登録日:2022/04/04 Mon 02:34:23
更新日:2024/06/18 Tue 11:53:21NEW!
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たいようのマキバオー みどりのマキバオー マキバオー 週刊プレイボーイ 漫画 つの丸 マンガ 競馬 続編 高知県 高知市 高知競馬場 集英社 週プレnews 2世モノ 受け継がれる意志 ヒノデマキバオー 所要時間30分以上の項目 考えさせられる話 地方競馬 ダートレース
『たいようのマキバオー』はつの丸による競馬マンガ。
目次
【概要】
かつて週刊少年ジャンプで連載されていた漫画『みどりのマキバオー』の続編。
『週刊プレイボーイ』紙上で連載された第1部(全16巻)と『週プレNEWS』上でウェブ連載となった『たいようのマキバオーW』(全20巻)の2部構成だが、内容的には地続きの為、本項目では区別せず両方を扱う。
少年誌から青年誌に移行した事によってかストレートなスポ根物だった前作と比較すると、オリジナルレースなどの要素が消え、よりリアリティ重視の作風となり地方競馬やダートレースを通じての世相や現代競馬の問題、特に負の側面をリアルに記しているのが特徴。一方でギャグ要素も勿論健在。
また、アーケードメダルゲーム『STARHORSE4』(セガ、前作3で『みどり』とコラボ)で期間限定コラボが行われており、声こそないもののPVで主要馬のCGモデルが制作されている。
【ストーリー】
時は2007年。日本競馬界の注目は無敗の二冠馬フィールオーライに集中しており、最強世代と謳われた10年前のミドリマキバオーやカスケードらの活躍は遠い昔話となっていた。
その頃、廃止寸前の高知競馬場はミドリマキバオーそっくりの小柄な白毛馬のアイドル人気で糊口を凌いでいた。だが白毛馬ーーヒノデマキバオーはあるとき本気で走って勝つことを望み、高知で、地方でライバル達と競いあい成長していく。
そして、ひょんなことから出会ったヒノデマキバオーとフィールオーライは交流を重ねるなかで友達として、ライバルとして、師弟として絆を深めていく…。
やがてフィールオーライやライバル達、そしてヒノデマキバオーは世界へと挑むことに!
【登場キャラクター】
◎主役
- ヒノデマキバオー
今作の主人公。
前作の主人公だったミドリマキバオーの甥。愛称は「文太」。由来は土佐の名産である柑橘類・文旦が好物なことから。また高知育ちなため高知訛りがあり、時々語尾に「にゃ」が付く。
ミドリマキバオーの妹であるマキバコの最後の産駒で、地味に有馬記念馬の伯父と無敗三冠の叔父を持つ良血。更に言えば母は秋華賞馬で祖母は桜花賞馬。
幼い頃は祖母ミドリコに育てられ、競り市では四千万円で落札されたものの、脚質の不安から中央競馬でデビューを果たせず高知競馬に引き取られた。
当初はマスコットのような容姿と愛嬌のある性格で「勝てないけど可愛いアイドルホース」として経営難の高知競馬を支える客寄せパンダ的な扱いを受けていたが、雷電號の言葉からマスコットとして客を呼んで周囲が喜ぶ事との相克に悩みつつ「負けるのに慣れていく自分は嫌だ」「勝つために走りたい」と、高知のエースへと成長していく。
脚質は逃げ。伯父や母と同じく強い勝負根性の持ち主で、並んだ馬の力を吸いとると言わしめるほど。
また馬ということを差し引いても体格の様に言動も幼く、隼人が彼の境遇にシンパシーを抱いていることもあって、厩舎の面々からは(調教以外は)過保護な扱いを受けている。
多分、リアルならスタート地点がハルウララのメイセイオペラと言えばあっている様な気がしないでもない。
ちなみに前作のエンディングカットでは「ミドリコに子守されるマキバコの息子」が映っているが、それが彼なのか彼の兄なのかは不明。
- フィールオーライ
所謂もうひとりの主人公。
サンデーサイデンス最後の産駒にしてヒノデマキバオーとは同世代の無敗の三冠馬。英語表記は「Feel Alright」。
ヒノデマキバオーとは年齢だけではなく同月同日の生まれ。競り市でも同額の四千万円で落札された。
「史上最強馬」「日本競馬界の至宝」と称され、圧倒的な人気と注目を集めている。その一方、存在が大きくなりすぎて自身の自由にいかない境遇には思うところがある様子。
無敗のまま三冠を制し、更にジャパンカップと有馬記念を制したことで無敗の五冠馬となるも、足にケガを負ったことで引退が決まる。
しかし、本馬は凱旋門賞制覇を目指していたことから引退を嫌がり、捨てられた競走馬『金太』と名乗りヒノデマキバオーの手引きで一時的に高知に身を隠した。
高知での治療により、足元の不安が解消したことで陣営は引退を撤回。
続編の『たいようのマキバオーW』では復帰戦で宝塚記念を制し、凱旋門賞制覇を目指して渡仏するも、3巻で凱旋門賞のステップレースであるフォワ賞のレース中に脚部を開放骨折。
誰の目から見ても明らかに助からない大怪我を負い、馬主ら関係者が青ざめる中、主戦の滝川騎手がフィールに詫びる様に伏せる前で立ち上がり、ぼくは大丈夫と声を掛ける姿が、生きたフィールオーライを映した最期となった。
直接説明こそないがその後予後不良で安楽死処分になったと思われ、4巻冒頭では競馬雑誌にフィールの追悼記事が立ち、一時一部では復帰を後押ししてしまったヒノデマキバオーへのバッシングが発生する始末。
その死は滝川だけでなく、ヒノデマキバオーや同じ時に遠征しその死を間近で知ったファムファタールへと大きな影響を与え、『W』終盤では目的を見失ったマキバオーがフィールとのかつての約束を叶えるため、フィールと騎手・馬主が同じダイナスティと共に凱旋門賞へと挑む切っ掛けにもなった。
現役中に死亡した為、産駒を一頭も残すことは無かったものの、彼の『魂』は沢山の競走馬達に受け継がれ、日本競馬の歴史にある大偉業を刻む事となった。『みどりのマキバオー』の頃から何度も強調された「引き継がれるものは血だけではなく魂」というのを体現した存在でもある。
なおその墓は北海道の放牧地に建てられ、『W』中盤では滝川とマキバオーが参拝している。
余談だが、血統はディープインパクトなのに最期がサイレンススズカの様な馬である。あるいは挑んだレース的には運が悪かったサクラローレル(フォワ賞の故障で引退)と言うべきなのか…。実際、フィールの勝負服はサイレンススズカのオーナーである永井啓弐氏のものと酷似している事や、故障発生時もサイレンススズカの天皇賞・秋と同じ立ったままコースから離れていた事から、そもそもフィールの隠れたモデルとしてサイレンススズカが存在している可能性が高い。
ちなみに文太の母父はサンデーサイデンスなので遺伝子的にはカスケード共々ヒノデマキバオーの叔父にあたるのだが、競走馬では割りとある事例なためか*1作中ではそれに触れられることは無かった。
- 福留隼人
人間サイドの主人公。
ヒノデマキバオーの主戦騎手。高知競馬所属。
騎手としては高身長なのが特徴で、ヒノデマキバオーからは「ハヤト」と呼ばれている。
中央競馬(JRA)の試験に落ちた過去があり、中央競馬に対しコンプレックスを抱いている。
そのためひねくれているように見えるが、文太の小ささに対応するために同僚に嘲笑される事も意に介さずロディ*2に跨って練習をしたり、少しでも体重を軽くするために髪を坊主にするなど競馬に対する姿勢は真摯な努力家。
能力的に恵まれない馬ばかり回されてきたおかげで「走らない馬を走らせる」技術に長けており、中央のジョッキーにも見劣りしない素質を持っている。
◎馬
○地方競馬所属
- ゴールデンバット
高知競馬所属の競走馬。
ヒノデマキバオーと同じ福留厩舎の所属で、ヒノデマキバオーの良き兄貴分。ヒノデマキバオーの三世代上。
高知競馬ではトップの強豪馬で「土佐の帝王」の異名を持つが、交流戦では勝てない事から「鳥なき島のコウモリ」とも揶揄されている。
黒船賞(Jpn3)では外から来た中央のG1馬らと対決。
ホームの地の利を生かして勝利を目指すも、山本が騎乗する「砂の魔人」マウンテンロックの圧倒的な馬力の前にあえなく敗れた。
以降は井の中の蛙であったことを自覚し、中央の馬や南関の馬に立ち向かうべく交流重賞へと打って出ている。
- ココナッツクランチ
高知競馬所属の競走馬。
ヒノデマキバオーと同じ福留厩舎の所属の牝馬。愛称は「小夏」。ヒノデマキバオーの二世代上でお姉さん的存在。
物語序盤はハヤトと手が合ってないこともあり、勝ち鞍を出せずに伸び悩んでいたが、ハヤトの成長に伴い彼女の才能も開花していく事となる。
吉田がトラブルや失言をやらかした際には、彼女が金的蹴りを食らわすのがお約束。
- レッドコラル
高知競馬所属の競走馬。ヒノデマキバオーより三世代上。
やたらと目立ちたがりな性格で、レース結果にかかわらずチヤホヤされる文太に嫉妬している。
文太の真似をして色々パフォーマンスをするも悉く空振りとなり、レースに勝ってもほぼ誰も注目しないという不遇が目立つ。
帝王賞を制覇した文太の凱旋レースでは大激走して1.0倍の一番人気の文太を2着に沈めるも、観客からは「空気読め!」とブーイングを浴び、あまつさえ誰もレッドコラルに賭けていなかったため、特払いという珍事を引き起こしている。
- ロングテイルドリー
高知競馬所属の競走馬。前作に登場した宝塚記念馬アルカロイドの息子。
ヒノデマキバオーとは同世代で、高知競馬所属の競走馬の中ではトップクラスの実力の持ち主。その名の通り地面に付くほど長い尾が特徴。
高知競馬版クラシック三冠である「黒潮皐月賞」を制し世代のトップと目されるも、続く「黒潮ダービー」では大逃げを打ったマイティガブラにペースを乱され、ヒノデマキバオーの粘りの前に首の差で敗北。
「黒潮菊花賞」での雪辱を誓うも、園田へ転厩した。
- マイティガブラ
高知競馬所属の競走馬。
ヒノデマキバオーとは同世代で、高知競馬所属の競走馬の中ではトップクラスの実力の持ち主。
大逃げを得意としており、同世代では唯一ロングテイルドリーに土を付けている。
「黒潮ダービー」では序盤で大逃げを打って自分のペースに持ち込むも、ヒノデマキバオーが追走した事でペースを乱されスタミナ切れを起こし敗北した。
- シャルロット
高知競馬所属の競走馬。通称「はちきん*3シャルロット」。
ヒノデマキバオーとは同世代で、牝馬ながら高知競馬所属の競走馬の中ではトップクラスの実力の持ち主。
切れ味鋭い末脚が武器で「黒潮ダービー」では後方から追い込むも、先行するヒノデマキバオーとロングテイルドリーを捉え切れず三位に終わった。
その後はヒノデマキバオーとロングテイルドリーの不在もあって「黒潮菊花賞」を制した。
- サンダーバイパー
高知競馬所属の競走馬。
出走回数200回を超える大ベテランで、「高知の重鎮」の異名を持つ。
かつては中央で三勝を挙げた強豪馬だったが、寄る年波には勝てずレース中に尿を漏らしてしまうなど半分ボケている。
ちなみにトゥーカッターやピーターⅡと同じ92年生まれ。何気にサンデーサイデンス産駒でもある。
- フラットビッキー
佐賀競馬所属の競走馬。
カスケード産駒で、高知を出たマキバオーの最初のライバルとして立ちはだかる。
他の有力馬の影に隠れてしまったり、カスケード産駒であるにも関わらずパッとしない自分の居場所など、割とコンプレックスを抱えている。
その裏返しか姑息な策を使ってでも勝とう負かそうとする逃げ馬だったが、トータルケイオスとの対決で覚醒し、全国レベルの追い込み馬に成長。佐賀のリーダーと認められる。
序盤こそ自身のコンプレックスも相まってマキバオーを見下す発言を繰り返したものの、幾度もの勝負を経て互いに認め合うライバルとなり、劇中でも「マキバオーのライバル」である事を強調して描かれている。だがいつの間にかグランドコブラのライバルになっていた。
- ハグマシャグマ
佐賀競馬所属の競走馬。
佐賀四天王と呼ばれる強豪馬の一頭。
佐賀競馬版日本ダービーである九州ダービー栄城賞を制した現九州最強馬。
栄城賞でロングテイルドリー、ブルシットとの接戦を制し、九州代表としてジャパンダートダービー(Jpn1)に出走するが9着と惨敗した。
- セカンドフロア
佐賀競馬所属の競走馬。
佐賀四天王と呼ばれる強豪馬の一頭。
昨年の九州ジュニアチャンピオンで、故障で長く休養していたため戦績は少ないものの、直接対決では他の四天王に勝利しており、ファンの間では実力ではハグマシャグマよりも上と評価されている。
- ブルシット
佐賀競馬所属の競走馬。
佐賀四天王と呼ばれる強豪馬の一頭。
いわゆる「善戦マン」で、勝ち鞍こそ少ないものの、出走したレースではいずれも三着以内と、安定した成績を残している。
- タイガーズアイ
佐賀競馬所属の競走馬。前作に登場したミヨシタイガーの息子。
佐賀四天王と呼ばれる強豪馬の一頭。
大逃げもあれば怒涛の追い込みもあり、圧勝したかと思えば次には惨敗する意外性の馬。
九州の仲間らからはその自在性と勝負を見極める眼こそが強みだと評価されている。
- ギガモッコス
荒尾競馬所属*4の競走馬。
熊本のギガント牧場で生産された九州産馬で、牛と間違えられるほどの巨体の持ち主。マキバオー一族とは別の意味でカバっぽい。
荒尾所属ながら「たんぽぽ賞」を制すなど実力者で「荒尾の猛牛」の異名を持つ。
フラットビッキーと共に高知を出たマキバオーの最初の壁として文字通り立ちはだかる。
九州産馬で見た目が馬離れしているが、どこぞのベアとは違い豪快で男前な性格。
- アマゾンスピリット
船橋競馬所属の競走馬。
前作でミドリマキバオーのライバルだった「南関の帝王」サトミアマゾンの息子。
ヒノデマキバオーとは同世代で、世代のダートホースでは最強格。ダートホースである事に強い誇りを持っている。
最後方から圧倒的な末脚で前方の馬たちを追い抜いていく様から「船橋のスナイパー」の異名をもつ。
父親とは所属も鞍上も馬主も同じ、容姿は生き写しで名前も相まって比較や2世扱いされることが多いが、本馬はその現状を毛嫌いしている。
3歳にして国内ダート馬の頂点に立ち、以後は海外挑戦に軸を置くこととなる。
- ジオーハチマン
川崎競馬所属の競走馬。
ヒノデマキバオーより二世代上。
大逃げを得意としており「川崎の始発電車」の異名を持つ。
しかし、フェブラリーステークスに出走した際は、まさかの最後方からのスタート。
驚く各馬、そして観客。
スタート前の「今までのハチマン様と思うなよ」との発言から何かの作戦かと思いきや。
「ギャーギャー騒ぐんじゃねーよ!騒ぎてぇのは出遅れた本人のこのオレの方だぁ!!!」
ただ単に出遅れただけだった。
他にも「行かなかったんじゃねえ…ただ出遅れただけだ…」「舐めるな国鉄めー!」など発言が一々面白く本作屈指の癒し系キャラ。
劇中での愛称も『ハチマン様』と完全にネタキャラ扱いされている。
一応、さきたま杯(Jpn2)連覇や、JBCスプリント(Jpn1)などで勝ち星を挙げており、レースでも出番が多いため、そこそこ強豪馬のハズ。
- グランドコブラ
無印では船橋所属だったが、元々は中央に所属していたらしい。ヒノデマキバオーと同世代。前作に登場したダート王ラブリィブラリィの息子。
アマゾンに劣らない実力と似た脚質を持つ事から『アマゾンの代役』として扱われコンプレックスを抱いており、それに反発して脚質に反するような走りを繰り返したため成績が伸び悩み、『W』で高知競馬に売り払われた。
当初は他の厩舎に所属していたが、船橋から高知に都落ちしたショックから自傷行為を繰り返したため福留厩舎に転厩した。
自分をたった一頭のグランドコブラとして認めてくれる場所を見つけた事で殻を破り、本来のG1級の力を取り戻すと同時に熱い闘争心で福留厩舎を盛り上げる馬となった。
最終回の時点でも未だに現役で、この頃は『高知の大親分』の異名で呼ばれている。
- シバノーブレスト
岩手競馬所属の競走馬。ヒノデマキバオーと同世代。
前作に登場したエルサレムの息子で「聖馬の末裔」の異名で呼ばれている。
岩手ダービーを制覇した。
○中央競馬所属
- プレミアムタイム
中央競馬(栗東)所属の競走馬。
前作でミドリマキバオーのライバルだったプレミアの息子。
ヒノデマキバオーとは同世代で、中央ダート馬の登竜門的レースであるユニコーンステークス(G3)を制した中央ダート期待のルーキー。
ジャパンダートダービー(Jpn1)では僅かな差でアマゾンスピリットに敗れるも、ダービーグランプリ(Jpn1)ではアマゾンスピリットの不在もあってか一番人気に押され完勝。
古馬になってダートG1常連の強豪馬となるが平安ステークス(G3)以降はいまいち勝ちきれない「善戦マン」となり父親同様地味と評価される。
- マウンテンロック
中央競馬(美浦)所属の競走馬。
ヒノデマキバオーより三世代上で、「砂の魔人」の異名を取る強豪馬。鞍上はミドリマキバオーの元主戦騎手である山本菅助。
4歳時には国内全ダートの最高峰のレースであるジャパンカップダート(G1)を制覇するなど、物語が開始した時点では日本のダート馬のトップとして君臨していた。
だが加齢による衰えと、アマゾンスピリットを始めとする下の世代の台頭により、トップの座を追われ海外挑戦の夢も潰えてしまう。
その後も強豪馬であり続けたものの、気力と体力の衰えから限界を感じ、物語中盤で引退を決意。引退後は種牡馬入りし、第二の馬生をスタートさせた。
何気にG1を七勝しており、現実なら伝説級の名馬である。
- グラインドハウス
中央(栗東)所属の競走馬。
前作でミドリマキバオーのライバルだったニトロニクスの息子で容姿も気性もよく似ている。
ヒノデマキバオーより四世代上で、「重戦車」の異名をもつ強豪馬。
物語が開始した時点では、G1未勝利ながらもマウンテンロックに二度土をつけた唯一の馬だったが、7歳になってからは上位入着こそあれ勝てなくなっている*5。
- ブロックバスター
中央(栗東)所属の競走馬。
ヒノデマキバオーよりも一世代上のダート有力馬で異名は『西の超大型爆弾』。
国内では圧倒的な地力の持ち主。だが闘争心に欠けるという弱点があり、好戦的な石田に闘争心を引き出されることで本来の実力を発揮できる。
マウンテンロックの引退後は、ヒノデマキバオー、アマゾンスピリットと共にダート三強と称される。
- トータルケイオス
中央(栗東)所属の競走馬。ヒノデマキバオーより二世代上。
芝からダートに転向して名を上げたカスケード産駒で、「砂のカスケード」の異名を持つ。
もっとも、本馬はこの異名を好んでおらず「俺はカスケード二世じゃねえ!トータルケイオス一世だ!」と発言している。
強豪とはいえいまいち勝ちきれなかったが、フラットビッキーとの対決で覚醒、父と同じ「地を這う走法」を会得したことで追い込み馬に転身、かしわ記念(G1)を制し、国内でもトップレベルの強豪馬に急成長した。
- キングアナコンダ
中央(美浦)所属の競走馬。
前作に登場したアマゴワクチンの全兄である二冠馬ピーターⅡの息子でたてがみに父と叔父の面影がある。ヒノデマキバオーより一世代上のダート強豪馬。
父と叔父と同じくペース操作を得意とする逃げ馬で、レース展開を左右する鍵として常に他の馬から警戒されている。
これまた父と叔父と同じく不運に苛まれやすい質で、オーナーの経済的事情により他に買い手もつかぬまま過酷なローテーションで走らされることに。
- ラピッドライダー
中央所属の競走馬。
ヒノデマキバオーの一世代下の3歳ダート王。
ヒノデマキバオーより下の世代の国内ダート馬では唯一上の世代と渡り合える強豪馬で彼らに世代交代を迫る。だが川崎記念(Jpn1)を勝利する実力を持ちながらもダート三強の壁は崩せず、世界の壁の高さも思い知らされることとなる。
- ファムファタール
中央所属の競走馬。
カスケード産駒で、ヒノデマキバオーの一世代下。『W』にて初登場し、本作の中盤以降における主人公の1人となる。
愛称はファム。
お転婆でふざけてるような言動も多くムラもある若い牝馬だが、一方でレースに対する考えは真摯。
一方でカスケードと同じく本多リッチファーム育ちながら本編途中まで父と会ったことがなく、しかも父は種牡馬としてやむを得ないとはいえ多数の牝と仔作りしているため初対面時ジョークではあるがその事を揶揄していた。
65年ぶりの牝馬によるダービー制覇という快挙を成し遂げたことから競馬ファンの間では『史上最強牝馬』と評されている。
勿論モチーフはカスケードと同じクラシック二冠+NHKマイルカップローテに現実でチャレンジして秋前にリタイヤした父親を持つ牝馬でありながらダービーを制覇した伝説の七冠牝馬……なのだが血統はその最大のライバルのものになっている。
- ダイナスティ
中央所属の競走馬。
カスケード産駒で、ヒノデマキバオーの三世代下。
皐月賞と日本ダービーを無敗のまま制覇し、フィールオーライの再来と呼ばれる日本競馬界期待のルーキー。
礼儀正しく真面目な好青年だが下ネタギャグも平気なタイプ。
フィールとは同じ牧場の産まれで、幼い頃からフィールに憧れていた。
日本ダービーの制覇後は、フィールの無念を晴らすべく凱旋門賞制覇を目指す。
周囲の期待に無意識にプレッシャーを感じており、凱旋門賞への挑戦が決まってから若干調子を崩していたが、高知でのトレーニングを経て逞しくも幾分か下品な感じに鍛え上げられた。
三歳で無敗のまま凱旋門賞を制覇した後は、海外を転戦。
四歳時にはドバイワールドカップに挑むも凱旋門賞の雪辱に燃えるベンダバールの前に大敗。
帰国し宝塚記念を制覇するも、この年の凱旋門賞では新星ヤトセルセゾンに敗れ三着。
しかし、香港ヴァーズに勝利し海外G1レースで二勝目を挙げる。
五歳時にはシーマクラシックとキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスに出走するも、両レースともに完敗を喫した事で海外挑戦から身を引く。
一時は引退説も流れたものの、翌年も現役を続行。
六歳時には天皇賞(秋)と有馬記念に出走し完勝。
七歳時には阪神大祭典で新鋭ハマノグレネイドに国内で初めて土を付けられるも、宝塚記念と天皇賞(秋)を連覇。
そして、ラストランとなった有馬記念。
一部には春の天皇賞を回避したダイナスティに対して「ハマノグレネイドから逃げた」との声も上がっていたものの、蓋を開けてみればダイナスティの完勝に終わり、有終の美を飾った。
引退後は故郷の牧場に帰り、尊敬するフィールオーライの墓に見守られながら余生を送っている。
生涯でG1レースを10勝しており、得たG1の数では日本史上最強馬とされるブリッツに一歩譲るものの、国内レースという云わばホームで勝利を重ねてきたブリッツよりも、日本史上初の凱旋門賞馬であり、海外レースというアウェイで戦い抜き、凱旋門賞を含む海外G1レースで二勝を挙げたダイナスティを日本史上最強馬に挙げるファンも多い。
フィールオーライの死という幼少期の経験から、フィールをはじめとする過去の名馬、競馬という競技に携わる人たちの思いを背負って走ることに強い拘りを持っており、先人達から受け取ったバトンを、さらに次世代へ渡すことが自分の使命と考えている。
本作は、良血を受け継いでいくことの崇高さを謳った前作最終回と対称をなすように、自身も伝説的古馬となったダイナスティがラストレースとなる有馬記念に勝利し、次世代すべての競走馬たちにバトンを託したところで幕を下ろした。
- ハマノグレネイド
中央所属の競走馬。
阪神大祭典でダイナスティに勝利し、国内で唯一ダイナスティに土を付けた馬。
更にダイナスティ不在のジャパンカップと天皇賞(春)を制覇。有馬記念でダイナスティに世代交代を迫る。
○海外の競走馬
- イースタンプロミス
イギリスの競走馬。ヒノデマキバオーの一世代上。
国際レースでは安定した力を出せるが勝ちは無い馬。それ故にジャパンカップダートに出場した際も無名馬とスルーされていたが、レースでは実力的な意味でもキャラ的な意味でもダークホースとして世界の脅威を見せつけた。
- シージ
フランスの競走馬。前作に登場した「世界の十傑」の一頭ストーンドの息子。ヒノデマキバオーの一世代下。
父を超えると言われる逸材で、レース中はスタートからゴールまで他馬を寄せ付けず視界にも入れない完璧な逃げ馬。
アイリッシュダービーの勝者で2008年の凱旋門賞最有力候補に挙げられている。
- デカロゴス
アラブの競走馬。前作に登場した「世界の十傑」の一頭ダークアベンシャーの息子。
エルサレムと同じドバイの殿下の馬で、ヒノデマキバオーとは同世代。
「ザ・キング」の異名を持つ海外ダート競馬の絶対王者。
ドバイワールドカップやキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスなど数多くの国際G1レースを制し、海外挑戦に出たアマゾンスピリットの前に大きな壁として立ちはだかる。
トレーナーとなったミドリマキバオーの教え子の一頭で、彼がモンゴルに行く前に教えを受けた最後の世代の教え子でもある。
ミドリマキバオーを心酔しており、彼もまた、勝利のためなら危険も恐れないほどの勝負根性の持ち主。
- ムスターヴェルク
ドイツの競走馬。ヒノデマキバオーの一世代下で、ダークアベンシャーの息子。
「フェルデンの怪物」の異名通り、とてつもない気性難で、その圧倒的なパワーで他馬どころか騎手すらも振り回し駆け抜ける暴れ馬。
レース中は常に興奮しており、意思の疎通すらままならない存在として描かれる。
本来は物静かで大人しい優等生的な性格。だが走りも大人しく実力を発揮しきれてなかった(もとい、する気がなかった)ために、陣営から一日のうち僅か十分前後のみ走らせ、それ以外の時間は暗く狭い馬房に閉じ込める事で、彼に走れるうちに有り余る力を使い切って走る事を教えこむという虐待ともとれる調教を施され現在のような怪物へと成長した。
現在の彼の気性はこういった経緯で後天的に作られたものである為、実は現在も本質的な性格は変わっておらず、オフの際は穏やかで理性的な姿を見せている。
後にハグワールと組んだことで調教は改められ、彼の手によってレースの仕掛け時にのみ“怪物”を解放できるようになった結果、"暴君"は"最高傑作"へと昇華され、文太とダイナスティに立ち塞がることとなる。
文太の最後にして最大のライバルとなる一頭であり、『W』中盤以降は彼との戦いと交流に度々スポットライトが当てられる。
特に文太の事は持っている素質からかなり気にかけており、最終決戦時には彼をマークしながら走る程にまで強く意識していた。
モチーフは多分あの金色の暴君。
- ベンダバール
アラブの競走馬。異名は「アラブの旋風」。
デカロゴス同様殿下の所有馬だが事実上のオーナーは彼の息子となっている。
ヒノデマキバオーの二世代下で、本格的に登場するのは『W』の物語も後半に差し掛かるところからだが、実は名前だけは『W』中盤のドバイ編にてUAEダービー勝ち馬として登場している。
デカロゴスの存在の大きさからレースに勝っても注目を得られず、「俺はあいつの代理でも控えでもねえ!」とデカロゴスと彼のルーツとなった白い根性の馬に屈折した感情と反骨心を抱いている。
文太の最後にして最大のライバルとなる一頭であり、『W』終盤ではそんな彼の挫折と成長も見所の一つ。
彼も本心ではたれ蔵を尊敬していない訳では無く、むしろ幼駒時代は他のUAEホース同様彼に憧れている節もあった。
しかし、ベンダバールのトレーニングの為に訪れたハズのたれ蔵は陣営の都合でデカロゴスへのトレーニングに振り替えられてしまい、結果自身の扱いはデカロゴスの影に過ぎない事を痛感、デカロゴスとたれ蔵に対して反骨心を抱き根性論を否定するようになってしまった。
そんな憎きデカロゴスを凱旋門賞ではファムファタールごとなで斬りにして勝利、世界王者として君臨した。
だが、以降は迷走を見せ始め、ドバイWCでは否定したはずの根性の馬に敗北寸前まで追い詰められ、あろう事かタックルまでかわした挙句弾き返され、アクシデントがなければ完敗するという醜態を晒してしまう。
更には一度倒したはずのムスターヴェルグ相手には最後まで視界に入る事すらまともに出来なかった。
失意の中たれ蔵から「今まで通りひとりでやればいい」と告げられる。デカロゴスとたれ蔵を見返す為、彼らとは違う道を模索していついかなる日も自分を鍛え続け結果を出してきた。「それこそ根性でなくてなんなのさ?」と。彼を支えてきたものこそ他ならぬ根性であった。そしてデカロゴスを倒してからは次の目標が見つからなかっただけだったのだと。
かくしてたれ蔵と和解し、新たな標的をムスターヴェルク、そして文太へ定めた。これまでのメンタル面での脆さを完全に克服した彼は、前王者としてでなく挑戦者として彼らに宣戦布告、文太とダイナスティに立ち塞がることとなる。
○引退した馬
本作ではミドリマキバオーらの世代は「最強世代」として語り継がれているものの、既にその栄光は過去の物となっており、未だに懐古主義的にこの時を語る古参を現代の競馬ファンが煙たがる様子さえ見られている。
また、種牡馬として成功を収めた馬も極めて少なく、ほとんどが目立った成績を残すことが出来ていない。
ミドリマキバオー最大のライバルだった「漆黒の帝王」
4歳時*6の有馬記念を最後に引退してマキバオー世代の中では最も早く種牡馬入りした。
当代ではフィールオーライという強大な壁が立ちはだかっているものの、優秀な産駒を数多く輩出してヒロポンの血を後世に伝えていくという目的を果たしている。
文太と邂逅を果たし、未だ衰えない影響力の片鱗を見せている。
一方で自身の産駒の出走レースは芝ダート問わず、どころか中央地方すら問わず欠かさずチェックする親バカな一面を見せる等、前作に比べてコミカルな姿も覗かせている。
ちなみに遺伝子的にはマキバコ・フィールと同父なので、産駒達は文太のいとこでもあったりする。
- マキバコ
ミドリマキバオーの半妹で文太の母親。特別読切『パチスロッターおじょう』では主役を務めている。
現役時代は女性騎手高坂里華と共に秋華賞を獲っているG1馬。
文太が物心ついたころには牧場を離れていたが、4巻にて拾い主である宮蔦親分の家で姐御になった事が判明。
ただあまりに凄い威勢から、居場所を知らされた文太・隼人も遠目に見ただけでドン引きし帰ってしまい、母子再会は実現しなかった。一応『W』最終巻では息子の雄姿を若衆と共にテレビ観戦していたが……どの馬が文太なのかは分かっていなかった。
ちなみに4巻では前作での「捨てられた所をヤクザに拾われみどり牧場に預けられた」という過去は、競馬のルールやコンプライアンス的にアウトなせいか公にされず、兄共々源次郎が馬主扱いな事が判明している。
文太以外にも3頭の産駒を輩出しているものの、すっかり裕福になり何不自由なくなったみどり牧場ではかつてのミドリマキバオーのようなハングリー精神が育たず、序盤の文太を含めていずれも成績は芳しくない。*7
マキバオー、カスケードと並ぶ三強の一角と目されていた「三冠相続人」
現役時代からクラシック戦線の大半を怪我で過ごすなど不運に苛まれる事が多かったが、種牡馬としても奮わないらしく、劇中に産駒が登場しない。
劇中においてモブのセリフによって既に死去している事が明かされた。しかも現役時代を知らない若い世代の彼らにとっては同じ三強のカスケードやミドリマキバオーに比べ遥かに興味の薄い存在らしく知名度も低い。
現実の競馬界のシビアさを描写している本作を象徴するひとつともいえる。そして一部ファンから、モチーフの一つが前作最終回と同年に他界したある馬だったからではと言う感想が出たとか。
- ミドリマキバオー
前作主人公で文太の伯父。4巻では親分ことチュウ兵衛を載せ跳ぶ姿を写した銅像が故郷みどり牧場前に建てられている。
ライバル達と違って種牡馬入りはしておらず、それどころか誘導馬にも乗馬にも功労馬にすらならなかったため、現在は行方不明という扱いになっている。
『たいようのマキバオーW』にて、実は本人の意向で書類上はまだ現役であり、日本を離れてドバイの地で競走馬をやっていた事が判明。
なお前作ラストのドバイ戦で負った重傷の後遺症から、最終回でのブリッツ・エルサレム・ベアナックルとの対決時と変わらず両脚にギプスをはめている。
日本で知られていなかったのは、流石に加齢には勝てなかったのか成績が低迷しており、話題になるようなレースが無かったため。
一方でひょんな事からトレーニングパートナーとしての資質を見出されて競走馬生活の傍らトレーナーの仕事をするようになってからは優秀な教え子達を次々と輩出、特に海外の若い馬達はその根性に感銘を受ける者が多く、ライバル達とはまた違った形で次の世代に大きな影響を残している。結果、現在のUAEのトップホース達はほぼ全員が彼の系譜を引く馬である。
しかし、二度目の怪我により今度こそ安楽死…とはならなかったものの、遂に一線を退くことを決意。レースからは完全に身を引き、現在は馬主兼牧場主の飯冨源次郎と共に遥か遠いモンゴルへと渡り、後進の育成をしたり馬頭琴を弾いたりしながら静かに余生を送っている。
とはいえ今でも殿下との交流は続いているようで、殿下の頼みでトレーナーとしてドバイに渡る事もある模様。マキバオージュニアを見たかったという声もあるが、リアルでは常識レベルの小さい馬でも仔作りに苦労したり、牝でも出産に耐え切れないと繁殖入りを辞めた例がある。むしろ同体格で4児の母のマキバコがあり得ないレベル。
- エルサレム
ドバイWC編で最大の強敵として立ちはだかった「聖馬」。
マキバオー、ブリッツ、ベアナックルとのマッチレース後に引退。巨額のシンジケートが組まれて本田RFで種牡馬となったものの、産駒はいずれも目立った成績を残せないまま再輸出されてしまい、モデルになったと思われるラムタラと近い軌跡を辿ってしまった。
一応劇中でもシバノーブレストという岩手ダービー馬が産駒としては登場しているが……。
- サトミアマゾン
船橋競馬所属の元競走馬。
菊花賞後は地方に戻りダート路線を走っており、帝王賞や南部杯、東京大賞典などの勝ち鞍をもぎ取った。
1997年にそれらのレースはG1昇格されていたため念願のG1馬となれたものの、10歳で引退するまでに中央ダートG1を獲ることはできず、世間からも同世代の三強よりも一段格下と評価されている。*8
とはいえ地方所属馬ながら中央のクラシック三冠レースを戦い抜き、地方競馬を世間に知らしめた功績から、船橋のみならず地方競馬の関係者の間では英雄視されており、船橋競馬場内に実在している「船橋競馬ミュージアム」には、サトミアマゾンのコーナーが作られており、リアルの競走馬と共に展示されている。
本作の舞台がダートや地方競馬をメインに扱っているためか、劇中での言及が多く、彼が主人公の特別読切『アマゾンの魂』もある*9。
凄まじくバカなネタ馬ながら、馬力の強さや海外で動物たちと出会った事からの成長でG1レースで上位圏に食い込むほどの強さを見せた九州産馬。
本作では5巻にて、九州産としては(一応)強豪なため*10佐賀に角が生えた銅像が立つ程九州では英雄扱いされている事が判明なお馬とは思えない珍獣な事も知られている模様。
海外でも「伝説の暴れ馬」として名が知れ渡っており…というか暴れ馬の代名詞くらいに扱われている。
そして『W』19巻にて、アマゾンの奥地で伝説の野獣『バーナコー』と化している姿が確認された。乗りこなしていたかはとにかくこんなバケモンみたいな彼の主戦を務めて、勝ち鞍すら出していた江里口はんって一体……
- プレミア
ミドリマキバオーのライバルの一頭で長距離に強い晩成型。
現役時代は地味な印象だったが世代の中ではカスケードと並んで種牡馬として成功していると評される。
産駒たちも長距離に強い晩成型が多く、天皇賞(春)、阪神大賞典を勝ち取っている。
- ブリッツ
マキバコの双子の全弟でヒノデマキバオーの叔父。
無敗でのクラシック三冠制覇を含むG1を11勝の記録を持ち、ピークを過ぎていたとはいえシリーズ最強馬であるエルサレムにも勝利したチート馬。
だが本作では伝説の名馬として名を残しているものの、フィールオーライ絡みで名前が挙がるくらいで、産駒の登場はおろか、前作最終回以後の動向が全くもって不明。
- ヒネーテ
アラブの元競走馬。
凱旋門賞馬で、ミドリマキバオーの一番弟子。
既に現役を引退しているものの、ベンダバールを始め多くの優れた産駒を出しており、種牡馬としても成功している模様。
- ミドリマキバキング
マキバコ産駒の一頭でヒノデマキバオーの兄。第二子か第三子?
素質は有ったものの、昌虎曰く「お坊ちゃん」で闘争心に欠けており、残念ながら競走馬としては活躍できなかった模様。
本編では回想シーンのみで登場しており、現在の動向は不明。
◎人間
- 福留政親
ヒノデマキバオーの調教師。通称トメさん。
ヒノデマキバオーの主戦騎手であるハヤトの父親。
彼も若い頃は高知競馬の騎手で「荒乗りの福留」の異名で呼ばれていた模様。極端に低い身長(125cm)ゆえにしょっちゅう落馬をおこしたらしく、一日に五回の落馬という珍記録を持っている。
調教師としての腕は高く、脚部不安や処分寸前の馬をGⅠレースに出せるまでに鍛え上げている。
ヒノデマキバオーが全国、世界レベルへと成長していくにつれ、自身の能力と高知の設備では手に余ることに悩み、中央移籍を考えたこともある。そのこともあってか『W』中盤からは『RTC』にトレーニングを委託する事が多くなる。
- 吉田孝俊
高知競馬広報。
廃止寸前の高知競馬を存続させるため、ヒノデマキバオーをアイドルとして売り出そうとしている。
目的の為なら手段を択ばないタイプで、詐欺寸前スレスレの方法まで使うことからハヤトからは嫌われている。
だがそれは私腹を肥やす為のものではなく、あくまでも高知競馬を存続、復興させたいという願いによるもの。
トラブルメーカーではあるものの、行動力と企画力の高さからトラブルのみならずファインプレーも度々起こしている。
こういった心持ちやある種掟破りな在り方から飯富とは意気投合している。
- 山本菅助
ご存知ミドリマキバオーの主戦騎手。中央(美浦)所属。
どことなく頼りなかった前作と比べ、多くの激戦を戦い抜いてきた経験から歴戦のベテランジョッキーとして成長した。
髪型も以前は坊主頭だったがリーゼントのような髪型になるなど垢抜けた様子が見られる。
ハヤトは彼のことを内心は尊敬しているものの、実際に対面した際には前述の中央へのコンプレックスやヒノデマキバオーを巡るいざこざから突っ張った態度を取ってしまった。
- 嶋島智之
廃刊になった競馬雑誌「競馬ゴング」の元記者。前作ではミドリマキバオーの取材担当として彼の軌跡を追いかけていた。
本作では冒頭色々と落ちぶれ後ろ暗い事にも手を出すようになった姿で登場し、若い観客にマキバオー時代やその後を語り嘆く「ウザい懐古厨」と化していた。
現在は馬券師として最強世代の産駒たちの活躍を願い馬券を買っている。
4巻で行方知れずと思い込んでいたヒノデマキバオーと再会(といっても向こうが仔馬の頃やせり市を見ていただけなので文太の方は知らなかった)。文太のルーツを辿るべく文太・隼人を北海道に連れていき、偶然にも文太とフィールオーライとの出会いの架け橋となった。
『W』最終巻にも登場している。
- 滝川正和
中央(栗東)所属の騎手。前作ではニトロニクスらの主戦騎手を務めた若き天才という触れ込みながらも、大半は名前と顔が出るだけ。ドバイWC編で少し会話シーンがある程度のキャラクターだったが、本作では日本を代表するトップジョッキーに成長した。
海外のレースにも数々挑んでおり「世界の滝川」とも呼ばれる。
前作と比べデザインも大幅に変わり、キャラクター性が大きく掘り下げられた出世株。
フィールオーライをはじめ、強豪馬から無名馬までありとあらゆる馬の鞍上を務めている。
モチーフは言わずと知れた日本競馬のレジェンドジョッキー、武豊。
- 石田光成
現在の中央(栗東)のホープと目される若手騎手。
周囲から「天才」と持て囃され、それに恥じない実力と女性ファンを惹き付ける甘い容姿を持つが、性格は若さ故のビッグマウスが目立つ高慢な自信家。
だがそれが仇となって主戦騎手を務めるブロックバスターのレースを連続して失敗、さらに言動にも問題があるとされて仕事を干されてしまう。
年齢の近いハヤトの事は当初は所詮地方のジョッキーとして歯牙にもかけていなかったが…
- 真里谷
アマゾンスピリットの調教師。
元サトミアマゾンの担当厩務員で、芝や中央競馬に強い対抗意識を持っている。
気難しいアマゾンからも信頼されており、真里谷の方も「砂のレースでアマゾンよりも強い馬はいない」と全幅の信頼を寄せている。その反面、アマゾンスピリットの欠点を認めようとしないといった短所もある。
- 正木時二
船橋競馬所属の騎手でアマゾンスピリットの主戦騎手。
元サトミアマゾンの主戦騎手で、前作から引き続きアマゾン一族の鞍上を務めている。
だが当のアマゾンスピリットからはあまり好かれていない。
一方で、アマゾンスピリットが相棒として認めているのは正木以外おらず、正木もまた「(気難しいアマゾンに乗れるのは)オレ以外にいねぇだろ」と語る。
ヒノデマキバオーの勝負根性がアマゾンスピリットの成長に役立つと踏んで策を打つが、それが原因で思いもよらぬ犠牲を生み出してしまうことに。
- 本田平七郎
本田リッチファーム総帥。
前作と同様、多数の有力馬を所有しているが、以前の嫌味な感じはあまりみられなくなっている。
世界を戦う馬達のために、『本田リッチトレーニングセンター(RTC)』なる施設を設立し、自身の馬のみならず国内外から招待した多くの馬を育成している。
- 服部正人
前作でカスケードの主戦騎手を務めていたリーディングジョッキー。「鬼の半蔵」の異名を持つ。
今作では騎手としてのキャリアを終えて調教師に転身。
カスケードの産駒を多数受け持っており、オーナーの本田からは現役時代と変わらぬ信頼を寄せられている。
- 飯富昌虎
前作でミドリマキバオーの調教師を務めていた人物。
現在は調教師を引退しており、『RTC』のセンター長として馬を鍛えている。
昔よりは性格も丸くなったらしく、ファムファタールなど『RTC』出身の馬からは慕われている。
また前作では敵対関係が強調されていた本田とも競馬のロマンを語り合う対等な友人となっている。
かつての管理馬と同じ「マキバオー」には思うところがあるのか、ヒノデマキバオーのために自ら泥を被ったり、トレーニングのために高知に数週間滞在したりと、何かと肩入れする一面もある。
- 内藤里華
昌虎の娘で前作では中央(美浦)の馬場厩舎所属の専属騎手でマキバコの主戦騎手を務めていた。旧姓高坂*11。
マキバコの産駒たちの主戦騎手も務めていたが、いずれも成績は奮わなかった。ヒノデマキバオーの主戦騎手も務める予定でデビュー前の調教も担当していたが、彼の高知行きで立ち消えになり、2007年に騎手を引退。
その後「ある事情」で『RTC』にいるヒノデマキバオーとファムファタールに騎乗するため昌虎から呼び出される。
- 石川
フィールオーライの担当厩務員。
遠征時にもスタッフとして同伴するなど、フィールからは信頼されている。
馬主の松平からの信頼も厚く、失踪したフィールの捜索を任された。
高知でフィールの所在を掴み、見つけ次第すぐに連れ帰るつもりだったが、桂浜における「つばけ」による足の故障の回復とフィールの走りたいという気持ちの強さに感化され、松平に談判。フィールの種牡馬入りを撤回させ、現役復帰へと導く。
後にダイナスティの担当厩務員となる。
- ハグワール・フェルナンデス
フランスで絶賛売り出し中のブラジル人ジョッキー。
アマゾン奥地でジャガーに育てられたというとんでもない過去の持ち主であり、幼い頃はジャガーを駆っていた。故に馬に乗ることもジャガーに乗るよりは遥かに簡単と考えている模様。
馬具すら付けずに馬に乗ることも可能であり、またレース中も馬の肌に直接触れて馬本人にすらわからない体調や才能を見抜き、潜在能力を引き出させる達人。フランスでは彼が乗るのと乗らないのでは5馬身変わると言われるほど。
その「魔術師」と呼ばれるほどの騎乗技術とファンサービスの良さから観客の人気は高いが、反面(レース直前を含む)乗り替わり依頼の多さもあって馬主や騎手からはあまりいい感情を抱かれていない。
本人は陽気な性格で裏表がなく、良くも悪くも奔放な自由人なのでそこは気に病まない様子。
また、これだけ完成されている騎手でありながらなおも貪欲な向上心を見せており、帝王賞でプレミアムタイムに騎乗し文太に敗北しかけた際は、ただ限界を迎えて敗れるだけのプレミアムタイムになにか出来ないかと咄嗟できつつき戦法を編み出している。
その触れ込みや異名等から、モチーフは恐らく世界一のジョッキーとも名高いランフランコ・"フランキー"・デットーリだと推察される。
- モハメド殿下
ドバイ首長国の首長。*12
大の競馬好きであり、前作で開催されたドバイワールドカップも彼の発案。
多数の有力馬を馬主として抱えており、自国のみならず世界の競馬界に大きな影響力を持っている。本田との友好関係も健在。
また本作では冗談好きな一面を見せており、時には周囲の人間にとって心臓が悪くなるような冗談も飛ばす事がある。
- ハイサム皇子
殿下の息子でベンダバールの実質的なオーナー。
多くのヒネーテ産駒の中からベンダバールを見出した。
ベンダバールはデカロゴスを超える器と期待を寄せているが、その強情さには手を焼かされている。
◎犬
- 雷電號
土佐闘犬センター所属の闘犬。
本作のチュウ兵衛枠で、桂浜の土佐闘犬センターから逃げ出した折にヒノデマキバオー達と出会う。
威風堂々とした佇まいから、ヒノデマキバオーやハヤトからは「横綱」と呼ばれているが、実際は他の闘犬に自信を付けさせる為の文字通りのかませ犬*13。
競馬は素人だが勝負を良く知る立場から「(マキバオーに周囲が)甘えていないか」「負ける事に慣れてしまっていないか(意訳)」という重い問題提起を問い、その縁から福留厩舎でヒノデマキバオーのトレーナーを務める。
【余談】
▲ヒノデマキバオーのモデルは、同じ高知競馬所属の元競走馬ハルウララ。
そもそも作者が『たいようのマキバオー』を描き始めたきっかけが、ディープインパクトとハルウララの存在。
勝ち続ける馬と負け続ける馬が、どちらもヒーローとして扱われる。
同じ競走馬なのに「こんなにも住む世界が違うんだ!」という格差を描きたかったとか。
ただハルウララが引退後の2012年馬主に捨てられファンの支援で命拾いしたのに対し、出会いや支援者に恵まれ立派な高知の看板になったヒノデマキバオーは、本作連載中に高知代表馬となったグランシュヴァリエ*14に近いとも言われたり…
▲また本作連載開始時は存続すら危ぶまれた高知競馬だが、前述のグランシュヴァリエの活躍や、劇中でも扱われた平日ナイターの開催といった企業努力が実を結び、現在では地方競馬の中でも南関に負けずとも劣らない程の売上を叩き出す成功競馬場としてV字回復を成し遂げている。
▲『たいようのマキバオー』の単行本表紙はジャンプ・コミックス版『みどりのマキバオー』単行本表紙のセルフオマージュである。
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▷ コメント欄
- 全体で36冊と長いけど名作なので子供の頃みどりのマキバオー読んでて好きだった人はおすすめ。ぶっちゃけ個人的にはみどりよりも面白かった -- 名無しさん (2022-04-04 12:47:25)
- 前作であれだけ絶望を見せつけたエルサレムが種牡馬になってからは鳴かず飛ばずだったり、なんとも言えない無常観がたまらない -- 名無しさん (2022-04-04 16:38:31)
- 色々リアルな生々しさが増してる作品 -- 名無しさん (2022-04-04 17:06:15)
- エルサレムとアマゴワクチンは元ネタに寄せた結果まぁまぁ不遇な目にあったな……デカロゴスやベンダバールがエルサレム産駒じゃないのが生々しいと言えば生々しいけど -- 名無しさん (2022-04-04 19:58:18)
- フィールオーライのモデルはディープインパクトなんだっけ? -- 名無しさん (2022-04-04 22:29:42)
- フィールの最後は書かない方が・・・ -- 名無しさん (2022-04-04 22:46:21)
- あとキングアナコンダはワクチンじゃなくて兄のピーターⅡの産駒だし、アマゾンスピリットは記載すらないし色々ツッコミどころ多いなこれ -- 名無しさん (2022-04-04 22:48:45)
- ↑キングアナコンダについては間違えて記載してしまった。スマヌ -- 名無しさん (2022-04-05 10:32:31)
- ファムファタールはモチーフが血統ダイワスカーレットで戦績ウオッカなんだっけか -- 名無しさん (2022-04-05 21:24:43)
- 追記してて気が付いたんだが佐賀四天王って四天王なのに五人いることでネタ的に有名な龍造寺四天王が元ネタか?あとタイガーズアイってダイクタヘリオスが元ネタだよな -- 名無しさん (2022-04-06 03:04:39)
- もしもフィールが死なずにレースに出走できていたら凱旋門賞制覇できたのかな?あるいはダイナスティと新旧対決していたらどっちが勝っていただろう? -- 名無しさん (2022-04-09 00:30:19)
- まさかハチマン様の追記に出遅れてしまったのがこんな悔しいとは -- 名無しさん (2022-04-12 05:31:04)
- 文太・フィール・カスケード一族達が全員近い親戚なのって人間に例えるとドラマがもっと出来そうなのに、馬なので普通に知り合った相手くらいで流されてるのがちょっと悲しい(笑)。 -- 名無しさん (2022-04-12 08:06:02)
- ↑2ジオーハチマンのモデルはツインターボかな? -- 名無しさん (2022-04-12 09:32:19)
- ↑2 本wikiの競走馬記事でもしょっちゅう出てくるように、同じ種の異母兄弟なんか競走馬じゃ別段珍しくもない話だからなぁ -- 名無しさん (2022-04-12 18:55:41)
- マキバオー世界だと作中最強馬がエルサレム。日本馬限定だとダイナスティかな? -- 名無しさん (2022-04-15 18:55:23)
- 個人的にはダイナスティの方が「スーパーで真面目なオルフェ」って感じるんだがな。後ブリッツが影も形もないのは(前作の後の存在だが)産駒が微妙だった某覇王味がしないでもない。 -- 名無しさん (2022-04-20 08:37:54)
- みどり最終回の子馬は歯がすきっ歯だから文太でもマキバキングでもない兄だよ -- 名無しさん (2022-04-20 21:43:37)
- ↑外伝でミドリマキバキングや文太の兄達のその後の話も読んでみたい。まあ、もう肉にされてる可能性も高いけど -- 名無しさん (2022-04-21 13:49:22)
- 最終回まで産駒が出て来なかった辺りやっぱブリッツはワクチンと同じく早死にしたのかな? -- 名無しさん (2022-04-23 06:58:31)
- ↑シガーのように無精子などで子供が出来ない体だったのかもしれない。 -- 名無しさん (2022-04-23 18:17:41)
- 福岡時代の大吉先生がコラムで福岡芸人の哀愁を語ってて、地元のお客さんの興味と歓声をゲストでやってきた東京大阪芸人に全て持ってかれると言ってたけど、たいよう劇中の佐賀記念がまさしくそれだった -- 名無しさん (2022-05-13 18:17:53)
- もしもアマゾンとフィールが菊花賞で対戦していたらどっちが勝ったかな? -- 名無しさん (2022-09-23 08:01:08)
- カスケードが種牡馬を引退しても後継種牡馬にダイナスティがいるからヒロポンの血統は続いていくけどミドリコの血統はヒノデマキバオーで途絶えてしまうのだろうか -- 名無しさん (2023-01-17 08:27:52)
- ↑2 武蔵野ステークスで東京ダートマイルのスタート地点に芝があるだけで発狂してたくらい芝に反骨してた当時のアマゾンが、京都芝3000でフィールに勝つのはさすがに無理すぎる気がする。 -- 名無しさん (2023-08-30 20:09:09)
- 走る前に大暴れしてスタート…ゲートインすらできない気がする。菊花賞なんて「親父の無念を晴らせアマゾン!」 の声で溢れるのは目に見えているし -- 名無しさん (2023-09-13 10:57:22)
- もっともアマゾン自身はフィールと闘わなかったの後悔していたと思う。読み返すとアマゾンって意外とフィールのこと意思してるし。何よりマキバオーはフィールと「闘えなかった」けどアマゾンは「闘わなかった」だけだから -- 名無しさん (2023-09-18 20:46:58)
- アマゾンがフィールを意識してるのはあくまでも「世界に挑み続ける挑戦者」としてのシンパシーとリスペクトだと思うし、あくまでも違う戦場で戦う者っていう認識はあったと思うけどな。ダートに光をあてたいと願いそこで戦うことにプライドを抱くアマゾンにとってフィールと戦おうっていう発想自体多分無い。 -- 名無しさん (2023-12-30 23:40:47)
- ↑アマゾンが芝挑戦否定派だったのはファムファタール戦まででマキバオーが芝挑戦した際は「どんな挑戦であれ挑戦はすべきだ」って言ってるよ -- 名無しさん (2023-12-30 23:52:25)
- なにかと競馬界で話題のウマ娘、ベアナックルがカツラデエース(カツラギエース)産駒なんだよな… -- 名無しさん (2023-12-31 10:44:37)
- この漫画何回も読み返してるけど毎回フィールの海外遠征は飛ばして読んでる。 -- 名無しさん (2024-06-05 07:15:18)
#comment(striction)
*2 またがって飛び跳ねて遊ぶ、馬の形をした子供用のおもちゃ
*3 高知弁で「おてんば」という意味
*4 連載中に現実世界で荒尾競馬場が廃止したためか作中でいつの間にか佐賀競馬所属になっていた。
*5 作中では2007年のかきつばた記念を制したことになっていたが、後にマウンテンロックが制したことになっていた。また、同年のJBCクラシックは3位に着いたはずが、後にジョニーボーイが3位ということになっていた。
*6 現在の馬齢換算では3歳
*7 これに関しては宮蔦が甘やかしすぎという原因があることも読み切りで言及されている。
*8 ただ一部ではアマゾンを末席として加えて四強とする声もある。???「アホ抜かせ!一強やろうが!」
*9 他に特別読切で主人公になっているのはヒノデマキバオーとマキバコのみ
*10 現実でも2023年現在九州産馬は平地G1勝利に届いていないため(障害G1なら2023年にイロゴトシが中山グランドジャンプで初制覇)、一応重賞馬でかつ海外レースで活躍・最終回の強豪馬ぞろいのレースでも掲示板に食い込んだベアナックルは破格の強さと言える。
*11 劇中では触れられていないが、結婚により現在の姓になったと思われる。
*12 海外君主号の翻訳ぶれか。現実のドバイは君主をアミール(アラブ世界の各族長、総督)とし、首長国と呼ばれることが多い。「陛下」でなく「殿下」なのも、その世界の各地の君主なので、中国皇帝や日本の天皇の家臣の王族と同じ殿下である。
*13 ただし実際の土佐闘犬センターではかませ犬は存在していない。
*14 偶然ではあるが、ヒノデマキバオーは母母父マルゼニスキー・母父サンデーサイデンス、グランシュヴァリエは母父マルゼンスキー・父父サンデーサイレンスと微妙に相似点を持つ血統だったりする。
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