登録日:2022/11/08 Tue 05:42:30
更新日:2024/06/27 Thu 11:21:31NEW!
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scp foundation scp-cn 中国支部 scp-jp 財団内部部門 演繹部門 メタ メタネタ veleafer voctor博士 物語 scp財団 05議会
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ソース: http://scp-wiki-cn.wikidot.com/vodka
タイトル: 2.png
著作権者: Veleafer(デザイン) W Asriel(制作)
2018年公開
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演繹部門
演繹部門とは、シェアード・ワールド「SCP Foundation」に登場する財団の内部組織である。
主に中国支部の作品が多く、未翻訳のものを含めると相当な量の記事がある。
また、当記事は初っ端からかなりのメタネタになるので苦手な方はご注意いただきたい。
演繹部門って?
重層物語について
演繹部門が何をする部署なのかは後で説明するとして、まずは「重層物語」という概念について説明する。
SCP-2995-JP/sanks269=solvexの提言やSCP-3812、SCP-001-JP/或る西瓜の提言を読んだことがある方はわかりやすいと思うのだが、すべての世界は上下につながっている。
え??と思うだろうが、ちゃんと解説するので安心していただきたい。
まず、ひとつ世界があるとする。その世界の住人が何かの物語を書くと物語の世界が誕生する。それで、その物語の世界の住人が物語を書くと物語の物語の世界が誕生する。さらにその世界の住人が物語を書くと物語の物語の物語の世界が……というように、物語世界は層のように無限に続いていく。
この時、とある世界における「物語の世界」を下位物語層という。
では、これが「下位物語層」なら「上位物語層」はどんなものなのかというと、とある世界における創作者の世界を「上位物語層」という。
例えば、クレヨンしんちゃんの世界に対する我々の世界は「上位物語層」、
クレヨンしんちゃんに対するアクション仮面の世界は「下位物語層」となる。
もちろん、我々の世界にも創作者は存在する。その創作者の世界にも創作者は存在する。それで、創作者の創作者の世界にも創作者が……というように物語世界は上にも無限に続いていく。
このように、物語は上下に無限に続いていくことがお分かりいただけただろうか。このような構造のことを重層物語構造という。
演繹部門のお仕事
物語において、物語内の人物は創作者にあらがえない。しかし世界には、その例外となったり、特殊な挙動をしたりするものがある。
演繹部門は、そういった例外たちをSCPオブジェクトとして収容したり、重層物語そのものを研究したりする。
空想科学部門との関係性
同じような事をする部署として、SCP-CN-1109やSCP-3500、SCP-2995-JP、SCP-1273-JP、或る西瓜の提言などに登場する「空想科学部門」が挙げられるが、こちらは主に財団世界の1つ上の上位物語層、すなわち我々がいる世界を研究していることが多い。
重層物語そのものを研究することが多い演繹部門とは異なる。
また、演繹部門はしばしば空想科学部門の中国支部版と言われることもあるのだが、では中国支部に空想科学部門が存在しないのかというと、SCP-CN-1109に代表されるように中国支部にも空想科学部門は登場するし、SCP-CN-2660では、空想科学部門と演繹部門のコラボも果たしている。
登場人物/団体/場所
機動部隊-Θ-10(“文字部隊”)
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タイトル: 文字部队-02.png
著作権者: breaddddd
2019年公開
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いくつかの演繹部門作品に登場する、演繹SCiP専門の機動部隊。
特別収容プロトコルに少し出てくるくらいで具体的な描写は無いが、演繹SCiPを相手にするだけあって、全体構成安定爪(後述)等の装備をしていると思われる。
サイト-CN-99
(おそらくは)全ての演繹SCiPが収容されている場所。また、演繹部門の活動の中心はここであるらしく、SCP-CN-909(後述)の研究もここで行われた。
Veleaferの提言(後述)で世界が大変なことになった時は、全体構成安定爪が収容されていることを理由にO5達が集まった場所でもある。
Voctor博士
演繹部門の偉い人。SCP-CN-909を開発した人で、SCP-CN-173へインタビューを行ったり、Veleaferの提言においてのSCP-CN-001の危険性をいち早く察知したりと大活躍している。
Veleafer
いわゆる「我々の世界」の住人で、怪奇創作サイト「SCP Foundation」のメンバー。
代表作はSCP-CN-606やSCP-CN-909、Veleaferの提言などといった演繹部門のほか、SCP-CN-463といった演繹部門ではないSCPオブジェクトも投稿している。
また、自身もSCP-CN-606個体の1人であり、SCP-CN-606の特性上「Veleafer」という同名の人物が多数登場するのでアニヲタwiki内では緑色文字にして区別している。
Veleafer技師
財団職員の一人で、SCP-CN-606個体の1人。SCP-CN-606個体の中では一番下の物語層に居る。
SCP-CN-606の特性上「Veleafer」という同名の人物が多数登場するのでアニヲタwiki内では茶色文字にして区別している。
05-O
読み方は「ゼロファイブ・オー」。要注意団体である「05議会」の一員とされ、SCP-CN-801やVeleaferの提言の報告書に不正アクセスして意味深なコメントを残している。
ちなみに05-Oの「O」は、Odyssey、永き旅の物語のOである。
用語
RK-クラス: “物語崩壊”シナリオ
「重層物語」そのものの仕組みが壊れてしまい、重層物語に属する世界の一部、もしくは全てが滅んでしまうシナリオ。
財団世界はもちろん、我々の世界も重層物語に属しているので警戒が必要。
ちなみに、SCP-CN-909だけはこの影響から逃れることができ、SCP-CN-980は壊れた世界を一部修復することができる。
演繹部門 登場作品
ここでは、演繹部門作品のうち翻訳済みの作品、または日本支部の作品を紹介する。
また、ここでは演繹部門が大きく登場するものを取り扱うものとするため、「SCP-CN-2510」「SCP-CN-2989」「SCP-CN-1000コンテスト: 序章」「サブカルチャー部門のオリエンテーション」は除外する。
SCP-CN-173 - ミスター・カスタム
ワンダーテインメント博士が作ったリトル・ミスターの中国限定バージョンの一人。
身長2mの棒人間のような見た目をしており、SCP-CN-173-1と呼ばれるスケッチボードでSCP-CN-173の形態を操作できるらしいのだが、SCP-CN-173及びSCP-CN-173-1には演繹的な性質があるために演繹部門が管轄している。
SCP-CN-430 - 本末転倒
一見、テンプレート以外何も書かれていないような報告書だが、ページ下部「オプション」から「ページソース」を開くと真の内容が表示される。
SCP-CN-430とは、上位物語が混乱したことによる、財団世界の空白のこと。
また、SCP-CN-430はSCP-CN-430-1と呼ばれるアノマリーの出現現象を引き起こすのだが、この現象は4日を越えないうちに納まる。
この作品にはSCP-CN-606が登場するため、そちらを先に読んだほうが良い。
SCP-CN-606 - すべてのすべて
財団世界と、財団より上の物語層すべてに1人ずつ存在する、「Veleafer」という名前の人物。
彼らは物語層間を越えて「Veleafer議会」という集まりを作っているのだが、ある日、とある存在によりSCP-CN-606が大量殺戮され始める。
詳細は個別記事へ。また、この記事にはSCP-CN-801とSCP-CN-909、SCP-CN-980が登場するため、そちらを先に読んだほうが良い。
SCP-CN-642 - テレビを看る者
まるでこちらの世界を見ているような挙動をする一台のテレビ。
テレビの前で何らかの演目をすると、テレビの向こう側で、ソファに座っている人間がそれを見てくれる。
もしも演目をしないと、テレビの向こう側の人間が「チャンネルを変える」ような仕草をとったのちにSCP-CN-642がどこかにワープしてしまう。
しかし、これの正体は上位物語層の住人が財団世界を見るための窓。
では、この報告書を見ているあなたとSCP-CN-642との関係は?もしも上位物語層の住人がテレビを買い替えてしまってSCP-CN-642が捨てられてしまったらどうなってしまうのだろうか。
SCP-CN-801 - 《天王星外》
とある入れ子式小説の中に居る、世界を簡単に滅ぼすことができる怪物。
SCP-CN-801は、1つ世界を滅ぼしたらその1つ上位の物語層へ転移し、その世界も滅ぼしたらまた1つ上位の物語層へ転移し……というのを繰り返し、いつかは財団世界に来る。なんなら財団世界の後は我々の世界にも来る。
詳細は個別記事へ。
SCP-CN-909 - 形の上下、合して止まず
とあるお手伝いロボットであり、演繹部門のVoctor博士が開発した。
ただし現在は収容違反しており、かつ訳あって物語ループという特殊な状態になっているため、RK-クラスシナリオの影響を受けない。
その性質を生かし、一度はVoctor博士を消滅させるが、その後のVeleaferの提言では……
詳細は個別記事へ。また、この記事にはSCP-CN-980が登場するため、そちらを先に読んだほうが良い。
SCP-CN-980 - J
とある機械で、財団世界に対して物語改変することができる。別名を全体構成安定爪ともいう。
物語改変なのだから、もちろん現実改変のようにSRAで防がれることも無いし、なんなら壊れた物語を修復することもできる。
また、SCP-CN-909を押さえつけることができる唯一のアイテムであることから、財団からは実質Thaumielのような扱いをされている。
詳細は個別記事へ。
SCP-CN-001 Veleaferの提言 - 演繹部門
演繹部門の大トリともいえる作品。絶対に最後に読もう。
重層物語の構造が歪められてしまい、重層物語に属するかなりの量の世界が崩壊してしまう現象。
Voctor博士と、その友人であるエージェント・Collapsibleは財団に逆らってでもこの危機を救おうと試みる。その結末とは。
詳細は個別記事へ。この作品にはSCP-CN-606、SCP-CN-801、SCP-CN-909、SCP-CN-980が登場するため、そちらを先に読んだほうがよい。
SCP-1748-JP - いつかどこかで
SCP-1748-JPは、財団より1つ上位にある、とある物語層。
SCP-1748-JPは、とある条件が整った際に他の物語層を巻き込んで発生するのだが、そのときにSCP-1748-JP-1と呼ばれる、SCP-1478-JPの住人が出現する。
このSCP-1748-JPは、そんなSCP-1478-JP-1の一個体(「私」)が描いた文章であり、「奴」と称される別のSCP-1478-JP-1個体に対して「私」が復讐することによって、財団はSCP-1748-JPを収容しようとしている。
Tale-CN - Infasのサンドボックスページ
とあるサンドボックスページ(SCP作品の下書きページ)から生まれた物語。
インファスと呼ばれる財団職員は、今日から「SCP-CN-XXX」というオブジェクトの担当になり、仕事のためにサイト-CN-XXに来ていた。
ちなみに、SCP-CN-XXXの担当機動部隊の名前は「機動部隊XX-X “まだ未定”」という、なんともユニークな名前をしていた。が、彼は怪しまずにスルーしていった。
そのほかにもインファスは色々奇妙な現象に遭遇し、ついに「何かおかしくないか?」と気づく。
その後に明かされる真実とは。
Tale-CN - オペレーション・ウォールブレイク
ここでの「ウォール」とは第四の壁のこと。
「Veleaferの提言」での騒動の後、演繹部門を中心として「オペレーション・ウォールブレイク」という作戦がとられた。
これは簡単に言うと、「1つ上の物語層の住人と、第四の壁を越えて接触しよう!」というもの。過去にSCP-CN-001-1と呼ばれる存在が第四の壁を越えて1つ上の住人と接触した前例があるため、財団はいくつかのSCPオブジェクトを投入して第四の壁を越えようとした。そして成功した。
……という物語である。結局は第四の壁など越えられないのであった。
この作品にはVeleaferの提言が登場するため、そちらを先に読んだほうが良い。
Tale-CN - Voctor博士の物語反復に関する初級講座
Voctor博士による、演繹部門のオリエンテーション。
演繹部門を読み解くにあたって必要な知識や最低限の理論が詰まっており、とても読みやすい。
演繹部門を読み始めるのであれば、ここから読み始めるのも一つの手だろう。じゃあ何故こんな最後のほうに紹介した?
Tale-CN - 演繹部門の追加講座: いくつかの新理論と問題についての応答
こちらも演繹部門のオリエンテーションだが、かなり応用的な理論を含んでいる、上級者向けのTaleだ。
ただしかし、Veleaferの提言を読み解くためのヒントが紛れているので、Veleaferの提言を読む前に目を通しておいてもよいかもしれない。
また、このTaleに登場した理論の解説をこの下に掲載した。ぜひ見て行って欲しい。
演繹部門の理論
ここからは先述の通りTale-CN「演繹部門の追加講座: いくつかの新理論と問題についての応答」に登場する理論を解説してまとめた。
応用的な理論が多いので、まずは先に「Voctor博士の物語反復に関する初級講座」等を読んで、演繹部門に慣れてから読むとよい。
話伝子
話伝子とは、ミームのようなもの。
そもそも物語は「作られた」物語とそうでない物語があるのだが、この講義によると、私たちが目にする全てのものは物語だといえる。
ここに1つのリンゴがあるとする。
ある人は、これを「1つのリンゴ」ととらえるかもしれないが、また別のある人は「1つの爆弾ととらえるかもしれない。
その瞬間、リンゴととらえた人と爆弾ととらえた人は違う脳内世界を思い浮かべているということになる。
脳内世界とはすなわち物語。こんな感じで、モノが1つあるだけで無限のとらえ方があり、無限の物語に通じているのだという。
物語は本来、それが文章であれアニメであれ無限の解釈ができ、あなたはそのうち1つの解釈を選んで物語を進めているわけだ。もちろん、この解説記事だって例外ではない。
物語領域
これはSCP-CN-1109にも登場する単語なのだが、意味がやや違う。
ここでの「物語領域」とは物語層の進化版である。
これまで物語層がどうのこうの、上下がどうのこうの言ってきたが、物語の数々を層ではなく円としてみると、こんな感じになる。
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外側の円の内側が創作者の世界で、内側の円の内側が物語の世界。この円が内側にも外側にも無限に続いている、ということを重層物語という。
ここまでだと、「ただ層だったのを丸くしただけじゃ~ん」と思われるかもしれないが、この物語領域は、物語間の相互作用をうまく表すことができる。
たとえば伝記。この世に存在するすべての伝記同士は別々の物語としてとらえられるのだが、それでも伝記同士は、例えば同じ年に同じ出来事が起こったり、そもそも伝記の人物同士がかかわっていたり、独立した物語ではない。
そんなとき、物語領域を使えば次のように表すことができる。
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2018年公開
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ただまあ、もちろん図のパターンはこれだけではない。物語領域を使えば、より視覚的・直感的に複雑な物語構造を表せられるのだ。。
準物語理論
準物語理論とは、2つの理論の総称みたいなものである。
その理論の1つ目が物語の世界の人物は絶対に第四の壁を破れないというもの。
たまに、登場人物が読者に向かって話しかけたり、登場人物が作者を殺してしまったりするようなお話を見るが、実際は話しかけてると思ってるだけだし、作者はピンピンしている。
このように、第四の壁を破ることは絶対に不可能とされている。まあ現実的に考えれば当たり前だね。
2つ目は創作者より下の物語どうしの壁は越えられるというもの。この、自分より下の物語のことを準物語という。
これに関してはSCP-CN-801で考えるとわかりやすいだろう。
SCP-CN-801なる存在は、《天王星外》という入れ子式小説をぶちこわし、いずれは財団世界をほろぼすKeterクラスSCiPなのだが、このSCP-CN-801、財団世界までは来ることができる。ただ、その先である我々の世界は来られない。なぜならSCP-CN-801はフィクション。物語の世界の人物は絶対に第四の壁を破れないのは先ほど説明したばかりだ。
しかし、財団世界までは「物語」の壁を越えて来ることができる。どうするかって、我々のうちの誰かがSCP-CN-801が財団世界を襲うようなストーリーを書くか、あるいは思い浮かべるだけでも構わない。
このように、我々の世界の下までは、「物語」の壁を簡単に超えることができてしまうのだ。
ただ、例えばSCP-CN-801が我々の世界を襲うようなストーリーを書いても、それは我々の世界に似た物語の世界であり、実際にSCP-CN-801に世界が襲われるわけではない。
まとめると、自分より下の物語たち(準物語)はすべて1つのかたまりとしてとらえられ、準物語間の壁は越えることができるというわけだ。
SCP世界
SCP世界というのは、「SCP Foundation」というwiki形式の共同創作サイトをもとに形作られている。
1つ1つの独立した、時には矛盾する物語の組み合わせをもとにSCP財団の世界全体が作られていると思うと不思議な感じがするものの、これらは「SCPカノン」という設定集のようなものをもとに執筆されていることを演繹部門は突き止めた。
ちなみにどうやって突き止めたのかについてだが、演繹部門が情報部門やO5たちにお願いして世界中のあらゆる情報を収集して分析したことで突き止めたらしい。さすがは演繹部門。
これは余談だが、やはり自分たちの世界が物語の世界だというのは、その世界の住人にとって非常にショックな事らしい。もしも自分の動作が全て誰かに操られていたら?と考えるとストレスが蓄積されてしまうらしく、演繹部門では今週だけで2人も自殺を試みたという。
ただ、作者によって運命は定められているかもしないけれどもどちらにせよ物語の世界から見ればみんな自由の身である。自分の頭で考えたからその行動をとったのであって決して操られているわけではない。
しかも、特に小説ではそんな細かい動作まで描写することはほとんどない。だから決して飛び降りたりしないように、とのこと。
アバター
先ほど、登場人物が作者を殺すという話があったが、作者は準物語理論によって実際には殺されていない。では一体だれが殺されているのか。
その答えが作者のアバターである。アバターとは、物語内における作者の分身と言える存在で、ものによっては危険な存在となる。
ブライト博士や前原博士などがアバターの一例といえる。アバターはしばしば、特徴的なキャラクター付けをされることがあるので(ブライト博士がその典型例)、そういった場合のアバターの識別は簡単。もちろん、本人はアバターであることを自覚できないのだが、演繹部門は現在見つかっているアバターのリストをズラリと作っている。アバターは相当見つかっていそうだ。
また、SCP世界においてアバターはだいたい財団職員なのだが、たまに財団職員ではない場合もあるし、そもそも物や場所、出来事だって作者の分身ならばアバターの1つだ。
ちなみに演繹部門は見つかっているアバターのリストをズラリと作っている。そしてこの講義の講師(おそらくはVoctor博士)は、自身がアバターであることを明かす。
物語の終わりと空白
「物語が終わった後の物語世界はどうなっているのか?」という疑問はだれしも一度は持つのではないだろうか。
それで、どうなるのかというとプリントの隅の余白のような虚空になっているという。その「余白」はもはや物語の中には所属しない。「物語の続き」を脳内補完することもできるが、それはまた別の物語として分類される。
そして一番きになるであろうものは登場人物はどうなるの?という問い。
これに関しては、「生きてもいないし死んでもいない」というのが答え。
ずいぶん前に、物語は話伝子でできているということを話したが、物語が終わると話伝子はすべて無くなってしまう。無いものを捉えることはできないため、世界は完全に無くなる。
しかし、そのストーリーが終わる時間、というのは不明瞭とされている。いつストーリーが終わるかわからないのだ。
少なくとも早すぎることはない、と講師は言っている。(まあこの記事はもうすぐ終わるけれども。)これ以上深く言及すると、また新人が飛び降りに走ってしまうので今回はここで、とのこと。
追記・修正は演繹部門の方がお願いします。
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SCP-CN-001 Veleaferの提言 - 演繹部門
by Veleafer
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2018年公開
SCP-CN-173 - ミスター・カスタム
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SCP-CN-430 - 本末転倒
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SCP-CN-642 - テレビを看る者
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SCP-CN-801 - 《天王星外》
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SCP-CN-909 - 形の上下、合して止まず
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SCP-CN-980 - J
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SCP-1748-JP - いつかどこかで
by GermanesOno
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2020年公開
Voctor博士の物語反復に関する初級講座
by Veleafer
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2018年公開
演繹部門の追加講座: いくつかの新理論と問題についての応答
by Veleafer
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2018年公開
Infasのサンドボックスページ
by Infas12
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オペレーション・ウォールブレイク
by Meltyland Nightmare
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- 上位物語層と下位物語層で、作品が異なるのはなにか理由があるのかな。 -- 名無しさん (2022-11-08 07:12:37)
- ↑「クレヨンしんちゃん」における「アクション仮面」みたいに作中作のある作品を題材にしたほうが分かりやすいと思いますね -- 名無しさん (2022-11-08 12:33:00)
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