グエル・ジェターク

ページ名:グエル_ジェターク

登録日:2022/10/31 Mon 00:25:13
更新日:2024/06/27 Thu 11:17:19NEW!
所要時間:約 14 分で読めます



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俺はな!


ベネリットグループ御三家の御曹司で!


決闘委員会の筆頭で!


現在のホルダーだ!




機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物。
CV.阿座上洋平





〇概要

ベネリットグループ御三家の一つ、「ジェターク・ヘビー・マシーナリー(ジェターク社)」の御曹司。
アスティカシア高等専門学園パイロット科の3年生で、ジェターク寮のエースパイロット。
いずれはMS評議会の「ドミニコス隊」のエースパイロットになる事を目指している。
学園一のパイロットの証である「ホルダー」の称号を持つ。
異母弟のラウダや、取り巻きのフェルシーとペトラなど、ジェターク寮の生徒を連れて歩いている事が多い。


〇人物

一言で言えば「父親との関係に苦しむガキ大将」。
1話では傲慢な面が目立ち、「ホルダーを婚約者とする」とデリングによって決められているミオリネを公然と自分の婚約者として扱い、その行動を縛ろうとしてミオリネから嫌悪されていた。
しかも後述の理由故にミオリネに好かれようなどという気は微塵もなく、彼の逆鱗に触れる事を言ったミオリネに嫌がらせを働いた。
学園に来たばかりスレッタはこの辺の事情を断片的に聞いた結果、グエルを「ミオリネさんが認めてないのに勝手に婚約者を名乗ってる痛い人」だと思い、ドン引きしていた。
このため、スレッタには初対面で「横恋慕さん」などという屈辱的な呼ばれ方をしていた。


しかしながらこれらは父親であるヴィム・ジェタークとの歪な関係ゆえにこうなってしまっていた感が非常に強い。
そもそもミオリネとの結婚も、グループ会長の娘であるミオリネと結婚してジェターク社の地位を盤石にするという父の意向に従っているに過ぎず彼本人としては別にミオリネに恋愛感情を持っているわけではなかった。
父親の事はとても尊敬しているが故に不器用かつ傲慢な面がある彼に逆らうことができず、彼の言いなりになる現状に苦悩していた事がうかがえる。*1
スレッタに決闘で負けた後には、本人は敗北の叱責で呼び出されて来れなかったものの、荒らした温室を取り巻きと弟達に直すよう命じておくという律義な面を見せている。
また再度の決闘で敗れた際にはミオリネに働いた数々の横暴をしっかりと謝罪している。
その後も基本的には紳士的な態度が目立ち、頭に血が上りやすい性格ではあるものの本質的には高潔なプライドを持つまっすぐな人格の持ち主なのだろう。
実際、少年時代は第1話の傲慢さからは想像もつかない心優しい性格だったので、物語の進行に従って本来の善性を取り戻していったとも言える。むしろここから第1話に至るほど歪んでしまったという事実
仲間内に対してはどのように振舞っているのかはジェターク寮の面々が向ける彼への信頼の高さからうかがえる。
異母弟のラウダに対しては「兄らしい事を何もしてこなかった」と後々謝罪していたが……実際は初対面で目が死んでいるラウダに「弟がいたなんてすっげえ嬉しい」と言って抱きしめてラウダの目に光を灯す完璧すぎる対応をしている。
これが兄らしくなかったら一体何が兄らしいんだよ


学園の決闘ではバックに付く会社の力を使うことも認められているため、本来ならグループ御三家の御曹司の身分を利用してあの手この手で自分に有利な状態を作る事も容易い。
だがグエルは自分の実力に自信があるためそういった不正を嫌っており、むしろ「自分の力では勝てないと思われている」と怒りを露わにする一面も見られた。
1st seasonではこの融通の利かなさが最終的に悲劇に繋がっていくことになるのだが……


2nd seasonも終盤に差し掛かっている現在においては、最も印象が悪いのは1話であり、
それ以降は彼の掘り下げが進むごとに印象がどんどん回復していき現在では物語をけん引する主人公の一人と言ってもいいポジション・印象になっている。
そういっただんだん見直される立場や、1話でガンダムに機体を達磨にされる展開と記事冒頭の台詞など『00』のパトリック・コーラサワーと重なるところがあるためか、視聴者からは「令和のコーラサワー」などと呼ばれたりしている。
最終的にはその名に恥じない活躍を見せたと言えるだろう。とはいえ彼とはある意味では決定的に違う一面もあるのだが…。



〇本編での活躍

・Season1

ミオリネが脱走騒ぎを起こしたことである生徒から「花嫁に逃げられた男」と侮辱され、その生徒と決闘を行う。
実力はグエルの方が上なため何の問題もなく勝利したが、わざわざミオリネの前まで相手の機体を押し出してきて破るという真似をした。
その行為にミオリネからは「……最低」と吐き捨てられた。ついでにスレッタはその決闘に巻き込まれて物理的に潰されかけた。


その後、取り巻きを連れてミオリネの温室に現れ、ミオリネに「パパの言いなり」と挑発されたことに怒って温室を荒らし始める。
「優しくしすぎた」と今後はミオリネに厳しくしていくと宣言したが、その横暴を見かねたスレッタにケツを叩かれて止められる。
それに文句があるなら決闘してみるかと冗談で言ったのだが、スレッタがそれに乗ってきた。
こうして「ミオリネへの謝罪」と「スレッタの退学」を賭けて決闘を行うことになる。


しかし自分の処遇を勝手に決められるのに怒ったミオリネがスレッタのエアリアルに乗ってやって来たため、最初はミオリネを相手にすることになる。
モビルスーツの操縦技術などないミオリネの乗るエアリアルをあっさりと倒し、そのまま勝利しようとする。
スレッタに頭突きを食らわせたパイロットが突然乗り込んできたせいで、エアリアルがやる気を無くしたとかいう考察もされているが、果たして…?
が、その直前でエアリアルを勝手に使われた事に怒ったスレッタが決闘フィールドに乱入し、ミオリネに代わってエアリアルを操縦しはじめる。
スレッタに自慢のディランザを「あんなの」呼ばわりされるなどして怒り心頭のグエルはそのまま決闘を続行。
しかしスレッタを田舎者と侮った結果、初めて見る「GUNDビット」による攻撃に全く対応できず、一瞬でディランザを達磨にされ敗北してしまう。


決闘に負け、ホルダーの座もスレッタに奪われた…。
しかしこの決闘はエアリアルが禁じられた「ガンダム」である疑いをかけられた事で物言いがつき、ホルダーの座も一時空白のものとなった。
グエルの父であるヴィム・ジェタークは「会社の信用を潰す気か!」と負けたグエルを叱責。
このままエアリアルをガンダムとして処理して決闘を無効にし、グエルをホルダーに返り咲かせることを画策。
グエルは屈辱を覚えながらも従う他なかった。
しかし「ヴィムがグループ内での地位を盤石のものとするためにデリングの暗殺を計画していた」ことを掴んだプロスペラがヴィムを脅迫。
最終的にスレッタとグエルによる再度の決闘で決着を付ける事になる。
ちなみにそのことを聞いたスレッタからは「一度勝った相手でよかった」と悪気のない煽りを食らっていた。


ヴィムは今度こそ負けるわけにはいかないと新型機ダリルバルデを用意し、グエルに与える。
しかしその機体には意思拡張AIによる操縦の補助機能が搭載されていた。
自分の実力に自信を持つグエルにとっては「それを使わなければ勝てない」と言われているような屈辱的な代物。
スタッフに不満をぶつけるグエルだったが、「子供のプライドが入る余地はない!」と再び父に叱責され、渋々ながらダリルバルデを使うことになった。
決闘の申請の場ではセセリアに「親が偉いと決闘の負けも無効にしてもらえる」と露骨に嘲笑される。
しかし決闘相手のスレッタが「逃げない人を笑うのはダメ…なんです!」と反論。
グエルはスレッタから「逃げれば1つ、進めば2つ」の信条と母への想いを聞き、「いい親なんだな」と自分と比べて少し羨ましがるところを見せる。


そして迎えた決闘…だったが、ダリルバルデはAIによる自動操縦で動き出す。
しかもグエルが操縦桿から手を放しても勝手に動く有様で、自分の力を父は全く信用していない事に気付かされたグエルは大きなショックを受ける。



俺の意思は……いらないっていうのか……



さらにエアリアルのビームを減衰させるために排熱処理のスプリンクラーを起動させるなど、ジェターク側は露骨な妨害に走る。
このことをグエルは何も聞かされていなかった。


その後ミオリネが妨害を強制的に止めさせたことでエアリアルが優位に立ち始める。
ダリルバルデの自動操縦もグエルから見れば見え見えのフェイントに引っかかって直撃を食らう有様で、グエルの苛立ちは深まっていく。
それに焦ったヴィムはグエルに通信を繋げるが、それによってグエルは父が裏で工作をしていた事に気が付く。
そこにラウダもいた事で誰も自分の勝利を信じてくれてはいなかったという現実を突きつけられてしまう*2
そして父の横暴さにグエルは我慢の限界を迎え、


お前だけの決闘じゃないという事がなぜ分からん!?
子供は親の言うことを聞いていればいいんだ!



黙れよ!!



これは……俺の戦いだ!
俺の……俺だけの!!


制御端末をぶん殴ってAIを強制的に停止。ダリルバルデの制御を取り戻し自らの力のみで戦うが、力及ばずエアリアルに敗れる。
しかしグエル自身が操縦したダリルバルデの動きは、スレッタも「強い」と認めるほどのものであった。
そして決闘を終えたスレッタはグエルに「とっても強かった」と伝える。
自分の力を唯一認めてくれたスレッタに対しグエルは、


スレッタ・マーキュリー


俺と


結婚してくれ


えっ


まさかのその場でプロポーズ。
決闘に勝利して正式にミオリネの婚約者となったスレッタに対し求婚するという、本当の意味での「横恋慕さん」になってしまった。


しかし本人も思わず言ってしまったようで焦って言い訳しようとするが、スレッタは聞かずに「嫌です~~~!!!」と脱兎の如く逃げ出してしまう。
しかも決闘の中継が続いていたため、その様子を学園中に見られるという恥ずかしいことになった。
特にシャディクとセセリアには爆笑された。
その後、決闘に負けたケジメとしてミオリネに温室を荒らした事を正式に謝罪した。
そしてプロポーズの件で怯え切っているスレッタには、


勘違いするなよ


俺はお前のことなんて全然好きじゃないんだからな!


と素っ気なく宣言。
求婚までしておいてツンデレみたいなことを言い出したグエルくんの恋路はどうなる!?



なお進言の件を知りラウダとは和解したものの、グエルの敗北によってジェターク社の信用は落ちてしまい、父との不仲は深まってしまったと見られる。
ラウダからは「これ以上父さんを怒らせるような事はしない方がいい」と忠告された。


しかしエラン・ケレスがスレッタとエアリアルに興味を示したがために、二人っきりで会いたいと言った事が彼の運命をまたも狂わせてしまう。
『氷の君』がホルダーとデートという浮ついた話題は瞬く間に学園内の話題となり、後輩のフェルシーとペトラは揃ってグエルへ伝えに行く。
トレーニング中だったグエルはそれを聞くと、険しい顔で「場所はどこだ」とトレーニングを中止する。


その後トレーニングウェアに学生服の上着を羽織っただけの姿で地上用バイクをかっ飛ばしてやってくるという明らかに全力かつ焦って駆けつけたグエルが見たのは、涙を溢れさせ言葉も無く立ち尽くすスレッタと、その場を去ろうとするエランの姿だった。
そのあまりに意外すぎる姿にグエルは「エラン、こいつに何を―」と一瞬言葉を詰まらせるほど動揺し、すぐ憤慨して問い詰める。


そして話の流れで禁止されているはずの決闘を承諾。決闘でエランに『二度とスレッタに近寄らない事』を賭けとして提示する。
だがエランは『スレッタと決闘する事』を賭けたため、この時点でグエル君は若干蚊帳の外に置かれている。
しかも当のスレッタからは「余計なお世話です」とドストレートに言われてしまう。そもそもプロポーズを無かったことにしたヤツがやるようなことじゃない
反射的に「こいつはお前の敵の御三家なんだぞ!」ブーメラン発言までかまし、案の定スレッタから「貴方だってそうです…」と正論を呟かれた。


当の決闘は、バラバラにされた自分の専用機や社の新型機を没収されていたため、弟の専用機を無断拝借し出撃。
エランの駆るガンダムファラクトを相手にするのだが、被弾箇所の電子制御を一時的にダウンさせる効果を持つ新型ビット兵器に苦戦。
砂塵を巻き上げて相手の視界外に逃れる、可能な限り被弾箇所をシールドや大型ヒートアックスなどに逸らしながらビット兵器の使えない接近戦を仕掛けようと奮闘。
降り注ぐ電磁ビームを巧みに掻い潜り、ファラクトに肉薄したが、散々巻き上げた砂塵に滞留していた静電子が関節部に付着したのが原因で攻撃の直前に機体全身がショート。
身動きの取れなくなったところを容赦なくファラクトに蹂躙されてしまった。



5話中3話で勝負し3連敗するハイペースさ加減かつ最後は禁止されている決闘を勝手に行ったため、6話にてついに父親から勘当されてしまう。*3
これについてグエルは当然の処遇と納得していたのか「どこで暮らせばいいんだ」と聞きはしたものの、不平不満を言うことなく受け入れており、弟に寮の事を任せている。
父親からは「卒業までの学費は払う」という最低限の配慮はしてもらえたものの、ジェターク社からの全ての支援も打ち切られ、寮も退寮扱いとなったため、以降は学園の敷地内でテント生活を余儀なくされる
しかし、すぐにキャンパー生活に順応し、コーヒー片手にスレッタとエランの中継を鑑賞する余裕すら見せている。*4


しかしその後は不遇の一途を辿り、7話ではグループ内の事業者が多数集まる「インキュベーション」で主要キャラの中では唯一登場せず、ジェターク家からの参加も弟ラウダがその任を受け持っていた。


更に8話では他寮の生徒から水を浴びせられるイジメを受けていたが、本人は意にも介さず食事を摂っていた。
ただ同じ御三家であるシャディク・ゼネリからイジメの現場を救われ、そのうえ寮へ来ないかと勧誘を受けるが自身の矜持からこれを固辞。引き続きテント生活を断行する方針を取った。


9話ではスレッタたちがシャディクとチーム戦をすることになりMSの補充は出来たもののパイロットが不足し助っ人を探しをしているときに邂逅、彼女から助っ人を頼まれるも父親に決闘を禁止されていることを理由に誘いを断り彼女たちの戦いを見届けることになる。
しかし決闘の最中父親から連絡が入り、誘いを断った時に父親について思う所があり何かを口にしようとした矢先、父親から退学準備と子会社に席を用意したことを告げられる。
これに意見しようとするも父親からは「3度も負けたお前に何ができる」と最早ホルダーとして復帰はないと見限り、後継者育成することを本人の同意なしで決めてしまった。
キャンプの実態から水をかけられている程度で済むうちに、自分の手元において保護しようとしているように見えなくもない、と言われていたが……


これに反発したグエル、いかなる手段を使ったかは不明だがなんと学園を脱走
「学園から行方不明になった」とジェターク寮の面々が心配する中、『ボブ』という偽名を名乗り、身一つでとある輸送会社にて肉体労働に従事し始める*5
元御曹司という身分でありながら労働は真面目にこなし、上司からもなんだかんだ気に入られているらしく*6、そんな生活にグエルも充足感を感じているのか憑き物が落ちたような穏やかな表情をするようになった。
しかし、艦船でプラント・クエタに向かう途中、二機のガンダムが率いる謎の集団「フォルドの夜明け」にハイジャックされてしまい、捕虜にされてしまう。
続く11話では、ジェターク社の旧型MS・デスルターを見て、MSの入手経路を問おうとするも暴行を受けてしまう。「よく喋る」と撃たれなかっただけマシ
この際動揺してたとはいえジェターク社の内情をぶちまけているため、どう好意的に解釈しても「ジェタークマニア」以下の認識はされず、ベネリットって聞いたときの浮かない顔の矛盾が生じてしまった


そのままプラント・クエタ襲撃中は他のクルーと共に監禁されていたが、クエタにエアリアルがあることを耳にしたことでスレッタの力になろうと、デスルター1機を奪取する。


飛び出した先の進路上にいたのは、直掩のデスルターを落とした1機のディランザ・ソル。
テロリストの一味の機体と判断されたためか、グエルの乗っている機体にも容赦なく攻撃が降り注ぐ。


グエルは自分が敵じゃないと必死に叫ぶが通信は繋がらず、片腕を墜とされてしまう。
やむを得ず抵抗しようと引き金に指を掛けるが、これはルールで固められた決闘ではなく、どちらかが死ぬまで終わらない殺し合い。
流石のグエルでも命を奪う勇気が出ずに躊躇するが、容赦のない攻撃で徐々に追い詰められていく。


(死ねない……。死にたくない!)


俺はあいつに……スレッタ・マーキュリーに進めていない!!



涙目になり、スレッタへの想いに焦がれるグエルは遂に反撃を決意。
フェイントを駆使し、デスルターの頭部を貫かれながらもディランザの胴体にヒートサーベルを突き刺す。
初の実戦を制したグエルは一時呆然とするが、接触によってか通信が繋がったのを目にしてディランザ・ソルのパイロットに呼びかける。
そこで目にしたのは……



グエルか……? 無事だったんだな……。探したんだぞ……?



致命傷を負いながらも、息子を案じる父=ヴィム・ジェタークの姿だった。



父さん…父さん!! 脱出しろ父さん!!

俺が今そっちに…!!



ヴィムを助けようと宇宙に出るグエルだが、程なくしてディランザ・ソルの機体は紫の炎を吹き出しながら爆散した。
自分の父親を自ら殺してしまった──それは父と対峙する事から逃げた報いなのか。
だが、年端もいかない青年を発狂させるには十分過ぎるほどに重い事実だった。


あ…あぁ…あ……あ……


うぅうああああああああああああああああああああああああっ!!!!


その後フォルドの夜明けが撤退する際、前線指揮官のオルコットがグエルが奪ったデスルターを目撃しているが、そこにはグエルの姿は無く行方知れずのまま1st Season終結を迎えた。


余談だが7話の前に入った総集編ではナビゲーターを勤めた。


・Season2

プラントクエタの襲撃から完全に消息を絶っており*7、しばらく音沙汰すら無かった。
しかしあの後フォルドの夜明け所属のオルコットに回収されており地球にいた。


………のだが、それがあまりにも悲惨な状態であった。
まずフォルドの夜明けには完全に素性がバレており不衛生な便所で監禁されていたのだが、それすら大した問題にならない程。
以前のような生気溢れたグエルは完全に死んでおり、父親を殺したショックで譫言を呟くだけの廃人と化していたのである。
そのショックで食べ物も碌にのどに通らず*8、文字通り死を待つだけの有様だった。
しかしここでオルコットがいざという時の取引にも使えるという理由でグエルに食事を押し込みグエルは涙目で吐きそうになりながらも無理矢理飲み込まさせる。
オルコットも言っていたが、まさに『死んで楽になることも許されない』という咎人の極みという惨状だったのである。


当然この場所にいるアーシアン*9からは憎悪を抱かれており、この場所にいた一人の少女シーシアはフォルド所属の父親が戻って来なかった憤りをグエルにぶつけて殺そうとまでするが、
グエルは抵抗どころか心神喪失で「お前が死ねば父親は無事に帰ってこれた!」というシーシアの言葉で「自分が死んでいれば父親のヴィムは死なずに済んだ」と更に慚愧の念に囚われる。
しかしシーシアの隣にいた少年セドが「もうすぐジェタークは潰れる」*10と言った。
もはや唯一の家族であるラウダが危機に瀕していると聞き、なんとか自我を取り戻したが、その直後ベネリットの鎮圧部隊がフォルドの夜明け本拠地に威力偵察兼鎮圧を仕掛けて来る。


本拠地がバレた挙句に避難所だった学校が爆破されたことで、その場にいたグエルたちは建物の下敷きになり、オルコットとセドは無事だったが、シーシアは瓦礫で大量出血、グエルに至っては完全に潰されたかのように見えた。
オルコットは生き延びたセドに逃げるように指示し、自身も鎮圧部隊を迎え撃つために出撃。残されたのはもはや助からないとオルコットに判断されたシーシアだけだったが、
ここで瓦礫に潰されたと思われたグエルが奥から抜け出しシーシアを救助した。
死に瀕する少女を救うためにグエルは正気を取り戻し、自身が何がしたいかも解らぬまま、それでもシーシアを助けたい一心で避難車を探す。


だが一向に見つからずにシーシアの体は衰弱していくが、ここで一機のMSが遠方からグエルたちの前にふっ飛んできた。
MSの中には戦闘影響で見るに堪えない死体と成り果てたパイロット、これを見てグエルは嘔吐するが、MSの機能が生きていることを知るとMSに搭乗し飛翔した。
上空から車を探す算段だったのだが、それでも車が見当たらず、挙句に大量出血でシーシアは死亡してしまう。
しかしグエルのこの行動が敵の注意を引きつけ、その隙を突いたオルコットは無事に生き残ることが出来たのでグエルの頑張りは決して無意味にはならなかった…。


そして多くの犠牲を出しながらも鎮圧部隊を退けたオルコットと合流。
しかしオルコットが目にしたのは悲壮な目でシーシアの墓標を作るグエルだった。

かつてミオリネの土いじりを詰ったグエルが隣に建てられたソフィの墓標を真似ながら土で墓を作っていたのである。


その様子に「ソフィの墓は不要」と語ったオルコットも今回はなにも言えずただ静かにグエルを見据える。
そして脳裏に忘れようと努めたかつての息子の最期を描きながら、自身の道に惑うグエルにハッキリ語る。

俺はお前の親じゃない どうするかなんて自分で決めるんだな


この一言でグエルも顔つきが変わり、オルコットに問う。「軌道エレベーターの道行きを教えて欲しい」と

もう失いたくないんだ 俺と父さんを繋ぐもの


なにも知らず父親と向き合わなかったために全てを失った少年は、自身に残されたかけがえのない家族に会うために進む道を選んだ。


その後軌道エレベーターでジェターク本社に戻ってきた。*11
社長室でラウダとペトラと再会、二人も喜びというかラウダに至っては行方不明・生死不明の兄が無事に戻ったことで歓喜のあまり気を失う程だった。*12
その後、今のジェターク社の状況、ラウダがいかに必至になって会社を切り盛りしていたかをペトラに聞き、なにかを決心したかのような顔でペトラにラウダを託し「あとは俺が引き継ぐ」と語る。
ペトラもそのグエルに複雑な様子を見せたが温かく出迎えの言葉を贈り、グエルも穏やかな笑みを見せるのであった。


ミオリネのトマト菜園を管理していたスレッタに、エラン・ケレスが強引にエアリアルを寄越せと迫るシーンで再登場。久々に学園制服を肩に羽織った姿で、「お前は昔からよく分からん奴だったが、何に怯えている?」と無自覚ながら確信めいた発言をぶつけたり、スタンガンを持ったエラン相手に二度も腕を捻りあげるなど大活躍。
再会したスレッタと会話をし、ジェターク社のCEOとして復帰する事を宣言。更に学園内で噂されていた退学に関しても、ラウダが秘密裡に退学届を保留してくれていたため復学が容易だったと発覚した。
更に改めてスレッタへの好意を言葉にしてお互いに照れ合い、気持ちの整理と区切りのため再度告白し振られる。
直後、隠れて二人の会話を盗み聞きしていたミオリネが、兼ねてよりスレッタが懸念していた誕生日のプレゼントとしてグエルと決闘して勝利する事をその場で要求した。
当然だがグエルは過去の経緯から決闘を拒否していたが、ミオリネがベネリットグループの総裁となり倒産寸前のジェターク社の経営状況を救済するのを条件として提示し、止む無く承諾。更にスレッタが母親の傀儡と化している現状を耳にし、ガンダムの呪縛から解き放たれたいとするミオリネの意思を汲む。
なので決闘前に「エアリアルを貰う」と宣言し、スレッタからは「地球寮の風評被害をジェターク寮に助けてほしい」と言われ了承した。
なお、この時久々に出会ったメスガキセセリア・ドートから「負け犬記録更新しちゃっていいんですか~?」と煽られたが、「ジェタークの紋章は犬じゃなく獅子だ」と余裕を見せ鼻を明かした。


決闘前、ミオリネから鋏とバリカンを借りて髪を短く整えると、精悍な顔つきでジェターク寮へ帰還。
修理・改修されたダリルバルデを前にカミル・ケーシンクから心配されるが、「プライドだけじゃエアリアルには勝てないからな」とAI操縦をそのままにした。
更にラウダに今まで問題を放置していた事を謝罪し、多くの声援を背中にダリルバルデへ乗り込んだ。


……だが、彼の精神はMSを操作するには限界の状態だった。
コクピットに乗るだけで息が荒くなり、操縦桿に手を伸ばすのに震えが止まらず、掴んだ途端に父の乗るディランザソルの姿がフラッシュバックし嘔吐しかけるなど、PTSDの症状が色濃く残っていたのだ。
それでも何とか発進シーケンスを終え、エアリアルと対峙する。
決闘では初っ端からライフルの射撃で右肩のシールドを抉られるも、煙幕に紛れてそれを投棄し視線を誘導。不意を突いてビームカタナで一撃を狙うが、寸前でまたしてもディランザソルの姿がフラッシュバックし対応が遅れてしまう。
続けざまに放った拡散ビームも的外れな方向に放ってしまい、スレッタや決闘を見ていた各方面からも調子がおかしいと心配されてしまう。
更にエアリアルのエスカッシャンによる飽和射撃で両腕と左肩シールドをあっという間に失う。迎撃のために射出したペレットマインも近距離で迎撃されてしまい、爆風の最中で迫りくるエアリアルにまたしてもディランザソルの姿を重ねてしまい動きが止まってしまう。
遂に動きを完全に止めてしまい敗北寸前に陥ってしまったグエルだが―


「兄さん!」

「グエル!」

「「グエル先輩!」」


ジェターク寮全員からの激励を受け奮起したグエルの意思に応えるかのように、グスサー・イーシュヴァラが全基起動した。
エアリアルの光刃を二基が受け止め、残る一基が脇から左腕に斬りかかる。怯んだ隙に間合いを取ったダリルバルデが更にドローンを突撃させエスカッシャンに防御陣形を取らせると、シャクルクロウで右腕を掴み一気に接近。右腕にドローンを接続し、エアリアルの左腕を抉り取る大戦果を得た。
咄嗟とはいえかつて邪魔だと唾棄していたAIの自動操縦による反撃で、ここにきてグエルは父から与えられた恩恵に助けられたのだった。


だが、スレッタも負けられない戦いだとエアリアルを発光。浮遊する二基のドローンの制御を奪われ、左腕と右脚を切り飛ばされてしまう。
さらにトドメの一撃にガンビットライフルの射撃体勢を取られてしまうが、発射寸前にミオリネの工作によりエアリアルが機能を停止する。その隙を突いてエアリアルのブレードアンテナを切り飛ばし、グエルの勝利が決定した。
無敗を誇ったエアリアルの敗北に地球寮や決闘委員会の面々は呆然とし、グエルの勝利にジェターク寮の面々は歓喜の声を挙げた。


この決闘は、ジェターク社の再建とスレッタを復讐の呪縛から解放する、という目的のためミオリネと仕掛けた八百長のような戦いである。
とはいえ決闘の前口上でもある「勝敗はモビルスーツの性能のみで決まらず。操縦者の技のみで決まらず。ただ、結果のみが真実。」が示す通り、如何なる不正や決闘中の問題は黙認されているので間違った行為ではない。つまり勝てばよかろうなのだ。
だがホルダーの意匠でもある白色に黄金の差し色が入ったカラーリングを取り上げられ、グエルへの再戦希望の思いすら届かずミオリネから突き放されたスレッタの悲痛な声を聴き、グエルは勝利を喜ぶどころか浮かばれないような顔をしていた。


決闘後、通常の学生服に戻ったスレッタに対しグエルはせっかくホルダーに返り咲いたにもかかわらずジェターク社CEOの服を着て登場。
さっそくジェターク社がシン・セー開発公社からの技術供与で開発していたガンダム・シュバルゼッテの件でミオリネと揉めるが、株式会社ガンダムとの共同開発にして実績作りに利用しないかとプロスペラから提案されるとなし崩しに承諾した。
他方、ミオリネがベネリットグループの今後のために地球のアーシアン側と講和を重ねるべきと判断した際は、ミオリネの性格から単独での交渉に不安を持っていたのか地球行きに同行する。この時、ドミニコス隊隊長のケナンジ・アベリーと会ったが、憧れだったはずのケナンジ隊長は激太りしており、グエルは終始動揺を隠せずにいた。


いざ地球へ降りてアーシアン側代表の待つ庁舎前に立つと、フォルドの夜明けにいたセド・ワンチェクと偶然の再会を果たす。
交渉をミオリネに任せてケナンジと共に話を聞くが、セドが度々言葉にしていた『プリンス』というワードにケナンジが強く反応し急に詰問する姿に動揺。だが、プリンスがシャディクであり、フォルドの夜明けと繋がっていたなど一連の事件の裏側に彼の姿があったと分かると急遽宇宙へ戻り、サリウス・ゼネリの身柄確保へと急ぐ。


グエルが最悪の十字架を背負う原因となったプラント・クエタにおけるテロ事件の主犯がシャディクだと知り怒りを露わにするグエル。
妨害を考慮してかラウダにダリルバルデを運ばせるも待ち構えていたシャディクの姿を見るやすぐに出撃し、シャディクの挑発に乗せられて二人は交戦状態に突入してしまう。
グエルを殺害する気満々で放たれた実戦仕様のビームに驚愕するも、シールドでいなしつつ互角の戦闘を繰り広げる。


疑惑の全てを肯定した上でヴィムのことを(デリングを暗殺しようとしていたという事実を開示した上で)「内輪での派閥争いと暴力にしか興味のない浅い男だった」と侮辱するシャディクに対し、「父さんを愚弄するな!!」と激昂するグエル。
シャディクはそれに対し冷たく「その父親を殺したのはお前だろう?」と言い放ち、「お前が上手く立ち回れば父親は死ななかった!」と畳みかける。
それでも臆することなく「テロに加担した逆賊が何をッ!!」と返すグエル。二人の戦いは更に苛烈なものとなっていく。
そんな激戦の中でシャディクの真意、そして「自分の罪を肯定してでもやり遂げる」という覚悟を耳にしたグエルは、


俺もお前も、自分の罪は自分のものだ……


それでも、ケジメは付けさせる!!シャディク!!!


とシャディクに対し最後の真っ向勝負を挑む。
イーシュヴァラの攻撃をミカエリスに全て捌かれ、ジャベリンブレイサーに残ったダヤ・アンビカ―も貫かれた挙句組みつかれてしまい、更にサビーナの駆るハインドリーの攻撃を受け絶体絶命の窮地に陥ったかに見えたグエルであったが、
補助AIによって放たれた死角からのイーシュヴァラの攻撃によりサビーナのハインドリーを一撃で戦闘不能にした上に組み付いたミカエリスをパワーで押し返す


何もわかっていないんだ…!


グゥエルゥ!!!


奪うだけじゃ…手に入らないッ!!


ビームブレイサーの直撃を受け両断されるダリルバルデであったが、イーシュヴァラのコントロールは生きていた。
最後の一瞬でイーシュヴァラを使いミカエリスの四肢を両断。ミカエリスを戦闘不能にしつつ、シャディク自体は生かして捕らえることに成功した。
ダリルバルデは流石に爆散してしまったがグエルが脱出するまではギリギリ耐えており、グエル自身も爆発で吹き飛ばされたがフロント管理者のデミギャリソンに救われ無事生存。
シャディクに対し「俺は、お前を許さない……だが、死ぬことも許さん」とかつてオルコットに告げられたように語るのであった。
だがシャディクは敗北自体も想定しており*13、宇宙議会連合が動くことをグエルに告げる。
そして「ヴィムがデリングを暗殺しようとしておりそれを利用されてテロが起こったこと」「グエルがヴィムを殺害したこと」をラウダが聞いてしまっており………


その後シャディクの言葉通り、ベネリットグループ解体のために動き出した宇宙議会連合及び、自らの野望成就のためにクワイエットゼロを起動させたプロスペラへの対処に追われることになる。
その最中、消沈したミオリネを立ち直らせるためにやってきたスレッタと再び会合。飽くまでも今は自分の婚約者であるミオリネに会わせるわけにはいかないとし、スレッタと三度目となる決闘を行うことに。


…が、状況が状況だけにMSでの決闘を行っている時間的余裕もなく、決闘内容はまさかのフェンシング。1stガンダムのアムロとシャアのオマージュが唐突にぶっ込まれて視聴者も度肝を抜かれることに。


決闘自体は接戦を繰り広げていたものの結果的にはスレッタの勝利に終わり、ホルダーの座と共にミオリネを正式にスレッタへと託すことになった。
これは2度目の決闘の際、ミオリネとの共謀とはいえ不本意な形でスレッタからホルダーの座とミオリネを奪ってしまった事へのけじめとしての面の方が大きかったのかもしれない。


バカだな…俺は。


その後のクワイエットゼロ攻略戦においては、第1話以来久々となる専用ディランザに搭乗して参戦。キャリバーンを駆るスレッタの援護に回っていたが、突如として襲撃を駆けてきたのがジェターク社の機体である筈のシュバルゼッテ。


やめろ! 誰がその機体に…!?


まだあの女に囚われているのか、兄さん


ラウダ!?


憎悪と共に返ってきたその声の主はラウダであった。


グエルは搭乗者の命を削るガンダムに乗ってはいけない、全ての責任は自分が背負うべきなんだと説得を試みるも、ラウダは上述したヴィムの死の真実含め、事ここに至って尚も全部自分で背負おうとする…自分を少しも頼ろうとしないグエルへの屈折した思いが完全に暴走してしまっており全ての元凶がミオリネだと思い込んで聞く耳を持たない。
仕方なくディランザで何とか応戦するも最新鋭のガンダム相手では流石のグエルでも分が悪く、機体性能差から瞬く間に追い込まれてしまう。


父さんを殺した罪を…ペトラを傷つけた罪を…


あの女に、償わせないというなら…!


違う! 聞けラウダ!!


僕が、ジェタークの誇りを守る! 魔女に取り込まれた兄さんの代わりに!


僕が、罪を全て背負うッ!!


僕が…!


ラウダ・ジェタークがッ!!!!


吐き出されるラウダの感情の全て、同時に向けられるシュバルゼッテのビームブレイド。
向かってくるシュバルゼッテに応戦するようにグエルのディランザもビームトーチを構えて応戦するも、
互いの刃が交錯する正にその寸前、ディランザのビームトーチが突如として停止。
気づいた時には既に遅く、無防備となったディランザに突き刺さるシュバルゼッテのビームブレイド…
グエルはラウダを止めるため、ワザとの凶刃をその身に受けることを選択したのだ。


兄…さん…?


お前の言うとおりだ…


父さんのこと…みんなが…お前が…


許してくれなかったらって…


兄さん…逃げて…!


俺は、もう逃げない…父さんからも、お前からも


だから…ガンダムなんて、もう乗るな…


ごめ……兄さん…! ごめん…!


自らの凶行が何をもたらしたのかようやく理解し愕然とするラウダを前に、
コクピットにシュバルゼッテのビームブレイドが突き刺さり、グエルは機体も自身も満身創痍ながらそれでも尚ラウダを責めることなく、初めて出会った時のようにラウダ(の機体)を抱きしめると、頭部のシェルユニットを破壊。哀しい笑顔で自身の思いを口にしつつ、燃料剤が漏れ出し爆発寸前のディランザに巻き込むわけにはいかないと、ラウダのシュバルゼッテから遠ざかっていく。


そして次の瞬間、絶望に染まった表情のラウダの眼前でグエルのディランザは…

















2人ともバカなんスか!!?


兄弟ゲンカで死ぬとか、マジ笑えないっスからぁ!!


爆発するかと思われたその瞬間、横合いから放たれた消火剤によってギリギリの所で留まる。
思いもしなかった事態に現れたのは、ディランザを駆ってその場に現れたフェルシー。


涙声でグエルのディランザに消火剤を撃ち込み続け、間一髪のところで救出を成功させながら悪態を続けるその姿に、命拾いしたグエルは疲れ切ったように呟くしかなかった。


そうだな…ホント…笑えないな……





全てが終わった後は、無事に目を覚ましたペトラの側にいたいと自身の元から離れていったラウダのことを見送りつつ、自身はジェターク社の立て直しに引き続き専念。
…が、会社再興のために新規事業立ち上げでの協力を申し出てきたエラン(本物)から厳しい利益分配を突きつけられたり、その傍らに立つセセリアから学生時代と変わらぬノリでからかわれたりと、まだまだ気苦労の絶えないことが続きそうな様子であった。


〇パイロットとして

主人公のスレッタに次いでバトルシーンが多く、スレッタと戦った回数も全キャラで最も多い。
ここまで書くと実に「主人公のライバル」という肩書の似合いそうなキャラなのだが、1クール中盤に入るまでに3連敗を成し遂げてしまうという優遇なんだか不遇なんだかわからない扱いを受けている。ちなみにネームドキャラとしてはガンダムシリーズ最速の三連敗だとかなんとか


だが、負けたのは相手が悪かったと取ることができ*14、今まで並み居る挑戦者を退け続けてホルダーの地位を死守してきたのは間違いなくグエルの技量の賜物であり、パイロットとしての腕前は本物。
少なくとも学生メンバーでは最強クラスの実力を有しており、エリート軍人であるドミスコス隊にも引けをとらないのではないかと思わしき描写もある。
負け戦も含めて見せ場自体は色んな意味で非常に多く、そのたびに新しい側面が見出されて評価が上がり続けるという面白い事態が起こっている。
物語が進むにつれてその戦闘センスは更に磨かれ、作中の戦績も上昇していく……のだが、勝利してしまった結果取り返しのつかない存在を失ったり、勝つ事が前提の筈だが非常に難易度が高すぎる八百長であったりとイマイチ不憫さは拭いきれない。
また、何気に機体・グエルの両方が万全の状態で戦える機会が少なかったというのも不憫な点である。そんな状態でも名勝負を繰り広げたりするので評価は上がる


  • 1話→格上相手に舐めてかかり、初見殺しの秒殺を味わう。
  • 3話→勝手に搭載されたAIに翻弄されて実力を発揮できなかったが、最後はスペックをフルに活かして肉薄。
  • 5話→使い慣れていない弟の機体で最新鋭のチート装備にも対処するが、自身の荒っぽい戦い方が要員となりエランの罠にはまり敗北。*15
  • 12話→一線は退いたとは言え凄腕のパイロットが乗る最新鋭機に旧型機で勝利(してしまう)
  • 13話→本人は登場しないが、1話の敗戦はグエルが弱かったからではなくエアリアルが強すぎた(初見殺し云々ではなくそもそも並のパイロットでは全く対処できない)という事を示唆させる描写がある。ただしこの時のエアリアルは改修型となっており、グエルと決闘した時と比べて性能が上がっている。
  • 17話→お互いに万全とは言えなかった*16とはいえ互角以上に渡り合っておりエアリアルの左腕を斬り落とすなど健闘し、ドローンをオーバーライドされても初撃は防いでいた。ただしパーメットスコア8に達してからは一方的な展開となり、ミオリネが仕込みを発動させてエアリアルを停止させるまではダメージを与えられていない。
  • 20話→決闘仕様*17の機体で実戦仕様のミカエリスと互角に渡り合い最終的に乗機は爆散してしまうが、ハインドリーの横やりも退けシャディク達を殺さず無力化することに成功する。*18
  • 23話→カスタマイズの量産機で最新鋭のガンダム相手に一定時間持ち堪える。*19

◯搭乗機体

本編で搭乗したモビルスーツは4機種(仕様違いを含めれば6種類)に上り、作中で最も多くのMSに乗ったキャラである。


ディランザ グエル専用機


型式番号:MD-0032G
頭頂高:18.2m
重量:89.4t


ジェターク社の汎用MS「ディランザ」のカスタマイズ機。
通常のディランザと異なるグエルのパーソナルカラーであるマゼンタ色の機体と、何の意味があるのかわからないブレードアンテナの白い羽根飾りが特徴*20
とにかく派手でグエルの見栄っ張りがよく現れた外見。
しかし見た目が異なるだけでなく、中身はしっかり専用機としてチューンナップされている。
グエルの腕前もあって並大抵のパイロットでは相手にならない実力を誇り、劇中では実際にカペル・クゥとの決闘で完勝する姿を見せた。
戦闘には主にビームパルチザン(十字刃)を主体に、ビームライフルやビームサーベル(ビームトーチと呼称)などを用いて戦う。


しかし相手が悪すぎて達磨にされ瞬殺された*21挙げ句、スレッタから「あんなの」呼ばわりされる始末…
おかげで視聴者からも「横恋慕さん専用あんなの」とあだ名され弄られている


やられ役であることが祟ってか、ガンプラは在庫がダダ余りしていたが、グエル自身の評価が鰻登りに上がっていくに連れて一気に在庫が消えたという逸話がある。
1話でバラバラにされた後は9話の回想に出るのみであったが、ミカエリスとの戦いで大破したダリルバルデに代わり22話で搭乗。羽飾りを取り外していたり出力が実戦仕様になるなど細かいところで差異がある。


ダリルバルデ


型式番号:MD-0064
頭頂高:18.7m
重量:72.8t


ジェターク社による次世代型ドローン兵器の運用を前提とした第5世代実証機であり、再度の決闘に際して父から与えられた最新鋭試作機。
こちらは全身を深紅のカラーリングで彩られている
ディランザよりも洗練され引き締まったスタイルで、新たに導入されたドローン技術のパーメットリンクのための緑色に光るシェルユニットが肩部と大腿部に露出している。
禁止されたGUNDフォーマットに替わる意思拡張AIを用いたMSの正当進化形として開発されており、手足自体をドローン兵器とすることで操作感覚の整合性が図られているのが大きな特徴。
これらドローン技術を用いて、

  • 前腕部を入れ換えて攻撃スタイルを変化させる
  • 全ての腕部を分離して機体周囲を旋回させ付近の対象を八つ裂きにする

などの変則的な戦法が可能。
パワータイプとしてのジェターク社製MSの特性を持ちながらもトリッキーな攻撃を次々と繰り出して敵機を追い詰めていく戦法が可能になっている。


ちなみに作中において旧来技術に頼らず最新技術を存分に投入しているのは20話時点ではダリルバルデのみである。
(シン・セー社や地球のガンダム、ペイル社は文字通り21年前の「GUND-ARM」を使っており、グラスレー社はそれに対抗するためにこれまた21年前からあるアンチドートを搭載している)

  • ビームバルカン

頭部に内蔵されたシンプルなバルカン砲。量産機であるディランザと同規格のもの。


  • ビームジャベリン

錨型の「ビームアンカー」と爪形状の「ビームクナイ」を柄尻で連結させ、両端部でビーム刃を発振可能とする大型槍。
本機のメイン武装で、連結を解除すれば二刀流でも戦える。


  • イーシュヴァラAタイプ

ダリルバルデの両腕その1。
前腕部に搭載された攻撃用ドローンで2基搭載。こちらは五指があるオーソドックスなもの。
Bタイプとは互換性があるため、例え腕が破壊されても取り外した後Bタイプを接続すれば腕として再び機能する。


  • イーシュヴァラBタイプ

ダリルバルデの両腕その2。
背中に搭載された攻撃用ドローンで2基搭載。こちらは五指がない代わりに腕そのものがビーム発信機として機能。
ビームサーベルを展開したりビーム砲として用いることができ、Aタイプに替わって上腕部と連結すればサーベルの出力が最大化される特徴がある。


  • アンビカー

両肩に搭載されている2枚の盾。
シールド型防御用ドローンであり、ドローン技術により遠隔操作して運用できる。


  • シャクルクロウ

足を可変させて構築するクロー。
内蔵されたワイヤーを利用して射出することができ、クローで捕まえた敵MSを振り回した後投げ飛ばすことができる。
設定では敵を拘束後に電撃を見舞うこともできるらしい。


  • ペレットマイン

膝のニークラッシャーに搭載されたマイクロ機雷発射機構。8基搭載。


スレッタとの決闘の際には前述の通り、AIが勝手に動作してしまうことでグエルの苛立ちを強めてしまっていた。
ロールアウトから間もないこともあって今ひとつ実戦向けに最適化されていなかったことや、
グエルが事前に知らされていないのもあって相性が悪く、勝手な判断で攻撃や制動をかけてしまうため、補助のつもりがむしろ足枷となっていた。
『こいつ…勝手に動いてやがる!』『何だァッ?俺ァ、こんな操作してねぇぞ!』
最終的にはAI制御をカットしてグエル自身の力量でスレッタに肉薄するほどの性能を見せつけたが、接戦の末敗れる。
その後はジェターク社に引き上げられてしまった。


その後、17話で武装の変更とAIの最適化を施されて再登場。エアリアルがパーメットスコア8に到達するための決闘相手として戦う。
グエルは3話ではヴィムが積んだAIを「自分の力を必要としないもの」と蔑んでいたが、実際のところとしては上手く扱えば(AIの最適化が進めば)操縦を最大限補助して人機一体の挙動を可能とするものであり、
グエル自体が本調子で無かったにもかかわらず一時はエアリアルを追い詰め、スレッタに「やっぱり強い」と言わしめた。
一方で制御にパーメットリンクを用いているので、エアリアルのオーバーライドで弱体化しドローンの制御権を奪われてしまっている。
20話では決闘仕様の出力VS実戦仕様の出力とは言えどほぼ万全な状態でミカエリスと激戦を繰り広げる。両機の武装をフル活用したバトルは必見。


  • コンポジットアームズ

ビームジャベリンに替わる主武装で、短銃身のビームライフルに折り畳み式のビームカタナをマウントした複合兵装。
ライフルは単発用と拡散用の2つのマズルを有する。
エアリアル戦では早々にガンビットに腕ごと撃ち落されてしまい、ミカエリス戦ではこれまた腕ごと捥がれて使用不能になっている。*22ちょっと不憫。


  • グスサー・イーシュヴァラ

イーシュヴァラBタイプに替わる前腕型ドローン。
機能的にはBタイプとほぼ同じだがカラーリングが黒に変更され視認性の低下が図られており、装備数も4基に倍化したためバックパックも大型化している。
ミカエリス戦ではAIの最適化が更に進んだのかかなり複雑な制御ができるようになったようで、最後の切り札となる。


  • ダヤ・アンビカー

アンビカーから換装されたシールド型ドローン。
前モデルよりも大型化して幅広の形状となり、装備時のポジションも横向きから縦向きに変更されている。
決闘ではエアリアルのビームライフル一発で溶解してしまっているが爆散はせず、ビットステイヴの砲撃は正面からであれば防げる模様(そのためエアリアルはジョイント部分をわざわざ狙って破壊していた)。
改修されたのかは不明だがミカエリス戦では実戦仕様のビームブレイサーやミカエリスキックをこれで防いでおり、改修前も含めてこれまであまり活用されなかったシールドドローンとしての運用も見られた。


多数の腕でビームサーベルを振るう姿から、『ガンダム Gのレコンギスタ』に登場するダハックを連想した視聴者も多かった模様。
ちなみにあちらも刑部一平氏のデザインである。なお、名前が似ているグリムゲルデとは当然、無関係。


この機体もディランザ同様、17話でエアリアルに勝利した直後、全国の模型店にHGダリルバルデを買い求める人たちが殺到した模様。
やはりガンプラの売り上げは作中での活躍が物を言うようだ。
3話・17話・20話と戦闘する度に破壊され破壊度合いも上がっていき、20話ではとうとう爆散。その分名勝負を演出しておりパイロットもキッチリ生かして返す名MSと言えるだろう。


ディランザ ラウダ専用機


型式番号:MD-0031L
頭頂高:18.2m
重量:91.1t


弟のラウダ専用機。彼の操縦特性に合わせた調整がされている。
両肩の大きなシールドと両刃の大型ヒートアックスが特徴。頭部アンテナも一般機と比べ個性的なものが付いている。
ただし専用カラーにはしていない。


エランの駆るガンダムファラクトとの決闘のため、弟はおろかジェターク社のスタッフ全員に無断で出撃。
自身の専用機ほど相性が良いわけではないだろうが、それでもガンダム相手にかなり善戦。
負けていたとはいえ良い意味でエアリアルとの交戦経験が活き、新型のビット攻撃に対しても順応してみせた。
しかし、ビットの包囲網から脱するための静電子を纏った砂塵の巻き上げによる攪乱が逆に関節部のショートを引き起こしてしまう。
最終的に完全に動かなくなった機体を嬲るように射撃で痛めつけられたうえにブレードアンテナをもぎ取られた。


ちなみにカラーが一般機と全く同じであるため、ガンプラは一般機(フェルシー1人しか乗ってないので実質彼女専用機とも言える)とのコンパチ仕様で発売され、
頭部と肩パーツとヒートアックスを付け替えることでラウダ専用機に換装できる仕様となっている。


デスルター


型式番号:MD-0021
頭頂高:18.1m
重量:67.5t


元々はジェダーク社が開発したMSなのだが、経緯は不明だがアーシアンのテロリスト集団「フォルドの夜明け」が複数使用している。
グエルが言うには既に旧型の機体であり、現在は生産を終了しているとの事。
それでも基本スペックは優秀であり、パイロットの腕次第では最新鋭機であるディランザ・ソルとも互角に戦える。


プロドロス


型式番号:HU-45p
頭頂高:18.6m
重量:74.3t


同じく「フォルドの夜明け」が複数所持しているモビルスーツ、HMI社製。
固定武装としてチェーンガンを搭載できるが、搭乗者の1人であるベッシは「軽いのが好き」なので装備していなかった。
戦場から吹っ飛ばされた衝撃を殺しきれずコックピット内で事切れていた彼の機体が目の前に墜落し、遺体を下ろしてから搭乗。
シーシアの命を救うために奔走するが……


ディランザ 一般機*23


型式番号:MD-0031L
頭頂高:18.2m
重量:85.3t


グエルが本編で最後に搭乗した機体。
大破した専用ディランザの代わりにフェルシーのディランザを借用し、クワイエット・ゼロに向かうスレッタを護衛する為に搭乗。議会連合のモビルスーツと対峙するも、フロント管理社の協力や相手に交戦の意思かなかった事もあり、スレッタを送り届ける事に成功した。



追記・編集はホルダーに返り咲いてから行ってください。


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*1 1話でのミオリネに対する態度も父親の模倣に過ぎなかったのではないかと言われている。
*2 ラウダは「そんな事をしなくても兄さんは勝ちます」と父に進言していたが、ヴィムはそれを聞き入れなかった。結局ラウダも裏工作に関わることになったため、この時のグエルからは父側にしか見えなかった
*3 この時点で冒頭の台詞で名乗った肩書きは全部失った事になる
*4 6話オンエア当日、偶然なのか阿座上氏はソロキャンをしていた
*5 ちなみに偽名と黄色いメットを被った姿も合わせてか、『きかんしゃトーマス』と同じイギリスのアニメ作品であり20年以上前にも日本で放送されていた『ボブとはたらくブーブーズ』を連想する人もいたとか。なお、“偽名を名乗る”、“しばらく行方不明になる”という点ではガンダムではお馴染みのあの赤い人も通った道でもある。
*6 余談だが作中で彼が乗っていた船の船長のCVはコーラサワー役を務めた浜田賢二氏。ネタとして共通点が指摘されていたキャラとのまさかの共演(?)が実現することになった。
*7 ラウダたちも全く消息を掴めていない状態。というより会社が危機的状況に瀕していたのでグエル捜索どころの話では無かった
*8 本編以前に食べたのは3日前らしい
*9 特に戦災孤児
*10 実際は確かに危機ではあったがラウダがCEOに就任したことでギリギリで保っていた
*11 この過程でオルコットとまだなにかあると思った人も多くいたのだが、あまりにも何事もなく直ぐに戻って来たために驚く視聴者も多かったとか
*12 あまりの気絶の速さにギャグのように見えるが、ラウダの困難を顧みると拠り所だった兄の帰還にこうなるのは至極当然である
*13 とは言え、ミカエリスの四肢を両断された際には彼にしては珍しく驚愕の表情を浮かべており、負けることが前提のプランではなかったと思われる
*14 敗北したのは幼いころからエアリアルと共にあり、母親を除けば水星で一番のパイロットであるスレッタに強化人士であるエラン。しかもこの二人の機体はGUND-ARMである。シャディクはとある理由でグエルとの決闘を避けていた。
*15 決闘を見ていたロウジも罠にはまった要因を作ったのはグエルだと指摘している
*16 グエルは機体は万全だが本人がPTSD気味であり、スレッタは本人は万全だがエアリアルは先の戦闘で破損しており修復できていない。チュチュもこんな状態で戦うのかと叫ぶほどだった
*17 学園での決闘におけるレギュレーション。わかりやすいものだと「ビームの出力の低下」や「コックピットを狙えない」などの制限がかけられている。作中の描写から判断すると決闘仕様だと実戦仕様の機体にダメージが与えられないということはなく、攻撃そのものは普通に通じる。機体出力そのものにも制限がかけられているのかは現状不明
*18 ちなみに「ブレードアンテナが折れた時点で負け」な決闘ルールで見ても、爆散するまでアンテナが折れなかったダリルバルデに対しミカエリスは頭部を掴まれた時点で折れており、決闘として見てもグエルの完全勝利という構図になっている
*19 ラウダの目的はミオリネを討つことだったことと、グエルの機体に致命傷を与えてしまった時のラウダの反応から、最初からグエルを撃墜するつもりは全くなかったと思われる
*20 デザイナーの刑部一平氏によると、ディランザのブレードアンテナは「折られたら負け」という決闘のルールに基づき、折って掴んだ際にフラッグに見えるようにデザインされたらしい。「グエル機は最初の敵なので、騎士的矜持と称号移譲の象徴としてトロフィーをイメージした」とのこと。もちろん、初代ガンダムの最初のライバルとして立ちはだかった同じ赤系の色合いの角付きの専用機のオマージュもあるだろう。これは21世紀初のガンダム作品に登場した主人公機と直接的なライバルにあたるガンダムなども通った一種のガンダムシリーズの伝統でもある。
*21 ただし、よく見ると一瞬ながらGUNDビットのビームに耐えているのが確認できる
*22 こちらはイーシュヴァラの接続ジョイントごともぎ取られたので、エアリアル戦のようにイーシュヴァラと付け替えて戦闘することができなくなった
*23 と言っても作中では終盤までフェルシー・ロロしか搭乗していないので実質彼女の専用機などとネタにされている

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