させるのであった。


その後の、パロットモン(クロスモン)やメタルファントモン(ゴクモン)等の襲撃に際しても辛くも生き延びる。
そして、太一らはロップモンが復活させたコモンドモンに乗って、彼らと別れるのであった。


なお、ジュレイモンは最終話で登場。
大量のバドモンらに向けて選ばれし子供について語るロップモンを、その腕に乗せていた。
そのことから、上述のウッドモンのいずれかが進化した個体である可能性が高いと思われる。



アニメ『デジモンゴーストゲーム

CV:青森伸


第16話「人喰ノ森」に登場。
デジタルワールドでも有名な老獪、かつ狡猾なデジモンであった模様。
また、“年輪”をいう表現を好んでおり、「年輪を鍛えあげた」「年輪が足りぬ」のように使用する。
恐らくは“功夫クンフー”や“カラテ”のような概念なのであろう。


人間世界に来たのは比較的最近らしく、「富士ウェストキャンプ場」近くの森に住み付き、キャンパーや工事の人間を霧で迷わせた上で幻覚を見せ、自身に取り込んでいた。
なお、キャンプ場の近くに「霞様」という名の神様の祠があったため、「霞様の神隠し」という都市伝説になっていた様子。


作中では、また人間を襲った際の悲鳴を、偶然、ゆるキャン△ ソロキャンプをしにきた宙(とガンマモン)が聞きつける。
しかし、宙とガンマモンを幻覚に嵌め、更に宙を蔦で捕まえて取り込もうとする。
が、それはガンマモンと元々森を縄張りにしていたモリシェルモンに妨害される。
しかし、ジュレイモンも『チェリーボム』でモリシェルモンの『マインドフォッグ』の霧を吹き飛ばして、全員を喰らおうと襲いかかる。


ガンマモンはベテルガンマモンへ進化し、世代差こそあれ、火と樹という関係上、やや有利に立ち回られる。
が、モリシェルモンの「燃やしちまえ」というセリフからボコモンのことを思い出し、『ガンマモンにデジモンの事を殺させたくない』という迷いの隙を突き、ツタでそれを拘束する。
そのまま取り込もうとするも、瑠璃と清司郎が救援に駆けつけ、ジンバーアンゴラモンテスラジェリーモンの妨害を受ける。


「おぉ、思い出した!忘れられぬ、蕩けるようなデジモンの味。久々に我が年輪が、よだれを垂らしておるわ…!」


数の不利もモノともせず、引き続き戦闘を続行するが、「元々右腕に傷を負っていた」「尊大な性格が災いし気付いていなかった(もしくは、無視していた)」という弱点を見抜かれる。
そして、その一点に集中攻撃を受けて、腕2本を破壊されてしまう。
その負傷は無視できるものではなく、恨み言を吐きつつ、撤退していくのであった。


なお、その腕を再生させるには100年程はかかるらしく、ジンバーアンゴラモンは「しばらく表には出てこないだろう」と予想している。
……100年後にはホログラムゴースト問題が解決していることを祈ろう。
というか、腕の復活のために人間が襲われる心配はないのであろうか。
また、ジュレイモンが森に来た時期が不明*8なため何とも言えないが、直近で襲われた訳ではない人間は解放されず、吸収されてしまった可能性が高い気がする……が、真相は霧の中。





「選ばれし子供たちにはお気をつけください。侮れば、ピノッキモン様といえど、編集合戦で負けるかもしれませんぞ」
「彼らはピノッキモンさまの項目内容に足りないものを持っております」
「さよう、それは…「ボクの追記・修正に足りないものなんかないんだあーーーっ!!!」


「ブリットハンマーーーーッ!!!」


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  • ジュレイモンの項目完成…やっぱり書くこと多かった。しかし、記事書くのに久々に旧デザ見たわ -- 名無しさん (2023-01-10 15:06:29)
  • こんなに尽くしてくれる忠臣を躊躇なく殺すピノッキモンはイカれてるなぁ… -- 名無しさん (2023-01-10 20:07:59)
  • 結構出番多いあたり割りと優遇されてるよな。使いやすいんだろうか。 -- 名無しさん (2023-01-10 21:08:19)
  • 幼稚で愚鈍な奴の部下になったジュレイモンが悪いんだよ。どこに従う価値があった? -- 名無しさん (2023-01-10 21:08:28)
  • アニメでの登場頻度は多いけど唯一クロスウォーズに登場せずに皆勤賞を逃している。ウッドモンとピノッキモンは出たのに。 -- 名無しさん (2023-01-10 23:01:42)
  • セイバでジュレイモンの善良デビューは、ピノッキモンがXWで善良デビューする伏線だった? -- 名無しさん (2023-01-10 23:06:31)
  • ↑3寧ろ幼稚で愚鈍だからそこから脱却させたいと思っていたんでしょ。そういう親心を否定するのは良くないと思う -- 名無しさん (2023-01-11 18:45:05)
  • バケモンの時にお願いしたものです。ありがとうございます!! 初代アニメで一番愕然としたのがウィザーモンとこのジュレイモンの死亡シーンでした…… -- 名無しさん (2023-01-11 23:49:21)
  • いえいえ、どういたしまして。PS時代のゲームに関する情報追記など、こちらも助かっています -- 名無しさん (2023-01-12 09:49:30)
  • 悪意を持って接した上でかつ罠だったのはその通りなんだけど、本当にヤマトにとっては見つめ直すことが出来て真の意味で友情を理解する切っ掛けになったから巡りめくって世界を救う手助けをしてしまっていると言うか……一言で語りきれないやつである。 -- 名無しさん (2023-02-09 22:21:11)
  • 過去の公式アートでもよくクリスマスツリーにされてたけど、バイタルブレスではその状態が究極体レイドボスとして扱われてた。 -- 名無しさん (2023-02-17 00:38:07)
  • セイバはジュレイモンの出世作ですわ -- 名無しさん (2023-10-15 13:23:11)

#comment(striction)

*1 “これしかルートがない”という訳ではないことは留意
*2 その丸太の種類は作中で明言されていない
*3 ハッ…どうやら食いついてきたようですな…
*4 それにしても、あの二人の心の絆がこれほどとは…!
*5 心を持たぬピノッキモン様の事、下手をすれば負けるかもしれませんな……
*6 他に粛清されず遊び相手を務めていたのはキウイモンだが、彼女は諫めるような言動はしていない。
*7 『花の首飾り』は悪性のウィルスを除去するもので、ただの興奮に対する鎮静効果はない
*8 モリシェルモン曰く「最近」だが、都市伝説になるということは最低でも半年程度は経過している可能性が高い。一方、ジュレイモンの「デジモンの味は久々」というセリフからはもっと長い期間人間界にいるようにも取れる。ただし、デジタルワールドでもデジモンを長く吸収していなかった、というのであれば説明は一応つく。

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