登録日:2022/10/05 Wed 17:34:03
更新日:2024/06/27 Thu 10:39:07NEW!
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デジモン デジモンアドベンチャー 究極体 デジタルモンスター 海賊 デジモンアドベンチャー tri. デジモンアドベンチャー02 北欧神話 トール バイキング
絶対零度の凍結世界を統べる、デジモン軍団の長!
『ヴァイクモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。
●目次
【基本データ】
世代 | 究極体 |
タイプ | 獣人型 |
属性 | フリー(カードゲームではワクチン種orデータ種) |
必殺技 | ・アークティックブリザード 周囲の大気を瞬間的に絶対零度にし、敵を瞬時に凍結させる技。 それを「ミョルニル」で打ち砕いた際に敵の体がまるで北極(Arctic)に吹く吹雪のようになるのがその名の由来でもある。 |
得意技 | ・ミョルニル 背中に背負っている二振りのモーニングスター。 柄の内部に鎖が仕込まれているため伸ばして振り回すことも可能。 その威力は一振りで山を消滅させ、空間そのものを歪めてしまう程だという。 |
・ヴァイキングフレイル | |
・バーサークハウル | |
・ヴァイキングアックス |
【概要】
決して溶けることのない永久凍土の極寒の地を治める獣人型の究極体デジモン。
体を覆う真っ白な体毛は氷の結晶の様に変化しており、クロンデジゾイド並みの硬度を持つと言われている。
ズドモンやイッカクモン程ではないが、口元には鋭い二本のキバも覗いている。
彼らの軍団を束ね、戦いの際は鬼神のような非情さを見せるが、手下への情は厚く思いやりのある一面も見せる。
モチーフは古代の北欧の海賊*1「ヴァイキング」。
角付きヘルムや丸盾などの特徴的な武具がヴァイクモンにも取り入れられている。
また、武器の「ミョルニル」は北欧神話の雷神トールが持つハンマーの事である。
【関連種】
◆進化ルートについて
ヴァイクモンの初登場はアニメ『デジモンアドベンチャー02』放映中に発売された『D-3 Ver3』*2。
その時点ではアルマジモンの究極体としての登場であった。
つまり、皇帝竜や深き森の悪魔や、どう見ても男な戦乙女とは同期である。
なので、進化元としてはシャッコウモンになるのだが・・・ちょっとかなり 他のメンツに比べると進化前との関連性が薄い。
『D-3』ではWSソフトのズドモンとジョグレスすることで誕生させられるのだが、そんなにズドモンの因子が強かったのであろうか・・・。
頑張ってアルマジモンやアンキロモン、シャッコウモンらとの共通点を模索してみても
- 重厚感
- 盾やハンマー(鎧竜の要素)
- 古代生物や遺物→古代の部族
- 遮光器土偶の遮光器はエスキモーのスノーゴーグル→寒冷地
- アルマジモンのパートナー、伊織は《誠実の紋章(デジメンタル)》を受け継いだ
辺りが限界ではなかろうか。
特に、エンジェモンで入った聖属性が完全に消滅してしまっているのが痛い。
そのため、近年ではヴァイクモンは『ズドモンの直系進化』としての位置に充てられているのが現状である。
プレシオモン辺りからするとアニメの主役級デジモンの究極体枠を盗られて恨まれてそうである…と思いきや、
ゲーム『デジモンサヴァイブ』では逆にヴァイクモンが登場しないため、ズドモンの進化ルートにプレシオモンが当てられている(他はメタルシードラモン・マリンエンジェモンのふたつ)。
※この辺りはプレシオモンの項目も参考のこと。結局どれが正解なんだと思ってはいけない。デジモンの進化に絶対な正解は無いのだから…たぶん。
◆ズドモン
世代 | 完全体 |
タイプ | 海獣型 |
属性 | ワクチン種 |
必殺技 | ・ハンマースパーク トールハンマーを振り降ろした時に生じる衝撃波や火花を相手にぶつける技。 |
得意技 | ・トールハンマー 太古の氷から掘り起こした、クロンデジゾイト製のハンマーによる攻撃。 なお、「トールハンマー」とは「ミョルニル」の別名でもある。 |
・ハンマーブーメラン トールハンマーを投擲する技。 | |
・ホーン&タスク | |
・アイスロードパンプ |
イッカクモンが更に進化し、二足歩行が可能になったパワー漲る海獣型デジモン。
頭の角は再生が不可能になった代わりに、自ら鋸状に加工した。
体そのものも徹底的に筋肉質に鍛え上げられているが、そこを更に対戦相手から奪った皮や甲羅で自作した防具で守っている。進化先もシャッコウモンから奪った
特に、背中の甲羅はアーケロモンのものに酷似している。
また、左腕の爪は(色味以外は)ワルもんざえモンの「ベアクロー」に酷似している。
それ以外の毛皮の犠牲者は誰なのであろう・・・。
しかし、後述するレガレクスモンの剣は「ズドモンのツノをもぎ取って作った」と明言されている。
……デジタルワールドの海の掟は限りなく弱肉強食である。
初登場は後述のイッカクモンと同じく『デジモンペンデュラムver2 ディープセイバーズ』。
なお、この時点でのワクチン種究極体はマリンエンジェモンであった。
◆イッカクモン
世代 | 成熟期 |
タイプ | 海獣型 |
属性 | ワクチン種 |
必殺技 | ・ハープーンバルカン 再生可能な角を射出する技。 アニメではさらに内部からミサイルが出てくるというギミックで視聴者を驚かせた。 |
得意技 | ・ヒートトップ 足先の爪にあたる部分から、自分の意思で高温を発する。 攻撃のほか、氷上でガッチリと足場を確保するのにも使用可能。 |
・ノーザンライツ |
北極探査基地のコンピュータで発見されたデジモン。
分厚い毛皮と頑丈な体は、極寒の地でも耐えられるような構造をしている。
頭部に鋭い一本の角と、サーベルタイガーのような二本の鋭い牙を備える。
また、その角はレアメタルの一つ「ミスリル」で出来ている他、毛皮の下の体皮も同等の硬度を持っているという。そんな金属がポコポコ再生できてええんか…?
また、戦闘時には(トラではなく)ライオンにも似た堂々とした吠え声で相手を威嚇するという。
ただ、その巨体ゆえかあまり素早く動くことはできないという弱点もある。
名前の由来は海生哺乳類の一種「イッカク」と思われる。
ただし、イッカクの角は、実は角ではなく牙が変形し皮膚を突き破ってできたものである。
◆シャッコウモン
世代 | 完全体 |
タイプ | 突然変異型 |
属性 | フリー |
上述通り、進化先を奪われてしまったモン。
当人の詳細は該当項目にて。
◆オレーグモン
世代 | 究極体 |
タイプ | 海獣型 |
属性 | ワクチン種 |
「ビッグデスターズ」金賊軍団将軍の究極体。
ヴァイクモンとは
- 海獣≒獣人
- ヴァイキングモチーフで、二振りの武器を使う
- 武器や必殺技には北欧神話の要素
- 水棲型や海獣型のデジモンらと軍団を組む
等の共通点がある。
詳細は該当項目にて。
◆レガレクスモン
世代 | 究極体 |
タイプ | 水棲型 |
属性 | ウィルス種 |
必殺技 | ・ブリューナストライク 右手の剣で稲妻と共に敵を貫く技。 |
・リアクターディスチャージ ハサミから放つプラズマで海水ごと周囲を吹き飛ばす技。 これは、現実世界でテッポウエビがハサミで発するプラズマ衝撃波がモデルであろうと思われる。 |
群れを嫌う孤高の水棲型デジモン。
2021年発売の『デジモンペンデュラムZ 2.0 DEEP SAVERS』で初登場した究極体。
他のデジモンの餌場や縄張りに強襲・略奪を繰り返す海賊であり、圧倒的な力で食物連鎖の頂点に立った深海の覇者。
ズドモンのツノをもぎ取って作った剣と左腕の巨大なハサミは、見た者を震え上がらせる畏怖の象徴である。
ペンデュラムZでの直接の進化元はグソクモンとマリンキメラモン。
また、シャッコウモンとウィルス種のジョグレスによっても誕生する。
ヴァイクモンをズドモンに奪われたシャッコウモンが、ズドモンの角を奪ったデジモンに進化する……何らかの意図を感じなくもない。
“Regalecus”とはリュウグウノツカイの学名*3。
その名の通り、細く長く後方に伸びた頭に赤い三本の触角を生やしている。
また、必殺技の『ブリューナストライク』は北欧に伝わるケルト神話の太陽神ルーが所持する魔槍ブリューナクが名前の由来と思われる。
これは、北欧神話の雷神由来の武器を持つズドモンから作られた故の命名であろうか。
(北欧神話とケルト神話は別物であるが…)
【関連作品でのヴァイクモン】
PSソフト『デジモンワールド デジタルカードアリーナ』
デジアド02最盛期の頃のゲームのため、伊織のパートナーのアルマジモンの究極体としてアンキロモン、シャッコウモンと進化して登場。
当然、この姿になっても見事な名古屋弁を披露してくれるだぎゃ~。
使用デックは氷水・珍種混色の『永久凍土デック』。
カードとしてもイッカクモン・ズドモン・シャッコウモン共々登場している。
ヴァイクモンの氷水属性最高峰のHPと攻撃力を誇る上、「〇を0に」の×攻撃特殊効果を持つ使いやすい1枚。
対抗馬となる「オメガモンⅡ」が低めの〇攻撃と最高の△攻撃力、×カウンター持ちとクセのありすぎるカードなので必然的にヴァイクモンが採用されることは多いはず。
ただし、通常のパックからは入手できず、シャッコウモンとズドモンのカードを特別合成する必要がある。
まあ、アンキロモンやシャッコウモンが属する珍種属性ではなく氷水属性なあたり、未来は決まっていたのかもしれない。
WSソフト『デジモンアドベンチャー02 タッグテイマーズ』
02になって初のWSソフトであるタッグテイマーズにおいても、アンキロモン、シャッコウモンの進化先として登場。
究極体ランクとしては一番下であり、ジョグレス値72で究極体へと進化可能。
デジタマを作る方法も、オーソドックスなアンキロモンとエンジェモンのジョグレスだけで完成するので、
根気さえあればジョグレス解禁後からすぐに作れることが可能な究極体。
そんなヴァイクモンであるが、今日までヴァイクモンが登場するゲーム作品は複数あるものの、
恐らくヴァイクモンが登場するゲームにおいて最も輝いた作品かもしれない。
このゲームの強いデジモンとなると、基本的に能力値がトップであるムーン=ミレニアモンとオメガモンであるが、なんとそれらと同格くらいの強さを誇る。
というのも、このゲームにおける行動順を決める素早さはデフォルトで決まっていて強化ができない。
その素早さは幼年期が最も早く、世代を経るごとに遅くなっていき究極体の素早さは一番低いため、行動順も最後の方になる。
なのだが、ヴァイクモンは究極体なのになぜか素早さが成熟期と同じくらいのため、かなり早く動くことが可能。
そのため、究極体としての高スペックで威力の高い技を先制でぶつけるなんてことも可能だった。
続編であるWSソフト『ディーワンテイマーズ』においても同じくアンキロモン、シャッコウモンの進化先として登場。
なのであるが、進化させる方法がかなりわかりにくくなってしまった。
普通にアンキロモンとエンジェモンをジョグレスさせてもシャッコウモンで止まってしまい、ヴァイクモンを作り出すには
シャッコウモンは一切不要で、ホウオウモン、ロゼモン、ヘラクルカブテリモンの3種のいずれかの組み合わせのジョグレスで誕生する。
スペックとしては前作と同様に、究極体なのに素早さが早いのはそのままなのだが、もはや素早さくらいでは覆しようのないくらいに
圧倒的スペックを誇る強力な新規デジモン3種が追加された結果、オメガモンやムーン=ミレニアモンと揃って最強候補からは姿を消して大会でも使われなかった。
NDSソフト『デジモンストーリー ロストエボリューション』
遂にシャコウモンの進化先からヴァイクモンが消滅。
デジストシリーズの第一作では(シルフィ―モンがいるのに)シャッコウモンが未登場。
第二作『サンバースト/ムーンライト』では、シャッコウモン×ハンギョモンのジョグレスでヴァイクモンにはなれた。
だが、第三作目にて、遂にヴァイクモンへの道が閉ざされた。
まさにロストエボリューション(失われた進化)である。
PSPソフト『デジモンアドベンチャー』
ヴァイクモンが丈のゴマモンの究極体として初めて扱われた作品。
漫画『デジモンアドベンチャー Vテイマー01』
Disc-8に収録の、秋山遼が登場する読切「熱血!キラキラ大戦!!」に登場。
デーモンの刺客であり、高い防御力を誇る。
タイチと遼が両者自分達が戦うと言って譲らずにいる横で、何故かダメージを受けていた。
実は熱血のキラキラが弱点であり、両者から発生するキラキラに苦しんでいたのだった。
アークティックブリザードでゼロとモノドラモンを凍らせるが、結果ますますキラキラを発生させる事となってしまった。
結局タイチと遼の熱血のキラキラに圧倒され続けたまま、戦わずしてダウンした。
アニメ『デジモンアドベンチャー tri.』
第2章「決意」にて、丈のゴマモンが進化を果たす。
キービジュアルにもロゼモン共々登場。
異空間に連れ去られたメイク―モンを追った先でインペリアルドラモンと対決することになってしまったゴマモン(&パルモン&レオモン)。
だが、ヒカリに言われた「丈先輩とゴマモンは、お互い選ばれたパートナー。そのことに理由は必要ですか」というセリフで迷いを吹っ切った丈の後押しで、一気にヴァイクモンへと進化する。ついでの様に進化したロゼモンと共に、見事インペリアルドラモンを討ち果たした。
アニメ『デジモンアドベンチャー:』
PSP、triと引き続き、丈のゴマモンの究極体枠として登場。
初進化は第60話「氷河を征くヴァイクモン」。
初戦の相手は、上述した通りに共通点も多い、海賊オレーグモン。
デュアルトマホークのミョルニルのぶつかり合いから、必殺技の「アークティックブリザード」でオレーグモンを下す。
だが、仲間のために止む無く略奪していたという事情もあり、トドメを刺すには至らなかった。
巨大な破滅との戦いでも、他の子供達と主に究極進化し、オメガモンの援護に当たった。
アニメ『デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING』
前作『LAST EVOLUTION 絆』の続編で、今作では02の子供たちが主役の作品。
そのため、伊織のアルマジモンやシャッコウモンらが究極進化してくれるのか、してくれるのであれば何に進化するのか…と、公開前は期待が高まっていた。
……が、残念ながら新たな進化形態は登場せずに終わってしまったのであった。
追記・修正は進化ルートを奪い取ってからお願いします。
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▷ コメント欄
- デザイン的に「ゴマモンが究極進化した姿」としてはプレシオモン、「ズドモンの進化系」としてはヴァイクモンがしっくりくるので悩ましいところ -- 名無しさん (2022-10-05 20:18:01)
- ↑ゴマモンとプレシオモンの間にそれっぽい成熟期・完全体を作ればいい -- 名無しさん (2022-10-05 21:21:02)
- シャッコウモンの究極体は近年だとクラヴィスエンジェモンもアリなんじゃないかとか何とか -- 名無しさん (2022-10-05 22:46:14)
- ↑スラッシュエンジェモンだった -- 名無しさん (2022-10-05 22:48:28)
- 02の映画で伊織のアルマジモンは何に進化するのか楽しみだな -- 名無しさん (2022-10-07 14:24:37)
- <デジモンの進化に絶対な正解は無いのだから…たぶん たぶんじゃなくて事実のような。 -- 名無しさん (2024-05-05 13:52:57)
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*2 登場自体は図鑑ギア『ディーターミナル』が先
*3 正確には“Regalecus”のみだと「リュウグウノツカイ属」になる
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