ハーレクィン(ウォーハンマー40K)

ページ名:ハーレクィン_ウォーハンマー40K_

登録日:2022/10/01 (土) 20:55:16
更新日:2024/06/27 Thu 10:37:35NEW!
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“我らが語る物語は膨大なり!我らが神話の井戸は無尽蔵なり!最後の狩り、三者の飛翔、鎖の鋳造、最初の戯れ、エルダネッシュの守り、ウルサナッシュの激情・・。これらはほんの序の口に過ぎぬ。”



画像出典:コデックス「ハーレクィン」(codex:Harlequins)第8版 P5,P4 イラストより





ハーレクィンとは、ウォーハンマー40Kに登場する異種族(宇宙人)勢力の一つである。
異種族アエルダリの派閥の一つであり、謎めいた仮面劇団に所属する劇団員は戦士にして芸術家でもある。片時も休むことなくハーレクィンの劇団員は〈かの渇きたる女〉こと「スラーネッシュ神」を打倒するため、銀河中を旅しながらセゴラック神の従者として暗躍している。


概要


アエルダリの一派だが、クラフトワールドの勢力やデュカーリとは距離を置いている奇妙な勢力。ハーレクィンは全員仮面を装着しており、ピエロや道化師のような派手な見た目をしている。
彼らは〈失墜〉の際、銀河系に張り巡らされたワープ通路〈網辻〉に逃れその身を守った〈笑う神〉「セゴラック」の信仰者である。〈網辻〉を使い、アエルダリの方舟やデュカーリの〈仄暗き都〉「コモラフ」を旅しては、神々の物語を再演する催しを行う。
彼らのかぶっている仮面は、それぞれの演じる神を象ったものだ。「一座」(トルゥプ)はまた、神による導きで、戦いにも加わる。
ハーレクィンは身軽な戦士でもあり、演技者でもあり、戦場という名の舞台で華麗に戦う。そして、彼らに関する情報や組織の形態などは謎に包まれており、詳しく知る者は少ない。
彼らはアエルダリであるかすらわからないのだから。現在ハーレクィンは、「セゴラックの書」に記されたアエルダリの種族を救うための"最後の大演目"を行うべく日々暗躍をしている。



画像出典:コデックス「ハーレクィン」(codex:Harlequins)第8版 表紙イラストより

【〈笑う神〉セゴラック】
あらゆるハーレクィンは皆〈笑う神〉セゴラックに仕えている。この神はアエルダリの神の一つとして知られ、渾沌の神々に対して敵対している。
彼は謎に満ち、復讐心にあふれ、無慈悲で皮肉屋なトリックスターであり、事あるごとに嘲笑を浮かべるのである。彼は銀河中に張り巡らされた通路〈網辻〉の迷路のように複雑怪奇な構造をすべて把握していると言われている。
そして、セゴラックに仕える彼らは、半ば次元を超越したかの領域に関する驚くべき量の知識を有している。伝説によれば、セゴラックは傲慢な振る舞いに及んだ者には神であれ定命の存在であれ、等しく“いたずら”を仕掛けて罰を与えたという。
カイン神の剣の盗難や絶叫の婚礼などの物語が示す主題は、今日に至るまでアエルダリ社会全体の聴衆に対して伝えられているのだ。セゴラック神はハーレクィンが唯一認める権威であり、彼らが遂行するあらゆる戦いはこの神の名において行われている。
大半のハーレクィンは、ほとんどのアエルダリの神々を殺したスラーネッシュ神を大いに憎悪しており、この暗黒神に〈笑う神〉の報復を果たすべく闘い続けているのだ。
ハーレクィンたちが自らに反映させているのはセゴラックの憎悪だけでなく、神の持つ気まぐれでかつ予測不可能な要素全てを共有している。ハーレクィンは死を迎える際はアシュルヤーニのように「道標石」で魂を保護したり、デュカーリのように他者の魂をすすって若返るといったことはしない。
彼らは死を迎えても、スラーネッシュ神が自らの魂を貪り喰らう前にセゴラックが回収してくれると信じているからだ。
【演目】
ハーレクィンは通常のアエルダリとは異って固定した拠点を持たず、銀河中を旅している。他のアエルダリが住む〈方舟〉やエクソダイトの住む惑星を渡り歩いていき、時にはデュカーリが住まう〈仄暗き都〉に姿を現すことも珍しくない。
他種族から見れば彼らを戦闘要員として認識しないと思われるが、彼らは単なる戦士以上の存在なのである。訪れた場所では、アエルダリに伝わる神話である「神話環」(ミシックサイクル)を再現する演目を披露しており、それらの物語に精通している卓越した表現芸術の演者でもあるのだ。
演目内容は様々で、歌舞音曲や戦いの儀式、暗示的な予言や幻想的な精神感応効果を共有する舞台によって、聴衆を魅了する。彼らの演目は全てアエルダリの神話に由来し、それぞれ固有の演目が存在する。
これらはすべて娯楽である一方、いくつかの物語はアエルダリたちに対する訓戒として伝承されており、今を生きるアエルダリたちに自種族が太古に犯した過ちや警告を思い出させるのである。そのため、アエルダリにとってハーレクィンの歌劇を目にすることは、非常に栄誉なこととして捉えられているのだ。
【種族間の使者】
ハーレクィンはアシュルヤーニやデュカーリをはじめとした各アエルダリ派閥間の使者としての役割も持っている。あらゆるアエルダリ種族の領土を自由に行き来することが許されているのは、ハーレクィンだけなのである。
例えば、アエルダリ種族全体を脅かす重大な問題に直面した際、ハーレクィンたちはアシュルヤーニとデュカーリの間に結ばれた不透明な同盟関係の仲介役を務めたこともある。また彼らは〈網辻〉から渾沌と異種族のもたらす不浄な穢れを一掃する役割を持っている。
銀河を横断する巨大な〈歪み〉の嵐である〈大亀裂〉が発生して以来、〈網辻〉には修復不可能な損傷が生じ、派閥間の使者としての役割達成は以前よりも遥かに困難となってしまった。この苦境に立たされたハーレクィンたちの多くは、〈網辻〉の安全を保障するため、恫喝やより熾烈な手段に訴えることも辞さないようになってきている。


ゲーム上の特徴


設定は初期の第1版から存在し、エルダー(現アエルダリ)のコデックスやダークエルダー(現デュカーリ)と混成してアーミーを編成するのが基本だった。第7版で独立したアーミーとして登場。
一応、単体でも戦えない事は無いが、基本的にはアエルダリやデュカーリと混成して使用することが多かった。第9版になってからはコデックス「アエルダリ」にクラフトワールドとインナーリ共に吸収され、アエルダリのアーミーとして使用する形となった。
基本は単体ではなく、クラフトワールドのアーミーやインナーリのアーミーに混ぜて使用するので、ハーレクイン単体で戦う事は推奨されていない。
後、ペイントが非常に凝ってるめんどくさいので塗装に時間がかかるが、逆に言えば趣味人のペイント力が試される場面ともいえる。


画像出典:コデックス「ハーレクィン」(codex:Harlequins)第8版 P3写真より


戦闘教条


【概要】
機敏で敏捷なハーレクィンは、驚異的なスピードで絹をなびかせて舞うがごとく動き回る。彼らにとって戦場も舞台も同じ演目の場として華麗な役を演じる。
ハーレクィン一座は完璧なる同調を発揮し、一心同体となって機能する。攻撃の一つ一つが死の群舞であり、流血の舞踏であり、あらゆる点でアエルダリ族の伝説が語られている。ハーレクィンは各々、己が位置や刃をふるうタイミング、引き金を引くべき正確な一瞬を心得ている。
撹乱戦法を得意とし、視覚的な妨害で目くらましを行いながら素早い身のこなしで戦う。ただの派手な格好ではない「ホロ・スーツ」で敵の目を欺き、手持ちの刃で敵を美しく切り裂くのだ。
彼らのホロ・スーツやテクノロジーは「色彩の間隔」を意味する「ダスェディ」と呼ばれている幾何学的な意匠を備えた極彩色の霞によって彩られている。着装しているホロ・スーツにはプログラマブル機能を備えた立体像展開フィールドが内蔵されており、着用者のあらゆる所作や動きに従い、その輪郭にごく彩色の細片でで来た雲が爆発するような像を映し出す。
この摩訶不思議な視覚効果は、着用者の動きが早ければそれに比例してより強烈になる。たとえ静止状態でも、周囲の環境に合わせて着装者の輪郭はぼやけて見えるという。
彼らのもたらすテクノロジーや武術によって、華麗な演舞は訓練されていない目では何一つ知覚できないが、振り付けやステップの微妙なニュアンスからそのスピード、強さ、技量に至るまで、ハーレクィンは戦争を芸術へと昇華させる。
【戦争という名の演目】
ハーレクィンにとって、戦いの諸段階は全て「セイダス」と呼ばれる戦闘計画に基づいて行動する。死に逝く者の断末魔は彼らの舞いの伴奏であり、砲声の雷鳴は轟く太鼓であり、機関銃の雄叫びは交響曲となる。
彼らの敵は意図せずして舞いの相手に仕立てられ、己が内に抱く最悪の恐怖を象るハーレクィンの仮面に対峙して戦意を挫かれ、錯乱状態に陥る。こうして彼らはいわば精神の爆撃に苛まれてしまうのだ。
ハーレクィンらが身に着ける仮面は、アエルダリの神話に登場する人物の特徴を想起させる意匠であり、表情や容貌、配色までも瞬時に変化させる事ができる。
【謎めいた行動目標】
仮面劇団が攻撃を仕掛ける際、そこには一切の気配も予兆も警告もない。一座、ジェットバイク、反重力ガンシップが〈網辻〉の隠された出入り口から突如として出現し、敵陣の中枢へと至る血路を開くと、演者たちは目にも綾な色彩の稲妻と化して敵から敵へと飛び移り、その喉を切り裂き、手足を、胴体を切り飛ばして演舞の強弱を演出する。
ハーレクィンのビークルは頭上を華麗に滑空し、変幻自在の曲芸飛行を行いながら敵機を撃破するたびに爆音を響かせ、耳を聾するクレッセントを披露する。彼らは筆舌に尽くせぬ破壊をもたらした後、出現時と同様不意に姿を消す。
ハーレクィンたちは無数の悪名高き戦将を葬り、幾度となく不浄なる陰謀を打破してきた。そうすることで劣等種族たちを脅威から守り続けて来たのだ。
守られてきた当の種族たちには、到底その理由も知る由もなかったが。だが少なくとも、それ自体がハーレクィンの最終的な狙いだという事はない。
セゴラックを奉ずる者たちが銀河系に住まう他種族の未来のために戦う場合、その戦いの目的そのものはもっぱら自分のためである。他種族がしばらく命脈を保つことが彼らの必要性に見合うことがしばしばあるという事だけなのだ。
【戦闘計画セイダス】
他のアエルダリたちにとってさえ、ハーレクィンたちの標的選択の背後にいかなる動機があったのかを理解するのは難しい。実際、セゴラック信徒である彼らはほぼ無意識のうちに、自らの敵もまた太古の敵もまた太古の神話や予言に見られる逸話の役割を演じる事になっているのだと信じている。
それ故、ハーレクィンがそうした敵と戦う際は常に、単なる勝利や敗北だけでなく、その戦いの精神的な意義がどれほど豊かなものであったかが重要となるのだ。仮面舞踏団が演じる神話劇には、各々が一定の戦場に対応する非常に象徴的舞台装置である「セイダス」が存在する。
これは、優先攻撃目標の情報や全体的な戦略、また〈光の一座〉、〈闇の一座〉、〈薄明の一座〉のいずれが主導する“舞台”であるかを示す、逸話的な象徴を備えた戦闘計画だ。各セイダスはきわめて複雑であり、ハーレクィンが何を演ずるかを決定する際、敵の性質と戦場の地形を考慮する。
だが、部外者が何ら関連性を見いだせずにいる要素も考慮の対象となっているのだ。これらには時刻、季節、また参戦者が身を置くのが惑星上なのか、衛星上なのか、あるいは小惑星上なのか、そして戦場に関連する天体の位置がいかなるものかも含まれている。
それとは対照的に、仮面劇団の中にはそうした要素を配慮せず、もっぱら戦略のみに集中したセイダスと神話の循環に関する専門集団も存在する。
【神話に基づいた戦略】
ハーレクィンが用いるセイダスは何百も存在するが、それらの大半は特定の敵や戦況、戦場に呼応する。しばしば演じられるのは、“ヴァール神の百刃”、“火牢の苦悶”、“女神イスハの慟哭”といった演目だ。
その他は、おそらく特定の仮面劇団の専門的な演目として、あるいは悲惨な、または栄光に満ちた戦いに臨んだ際のきわめて稀少な演舞として披露される。例えば、“蛇群”のセイダスは、半神たる若き“宇宙蛇”の行いを模しているため、その儀式的所作は戦士たち全員が「反重力戦車」(アンチグラヴ・タンク)に搭乗した仮面劇団だけが行えるのだ。
その他には“英雄の道”、“ファオルクの刃”“セゴラックの戯れ”などがある。最初の例では、「デス・ジェスター」、「シャドウシーア」、「ソリティア」が敵戦線の後方に展開する。
二番目の演目では、反重力機(アンチグラヴ・クラフト)による儀式的な空中戦によって大いなる鷹の大主が英雄「エルダネッシュ」の剣「アナリス」を掴み取った神話の一場面を再現する。一方、セゴラックの戯れは〈笑う神〉がクルノスの枝角の一本を奪い、かの狩人の面目を失わせた伝説にちなみ、反重力機による爆撃によって演者たちに首尾よく戦利品を奪わせる戦略を実行する。



画像出典:キャンペーンブック「GATHERING STORM BOOK II FRACTURE OF BIEL-TAN」P59,P60 イラストより


仮面劇団(マスク)


画像出典:コデックス「ハーレクィン」(codex:Harlequins)第8版 P17イラストの図表を元に解説を追加


【概要】
ハーレクィンに加わったアエルダリは、「仮面劇団」(マスク)と呼ばれる集団の一員になる。これは戦闘部隊であると同時に、演武を披露する「一座」(トルゥプ)でもある。
仮面劇団を構成する者たちは、「筆頭演者」(リード・プレイヤー)と「座主」(トルゥプ・マスター)の"振り付け"によって、信じがたいほどの一体感、統一感に従って戦う。座主は古参の将として、また呼称通り一座の主として、銀河の各地を遍歴してきた戦士たちを指揮する。
ハーレクィンの“演技”の天与の才を正当に評価するには、同族であるアエルダリ自身の鑑識眼が必要だ。仮面劇団のパフォーマンスは、他種族にとっては聴覚と視覚の混沌とした奔流に暴力を組み合わせた、一種の騒乱でしかない。なるほど、わからん
あらゆる剣の一閃、銃の射撃の背後にある精密に統御されたパターン、緊密なチームワーク、完璧なタイミングを見て取れる事ができるのは、同族たるアエルダリだけである。ハーレクィンは芸術を戦争に、戦争を芸術に変え、日の打ちどころ無き拍子(リズム)を刻みつつ、敵が滅ぶ光景を壮大な舞台として演出するのだ。
【完璧な連携】
個人の役割に加え、ハーレクィンたちは各々が仲間たちの配役に関しても精通している。このおかげで、仮面劇団の戦闘は未来予測に近い正確さを発揮する。
刻々と変化するお互いの位置の全てを、前もって熟知しているために為せる業だ。仮面劇団の「演者」(トルゥプ)たるハーレクィンたちは、筆頭演者と座主とともに演ずるが、その際に指示を与えられる必要はないのだ。
戦いに臨む仮面劇団はそれ故、個人の集合によって形成された単一の集団というよりも、誰も真似できぬほどのレベルで統一された共時性を発揮する特異な組織であると言えよう。
【由緒ある仮面劇団】
アエルダリが〈失墜〉に至る以前、アエルダリ古王国が隆盛を極める時代にあっては、セゴラック神の信奉者は今と違って単なる舞踏家として活動していた。だが、仮面劇団の組織体制はその頃からほとんど変化していない。
各劇団は、三つの異なる系統の演者を中心に配置している。〈光の一座〉(ライト・トルゥプ)は英雄的な主人公級の登場人物と、迅速なる行動を特徴とする。〈闇の一座〉(ダーク・トルゥプ)は逆に、破壊的な結末と残虐な敵役に関連している。そして〈薄明の一座〉(トワイライト・トルゥプ)は変化を象徴し、〈網辻〉、伝説上の人物たちの倫理観、宿命づけられた旅路との結びつきを持っている。
各演者と各一座にはそれぞれ独自の役割があるため、“宵闇の悲嘆”、“秘されし道”、“凍てつきし星々”といった大仮面劇団において各仮面劇団は他の劇団と共に自らの役を演じる事となる。
【主な大仮面劇団の一覧】

  • 「宵闇の悲嘆」

【概要】
大仮面劇団の中でも最大の規模を誇るのが「宵闇の悲嘆」である。セゴラック神を奉ずる者たちの中でも、彼らはとりわけ渾沌の軍勢に対する強烈な憎悪をみなぎらせており、スラーネッシュ神に敗北をもたらすこと以外ほぼ何も関心が無いかのように見えさえする。
彼らにとっては、勝利のためならばいかなる代償も高くつく事は無いのだ。あらゆるアエルダリは、セゴラック神の従者となる時に自らの人格の一部を捨て去るが、かつての自我の核を減じる事なく保つのが通例だ。
だが、この大仮面劇団の構成員たちは、その偏執的なまでの渾沌への敵意によって、自らの内に個性の断片と呼べるものすら残していない。

画像出典:コデックス「ハーレクィン」(codex:Harlequins)第8版 P18 イラストより


  • 「秘されし道」

【概要】
このハーレクィンたちは、同胞たちの基準に照らしてさえ「気まぐれである」と言われており、彼らの名称自体が“背後から刺す”という意味と結びつけられてもいる。彼らはトリックスターとして、陰謀家として、謎の作り手として名高く、同胞との間に結んだ協定を守ってきた以上に破ってきた事例の方が多い。つまり信用が無い
秘されし道の仮面劇団が仕組んだ無数の策謀には、銀河系のほぼあらゆる種族が巻き込まれている。彼らの二面性のある性格は、二重の意味を持たせて敵を十分に攪乱したり、幻影による包囲網を敷く彼らの戦闘様式とも深く結びついている。
秘されし道のハーレクィンたちはそうした行為や、自らに向けられるそうした眼差しを大いに喜んでいるかに見えるが、それすらも単なる偽装なのかもしれない。

画像出典:コデックス「ハーレクィン」(codex:Harlequins)第8版 P19 イラストより


  • 「凍てつきし星々」

【概要】
遊び心と不吉なユーモアの持ち主である“凍てつきし星々”のハーレクィンたちは、時と場所を問わずに敵を攻撃する。その規模と残虐さには、限度というものは無い。
このアエルダリたちは、いつの日か自らの種族が再び往古の隆盛を取り戻すことを大いに望んでおり、シャドウシーアの幻視した光景から潜在的な未来を見出しつつ、来るべき種族復活の実現向けて戦い続けている。“凍てつきし星々”のハーレクィンたちの浮かれ騒ぎは、瞬く間に悪意と嗜虐の饗宴へと変貌し、敵を恐怖の深淵へと叩き付ける。
彼らはあらゆる他種族を害虫と見なしており、東部辺境宙域に点在する〈乙女の星〉を害虫から守るために苛烈に戦うのだ。

画像出典:コデックス「ハーレクィン」(codex:Harlequins)第8版 P20 イラストより


  • 「飛翔せる讐念」

【概要】
“飛翔せる讐念”のハーレクィンは、自らの存在そのものを宇宙蛇の子の物語に基づくものだと主張している。空中戦の達人である彼らは、一座の全員が「反重力輸送機」(アンチグラヴ・トランスポート)に搭乗するか、ジェットバイクやガンシップにを操縦して戦場へと赴く。
この大仮面劇団は、〈方舟〉「セイム=ハン」のアシュルヤーニたちと自然な絆を共有しており、また彼らの演舞はデュカーリの住まうコモラフでも極めて高い評価を受けている。ダセディアンこと〈大亀裂〉が銀河に口を開けて以来、“飛翔せる讐念”の演者たちはアエルダリ社会のあらゆる場所からジェットバイクや飛行兵器、反重力戦車などの航空兵力を集結させている。

画像出典:コデックス「ハーレクィン」(codex:Harlequins)第8版 P22 イラストより


  • 「夢見る影」

【概要】
“夢見る影”のハーレクィンは、''異種族「ネクロン」の古代帝国復活の阻止を、自らの厳粛なる使命だと考えている。''他の大仮面劇団の中には、彼らの目標とする使命に対して非難の声を上げる者たちもいる。
彼らがスラーネッシュ神との戦いに注力しないことを宣言していると見なされる場合があるからだ。だが、そうした批判は夢見る影を一層団結させるだけである。
この大仮面劇団のハーレクィンたちは、演舞よりも戦闘そのものに割く時間の方が長い。他のアエルダリたりのために何かを披露するのは、新たな戦力を“聴衆”の中から補充する必要がある時のみである。
彼らは意に沿わぬ新兵さえも徴集し、自らの戦列に加えるのだ。それはただ、死者が死者のまま永遠に目覚めることの無いようにするためである。

画像出典:コデックス「ハーレクィン」(codex:Harlequins)第8版 P21 イラストより


  • 「沈黙の帷」

【概要】
“沈黙の帷”ほど不穏で脅威的な存在感を覚える仮面劇団は皆無に等しい。彼らは音を立てる事なく戦い、振るう武器でさえも神秘的なテクノロジーの恩恵によって限りなく低い、微かな音を立てるのみだ。
沈黙の帷のあらゆる活動は、秘密裡に、あるいは入念な偽装と共に実行される。彼らは何処からともなく姿を現し、即興演奏めいた振る舞いも敵への攻撃も、ほとんどが区別がつかぬように見える。
彼らの戦いぶりは、あまりにも一糸乱れぬほど統制されているため、一部のアエルダリですらこれを体術的な技量以上の何かであると見なしているほどだ。それによれば沈黙の帷の正体は、精巧な神経制御技術を用いられた戦士たち、あるいは定命なる衣に閉じ込められた〈網辻〉の亡霊に過ぎないという。

画像出典:コデックス「ハーレクィン」(codex:Harlequins)第8版 P23 イラストより


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兵種

  • 「トルゥプ」


【概要】
アエルダリ族の言葉で「リルレタン」とも呼ばれる「演者」(トルゥプ)は、ハーレクィンたちの中で最も多い団員である。ハーレクィンの中隊は、舞台と戦場の両方で合唱団として活躍するトルゥプが中心となる。
全てのトルゥプは、自分が演じる役割を想起させながら、自らの正体を隠すための仮面を着装している。ハーレクィンの仮面は瞬間的にその特徴や表情を変化させる事ができ、演目の中の演出として仮面を変化させる。
戦闘において、彼らの仮面を容易に覗こうとした者には言葉に代えがたい恐怖が襲いかかる。ハーレクィンの仮面を覗こうとした者にとっての最悪の恐怖が映し出され、回避不能な精神攻撃が行われるのだ。
トルゥプの代表的な武装としては「シュリケンピストル」、「フュージョン・ピストル」、「ニューロ・ディスラプター」、「パワーソード」、「ハーレクィン・キス」、「ハーレクイン・ケレス」、「ハーレクイン・エンブレイス」、「プラズマ・グレネード」などを装備して戦場へ赴く。
一座の中には「ヴィルトゥオーゾ」として知られる特定の役割が存在し、専門の兵器を用いて優雅でかつ恐ろしき破壊をもたらす。



画像出典:コデックス「ハーレクィン」(codex:Harlequins)第8版 P35 イラストより



  • 「トルゥプ・マスター」


【概要】
トルゥプ・マスター(座主)または「アヴァター」とも呼ばれる彼らは、仮面劇団のリーダーとして知られている。トルゥプマスターの地位は、衣装や装備の選択、および仮面劇団の所属する旗に展開される小さな印の数によって示される。
この旗は通常「コーリングカード」として行動後に取り残される。演目においてトゥルプマスターは重要な役割の一つである〈笑う神〉「セゴラック」の役を演じる。
座主は正式な指揮官としての役割という意味よりも、舞台における主役に近い存在である。彼らは仲間の意思によって昇格し、他のメンバーが自分の役割を引き継ぐまでその責務を全うする。
彼は所属する一座の主要な模範として行動し、〈光の一座〉、〈闇の一座〉及び、〈薄明の一座〉の役割全てを体現しているのである。座主はしばしば「グレイト・ハーレクィン」の称号を身に纏うこともある。
彼らはセゴラック神の「ハイ・アヴァター」の役割、及び神の人格の一部を担っている。また、グレイト・ハーレクィンは〈黒の書庫〉に通じる〈網辻〉の経路の守護者とも言われている。



画像出典:コデックス「ハーレクィン」(codex:Harlequins)第8版 P34 イラストより


  • 「シャドウシーア」


【概要】
シャドウシーア(影見司)とは、幻影と恐怖にまつわる能力に特化した異能者(サイカ―)である。仮面劇団の中でも特に混乱と恐怖に特化した能力を持っており、演舞においては“運命”にまつわる役を演じる。
彼らの背中のバックパック部に搭載された「クレイダン・グレネードランチャー」から、事前にプログラムされた幻影を放つ「ハルシノゲン・グレネード」を発射することによって、自らのサイキック能力を支援している。
他にも演目においてシャドウシーアは、「狂言回し」(ナレーター)の役も果たし、登場人物にまつわる運命を語っていくのだ。
【戦場に潜む影】
また、戦場に姿を現したシャドウシーアは、敵軍に不浄なる戦慄の亡霊を見せたり、ハーレクィンの存在を敵の記憶から消し去ったりといった役割を果たす。彼の持つサイキックとグレネードランチャーが放つ榴弾の及ぼす幻覚作用が、彼の演舞に様々な幻影と虚像を生み出していく。
また、シャドウシーアは運命と幸運を司っており、彼らは仲間の運命を全て知っていると言われている。彼らのサイキック能力は強力で、クラフトワールドの軍勢に所属する「ファーシーア」(先見司)と同等の力を持つことでも知られている。
シャドウシーアも運命の糸を読み解くことを得意としているが、彼らの運命の読み解き方は、ファーシーアが用いる方法とは異なる。彼らは事象の制御や操作に関心を寄せているわけではない。
むしろ関心を持つのは、太古の預言と神話の物語である。その中で意図的であれ、偶然であれ、いかなる者がいかなる役割を演じるのかに思いを巡らせるのだ。
しばしば、アエルダリの異なる勢力間の使者として行動するシャドウシーアは、己が出自を決して露見せぬように多大な労力と細心の注意を払う。〈方舟〉やエクソダイトの惑星、コモラフの〈仄暗き都〉などを遍歴することになるとも、彼らは往古の逸話より取られた異名を名乗り、その無貌の仮面の下に、己が思考、感情、意図を隠すのだ。
彼らは他のハーレクィンの劇団員と同じく仮面をかぶるが、その表情は無表情でかつ滑らかである。彼らの顔を覗き込んだ者はしばしば、自分自身の顔を見ることが多いと言われている。その顔は自分の未来や過去の顔を映し出すという。



画像出典:コデックス「ハーレクィン」(codex:Harlequins)第8版 P36 イラストより


  • 「デス・ジェスター」


【概要】
デス・ジェスターはアエルダリの言葉で「マルゴラック」と呼ばれている重火器のスペシャリストであり、他のハーレクィンたちと比べて明らかに不吉で陽気な姿を持つ。彼らの死の道化を模した衣装に身を包み、髑髏の仮面を被り、多くの場合前任者の骨を装備品としている。
仮面舞踏劇では、デス・ジェスターは「死神」の役を演じており、死を冒涜するような命がけのスタンドを行う。その病的で皮肉なユーモアセンスは、〈仄暗き都〉コモラフにおいて高い人気を博しているという。
演目内でデス・ジェスターは自らの前任者の遺骨が組み込まれた鎧を着装しており、“舞台”の上を自在に動く。彼らが〈笑う神〉に捧げる奉仕と敵に確実なる敗北をもたらすことには何ら疑いの余地はない。
だが、ハーレクィンたちは仲間の示す“娯楽”を共有しつつも、その取り扱いには慎重だ。なぜなら道化師たちの演技はすばらしいものの、いささか病的にして予測不可能なのである。
彼らは常に、犠牲者を恐怖に陥れて、責め苛み、苦悶の挙句に死を与えるための独創的で残酷な殺戮方法を模索している。
【敵を嘲笑う死の道化師】
彼は戦場において、嘲笑を浮かべながら「シュリーカー・キャノン」を連射し、その先端にある刃で陽気に敵を真っ二つにする。戦闘中に鼻歌を歌ったと思いきや、時折立ち止まって敵にお辞儀を行ったり、あざ笑うような拍手をするなどの奇怪な行動をとることもある。
デス・ジェスターは敵を殺すだけでは飽き足らず、いかにして戦いに皮肉とユーモアを加えるかに命を懸けているのである。



画像出典:コデックス「ハーレクィン」(codex:Harlequins)第7版 P28 イラストより


  • 「ソリティア」


【概要】
ソリティアはハーレクィンの劇団員の中でも特異でかつ危険な存在である。アエルダリの言葉では「アーベニアン」の呼称で呼ばれている彼らは、アエルダリの視覚を以てしても捕捉できない超高速移動で敵を翻弄する。
その驚嘆すべき俊敏性で繰り出される体術は、ハーレクィンから見ても一体どこまでが彼の真の限界なのかは判然としない。
【悲劇を運命づけられた役割】
あらゆるハーレクィンの中でも最も特異な存在である彼らは仮面劇団とは別行動をとり、自らの素性を隠したままたった一人で銀河を渡り歩いている。彼らは正式にハーレクィンの一座に加わっている者はだれ一人もおらず、時折彼らは仮面劇団の一員として演目や戦いに参加することしか知られていない。
彼らが正体や姿を現す時は、奇怪な意匠の仮面を身に着けており、儀式めいた口調でしか会話に応じず、畏怖と恐怖の念を同胞たちから向けられるのみである。彼らがそうした畏怖の念や忌避的な感情を持つのは理由があり、演目でソリティアは重要な役割の一つである「スラーネッシュ神」の役を演じるからだ。
その役目を負うソリティアは皆、スラーネッシュ神の役目を演じるために例外なく狂気に駆られてしまう。彼らは自分から話すことはなく、他の者は決して儀式的な会話以外では話しかけてはいけない。なぜならば、彼らに誤って話しかけたり触れてしまったりするだけで呪われてしまい、呪われた者は恐るべき終焉を迎えてしまうからだ。
彼らの魂は死後〈呪われし道〉、すなわち仇敵である「スラーネッシュ」への元へと逝くことを運命づけられている。セゴラック神の力を以てしても、ソリティアの魂を回収する事ができないからだ。
しかし、〈終焉の刻〉(ラーナ・タンドラ)を迎える際、〈笑う神〉による賭けによってのみ彼らの魂は救われることができると信じられている。
【迫りし恐怖の道化師】
戦場においてソリティアは、ハーレクィンの軍勢の中でも恐るべき脅威として立ちふさがる。まばゆい色と光によるもやを放ちながら戦場を跳躍し、目にもとまらぬ速度で攻撃を繰り出していく。
彼らの華麗な舞踏は非常に高度でかつ完成されており、敵の攻撃を避けながら確実に獲物の手は切り落され、のどは切り裂かれ、心臓は刺し貫かれる。「ドミノフィールド」がそのしなやかな身体を覆い、奇怪な仮面に覆われし頭が獲物を求めてあたりを見回す。
ソリティアが再び動き出したとき、残された者たちの死はもうすぐそこまで迫っている。



画像出典:コデックス「ハーレクィン」(codex:Harlequins)第7版 P30 イラストより



ウォーギア(武器)と防具


画像出典:コデックス「ハーレクィン」(codex:Harlequins)第8版 P10,P11 イラストより


  • 「ブライト・ランス」

重火器のレーザー砲。クラフトワールドの軍勢が使用するものとほぼ同じである。

  • 「エルダーミサイルランチャー」

ハーレクィンの軍勢の地上部隊が好んで使用する標準的なミサイル兵器。

  • 「ハルシノジェン・グレネード」

特殊なガスが詰め込まれたグレネード弾。ガスを吸った者は混乱し、妄想や幻覚症状などを生み出す。

  • 「ハルシノジェン・グレネードランチャー」

特殊なガスが詰め込まれたグレネード弾を打ち出す。

  • 「ハーレクィン・カレス」(ハーレクィンの抱擁)

ソリティアをはじめとするハーレクィンが使用する接近戦武器。着用者の手を位相変換フィールドで覆い、敵の装甲を透過させる事ができる。
ハーレクィンらはその手を敵の心臓に伸ばして切り裂いてしまう。敵がどれだけ厚い装甲服を着用しようと、その効果が薄れることはない。

  • 「ハーレクィン・キス」(ハーレクィンの口づけ)

鋭利な先端を持つ管状の武器。ハーレクィンたちの前腕部に装着された鋭いシリンダー状の武器であり、敵の装甲や肉体を軽々と貫く。さらに、その先端部からは単分子繊維(モノフィラメント)ワイヤーが射出されて標的の体内を破壊し、内臓を瞬時にして血まみれのスープに変えるのだ。

  • 「ハーレクィン・エンブレイス」

接近戦用の武器で、単繊維(モノフィラメント)製のワイヤーで出来た雲を放出する。雲はからめとられた敵を素早く収縮して、ものの数秒で敵の体を切り裂く。

  • 「ヘイワイアキャノン」

電磁エネルギーを発射する大砲。たった一回の命中で敵のビークルなどに搭載された電子システムを破壊することが可能。ハーレクィンたちが駆る各ビークルに搭載されている。

  • 「ヘイワイア・グレネード」

限定された空間に強力な電磁波を発生させ、電子回路をショートさせることで、敵ビークルの動力システムを沈黙させる特殊なグレネード。

  • 「ミストステイヴ」

「シャドウシーア」が愛用する近接武器。「精神感応素材」(サイコプラスチック)で作られた武器に精神波を伝導し、装甲版や敵の体を引き裂く。
敵はその武器を一目見ただけでも幻想で心を曇らせてしまい、視力の低下を招いてしまう。シャドウシーアが犠牲者のこめかみにミストステイヴの先端の押し当て、意志力を全てを子の杖の開口部に集中させると、犠牲者の精神を空白状態に陥らせる事ができる。
そのような状態になった犠牲者は、偽の記憶を植え付けることも、狂気に陥らせることも、シャドウシーアの奴隷にするのも思いのままだ。

  • 「ミラージュ・ランチャー」

着弾時に敵の目をぼやけさせ、目くらましを行う着色された爆風を引き起こす特殊なグレネードポッド。

  • 「ニューロ・ディスラプター」

未知の製法で作られた心理結晶武器。脳の神経回路を破壊する粒子の波を放射する。透明な結晶素材で製造された拳銃で、その動作機構やエネルギーなどは明らかになっていない。銃には引き金が無く、使用者の意思によって発射することが可能。

  • 「バック・グレネードランチャー」

「シャドウシーア」が背負っているバックパック型のグレネードランチャー。ランチャーには笛が内蔵おり、発射されたグレネード弾は奇妙な音を出しながら敵に向かって飛んでいく。ハルシノゲン・グレネードを含む様々なグレネード弾を発射できるが、戦闘中にリロードすることはできない。

  • 「プラズマ・グレネード」

プラズマ兵器の不安定な電磁核が爆発する原理を利用したグレネード。太陽の光に匹敵する熱量と光を放つ爆発を起こす。

  • 「プリズマティックキャノン」

ヴォイドウィーヴァー・ガンシップに搭載されているレーザー兵器。内部はいくつかのレーザーアレイで構成され、サイコクリスタルを中心に配置されている。敵の種類に応じてレーザーアレイの位置を調整し、レーザーの破壊力を集中及び分散させて調整することが可能。

  • 「プリズマティックグレネード」

精神結晶のコアを持つ幽骨(レイスボーン)で出来たグレネード弾。爆発すると敵はその身だけでなく、感覚をも焼き尽くされるような爆風を身に受けてしまう。

  • 「シュリーカー・キャノン」

長い銃身を持つ特殊なシュリケンカタパルトで「デスジェスター」が愛用する。通常のシュリケンの他に、専用のシュリーカーシュリケンも発射可能。
シュリーカーシュリケンは命中した標的の体組織を捻じ曲げてしまう毒素「遺伝子崩壊毒」(ジェネティック・トキシン)を流し込む。毒素の効果によって体内の臓器は機能しなくなり、最後には標的の体が爆発してしまうのだ。

  • 「スター・ボーラ」

3つ又のメッシュ織りコードにそれぞれ三つのおもりがついている珍しい形状の武器。敵に向かって投げつけて、おもりに付加したプラズマ電荷によって爆発が引き起こされる。その威力はスペースマリーンを2つに引き裂き、ウォーカーの脚部を破壊するといわれている。

  • 「ゼフィールグレイヴ」

スカイヴィーヴァーに乗るハーレクィンが扱う長刀型のパワーウェポン。

  • 「フュージョン・ピストル」

ハーレクィンが操るコンパクトなピストル。射程距離は短い。

  • 「フリップ・ベルト」

反重力テクノロジーを応用したベルト。このベルトを装備したハーレクィンたちはどんな悪路でも飛ぶように駆け抜けることができる。

  • 「ホロ・スーツ」

ハーレクィンたちが装備する高性能のスーツ。自らの姿を視覚的に破片化し、敵の攻撃や射撃をかわすことができる。立ち止まった際には装着者の輪郭が周囲に溶け込んでしまう機能で、敵をたやすく混乱させることも可能。



ビークル

  • 「スカイウィーヴァー・ジェットバイク」


【概要】
通常のジェットバイクに後部座席を追加したハーレクィン独自仕様のジェットバイク。重武装され信じがたい速さを誇るスカイヴィーヴァーの分隊は敵部隊に火力を集中させ、敵を出し抜いていく。
搭載されている武装は「シュリケンウェポン」や「ヘイワイア・キャノン」による射撃で敵を一掃し、後部座席のハーレクィンが特殊なグレネードである「スターボーラ」を投擲して複数の敵に速やかな死をもたらす。
操縦者は伝統的に二人一組で担当し、「スカイボーン・プリンス」と呼ばれる乗り手がジェットバイクを操作て銃器を操る一方、「グレート・ファルコン」と呼ばれる後部座席の乗り手が装備したスターボーラーやゼフィールグレイヴで敵を薙ぎ払う。
その操縦テクニックはハーレクィンのパフォーマンスに息を呑むようなスピードとスリルを与えているのだ。機体の名前にもなっている「スカイヴィーヴァー」は、ハーレクィン神話の中では宇宙蛇の子孫として描かれる。
〈笑う神〉の恩恵を受けてスカイヴィーヴァーは天空にちりばめられたといわれている。スカイヴィーヴァーは〈笑う神〉に敵対する者には混乱を与え、背を向けた敵には燃え盛るような噛みつきで打ちのめしたとされる。



画像出典:ウォーハンマー40K コデックス「ハーレクィン」(codex:Harlequins)第8版 P39 イラストより


  • 「スターウィーヴァー」


【概要】
劇団員を乗せて輸送を行う反重力車両。戦場を横切る砕け散った光となって進む機体は、そのスピードや機動性を活かして敵を混乱へと陥れる。各機体の後方にはハーレクィンの劇団員を乗せるための輸送プラットフォームが搭載されている。
搭載されている武装は2つの「シュリケンキャノン」と3つの「ミラージュランチャー」を搭載しており、高い火力で敵部隊を一掃する。
機体の名前にもなっている「スターウィーヴァー」は、神話環の中では宇宙蛇の長男である。蛇のシンボルはハーレクィンのたちにとって重要な印であり、精神世界と物質世界の両方に存在しているといわれている。



画像出典:ウォーハンマー40K コデックス「ハーレクィン」(codex:Harlequins)第8版 P40 イラストより


  • 「ヴォイドウィーヴァー・ガンシップ」


【概要】
ハーレクィンの使用する反重力車両の中でも重武装が施されている機体。機体は軽量のサイコプラスチックの装甲が施され、超高速移動が可能。
そして、装甲には極彩色の迷彩機能を備えており、敵の狙いを混乱させる。機体から放たれる一斉射撃は、シュリケンの嵐で敵が切り裂かれ、「プリズマティックキャノン」による一撃は敵戦車を気化してしまう威力を持つ。
ヴォイドウィーヴァーは2つの「シュリケンキャノン」を搭載した移動砲プラットフォームであり、シュリケンキャノンを旋回させて撃つことも可能。さらにピントルへ武装を追加で搭載でき、「ヘイワイア・キャノン」または「プリズマティックキャノン」か「ミラージュランチャー」のどれか一つを載せることができる。



画像出典:ウォーハンマー40K コデックス「ハーレクィン」(codex:Harlequins)第8版 P41 イラストより


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小ネタ


  • コデックス内での訳について

本項目ではコデックス「アエルダリ9版」を参考にしており、その中で「一座」と「演者」の訳はどちらも「トルゥプ(Troupe)」と訳さされている。
更に「演者」は「プレイヤー(Player)」とも訳されている場合もあって混乱しやすいので注意。


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追記・修正は〈笑う神〉に忠誠を誓ってからお願いいたします。


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  • 古い設定だとマイムって役がいたな -- 名無しさん (2022-10-02 02:56:39)
  • 「民族に伝わる古い伝承を題材に軽業をふんだんに交えた仮面劇を繰り広げる」、京劇のイメージ……? -- 名無しさん (2022-10-03 23:40:57)
  • アエルダリであるかすらわからないって言われてるけど、エフラエル・スターンの相棒の元ハーレクインのキガニルが素顔で活動してて、アエルダリなのは確定してるから、ただの誇張ってことでいいのかな -- 名無しさん (2022-10-04 14:22:36)

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