登録日:2022/09/14 Wed 15:01:00
更新日:2024/06/27 Thu 10:28:26NEW!
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デジモン デジタルモンスター ジョグレス ジョグレス進化 土偶 突然変異型 デジモンアドベンチャー02 デジモンクロスウォーズ デジモンアドベンチャー: 完全体 遮光器土偶 丸山優子 意外な実力者 鋼の天使
「アンキロモン!」
「エンジェモン!」
「「ジョグレス進化!!」」
『シャッコウモン!!』
『シャッコウモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。
●目次
【基本データ】
世代 | 完全体 |
タイプ | 突然変異型 |
属性 | フリー(カードゲームではデータ種) |
必殺技 | ・アラミタマ 両目から照射される赤い破壊光線。その焦点温度は10万℃にも達すると言われる。 |
得意技 | ・ニギミタマ 腰部から丸ノコ状の武器を発射するオールレンジ攻撃。 |
・サキミタマ 鳥型の土器を召喚し、そこから放つ音波攻撃。 |
【概要】
アニメ『デジモンアドベンチャー02』の主役デジモンの一体として初登場した完全体デジモン。
白銀色に輝くボディに金色と赤色のラインが入り、背部には白い翼を備えた神々しい姿をしたデジモンである。
作中ではアンキロモンとエンジェモンのジョグレス進化体としての登場であった。
すなわち、堅牢な装甲を備える太古の重戦車 と 純白の翼と身体を持つ聖なる神の使いが融合した姿、
それが………
DO☆GU☆U !!
出展:『デジモンアドベンチャー02』
🄫フジテレビ
🄫本郷あきよし・東映アニメーション
どうしてこうなった。
…確かに、前提条件なしで『「地属性」「重装甲」「古代生物」「純白の身体」「天使(聖属性)」…等々を融合したデザインをしろ』というオーダーを受ければこうなるのは分からなくもないが…。
実際、デザインとしての完成度は極めて高いデジモンである。
『進化前のパーツをそのまま組み合わせたパイルドラモン』、『鳥と獣という進化前の雰囲気を残しつつ、パーツそのものは新規で人型にまとめて構成したシルフィーモン』と来て『進化前の要素を単純化した形で見たデザインのシャコウモン』と見事に主役ジョグレス3種が3対となる形でバラけている。
突然変異型とはいえ突然変異し過ぎである感じは否めないのも確かである。
アニメ本編やディーターミナル*1でそのビジュアルを知った当時の子供達の衝撃はものすごかったと思われる。
とはいえ、その実力は高い。
アニメ本編での活躍は後述するが、公式設定でも『首や胴が360°回転し、全方位に対して攻撃することができる』等とある。
また、表情が無く、何を考えているのか皆目検討もつかないので、見る人によっては怖さを感じるが、性格はいたって温和であるという。
なお、一説には古代デジタルワールドに降臨した天使型デジモンではないかと言われているらしい。
モチーフ及び名前の由来は、縄文時代の土偶の最メジャー型である『遮光器土偶』であろう。
必殺技は「アラミタマ」と「ニギミタマ」。
またPSソフト『デジモンワールド デジタルカードアリーナ』では「サキミタマ」も設定されている。
由来は神道において神の霊魂が持つとされる4側面…すなわち、荒魂・和魂・幸魂・奇魂 のことであろう。
一昔前のオタクならば犬夜叉の“四魂の玉”と言えばわかるであろうか。
そのため、シャッコウモンが「クシミタマ」も必殺技に持つ可能性もないとは言い切れない。
【関連種・派生種】
いな☆いよ
…いや、いないことはない。
同期のパイルドラモンにインペリアルドラモンがおり、シルフィーモンにヴァルキリモンがいるように、シャッコウモンにも直系究極体がいるのである。
その名は…ヴァイクモン。
近年では、ズドモンの直系進化として扱われがちな彼であるが、元々はシャッコウモンの直系としてのデビューであった。
恐らくはシャッコウモン=遮光器土偶 → 遮光器=寒冷地に住むエスキモーのスノーゴーグル → 寒冷地=北欧、という連想だと思われる。
そこに、アニメでアルマジモンが受け継いだ《誠実のデジメンタル》の要素が加わってそうなったのであろう…多分…。ジョグレス進化の時と言い、悪魔合体させすぎだろ
ちなみに更に言えばD-3では「シャッコウモン+ズドモン」のジョグレスで進化するという事情もある。中身を取られて鎧にされてるとか言っちゃダメ。
近年では「金属(≒土属性)」+「天使」の要素を併せ持つスラッシュエンジェモンが究極体に充てられることもある*2。
【関連作品でのシャッコウモン】
アニメ『デジモンアドベンチャー02』
初登場は第36話「鋼の天使シャッコウモン」(とはいえ、話の最後で進化したため、活躍としては第37話が初)。
長らくタケルとジョグレス進化できないことを悩んでいた伊織だったが、
中華街でラーメンを食べたことで打ち解け合い、初めてジョグレス進化に成功した時は互いに抱き合って大喜びしていた。
上述したように、初登場作品にして、子供達に大きな衝撃を与えた。
とはいえ、見た目に反して(?)驚異的な力を秘めており、その実力はパートナーデジモン中でも上位に位置する。
初進化時は、それまで圧倒的な力を誇っていたブラックウォーグレイモンに対して
- それまで対抗策の無かったガイアフォース(ホーリーストーンを一発で破壊する程の威力がある)を吸収し、無効化
- 予備動作ゼロの「アラミタマ」で攻撃
- ブラックウォーグレイモンをもってしても、回避がギリギリの速度レベル
- パイルドラモン&シルフィーモンを「ニギミタマ」で援護
- 援護と言いつつ、その威力はブレイブシールドにヒビを入れるほど
…などと、攻守ともにスキのない実力を見せつける。
その後も、活躍の場は決して多くは無いものの、デーモン軍団の一角マリンデビモンを単身で下すなどする。
なお、マリンデビモンはあのスカルサタモンと同じく「究極体」とされている資料がある。
それ自体は単純に誤植であろうが、脚本中では“究極体にも匹敵する実力者”として扱われていたと推測できる存在である。
また、彼らの主である、デーモンの必殺技「フレイムインフェルノ」をガイアフォース同様無効化する*3など、要所要所でその実力を見せつけていった。
PSソフト『デジモンワールド デジタルカードアリーナ』
登場キャラクター、カードの両方で登場する。
キャラクターとしては伊織のパートナーとして登場し、ED後のストーリーで進化したシャッコウモンとバトル可能。
使用デックは珍種単色の「古代のロマンデック」。
カードとしては珍種属性のレベル「完」として登場。
クセの強い珍種属性の中では進化P、ステータス、援護効果のいずれも安定している一枚。
また、原作通りアンキロモンとエンジェモンの特別合成で作成可能な他、ズドモンと特別合成することでヴァイクモンのカードを作成できる。
アニメ『デジモンクロスウォーズ』
CV:丸山優子(モニタモンズも兼任)
第15話「ヘブンゾーン、楽園の罠!」、続く16話「黒騎士デジモン、参上!」で登場。
コードクラウンに選ばれたヘブンゾーンの選挙管理委員という役職についている。
インペに次ぐくらいのサイズだった02に比べて、本作では“人間よりもやや大きい”程度のサイズになっている。
スラッシュエンジェモン(天使警察長官兼、大統領)が治めていたヘブンゾーンだが、彼の圧政に耐え兼ねた住民によって選挙が実施される。
それによって、ルーチェモン(ショタ)が次期大統領に当選し、選挙管理委員だったシャッコウモンは彼を大統領に任命する。
……が、例によってルーチェモンは本性をむき出しにし、ヘブンゾーンを壊滅させようとする。
そして、シャッコウモンは彼を倒す為にクロスハートに協力するのであった。
PS Vita/PS4/Nintendo Switchソフト『デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー』
『ハッカーズメモリー』の前作『サイバースルゥース』から育成キャラとして登場していたが、ストーリーに関わる登場キャラとしては『ハッカーズメモリー』からの登場となる。
『ハッカーズメモリー』では、主人公が所属するハッカーチーム「フーディエ」のメンバーである今井千歳のパートナーデジモンとして、アンキロモンが登場する。
物語終盤で、千歳がとある人物からエンジェモンを譲り受け、主人公との腕試しを経てアンキロモンとエンジェモンがシャッコウモンへのジョグレス進化を果たす。
このときの進化シーンでは、前作のマスティモン同様に特殊なムービーが挿入される。
その後はシャッコウモンとして千歳と共に最後まで戦い抜いていくこととなる。
アニメ『デジモンアドベンチャー:』
第62話「シャッコウモンの涙」にて登場。
かつての大戦でキュピモンやプットモンたちの守り神として、無数のデビドラモンと戦っていた。
だが、限界を悟ったキュピモンたちに封印されたという過去を持つ。
なお、結局、彼を封印したキュピモンたちは滅んでしまったようなので、イマイチ封印された理由が判然としない…
自分達のために傷つくシャッコウモンを見ていられなかったのか、いずれにせよ自分たちが滅びるなら、せめて未来に希望を残そうと思ったのか…。
作中では、太一達が、ネーモンやジャンクモン、ムーチョモンたちが開墾している村のために木を退けたことで 出土 目覚めを果たす。
目覚めた直後のシャッコウモンはまだ戦いが続いていると思い込み、村を破壊し始めた。
太一はウォーグレイモンと共にシャッコウモンを止めようとするが、頑強なボディに苦戦を強いられる。
その後、地下の遺跡で真相を知った空とピヨモン。
ピヨモンはホウオウモンに進化し、シャッコウモンを浄化する。
シャッコウモンはようやく長い戦いに終止符を打つのであった。
…無表情のその目から流れる涙の意味は、彼自身のみが知るのであろう。
追記・修正はシャコウモンに変わるジョグレス進化先の秀逸なデザインを作成してからお願いします。
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▷ コメント欄
- パイルにシルフィーと納得出来るジョグレス体だったのに対して、最後が「土偶」だもんなあ…でも「あの」エンジェモンを素体にしてるからか3体の中では一番強そうなんだよな。え…ホーリーエンジェモンの方が強い?言うな…… -- 名無しさん (2022-09-14 15:22:16)
- デザイナーは「これぞ改心の出来!」とめっちゃお気に入りらしい。記事にも書かれてるけど確かに要素の組み合わせ方は絶妙だから味わい深いデザインではあるんだ。だけど少年の心には響きにくいデザインでもある。↑ホリエは暗黒特効なのもあるから純粋なフィジカルでいえばこっちの方が上回るとこも大きいよ。あとブラウォさんに叶わなかったのも忘れちゃならん -- 名無しさん (2022-09-14 16:08:59)
- エンジェモンが携わる完全体はアニメでは究極体に迫るほど強い感じがする… -- 名無しさん (2022-09-14 17:09:12)
- 本当に完全体は強いんだよな。「完全体」は…… -- 名無しさん (2022-09-14 17:29:11)
- 活躍を見るたびにホントに完全体か?と思う -- 名無しさん (2022-09-14 19:04:03)
- ↑無論いい意味で -- 名無しさん (2022-09-14 19:04:23)
- ストレートにかっこいいデザインじゃないことよりもジョグレス元の2体とデザイン的な共通点が全然ないことのほうが子供心に不満だったような覚えがある。パイルとシルフィーが「この2体の合体なんだな」と納得できる外見だっただけに… -- 名無しさん (2022-09-14 20:51:57)
- 02と同じ時期に放映されてた「きらめきマン」のキャラと酷似してたから...ごめん、シャッコウモンのことを笑ってしまった。 -- 名無しさん (2022-09-14 22:06:06)
- ↑2 主人公とライバルのパイル、女子2人のシルフィに比べ土偶は余り物コンビ感があるからな…タケルと伊織にもっと絡みがあれば納得の人選だったのに。 -- 名無しさん (2022-09-14 22:26:50)
- ↑2シルフィーモンまではどうにか超進化シリーズ行けるかなーと思ったけどこいつで「あ、無理だわ」って思った子供時代 -- 名無しさん (2022-09-14 22:31:53)
- 初めてパイルドラモン進化後の新EDでシャッコウモンを見た衝撃よ…未だに思い出せる -- 名無しさん (2022-09-15 01:57:45)
- アドコロでも太一のウォーグレイモンを苦戦させるあたり、実力は折り紙付き -- 名無しさん (2022-09-15 04:26:21)
- ↑11ブラウォはホリエどころかジョグレス完全体3体でギリギリ相打ち(それでもブラウォに余裕があった)で、ウォーグレとファイター二体と打ち合えるレベルだからな…てか見返すとアイツ、ダークマスターズより遥かに強いわ……あのダークタワー究極体を量産すれば子供たちを倒せたんじゃね?(命令を聞くかは知らんが) -- 名無しさん (2022-09-15 08:44:13)
- ヴァイクモンはそもそものデザインがズドモンの体型になったイッカクモンでシャッコウモン要素はまるでなしだからそこからしてシャッコウモンの究極体にするには無理があった。今更かもしれんが新規で新たに究極体を作っても良いのでは?ブイモン、ホークモン、アルマジモンの単独進化での完全体、究極体も同じく新規で。 -- 名無しさん (2022-09-15 09:02:40)
- ただ直系の究極体があいまいだったり独特の見た目のおかげでシルフィーモン&ヴァルキリモンよりは外部出演に恵まれているのがなんとも… -- 名無しさん (2022-09-15 18:55:47)
- ↑2いやダークマスターズ戦って実は実力真っ向勝負で勝ててないんよ。メタルシードラモンはホエーモンが隙作ってくれなかったらあのままウォグレやられてたかもだし、ピノッキモンはほぼ不意打ち。ムゲンドラモンは光の謎バフ込みでもコロモンに戻るくらいのダメージ受けてピエモンは全員でボコってようやくだから。あと1体つくるのに千本消費するクセに制御不能になるリスク考えたらダークタワー究極体はおいそれと作れんわ -- 名無しさん (2022-09-15 19:01:47)
- 例えば遮光器土偶じゃなく武人埴輪あたりをモチーフに「古代の鎧を纏った戦士」みたいな感じでまとめればアンキロモンとエンジェモンの意匠を盛り込みつつかっこよくできたんじゃないだろうか -- 名無しさん (2022-09-15 19:03:14)
- 「パーツをそのまま流用したパイルドラ」「意匠を継承しつつパーツ自体は新規のシルフィー」の次の段階として「素材の属性を記号化して再構築したシャッコウ」があるので、そういう意味ではよくできたデザインではある……が、汎用的なデザイン設計とアニメ主役の閉鎖的・一本道な進化ルートの噛み合わせが良くなかったということなのかもしれない -- 名無しさん (2022-09-15 19:13:37)
- エンジェモンの進化系でさえなければ…映画でセラフィモンが出た後というタイミングも悪かったかもしれない -- 名無しさん (2022-09-15 22:15:47)
- なんだかんだでみんなシャッコウモン大好きなんやな -- 名無しさん (2022-09-16 00:01:27)
- 最後に登場したジョグレス体で、それに相応しい実力もあったからね。今考えれば味のあるデザインもしてるし面白い。(当時子供だった俺たちが、どんな気持ちを抱いたかは、感想欄から察してください…) -- 名無しさん (2022-09-16 08:16:00)
- 天使+アンキロサウルスなら単純に考えれば「重装甲の騎士っぽい天使」になるんだろうけど、あえてそこを外したのはある意味見事と言えるかもしれない -- 名無しさん (2022-09-16 08:55:06)
- 子供ながら、聖+土という事でこうなることには納得してたような気がする…衝撃的だったのには間違いないけど。むしろこの後ヴァイクモンになる方が混乱した -- 名無しさん (2022-09-20 10:36:34)
- ↑実はD-3ではシャッコウモンとズドモンをジョグレスするとヴァイクモンが出現できたから乗っ取られてる感はあるとはいえ一応は道理が通ってるのだ…… -- 名無しさん (2022-09-20 11:23:15)
- ドミニモンなんかもシャッコウモンから進化する究極体として良かったんじゃないかと今にして思う -- 名無しさん (2023-09-11 16:01:42)
- 戦闘シーンこそ多くないもののインパクトドラモンのピンチを救ったり明らかに火力が高い描写がされていたりと相変わらずの強キャラだった -- 名無しさん (2023-11-30 05:40:00)
- 一見余り者同士のコンビに見えるけどアドベンチャーシリーズの真の主人公といえるタケル、及川との関係から02の真の主人公といえる伊織と真の主人公同士の組み合わせと考えたらシャッコウモンの強さも納得出来る。 -- 名無しさん (2023-11-30 12:20:16)
- THE BEGINNINGにシルフィーモン共々究極体でなかったのってこいつの進化先問題があったからなんだろうな -- 名無しさん (2024-05-23 15:05:57)
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*2 NSDソフト「デジモンストーリー ロストエボリューション」や育成ギア「デジモンペンデュラムZ」等
*3 さすがに負荷はかかるようで疲れた表情をしていた
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