登録日:2022/10/01 Sat 01:02:15
更新日:2024/06/27 Thu 10:37:23NEW!
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地属性 獣族 最上級モンスター 星7 遊戯王 遊戯王ocg ネタキャラ かませ犬 妥協召喚 アドバンス召喚 遊戯王5d's チームユニコーン アンドレ ストーリーカード legendカード 遊戯王ラッシュデュエル flaming eternity
百獣王 ベヒーモス
効果モンスター
星7/地属性/獣族/攻2700/守1500
このカードは生け贄1体で通常召喚する事ができる。
その場合、このカードの元々の攻撃力は2000になる。
生け贄召喚に成功した時、生け贄に捧げた数だけ自分の墓地の獣族モンスターを持ち主の手札に戻す事ができる。
《百獣王 ベヒーモス》とは、遊戯王OCGのモンスターカードである。
概要
「百獣王」という異名を冠し、その名に違わぬ体躯と凶暴な笑みを浮かべている。
よーく見ると後ろの岩場の影から《暗黒の狂犬》が覗き込んでその威容に怯えている。
1つ目の効果は、攻撃力と引き換えにした妥協召喚効果。
妥協召喚するにしても1体分の生け贄(リリース)は必要になり、そのステータスは下手したら下級モンスターにも殴り倒される程。
そのため2つ目の効果に繋げた後は、何らかの素材として手早く処分しておきたい。
2つ目の効果は、アドバンス召喚した時の生け贄の数だけ獣族モンスターをサルベージする効果。
アドバンス召喚の消費を取り戻せるものの、ボード・アドバンテージに還元できていないため更なる展開に繋げ辛い。
展開するには手札から自力で特殊召喚できる獣族モンスター、またはペンデュラム召喚などの展開手段確保が必須。
アドバンス召喚を条件にして尚補助が必要な効果というのは、少々実用面で苦しいものがある。
使用するデッキ候補として、以下が挙げられる。
しかしそれでも手間を呑んででも採用できるかは考えなくてはならない。
- 手札からの特殊召喚を重視している【メルフィー】
- 手札に関する効果が多い獣族の【魔轟神獣】
- 墓地の《未界域のビッグフット》と《未界域のジャッカロープ》を戻してババ抜き効果を再発動できる【未界域】
- ベヒーモスのサルベージ効果に加え、ドロー効果で手札を大きく稼ぐ【冥界軸最上級多用】
(ただしこれだけだと手札を稼いだだけにすぎず、その手札を生かすカードまで入れると事故率まで大幅に上がってしまう)
個別で相性が良いカードとしては魔獣の懐柔、獣王アルファなど。
魔獣の懐柔は獣族モンスターを効果を無効にして3体展開できるため、2体をリリースしてこのカードをアドバンス召喚した後、2体をそのまま手札に加えられる。
メルフィーなら効果を有効にして特殊召喚できる他、鉄獣戦線ケラスなら自身の効果で特殊召喚が可能。
このカード単体がフィールドに残るが、残った1体のチューナーと共に星風狼ウォルフライエなどをシンクロ召喚して運用できる。
獣王アルファは条件を満たしていれば何度でも手札から出せるため回収先、リリースどちらにも適している他、このカードを手札に戻して再びアドバンス召喚の機会を作れる。
このカードが出た当時はまだ【獣族】でデッキを組むこと自体が非常に難しく、もし組むのであれば《キャトルミューティレーション》とともに必須カードとして扱われていた。
妥協召喚をしたこのカードを《キャトルミューティレーション》で出し直せば攻撃力が元に戻り、さらにその《キャトルミューティレーション》が、当時打点を上げる技術として用いられていたため。
当時デッキに入った《ビッグ・コアラ》あたりとギミックが共有できるのも嬉しいところ。
そんなもんがほんとに強かったのかと言われると……苦戦した記憶がない。ただ当時のテーマデッキってそんなもんだったので……。
とはいえ、過去には当時のガチデッキであった(裁定変更前の)【バブーン】系*1のデッキに投入実績があったりと、百獣王としての力はそれなりに示してはいた。
他には、【獣族】寄りの【光と闇の竜】で僅かに採用が見られた。
アニメの出番
アニメ「5D's」にて、チームユニコーンのアンドレが使用。
といっても本命の使用デッキではなく、遊星たちを欺くための「パワータイプデッキ」のカードとして使用している。
《素早いモモンガ》と《おとぼけオポッサム》をリリースしてアドバンス召喚し、2枚の《素早いモモンガ》をサルベージ。
その後はアタッカーとして活躍し、直接攻撃や《シールド・ウィング》への攻撃を行ない、デュエルの中断まで場に留まっていた。
直接攻撃の際は遊星の通常罠《チェーン・アロー》による弱体化を受け、その結果身体を鎖でぐるぐる巻きにされた状態で構わず体当たりという珍妙な攻撃方法になってしまった。
没落の仕儀
冒頭にも書いた通り、このモンスターは百獣王の異名を持っており、OCGでも活躍の歴史はある。
ならば、他のカードイラストではさぞかし威厳に満ち溢れた姿を見せているのだろう・・・・・・と思いきや、何故か様々なモンスターから肉体的・精神的にフルボッコされ、情けない様子を晒している。百獣の王の威厳が形無しである
ここからは、そんな百獣王がやられ役に堕ちるまでの仕儀をまとめていく。
威嚇する咆哮
《暗黒のマンティコア》の咆哮にビビって腰を抜かしてしまった模様。
あちらの攻撃力は2300と、妥協召喚したベヒーモスのそれを上回る。
そもそも威嚇という行為自体、同格かそれ以上の実力の持ち主、自分の脅威になり得る相手との戦いを避けるためのものなので、マンティコアがベヒーモスを警戒していることの裏返しでもある。
そのため、一応は納得のできるシチュエーションではあるものの……。
クロスカウンター
《デス・カンガルー》の華麗なストレートパンチをモロに顔面に食らっている。
《デス・カンガルー》の攻撃力は僅か1500、そして丸呑みできるくらいの体格差があるにもかかわらず、この醜態を晒している。
ラッキーパンチ
《レスキューラビット》のパンチが命中し、牙をへし折られ鼻水と涙を盛大に噴き出す無様を披露している。
烏合の行進
上記3枚で酷い目に遭わされた3体のモンスターに取り囲まれ、蹲って涙目になっている。
頭上からはマンティコアに脅され、右からはカンガルーに煽られ、左からはラビットにまでふてぶてしい態度で肘打ちされる始末。
完全に不良に絡まれていびられているいじめられっ子の図である。
猪突猛進
《突進》《猛突進》に描かれていたただの猪の突撃が、ベヒーモスの腹部に直撃。
顔や肩にダメージを既に負っているのは猪の攻撃か、それとも別のモンスターから負った傷なのか?
ダックドロッパー
非力なカルガモが《レスキューラビット》のハリボテを護身用に持っていた模様。
そしてそのハリボテを見ただけでトラウマが蘇ったのか、目と舌を突き出して驚くベヒーモスの姿が描かれている。
予め携帯していたあたり、《ラッキーパンチ》の醜態は周囲に知れ渡っている様子。
セットアッパー
《素早いビッグハムスター》の動きに翻弄された隙に、腹部に打撃を貰っている。
形勢反転
全身ボロボロのベヒーモスが、なんと「先生やっちまってくだせぇ!」とばかりに別の獣王に告げ口をしている。
当の聞き手は「…こいつ、何を言っているんだ?」と言いたげに( ゚д゚)ポカーンとし、
アルファの陰に隠れながらベヒーモスに指差されている《レスキューラビット》と《素早いビッグハムスター》がドン引きしている。
と言うかボコボコにやられた後の行動として、王が他所の王にヘコヘコしてどうする。
なおこのカードは海外初出になるが、その際のカード名は"Underdog"(負け犬)。あまりにも直球すぎる。
ちなみに効果は「非ターンプレイヤーにスキドレを張る」というものであり、相手ターンに使う効果を持たないアルファとベヒーモスとの相性は悪くない。
ベヒーモスなら妥協召喚した場合のステータスも元に戻すことができるのでサポートとしてもそれなりに有用。
果たして「アニマルキング」として返り咲く日は来るのだろうか?アルファ様に勝つ光景が全く想像できない時点でかなり厳しくもある。
そして…
百戦王 ベヒーモス
効果モンスター
星10/地属性/獣族/攻2700/守1500
このカードはモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合、
自分の墓地の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加え、このカードの攻撃力は700ダウンする。
(2):通常召喚したこのカードは特殊召喚されたモンスターが発動した効果を受けない。
(3):自分エンドフェイズに発動できる。このカードの攻撃力は700アップする。
いわゆるリメイクモンスターとして復帰。
これまでの醜態を恥じたのか、百戦を戦い抜いた傷だらけのベヒーモスの姿が描かれている。
相変わらずリリース1体で召喚できるがその際に勝手に攻撃力が下がらなくなったため、上級並の軽さでありながら問題なく最上級クラスの攻撃力を発揮できる。
ただ(1)の効果で墓地のモンスターを回収したい場合は攻撃力を700下げることでサルベージでき、この場合は百獣王をリリース1体で出した時と同じ感覚で使える。
そのサルベージ対象にも自身と同じ獣族だけでなく獣戦士族と鳥獣族が加わり、【獣族】に加えて【ビースト】でも使いやすくなった。
2体リリースしても回収できるのは1体のみで攻撃力を保持したままサルベージするのも不可能になった点は百獣王に劣るが、元々2体リリースの条件を満たすのは手間だったのでさほど問題ではない。
(3)の効果により自分のエンドフェイズに攻撃力が700アップするため、上記のサルベージ効果を使った場合でもエンドフェイズには元の攻撃力に戻れるようになった。
さらに下げなかった場合は3000ラインを突破し3400となるので通常召喚可能なモンスターの殆どを上回る。
この効果は自分のエンドフェイズが来る度に発動するため、もう1ターン持てば神も超えられる。
そして最大の目玉は(2)の通常召喚した場合、相手が特殊召喚したモンスターの効果を受けなくなるという耐性効果。
現環境では魔法・罠よりもモンスター効果に除去を頼るデッキも多い上、主力モンスターの大半は通常召喚ではなく特殊召喚するものなので耐性が活きる機会は多い。
これにより上記の攻撃力強化を受ける機会も増やしやすくなっている。
相手が守備を固めてきたら激昂のミノタウルスを後出しして貫通ダメージを与えてやると良いかもしれない。
レベル10・獣族なのでネムレリアの寝姫楼でサーチできるため、【ネムレリア】に切り札として採用するのも良いだろう。
神縛りの塚でさらに強固な耐性を得ることも可能。
余談
このように多くのイラストに出演しているが、肝心の《百獣王 ベヒーモス》のカードは第5期を最後に絶版になっている。
これは、かの観光名所の塔も同じ(あちらは第4期を最後に絶版になってある)。
自分自身も獣族であるため、墓地に同名カードがあれば回収できる。
血の代償が使えた頃は、百獣王ベヒーモスを生け贄にして百獣王ベヒーモスを召喚し、百獣王ベヒーモスを回収し……なんてループもできた。
謎の傀儡子とビックバンガールがいれば無限ループで勝てたが、当時でももっと楽なコンボがあるので実用性は特になかった。
カードの由来は、旧約聖書に登場する陸の怪物「ベヒモス」。
しかし由来となった怪物とは随分と離れたイラストをしている。
4足歩行の獣で角、鬣、紫の体色を持つ点はFFシリーズのベヒーモスによく似ており、こちらをモチーフにした可能性は高い。
追記・修正は、彼が真のアニマル・キングに覚醒したのを目の当たりにしてからお願いします。
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▷ コメント欄
- 本体見た数より威嚇する咆哮で見た数の方が明らかに多い -- 名無しさん (2022-10-01 01:10:58)
- 百獣大行進で威圧感ある彼も見られるのだ -- 名無しさん (2022-10-01 09:49:06)
- なにかしらのコンボができるカードができれば化けそうではある -- 名無しさん (2022-10-01 10:49:16)
- 手札の獣族の数が重要になるようなカードがでれば思い出すこともあるかもしれない。ウィッチクラフトのヴェールみたいに「手札から見せた獣×1000強化」とか -- 名無しさん (2022-10-01 18:30:04)
- OCG全体のモンスターでも屈指のネタキャラになってるなw -- 名無しさん (2022-10-02 13:59:45)
- 形勢反転は昔からいる古参獣族とかじゃなく獣王繋がりとは言え最新の最強クラスの獣族モンスターに頼ってるのが大人気ない -- 名無しさん (2022-10-02 23:21:26)
- 多分、威嚇する咆哮の「咆哮していない方」で通じる -- 名無しさん (2022-10-03 05:05:53)
- どうやら負け犬扱いを卒業するために修行していた模様… -- 名無しさん (2023-04-10 13:40:22)
- ↑特殊召喚されたモンスターが発動した効果を受けない耐性得たけど、酷い目に遭ったシーンのカードはほぼ魔法・罠だし、ダックドロッパーのデュアル時効果は永続効果だからすり抜けてしまうと言うそこはかとない不安が漂う -- 名無しさん (2023-04-15 07:22:57)
- 獣累々が抜けてるな -- 名無しさん (2024-06-19 20:42:29)
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