モルフォ蝶(ウルトラ怪獣)

ページ名:モルフォ蝶_ウルトラ怪獣_

登録日:2022/08/28 Sun 16:58:52
更新日:2024/06/25 Tue 13:58:42NEW!
所要時間:約 3 分で読めます



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モルフォ蝶は、『ウルトラQ』第22話「変身」に登場した怪獣。
ウルトラシリーズ初の昆虫怪獣でもある。*1


●目次


【データ】


出典:ウルトラQ/円谷プロ/第22話「変身」/1966年5月29日放送


◆モルフォ蝶
別名:巨蝶
身長:80cm
体重:100g
翼長:2m
出身地:南米アマゾン



【概要】

元は南米アマゾンに生息するモルフォチョウと呼ばれるの一種。
本来なら日本には生息していないはずであるが、何らかの理由で長野県・八ヶ岳に生息しており、繁殖していた。
この個体は青もしくは紫色の羽が特徴的。


しかし、環境の変化で突然変異を起こしたのか、人間以上の大きさの翼を持つほどに巨大化していた。
生態自体は普通の蝶と変わらないが、八ヶ岳の奥地にある湿地帯を巣にしており、他にも大・小様々に巨大化した個体が飛び回っている。


突然変異の影響か翼の鱗粉は強力な猛毒を有しており、浴びせた生物は体が焼け付くほど異常な発熱の症状に襲われる。
さらに精神にも作用するようで、徐々に理性や記憶を失って凶暴化してしまう。



【関連キャラクター】

◆巨人


出典:ウルトラQ/円谷プロ/第22話「変身」/1966年5月29日放送


別名:変身人間
身長:20m
体重:500t
出身地:長野県・蓼科高原
演:野村浩三


モルフォ蝶の毒鱗粉を浴びた人間がさらにモルフォ蝶の巣にある沼の水を飲んで巨大化してしまった姿。
の影響で既に人間としての精神は失われ人語も喋れなくなっており、文字通りに野獣同然の存在となってしまった。


普段は山奥で野生動物を捕食して生活しており、基本は人里には降りてこない。
巨大化の影響で大木を引っこ抜くほどの怪力を発揮し、人間なら大体は即死する高圧線に触れても少し痛がる程度。



【本編の活躍】

由利子の親友、あや子は婚約者の昆虫学者・浩二と共に八ヶ岳へハイキングに訪れていた。
その最中、浩二は日本に生息していないはずのモルフォ蝶を発見したことで心を奪われ、その後を追って山の奥深くへと踏み入ってしまう。
追いかけていったあや子は山奥で異様に巨大な何体ものモルフォ蝶に纏わりつかれる浩二を発見。


モルフォ蝶の毒鱗粉を浴びたことで強烈な喉の渇きに苦しむ浩二は水を求めてさらに奥地へと迷い込んでいく。
数日に渡って山中を探し続けていたあや子は沼で水を飲む浩二を見つけるが、何とその身体は周りを飛び交うモルフォ蝶と同じく数十メートル大にまで巨大化していたのだった。
あまりの恐怖にあや子は山から逃げることしかできなかった。


それから一年後、八ヶ岳で雪男が出たという噂が広まり始め、取材に訪れた万城目達の前に巨人となったままの浩二が姿を現す。
ついには麓の村にまで姿を現して暴れだす巨人に防衛隊まで出動する大騒ぎになってしまう。


あや子が必死に浩二に呼び掛けると、やがて理性と正気を取り戻して大人しくなる。
そこへ一の谷博士が開発した熱原子X線を浴びせられ、浩二は奇跡的に元の大きさの人間に戻れたのである。


しかし、モルフォ蝶はいつの間にか姿を消しており、その正体が一体何であったのかは謎に包まれたままであった……。



【その他の作品におけるモルフォ蝶】

小説『ウルトラマンF』においては直接登場しないが名前のみ言及されている。
同作ではモルフォ蝶の鱗粉自体に生物を巨大化させる効果があると設定されており、某国の科学者インペイシャント博士がモルフォ蝶から作り出した血清を利用して人工的に巨大化させる非人道的な生体実験を行い、「巨人兵士」と呼ばれる生物兵器を作り出していた。


『空想科学絵本 かいじゅうのすみか』では物語冒頭から全編にかけて登場し、モルフォ蝶に興味を持って追いかけた主人公の少年が怪獣の世界に一時迷い込む切っ掛けにもなった。



【余談】

●モルフォチョウの種類自体はいくつもあるが、このモルフォ蝶は実在するキプリスモルフォがモチーフとされている。


●視聴者の間では、沼の水に生物を巨大化させる効果があり、モルフォ蝶もそれが原因で巨大化したと解釈される事が多いが、一部の書籍では、モルフォ蝶の鱗粉自体に生物を巨大化させる効果があると記載されており、前述の小説でもそれが採用されている。


●巨人が熱原子X線によって元の人間に戻れた理由は、本編では特に説明されていないが、前述の「鱗粉が原因で巨大化」説が採用されている書籍の中には「鱗粉の毒素を熱で分解して元に戻した」と解釈されているものが存在する。


●映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場するベリュドラを構成する怪獣の一体として、上述の浩二が変貌した「巨人」が含まれている。何故



追記・修正は巨大化した人間を元に戻してからお願いします。


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  • これぶっちゃけモルフォ蝶脇役に過ぎないよね?「変身(ウルトラQ)」とか「巨人(ウルトラQ)」とかの項目名の方が妥当だと思う。 -- 名無しさん (2022-08-28 17:35:06)
  • ちなみに大怪獣バランでも日本にいるはずのない蝶が物語の始まりで巨人役の人も同じ人で名前も似ている。 -- 名無しさん (2022-08-28 17:58:43)
  • モルフォ蝶が巨大化したのって浩二と同様に沼の水が原因じゃないかと思うな -- 名無しさん (2022-08-28 18:03:41)
  • ↑3 モルフォ蝶(チョウ)に導かれてアンバランスゾーンに入り込んでしまった恋人たちの物語だから、項目名はこれでいいんじゃない? -- 名無しさん (2022-08-28 18:42:20)
  • 「ウルトラQ」を政策順に見ると、ダークな作風から徐々に陽気な作風へとチェンジしていくのね(ガラモン再襲来やM1号やゴルゴスのエピソードなんかがそうね)。 -- 名無しさん (2022-08-28 18:47:16)
  • ↑5 巨人かモルフォのどちらにしようか迷って、一応初の昆虫怪獣ということでこちらにしました。でも「モルフォ蝶/巨人(ウルトラ怪獣)」とかでも良かったかもしれません・・・。 -- 名無しさん (2022-08-28 18:58:07)
  • ↑複数の作品に跨いで登場している怪獣なら(ウルトラ怪獣)として複数作品での活躍をまとめた方が見やすいけど、今のところ単発エピソードにしか登場していないので、「変身(ウルトラQ)」のエピソード項目として、モルフォ蝶の解説はその中で行う形式にした方がいいと思います。 -- 名無しさん (2022-08-28 21:29:05)
  • もしかしてだけど、ポケモンのモルフォンの名前の元ネタって、リアルのモルフォ蝶というよりこっち? -- 名無しさん (2022-08-28 23:48:57)
  • 総天然色だと「紫地に黄色の模様」というモルフォチョウらしからぬ色になってるのがちょっと残念 -- 名無しさん (2023-07-29 22:20:27)
  • キング・ボックルが地球人ながらかなりデカくなってるのってモルフォ蝶が原因説 -- 名無しさん (2024-05-02 14:40:24)

#comment(striction)

*1 着ぐるみ造形の怪獣に限れば『ウルトラマン』のアントラーが初。

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コメント

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