登録日:2021/08/20 Fri 11:47:45
更新日:2024/06/03 Mon 13:42:07NEW!
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ダイの大冒険 フェンブレン 僧正 ビショップ 遊佐浩二 残酷 サディスト 異端児 全身凶器 魔王軍 禁呪生命体 金属生命体 オリハルコン リビング・ピース ハドラー親衛騎団 ドリル 弱い者いじめ 駒 生きている駒 刃物 バギクロス 0歳 完全無欠の狩人
我が名はフェンブレン!!!
親衛騎団の僧正にして完全無欠の狩人よ…!!!
フェンブレンとは、漫画「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」の登場人物である。
CV:遊佐浩二
●目次
概要
ハドラーの新たな親衛隊であるハドラー親衛騎団の一人。
大魔王バーンから与えられたオリハルコン製のチェスの駒に、かつてフレイザードを生み出した禁呪法を用いて作られた禁呪生命体。
その駒の内『僧正』から創られた戦士で、全体的にスマートかつ鋭角的な体型をしており、平べったい頭部と三日月を模した上半身の装甲が特徴。
性格
…他の親衛隊騎士団の連中はみんな騎士道精神あふれるやつばかりだ
だが ワシは違う あえて足並みを乱すことも無いと思い
普段は調子を合わせているが…
ワシは…残酷なのだ!!
「僧正」の称号の通り老人めいた言動が目立つが、魔王時代のハドラーの性格を受け継いでおり、本性は弱者をジワジワいたぶって弱者が苦しむ姿を嘲笑う、騎士道精神から外れた残酷なサディスト。
しかし卑怯者では無いことに注意されたし。ちなみに魔軍司令時代のハドラーも「残酷だが卑怯者ではない」とポップに評されている。
死の大地を偵察しバーンパレスの場所に感づいたチウ達獣王遊撃隊を始末しようとした際には、チウの「ぼくは隊長だぞっ!!隊長は部下を必死で守るものなのだあ!!!」という覚悟に対し嗜虐心も昂らせており、はるか格下相手のチウを「命乞いが聞きたい」という理由で嬲り続けていた。
そしていたぶることを愉しみながらも死が目前に迫っても命乞いひとつせず部下を背にして耐えていたチウに対し、とどめをさそうとする直前に「立派だよおまえは」と認める度量はあった。
加えて執念深い一面もあり、とある人物が自身に重傷を負わせた際には、屈辱と復讐心を忘れないために傷をそのままにしたまま戦いを挑む程の筋金入り。
「なによりも宿敵との決着を望む」という意味では、わりと超魔生物化したハドラーとよく似ている。
そして正面から戦っても勝てないであろう格上に対しては、正々堂々からはズレた策を弄することに躊躇いがないなどそういった部分では初期のハドラーらしい。
普段は周囲にきちんと調子を合わせているなど割と協調性は高く、抜け駆けに負い目を感じている描写もあることから外道というイメージは薄い。要は嗜虐趣味を拗らせているだけとも言える。
その協調性の高さもあり、本性を察していたかは不明だが他の親衛騎団の面々からも信頼されており、
ハドラーもフェンブレンの人格には自分の捨てたはずの虚栄心が反映されてしまったと省みていたものの、その誰もがフェンブレンの死を悼んでいた。
他にも敵であったヒュンケルも後にマキシマム戦でフェンブレンの人格を認める発言をしている。
同じハドラーの野心や残虐性を受け継いだ存在ではあっても、手柄にこだわるあまり味方まで手にかけようとするフレイザードとは明確に異なるといえる。
戦闘能力
心配いらん… 「痛い」と感じる前に… その首が飛んでいるッ!!!
親衛騎団全員に共通する特性として、オリハルコン製のボディによる圧倒的な防御力を物理攻撃・呪文の両方に対して備えている。
彼の肉体は8割以上が刃物でできており、彼が繰り出すパンチやキックはオリハルコン製の刃物による斬撃に等しい威力を持つ。
それどころか不用意に攻撃すればカウンターでダメージを負うばかりか武器まで簡単に切断されてしまう。
更に両腕がドリルのように高速回転し、単純な格闘での武器のみならず地中を高速で掘り進み奇襲を行える。
得意呪文はバギ系で、気流を操って周囲の者の身動きを封じながら切り刻むことも可能。
使用技
- バギクロス
バギ系の極大呪文。
水中で使えば渦潮と見紛う規模の水流を起こす事も可能。
- ツインソードピニング
フェンブレンの必殺技。
両腕の刃の先端を合わせ、体全体をドリルとして敵に突撃する。岩盤を容易に貫く程の破壊力を誇る。
『ツインソードスピニング』ではない。あと超電磁スピンって言うな
ピニングとは、チェスにおいて敵の駒を自分と敵のキングの直線上に挟んで動けなくする事を指す。
活躍
VS勇者パーティー
カール王国のサババにて、各国から集められた強者たちを蹂躙していたが、途中からダイのパーティーが到着。
当初はポップの杖を切り裂いてこの時期としては珍しく戦闘中にヘタレ顔をさせる*1など善戦していたが、ポップにトドメを刺そうとした時に勇者ノヴァが残り少ない闘気を込めた数本のナイフを投げ、フェンブレンの腕を刺して妨害。
更にシグマがクロコダインの新技『獣王激烈掌』によってあらゆる魔法を弾き返す『シャハルの鏡』を装備した左腕を失ってしまい、ポップはその隙を就いてメドローアを発動。
あわや全滅かと思われたが、ブロックがその巨体と重量を生かして全員を地中に押し込めており、何とか全滅は免れた。
VS獣王遊撃隊
我らの居城の入口は地上には無い!
だが それに気づいた以上… 生かして帰すわけにはいかん!!
ブロックやヒムやシグマが傷を負ったためハドラーに治療される中、フェンブレンは大きな傷はなかったのでハドラーの命令により死の大地南東の海岸へ出撃。
そこでチウが率いる獣王遊撃隊がバーンパレスの入り口である「魔宮の門」を発見したため、口封じをすべく戦闘を開始。バギ系呪文で獣王遊撃隊の退路を断ち、一方的に彼らをいたぶって悦に入るフェンブレンだったが、途中でゴメちゃんの体当たりにより顔の右半分がへこんでしまう。
これに怒りながら遊撃隊にトドメを刺そうとしたが、義憤に駆られたバランにより顔面を貫かれ、失明する程の重傷を負う。
「絶対にただではすまさんッ!!!」と恨み節を残しながらその場から撤退した。
VSバラン・ダイ
…悪いなみんな… この獲物だけは誰にも渡せないっ…!!
その後は失明したまま*2、律儀にも親衛騎団の紋章を返上したうえでハドラーの命令を無視、魔宮の門にて竜の騎士親子の前に立ち塞がった。
手始めにフェンブレンはバキクロスで凄まじい勢いの水流を巻き起こし、バランと真魔剛竜剣を引き離す事に成功。
そのまま「ツインソードピニング」でトドメを刺そうとするも、ダイの剣を抜いたダイによって真っ二つに切り裂かれてしまった。
な 何でワシより強い奴が世の中にこんなに…いやがるんだ… 気に…入らねえ…!
最期は自分より強い者が何人もいることに憤慨しながら爆散。親衛騎団の中で最初の脱落者となった。
余談
上述した通り「追い詰められたら策を弄する」という点が昔のハドラーと似通っており、ハドラー自身も彼のことを「捨てたはずの過去の己の名残」と言っていた。
他にも、宿敵と定めた相手には全てを捨ててまで戦いを挑む姿勢は間違いなくハドラーのそれである。
ただし策を弄するといっても「バランの実力は自分より上。正面から挑めば勝ち目はない」と潔く認めた上で、自分が戦って勝つために地の利や自身の能力を最大限に活かし、奇襲による一撃必殺を狙うという非常に理に適った策であり、ダイが横槍を入れなければバランに少なくとも重傷を与えられた可能性は高い。
これらはかつてのハドラーのように敵を侮ることもなく、ザボエラのように他者を利用するでもない、卑劣とは程遠い行動で、さらに死の間際でさえ彼の胸中にあったのは憤慨であり泣き言や命乞いの類は一切なかった事からも、サディストながらも戦いそのものに関しては親衛騎団の名に恥じないものだと言える。
チウはフェンブレン戦までは(特にポップに)かなり生意気な態度ばかりとっていた為、拷問シーンに「ざまぁw」と思った人も少なくなかったとか…。
そのチウもフェンブレン戦を境に生意気さが薄れ、精神的に大きく成長を遂げた。しかも巡り巡ってそのチウが後にヒムを助けるようになるのだから、縁とはわからないものである。
…悪いなアニヲタのみんな…この記事だけは誰にも編集させないっ…!!
あの時の荒らしを忘れぬために 項目への追記・修正の炎をたやさぬためにだっ!!!
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▷ コメント欄
- 自分の本性が仲間と少しズレてると自覚してるが足並みを乱したくないから普段は調子を合わせてる、って割とリアルでもあるケースだと思う -- 名無しさん (2021-08-20 12:09:45)
- ↑ようはフェンブレンって協調性あるってことだよね -- 名無しさん (2021-08-20 12:34:39)
- 虚栄心が表に出たとハドラーは思っているけど宿命の相手と自分の手で決着をつけたがる姿は正にハドラーそっくりだったと思う -- 名無しさん (2021-08-20 12:49:11)
- フェンブレンの「何でワシより強い奴が世の中にこんなにいやがるんだ」という台詞は、アバンダイヒュンケルマトリフポップと色んなキャラに煮え湯を飲まされてきた、ハドラーの心の声なのかもしれない。バランに敵愾心を抱くのもハドラーそっくり -- 名無しさん (2021-08-20 13:57:02)
- 色々フレイザードとの共通点を指摘されているが「必殺技を放つ最中にダイに一刀両断にされる」という末路は、やはり空裂斬でコアを真っ二つにされて敗北した彼と似ている。一方で「目の傷を戒めとして残す」というクロコダインの要素もあるが -- 名無しさん (2021-08-20 14:07:43)
- とはいえ遥かに格上の相手に全力でぶつかって行った為かサディストではあっても卑怯者という印象は無い -- 名無しさん (2021-08-20 15:14:04)
- 全身刃物でトイレ行ったあとケツはどうしてるんだろうか -- 名無しさん (2021-08-20 15:38:42)
- こいつが人間みたいに物を食うと思うのか?一応生命体になったヒムは食えなくもないみたいだったが。 -- 名無しさん (2021-08-20 15:49:49)
- ハドラー親衛隊の残虐担当みたいなキャラなのに上のコメントログのように擁護の声が色々出てくるのがいいよね。単純な残虐担当じゃなくてキャラが生きてる -- 名無しさん (2021-08-20 16:53:46)
- ファッション残虐とでも言ったらいいのかなぁ?敵をいたぶるくらいはアルビナスだってやってるし、町を壊滅させるのは全員でやってるし、かと言ってガルダンディーみたいに気分で町一つ焼いてくるみたいなこともしてないしなぁ。 -- 名無しさん (2021-08-20 18:07:03)
- やはり人格面で高潔な部分もあるのは大きいよね。これがザボエラだとどんなに擁護しようが「それはわかるが、人格ザボエラだしな…」になっちゃうし -- 名無しさん (2021-08-20 18:29:06)
- 変な性癖がある達人。結局、武道だなんだと言いつつ、武の本質は人を傷つける、殺める方法の追及で、だから好きなんでしょ?という話。 -- 名無しさん (2021-08-20 19:34:29)
- よく見ると口の周りの造形がヒゲを蓄えてるみたいだし、頭のデザインは日本の烏帽子や魔法使いの帽子っぽいから、『僧正』らしさもちゃんとあるんだよね。よく -- 名無しさん (2021-08-20 19:35:03)
- ちなみにピニングは敵の駒を自分と敵のキングの直線上に挟んで動けなくする事(動くとキングを取られてしまうので不可) -- 名無しさん (2021-08-20 23:31:27)
- しかしハドラー親衛騎団はみんなキャラがたっているのに比べ、バラン直属竜騎衆のキャラの薄さはなんなのか。まああのトリとトドのことなんだが -- 名無しさん (2021-08-21 00:55:43)
- 項目にも書いてあるけど確かに性格的に魔軍司令時代よりも魔王時代のハドラーに近いかも -- 名無しさん (2021-08-21 01:28:22)
- 水中バギクロスで動きを封じてからピニング撃てば良かったのになあ。スピンの前準備のタツマキみたく -- 名無しさん (2021-08-21 08:25:28)
- 再登場したアバン先生がハドラーのことを「彼は残虐な男ではあったが、卑劣ではなかった」と評していたけど、それがキレイに当てはまるのが彼だと思う 魔軍司令時代のフレイザードとは似ているようで全く違う部分がそこでもある -- 名無しさん (2021-08-21 10:54:21)
- ゴメちゃんの体当たりで顔がへこんだことも追記頼む 格下から傷をつけられて激昂するのはハドラーっぽくはないけど、『親からもらった大事な身体』に自分の油断で傷をつけられたのでまあキレるのはわかる -- 名無しさん (2021-08-21 11:48:12)
- ↑ 激昂したかはともかく、ハドラーも格下と思っていたダイの攻撃が自分に傷付けたのに驚いて始末しようとしたことがあるんで案外ハドラーの性格からは逸脱してないかもしれない -- 名無しさん (2021-08-21 21:25:00)
- ↑10ザボエラの場合、自分に傷を負わせた相手に雪辱戦挑みに行くなんてしなさそうだからなあ。その辺も結構な違いかも知れない -- 名無しさん (2021-08-21 22:23:44)
- ポップに指摘されてその場にフェンブレンだけ居ない事に遅れて気が付くアルビナスとヒム好き -- 名無しさん (2021-08-22 00:22:59)
- バランにかましたのも別に卑怯な戦法じゃなくて、「明確な格上だから、初見殺しのバクチに賭ける」っていう割り切った考えで好き。↑6 ダイ達も言ってたけど水中バギクロスはたぶん本人もまともに動けない状態になるから無理なんだと思う。あくまで先をとって場を荒らして押し切るっていうバクチ戦術のための行動 -- 名無しさん (2021-09-08 12:01:07)
- 相手を弱らすのだって立派な戦術だし前もって入念な準備をした上での結界呪法なんだからフレイザードだって卑怯者じゃないだろうに… -- 名無しさん (2021-09-12 06:19:10)
- 口調からしてもっと年配キャラかと思ったが意外とイケボで驚き -- 名無しさん (2021-09-12 11:11:54)
- 元祖イカトンボキャラを、本家イカトンボやった遊佐さんがやるのも何かの縁だよね。 -- 名無しさん (2021-09-12 11:34:11)
- 格上相手には初手で最大の必殺技を、という戦法は後にダイも実行してるな。結果も一緒だったが・・・ -- 名無しさん (2021-09-16 22:12:35)
- フェンブレンが親衛騎団のエンブレムを捨てるのは、フレイザードが暴魔のメダルを捨てるのと似ている。親衛騎団の誰よりも早く「駒」という立場から脱却して、独自のアイデンティティを確立したと言えなくもない。持ち前の「鋭さ」からそこまで到ったのか、眼を潰されて逆に真理に開眼したのかも -- 名無しさん (2021-10-12 23:20:24)
- あのフェンブレンにチウがやられてるシーンを見て喜んでたヤツなんていたのかよ・・・・・・。 そいつらはフェンブレンをとやかく言えないくらい悪趣味だな。 チウの普段の態度はどうあれ、あのシーンじゃ仲間を守るために勇敢に戦ってたのに、それが胸を刺されて血が流れてるのを見て「ざまぁw」と思うとか、いくら漫画の話とはいえ、まともじゃねーわ -- 名無しさん (2021-10-12 23:35:06)
- フェンブレンは、バランとダイふたりを相手に戦いを挑む漢だからな…あの腹の座り方は凄いと思う -- 名無しさん (2021-10-14 19:27:28)
- ピニングって単語あるんだ。知らなかった -- 名無しさん (2021-10-25 21:45:28)
- やられた際も闘いに横槍を入れられたことは恨み言ひとつ言わず、自分より強い奴の多さにだけ憤る潔さが格好いいと思う。 -- 名無しさん (2022-05-03 11:41:23)
- 残酷だが卑怯では無いせいか貶められる事もない、寧ろ全力であのバランを殺しにかかったことを評価されている -- 名無しさん (2022-05-11 15:42:35)
- ピニングって単語あったんだ -- 名無しさん (2022-09-04 23:22:12)
#comment
*2 ハドラーに直して貰う事も出来たが、敢えてそのままで
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