エアシャカール(ウマ娘 プリティーダービー)

ページ名:エアシャカール_ウマ娘 プリティーダービー_

登録日:2022/09/18 Sun 18:10:19
更新日:2024/06/27 Thu 10:31:11NEW!
所要時間:約 39 分だ。それぐらいありゃ充分だろ。



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ウマ娘 ウマ娘 プリティーダービー 津田美波 ヤンキー 追込バ 栗東寮 parcae 努力の天才 理論派 ステイヤー 三白眼 差しウマ トレセン学園高等部 努力家 意外と面倒見がいい人 尊厳破壊滑り台被害者の会 エアシャカール オレっ娘 ギフテッド インテリヤンキー 武豊 チームn 高校生 女子高生 ギザ歯 unsigned trigger:beat 壁を超えた天才 ロジカル 根はお人好し 7cm クラシック二冠 air shakur アップリフティング lose myself air race …found you. 刑苦 gluttony's grip belphegor's prime machicoホイホイ




ロジックで語りな。

レースってのは数字の集合体なんだよ




エアシャカールAir Shakurとは、『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクターである。
CV:津田美波


モチーフ元である競走馬『エアシャカール』は当該項目を参照。


+ 目次-

◆プロフィール

キャッチコピー:ロジカルにいこうぜ!常識外れの天才ガール
誕生日:2月26日
身長:168cm
体重:計測不可能
スリーサイズ:B77・W56・H85
靴のサイズ:左:26.0cm 右:25.5cm
学年:高等部
所属寮:栗東寮
得意なこと:プログラミング
苦手なこと:アブラゼミ
耳のこと:ロジカルな思考中は直立する
尻尾のこと:走りに適した長さと毛量を計算し維持中
家族のこと:母からの仕送りの箱は開けた事が無い
マイルール:SNSの通知は全部オフ
スマホ壁紙:黒が基調の格子柄
出走前は…:熟考中につき呼んでも反応が鈍い


ヒミツ:①右クリックの時だけ体が右に傾くクセがある / ②イタリアのプロサッカー中継をちょくちょく見ている
自己紹介:エアシャカールだ。どんな勝負でもデータがものをいう。シミュレーションに問題はねェ。ねじ伏せてやるよ、ロジカルにな


キャラクターソング:Air Race


◆概要

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「GENERATIONS」第6弾「勇者ひしめく時代」篇

© Cygames・JRA


手を伸ばせ


見果てぬ偉業へ


【ウマ娘 プリティーダービー】CM
「GENERATIONS」第6弾「勇者ひしめく時代」篇より


僅か7cm届かなかった2000年クラシック二冠馬にして、
その後の不調から世代全体が酷評されてしまうことも多かった不遇の競走馬「エアシャカール」がモチーフのウマ娘



ローポニーに結い纏めた黒髪、鋭い目つきとギザ歯、左目瞼の上にはピアスも付けているなど、見た目の第一印象は完全にガラの悪い強面のヤンキーそのもの。
口調や性格もその見た目に違わず、非常にとっつきにくく威圧的。
関わりの薄い第三者が安易に話しかけようものならすぐさま「ア゛ァ!?」と返されてしまうため、
大多数の周囲からの評判は良いとは言えず、近寄り難い存在として避けられがちである。
当人も自分の言動や外見が第三者からどう見えるのかについては自覚があるようで、アプリ版のファインモーションとのホーム台詞では、
自分の笑顔を見たがるファインに対して「(自分の笑顔は)一般的には邪悪な顔だろう」とツッコんで、それを見たがることに困惑しているものがある。


しかし、そんなアウトローな見た目・言動からくるイメージとは裏腹に、当人は根っからのデータ主義な理論派。
日常、レース双方において「ロジカル」であることを重要視しており、
脳内に詰め込んだ膨大なデータと、自らが組み上げたプログラム『Parcaeパルカイ』による演算で、常に自らが求めた最適解に従って行動している。
このデータへの信頼は極めて高く、それ故に理論の伴わない提案、お誘いに対しては「ロジカルじゃねェ」と、にべもなく蹴ってしまうことが多々。
そういった理由からロジックが全く通用しない超常現象、特にお化けの類などは大の苦手としており、
特にそれと関わりが深いマンハッタンカフェに関しては、本人に悪印象は持っていないが彼女の周囲で起きる超常現象は苦手としている。
頭脳派ということもあり、糖分補給用のラムネを携行している…のだが、形が形だけに怪しいおクスリと誤解されることも…


また、育成実装後に判明した私服のデザインがとてもファンキーでサイケデリックなものであり、そのことで注目を集めたりした。
全体的な色合いがツインターボの勝負服に似ているとか言われたりもする。


日常における趣味の一つとして、ネット上で「!monad」*1名義でヒップホップを中心としたトラックメイカー活動があり、
誰もが知る……とまでは流石に行かないが、一定のファンを獲得しているようで、時たま制作依頼がくることもあるとか。
この特技は後のイベントストーリー「今宵、リーニュ・ドロワットで」において活かされている。
因みにこれは後述する史実競走馬の名前の由来に絡めたものと思われる。
ルールが明確に定まっており、その下に勝敗が付くために分かりやすいとしてゲームも得意としており、
育成シナリオではチートを使っている対戦相手に怒りを露わにし、自身はルールに則り、純粋なプレイヤースキルで撃破するというイベントも。


データ主義な性分は幼少の頃からだったそうで、常に「正しい」を追求してきた彼女にとっては、
年相応の子供らしい情動、感情などは煩わしいものにしか思えなかったため、学校内でも孤立しており、教師、そして親にすらも手を焼かせていた。
シャカールにとってもそれは苦痛だったらしく、自分のことを異常扱いし、理解してくれようとしない周囲の言葉がノイズにしか聞こえなくなり、
そして親すらも対話のできない存在として見限り今に至るという、なかなかにヘビーな過去を背負っている。


とはいえ、徹頭徹尾データ主義で他人に興味がなく、人間関係をまったく構築する気がないというわけでもなく、
関わりの薄い相手に対しては上述の通りなのだが、一定以上の付き合いのある相手には意外と世話焼きな面を見せることも。
というか詳細は後述するがファインモーションの個別ストーリーにおいて、初対面の相手でもぶっきらぼうな口調ながらも警告を促したりと、
表面的には刺々しい彼女だが、根っこの部分はお人好しであろうことを思わせる描写も多かったりする。
ついでに言うとマチカネフクキタルマチカネタンホイザの通称「びっくりルーム」で起きる騒音*2について「うるっせェ!」とクレームを入れる役になったりと割と苦労人。



◆permission denied

上述したプログラムParcaeは、シャカールにとって理想の答えを導き出す正に相棒とでも呼ぶべきレベルで重用している。
Parcaeが導き出したデータに基づく最高の走りで勝利を重ねる、そうすればうるさいノイズを発する周囲も口を閉ざす。
それはシャカールにとっては実に気持ちが良く、ならばその中でも最高峰であろうクラシック三冠の獲得という偉業を成しえれば、
周囲のノイズを完全に掻き消し周囲に認められれば、それは最高の気分であろうというのがエアシャカールのレースで走る原動力である。


だからこそ、その相棒たるParcaeが突き付けた「-7」という答え…日本ダービーにおいて7cm差で敗北するという現実を覆すべくあらゆる試行錯誤を積み重ねているという実情を抱えてもいる。


本当にデータのみを絶対視しているのならば、早々にその答えに従い諦めることを選択するのが自然だろうが、シャカールはその結果だけはどうしても受け入れられず足掻き続けている。
かといって、それが覆るのはデータ主義者としての己を捨てることにも等しい。
アグネスタキオンの「信じる神が己の未来を否定する啓示を下す、覆れば啓示でなくなり信者にとっては恐ろしいこと」の評が彼女の立ち位置を的角に表しており、
二律背反に苦しめられている「ロジカリストでありドリーマー(夢追い人)でもある」というのがエアシャカールというウマ娘の本質と言える。


◆アニメ版での活躍

Season1

本編中には登場せず、1期OVA「BNWの誓い」で登場。
皐月賞ウマ娘らから構成される「チームN」の一員として駅伝に参加。
その後大阪杯に出走するが、ゲート内で隣の枠にいたゴールドシップと小競り合いになった挙句、
2015年宝塚記念を再現したのかゴルシが立ち上がって気をとられてしまい、見事に揃って出遅れをかましてしまう。
勝負服は原案の方で登場。アプリ版のロジカルな面は鳴りを潜め、気性難モチーフの狂暴性がメイン。
自己紹介時も声を荒らげて凄み、ダイワスカーレットから「こ、怖い!」と怯えられていた。
その後何故かジャングルジムの頂点でビルドの決めポーズを披露していた。


◆漫画版での活躍

うまよん

漫画版では落ち込んでいるメイショウドトウをロジカルに励ます回がある。
性格はアプリ版やOVAと比べて穏やかで、ハヤヒデと一緒にチケットの勉強を見ていたり、質問に来たフラッシュにも素直に応じたりしている。
また、表情も豊かであり、カフェの撮った心霊映像や肝試し中のファインの幽霊話には顔を真っ青にして怖がり、
タキオンに心理的重圧をかけられてドトウに追い抜かされたときは「ウソだろー!」と驚き、
グルーヴがドトウに「(レース時に胸囲で判定を有利にするために)胸を張れ」とアドバイスしている様子に対してはブライアンと共に苦笑しながらロジカル判定を考えていた。


余談だが、漫画うまよんにはサクラバクシンオーバンブーメモリーが委員長勝負をしようとするというツッコミ不在のカオスな回があるのだが、
その回はシャカール登場回と同時に公開されており、タイトルも「この二人はロジカルではない」というもの。
最後のコマには「この空間にエアシャカールをブチ込みたい──」と書かれており確信犯。これ以上シャカールに負担をかけないでくれ


アニメ版では第11話「うまよんサスペンス劇場」で登場。
たづなさん襲撃事件の重要な証拠となるデータを所持していたが、それによってエイシンフラッシュの襲撃(ぴこぴこハンマー)を受けてしまった。


◆アプリ版での活躍

性能

バ場芝:Aダート:G
距離短距離:Gマイル:E中距離:A長距離:A
脚質逃げ:G先行:C差し:A追込:A

距離適性としては史実のクラシック三冠での活躍を反映してか、中距離、長距離が共に最高のAという典型的な中長距離型。
一方、短距離は最低のG、マイルも低めのEとなっている。
とはいえ、短距離はともかくマイルの方は因子を揃えればギリギリAまで補正可能な範囲内のため、レースが重要視されるクライマックスシナリオに挑む場合には大きな武器と成り得る。


脚質適性の方は差しと追込が最高のAで、先行が少し高めのC、逃げが最低のGと、これまた典型的な差し・追込特化型。
他の似たタイプのウマ娘と同様にバ群事故が怖いため、こだわりがなければ先行適性を強化し、序盤は先行でレースに挑むのも一つの手であろう。


[unsignedアンサインド]

イルなデザインだろ?



画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[unsigned]エアシャカール」勝負服

© Cygames・JRA


2022年7月11日に☆3として実装。クラシック三冠のレース含め、史実のエアシャカールとは関連性の無さそうな時期での思わぬ実装…と、思いがちだが、
これまでも述べてきたエアシャカールにとって切っては切れない数字である「7」に合わせての7月実装ということなのだろうか?
また、この時期の新規キャラガチャは衣装違いキャラを除けば、
イナリワンスイープトウショウ→エアシャカール
と、追込型のキャラが集中していたので追込み集中実装の流れかもしれない。
あと7月11日がラーメンの日なので、ウマ娘のシャカールの相方に因んでの実装とか言われたりもしていた。


「エア」冠名で知られるラッキーフィールドの勝負服「青一本輪青袖」がベース。
青色のダメージペイントが各所に見られる黄色のシャツに黒の上着とショートパンツという組み合わせ。
カッコよさと機能性を両立したデザインであり、勝負服イベントでもシャカール自身がレースのために拘り抜いたデザインであることを語っている。
原案だと青と黄色はそのままだが、ショートパンツの色が白色だったり、上着無しの陸上ウェア風だったりとイメージが大きく異なる。
一説では右二の腕のタトゥーが何かしらの表現に引っかかったのでは? なんて言われてたりも。


因みに上記のセリフにあるイル(ill)とは病気を意味する英語で、転じてヒップホップ界隈では「病的なくらいにヤバい」という意味でも使われている。


成長率は賢さ+30%という、ロジカリストなシャカールの性格を実によく表した超特化型となっている。
賢さのトレーニングには困らない一方、スピードやパワーなどのその他必須ステータスは完全な無補正なため、
他の補正持ちのウマ娘と比べて思わぬところでステータスが伸び切らないこともあるため注意すること。


初期スキルとして「ペースアップ」「前のめり」「追込直線○」を持つ。
覚醒レベルを上げると「冷静」や「策士」の他、中距離レースでレース中盤に後ろの方にいると速度が上がるレアスキル「高揚感(「前のめり」上位スキル)」、
作戦・追込の際に直線で速度が上がるレアスキル「月影一閃(「追込直線◎」上位スキル)」を取得可能となる。
シャカールの得意とする中距離、追込で効力を発揮できるスキルに特化しており、特に月影一閃は作戦を追込にするだけで容易に発動できる汎用性の高いレアスキルとなっている。
進化スキルは「高揚感」が持久力がわずかに回復する効果を追加した「アップリフティング」に、「月影一閃」がわずかに前に出る効果を追加した「Lose Myself」に進化する。


なお、数値化されたデータのみを信じ数値化されない不確定要素を切り捨てる性分が反映されているのか、☆3でありながら初期根性値が69と恐ろしく低い。
これがどれくらい低いかといえば、なんと☆1で最も根性値が低いナイスネイチャと同じなのである。ネイチャが才能開花して☆2になった時点でシャカールが根性値単独最下位になってしまう
根性が足りないとレース終盤の追い比べで速度や加速が伸びなくなってしまう。追込型のシャカールにとっては致命的でさえあるので意識して鍛えるようにしたい。





ノイズなンかに、惑わされっかよ…ッ!



オレのロジックでこの壁を、ブチ破る──!



画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[unsigned]エアシャカール 固有スキル発動」

© Cygames・JRA


固有スキルは「trigger:BEAT」。
効果は「最終コーナー以降に中団の内ラチ側にいると勝利への道筋を見出して最終直線で速度が上がりコース取りがうまくなる」というもの。
条件の詳細な内容としては「最終コーナー以降で上位約40%~75%以内の範囲且つ柵から凡そ4キャラ以内」という状況。
中団という第一条件は差しか追込なら最終コーナー以降でその範囲にいる収まることは可能であろうし、
内ラチという第二条件についても、見ての通りそこそこ緩く、最終コーナー以降で膨らみにくい中距離~長距離のレースでなら大抵は満たせる。
とはいえ複数の条件を満たす必要があるのも確かなので、多少運にも左右されやすいか。そのあたりの短所と引き換えか、速度アップに加えてレーン移動強化の効果も持つ。
効果が最終直線発動なのもあり、位置関係次第でものすごい勢いで右に左にせわしなく動くシャカールがたまに発生する。実際の競馬だったら斜行で失格待ったなし


発動演出ではシャカールがサイバーチックな都市のビル群を駆けながら周囲に浮かぶデータをかき集めていき、
最後に立ちはだかるセキュリティー障壁を、かき集めたデータで構成したプログラムを叩きつけることで破壊するという、ロジックを重要視するシャカールにはピタリなものになっている。


オラよッ! 検証終了だッ!


[Belphegor's Primeベルフェゴールズ プライム]

暗い場所で光るトリックについて?

ハ、教えるかよ。



画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Belphegor's Prime]エアシャカール」勝負服

© Cygames・JRA


2023年9月29日に、イベントストーリー「フェアウェルを継ぎ接いで」に合わせて実装された新衣装。
同ストーリーの舞台にてシャカールが演じた魔王がモチーフとなっている。


衣装名のBelphegor's=ベルフェゴールは怠惰や好色を司る悪魔の名に由来する。


こちらの成長率はスタミナに+14%、パワーと賢さに+8%ずつの配分。
通常衣装が賢さ特化だったことも含め、こちらはバランス型になっているといえる。


初期スキルとして「内弁慶」「スタミナイーター」「差しコーナー○」を持つ。
覚醒レベルを上げると「キレる脚」や「マイペース」の他、長距離レースでレース中盤で後ろの方にいると前方の持久力をわずかに奪うレアスキル「スタミナグリード(「スタミナイーター」上位スキル)」、
同じく長距離レースで最終コーナーで内ラチ側にいると速度が上がるレアスキル「内的体験(「内弁慶」上位スキル)」を取得可能となる。
中距離と追込に特化していた通常衣装から一転、こちらは長距離と差しに特化したスキル構成に刷新されているといえる。


進化スキルは「スタミナグリード」が回復効果を追加し、ポジション問わずに前方5人のスタミナを削るスキルになった「Gluttony's Grip」に、
「内的体験」が持続時間を伸ばした「刑苦」に進化する。




踏み入ったからには……



覚悟はできてンだろうなァ?



ハッ、悪夢を始めようぜ!



画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[Belphegor's Prime]エアシャカール」固有スキル発動」

© Cygames・JRA


固有スキルは「…found you.」。
効果は「終盤の最終コーナー以降に追い抜こうとすると速度が上がる、レース中盤に中団で追い抜かれているとすごく上がる」というもの。


発動条件自体は最終コーナー以降の追い抜きと緩めだが、真価を発揮するにはレース中盤での追い抜かれも必要なため、
狙って追加効果込で最大限に活かそうとなると運も絡みやすく、なかなかにトリッキーなスキルと言えるかもしれない。


古寂びた古城の中でピアノをかき鳴らし、月光の下で漆黒の翼を翻すシャカールの姿は正に魔王そのものといった風貌である。


表層から深層まで、

全部オレの手の内ってワケだ。


固有要素

固有二つ名は「壁を超えた天才」。
取得条件は「皐月賞、日本ダービー、菊花賞を勝利し、シニア級の天皇賞(春)、宝塚記念、天皇賞(秋)、有馬記念を勝利し、基礎能力[賢さ]が1200以上になる」。
賢さのカンストについては+30%の補正もあり、ステータスを上げるだけなら簡単だろうが、その他条件との噛みあいを考えると意外に厄介。
必須ステータスであるスピードやパワーはもちろん、菊花賞や天皇賞(春)、有馬記念といった複数のG1長距離レースでの勝利も求められるためスタミナの育成も課題であり、
それらのレースで安定して勝ち抜ける総合ステータスと両立させるとなると、それこそ先を見据えたロジカルなトレーニングスケジュールを組む必要がある。
ひねったことは必要ないが単純に頑張る必要がかなりあるため、取得難易度としてはそれなりに高い方か。


特殊実況は皐月賞勝利後に菊花賞を勝利すると発生。


やっぱり菊花賞は皐月賞からか!
やったやった! エアシャカールです!



サポートカード

初期段階で共通のRとSSR【7センチの先へ】が実装。
2022年3月29日にはイベント「今宵、リーニュ・ドロワットで」の目標達成報酬としてSSR【mag!c number】が実装されている。
2024年4月9日にはSR【道端フィードバック】が実装された。


SSR【7センチの先へ】

得意トレーニングは賢さ。
ヒントレベルアップやヒント発生率アップなどを持ち、3凸以降ではスキルPtボーナスや初期賢さアップなども付く。
……しかし、友情ボーナスやトレーニング効果アップなどの数値が低く得意率アップもないため、
総合的なトレーニング性能が完凸状態でトレーニング性能強めのSR無凸と同等かそれ以下な程に劣悪な他、
レースボーナスも付いていないのでクライマックスシナリオでも組み込みにくい。
と言うよりもどれだけ新シナリオが搭載されても、各シナリオで強いとされる能力を全シナリオ分ピンポイントで持っていない為、シナリオが実装される度に評価が急降下しているまである有様。*3


更にイベントを進めて取得できるレアスキルも、発動条件の厳しい「勝利への執念」であること、その他所持スキルが追込用が多いのに、
初期は追込適性を持つのがゴールドシップくらいだった故に、スキル要員としても微妙という有様。
後のアップデートで「勝利への執念」の発動率そのものは上がったものの、そもそも追込が取るスキルではない*4形にするアップデートだった事からスキル間の噛み合いすら最悪に


総合的に見て使いにくい部分が目立つことはどうしても否めず、ハズレSSRの代名詞みたいな扱いを受けてしまっている。
何せバランス調整前とは言え有志調査のランキングトップ100の全ウマ娘*5に使用されている育成サポカを全て調べた結果、SSRサポカで唯一使用率0%を叩き出す有様が確認された程である。
バランス調整にてチャンミなどのガチ環境でも重要視されている「直線一気」をイベント入手できるようになったりして強化されたが、
肝心のサポート効果の弱さが強化されたわけではないためなんとも言えないところ。
というか確定でさえないなら後述の配布スピードSSRの方が使い手があり、おまけにSRジャングルポケット、そしてSSRヒシアマゾン及びSSRナリタタイシンがその上位スキルである「迫る影」を持っており、確定入手というアイデンティティを奪われてしまいもうどうしようもない。特に後者は賢さタイプであり、完全下位互換となってしまっている。


(とか、浅ェこと思ってンだろうなァ)


本来このカードの想定されていた使い方は「少ないスキル」「高いヒントレベル&発生率」「低い得意率」がカギで、
端的に言えば「さっさとスキル3つをヒントMAXにして、それ以降は確実に賢さボーナスを拾う」というもの。
得意率が低いのも「他の練習に現れては賢さボーナスを撒いていく」という利点となる。
そしてこの使い方はSSRスピードのゴールドシチーが全く同じ、
SSR根性のハルウララはヒント部分で同じ特徴付けがされていたことから、狙ってこのような形にしたものと思われる。
が、上記2つのカードと比較するとそれのみに特化しすぎている*6為、どうしても上級者向けな形になっている。
また、2021年12月に開催されたアオハル杯のトレーナー技能試験では、中距離課程及びエクストラでスキルボーナスに「勝利への執念」が存在しており、そこで「大きなポイントを確実に取れる」というわざマシンとして採用候補に挙がっており、数少ない見せ場となった。
実際はボーナスとなるスキルを殆ど持っていないという使用率の絶大なマイナス要因があるにもかかわらずSSRキタサンブラックの使用率がトップだったのだが


SSR【mag!c number】

こちらの得意トレーニングはスピード。
賢さSSRと同様にヒントレベルアップやヒント発生率アップの他、友情ボーナスや得意率アップ、3凸以降はやる気効果アップを持つ。
更に固有効果として絆ゲージが80以上になった段階でスピードボーナス+2が付き、1凸以降でパワーボーナスも持つため、総合的なトレーニング性能は配布サポートカードとしてはなかなかのもの。
イベント進行後のレアスキルとして追込型の回復スキルである「冷静沈着(「冷静」上位スキル)」を取得可能な他、スキルヒント枠で「直線一気」を持っていることも評価されている。
イベント配布のSSRなため完凸も容易であり、追込型のウマ娘を育成する際には選択肢として挙がる。


SR【道端フィードバック】

得意練習はスタミナ。
トレーニング効果15%,得意率50,スキルPtボーナス+1とSRながら優秀なサポート効果を持っている。
スキルヒントは主に追込で使えるスキルが揃っている。

個別ストーリー

デビュー前の優秀なウマ娘たちのトレーニングを眺める中、ふとトレーナーはレース場の側で手にした端末で只管に計算式を打ち込むとあるウマ娘を見つける。
そのウマ娘──エアシャカールは、トレーナーの視線を察知するや否や、不服そうに舌打ちをすると足早にその場を去ってしまう。
不躾に見すぎたかと反省するトレーナーを他所に、大人相手でも平然と不遜な態度を取るシャカールへの反応は芳しいものではなかった。


後日、トレーナーはコース上においてシャカールが別の中堅トレーナーの指示の下、トレーニングに臨んでいる姿を目撃したのだが、無駄を極限まで削ぎ落としたその圧倒的な走りに一気に惹かれることになる。


ところが、その後の中堅トレーナーとのやり取りで、シャカールが指示を完全に無視していたことから言い争いに発展。
ここでもシャカールは「全ては自分のデータ通り」と語り一歩も譲ろうとはせず、
「アンタも他と同じ」「時間を無駄にさせるな」と中堅トレーナーを威圧して追い払ってしまった。
しかし、トレーナーはその直後に同期であるメイショウドトウには人が変わったようにアドバイスをする姿と、
「頑張ればいつか壁を打ち破れるかも」というドトウの言葉に対して小さく「無意味」と呟いたのを見逃さなかった。


その日の夜、遅くまでトレーニングに励み「7cm」が届かないと吠えるシャカールの姿を目撃する傍ら、
その場に現れた自称シャカールの友人であるアグネスタキオンとの語らいにより、彼女がデータの信望者であること、
そうでありながら夜遅くまでトレーニングに打ち込んでいること、その果てに何かを覆そうとしていることを知り、トレーニングを終えた彼女の背を追いかけることに。


月明かりに照らされる校外でトレーナーはシャカールを呼び止め、彼女の走りの素晴らしさや、ぜひトレーナーになりたいことを熱心に告げるも、
シャカールからすれば全く「ロジカルではない」トレーナーの熱意も聞く価値の無い戯言同然。
「自分にとってそれは何の価値がある?」「それを論理的に説明できないのなら何もできないと同じ」と切り捨てるシャカールに対し、
「まだ何もしていない」「なのに何故まだ何もできないと決めつける?」と、食い下がるトレーナー。


痺れを切らしたシャカールはトレーナーを夜の校舎内に招き入れ、相棒たるプログラムParcaeと、それが叩き出した絶対の現実を見せつける。
「日本ダービーで7cm差で敗北する」、何度数値を修正しても覆ることのない絶対の解答。
完璧なプログラムが導き出した完璧な答えがそこにあるからこそ、目の前にぽっと出てきたトレーナーに何かが出来る筈も無いと吐き捨てていた。


それでも君は、絶対に勝ちたいんだな。

その想いがあれば、きっと変わる!


しかしトレーナーはこれまで知ってきた彼女の姿から既に、「それでもデータを覆し、勝利を手にしたい」という本心を見抜いていた。
Parcaeの導き出したデータを認められないからこそ、今もこうして足掻いているのだと、純粋に彼女の本質を褒め称えての言葉だったのだが――


……ッッ。


想いごときで変わンなら!


とっくにひっくり返ってンだよ!!


……!


無様にあがいて、あがいて……無理だとわかってンのに、

何度も何度も何度も何度も何度も何度も! 計算して!


走って、走って……走って……! いつかは、いつかは……

なのに、無理だったンだ……わかってねェくせに……。


パッと現れて! 救世主ヅラして!!

てめェに……なにができるンだよ……!!


心の底から全てを吐き出すかのように響き渡ったシャカールの慟哭……
他の誰よりもデータを信じ、あらゆる解を組み上げてきたからこそ、誰よりも「エアシャカール」というウマ娘の本質を自分自身がわかっているからこそ、
それでも尚、足掻き続けて覆ることのない現状がParcaeの突き付けた絶対の現実を正しいものと認めざるを得ないということ。


怒りとも悲しみとも取れる彼女の真っ直ぐな瞳と共に語られたそれは、彼女の言うように昨日今日会ったばかりの1トレーナーには到底想像し得ないような深い深い絶望であった。


(まだ"俺は"何も頑張っていない!)


が、トレーナーはそれを知ってしまったからこそ、明確な拒絶を示すシャカールの姿を見送った後も、諦める気はなかった。


まずは彼女自身のことを知らなければと、シャカールの周囲──先日の中堅トレーナーや協力を申し出たアグネスタキオンなども含め、
多くのトレーナーやウマ娘たちから、シャカールが今日まで歩んできた軌跡をかき集めて纏めていった。
そうして数日後、トレーナーは屋上に佇みながら「結果がわかりきってるならいっそやめてしまおうか」と零すシャカールを見つけ出す。
あの日の教室内でのやり取りと同じ、例え結果がわかっていても、それでも勝つことを諦めたくないという本心をトレーナーは知っている。
だからエアシャカールというウマ娘を理解することを自分は"諦めたくない"のだと告げる。


今までのトレーナーとは明らかに違う、ここまで自分に執着と、そして信頼を見せるトレーナーに対し、
困惑気味に「それで自分を理解して、アンタに何のメリットがある?」と質問。それに対してトレーナーは真っ直ぐに一言。


君が勝つところを見られる!


それはウマ娘を教え導くトレーナーという存在にとって何にも代え難い報酬。
まして、エアシャカールという勝利に人一倍執着している子をその境地に導くことは、何よりも価値のあることに違いなかった。
どこまでも真っ直ぐすぎるその姿にシャカールは「自分側のメリットが何もない」と、バツが悪そうに屋上から去ってしまった。


どうせ諦められない……か。


だが、頑なだったシャカールの心も遂に動き始め、結局のところ自分もあのトレーナーも、諦めが悪く足掻いているという点では似た者同士かと、思うようになる。


そして後日、夜の街を1人歩いていたシャカールを追い続けていたトレーナーだったが、その姿が不振に思われた女性警察官に呼び止められてしまう。
シャカールへの執着がまさかの窮地を呼び込んでしまったトレーナーはしどろもどろになってしまうも、


……ふは。しょーがねェなァ。


オイ、やめてやれ。固まっちまってるじゃねェか。それに……。

ソイツはオレのトレーナーだ。……なァ、そうだろ?



……とまあ、何とも締まらない流れではあったものの、そんな感じでトレーナーとシャカールのトゥインクルシリーズへの挑戦が幕を開けることになるのである。



育成シナリオ

当初はデビューのために必要だからと、本当にトレーナーのことを横にいる置物程度にしか見ていなかった。
それでもトレーナーは個別ストーリーから続くシャカールへの熱意を少しも絶やすことなく、彼女を理解するために努力を重ね、
データの外、つまりは不確定要素を彼女のためにかき集めてプログラムに組み込んでみて欲しいと頭を下げるなど、シャカールが運命を覆し勝利するための努力を怠ることなく積み上げていく。
そんな熱心さからシャカールも少しずつトレーナーに心を開いていくようになり、やがては2人の足掻き続けた努力の先が、7cmという絶対の運命を少しずつ縮めていくことになるのである。


……しかし、勝敗がどうであれ、クラシック三冠という試練の先でようやく壁を乗り越えた…わけではなく、
Parcaeが示す次なる解答は「菊花賞以降は一度も勝利することができない」という無慈悲なもの。
ただし、シャカールは初めからこのことを知っており、本人は隠す気だったがデビュー後にはトレーナーにも告げている。
足掻きに足掻いて立ち向かった「7cm」も、その運命にヒビを入れるための始まりにすぎないのである。


そしてその後に挑んだジャパンカップにおいて立ちはだかったのはテイエムオペラオーとメイショウドトウという更なる強豪たち。
あまりの才能の差に怯え竦んでしまうその先に待っていたのは、周囲からの落胆の視線であった。
そうして新たに立ちはだかった次なる運命を乗り越えるために、トレーナーとシャカールは更なる試行錯誤を重ねていくことになる。


という感じに育成実装前から触れられていた「クラシック三冠に僅か7cm足りなかった」という運命と、そこから先に待ち構えるシニア期での不調までを描いた、
史実におけるエアシャカールの軌跡を辿っていく中で、如何にしてそれらを覆し勝利の栄光を得るのかを描いた重厚な物語が展開されていくことになる。


クラシック期のジャパンカップにおいては、低迷のシニア期という第二の運命が始まることを象徴するかのように、
そのレース限定のバッドスキルとして、「圧倒的なウマ娘たちに気圧され、根性と賢さが少し下がる」効果を持つバッドスキル「99 Problems」が附随してしまう。
追い打ちをかけるようにこのレースに同時出走するテイエムオペラオーとメイショウドトウは、この段階で登場するライバルとしては破格のステータスを持つため*7、勝利するのは容易ではない。
一応、目標が出走のみなことから、シナリオ的にも負けイベントではあるのだけど。


クライマックスシナリオ以外における目標レースでは、ラストの有馬記念以外では1着を求められないものの、
やはり史実のシャカールの運命も考えれば、ぜひとも勝利を味あわせてあげたいところではある。
特に後述の隠しイベントも含め、当初の絶対的な運命である7cmの壁を打ち破った際におけるエアシャカールの笑みは必見なので、一度は辿り着きたい。


隠しイベントとしては、皐月賞、日本ダービー、菊花賞のクラシック三冠を達成すると菊花賞後に発生する「King of Games」、
大阪杯、天皇賞(春)、宝塚記念の春シニア三冠を達成すると、シニア級6月後半に発生する「Just as planned!」、
天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念の秋シニア三冠を達成するとシニア期12月後半に発生する「It's A New Day」がある。
全てのイベントで各種ステータスやスキルPtのアップの他、
「King of Games」では「コーナー巧者○」、「Just as planned!」では「春ウマ娘○」、「It's A New Day」では「秋ウマ娘○」のスキルを取得できる。



◆関連キャラクター

  • Parcaeパルカイ

シャカールの相棒にして絶対的な信頼を寄せるプログラムと、それがインストールされたノートパソコン。
なんとOSからアプリまでシャカールの自作と色んな意味で唯一無二のモノ。なおUIは専門外なのかとても見づらいらしくトレーナーには不評
ステッカーでかなり派手に装飾されているが、史実での命名由来となったヒップホップアーティスト・2PACの楽曲「All Eyes On Me」をイメージしたものがあるなど細部まで拘っている。


莫大なデータ量から、効率的なトレーニング、遥か先の未来までのレース結果までをも導く驚異的な計算性能を誇るため、
「もしヤツが万能じゃねェとすれば、ソレは扱う側が未熟なだけ」と計算ミスの可能性は切り捨てている。
しかし絶対であるが故に上述の"-7"を覆すことができず、シャカールの苦悩と絶望の象徴としての面もあるかもしれない。
トゥインクル・シリーズ挑戦に際しては"991031021222"と謎の数字を吐き出す。
シャカール曰く「ローテ導き出したときからずっと表示されてる」らしく、悪さもしないため放置されているが……。


名前の元ネタはローマ神話における運命の女神Parcaパルカ」の複数形。現在を司るノーナ、過去を司るデキマ、未来を司るモルタの3人の女神で構成される。
なお上述の12桁の数列だが、"991031"-"021222"で区切ることで意味を持つようになり、史実のエアシャカール号の新馬戦19991031と、ラストラン20021222を指し示している。
そのためか「(netkeibaなどの)現実の競馬データベース」なんて言われてたり。


+ その後 ※グッドエンディングの内容につきネタバレ注意-

Parcaeのプログラムの一部を匿名、かつ無償でMoiraiモイライとしてインターネット上に公開。
データを入力すればそのウマ娘に最適なトレーニングやレースシミュレーションを導くプログラムとして、ウマ娘界の発展に大きく寄与することになった。
学園もこのプログラムの開発者を探しているようだが、一部のウマ娘は勘づいているようだ。


名前の元ネタはギリシャ神話における「運命の三女神」である「Moiraモイラ」の複数形
簡単に言えばパルカイのギリシャ版…というより運命の神としてのパルカイの元ネタ*8


  • 母親

母親は元はバーで歌姫をやっていたようなのだが、上述のように幼少期のシャカールを理解できず、汎用な普通を求め続けてしまったことで、現在は完全に関係が冷え切ってしまっている。
母親の方はシャカールがトレセン学園に入学した現在もあれこれ仕送りをしたり、「せめてどうしたらいいのか教えて欲しい。私の気持ちもわかって」とメッセージを送ったりしてるようなのだが、
シャカールの方は「親という形だけ取り繕ってる」「最初にわからないと放り投げたのはアイツだ」と切り捨てている。


アイルランドからやってきたやんごとなき身分のプリンセス、ラーメン大好きファインさん。
生粋の王族である彼女とデータ絶対主義の表向きヤンキー少女のシャカールでは、どう考えたって異質な取り合わせなのだが、
ファインの方がシャカールをいたく気に入っていて絡みにいく上、シャカールの方もそんなファインを無下に扱うことなく、対応も柔らかめ。
ファインの育成シナリオにおいてシャカールはキーパーソンの1人として活躍しており、この頃から自身に立ち塞がる運命を覆すために試行錯誤を繰り返す姿を見せていた。


親しい故にファインとその周囲を取り巻く現状についても熟知しているため、
単なる興味本位で彼女の内側に首を突っ込もうとしていた後のファインのトレーナーに、
威圧的な態度ながらも「覚悟もねェのにハンパに首を突っ込むな」と警告するなど、意外な人の良さを見せている。
そんな出来事も経た後にデビューを果たしたファインは、自分には無い才能と運命を覆せるだけの実力を備えた存在であり、
だからこそ、己の誇りのために運命を静かに受け入れようとする姿をもどかしく思っていたようである。


シナリオ中盤のとある場面においては当初の約束通りに3年という期間の後はレースの世界から去ることを決めているファインに対し、


……なら、仮にだ。もしオレが頼めば……お前は走り続けるのか?

それがオレに必要だって言ったら? お前はオレの神になってくれるのか?


などと本音を漏らしていた辺り、彼女に対する信頼と羨望は紛れもない本物だったことが窺える。


シャカール自身の育成シナリオにももちろん登場。
初対面時には「関わるな」と明確に拒絶されたのに、ファインにとってはそれが凄く新鮮なものに映り、
思考、言葉、体全てがズレなく統一されて、それでいて素直に自分を気遣ってのものだと理解したからこそ、
シャカールの前では出来得る限り自分も素直でいたいと思うようになった、という馴れ初めが判明する。


こちらの世界線ではファインはまだデビュー前と思われ*9、度々シャカールのレースを観戦に来るのだが、
最後の目標レースである有馬記念、シャカール自身が足掻いた先で運命を覆した姿を前に戸惑いとも嬉しさとも取れる表情を浮かべていた。


史実では馬同士は決して親密な関係ではなく、シャカールの引退レースとなった当時の有馬記念で一度だけ対戦したきり。
もっと言えば、片や1番人気を背負う期待のホープ、片や落ち目の7番人気であり、このレースで2頭を関連付けるきっかけも特にあるわけではない。
もっとも、本コンテンツにおいては史実だと世代が大なり小なり離れていたりほぼ接点がないもの達も学生として一同に介しているので、そこらに突っ込むのは野暮というものだろう。
あと主戦騎手はどっちも鞍上武豊である定期




モルモットを発光させる方のアグネス。己の理想とする走りを求めて日々研究に没頭するマッドサイエンティストなウマ娘。


積み上げたデータを元にトレーニングなどを行う理論派、同レベルの知性を持つ秀才という意味ではシャカールと気が合いそうな人物なのだが、実はロジックタイプが真逆。
データに基づく確定要素を絶対視し、逆にデータに基づかない感情等の不確定要素を徹底して排除しようとするシャカールに対し、
タキオンは感情だったりオカルトだったりと、データに現れない不確定要素も積極的に研究し、取り入れようとするタイプ。
この性質故にシャカールとは話が噛み合わないことが多く、タキオンの方は友人を自称するくらいにはシャカールを気に入っているのだが、シャカールの方は厄介なヤツとタキオンを煙たがっており、一方的な関係。
ただし、二人とも賢すぎる影響か、傍目には「それはもしかしてギャグで(ry」と聞きたくなるような明後日の方向に議論が飛んでいくこともある。


だから、『たかし君』の存在について議論すンのは無駄だっつってンだろ。絡ンでくンな。

『たかし君は5.6km先を歩くお兄さんに5分後に追いつきました』……この時点でバカだろ。とりあえず人の名前つけただけだ。


私が議論したいのは、『たかし君』そのものではなく、彼を実在させる方法についてだ。

私とシャカール君が組めば、時速67kmで走る人間の可能性も追及できる。

レースの研究にも活きるかもしれない!ワクワクするねぇ!


しかし、これまで述べてきたようにシャカールも根っこの部分では運命に抗うために、データを覆せる不確定要素を求めて足掻いているとも言えるので、
その本質も含めてタキオンはシャカールのことを「興味深い観察対象」の1人として認識している。
故に、その先の結果が何をもたらすのかを知りたいがために、シャカールのトレーナーへの協力も惜しまない。


史実では因縁の相手であるアグネスフライトの全弟で、1つ下と歳の近い後輩ではあるものの、タキオンが早期引退したのもあって直接的な関係性は無い。


尊みで爆発or昇天つまりDEADorDEADする方のアグネス。
推しであるウマ娘ちゃんたちの尊みを間近で感じるために、芝・ダート問わずして天才的な走りを見せる変態勇者なオタウマ娘。


大多数の他ウマ娘にとっては近寄り難いヤンキーでしかないシャカールであっても、
あらゆるウマ娘ちゃんたちを平等に愛するデジタルにとっては、シャカールもまた変わることない推しの対象の1人である。
シャカールの方も、芝・ダート問わずに優れた走りを見せるデジタルの才能を買っており、
体幹や運動神経の良さも併せ、いくらデータがあっても構わないと好意的。そして推しから褒められたデジタル殿がまたしても尊死する。


シャカールの育成シナリオではその才能から、何とダンスレッスンのデータ収集相手として選ばれている。
その後、選択肢次第では更なるデータ取得のために、アイドル団扇を両手に持ってオタダンスを舞うシャカールというシュールすぎる光景を見せられることに。


振って! ハイ振って! 客席から!
控えめに! されど激しく!
推しちゃんへの感謝と祈りを~~!!!!


……イヤ、なンだこれ!?


また、育成後半のシニア期における天皇賞(秋)や有馬記念においてはライバルとして登場したりも。


但し、デジタル側のストーリーでは、ライバルになって欲しいとデジタルから懇願されるも、
「寝言は寝て言え。興味ねェな。」と、即答で断っている。
これは、シャカール(及び他のウマ娘ちゃん達)とアグネスデジタルというウマ娘との間でアスリートとしての在り方が本質的に異なっているのが要因であり、後にタキオンからのヒントで答えに辿り着いている。


史実では同期なものの、ローテの違いから対戦経験は無かった*10
シャカールらクラシック組が「外れ」扱いされたのとは対照的に、外国産馬ではあるが古馬以降この世代随一の成功を成したのがデジタルで、
シャカールを軸とした物語の構成によってはもっと強調された存在になってもおかしくないぐらいの「世代を代表する」存在である。


寮におけるルームメイト。世紀末覇王たるテイエムオペラオーに憧れるドジっ子たわわな怒涛少女。


臆病な小心者、かつ行動にロジカルも何もないドトウとシャカールの組み合わせは、一見すると相性が最悪に思えるが、
どれだけドジをしても、落ち込んでも、諦めずに前向きに努力する姿勢をシャカールなりに評価しているのか、ファインと並んで比較的丁寧な対応をしている相手の1人。
ドトウ自身のシナリオでも顔を見せており、ネガティブ思考に陥りやすいドトウをロジカルを用いて自分なりに励ますなど、シャカールの根っこにある人の好さが色濃く表れる相手とも言える。
一コマ漫画でも、「ドジをしない」と決意した傍からカバンを部屋に忘れているドトウに、シャカールにしては柔らかい語調で注意している。


そんなシャカールの内にあるお人好しっぷりをわかっているからこそなのか、ドトウの方も常に己の運命に抗い苦しんでいるシャカールのことを心配しているようで、
育成シナリオ内でトレーナーに対してシャカールのことを支えてあげて欲しいとお願いしてきたりも。


ただし、上述のようにジャパンカップではオペラオー共々、才能の違うライバルとして容赦なく立ちはだかるが。


シャカールの育成実装後に追加されたホーム画面会話では、ドトウのドジをシャカールがロジカルに解決してあげようと知恵を貸すも、
あまりに想定の斜め上過ぎるドトウのドジの数々には、「ドジの初期値を修正して一から計算し直し」と呆れるしか無かったようである。


他人には見えない『あの子』を始めとして、心霊的なモノと非常に縁が深いウマ娘。


ロジカル重視、言い換えれば現実主義なシャカールにとって、周囲で当たり前のように超常現象が起きるカフェは色んな意味で相性が悪そうに見える。
しかし物静かで落ち着いたカフェの言動や性格は好ましいのか、シャカールがカフェ本人を嫌っている節はない上、
同じようにタキオンの奔放さに悩まされていることもあってか、カフェの方もシャカールにコーヒーを淹れる等、友好的に接している様子。
ただし、カフェ本人はともかく、彼女の周りで起こる心霊現象・超常現象にはやっぱり苦手意識がある模様。


「カフェのヤツ、コーヒーを淹れてくれンのはいいが…ロジカルじゃ説明できねェ現象まで起こすな!」



◆余談

トウカイテイオーを演じるMachico氏のイチ推しキャラであり、
育成実装が発表された際本人のTwitterアカウントに非常に荒ぶったツイートがされていた。




ロジカルじゃねェ追記・修正はお断りだかンな?


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  • OVAでの活躍について、現状の手持ち資料が乏しいため、詳しい方の追記をお願いしたいです。 -- 名無しさん (2022-09-18 18:20:14)
  • 同じく理論派のハヤヒデと絡むのは、今のところ部屋の冷房壊れてドトウ共々ハヤヒデ&オペの部屋に訪れたイベくらいだっけ(メイクラにて) -- 名無しさん (2022-09-18 18:32:12)
  • 改めてゲームのシナリオ綴るとハードだな -- 名無しさん (2022-09-18 18:56:06)
  • トウカイテイオーの中の人・Machicoの一推しウマ娘。実装発表時ご本人が荒ぶっていたのは有名...か? -- 名無しさん (2022-09-18 19:02:08)
  • アグネスフライトはいつ来るのだろうか…? -- 名無しさん (2022-09-18 19:45:19)
  • Parcaeがローマの運命の三女神の名前なのある意味スッゴい悪意だよね…抗いようの無い7cm差の敗北とジャパンカップ以降の絶望の運命を足掻いてブッ壊すのは久々に重いシナリオだった… -- 名無しさん (2022-09-18 19:59:31)
  • アプリの初期ではSSRサポカがハズレ扱いだったりと悪い方面で注目されがちだったが、ファインモーションの育成実装辺りからキャラクターとしての人気が出てきたね -- 名無しさん (2022-09-18 20:47:45)
  • データ主義者が誤差ですらない可能性を求めて走る設定は熱いね -- 名無しさん (2022-09-18 23:06:24)
  • シナリオの中でフラグっぽいものはあったし、何れは来るんじゃなかろうか(フライト) -- 名無しさん (2022-09-19 02:59:39)
  • シャカールのPCに貼られている目の形をしたステッカーは、名前の元ネタ2PACの最高傑作"ALL EYES ON ME"をモチーフとしている話も書いてほしい。 -- 名無しさん (2022-09-19 09:12:11)
  • トレーナー曰くアプリのアイコンの色が目に痛い、勝負服を派手と言われて首を傾げる…色の好みが派手なのは無自覚なのかな -- 名無しさん (2022-09-19 13:37:10)
  • 個人的にキャラソンがめちゃくちゃ好きなので、Air Raceの追記お願いしたいです -- 名無しさん (2022-09-19 14:16:31)
  • サポカの追記に本気でドキッとしたんだけど…7センチの先へを有用に使えるシチュが何かあるのか…? -- 名無しさん (2022-09-19 18:47:21)
  • YATTA!YATTA!(幻聴) -- 名無しさん (2022-09-20 09:31:09)
  • ↑(ゲーミング発光するテイオー) -- 名無しさん (2022-09-20 10:03:37)
  • ↑×3 パッと思いつくのは水ゴル固有(継承含む)で勝利への執念を強引に発動させるばあい、とか? 他取得可能サポカは根性ライアンとパワーカワカミだから、相対的に踏みやすい賢さサポであることが活きる、とか・・・? -- 名無しさん (2022-09-20 10:43:16)
  • ↑*4ないです。(無慈悲)書いてある運用法も賢さトレーニングが強いせいで普通に賢さ踏めばいいからなぁ… -- 名無しさん (2022-09-21 19:42:05)
  • エアシャカールの実装って7/20じゃなくて7/11でしょ? -- 名無しさん (2022-09-21 20:32:07)
  • ↑修正しました。素で勘違いしてました、すみません… -- 名無しさん (2022-09-21 20:44:47)
  • 周りが変人過ぎるせいで必然的に苦労人の常識人キャラになっているイメージ。 -- 名無しさん (2022-09-24 22:05:02)
  • まさか、うまゆるでボディコン姿披露する事になるとはなぁ…… -- 名無しさん (2023-01-02 00:25:00)
  • イキテイルカララッキーダー -- 名無しさん (2023-04-26 07:13:06)
  • 7cmの相手を調べようとしないのだけは違和感あったなぁ。相手がわかれば対策をとれたりするだろうし、そもそも、対戦相手のデータが不足しているんじゃとか思いそうだし。同期全員のデータを常に更新して、どんな組み合わせにしても7cmという結果になるという感じだったのだろうか? -- 名無しさん (2023-06-09 23:01:13)
  • タップシナリオでシャカールの父親のクソさが明らかになるとは…娘が活躍するまで支援しないで、活躍してからやっと支援したってお前… -- 名無しさん (2023-12-21 00:01:28)
  • ハロウィン衣装の進化スキル名的に、シャカールも大概厨二病である -- 名無しさん (2024-02-01 19:38:22)

#comment(striction)

*1 monad(モナド)はアニヲタ的には某ブレイドで有名だが、哲学用語。世界を構成する最小の単位で、全てのもの=モナドは自身に定められた通りに動いているだけと解釈しているのが、今日では一般に知られる「予定調和」の語源。そして「!○○」は、プログラミング用語において「○○ではない」(否定)の意味で使われる。つまり、「定められた運命なんてクソ喰らえ」的な意味……と推測される。
*2 主に就寝時のいびきやトラブルでの喧噪など
*3 アオハル杯:得意率がない+ヒント踏む暇がない為一律で評価が大きく上がった賢さサポカで唯一評価が著しく下がったと言われた程、クライマックス:レースボーナス最優先なのにない、グランドライブ:友情トレ回数がキモの為得意率がなく友情トレ回数が減るのが痛すぎる、グランドマスターズ:目玉となる3種の叡智システム全種類との相性が悪く、総合すれば全SSRの中で最も向かないまである、プロジェクトL’Arc:スターゲージを増やしたり、海外遠征で一気に強化するのに得意率がないのは致命的、U.A.F.:そもそも賢さトレーニングで体力回復が出来ない仕様の為賢さサポカ全体の評価が下がっている
*4 発動条件が「最終コーナー以降に詰め寄られた時」であり、追込バが条件を満たす=負けに等しい
*5 述べ1500頭
*6 練習性能レースボーナス双方で鬼のような性能を誇るSSR根性ハルウララ、レースボーナス10%があるのでクライマックスでは採用圏内、スピードパワーボーナスがあるので他の練習に現れてヒント渡さない場合でもスタミナ練習以外ならボーナスが働きはするSSRスピードゴールドシチーだが、トレーニング効果アップ5しかない
*7 共にスピード、パワーがB、その他ステータスもC~C+という、よほど慣れたトレーナーでなければ惨敗必至の強さ。端的に言えばクラシック級秋の時点でURA決勝並みの相手が出てくるようなもの。
*8 元々パルカイは誕生の女神であり、運命の神の属性はギリシャ神話から借りたものとされる。
*9 2世代下なのでシャカールのシニア級でもまだジュニア級。史実の時系列では有馬記念の時点ではデビューはしている。
*10 前述のように育成ではライバルとして登場するが、史実ではシャカールがその時期(4歳秋)に休養中だった。

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