登録日:2022/09/24 Sat 00:55:00
更新日:2024/06/27 Thu 10:35:02NEW!
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蛮族 姫騎士 竜 エルフ ドワーフ 妖精 別冊少年マガジン 講談社 漫画 くっ殺もどき コトバノリアキ 姫騎士は蛮族の嫁 意力
「姫騎士は蛮族の嫁」とはコトバノリアキ氏による漫画である。別冊少年マガジンで連載中。
ジャンルは公式にて「異世界婚姻譚」などと銘打たれているが、なんだろう?
ファンタジーな設定だけでなくリアルの中世にも通じる戦事情に触れたり、SFじみたオーパーツやそれらを扱う種族が存在するなど内包する要素は様々。
とりあえず、凛々しく可愛い年上ヒロインを愛でておけばいいと思う。
なお、エロではない。
もう一度言う。1巻表紙のぐぬぬ顔で全身全霊騙しに来てるがエロではない。
ヒロインの格好は若干エロいのと、単行本では謎の光が無修正になってたりするけど。
基本的に真面目だが、唐突にジョジョパロを突っ込んできたりヒロインの兜を猫耳メカにしたりと勢いそのままにおふざけが炸裂する。
あらすじ
「くっ、殺せ!」
西方最強の女騎士こと、セラフィーナ・ド・ラヴィラント。
彼女は東方征伐の戦に敗れ、蛮族の捕虜となってしまった!
敵地の冷たい牢獄の中、敗北者のセラフィーナに待ち受けるのは、
復讐、拷問、そして陵辱の日々――…。
かと思いきや!申し出られたのはまさかの“蛮族王との結婚”で――!?
※公式の紹介より一部抜粋
種族
- 汎人(コーネム)
いわゆる人。
お約束通り、身体能力が低く寿命も短いが、それゆえに後天的に「意力」が強くなりやすい。
その成長度は、ピンキリはあれど竜を単独で倒すことも可能なほど。
意力を純然たる戦闘技術に転化する能力で言えば、おそらく各種族の中でも最高。あくまで鍛えればであるが。
また、主要種族の中でも最古であるなど、ファンタジーものでは珍しく基本ポジション高め。
東部では蛮族の大族長ウルダインがトップだが、もっぱらその嫡子であるヴェーオルが代表を務める。
- 鉱人(クィェフト)
いわゆるドワーフ。寿命は汎人の約3倍。
ぱっと見は低身長・髭・でかい鼻とテンプレだが、髭はスカーフ、鼻はマスクのデザインなだけである。
マスクの下は後述の森人に近い…というかもともと森人から分化した亜種であり、耳は少し尖っている。
とある山にこもって採掘・加工業に勤しんでおり、争いごとには無関心。
というのも、その山に眠っていた超文明の遺産に興味津々で、戦う暇があるなら解析に時間を回したいから。
仮に戦闘に巻き込もうものなら、嬉々として山中で見つけたオーパーツや散々作りまくった兵器の実験台にされる。
主要人物はヴァス老・グアス老・バルハス老の三賢老。
- 妖精(テフュー)
名前の通り、妖精。
どちらかというと精霊どころか自然そのものの意志に近く、意力によって存在している。
その為、どこにでもおり、どこにもいない。意力を伴った声を発することで呼び出せる。
現象であるために個への執着はなく、人間であればすぐわかるような外見的な違いも分からない。
意力の弱い地域にはそもそも存在できない。
主要人物は大長ヴュフメーク。
- 森人(イクスト)
いわゆるエルフ。
魔法に当たる「理術」を操ることに長けた種族。もちろん耳と寿命は長い。
主要人物は理術師カルカ・ロト。
- 霊樹(クフウェク)
いわゆるドライアド。
詳細は不明。酒が注がれた升に浸かって飲んだりする。
移動は得意ではないらしく、マンドラゴラに運んでもらっている。
主要人物は霊樹の蕾ことニムハラ。
用語
- 意力
本作における魔力・闘気。どちらかではなくどちらも兼ねる。生命力は別。
一言で表すと「在ろうとする力」。人間を含む生物だけでなく、火や水などの自然物にも意志と意力が宿る。
意力によって自然はその在り方を保ち続けるほか、魚が泳ぎ鳥が飛ぶことさえも意力の恩恵である。
そして人間などの知能の高い生物は、戦闘経験を積み死線を何度も潜り抜けた末に強い意志をもって是とすることで、物理法則すら捻じ曲げる。
竜のように生まれついて強力な種は生まれつき意力が強く、その巨体やブレス、飛行能力などを支えている。
また、汎人は寿命が短い一方で欲望の強さゆえ、同じように意力が強くなりやすい傾向にある。
強い意力を徹した攻撃や防御は、同じく意力を徹したものでなければ防いだり破壊することは非常に難しい。
武具や心身に強い意力を宿して、初めて「騎士」「戦士」と呼ばれるようになる。
また、触媒から意力を引き出して魔法のように操る術を理術、それを扱う者を理術士と呼ぶ。
ちなみに銃器の場合、本体に意力を徹して反動を抑える事は出来ても、目視出来ない銃弾に威力を徹す事は出来ないため、意力防御に対しては無力。自衛隊はここに来なくてよかったな。
触媒を用いず理術を乱用するなどして土地から意力が消えると、木々は枯れ土や石は真っ白な塵に変わる。
- 魔物
上記の五氏族含む諸部族連盟共通の敵。
生物ですらなく、縄張り争いなど笑いごとで済ませられるレベルの災害。「澱み」とも称される。
意力が枯渇した土地が、枯渇させた生物(理術を乱用した人間)から逆に人格や記憶ごと意力を吸い上げることで生まれる。
魔物はまず意力を枯渇させた生物の周りに、瞳孔が複数存在する眼球の混ざった黒いタールのような「繭」を形成、「願望に関わる記憶」を中心に吸い上げて犠牲者の願望の写し身となる怪物を形成する。なおその過程は割と触手プレイ。
撃破するには核である怪物を破壊するしかなく、手遅れになると元になった生物は記憶・精神を奪い尽くされ死亡もしくは廃人化する。廃人で済んでいようと、怪物が形成される過程で肉体は灰燼と帰す。
言うなれば我利我欲の塊であり、魔物を産み出した者は擁護の余地なき忌まわしい罪人だが、奇跡的にすべて奪われる前に救出された者は「禊が済んだ」として責められることはない。
- イルドレン王国
西部に存在する国。他にも国はあるが、特に出番はない。
西部は全域で汎人しかおらず、他4種族はそもそもおとぎ話の存在扱いだった。
何もかもが不毛な土地で、薪すら貴重品。貧相な平野のみで、川はあるが滝もない。
何なら冬場に沐浴したりする。
結束力は高いものの弱者は緩やかに脱落していく。
かなり難儀な国ではあるが、1340年続いている。
東部の豊かな土地を求めて度々侵攻しているものの、蛮族の抵抗で妖精たちが寄り付かないような不毛な土地しか奪えていない。
エンチャントなどの技術はあるがミスリルの存在を知らないなど、技術レベルが低め。
騎士階級ですら肉を満足に食べることができないが、それを補う方向の技術は時折異常。
意力を通すのに向いていない鋼に通すための加工を施したりと不毛な地ならではの技術は鉱人も変態と評するほど。
- 蛮族(仮名)
東部の汎人。国と言えるものはなく、集落単位でそれぞれ生活している。
瞳が猫のようになっており、金色などイルドレン人とはやや異なる。
ドラゴンなどが住まう土地であるため、これらを退けられる戦士がいない集落は容易に滅びる。
手足とかはいつ失ってもおかしくなく、婚約指輪ならぬ婚約首輪が用いられる*1。
西部からの侵攻者を捕らえ、見初めた相手を伴侶に迎える風習がある。
これは侵攻が始まって以降生まれたもので、それまでは割と獣な生活をしていた。
単独でドラゴンを倒した者は、騎乗用の意力の結晶「竜の写し身」を生み出す資格と二つ名を得る。
- 竜
西部では伝説上の存在だが、東部では一般的な獣。
大人しいものもいるが賢く強力な存在で、単独でどうにかできない氏族は滅びるという東部の登竜門的存在。
本作の呼称が現存言語のいずれにも属さないにも拘らず、名前には日本語が使われているが詳細不明。
鱗や肉は交易品になるほどの品。
総合的に外見は巨大な爬虫類・鳥類で、水場でじっとしてるイグアナのような種や、焚き火を見るや突っ込んでくる%%先生%%怪鳥とも評される種、
果ては翼が退化して6本脚で走るヤツメウナギみたいなものなど、竜らしい外見をしていない場合も。
その中でも「真の竜」と呼ばれる、翼を含め六肢を備えた存在は、東部のヒエラルキー最上位に君臨する。*2
強靭無比な意力で支え、種によっては物理法則を無視した飛行も可能にする巨躯は、汎人の英傑の斬撃で斬れるかどうか。
登場人物
- セラフィーナ・ド・ラヴィラント
イルドレン王国の筆頭騎士。26歳。メインヒロイン。処女。チョロイン。
「水晶兜」というフェイス部分が透明な水晶製の兜を装備しており、自身の二つ名ともなっている。
親族の嫁いでくれという懇願をガン無視し、宛がわれた失礼な婚約者をぶっ倒す女傑。
また、辺境伯の末子とはいえ貴族であり、ノブリスオブリージュの精神も備える。
ただし、内面は割と猫っぽい。可愛い。
筆頭騎士に至るほどの戦闘力は伊達ではなく、竜や岩を両断する剛剣相手に鋼の剣で折れるまでいなせるほど。
ヴェーオルが装備の差やフィジカルで押し切った形であり、少しでも反撃する余裕を与えれば返り討ちにされていたレベル。
更には馬よりデカい飛竜の攻撃を火箸で何度も受け流したり、竜を倒したことのある二つ名持ちの戦士との模擬戦で連戦連勝するなど、技量で言えば作中最強。
蛮族に捕まった際は、拷問や性奴隷も覚悟していたが求婚目的だと言われて困惑。
とりあえずは保留となったが、東部が豊かな理由を知るために滞在の継続を決める。
妖精を始めとする幻想だと思っていたものを目にして動揺していたが、次第に慣れた。
豊かな食料や温泉といった西部ではお目にかかれない品々に感動すること多数。
自分を破ったヴェーオルのことは当初は疑っていたが、東部での生活の導きでもあるため、態度を改めた。餌付けともいう。
ありのままの自分を肯定してくれることや自分と拮抗する戦闘力を持つこともあり、求婚自体は前向き。
自身の首にはめられた首輪がガチの婚約首輪だと知った後も外さずにいる*3。
- ヴェーオル
大族長の嫡子で、次期族長。二つ名は「雷声」。
ぱっと見は髭面のおっさんだが、実は髭が伸びやすい体質なだけの18歳。股間はドラゴン。
髭を剃るとワイルドなイケメンになる。
体躯に見合った豪快な性格だが、次期族長として他の種族との調整に頭を抱える苦労人。
戦力=誉である蛮族の次期族長は伊達ではなく、その一撃は竜の鱗すら裂ける。
二つ名である雷声とは彼自身の切り札で、意力を込めた声を発する技。
その威力は直撃すれば二度と立ち上がれないと言われ、真の竜のブレスを相殺できるほど。
声に意力を込めるということ自体が珍しい技術で、現在は彼と彼の父親しかできない。
セラのことは大いに気に入っており、その身が危機だと知るやすごい勢いで駆け出すほど。
かといって無理矢理どうこうする気もなく、自分から馴染んでくれることを望んでいる。
まだ若者のため、悪戯を試みたりする一面も。
ちなみに、彼の母親はイルドレン王国の元第一王女。
王女らしさ皆無というかセラ以上の女傑だが。
セラを親戚・妹分と呼ぶほど親しい人物であり、20年以上前に死亡扱いとなっていた。
- ツェツィ
ヴェーオルの側仕え。貧乳。
「にゃはっ」など猫のような振る舞いをちょくちょく見せる。
元々イルドレン人だが、特に恩義もないので蛮族に完全に鞍替えしている。
その為、セラ達イルドレン人に対する態度はやや冷ややかな時がある。
カルチャーギャップに戸惑うセラたちを見て楽しんでいるが、セラの出鱈目な戦闘力に驚嘆したりもする。
マルシアスが滞在するようになってからは、彼女とよくケンカをしている。
- マルシアス
西方で布教している公暦教団の従軍司祭の女性。23歳。
イルドレン王国の騎士などに対して強い憧憬を抱く狂信者。
セラを救出すべく通常の侵攻よりも奥深くに攻め込んできた。
死傷者も出る進軍に対する不安と責任意識ゆえに精神が不安定になっている。
意力の概念も知らず、それを雑に消費する理術の乱用によって土地の意力を使いつくした結果、魔物を発生させてしまう。
早めに救出されたため廃人化せずに済むが、16歳以前の記憶を失う。
結果、狂信者としての気質は鳴りを潜めたが、頭が固いのでセラほど適応できていない。
なお、形成されつつあった怪物の姿は自分をモチーフとした天使だった。セラ「狂信者怖ぁ…」
追記修正は「くっ、殺せ」と言ってからお願いします。
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▷ コメント欄
- とりあえずあらすじを先に書いたほうが良いのではないだろうか。いきなり用語から入るとなんだ?と思う -- 名無しさん (2022-09-24 00:56:50)
- 失礼。失念していた。 -- 名無しさん (2022-09-24 01:17:51)
- 試しに一巻買ったけど面白かった。しかし主人公カップルは項目見る限り男の方が年下だったんだびっくりした -- 名無しさん (2022-09-24 01:56:10)
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*2 実は前述のヤツメウナギめいた竜もこちらに分類される。森人いわく翼が胴体中央の3対目の脚に進化したのだとか。
*3 継ぎ目のないデザインだが、ミスリルでできており外そうという意力があれば容易に外せる。装着する場合は愛の告白みたいな呪文が必要。
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