登録日:2022/01/16 Sun 12:17:43
更新日:2024/06/17 Mon 13:27:05NEW!
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Slime Rancher(スライムランチャー)とは、アメリカのインディーゲームスタジオ「Monomi Park」開発の一人称視点シミュレーションゲームである。
2015年からSteamで早期アクセスとして販売開始され、2017年8月1日に正式リリース。これまでに500万本以上の売上を記録し、2022年9月現在はPC、XboxOne、PS4に加え、「Portable Edition」としてNintendo Switch版も販売されている。
同年9月23日には続編となる『Slime Rancher2』が早期アクセスで発売された。
なお、本項目では解説の都合上、ゲーム本編のネタバレを多分に含んでいるため注意されたし。
●目次
概要
ゲームの目的は地球から遠く離れた架空の惑星「ハルカーナ星」で多種多様なスライムを飼育してお金を稼ぎ、牧場を拡張していくこと。要するに牧場経営ゲーム。タイトルにもあるRancherは兵器のランチャー(Launcher)ではなく「牧場主」という意味。
本作最大の特徴はこのスライムがとにかく可愛いという点。もちもちでぷるぷるとした彼らが飛んだり跳ねたりする様子は見ているだけで和み、いつまでも戯れたくなる。変なのを想像した人は反省しなさい。
また、美麗な世界観とそれにマッチしたBGMも良質で、癒しゲーと呼ぶに相応しい作品。
ただし、スライムの中には悪意が無くともプレイヤーに危害を加えたり、明確に敵対して襲ってきたりするものもいる。
また、前述のようにゲームの目的はあくまで牧場経営。単にスライムを捕まえて愛でれば良いわけではなく、スライムがエサを食べると出す「プリット」と呼ばれる物を売却し、お金を稼がなければならない。
スライムの飼育にはそれぞれの特徴を理解して適切な方法で行う必要があり、適切でない飼い方をするととんでもないトラブルを起こすこともある。当然、スライムに食べさせるエサの確保も重要。
中盤以降は資源の確保やプリットの回収などに追われ、あっという間に(ゲーム内で)1日が終わることもザラ、という作業ゲーの面もある。
牧場に様々な施設を建設したり、ゲームが進むにつれて製作可能になるガジェットを使ったりして、作業の効率化を突き詰めるのも醍醐味。
他にも様々なやり込み要素があり、スライムの愛くるしさだけでなくゲーム自体の奥深さにハマるプレイヤーも多い。
ちなみにストーリー要素もあるにはあるがかなり薄味。あくまで雰囲気を盛り上げる一要素としての面が強い。
ゲームモード
- アドベンチャーモード
冒険や牧場経営などが楽しめるスタンダードなモード。
- カジュアルモード
基本はアドベンチャーモードと同じだが、敵対的なスライムの1つであるタールスライムが登場しないモード。真の癒しを求めるプレイヤー向け。
- ラッシュモード
一定の日数以内にできるだけ多くお金を稼ぐスコアアタックモード。最初からジェットパックや一部のガジェットが使えるなど、いくつかの点がアドベンチャー及びカジュアルモードとは異なっている。
制限時間はゲーム内で約3日だが、NPCとの交易をこなすことで最大5日まで延長できる。
以前は5Dayラッシュという似たようなモードがあった。
システム
- 基本操作
プレイヤーは「バキュームパック」という道具でスライムやアイテムを吸い込み・吐き出しが行える。こうしてタンクに物を吸い込み、移動させるのがこのゲームの基本的な動きである。
タンクは全部で4つで、同じ物を2つ以上のタンクに入れることは不可能。したがって、同時に保持出来るアイテムは4種類のみとなる
アップグレードで容量は増やせるもののタンク自体の増設はできず、プレイヤーはこの制約の中で効率の良い区画配置や、探索で収集するものを考える必要がある。
また、あまりに大きい物体はタンクに入れることが不可能で、ノズルに吸いつけて運ぶことしかできない。
- HPとエネルギー
このゲームにはHPとエネルギーの概念がある。どちらも初期量は100。
HPが尽きるとノックアウトしてしまい、手持ちのアイテムを全て失う上、強制的に家に戻され1日以上休まなければならない。
当然、休んでいる間にも牧場のスライムは腹を空かせるので、復活した頃には大体不機嫌になっている。海に落ちるなどよほどのことがない限り力尽きることはないが、出来る限り避けたい。
エネルギーは走ったりジェットパックで飛んだりすると減り、時間経過で回復する。初期量ではすぐ厳しくなるので、優先的に増やしたいところ。
- 経営
本作では、スライムに餌を与えると出す「プリット」と呼ばれる物を集め、「プリットマーケット」で売却してお金を稼ぐ。稼いだお金は牧場の施設を建設・アップグレードしたり、牧場の新しい区画を解放したりするのに使える。
プリットの売却価格は日によって変動するので、プリットを貯めて値段が上がったときに売却するのが多く稼ぐコツ。
ちなみに、この世界でのお金の単位はニューバックス(NB)*1。
- アップグレードストア
牧場に設置されている端末からバキュームパックや自身の強化が可能。お金を払ってタンクの容量やHP、スタミナの上限アップや、追加機能が購入できる。
特に冒険でほぼ必須のジェットパックや、水専用のタンクを増設するウォータータンクは早めに購入したい。
- ハルカーナネット
NPCとの物々交換システム。2人のNPCからどちらか選んで依頼を受け、要求通りの品物を納品すると、食料やプリット、お金などの報酬が貰える。
依頼達成までの制限時間はゲーム内で24時間で、依頼を受けないと毎日12時に内容が更新される。
未発見の新しい食材をくれることもあり、資金不足の序盤では助けになる。
だが、きちんと牧場を管理していればそうそう利用することもないし、依頼を達成できなくても特にデメリットは無いので中盤からはほぼ空気。ただ、その頃には報酬で珍しい素材を貰えることも。
- スライムペディア
スライムや資源、各地域の情報やチュートリアルなどが記されたガイドブック。未発見の物を吸い込んだり、新しい地域に踏み入ったりすると新項目が解除される。
食料や素材、世界観の裏設定も事細かに記載されており読んでいて飽きないが、スライムの項目では飼育時の注意点など結構重要なことが書かれていたりもする。
困りごとがあってもこれを読めば大体解決するだろう。
- スライムサイエンス
牧場の拡張区画の一つ「ラボ」を購入すると解放される要素。プリットや素材を使用して様々な機能をもつガジェットを開発できる。
敵を自動で攻撃する砲台や作業の一部を代わりにこなすドローンなど、牧場の運営や冒険に役立つものもあれば、単なるお遊び用までいろいろとある。
ガジェットの設計図はラボにあるビルダーズショップで買えるもの、特定の条件を満たすと購入可能になるもの、7Zリワードクラブの報酬として入手できるもの、ワールド各地に隠された「トレジャーポッド」を解錠すると手に入るものがある。
- 7Zリワードクラブ
稼いだお金を払って牧場の見た目を豪華にしたり、スライムのストレスを軽減するおもちゃなど新しい機能を追加する。要はやり込み要素。
高性能なガジェットの設計図が貰えたりもするが、大半のリワードは牧場の改装で、ランクが上がるにつれ要求される金額も法外なものになっていく。スライムペディア内の記述でもそのことが揶揄されていたり。
資源
- プリット
スライムがエサを食べると排出する、綺麗な石のような形状の物体。平たく言えばコレ。
主な用途は換金。ランチャーによって生産されたプリットは地球に届けられ、洗剤やサプリメントなどの日用品や機械、建材に研究材料など様々に利用されている。スライムサイエンスでも、ガジェットの素材として大量のプリットが要求される。
また、後述のようにスライムは他の種類のプリットを食べると変異を起こす。
- エサ
例外もあるが、スライム用のエサは野菜、果物、肉(ニワトリ)の3種類に分けられる。野菜と果物は畑で、肉は養鶏場*2で生産可能。
大雑把に言って木から生えているのは果物であり、地面に生えているのが野菜。
ハルカーナのニワトリはクルックウという品種改良された種で、ヒヨコはピヨピーと呼ばれる。ピヨピーは成長するまでスライムに食べられない。
- 素材
スライムサイエンスで様々なガジェットを製作するのに必要な、プリット以外の素材。ガジェット製作以外の用途はない。
ガジェットの一種である採取マシンを設置・稼働させることで入手できる。採取マシンを設置した場所によっては、その地域固有の素材が得られることも。
- 水
ハルカーナの各所には天然の湧水や水辺があり、ウォータータンクのアップグレードを買うと水を汲めるようになる。
水は敵対的なスライムを倒すだけでなく、スライムが使う能力や空腹による興奮状態を一時的に鎮める効果がある。
その他にも多くの用途があり、水なしで本作を遊ぶのは困難と言っていいほど重要な資源。
登場人物
- ベアトリクス・ルボー
主人公。好奇心旺盛で冒険好きな女性。一人称視点のゲームなので例によって顔がない。
NPC
ハルカーナで牧場を営む人々や、主人公の関係者。各牧場は地理的に遠く離れているという設定のため、直接会うことはないが、メールや通信装置で姿を見れる。
一部のNPCは、特定の条件を満たした上でハルカーナネットの依頼を達成すると、主人公に副業の依頼を持ちかける。
- ソーラ・ウェスト
年配女性のランチャー。主人公が居る地域のランチャーの中では最高齢らしい。ハルカーナネットでは食料やプリット、スライムを要求する。
- オグデン・オルティス
恰幅の良い男性で、野菜食や果実食のスライムを飼っているランチャー。地球の昔ながらの農法で作物を育てたいと考え、ハルカーナを訪れた。
地球に居た頃は食品会社の社長だったが、現在は退職している。
ハルカーナネットでの要求品は野菜と果物。農業だけでなく、ハルカーナの食材で様々な料理も作っているようだ。
過去に構えた別荘の近くでワイルド諸島と呼ばれる地域を見つけ、そこに自生する果物「クーカドバ」の魅力に取り憑かれた。条件を満たすと、主人公にワイルド諸島でのクーカドバ集めを依頼する。
- モチ・マイルズ
金満家の若い女性。マイルズテック社という大手テクノロジー企業の社長令嬢で、自らも経営に関わりながら牧場を営んでいる。モチは愛称であり、本名はモチカ。
自信家で人を見下している節があるが、心を許した相手にはややツンデレ気味。
プリットを普通より高い値段で売れる秘密のルートと通じており、ハルカーナネットでの要求品もプリット。
ハルカーナ星に来たのは父親に「特別任務」を言い渡されたからとのことで、惑星内にツルット谷などの私有地がある。条件を満たすと、主人公にツルット谷でのクイックシルバースライムのプリット集めを依頼する。
- ビクター・ハンフリーズ
スライムサイエンティストの若い男性。一応ランチャーではあるが、どちらかというと科学者として活動しており、ハルカーナネットではスライムを要求する。
話し方は物腰柔らかいが、四角四面でジョークが下手。人生のあらゆることに対してシミュレーションしており、誰と関係をもつかなどもその結果に従っている。趣味はバイオリン演奏。
スライミュレーションと呼ばれる仮想空間を作り、スライムの進化やハルカーナ星の変化などを研究している。条件を満たすと、主人公にスライミュレーション内で発生しているバグスライムのデータを集めるよう依頼する。
- ボブ
帽子とマフラーを身につけ、トレンチコートを着た謎の人物。名前は入力ミスではなく作中の文面そのまま。
ハルカーナネットでは肉を要求する。
その風貌もさることながら、ハルカーナネットやメールで送られてくるメッセージは支離滅裂で怪しさプンプン。よく見てみると……?
- ホブソン・ツウィルガーズ
ベアトリクスが所有する牧場の前オーナー。おそらく年配男性。
ベアトリクスと同じく冒険心に溢れた性格で、今の牧場を引き上げると同時に冒険に出たきり、行方不明になった。
ハルカーナ星の各所に点在する端末に主人公へ書き置きを残しており、この惑星に対する彼の考察や自身の心情、時々役立つアドバイスを知ることができる。
ソーラに思いを寄せており、冒険を続けるか、彼女の所へ行くかで葛藤していた。
- ケーシー
地球に住んでいるベアトリクスの親友で、女性と思しきミュージシャン。
一緒にハイキングに出かけるなど仲は良く、今でもスターメールでやり取りしているものの、自分とは裏腹に活動的なベアトリクスにはついて行けなかった模様。
用語解説
- ハルカーナ星
地球から1000光年離れた、手つかずの自然が広がる惑星。
人間が設置した装置や建物の他にも、スライムを模した石像といった明らかに知的文明が存在した痕跡がある。
プリットなどの物資はテレポーターで地球とやり取りされていると思われるが、ゲーム内のテキストから推察するにそう簡単に行き来できない場所のようだ。
ハルカーナには衛星も存在し、夜になると空に昇るが、なんとニッコリ笑うスライムの顔をしている。
- 7Zコーポレーション
地球に存在する企業。宇宙船でハルカーナ星に牧場主を送り、経営をサポートする事業を展開している。
詳細は明かされていないが、惑星内の様々な端末や施設にロゴマークが描かれており、スライム関係の事業全般に強く関わっているらしい。
コールドスリープや星間航行技術、ドローン技術を有しているなど一定の科学力を有している様子(もっとも牧場主も自力でテレポーターを作れるので、作中の水準では突出して高いわけではないかもしれない)。
なお、企業体質はお世辞にもしっかりしているとは言えない模様。
スライム
ハルカーナ星に棲む1頭身の液状生物で、本作の顔と言うべき存在。
多様な種類があり、それぞれがユニークな特性を備え、皆もちもちでぷるぷる。
ワールド内の地面や壁から飛び出るように出現し、プレイヤーは野外でスライムを捕まえ、牧場で飼育できる。
ほとんどのスライムは肉、野菜、果物に食性が分かれており、それぞれに合ったエサを与える必要がある。また、好物を食べた場合は2倍の量のプリットを出す。効率的にプリットを集めたいなら好物を与えると良い。
加えて、スライムは長い間食事にありつけないと不機嫌になり、大ジャンプを繰り返して暴れたり厄介な能力を使ったりするようになる。こうした行動はケージからの脱走を招き、時として混乱を巻き起こす。
下手をすれば冗談抜きで牧場が壊滅するので、餌やりは極力怠らないこと。とりわけゲーム終盤で見かける種ほど世話をサボると面倒なことになる。
変種
各スライムの解説に入る前に、前提として次の3つの変種について述べる。
一覧
ラルゴスライム
大きいは正義。
あるスライムが、別種のスライムのプリットを食べることで変化するハイブリッド種。2種類のスライムが組み合わさったような外見で、大きさも通常種の2倍。
2種のスライムの特性を受け継いでおり、変化前のスライム2種のエサを両方とも食べる。出すプリットも2つで、好物を食べれば4つのプリットを出す。
お金を多く稼ぎたいプレイヤーにとって魅力的だが、大きすぎてバキュームタンクに収まらず、ノズルに吸いつけて運ぶしかない。
テレポーターを使って移動させることもできず、移動させるのに手間がかかる。脱走もしやすいため、飼育には高い壁と屋根が必須。
また、前述の通り2種類のスライムの特性をもっているため、ロックスライム+タビースライムなどのように組み合わせ次第では厄介な個体が生まれることもしばしば。
その上、ラルゴスライムがさらに別種のプリットを食べると……。
暴れスライム
空腹は不機嫌のもと。
ドクロマークの看板が立っている場所に出現する、凶暴なラルゴスライム。目が血走っているのが特徴。
長い間食料にありついていないためイライラしており、踏みつけたり噛みついたりしてプレイヤーを攻撃する。
エサを与えることで落ち着かせられるが、動き回るスライム数体を相手にエサを命中させるのは困難だし、いつでも都合良くエサを持てるとは限らないので、餌付けするより逃げる方がオススメ。
もっとも生息地は大抵入り組んだ地形なので、無傷で逃げられることは少ない。
一部例外を除いて後天的に生まれることはない。
タールスライム
何もかも食べ尽くす、
レインボーカラーの憎いヤツ。
エサ:スライム、ニワトリ 好物:ランチャー
ラルゴ体がもう1種のプリットを食べることで発生する別の生き物。カジュアルモードでは出現しない。
黒くドロドロとした体に虹色のラインが走り、大きく恐ろしい口とありえない程高い跳躍力をもつクリーチャー。
食料とするのは同じスライムやニワトリで、体から黒い腕(?)を伸ばして獲物を捕らえ丸呑みする。しかも一定量の獲物にありつくと増殖し、1体でも生まれれば際限なく増えてあっという間に周辺が地獄絵図と化す。お前はどこのB.O.W.だ。
プレイヤーも獲物と認識して襲いかかってくるが、発生場所から走り去れば割とあっさり逃げられる。とはいえ、どこからともなく現れた黒い化け物が可愛いスライムを貪って増えまくる様は、ほのぼのゲーだと思って遊んでいた初見プレイヤーからすればかなりのトラウマもの。
野外だけでなく牧場でも発生する恐れがあり、ラルゴ体や複数種のスライムを多く飼っている牧場では注意が必要。
うっかりラルゴ種のケージにプリットが入り込めば、ケージ内のスライムが全滅するのはもちろん、最悪その区画全体に被害が及びかねない。
ときには脱走したスライムが原因で生まれる場合もあるが、きちんとしたケージで飼ったり、エサを切らさず与えておけば大体の発生源は潰せる。こいつを生まないためにも、牧場の管理を怠ってはいけないのだ。
もし発生しても時間が経てば自然消滅するが、水を1、2発かければすぐに撃退可能。海に放り捨てたり焼却マシンに突っ込む手もある。というか、慣れてくるとこいつより暴れスライムの方が面倒になってくる。
バイオハザードに巻き込まれたくなければ常に水をタンクに入れておくか、3種類以上のスライムが生息するエリアにはなるべく近づかないでおくこと。
通常種
一覧
ピンクスライム
ピンクは明るい性格のしるし!
(科学的に証明済み)
エサ:果物、野菜、肉 好物:なし
ほぼ全ての地域に生息する、文字通りピンク色のスライム。性格は陽気で大人しい。
雑食であること以外にこれといった特徴はなく、非常に飼育しやすいスライム。
ただし、食性故に野外ではそこかしこにプリットが散乱しやすく、複数種のスライムが出現する場所ではラルゴ体やタールスライム発生の原因になることが多い。
プリットの取引価格は最も安く、好物もないため大量に飼うかラルゴ化させない限り量産が難しい。ガジェット作成で大量に必要になるので、他のスライムを飼うようになっても捨てないようにしよう。
ロックスライム
ゴツンと硬派なメタル系。
エサ:野菜 好物:ハートビーツ
頭に石のようなトゲが生えている青いスライム。硬いトゲは触れるとダメージを受ける。
トゲボールの形に丸まって移動する習性もあり、周りの物体にぶつかって思わぬ方向に跳んだり曲がったりすることがある。近寄ると危ないのはもちろんだが、離れていれば安全というわけでもない。
ケージで飼う際もプリット回収に手間取りやすく、あらぬ方向に跳ねて脱走する恐れもあるので、プリットの回収装置や壁の増設はほぼ必須。
エサとなる野菜は調達しやすく、プリットの売却価格もそれなりに高いので、序盤の資金源としては魅力的。
タビースライム
シマシマで、クネクネで、ぷるぷる。
エサ:肉 好物:イワクルックウ
まんまグレーのトラネコの姿をしたネコチャ……スライム。タビーは英語でトラネコを指す。
他のスライムと違いネコらしい顔をしており、またネコのように高くジャンプすることが可能。
かなり人懐っこい性格で、プレイヤーの顔目がけてペチャっと跳んでくることもある。かわいい。
ニャーと鳴きながら、野菜や果物など自分が食べない物を咥えることもある。かわいい。
そんなかわいい顔して生きたニワトリを丸呑みする。ニワトリは調達が難しいので、プリットを集めたいならロックスライムあたりとのラルゴ化が望ましいだろう。
そのまま飼うとしても初期のケージでは簡単に跳び越えられてしまうので、壁の高さを上げるなり屋根をつけておくこと。
なお、スライムなのでもふもふではないが……まあ些細な問題だろう。
ルミナススライム
やさしく光る、星明かりの使者。
エサ:果物 好物:キューベリー
蛍のように光り、空を飛ぶ半透明のスライム。発光しているのは体内の核で、その様からランチャーの間では「地上の星」と呼ばれるそう。
夜間のみ出現するという変わった特徴があり、朝になると消滅してしまう儚い存在。牧場は基本野ざらしなので、当然普通のケージで飼おうとすれば消える。
「ケージに入れたルミナススライムが朝には消えていた」というのは初見だとよくやりがちな失敗。
飼うにはケージにソーラーシールドを増設して遮光する必要があり、飛行するので屋根も必須となる。序盤で飼育するには費用がかさむが、暗所で飼う場合はソーラーシールドが不要。
好物のキューベリーも量産しやすく、一度設備を整えれば安定した資金源になる。
ラジスライム
危険な美しさ。
エサ:野菜 好物:オカオカ
放射能をもつスライム。緑色に光り、暗闇では映える。
見るからにヤバそうな緑のオーラは強力なガンマ線。中に入るとラジメーターと呼ばれるゲージが溜まっていき、100に達してもオーラ内に居ると継続ダメージを受ける。
オーラが複数重なるほど、つまり多くのラジスライムが密集しているほどゲージが早く溜まり、ダメージ量も増える。したがって、ケージにたくさん詰め込むと中に入ったときに秒で力尽きる。
幸いオーラは水をかけるとしばらく消えるものの、プリット回収は自動化するのが賢明。
プリットの取引価格は大体45NBで、ボムスライム、ハニースライムと並び中盤の稼ぎ頭になる。
余談だが、好物のオカオカは南米原産のイモであるオカが元ネタ。
ボムスライム
爆発すr…
エサ:肉 好物:ヤブクルックウ
溶岩のような見た目の赤いスライム。細胞が振動してエネルギーを溜め込んでおり、定期的に爆発する。
爆風の範囲は広く、巻き込まれれば大ダメージ。探索時はなるべく離れておきたい。
近くにいるほどダメージ量が増えるが、何故か爆発しても本人や周りの生物は(ピヨピーでさえ)無傷。
また、この爆風は周囲の物体を遠くまで吹き飛ばす。ケージ内でも爆発してプリットやエサを散乱させるので、高い壁や屋根が無いといずれタールスライムが出かねない。
一応水をかければしばらく爆発を抑えられるが、ケージのアップグレードは必須である。
不機嫌になると頻繁に爆発するので、ひっきりなしに轟音を聴きたくなければエサ調達は優先して行おう。
ハニースライム
プリットは蜜の味。
エサ:果物 好物:ミントマンゴー
蜜のような質感のスライム。体が激甘のスライム質でできており、プリットをシリアルにかけると美味しいとか。
ハニースライム自体に特殊な性質は無いが、甘くて美味なハニープリットは他のプリットよりもスライムを惹きつけやすい。遠くに居るスライムも呼び寄せ、ケージの前にあろうものなら何としても食べようと壁に顔を押しつけるほど。
とはいえ管理を怠らなければ危険性はほぼ無く、ピンクスライムと同じ要領で飼える。エサも手に入りやすくお金が稼ぎやすい。
アクアスライム
ブーツの中に入れておけば、
足が蒸れない
(…けど、それってどうなの?)
エサ:水 好物:なし
淡水の中でのみ生きられるユニークなスライム。水辺に棲んでおり、陸に出るとすぐ蒸発してしまう。
食料はなんと水で、水上に居ればゲーム内で約6時間ごとにプリットを生み出す。飼育に必要な設備はケージではなく池で、ドックなど一部の区画では備え付けの水場でも飼える。
一度放流すれば世話要らずで無尽蔵にプリットを入手できる、まさに夢のようなスライム……と言いたいところだが、近くに自分以外のスライムが4匹以上居ると恥ずかしがってプリットを出さなくなる。
したがって、池一つで飼えるアクアスライムは4匹までとなる。ラルゴ体も存在しないため、管理のしやすさの割にプリットの量産性は低い。
スライム用おもちゃのアヒルちゃんを置けば、飼育可能な頭数は5匹になる。しかし、おもちゃを与えられたアクアスライムは跳ねるようになるため、たまに池の外へ出てしまうことがある。
クリスタルスライム
きれいなものにはトゲがある。
エサ:野菜 好物:オカシーオニオン
体に水晶のトゲが生えたロックスライムの近縁種。これは体内が高熱に達し、周囲の鉱物が変質することでできるらしい。もちろん触ると痛い。
ロックスライムのように転がることはないが、たまに跳び上がって水晶の塊を生み出す。サイズは大きく、触るとダメージを受ける。
水をかけると水晶は割れるが、不機嫌になると頻繁に水晶を生み出すようになる。あとゲームが重くなる。
プリットの売値は高く魅力的だが、好物のオカシーオニオンはインディゴ採石場で他の野菜に混じってたまに生えているだけの入手困難な野菜。
その上、畑に植えても何故か収穫量の半分以上がニンジンになってしまい、量産に向かない。文字通りおかしいオニオンである。
ハンタースライム
ウサギ狩りよりニワトリ狩り。
エサ:肉 好物:コケッコウ
タビースライムの亜種らしい茶色のスライム。ぱっちり開いた野性味溢れる目が印象的。
高いジャンプ力に加えて優れた視力をもち、遠くにあるエサも感知できる。最大の特徴は透明化能力で、目以外は完全に透明になることが可能。
モスブランケットとルリ砂漠の一部にしか生息しないが、スポーン確率がまちまちで捕獲すること自体が困難。先述の透明化能力もあって、特に夜間はほとんど見つけられない。
好物のコケッコウ(雄鶏)は大量確保が難しいので、野菜食か果実食のスライムとのラルゴ体として飼いたいが、ハンタースライムのラルゴ体は誕生すると確定で暴れスライムになってしまう。
対処方法は普通の暴れスライムと同様だが、ハンターラルゴは空腹が長く続くとまた暴れスライムに戻ってしまう。ケージ内で暴れて脱走されないよう、エサの管理に気をつけよう。
ワールド内では暴れスライムとしてハンターラルゴが現れる箇所がいくつかあるが、前述の透明化能力によって気づかない間に近寄られることがあり、他の暴れスライムに比べて脅威度が高い。
クァンタムスライム
未知なる可能性。
エサ:果物 好物:フェーズレモン
揺らめいだ姿をしている奇妙なスライム。クァンタムは「量子」という意味。
「別の現実世界に存在する可能性のある自分の姿」を幽霊のような分身として生み出す能力をもつ。この分身は無害だが、不機嫌になると体が光り出し、その分身が存在する世界と自らを収縮させることで分身をこの世に実体化……要するに、本体が分身の居る場所にテレポートするようになる。
分身はケージの壁や地形をすり抜けてしまうため、給餌を怠ると遠くに逃げて行方をくらませるだけでなく、他のケージに紛れ込んでプリットにありつくリスクが高い。
本体に水をかければ分身が消え、テレポートを一時的に抑えることが可能だが、エサの供給が何より重要となる。
好物であるフェーズレモンの木は古代遺跡に自生しているが、実体が無く、生えている位置がランダムに変わる。
自生している木から果実を得るのにも特殊な方法が必要だが、畑で育てれば普通に収穫できる
ファイアスライム
普通のたき火と変わらない
(ただし、スライム)。
エサ:灰 好物:なし
常に体が燃えている、アクアスライムに似た外見のスライム。ルリ砂漠のソーラーアノマリー発生時に地面から火柱と共に現れる。
エサは焼却マシンのアップグレード「灰桶」に溜まった灰で、しかもその上でしか生きられない。自然スポーンした個体は、プレイヤーが捕獲しない限り数十秒後に消滅してしまう。無情。
灰はファイアスライムが食べる度に減るので、不要なエサを燃やして溜めておく必要がある。アクアスライムのような頭数制限はないが物がぶつかるといった軽い弾みで灰桶から飛び出てしまうことがあり、1つの焼却マシンでたくさん飼っているといつの間にか数が減っていたりする。
接触ダメージもあり、プリット回収時は負傷と脱走のリスクが伴う。と、楽そうに思えて意外と管理が大変。一応、水をかければ火が消えてダメージを受けなくなる。
ちなみに、ファイアスライムに接触した別種のスライムは不機嫌になるという性質もあるが、飼育時はまず影響がない。
スライム用おもちゃを近づけると飛び跳ねて脱走しやすくなるので、気になるなら与えない方が良いだろう。
サイクロンスライム
今日も明日もあさっても、
朝はグルグル、夜もグルグル。
エサ:果物 好物:トゲトゲナシ
回転する輪が付いているスライム。見た目は紫色の土星といったところで、回転運動の動力がスライムになったらしい。
小さなつむじ風に乗って地面を移動する能力をもち、本体に水が当たるとつむじ風が消える。
また、不機嫌になるとつむじ風と同時に巨大な竜巻を発生させる。この竜巻はダメージこそ受けないが、ケージをすり抜けて触れたスライムやアイテムを巻き込み、あちこちに飛ばしてしまうという非常に厄介なもの。
しかも消す方法がなく、一度起きてしまえば自然消滅するまで見守るしかない。
牧場で発生すればそのまま崩壊に繋がりかねないので、エサの供給とストレス軽減をしっかりしておこう。エサは果物なので、調達はさして苦労しないはずだ。
プラントスライム
このスライムは、は…ハ…
ハックション!
エサ:肉 好物:ニジクルックウ
頭に花が咲いている緑色のスライム。可憐な見た目とは裏腹に肉食性で獰猛。
地面から生やしたツタでアイテムを掴み、地中を通して口元に運ぶ能力をもつ。
ツタが及ぶ範囲は広く、平気で隣接する区画からエサやプリットを持ってきてしまう。考えなしに飼うとタール発生待ったなしなので、他の設備からは離して飼うべし。
一方、果実食や野菜食のスライムとラルゴ化させるとケージ隣の畑からエサを取り寄せて食べるので、飼育の手間を減らせるという利点もある。
また、空腹状態が続くと花粉を撒き散らすようになり、くしゃみを誘発させて周りのスライムまで不機嫌にさせるという性質もある。ただし他のプラントスライムには影響しないので、普通に飼育する分には問題ない。
水をかけることで一時的に花粉を抑えられる。
モザイクスライム
どの角度から見ても美しい…
エサ:野菜 好物:シルバーパースニップ
体がガラス状のタイルに覆われている色鮮やかなスライム。ルリ砂漠のガラス状の物体と同じ成分を含んでいる。
一定時間ごとに小さい星のような光を空中に発生させる。この光はルリ砂漠のソーラーアノマリーで出るものと同じで、時間が経つほど輝きを増していき、最後には地面にゆっくり落ちて爆発する。
空腹が続くと発生頻度が高くなり、発生する範囲も広くなる。光は水を当てれば消滅するが、迂闊に近づかないように。
昼間は体表のガラス質が日光を反射してキラキラ光り、周りにいるスライムを寄せつける。隣接するケージ内のスライムも引きつけてしまうが、この効果は暗所やソーラーシールド付きのケージで無効化できる。
特別な種
以下のスライムはごく稀にスポーンしたり、特別なイベントで出会えたりする種。
一覧
サーベルスライム
…の子孫。
エサ:肉 好物:不明(なし)
ジュエラ紀(ジュラ紀にあらず)と呼ばれる太古の時代、ハルカーナ星に生息していたスライム。
剣歯虎のような大きな牙が特徴で、凶暴な性格だったと推測されている。
原種のサーベルスライムはすでに絶滅したが、その血を引くラルゴ体は今もワイルド諸島に生息している。しかし、野生の個体は皆暴れスライムで、プレイヤーに対して積極的に噛みつこうとする。
物を咥える習性や優れた跳躍力はタビースライムに似ているが、壁でバウンドすることで空中で方向転換し、獲物に飛びかかるなど身体能力が高い。動きも素早く、群れに遭遇すれば無傷では済まないだろう。
凶暴なのは諸島に棲む個体だけで、プリットで人為的にラルゴを生み出す分には暴れスライムにならない*3。
原種は残念なことに飼育不可能だが*4、プリットの売値は高めでなかなか魅力的。
ちなみに、クーカドバを泥で固めて団子にするという習性もあるが、残念ながらゲーム内でそれをする様子は見られない。
クイックシルバースライム
クイッとすばやい、
クイックシルバースライム!
(早口で3回繰り返そう)
エサ:電気 好物:なし
ツルット谷にのみ生息する、捕獲不可能な銀色のスライム。「クイックシルバー」は古英語で水銀を指す。
普段は地中に隠れているが、ツルット谷に設置された電気ジェネレーターを起動すると誘き出されて現れる。
電気をエサにするという非常に特異な生態をしており、普段は動くときに生じる静電気を少しずつ食べるが、プレイヤーは改造バキュームパックから電気の弾を直接当てるという荒業でプリットを排出させる。
動きの速さは作中ダントツで、ダッシュしなければ並走できないほど。出現すると猛スピードでツルット谷を周回し出すので、通常弾だけに頼っているとプリット集めは骨が折れる。
また、弾が当たったクイックシルバースライムはしばらくの間帯電し、触れるとダメージを受けるようになる。帯電中は弾が当たってもプリットを出さない。
クイックシルバープリットはモチ・マイルズ邸にある専用端末でのみ売却可能で、売値は10個につき200NB。単価あたり20NBとやや低いが、普通のマーケットのように価格変動で売値が下がることもない。序盤では頼れる収入源だ。
バグスライム
スライミュレーション内でこれを
読んでいるなら、この内容が
正しいという保証は…?
エサ:??? 好物:なし
ビクターが開発中のスライミュレーションに現れるスライム。エサを食べずプリットも出さない。コードベース内のバグが発生源で、完全にデジタル上の存在。
岩や木などのオブジェクトや他のスライムに擬態した状態で出現し、本当にその物体であるかのように振る舞う。バキュームパックで吸い込むか「デバッグスプレー」を当てると擬態が解け、バグスライムが飛び出す。
擬態スライムはポケットモンスターのメタモンのような顔をしているため分かりやすい。通常種の擬態からは1匹、ラルゴスライムからは3、4匹、ゴールデンスライムやラッキースライムの擬態からは8匹ほどのバグスライムが出てくる。
擬態している物体は実物と見分けがつきづらいが、本来なら何もない場所に出現するので、本物のハルカーナをよく観察していれば簡単に気づける。擬態物からは12体のバグスライムが出てくるので、たくさん捕獲したいならこちらを狙うといい。
姿を現したバグスライムはすぐさま高速で動き、他のバグスライムが居る場所にテレポートするなどしてプレイヤーから逃げ回る。海など危険な場所に行くこともあるので、深追いは慎重に。
スライミュレーション内で捕獲したバグスライムは、現実に戻るとバグレポートに変換される。
ゴールデンスライム
目指せ、一攫千金!
エサ:なし 好物:キンショウガ
低確率でスポーンする黄金のスライム。近寄るとキラキラという音が聞こえる。
サイズは通常種と同じだが捕獲はできず、こちらに気づくと高速で逃げてすぐに消えてしまう。
エサは食べないが、スライムやいずれかのエサ(ピヨピー含む)が当たるとプリットを出す。ゴールデンプリットはゲーム内で最も売値が高く、最高で約650NBで売れる。
当然ながらラルゴ体もおらず、プリットの入手難易度は非常に高いが、プレイヤーが気づかない間に出現して偶然プリットを出していることも。
入手したらなるべく高いときに売りたいが、それなりにお金が溜まってくるとあまり有り難みを感じなくなったり。
「エサは食べない」と書いたが、好物のキンショウガだけは唯一食べ、キンショウガを食べたゴールデンスライムはプリットを5個も出す。
キンショウガはルリ砂漠のランダムな場所に低確率で生える野菜で、ともすればゴールデンスライム以上に発見が難しい。
だが、ゴールデンスライム同様近づくと効果音が聞こえるので、慣れれば簡単に見つけられるだろう。
ラッキースライム
光り物には目がない。
エサ:肉 好物:なし
低確率で現れるタビースライムの白い変種。額にコインがついており、さながら招き猫のよう。
体内にコインを貯めており、出現すると大きなジャラジャラという音を立てる。
エサを食べさせるとプリットではなく少額のお金を出し、空高くへ跳び上がる。これは大量にコインを摂取した結果、プリットを作る機能が失われたためとのこと。
捕獲できず数十秒で消えてしまうが、ゴールデンスライムのように積極的には逃げようとしない。
貰えるお金も大した額ではないが、見かけたらラッキーくらいに思っておこう。
ゴルドスライム
たーんと召し上がれ!
ワールド内の特定の場所に鎮座している巨大スライムの総称。同じ種類のスライムが大量に集まることで稀に生まれるらしい。融合した?
見るだけで幸せになれそうなデカい体をしており、自力では動けない。しかし、プレイヤーが近づくとエサを求めるように口を開ける。その口にエサを放り込むと体が少しずつ大きくなり、50個(好物なら25個)与えられると破裂して、通常のスライム10匹と木箱が飛び出す。それとともに、各地を封鎖している扉を開ける鍵「スライムキー」か、特定の場所と行き来できるテレポーターが現れる。
ほぼ無害な存在で、ロックゴルドやクリスタルゴルドなどに触ってもダメージが無いなど、本来もっている能力や特性を失っていることが多い。*5
アクアスライムやファイアスライムなど、一部の種のゴルド体は存在しない。また、とあるガジェットを使えば自分で呼び寄せることも可能。
パーティーゴルド
好きにならずにいられない!
エサ:果物、野菜、肉 好物:なし
毎週金、土、日曜日にハルカーナ星のどこかに現れる特殊なピンクゴルド。期間中に現れるのは1体のみ。
パーティー帽子と眼鏡を身につけており、近づくとズンチャズンチャと音楽が聴こえる。
エサを10個与えると破裂し、パーティーゴルドと同じ姿をしたピンクスライムと数個のリボン付きの木箱、さらにレアなオーナメントが出てくる。
オーナメントは飾り付けに使える装飾アイテムで、リボン付きの木箱を壊すと入手できる。全部で数十種類あるが、週ごとに見つかる種類は限られ、低確率でしか入手できないレアなものもある。
リボン木箱は週末にワールド内のあちこちで出現する。暇があったら探してみよう。
トゥインクルスライム
どんなにまばゆい輝きも、
すべては一瞬のきらめき。
エサ:なし 好物:なし
2018年から毎年年末になるとハルカーナ星のどこかに現れる謎のスライム。大晦日まで毎日違う場所に出現する。
空中に浮かんで綺麗な歌声を放ち、自らの居場所を知らせる。しかし、プレイヤーが近づくと周囲にたくさんのチャイムを残して消えてしまう。また、この時トゥインクルスライムが居た場所に拠点と行き来できるテレポーターが生まれる。テレポーターが機能するのは現実時間で日付が変わるまで。
チャイムはプレイヤーやスライムが触れると音が鳴る小さな球体で、専用の装置で音色を変更できる。様々な音階があり、難度は高いが作曲に挑戦するプレイヤーもいる。
ワールド
牧場
ふるさとから遠く離れた、
新生活の拠点。
主人公が営む牧場。最初から使える区画には8つの空き地と家、プリットマーケット等の設備が設置されている。
最初から使える区画の他にも、ケイブ、フォレスト、ラボ、ドックの4つの区画が購入できる。多数のスライムを飼うほど手狭になっていくので、将来的に新区画の解放は必須。
また、NPCからの副業イベントをこなすことで、オグデンの隠れ家、モチ・マイルズ邸、ビクターの研究所の3つも使用可能になる。
設備
牧場内の空き地には以下の設備を設置可能。
- ケージ
スライム飼育用のケージ。最序盤なら放し飼いでも別に良いが、放っておくとタールスライムが出たり勝手に海へダイブしたりするので必須同然。
最初のケージは壁が低くて屋根もなく、通常のスライムでも10匹詰めただけで簡単に逃げられる代物。脱走防止のためにも壁と屋根はアップグレードするべし。
自動給餌機やプリット回収機、スライムを大人しくさせるスピーカーなども増設できる。
- 畑
野菜や果物を育てる畑。育てたい作物をマシンに1つ放り込めば、一定周期で永久に収穫できる謎技術が使われている。スライム用のカカシや成長速度を早めるスプリンクラーなどのアップグレードが可能。
- 養鶏ケージ
養鶏用のケージ。単に繁殖させるならスライム用ケージでも良いが、ピヨピーの成長速度や繁殖速度を早めたりするアップグレードが購入できる。
- サイロ
アイテムを保管しておける倉庫。1つのポートにつき3つのスロットがあり、各スロットは300までアイテムを貯められる。ただし、スライムなどは保管できない。
ポートは最大4つまで増設可能。
- 焼却マシン
要らなくなったものを燃やせる装置。見るからに熱そうだが、触れてもダメージはない。
バキュームパックで吸引できるものは全て燃やせると言って差し支えなく、やろうと思えばスライムやピヨピーだって燃やせる。この人でなし!
海に捨てても同じことなので以前はほぼ無意味だったが、ファイアスライムが追加されてから需要が増した。
- 池
溜め池。アクアスライムの飼育や水の補給ができる。アップグレードは特に無し。
ドライリーフ
サンゴに覆われた大地。
昔は青い海の底。
今は黄金の太陽の下。
牧場のすぐ外に広がる、大昔は海底にあったサンゴ礁と思しき地域。地面は乾燥しており、植物はあまり生えていない。
地形は一見すると平坦だが、沿岸や崖の上などに気づきにくい場所に道があったりもする。
珍しい資源は少なく、生息するスライムの種類も少ないが、クルックウや野菜、果物は全域で満遍なく見つかり、食料調達には何かと便利。ゴルドスライムも全地域で最も多い。
インディゴ採石場
夢と消えた一大採掘プロジェクト
のなれの果て。
青紫の巨大水晶が所々に露出している山岳地帯。岩肌は鉱物の影響で紫色の模様が見られ、以前この鉱物の採掘事業が行われたが頓挫した。
ミネラル分が豊富な土壌は様々な珍しい野菜を育んでおり、ロックスライムやラジスライムといった野菜食のスライムも多く生息している。
高低差の激しい地形で、洞窟もいくつか点在。火山洞窟や火山島のような場所ではクリスタルスライムに出会える。
モスブランケット
岩の割れ目に咲く一輪の花の
ように、乾いた大地に広がる
エメラルド色の楽園。
巨木やコケ、背の高い草が生い茂る緑豊かな森林地帯。木々のこずえが海の霧を留めることで、乾燥したハルカーナには珍しい湿った気候を生んでいる。
主に入手できる資源は果物とニワトリで、生息するのもタビースライムやボムスライムなどの肉食系スライムが中心。巨大キノコ付近では運が良ければハンタースライムにも出会える。
花畑はハニースライムが顔を出す穏やかな場所である一方、北西のエリアは暴れハンターラルゴが多数生息する危険地帯となっている。迂闊に立ち入らないが身のため。
古代遺跡
失われたものは、
やがて発見され、そして再び
失われる。
インディゴ採石場とモスブランケットの両方から立ち寄れる、山奥に隠された遺跡。水道管など、大昔ハルカーナに住んでいたであろう知的生命の痕跡が色濃く残っている。
上層と下層の2つに分かれた独特な構造をしており、スイッチで扉を動かすことで各所の道が開いたり閉じたりする。
内部では謎の光球「エコー」やクァンタムスライム、絶えず存在する位置と時間を変えるフェーズレモンの木など、不可思議なものでひしめいている。これらは過去に遺跡内で起きた何らかの事象によって発生したらしいが、詳細は不明。
最奥部には……。
ルリ砂漠
灼熱の太陽の下にそそり立つ、
美しくも恐ろしい
虹色の巨人たち。
大きなガラス状の物体が聳える広大な砂漠。
全地域中最大の面積を誇り、随所に人工物が散見される。だが、動植物はおろかスライムもほとんど見られず、出現しても不機嫌状態。
牧場から遠く離れているとのことだが、周囲が海ではなく砂の海で囲われており、他の地域と同じ世界なのかさえ怪しい。
名前の由来ともなったガラスの構造物は、まるで炎がそのまま固まったように見える。実際これらは、過去にルリ砂漠で起きた太陽にまつわる破滅的な出来事で生まれたと考えられており、その際に地域全体も不毛の大地に変わり果ててしまったらしい。
今でも定期的に地面から激しく火柱が上がり、爆発する光や岩が噴き出す「ソーラーアノマリー」という現象が発生している。だが、そんな非常に過酷な環境でも、かつての姿を今に伝える場所が僅かながら存在する。
果たして、この地が豊かさを取り戻す日は来るのだろうか……?
ワイルド諸島
生きた化石に会える場所。
桜色の葉を茂らす巨大樹の森が広がる、サーベルラルゴの住処。諸島という名の通り、大きな島といくつかの小島で構成されている。
マップが使えないため位置は不明だが、諸島内の景色からモスブランケットに近いことが分かる。
オグデンの別荘にあるテレポーターから訪れることができるが、毎回どこに転送されるか分からない上、帰還用のポータルも自力で探さなければならない。
全域に大量の暴れスライムが出現し、プレイヤーは彼らの攻撃を掻い潜りながらクーカドバを集めることになる。
クーカドバが生える場所は毎回ランダム。地面だけでなく壁にも生えるのでくまなく探そう。
随所に設置されている緑色の装置はクーカ割りマシンと呼ばれ、サーベルスライムの泥団子を放り込むと中に入っているクーカドバを入手できる。
ラルゴ体しか居ないため他地域と比べてタールスライムが発生しやすく、ガジェットも設置不可能。
かなり探索しづらい土地だが、地形を把握すればクーカドバ集めをサクサクこなせるようになる。
ツルット谷
イチオシ観光スポット
(※入場にはモチ・マイルズの
許可が必要です)
モチの私有地で、クイックシルバースライムが唯一生息する谷。磁力で浮かぶ浮島と、日本庭園のような地面の模様が特徴的。
初心者向けコースと上級者向けコースの2つに分かれており、どちらもモチ・マイルズ邸のテレポーターからしか訪れられない。
地形はレーストラックのような構造で、電気ジェネレーターを起動すると谷のあちこちからクイックシルバースライムが出現し、コースを走り始める。プレイヤーは彼らを追いながら電気の弾を当て、プリット回収を行う。
各所にはエネルギーの回復や弾の補充、特殊弾を充填できるステーションが設置されており、ジェネレーターの起動時間を延長する緑のリングもある。
ジェネレーターは停止すると、再起動可能になるまで半日のクールタイムがかかる。短時間でプリットを集めるには、どのようなルートで巡れば多くのプリットを集められるか、どこで特殊弾を使うべきかなどを考える必要がある。
クイックシルバープリットの回収は自分でする必要はなく、上空に設置された人工衛星により自動で行われる。
スライミュレーション
ホンモノよりスグレモノ
(※仮想上の話です)
ハルカーナ星をモデルとした、ビクターが開発中の仮想現実空間。ドライリーフ、インディゴ採石場、モスブランケットの一部が再現されており、プレイヤーはアクセスする度に毎回ランダムな場所に出る。また、ここでは水以外のものを持ち込んだり、持ち帰ったりすることができない。
空間内ではバグスライムが他のスライムや物体に擬態しており、擬態を解くにはバキュームパックで吸引するか、空間内のどこかにあるデバッグスプレーを入手してかける必要がある。
入ってからしばらくすると空間上に黒い裂け目のようなものが広がり始め、そこから電子化したタールスライム*6のような実体が大量に出現し始める。さらに時間が経つとエリア内のどこかにある帰還ポータルが起動し、そこへ導く矢印が空中に表示される。
デジタールは現実のタールスライムと同じく、他のスライムを捕食して増える。弱点は水とデバッグスプレーだが、裂け目から無限湧きする上、こいつの攻撃を食らったり裂け目に触れたりするとダメージを受け、捕まえたバグスライムが数匹脱走してしまう。デジタールが出たら、すぐに帰還ポータルを目指そう。
スライム海
広大な水域。その正体は……水と
スライム質の化合物?遊泳厳禁。
当然、飲み水にも適さない。
ハルカーナ星全域を覆う海。スライムと同じ成分が含まれているらしい。
塩分濃度が高く、比重も大きいため入るとすぐに沈んでしまい、遊泳にも飲用にも適さない。もし落ちればノックアウト扱いになる。
ちなみにスライムは海に落ちても死ぬわけではなく、海流に乗って移動することで陸地の好きな所に再出現しているらしい。
追記・修正から目を背けてはいけない。絶対に。
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*1 直訳すると「新しい貨幣」。*2 厳密に言えば養鶏場で育てる必要はなく、クルックウとコケッコウが最低1羽ずつ近くに居るのが繁殖条件。
*3 ハンタースライムとのラルゴ体を除く
*4 有志が製作した、原種のサーベルスライムを追加するModはある。
*5 例外はラジゴルドのオーラ、ボムゴルドの破裂時の爆発、ハンターゴルドの透明化。
*6 英語版wikiでは「Digi Tarr(デジタール)」と呼称されている。
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