登録日:2022/01/15 Sat 19:15:22
更新日:2024/06/17 Mon 13:26:55NEW!
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SU-152(ロシア語: СУ-152 スー・ストー・ピヂスャード・ドヴァー)は、第二次世界大戦中にソビエト連邦で開発された自走砲である。
突撃砲に近い車種で、直射によるトーチカ破壊や対戦車戦闘を担当している。
◇開発経緯
ソ連は1941年まで、冬戦争休戦や別部隊との兵器に関する争いで固定戦闘室自走砲の開発,採用ができてなかった。その中独ソ戦が始まり、ドイツ軍の快進撃で大損害を負った。
「1両でも強力な戦車を‼できれば対戦車を‼」
当初、敵陣地へ火力投射する目的で作られたKV-2が対戦車戦に投入されて街路上の怪物事件など善戦するも、高い故障率と低い機動力、KV-1と混成状態で編成されたり戦場にバラバラに投入したりと戦術的な稚拙さから、その重装甲と大火力を十分活かせずソ連軍は押されていった。
元々無理のある設計をしていたのもあったKV-2の製造は打ち切られ、代わりになる戦車を開発設計することとなる……も、「固定戦闘室にいっぱい砲を乗せよう。多砲塔戦車がダメなら砲塔付けずにいっぱい乗せればいいんだ。」となんかズレた多砲塔戦車の影響がまだ残る代物だった。
ただこのKV-7は「76mm砲と45mm砲二つ」とか「76mm砲二つ」とかと確かにT-34やKV-1以上ではあるが火力が足りず、スターリンから
(スターリン)<いっぱいではなく、一個で強力な砲が必要だ。
...と軍事オンチにしてはまともな判断を出した。
それからティーガーの出現や火力支援不足で、即急に解決が図れた。
◇ハンター誕生
KV-1Sの車体を使い、152mm ML-20榴弾砲を搭載した。
特徴は砲の付け根、防盾がゴツイ かっこいい。
砲の152mm ML-20SはKV-2の砲より強力で前面装甲100mmのティーガーでも、貫通はしないが榴弾の爆発で粉砕が可能で、あのキングティーガーの装甲でも叩き割るほど。
と言われていたが、実際には対ベトン榴弾か徹甲榴弾を撃ち込んだ場合である。
対ベトン榴弾はティーガーIを目標にした場合、80mm厚の側面装甲板なら2000m以内、100mm厚の前面装甲板も近距離なら貫通させることが出来た。
1943年8月以降に配備された徹甲榴弾は対ベトン榴弾よりも優秀で、パンターやティーガーIIの傾斜装甲板も不貫通ながら損傷させることは可能だった。
ちなみにティーガーIIの標的試験で通常の榴弾も撃ち込まれたが、結果は車体機銃の脱落程度で、少数の被弾では装甲板の内面剥離も溶接部の破断も発生していない。
ただしパンターの側面装甲板は45mmと薄いため、試験では距離1200mの榴弾射撃で砲塔の破壊に成功し、実戦では50mm厚の側面装甲板を有するIV号突撃戦車も撃破している。
なお装甲は75mmと不十分で、砲弾搭載数も20発に限られるという欠点があった。
戦果
クルクス戦で12両のティーガー重戦車と7両のフェルディナント重駆逐戦車を破壊した(←!?)...と言われているが、ティーガーはシュルツェンを付けたⅣ号戦車*1だったり、フェルディナントはドイツでの自走砲を総評する名詞説が出ている。その一方少なくともパンターを一両撃破をしている事実がある。
この戦果によりズヴェロボーイ……野獣ハンターの異名を持つようになった。ただ戦後のソ連自走砲がグヴォズジーカ(カーネーション)とかアカーツィヤ(アカシア)とか植物から命名されているので「ズヴェロボーイもオトギリソウの方じゃね?」て声もある
また152mmという大きな火力は、建造物の破壊に適しており、戦車戦以外でも活躍できた。
ISU-152
ISU-152(ロシア語: ИСУ-152イー・スー・ストー・ピヂスャード・ドヴァー)は、生産終了するSU-152の後継機として作られた自走砲。
◇変更点
SU-152はKV-1Sを流用していたのに対し、ISUはISの車体を流用し、装甲が少し厚くなり天井の後ろ側がボルト止めにし誘爆対策をした。
◇戦果
バグラチオン作戦で本格的な活躍を出した。
SU-152でも言ったが、とにかく152mm砲が強力で、貫通に至らなかった場合でも戦車兵を負傷させたり故障で戦闘不能にするなどいい戦果を挙げている。
◇バリエーション・派生型
ISU-122
双子的存在。152mm砲の数が足りないときに代わりにIS-2と同じ主砲を搭載したもの。
ISU-152K
近代化改修型。T-54と同じエンジンに換装、車長キューポラを追加等々。
Object246,247
貫通力向上のため、長砲身152mm砲を搭載した試作車。246がBL-8砲、247がBL-10砲。
Object704
またISU-152 1945年型とも言う。ISU-152はISの車体を使っていたのに対し、IS-3の車体を利用したもの。
特徴がソ連自走砲の中でも防御に特化した車両である。特に防盾,主砲搭載部分が一番固く、装甲圧は320mmに達する。少し改良された152mm砲も搭載し、まさにソ連といった感じ。
だが、やっぱりというか欠点がある。車高が低く防御に傾斜装甲を周りに付けているので乗員に優しくない設計で、作業効率が悪いとなった(基本的にソ連戦車は、乗員に優しくないのだが...)
IS-3の部品を8割使っているので生産性が高いがすでにISU-152,ISU-122が多く配備されており、大戦も終わりに近い状況だったため、量産の価値があまりないとされてしまった。
大祖国と偉大な同志のために、12両のティーガー重戦車と7両のフェルディナント重駆逐戦車を倒してから追記修正お願いします。
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- 冒頭要る? -- 名無しさん (2022-01-16 02:28:29)
- 正直自分は要らんと思うので削除の提案なら自分は賛成 -- 名無しさん (2022-01-16 02:41:40)
- 冒頭部削除にもう一票 -- 名無しさん (2022-01-16 10:26:48)
- この項目に限った話じゃないけど淫夢要素は本当に要らない。この項目はまだマシだけど -- 名無しさん (2022-01-17 12:42:56)
- 戦車ではないと思うので項目名の(戦車)を外そうかと考えてますが異論はありますかね? -- 名無しさん (2022-01-19 15:38:44)
- 戦車であります 他に項目名が似ているのがなければ外してもどちらでも -- 名無しさん (2022-02-05 15:57:49)
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