セイラム(FE)

ページ名:セイラム_FE_

登録日:2022/11/5 Sat 11:08:10
更新日:2024/06/27 Thu 11:20:43NEW!
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fe ファイアーエムブレム トラキア776 セイラム 田久保修平 ロプト教団 ロプト 闇魔法 フェンリル 捕獲 裏切り者 花京院典明 feヒーローズ ロプトマージ 闇魔法←ロマン枠




われらの森を侵すものよ

ここより去れ!




出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS



ファイアーエムブレム トラキア776』の登場人物。


CV:田久保修平(ヒーローズ)


概要
元はロプト教団の僧だったが、教団のやり方に疑問を感じて脱走。
裏切り者として追手の手にかかり瀕死になっていたところを義賊「ダンディライオン」の頭目パーンに助けられ、その恩と貧しい者からは盗まず殺しもしないパーンの思想に共感。ダンディライオンの一員となった。
12章ではアジトの見張り(事実上の玉座防御担当)を務め、途中でティナから夜食を貰うという羨ましいシーンがある。
ダンドラム要塞を突破しターラに向かうリーフら解放軍を帝国軍と誤解して迎え撃つも敗れ、彼等がトラキア解放のために帝国軍と戦っている事を知ると彼らに協力し、頭目であるパーンの説得に向かう。
寡黙で物静かだが、パーン達の恩に報いようと自ら見張りを申し出たりティナを気遣ったり心優しく信義に篤い人物で、パーンも彼を信頼している。


シリーズ初の自軍に加入する闇魔法使いユニット。
幅広の肩当て、長衣ローブと一体の三角覆面カピロテのダークマージが青い自軍カラーユニットなのは、当時なかなかの違和感だった。


花京院典明と良く似た髪型が特徴的で、プレイヤーから「花京院」と呼ばれることもしばしばある。


作戦上の立ち位置


12章の敵将として初登場、冒頭会話で宣告した通りリーフ軍が近付こうとするとスリープの杖で眠らせてくる。
スリープ自体が貴重かつ強力なため、消耗させないためにもワープでリフィスを送り込み盗ませると良い。
攻略本では、リーフをワープで飛び込ませて捕獲攻撃でつぶせという乱暴な作戦が推奨されていた。
そしてセイラムを捕獲したまま12章外伝に進むと仲間になる。パーンを説得できるキャラのひとりなので是非。


ロプト教団の大司教の孫娘であるサラとは会話イベントが発生する(敵対時のみ)。
彼女は一介の僧でしかなかったセイラムのことは知らず、彼女の捜し人でもなかったので眼中にもなく終始そっけない反応で終わる。
この件や脱走したとはいえサラへの崇拝の念は変わっていないらしく、セイラムはサラから10%の支援効果を受ける。


性能


LV5
HP-22(60)
力-0(5)
魔力-8(30)
技-6(45)
速さ-7(40)
幸運-2(10)
守備-2(15)
体格-4(15)
移動-6(2)
武器LV-杖C炎D風D雷D闇C
追撃必殺係数-1


ヨツムンガンド
スリープ


クラスはロプトマージ→ダークマージ。ちなみに下級職ロプトマージで実戦に出るのはセイラムのみで、敵軍にはいない。見習いという事だろうか?


強力なユニットが多い本作の魔法系には珍しく、初期値・成長率共にパッとしない。
重要な魔力・技・速さの成長率が魔法系ワーストレベル、運は全体から見ても最低に近い。
追撃必殺係数も1と優れず、個人スキルもない。


その代わり、シスターと同じく下級職時代から魔法と杖を併用できる貴重な存在。
同条件の味方としては最も加入が早く、「杖ゲー」と言われる本作ではこれだけでもかなり有用。
本作は「捕獲」というシステムがあるため、攻撃力のないプリーストはいきなり捕獲されて持ち物を奪われる(しかも奪われた持ち物は曲者を普通に殺しても取り返せない)ため、自衛能力がある杖の使い手というのは戦術的にデカイ。


そして自軍で唯一、闇魔法を使用可能。これがセイラム最大の差別点となる。


■闇魔法の性能
闇魔法は店では売っていない。敵から奪って補充するしかない。
もっともこれは、敵が所持している限り奪う事で補充できるという事でもある。
そして大きな問題点として、自軍で使える闇魔法が基本魔法の「ヨツムンガンド」と遠距離魔法「フェンリル」しかない。
敵の「ポイズン」、ベルドの専用魔法「ストーン」を盗むとフェンリルに変化する。
HPを1にするという凶悪な魔法「ヘル」はご丁寧に武器レベルが「★」なので、盗んでも武器レベルの最大値がAであるセイラムには使えない。この時点でかなり足枷。畜生…。


で、主力(というか訓練用か?)であるヨツムンガンド、敵から腐るほど鹵獲できるがこれの性能がとにかく酷い。
正確に言えば、敵に回すと恐ろしいが味方につけると頼りない
威力が14と高く必殺10を備えてはいるものの命中は70と低く、そして何より重さが12もあるという、ショボイにも程があるもの。
物理武器と違い魔道書は体格で重さを軽減できないので仮に速さがカンストしても攻速8まで落ちてしまい、言うまでもなく紙装甲の魔法使いがそんな状態で攻撃を受ければ追撃であっという間に殺られかねない。
魔法使いらしく間接攻撃で安全に戦うにしても命中率の低さから肝心な所で糞外しを起こしがちで、他のユニットでフォローしてやらないと一転して窮地に陥る。
同じ重さ12でも光魔法のリザイアやオルエン(ラインハルト)専用のダイムサンダはHP回復や連続攻撃といったそのリスクに見合う(補う)強力な効果があるが、こちらは敵の時にはあった毒の追加効果すら何故かなくなり、効果なし。
敵が使ってくれるとその高威力と時折発生する必殺でリセットボタンプッシュを強要してくれる非常に厄介な武器だが、
こちらが使うとその仕様は到底使い物にならない。このヨツムンガンドは敵が使う事を前提とした性能である事を嫌でも思い知らされる…。


セイラム自身が炎・雷・風の魔法も使えるので、素直にウインド等の軽い魔法で戦った方が攻守共に安定する。


フェンリルは威力が18と突出して高く命中も80と悪くない強力な遠距離魔法である。何より敵方から鹵獲という形で多数補充できるため、他の遠距離魔法とは異なり乱射が可能で終盤まで活用できる*1*2
…強力なのだが、武器レベルが最大のAなので、上記の通り貧弱なヨツムンガンドを長期間戦闘で使い続けなければフェンリルの使用も解禁されない。
この頃は術書などという便利な物はなく、トラキア自体がシビアなゲームバランスで武器レベル上げも気軽にできない。攻速が物を言う闘技場との相性が最悪なのでこの手も使えない。ヨツムンガンド片手に闘技場に挑もうものならあっという間に対戦者の武器の錆になる。
ロプトマージの初期武器レベル=ヨツムンガンドの武器レベルがCなので2段階上げればAに到達でき他の武器より手間は少ないはずだが、この使い勝手の悪さではその2段階ですら遠い。


この過程を考慮すると、威力で劣っていても他属性の遠距離魔法で済ませた方が効率的なことが多い。ブリザードならダメージに加えて眠りの追加効果もある。
総合的に見て無理に闇魔法を使う必要性は低いと言わざるを得ない。
独自の強みがあっても育成の手間に見合うかどうかは別問題なのだ


「闇魔法なしだとアスベル等他の優秀な魔法使いの劣化では?」とも言われる。
確かに個人スキルなし、闇魔法以外にはこれといった専用武器もなく、成長率も低めで追撃必殺係数も僅か1なので最終的には他のユニットに見劣りしてしまう。
しかし上記の通り下級職時代は優秀な方で、CC後にしても疲労度システムのある本作ではそこそこ戦える魔法使いというだけで劣化云々に関係なく十分出番はある。
より使い勝手の良いシスターであるリノアンやサラはセイラムより加入が遅いので、最悪間に合わせとしてでも使う価値はある。


攻略評価を気にせずじっくり進めていく、あるいは何らかの縛り攻略のためにフェンリルが必要という状況ならセイラムの闇レベルをAにする事になるし、そういうシチュエーションなら打開役として優秀。
だが、そういう特異な条件無しに攻略高評価を目指すプレイヤーからは戦える杖使いとしての面が重視されやすい。
何かと賛否の分かれるユニットが多い本作においても、セイラムは特にその傾向が顕著なのである。


「初めて味方に解禁された闇魔法がこんな扱い?」とも思えるが、同じ悪役寄り・威力重視のも待遇改善には時間が掛かった(もっとも、トラ7は体格システムの導入によってアクスファイターがそれ以前が空といえるほど強力なユニットになった。彼らの活躍なしに序盤MAPを攻略するのはとても大変)ので、仕方ないのかもしれない。
味方の闇魔法が本格的に活躍するのはまだ先の話である


台詞

  • ……教団は裏切り者を許さない それがおきてだ…
  • おまえは盗賊だが 貧しいものから奪わない 人も殺さない
    そうである限りはここにいるつもりだ
  • …そうか…
    マンフロイ大司教の孫であるサラ様ならキアの杖を使える…
    そういうことか……
  • ロプト教団は……暗黒神ロプトウスをあがめる邪悪な集団と言われているが実態はやや異なる面もある……
    始祖にして教祖たるガレ司教がグランを滅ぼし、ロプトを興した。ロプト教団と、ロプト帝国をだ。
    世を憎み、帝国の復興を目指す者、聖戦士の血脈へ復讐を願う者、世から目を背け、祈りを捧げ続ける者…
    ロプト教団のため……帝国のために…窮乏の中で己を慰め、救いを求め……私は思った…自分は、何のために?
    何もかもが、わからなくなり…私は逃げた…ただ、教団のすべてが世の敵ではないことをお前にわかってもらえたら……嬉しく思う。

その後
戦いの後、片田舎に引きこもって自分の過去と経験を手記にまとめた。
ロプト教団とはいかなるものだったのか」を内部当事者が語った貴重な史料として、このセイラム手記は後々まで重要視されたという。


ファイアーエムブレム ヒーローズ



ロプトをあがめる者とわかれば火あぶりにされる…

信徒は砂漠へ逃れ、地下へ隠れ棲むよりほかなかった……


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS



2022年3月から大英雄戦で登場。イラストは米子氏。
赤属性の魔法・歩行ユニット。声優は「Echoes」のジュダと同じ田久保修平氏。


ステータスは守備が低く、攻撃・速さ・魔防が高い。
武器スキルは味方と隣接していない時、戦闘中に敵の攻撃・魔防-5。かつ敵が既に攻撃・魔防の弱化を受けていれば、戦闘中に同じ数値だけさらに弱化する『ラウアバルチャー+』
効果自体は先に登場したサーリャニイメと同じ。
Aスキルは戦闘開始時、自身のHPが100%なら攻撃、魔防+5。その状態で攻撃した時、戦闘後、自分に1ダメージとなる『攻撃魔防の渾身3』
Bスキルはターン開始時に敵同士が隣接していて、かつ魔防が自分より3以上低い敵の攻撃を次回行動終了まで-7とする『攻撃の混乱3』


ラウアバルチャー+の優秀さから不遇時期が長く続いた赤魔の救済枠として高く評価された。
本人も対魔担当としてならそこそこ使えるかもしれない。



追記・修正はフェンリルを使い倒してからお願いします。


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  • 記事作成乙です。ふたつの項目で記述が増大していたので、独立項目になって良かったと思います。ストーリー的にも深い位置にいる奴だしね。 -- 名無しさん (2022-11-05 11:25:36)
  • 主力としては使いづらいけど、削り&杖係としては便利よね -- 名無しさん (2022-11-05 11:58:06)
  • 敵に突撃もちがもっと多ければフェンリルの価値も上がったんですが -- 名無しさん (2022-11-05 12:10:32)
  • やはりヒーローズか…いつ出発する?私も同行する。 -- 名無しさん (2022-11-05 17:29:17)
  • シナリオ的に重要な事を知っている闇魔導士、という点で見るとニイメやノールの先祖と言えるかもしれない。ちょっと乱暴だけと。 -- 名無しさん (2022-11-05 22:15:32)
  • 闇熟練度上げは、18章のボスを無手にしてしまえば簡単に可能ですが…虚無いんですよね、作業が。 -- 名無しさん (2022-11-06 05:12:18)

#comment

*1 重さは最大値の20だが、それは他の遠距離魔法も同じである。
*2 トラ7の遠距離魔法はすべて非売品。火・雷・風の遠距離魔法持ちから武器を奪うには非常に面倒な手順を踏む必要があり、貴重な杖の手助けも必要で、普通には算盤が合わない。

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