川澄樹

ページ名:川澄樹

登録日:2023/01/05 (木) 05:14:51
更新日:2024/06/28 Fri 13:58:14NEW!
所要時間:約 6 分で読めます



タグ一覧
四聖勇者 盾の勇者の成り上がり 槍の勇者のやり直し 山谷祥生 勇者 偽善 独善 高校生 命中 超能力者 毒舌 慇懃無礼 偽善者 承認欲求 川澄樹 弓の勇者 正義の暴走 音楽の才能 異能力者 副将軍プレイ パーフェクト=ハイド=ジャスティス




僕は……正義の味方だ!




出典:盾の勇者の成り上がり、10話「混迷の中で」、キネマシトラス、盾の勇者の製作委員会、
2019年1月9日~6月26日まで放送、©2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会



概要

『川澄樹』とは『盾の勇者の成り上がり』の主要人物でありの勇者。
および外伝作品『槍の勇者のやり直し』『真・槍の勇者のやり直し』の主要人物の一人。


CV:山谷祥生


異能力がある近未来の日本から召喚された17歳。高校生。
(VRMMOがあるほど発達していないが、30年前に2TBもある同人ゲーを入れても余裕のHDがある)


外見はピアノを習っていそうなおとなしめの少年。物静かそうでいて、芯の強さを感じられる雰囲気をさせている。
特筆すべき程の美形ではないようだが、岩谷尚文よりかは美形寄りであるらしい。
ただし四聖勇者の中でもっとも勉強できないのは樹であるらしく、勇者の中で一番異世界の文字を覚えるのに四苦八苦している。



性格は外見通り真面目で誠実で、丁寧語で話す……というよりかは慇懃無礼な性格と言う方が適切か。
天木錬北村元康は異世界によく似たゲームに熱中していたもののそれ以外のサブカル面には疎いのに対し、後述の影響でサブカル面にも尚文ほどではないがそれなりに詳しい。


四聖勇者の面々は勇者に選ばれる程度には正義感が強いのだが、樹のそれは他より異常なほど高い。
また、政略結婚にも否定的で、メルティが尚文と結婚させられそうになった時は女王に抗議している(メルティに気がある素振りがあると判明したら納得したようだが)。
しかし実際の所、例えば対立している二者がいた場合、立場が弱い側のみの意見を聞いて断罪しようとする等、明らかにその正義感は歪んでいる。
それもそのはず、樹の正義感は純粋な物ではなく、元居た世界において抱いていた劣等感が暴走してしまった歪んだものだったからである。
というのも樹は小学生の頃に異能に目覚め自分を特別だと思っていたのに、中学から異能の専門学校に行くと上位互換がいて絶望する。
その結果、特別な力を持っていても評価されない現実からゲームや小説に現実逃避をして、
特に「凄い力を持っているが普段はそれを隠し、いざという時に披露して周りから称賛される正義の味方」に憧れるようになっていく。


そんなこんなで鬱憤を抱えながら生活していた所、塾帰りにダンプカーに轢かれ死亡。
気が付いたら以前からプレイしていたコンシューマゲーム『ディメンションウェーブ』によく似た世界に召喚されていた。
なのでこの世界をゲームの世界と思い込み、これまで抑制されていた歪んだ正義感が暴走するようになる。
尚文の冤罪事件でも、その正義感が原因で疑いもせずに尚文を悪と糾弾してしまう。
その後起きたギルドから報酬が横取りされた際も大した証拠もなく尚文を犯人にしようとしていた。(犯人は樹の部下のマルドであった)
ただし、曲がりなりにも正義感はあるために逆に言えば明らかに尚文に非がないと感じた場合は擁護に回ることもある。
元康との決闘の際に起きた不正では錬ともにクズ(オルクトレイ)に抗議し、書籍版での錬とエクレールとの試合での錬の反則行為や言い訳に対し元康とともに尚文の言い分に同調するなど。


弓の勇者としての樹の基本方針は『副将軍プレイ
ようは『弓の勇者』という身分を隠して国の依頼で悪徳貴族を成敗し、身分は一部の人間にのみ明かして去っていくという、隠れヒーローみたいなことをしていた。
四聖のなかでも積極的に人助けをしているため多くの人が救われており、リーシア=アイヴィレッドがその代表。
……だが、悪い点もある。むしろそっちの方が多いくらい。
基本的に弱者側の情報収集しかしないので、強者側の事情が不明なまま強者を倒してしまう。
作中では飢饉が起きても圧政を敷く悪い王様をレジスタンスと共に倒したのだが、
実は王様は悪人ではあるが高い税を課したのは私利私欲のためではなく、単に国の弱体化による他国の侵略防止のために軍事金を集めていただけだった。
そのためレジスタンスが税を低くしたのは一瞬だけで、すぐ元通り。
さらにアフターフォローはしないので、上記の事を知っても「僕とは関係ありません」と言って、真面目に取り扱わなかった。


また副将軍プレイは当の副将軍の知名度が向上しないという致命的な問題がある。
良くも悪くも話題になる三勇と違い弓の勇者は話題にならないので、国民から「アイツ何してんだ?」という評価になってしまっていたのだ。
そもそもこういった行動は地位や名誉に関心がないか、活躍した結果、その強さに畏怖されたり活躍を妬まれたりするのを避けるといった目的で行うことで有用となるものである。
なので弓の勇者を崇める三勇教から抹殺対象に選ばれてしまった。
まぁこれは樹が成敗した悪徳貴族は教会への寄付金が多かったので、それをなくした樹への八つ当たりでもあるが。
しかも樹は国が斡旋したギルドからの依頼でこの仕事を行っていたためむしろ問題があるのはこの仕事を出したギルドと、
王と手を組んでおきながらギルドにそういった情報を共有していなかった三勇教自身であるため、とんでもない逆恨みだったとも言える。


そんな訳で尚文から「独善」「偽善」「自分に酔っているだけ」と散々な評価を受けている。


そんな樹の歪んだ正義感も作中での挫折と後悔とリーシアとの決闘の末に、強い正義感はそのままに歪みを修正されることになる。
槍の勇者のやり直しではフィロリアルのフレオンと正義の語り合いをする事で、暴走を超えた正義の大暴走を起こすが、一応真っ当な正義のヒーローに目覚める。
ちなみにフレオンの歌は波長に響くのか洗脳されたような反応になってしまうようである。


本編

中盤、尚文以外の勇者はゲーム知識頼りに「素材が美味しく、そんなに強くない」はずの『霊亀』を復活させに行く。これが黒幕の罠だと気付かずに。
樹が封印を解いた時点では霊亀は復活しなかったため重要文化財を壊しただけに終わり、仲間割れを起こす。
そして霊亀に案の定フルボッコにされた末に仲間からは自分の正義を全否定された上に樹を囮にして逃亡。


樹はなんとか逃げるものの、仲間に裏切られた事と出した被害のあまりのデカさにカースシリーズが発動したのか廃人化。
ただただ称賛の言葉を浴びるために『パーフェクト=ハイド=ジャスティス』という痛い名前でコロシアムに出場していた。
そんな時に『ヴィッチ』が現れ尚文の悪事を言い、樹の仲間達に引き合わせる。
その際に仲間達が上記の非道を行ったのは「傲慢な勇者を成長させるため」といい、新たな素材を樹に渡し樹に強力な力が宿る。


だが実際はヴィッチたちは樹の力を利用して洗脳の力を得てメルロマルクにクーデターを起こすつもりだった。勿論樹は知らない。
その後は利用されまくっているだけだったが、終盤目覚めリーシアとの決闘に敗北。
カースシリーズの呪いのせいで信念と想いが消えてしまったせいで、判断力と表情が消えたイエスマンになってしまう。


書籍版ではクーデターこそ起きないものの、ヴィッチに取り入られて金づるとしてコロシアムで金策の日々を送っていた。
リーシアに敗北後、尚文からヴィッチの手紙(もう用済みといった内容)を受け取る。
コロシアムで稼いだ金はヴィッチやマルドたちに私的に使われた挙げ句、樹名義で多額の借金まで背負わされるはめになった。
しかしこれは、尚文の冤罪に対しを散々非難し、無実だと証明されても謝罪も反省もせずさらにリーシアを追い出すために冤罪をかけていたため、ある意味因果応報だったとも言える。


その後はリーシアに介護されながら呪いを解呪していっている。


異能力

樹がもっているのは『命中』の異能。
「狙ったものを距離に関係なく高精度で当てる」という弓の勇者にぴったりの能力。
この能力で樹は乱戦や、敵が人質を取っていても気にせず敵を狙い撃つ事が出来る。
この『命中』はなにも射撃にだけに当てはまるわけではなく、毒舌や推測など、口から出た言葉にもこの異能が影響する。
樹は頭が良くないので口論には良く負けるのだが、この異能のおかげで口撃は相手のメンタルに大きなダメージを与えている。
樹の股間の弓にこの異能が影響するかは作中では分からずじまいだった。


便利そうな能力だが樹の世界ではEランクに分類されていた。というのも『必中』という上位互換がいたからである。
『命中』の場合だと、撃ち落としたり回避したりすれば外れる事もあるが、『必中』の場合なにがあろうと当たる。



弓の勇者の仲間たち

四星勇者の中では最多の6人メンバー。
普段はほどほどに仲間の援護をしつつ、ピンチの時に颯爽と助けるヒーローのようなまねごとを演出していた。悪く言えばマッチポンプ。
仲間内で序列制度が発生しており、ランクが低いほど扱いが悪くなっていく。
狩場でのマナーも悪く*1、明らかに他のパーティが狙っていた魔物のファーストアタックを横取りしたり、自分たちが狙っていた獲物を横取りされるとキレたりする。
樹の事は狂信的に従っているように見えるが、実際のところリーシア以外、
樹の事はあまり信頼関係が出来ておらず、樹の立場が悪くなったらあっさり手の平を返す程度の上っ面の関係である。
リーシア以外はクーデターに参加した罪で全員処刑された。
書籍版ではクーデターの代わりに波の先兵と化して敵対、その末路は……ご察し。


  • マルド

甲冑姿のおっさん。元々は錬の仲間だったようだがそりが合わなかったのか元康の所へ一旦は行くも、程なくして樹の仲間へと移籍した。
尚文からは鎧、元康からは燻製と呼ばれている。序列一位でメンバーの中でも一際傲慢な性格。
後からパーティに入ったのにもかかわらず彼が序列一位なのは、上の立場の人間に取り入るのが上手い性格と戦闘面で樹と相性がいいからであると思われる。
弓の特性上防御面、近接戦闘に難があるため、彼のように大柄で近接が得意な人物(マルドの武器は斧である)が必要になるため。
槍の勇者のやり直しでも問題行動は相変わらずで、シルトヴェルト編では樹を裏切って殺害してしまいループの原因を作っている。
それ以降、元康に目を付けられており、なんやかんやでヴィッチやタクト、三勇教の教皇に次ぐレベルで元康に消されている。


最初の波が済んだ後に仲間になった少女。
気弱な性格で、仲間内でも最も扱いが悪いが、最もまともな人物でもある。
カルミラ島での出来事で評価が上がった彼女を疎ましく思われた他の仲間によって冤罪を掛けられ、樹からも見放され絶望して自殺を試みるも未遂で終わる。
ただし、樹自身リーシアが冤罪だったことを分かっていたようである。そのため激怒した尚文が樹の所へ怒鳴りこんでいる。
アニメのみ本当にリーシアが犯人だと思ってしまったようであり、そのためか尚文も怒鳴り込みにいくことがない。
その後は尚文に引き取られ、(成長補正のために)奴隷として一から鍛え直すこととなった。
このような仕打ちを受けてもなお樹の事は慕っている様子で、その性格と尚文があることないこと元康に吹き込んだことで元康からはヤンデレと誤認されており、
そのせいでフィーロの関係者扱いにもかかわらず、長らく豚として認識されていた。
器用貧乏と言ったステータスではあるが、潜在能力は相当なもので、
変幻無双流の婆さんからは「百年に一度の逸材」と言わしめるほどの才能を持ち、高レベルに達するとステータスが大きく成長する超大器晩成型。
樹との戦いでは自分の信念をぶつけ、必死に努力をして身に着けた力で戦いを繰り広げ、投合具の勇者に選ばれ(この時点ではまだ仮の状態だが)樹に打ち勝った。
それは奇しくも樹の憧れるようなヒーロー像そのものだったりする……。
詳しくは項目参照。


槍の勇者のやり直し

たいていのループで元康たちと敵対する序盤の敵を担当する。ようは本編における元康ポジ。
というのも元康は尚文の味方をするので必然的にヴィッチが取り入れられるのが樹しかおらず、王女に気に入られたと思った樹は本編以上に調子に乗るからである。
ちなみに元康が盾の勇者で尚文が槍の勇者だった場合も樹が敵対ポジションとなる模様。
そんな樹でも死ぬとループしてしまうため、いかに樹を説得できるか各ループの尚文たちは頭を悩ませている。


  • チュートリアル編

元康にループ能力調べの一環として殺害される。


  • シルトヴェルト編

シルトヴェルトとメルロマルクとの戦争に発展したためメルロマルク軍として参加。
結局は敗北してしまいマルドこと燻製に殺害されてしまう。


  • メルロマルク編

メルロマルク側の人間として尚文たちと対峙。
元康の代わりとなったことで本編で密かに行った善行を国が表沙汰になるよう対処したため、こちらではある程度は樹の活躍が耳に入るようになっている。
しかし尚文たちの善行が行き過ぎたため革命がおこるほど尚文の人気が高まり、樹の人気が大下落。
そして二回目の波の際、元康に因縁を吹っ掛けるも返り討ちにあい、逆に囚われの身に。
その後も関係は改善することはなく、最終的に四霊の復活という大惨事に。
書籍版のみ、フレオンの卵が元康の手で孵化されクイーン状態のフレオンが先行して登場し、樹の下で交流することになった結果、真っ当(?)な正義感を学ぶこととなり尚文たちとも和解することとなった。

惨劇の元凶となってしまったため、世界中から追われる身となってしまい、
特にかつての仲間から執拗に追いかけられていたところを何とか保護されたものの、
罪悪感は消えることなく、精神を病んでしまったのか数年後に病死したとの事。



  • フォーブレイ編

元康から真相を聞かされたので勇者4人で主に行動。
このループの樹は元康の虐殺を見てしまったがゆえに頭が冷えてしまった事と、未来の……つまり本編での樹の暴走を教えられてしまったがゆえに、正義が暴走しない。
むしろ色々影響を受けて、自分の正義を律するように努めようとしている。



伝説の弓

樹が召喚時から持っている弓。
初期状態が弓なのだが、実際には『遠距離武器全般の聖武器』であるらしく、銃器に変える事も可能。
しかし初期状態が『弓』なのでその形状に捕らわれてしまいがち。


適性魔法は「地」と「風」で、勇者専用魔法は対象の全ステータスを下げるダウン系。
尚文の扱うオーラ系の対極にあたる魔法と言える。


火力と射程距離が四聖武器のなかで最強である反面、防御力が一番ない。
一応近距離スキルも最低限覚える事は出来るが、樹に近接センスがない事もあって、基本的には近づかれたら終わりの勇者。


樹に『命中』の異能があると言う事もあり、味方が敵と乱戦状態になっても敵だけに当てる事が出来る。
そのため戦闘面に関しては四聖でも一番完成しているといってもいい。




追記・修正は副将軍プレイをしながらお願いします。


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,3)

[#include(name=テンプレ3)]


  • 他の勇者みたいなイメージモデルはいるんだろうか -- 名無しさん (2023-01-09 10:24:35)
  • ↑ライトノベルではありませんが、能力者の学校というと『ヒーローアカデミア』を思い起こします。あるいは『禁書』など能力学園 -- 名無しさん (2023-01-11 20:34:17)
  • ↑(訂正)能力学園モノではないでしょうか。 -- 名無しさん (2023-01-11 20:35:03)
  • 樹の人助けがまともに成功したのってリーシアの一件くらいだよな。 -- 名無しさん (2023-01-11 20:54:34)
  • 短絡的だからこそのスピードでしかリーシアを助けられなかったのも事実だがな ifルートでは間に合わず廃人になってるし立場や性格上樹以外に助けられる人間はいないし -- 名無しさん (2023-01-14 20:38:34)
  • そのおかげで根性叩き直してくれる介護嫁ゲット。 -- 名無しさん (2023-06-13 00:16:11)

#comment(striction)

*1 コンシューマーゲームがメインなのでオンライン系のマナーに疎いのでは?とも言えるが、カルミラ島でキチンとマナー講座は行われている為、まともに話を聞いていなかったことがうかがえる。

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧