残響楽団(Library Of Ruina)

ページ名:残響楽団_Library Of Ruina_

登録日:2021/8/16 (月曜日) 12:10:57
更新日:2024/06/03 Mon 13:36:43NEW!
所要時間:約 34 分で読めます



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library of ruina ボスラッシュ ねじれ マジキチ 悪の組織 都市の星 アンジェリカ 所要時間30分以上の項目 アルガリア 都市悪夢 都市疾病 主人公勢力みたいな遣り取りをする凶悪な悪の組織 外道主人公とそのパーティーを純粋に敵ナイズしたらこう見えます 汚すぎるリトルバスターズ





ここに居る団員たちは
都市に浸食された人間なんかじゃない。


捨てられたり、後ろ指差されたり……
大切なものを奪われ、苦痛と哀しみに悶えながらも……。


その深くも昏い場所から
執念深く這い上がってきて
本当の自分の姿に変わった者たち……。


真の力は汚くて、深い絶望の中でのみ
引き出すことができるから……。


これより美しいものがあるかな。そう思わない?




残響楽団ざんきょうがくだんとは、ゲーム「Library Of Ruina」に登場する組織である。
ストーリーの核心に関わる組織のため、ネタバレ注意。



【概要】

特色フィクサー、「青い残響/アルガリア」によって集められた9名と、その傘下によって構成された組織。
幹部は全員が[[「ねじれ」>ねじれ(Lobotomy Corporationシリーズ)]]*1でありながら理性を持ったイレギュラーな存在。
そのため幹部一人ひとりが都市の星級の脅威度を持ち、常人には理解できない価値観や人生哲学を持っている。
メンバーのグレタ曰く、「(ねじれを)飲むか、飲まれるか、その境界線で綱渡りしている」とのこと。ねじれとEGOの境界線とも言えるかもしれない。
また、全員が「心の中のあの人」の声を聞いており、その言葉に導かれるように行動している。
その目的は都市を変えるために、ピアニスト*2を超える「演奏」を行うこと。
そのためにはアンジェラ同様「たった一つの完全なる本」が必要だったため、図書館に様々なゲストを送っていた。
上記のアルガリアの言葉に由来すれば『昏い場所から執念深く這い上がり、本当の自分の姿に変わった者たち』同士故か、それぞれの構成員がそれぞれの在り方を尊重し合う傾向がある。
また、幕間を見る限りでもメンバー間の仲は良好でそれぞれが大小はあれど仲間意識を強く持っている模様。
アルガリア自身も『良い仲間に恵まれた』、『俺達は仲が良い』と作中で何度も言及する等、構成員に対して思い入れは強い。



【構成員】


『泣く子』フィリップ


この世に永遠なものはないんです。
いつか自分の手から離れるものですからね。


赤子、天使をモチーフにしたねじれ。担当はチェロ。
口が切り離された手で覆われており、顔全体に手のしわの様な跡が刻まれている。誰が呼んだか焼き餃子


V市に突如現れ泣き叫びながら炎を放ち続け、数万人の死傷者を出したねじれ。リウ南部一課による捕獲作戦が実行されたが、青い残響と8時のサーカスによる妨害がなされ、作戦は失敗。以後正式に楽団員となり、落着きを見せた姿になる。


愛や財産、友情も全ては意味がなく、人や社会を超越した先にこそ価値があるという虚無主義的な価値観を持ち合わせており、口数も少ない。


元々はしがない5級フィクサーで図書館に幾度も挑み、その度に師や仲間を失い、時にはEGOも発現させた。しかし、後述する団員の1人、オズワルドの幻覚とプルートの甘言に堕ち、「心の中のあの人」の声を受け止めてしまい、「泣く子」として生まれ変わってしまった。
熱線、熱波を放ち、拳や長棒に炎をまとわせ戦闘を行う。
人間時代、及びねじれになりたての彼については個別項目を参照。



『歯車の教団』エイリーン


本当に歯車は悪いものなのんでしょうか?
問題は自ら歯車ではないと否定することです。


歯車をモチーフにしたねじれ。担当はハープ。
都市の人間は誰しもが歯車であり、自らの歯車としての役割を理解し、その役割を全うすることこそが至上の喜びと考える教団、「歯車の教団」の教祖。


たびたび裏路地に出現し、「捨て犬」などの下位「組織」の構成員を信者に変えたり、相談に来た一般人を改造するなどの活動を行い、都市疾病に指定されていた。
集会中に「終止符事務所」に襲撃を受けたが、そこをアルガリアに救われ、それ以来彼を妄信している。


あるフィクサーに殺害された父の研究を引継ぎ、人を物理的に歯車に変える技術を持つ。
体から歯車を生やし、肉体を改造した「歯車の信徒」と呼ばれる信者たちを連れている。
さらに自身には「考えの歯車」と呼ばれる歯車を後頭部に取り付け、疑似的な予知能力を持つ。
本人も信者も純粋な善意で活動しているのがなんとも恐ろしい。


外見は儚げなブロンドの少女であり、真っ白なフェイスベールを被っている。残響楽団の癒し枠
入団後はねじれが進行し、露出が減り、フェイスベールというより、被り物の様になった。


『8人のシェフ』グレタ


調理法がどうあれ!
料理さえ美味しければそれでいいってこと!



サメをモチーフとしたねじれ。担当はパーカッション。
最高の料理を作り出し、それを食すことを目的とする集団、「8人のシェフ」の1人。
え?なんでそんな善良そうなシェフたちが都市の星かって?そりゃ材料が
コック帽子を被ったホオジロザメの顔をしており、手の甲や頭頂部にも口腔がある。
外見に反して性別は女性。


圧倒的フィジカルとウォーハンマーに似た調理器具でまるで相手を料理するかのように戦う。
強面な外見と人間すら調理する狂気に反し、『人を調理する事に一切の呵責が無い』事を除けば残響楽団の中でも良識的な人物であり、肝っ玉母さん的な性格と都市最高位の料理技術から中々メンバーからなつかれている。
オズワルドとは別ベクトルの残響楽団のムードメーカーであると言えるだろう。
なお、『8人のシェフ』という異名の通り彼女と同じ異名を持つ料理人は他に7人いる…のだが、
美食を極めようとした結果他の7人全員が『自分で自分の肉体をフルコースにして調理して自滅』
といったあまりにも狂気的な死に様を晒して一人グレタを残し、全滅している。
そのため『8人のシェフ』の異名は事実上唯一の生き残りであるグレタのものとなっている。


『ブレーメンの音楽隊』ブレメン


コッコゴッ!!キャンキャンコッヒィ!!!!
イヒヒンキャンヒヒィン~!!



グリム童話、ブレーメンの音楽隊をモチーフとしたねじれ。担当はホルン、チューバ、トロンボーン。
ピアニストの演奏に感銘を受け、究極の演奏を行うため結成された組織、「ブレーメンの音楽隊」
その主要メンバーだったコッコヒーホーワウの三名が合体する形で生まれた。
なんでただの音楽隊が都市疾病かって?そりゃ楽器の材料がまた…
頭部は犬、ロバ、ニワトリの頭を無理やりねじって一つにしたかのように変形しており、
そのためかまともに発言することができず、犬、ロバ、ニワトリの鳴き声を混ぜたようにうなることしかできない。一応言語能力はあり、会話は理解している模様。
虹色の杖による打撃の他、胸部から金管楽器を突き出し、音波、衝撃波を発生させ攻撃する。
ただグレタ同様彼にとってはあくまで「演奏」しているだけかもしれない。
なお、過去に彼らは演奏後の聴衆の成れの果てを再利用する形で、人肉卸売もやっていたそうな。ピエール&ジャックは彼らから安価で購入した「クズ肉(※元人間)」を素材にソーセージを作っていたとか。



『8時のサーカス』オズワルド


ここは生臭い都市の人に
笑いをお届けする8時のサーカスでございます!


ピエロをモチーフとしたねじれ。楽器はクラリネット。
「ライオンさん」や「人魚さん」、ピエロたちによるショーで都市の人達を笑顔にするサーカス団、8時のサーカスの団長。
サーカス団がなんで都市悪夢かって?怪物じみた容貌のサーカス団員も元は……
半身がハーレクインチェック柄の全身タイツに、ピエロハットという如何にもな外見。
独特の比喩と奇妙な抑揚の話し方が特徴的。あんれまぁ!
巣や裏路地にゲリラ的に出撃し、居合わせた民間人や駆け付けたフィクサーにファンタスティックなサーカスを開演し、心を揺さぶり、花開かせることが出来れば団員として加入させサーカスを拡大させてきた。
本人にずば抜けた強さがあるわけではないが、人間を改造する能力に長けており、幻覚、洗脳の能力も併せ持つ。
一般人を言葉巧みに誘導し、都市悪夢級の怪物に変え、図書館に送り込んだ。
しかし、どんな姿や加入の仕方をしても団員想いなのは事実であり、オズワルド含め、改造されたピエロやサーカス団員たちも幸せそうなのが余計に狂気的。
最初は残響楽団の活動をサーカスの一環・延長線上だと思って行動した結果、結構な皺寄せを楽団に食らわせてしまい、オズワルド自身も後に反省している事になっていたそうだが、現在では搦め手の使い手として優秀な事やサーカス団員としてムードメーカーとして振る舞う事からプルートからすれば『良い思い出』となっているとの事。



『狼の時間』ターニャ


私は力が全ての世界を望む。
そのために団長の旦那を手伝うんだ。



狼、ジャッカルをモチーフとしたねじれ。楽器はヴィオラ。
いわゆる獣人的な外見をしており、常にパイプを咥えた女性。プロムンはすぐ性癖を壊しに来やがる
もともと中指の幹部であったが、あるフィクサーに正当な理由もなく蹂躙され、組織を崩壊させられたが、逆にねじれとなってからは、己の思うがままに力を振るっている。
「掃除屋」への襲撃や、崩壊した旧lobotomy社の巣で地上げをしていた黒雲会からヌオーヴォ生地を奪取し、その残党を図書館に送り込んだ。
「強さこそが全て」と典型的な弱肉強食の思想を持ち、その発想に相応しく楽団随一の戦闘力を誇る。
しかし、だからといって弱者の存在を否定するわけでもなく、光の種シナリオの傲慢さを指摘したり、聡明さはうかがえる。
指に所属していた過去を持つ故か本能に忠実な他の団員を抑える立ち振る舞いをしており、その上で釘を刺した後に支障が無ければ楽団員の楽しみ*3を肯定し期待する等裏社会の住人として場慣れした余裕を見せている。



『人形師』ゼホン


俺は人生に選択肢なんて最初からなかったって思うんだ。
だれかが見えない糸で終わらない人形遊びをしてるんだろうな。
じゃあ、だから始めてみようか。軽い人形遊びを。



マリオネットをモチーフとしたねじれ。楽器は第一ヴァイオリン。
頭部が金属製の多角形状に変形し、各面に赤い眼が取り付けられている。サイコロマンとか言ってはいけない


人や死体を人形として改造、操作する技術を持ち、最終的には都市の星に指定された。
息子を事故で無くしており、その技術は息子を蘇らせるために研究していた。
息子を蘇生させても、人格や意思もなく人形としてよみがえらせてもそれは自己満足でしかないと理解しながらも、研究を続けていた。


しかし、完成させる直前にあるフィクサーに研究所ごとすべてを破壊された過去を持つ。
金持ちを、延いては都市そのものを強く憎んでおり、Warp列車一等席の乗客をその神経と意識を残したまま人形に変え、図書館に送り込んだ。
一等席以外の乗客についても後述のエレナと共に志願者たち*4を改造し、肉塊のバケモノへと作り変えている。
また上記の発言や行動にしても、都市や自身に対してある種の諦めを抱えており、皮肉屋的な一面もあるようだ。


実験には既に死んでいた裏路地の子どもたちの死体を使い、その子たちの親になら裁かれてもいいと発言しており、吹っ切れて思うが儘に、或いは開き直ったねじれの多い楽団員の中では人間臭い面が多い。
それ故なのか、アルガリアからは事実上全てを奪ったフィクサーへの復讐への一番槍を任されており、特に『あるフィクサー』への復讐をフォーカスされている。



『血染めの夜』エレナ


私はただ殺すだけだ。
時がたつにつれ段々とカラカラにただ乾いていくこの欲望をどうにか解決するために。




吸血鬼のねじれ。楽器は第2バイオリン。
牙や黒ずんだ半身など、吸血鬼的な特徴は多いが、人外まみれの楽団員の中では比較的に人に近い外見をしている。都市に古くから存在していた吸血鬼の1人。


大多数のねじれが「白夜」、「黒昼」の後に生まれたのに対し、それ以前から存在していた。
彼女自身も『屋敷』によって吸血鬼に変えられた、いわゆる眷属的な個体であるため、他のねじれとは一線を画している。さらに都市に存在するほかの吸血鬼が秘密裏に行動し、契約や管理のもと活動するのに対し、表立ってフィクサーや協会と闘い飢えを満たしたという点を含み、イレギュラーだらけな人物。
ねじれと言うより、吸血鬼という人とは違う別種の生命体と考える方が自然か。
広義的な意味としての幻想体と捉えるべきかもしれない。


能力も吸血鬼らしく、血を支配することで死体、人体を改造し眷属を生み出すことができる。
かつては都市の星に指定され幾人ものフィクサーを葬ったが、二年にわたる激闘の末、チャールズ事務所のフィクサー2人組に敗れ息をひそめていた。


作中では人形師と共に変装してWarp列車に乗り込み、乗客を改造し図書館に送り込んだ。
彼女も人と吸血鬼の境で葛藤した時期があり、そこを乗り越えた上で欲望のまま生きることを肯定している。
その背景や能力から人形師とは通ずるものがあるようだ。


『昨日の約束』プルート


わたくしどもは境界に立ち、
答えを求める求道者であり、芸術家でもあります。


悪魔がモチーフのねじれ。楽器はオルガン。
モノクルにシルクハットにステッキと、紳士的な恰好をした骸骨。トークウィンドウでわかりにくいが、尻尾も生えている。発言も礼儀正しく、執事のような所作を感じさせる。
自身と契約を結んだ相手が契約内容に違反した場合、相手から所持品全てを奪うことができ、「昨日の約束」と呼ぶ能力を持つ。
この所持品は臓器等の肉体そのものを含んでおり、彼との契約を破った時点で生殺与奪の権利を奪われることになる。
さらに相手の自発的な約束と願いの心をリソースとして現実を改変する魔法と呼ばれる作中屈指の強力な能力を持っている。
例を挙げると、

  • 人体の改造
  • 長距離のテレポート
  • 結界術
  • 物体の修復
  • 変装術
  • 体感時間の操作
  • 相手の分身の構築
  • 発光する巨大な腕による攻撃

リソースが曖昧であるためかこのように、「翼」や「工房」も真っ青になるほど多彩かつ万能な能力を持つ。
その能力を生かし、団員集めや「外郭」の探査など、団長との行動が多く、副長的な役割を担う。
仰々しく説明したが、実際の契約書の内容は、と言うと重要事項は小さく書いてあったり曖昧に書かれていたり、子ども騙しな内容ばかり。紳士的な外見とは裏腹に幼稚な手が多い。
とはいっても、これらの例は都市では常套手段であり、「翼」との契約書ですらザラにあること。
彼自身、ある事務所のフィクサーとの契約で半ば騙される形でフィクサーとしての立場を全て失った過去を持つ。それも原因は契約書の記載一つの些細な問題であり、都市の業の深さを物語っている*5


『青い残響』アルガリア


じきに都市を響かせる演奏は俺が生きる意味を見つけた演奏であり.....
俺の人生の証明になるんだ。


残響楽団の団長にして、最上位の称号、特色に定められたフィクサー。担当は指揮。39歳。
基本的にいつもニコニコしているが言動は完全にぶっ壊れており、ねじれ以外のメンツとは会話が成立しない域に達している。
と、同時に、この錚々たる楽団員をまとめるカリスマ、そして狂気も持つ。通称「青いキチガイ」


もともとは称号通り優れたフィクサーだったが、「ピアニスト」の一件で自らの生きる意味でもあった妹を失い、「演奏」を行うことを決意する。
実の師であり、同じ特色フィクサー「紫の涙」の助言を受けて「たった一つの完全なる本」を完成させるため、様々なゲストを図書館に送った張本人。
ありとあらゆる遠距離攻撃を無効化し、音符のような巨大な鎌を超振動で震わせ、舞うように戦う。
技も「ラルゴ」、「アレグロ」と音楽関係のものが多い。


そして、ついに「たった一つの完全なる本」が完成し…?








※以下はネタバレを多数含みます。





招かれざる客

コンコン…


コンコン…


ドゴォン!!



ヒヒィ~ン、ゴッ、コッコッ!!!キャ~ン!!キャンキャンキャン!!!


叩けよ。さらば開かれん!


馬鹿に力だけはあるんだから。


「カッカッ!料理は結局体力勝負なんだよ!」


うるさくしすぎると、ゲストとして向かい入れてくれないかもしれませんよ。


じゃあそのまま突っ込んで壊すしかないだろ。


ここが図書館ですね~!噂には聞いていたけど初めて来ましたよ!


オズワルドは粗末な場所で長い間サーカスをしていらっしゃいましたよね…


それはそうと…
今日は誰もお迎えしてくれないんだね?


……あんたたち正気?力づくでこじ開けて入ってくるとか。



黒い沈黙の正体も明らかになり、招待状もなしにドアを突き破って侵入してきた残響楽団。
それは「図書館」が実体化した何よりの証拠でもあり、
ついに「たった一つの完全なる本」が完成したことを意味した。


そしてアルガリアは語りだす。
図書館の本を奪うときが来たこと。
大切な人を連れて来たこと。


最後まで逢えないラブストーリーは……凄く胸が苦しくなるだろ?

だから特別に、一緒に来ることにしたんだ。


そして彼が見せたものは一体の「人形」だった。
そう、彼の妹にして、ローランの最愛の人、アンジェリカの人形だった。


ここでついにアルガリアの妹とローランの恋人アンジェリカが同一人物だと判明する。薄々気づいてた
それと同時にアンジェリカを奪った「災害」の正体がピアニストであり、
ローランの最大の復讐の相手こそがアンジェラだったことも知らされる。
何も知らなかったアンジェラに、全てを耐えてきたローランに、二人を笑い出す団員たち。


さらに団員たちは語りだす。
ローランが黒い沈黙として暴れまわっていたころ、無差別に潰した組織や殺した人物は
団員にとっての大切な家族だったこと、アンジェリカへの冒涜はその復讐でもあったことを告げる。


ローランと楽団員、互いに抱えてきた全てを告げ、ついに残響楽団と図書館の総力戦が始まる



【接待:招かれざる客】

ここでの接待は通常の接待と大きく異なる。
まず、各階層に一組の楽団員のゲストが現れる。
下層(歴史の階、技術科学の階、文学の階、芸術の階)
中層(自然科学の階、言語の階、社会科学の階)
上層(哲学の階、宗教の階)
の順番で接待を開始する。
そして接待中は本の焼却、ほかのゲストの接待が出来なくなる。
さらに、各層(下層、中層、上層)をクリアするまでコアページとバトルページの再使用ができなくなる。
例を挙げると、最初の歴史の階の接待で「シャオ」と「紫の涙」のデッキを使えば芸術の階をクリアするまで
そのコアページとバトルページは使えなくなる。
そのためパーティーの構築を制限され、
強力なコアページやバトルページで無理やり突破することもできなくなる。


  • 「一つの階に強力なコアページを使いすぎて詰んだ!」

という時は「勝利状況のリセット」で使うコアページを選びなおせる。

  • 「ちゃんと周回しなかったからバトルページが足りない!」

こんな時は「接待を放棄」を押して、戦力を整えよう。特に「戦闘準備」と「卦脚」は集めとけ


正し、接待を放棄すると倒した残響楽団の状況がリセットされるためそこの判断はお早めに。




歴史の階:泣く子/フィリップ

これ以上話すこともないでしょう。


だいぶイメチェンしたフィリップ君。
シンプルなギミックに高いステータスと、残響楽団の連戦のチュートリアルのような相手。
これは楽団全員に共通するが、パッシブ「ヌオーヴォ生地」によって「攻撃で受けるダメージ・混乱ダメージ量を1-2減少」という効果を持つため、見た目以上に耐久値は高い。
当然「揺らぎ」も持っているので、相手の光やバトルページに影響を与えるEGOページは効果が薄い。


+ 所持パッシブ-
  • 火傷が15以上ある場合は混乱耐性が「普通」になり、ダメージ量が増える「過熱」
  • 自身は火傷によるダメージを受けない「冷え切った心」状態異常をリセットしながら、耐性を変える「沸き上がる心」
  • 大量の火傷を付与する「火種が残った剣」「ギラギラ燃える剣」「灼熱の剣」
  • 火傷を付与しながら徐々に威力を上げていく「激情」

などなど。



+ 接待の流れ-

〈第一段階〉

……悪い感情を抱いているわけではありません。

オーソドックスな火傷効果。適切にマッチを取って、今のうちに感情レベルを貯めておきたい。
このバフページに気を付けるくらいか。

猛烈な勢い戦闘開始、次の幕にパワー2を得て、付与する火傷の値+2反撃(守備)4-7マッチ勝利、互いに火傷1付与
反撃(斬撃)3‐7的中、火傷1付与
3‐7

〈第二段階〉

僕と違ってあなたたちは何も変わってません


取り巻きとして「口を覆った子」を呼び出してくる。あの天使の彫刻、まだあるんですね。
さらに以下の強力な遠距離ページとデバフページを使用し始めるので、とっとと取り巻きを倒しちゃおう。
逆にここでもたつくと、どんどん追い詰められジリ貧となりやすい。

拘束回避3-9~
貫通8‐10的中、次の幕に虚弱、武装解除、束縛を2ずつ付与
反撃(守備)4-8マッチ勝利、たがいに火傷を1付与
3‐8

悲しみの傷貫通3-7
4-8
6-10
反撃(守備)3‐7

〈第三段階〉

いつか自分のそばを離れることに未練が無いことを……。


パッシブにより威力は上がり、強力なバフページ、デバフページをフル活用するようになった上に、

再び燃えたぎる一撃貫通12~20的中時、相手に火傷5付与
灼熱の絶望広域攻撃‐個別貫通4-6
8‐14的中、相手に火傷3付与

いよいよ2つの必殺ページを使用してくる。逆に耐性は「脆弱」までおちるので、再び燃え上がった彼にトドメをさそう。



回復手段と火傷付与のキャラクターが効果的。リウ協会のシャオ、セシルがおススメ。
なお火傷は幕の終了時に値が2/3(端数切り捨て)になるため、火傷を23以上付与してから幕を終了しないと幕の開始時に火傷が15以上にならないので注意。


序盤は攻撃が比較的緩いため、火傷に耐性があり長期戦に強い「シャオのページ」で4コストの強力なページである「燃え上がる感情」を幻想体ページ「幸せな思い出」でコストを下げる戦法でソロクリアも可能。
再使用不可の制限を受けやすい下層の他階層の攻略が格段に楽になるため、狙ってみるのもよいだろう。


技術科学の階:歯車の教団/エイリーン


あの方のために、歯車たちは回る準備を終えました。


信徒4名を連れて来たエイリーンちゃん。
本人が遠距離ページで信者をサポートしながら戦うことになる。
必殺の広域ページと回避ページと煙のギミックが特徴的。


+ 所持パッシブ-

  • 「考えの歯車:指定」-取り巻きはエイリーンを最後に攻撃した敵を一斉に攻撃する。
  • 「考えの歯車:予知」-一方攻撃を受けるときに回避ダイス(5-10)で回避する

戦闘のサポートとなる考えの歯車、

  • 「肉の歯車:死」 ー信者が死亡した次の幕と、段階が移行した最初の幕に広域を使う
  • 「肉の歯車:配役」ー信者が一体やられると混乱抵抗値が四分の一削れる
  • 「肉の歯車:生産」ーフェーズごとに信者を用意する

信者のための肉の歯車、

  • 「信者たちの熱望」ー信者が全滅すれば次の幕に全員復活する
  • 「信者たちの信望」ー体力が一定量減ると段階が移行する

後はギミック用のパッシブとなっている。
なぜか揺らぎがないので、たまに光が足りなくなってるのはご愛敬


+ 接待の流れ-

〈第一段階〉

私たちはあの方の指揮に合わせて動きます


5対5の戦いになるが、歯車の信徒は速度ダイスが1つしかないので、マッチはとりやすい。
エイリーンの攻撃は放っておくと結構な被害になるので、適当な守備ダイスもちのカードで受けておこう。
信徒を倒して、混乱したスキに本体のエイリーンに攻撃を叩き込むのが基本。
但し、信徒が倒されるたびに以下の必殺ページを使用する。

「考えの歯車:洗脳」広域攻撃-合算貫通5~10
14~20次の幕に「行動不能」を付与

合算なので避けやすくはあるが、一発でもヒットすると次幕に行動不能になってしまうので極力回避したい。
さらにそれと合わせて信者へのバフページを使用する。

肉の歯車強化信者にパワー2を付与
鼓舞体力を10回復
加速クイック2を付与

これと広域が合わさり、雑に信者やエイリーンとマッチを取っていると、
広域で戦力が削れる→強化された信者の攻撃を受けきれなくなる→EGOページで無理やり突破する→次の広域が受けれなくなる…と悪循環に陥ってしまう。
こちらも広域ページを上手く使って信徒を同時に倒すよう心掛けよう。
パワーを上げてEGOページ「グラインダーMK5ー2」や同化「魔弾の射手」で一掃すると気持ちいい。
体力350まで削った時点で段階が移行。とはいえ仕切り直されるだけでやることは変わらない。


〈第二段階〉

今からでもあなたの歯車を見つけて差し上げます…


開始時にいきなり広域をぶっ放してくるが、こちらもいきなり信者を倒すとまた次の幕に広域を打たれるので、
適当に調整しとこう。150まで削れば最終フェーズへ。
〈第三段階〉

歯車に……感謝を……


ここまで5人で来れていればもう心配することはない。EGOページの乱射でゲームセットだ。
なお、信者が倒された瞬間に抵抗値が減るので、先に広域を撃って信者を倒せば、エイリーンが広域を打つ前に混乱させることができる。





文学の階:八人のシェフ/グレタ


カッカッカ!じゃあ下ごしらえを始めようか?


圧倒的耐久を誇るシェフ。
混乱状態にならず、おまけに体力は1000もある。
デバフページを駆使しながら、出血を付与してじわじわとこちらを削ってくる。
さらにギミックで味方の拘束と体力回復も同時に行ってくる下層の難敵。
パッシブもバトルページも強力なものばかり。


+ バケモノみたいなパッシブ-
  • 「再生細胞」-専用バフ「抵抗」の数だけ状態異常を無効化。オマケに5幕ごとに状態異常をリセット。
  • 「サメ肌」常に保護3を得る。一応出血状態の時ダメージ+3。
  • 「残虐非道」混乱状態にならない。代わりに0になったとき100ダメージ。ただしパワー1を得るうえ、そもそも混乱抵抗値が500もある。
  • 「硬さ」「狂暴化」3割までのダメージブレーキと段階移行時に肉を倒すことで体力回復とパワーを得る。

大半が耐久用のパッシブの上にこれに「ヌオーヴォ生地」がのる鬼畜仕様。


+ 料理の流れ-

凄く興味深い材料だねぇ!


出血を付与する「味付け」「みじん切り」などこちらを料理するようなバトルページで闘う。
さらに用意した「肉」を攻撃して体力を回復してくるのが厄介。
フェーズ移行したり、それを避けようと肉を先に攻撃したり、広域を使ったりして倒すと、「捕獲」という味方一人を肉に変えるページを使用。
挙句の果てに、肉に対して

食事~貫通100‐100的中、体力20回復

とかいう「大切断・縦」もビックリのクソデカ数値を出してくる。当然、「肉」、もとい司書は即死。
そのため、先に肉を攻撃したり、マッチを奪って司書を救わなければならない。
頭数を一つ減らされた上でこれを要求してくるんだからヒドイ。
幸い、混乱にさえすれば即時救出扱いになり、体力は80固定なので場合によってはむしろ回復することも。



専用デッキを組むことを強く推奨する。あるプレイヤーは40幕かけてジリ貧で負けた。
相手は行動回数も多く、敵はグレタ一体なので「出血」がかなり刺さる。
出血といえば「一級フィクサー、ドンファン」や「紫の涙」のバトルページに加え、「黒雲会」コアのパッシブあたりだろうか。状態異常漬けにするなら「電気ショック」もおススメ。
特にEGOページ「血色の欲望」は真っ先に取得し、出血ダメージでゴッソリ削りたい。




芸術の階:ブレーメンの音楽隊/ブレーメン


ヒィイ~ン!!、コココ~ッ、キャンキャン!


他の楽団員から部下を借りてきたようで、「人魚さん」「歯車の信徒」「人形」を連れている。
余計ボッチに見えるとか言ってはいけない


+ 所持パッシブ-

要約すると

  • 「キャンキャン!コッ?ヒィイン~!」-打撃攻撃時に混乱ダメージを追加。

  • 演奏の時間-ヒーホー、ワウ、コッコのデッキを使い分ける。
  • 3つの頭-ダイス3つが頭それぞれの専用のページになる。
  • 破壊された頭-混乱するとそのときの頭が破壊される。

統率不可能な演奏-頭が全部破壊されると混乱しなくなるし、広域を打った後、脆弱になる。



+ 演奏の流れ-

主なバトルページは
虚弱をばらまく「暗い音楽の聖地」「爆発する旋律」
パワーを付与する「力強い腱の音」「永遠に忘れられぬ旋律」
両方発動する「協奏」
これらで味方を強化しつつ、こちらにデバフを撒いてくる。
追い詰められると必殺の広域ページを使用。


絶頂合唱指定した相手に次の幕にて脆弱10, 麻痺5を付与広域攻撃‐個別打撃5-10的中、次の幕に、麻痺1付与
5‐10的中、次の幕に、麻痺1付与

味方一人に強力なデバフを付与するものの、値は大きくないのが救いか。
この後、全耐性が脆弱になるのでぶちのめしちゃおう。



ミヤオ、ムームーの使ってきた「筋の音」「音楽の聖地」「忘れがたい演奏」「重々しい音」を強化したようなページを使ってくるあたり、流石は隊長といったところ。時間はかかりがちだが、第1フェーズで混乱した時に集中攻撃することで体力を大幅に削ることも可能。


自然科学の階:8時のサーカス/オズワルド

さあさあ!終わりのない笑いと拍手が聞こえるように!


トリッキーなバトルページが特徴のオズワルド。団員の「刃さん」、「人魚さん」を連れての公演となる。


+ 愉快なパッシブ-

  • 混乱してる暇なんてどこにあるんですか!-混乱ダメージが半分に‼
  • あなたが必要なんですよ~?-ピエロを1人加入させちゃいます!
  • 共にする公演-新しいピエロにパワー、忍耐、保護を!!

  • 一緒に公演ができて楽しかったですよ……!-人魚さんと刃さんのパッシブ。倒されるとオズワルドに40の混乱ダメージ

+ ショーの流れ-

おほんほん!公演を始めますよぉ~。


やはり特徴的なのは味方1人を奪うページ。2ターンの間とはいえ、こんなページを使うのはオズワルドだけ。2幕も待てないなら、混乱させてピエロを辞めさせれる。ほかにもマッチ勝利時にバフをくれたりもする。
2回司書を操ったら、いよいよグランドフィナーレのページを使用。


クライマックス!!!相手に次の幕にて脆弱、武装解除、虚弱、保護、パワー、忍耐の内どれか1種類をランダムに2付与する。広域攻撃‐合算打撃20-20的中、相手に混乱8

値も大きくないし、半分はバフをくれるのはオズワルドらしい。
後はこれの繰り返し。複雑なギミックは少ないのに、個性がだいぶ演出されてる良接待。



団員も復活するわけでもないので、着実にマッチをとれば勝てる相手。
この後の人形師に強力なコアページはとっておきたい。




言語の階:狼の時間/ターニャ


まぁ……止められるまで耐えてみればいいんじゃないか。


赤い霧の実力を見定めに、1人で登場。
「殴る」「蹴る」とバトルページまでシンプル。

+ 所持パッシブ-
  • 狼の時間-ターゲットに指定できる敵が居ないとき、ターゲット選択不可の効果を無効化して、その敵に保護2,混乱保護2を付与
  • 2回戦-体力が1になったとき一度だけ全回復して、それ以降パワー2、忍耐2を獲得

どっかの骸骨に見習ってほしいほど、シンプルでパッシブの数も少ない。狼の時間はおそらく幻想体ページ、「凶悪な爪」のガンメタなので、実質一つしかないと言ってもいい。


+ 接待の流れ-

どれ……赤い霧の力がどれほどなのか見物と行くか。


威力の効果を受けない「狼の猛襲」、的中時にパワーを得る「威嚇」、速度が上回っているならまさかの威力+6の「加速」とシンプルながら強力なページばかり。もっとも適切に対処していけばダメージレースも容易だが...


殴打このページは全ての敵に1回ずつ使用される。このページのターゲットを変更することは出来ない。打撃29~35 的中 相手に 5 ダメージ
反撃(守備)5~8
反撃(守備)5~8
反撃(守備)5~8

強力なのが3幕ごとに使用するこのページ。まるで広域のように全員に攻撃してくる。
打撃に耐性があったり、守備ページで防げなくはないが、大切断‐縦で破壊するのがセオリーか。
そして体力を1にすれば、パッシブ通りの2回戦。やることは変わらないので、EGO発現させたゲブラーでマッチをとっていればあっさり決着はつくだろう。



雑に周りの司書でマッチを取ると一方的にやられるため、マッチは「赤い霧」に任せてたい。いっそタイマンでも勝てるが、戦闘前の会話を思うとぜひ司書にも遠距離での反撃潰しやEGOページで活躍させて欲しい。



社会科学の階:人形師/ゼホン



……じゃあ、人形遊びを始めてみようか。


打撃大好き人形オールスターでの登場。
やはり警戒すべきはアンジェリカだろう。


+ 所持パッシブ-

〈ゼホン〉

  • 人形師-1~4幕かけて人形に操り糸を付与
  • 切れた糸-人形が死亡すると対応ページを使わなくなる

〈アンジェリカ人形〉

  • 加速-速度が5以上なら混乱ダメージ量 +1
  • 脳震-打撃攻撃が的中したとき、相手に混乱ダメージ 2
  • クググググッ…-自分に操り糸があればパワー、忍耐、クイックを1ずつ得る。

「重い」と「素早い」の持っていたパッシブ全部のせ。
最高傑作というだけはある。
〈人形共通〉

  • 操られる肉体-操り糸効果がある状態でHP1になった場合、2幕後に体力を半分回復して復活
  • 人形の骨-打撃威力 +1

困った時の帰属でお世話になった人形の骨が牙をむく。


+ 接待の流れ-

たとえ今は縛られていようが、俺がお前たちの糸を全て切ってやる。


1幕目に普通の人形に操り糸を2付与→次に素早い人形に3付与→次に重い人形に3付与→最後にアンジェリカに4付与。
この後は一つずつこの順番で糸を付与する。


これがある限り人形は不死身。
よってゼホンの使う対応ページにマッチ勝利して糸を減らさなければならない。
ダイス値は大きくないので、普通の人形から糸を切って頭数を減らしていきたい。


拘束の糸次の幕に全ての人形に操り糸を1付与広域攻撃‐個別貫通5-10的中、次の幕に束縛1を付与
的中、次の幕に束縛1を付与

必殺の広域ページはこれ。値は大きくないが、使用時に糸を全体に付与してくるので、この幕か、これが打たれる前にせめて1、2体は倒しておきたい。


アンジェリカがフルパワーで動き出すのは4幕目以降だが、ダイス破壊の「う…グググッ…」
フルヒットすれば追加効果だけで混乱ダメージ21の「人形操作」で暴れ回る。
揺らぎはないが「ググッ…」は0コスト、光3回復で1ドローしてくる。modか?
そのため、「熊手」でページを奪っても面白いかも。


人形が全滅すれば、ゼホン直々に攻撃的なページを使うようになるが、
大したバトルページでもないので実質勝利。


スローエンジンな相手なので、ぱっぱとムキムキ「勇気」を取得したり、「収穫」のページを取って後半に備えたい。



哲学の階:血染めの夜/エレナ



渇きの苦痛に耐えるのは……美しいことじゃない。


まさかの「朱色の十字」を連れて来たエレナ。どちらも一見強力そうだが、
朱色の十字は耐性が全て「普通」でエレナも耐性が斬撃しかない。
これまでで疑心暗鬼になったプレイヤーを救ってくれるシンプルな接待。


+ 所持パッシブ-

ない。
いや厳密には「ヌオーヴォ生地」と「ゆらぎ」はあるのだが、これは共通なので固有は一切ない。
連れてきた特色も「ゆらぎ」だけ。


せめて体力回復のパッシブはあってもよかった気もするが…


+ 接待の流れ-

どれどれ……味わえる血管が残ってるかな?

エレナが朱色の十字をサポートし、朱色の十字がエレナを守る...というコンセプトであり、
パワーと忍耐を3付与する「循環」「注入」さえ対策すればいい。


広がる血液広域攻撃‐合算斬撃17-25的中、与えたダメージだけ体力を回復

当然、広域ページもあるのだが合算な上に効果も回復だけ。
むしろ警戒すべきは朱色の十字が使うこっちか。


狂乱の一撃打撃21-28このページの攻撃が的中した場合、敵1名にこのページを再度使用する。

中層で見覚えのある必殺ページを使用。都合よく速度が1になるので、「劣化した柱」で迎え撃てということなのだろう。


パッシブの通り複雑なギミックも特に無いので、どっちかを集中攻撃すれば簡単に倒せる。



宗教の階:昨日の約束/プルート


準備なさったのなら……始めます。


楽団一の難易度を持つクソ骸骨さん。プルートさん。


+ 無敵のパッシブ-
  • 魔法の結界-状態異常免疫。カウンターでダメージを受けない(一幕目のみ)

  • 昨日の約束-2幕目に、書補の外見と能力値、バトルページをコピーした影を4体召喚する。影が全て消えれば次のフェーズに移行。

➡興味深くなってきましたね
混乱耐性が免疫から耐性に変更。5幕ごとに広域ページを使用。広域攻撃ページでダメージを与えられなかった回数に比例して混乱ダメージ。


正攻法では突破させないという圧を感じるパッシブ。
なにより、こいつはそもそも物理の全耐性が免疫。よって一切の攻撃ダメージを受けない。イカサマもいいとこ。



+ 接待の流れ-

誰かが見せてくれる世界に...騙されない方が良いですよ。


まず、一幕目は速度が1固定で5種類の「契約」ページを使用。
特殊ページを司書に付与し、契約に縛られながらマッチをする必要がある。


名称メリット禁忌代償
力の契約パワー2を得る攻撃ダイスが2つ以上のページを使用混乱
自由の契約コストが1~3でランダムに変化指定されたコストのページを使用HP減少
迅速の契約クイック3を得る一方攻撃虚弱、武装解除
増幅の契約指定コストの威力+3指定されていないコストのページの使用威力-3
光の契約毎幕、光を最大まで回復光を残す残った光の分、HP減少

この契約を持たされた状態で接待をしなければならない。


その後、司書補たちと全く同じコアページとバトルページを持つ「影」を召喚し、攻撃してくる。
「影」は「揺らぎ」もパッシブに加えるので、毎幕3、4コストのページや広域ページでもガンガン使う。
さらに帰属したパッシブも適用されるので「最強」や「腕前」をコピーされると悲惨なことになる。
下手すると毎幕上から広域を連打するえげつない影が爆誕する。
当然、耐性もコアぺ依存なので強力なコアページやバトルページを使うほど、敵が強くなるジレンマとなる。


影を全員倒せば第二段階へ移行。


プルートのダイス数は6にまで増え、攻撃も激しさを増してくる。
そして「変動:封印」「変動:招致」で司書一人を行動不能にした上で、その司書をコピーした「影」を召喚する。
封印された司書は混乱状態にさせれば解除可能。ただし、ダメージは回復しない点は注意。
幸い抵抗値は半分になるのと、幸か不幸か影と司書の体力を入れ替える「変動:交換」を利用して回復させつつ影を削るなんてこともできる。そんな都合よくページと速度が嚙み合うかという話は置いといて


そして5幕周期で必殺の広域ページがとんでくる。

押し寄せる安息の腕広域攻撃‐個別貫通5-84-73-7

これさえ避ければ混乱のチャンス。
あとは倒せることを祈りながら最大火力を叩き込むだけ。


つまりは、契約に沿ったマッチをしながら、影を倒しながら、封印された司書を攻撃して救いながら、プルートの攻撃に対処しながら、広域を防いで混乱したところを倒す...
というメチャクチャなマルチワークを強制させられる。


あえて都市疾病クラスの耐性が弱いコアを使ったり、紫の涙の耐性変更の仕様を利用したり、
使いにくい契約は1人に取らせて犠牲にしたり、広域でギミックページを潰したり、
対応策は多い。


行動回数がめちゃくちゃに多い事を逆手に取り、「出血」を大量に付与して相手のダイスロール時に大量のダメージを与え、失血死させる…
…という比較的楽な攻略法もあるにはあるが、それも結局最初のフェーズを超えなければ「出血」を付与できないので、やっぱりギミックにはある程度付き合う必要がある。
楽とは言っても「比較的」でしかない。


もっともプルート側も

  • そもそも速度が速くてマッチを管理しにくい
  • プルート自身の火力が高い
  • 影の仕様が凶悪。(高コストページを優先して使う、0、1だけなら発狂火力ページ)
  • 封印の使用頻度が高い。
  • ギミックページも火力があるので潰しにくい。

などと一筋縄ではいかない。
楽団員の最後に恥じない、超難易度の接待である。


+ 約束というのも、力のある者だけができる特権だ…-

裏技的な攻略として、
効果ダメージは受けることとプルート自体の体力は低いことを利用して司書全員に「戦闘準備」を持たせ、毎幕「忍耐」を積み、「か細い真紅の翼」を適用して強力な防御ダイスを持ったページでマッチを取ることで削りきるという方法もある。


総記の階:青い残響/アルガリア


舞台が俺たちを呼んでいる……やっと幕が上がるのかな?


ついに大詰めとなった残響楽団戦。アルガリアとローランのタイマンとなる。
ジリ貧になってしまうので、常にダメージレースを制するよう意識するのがポイント。
帰属するパッシブは「孤独なフィクサー」は確定として、「最強」「ミョの技量」辺りがおススメ。


+ 所持パッシブ-

  • ヌオーヴォ生地-お馴染みダメージ減少
  • 青い残響-遠距離バトルページによるダメージを受けない
  • 共鳴-アルガリアの速度と相手の振動の値が同じならば強くなる「共鳴」バトルページを使用
  • 最後の旋律-体力が残り25でダメージブレーキ。次幕に必殺のページ使用。
  • 全力戦闘-ローランの体力、混乱抵抗値が増加。速度ダイス数、ページ抽出数、光の回復量が2ずつ増加。常にパワー3を得る。行動不能状態に免疫。(ただし混乱はする。)

ほとんどギミック用だが、目を引くのは遠距離無効化のパッシブ。
ネモネモビームだろうが親指の一斉射撃だろうがビナー様の柱だろうがなんでも防ぐ。
終止符事務所のロジックアトリエを弾いたのもおそらくこの力か。


+ 接待の流れ-

……始めよう。世界を変える俺らの序曲を。


「前奏」「独奏」「不協和音」など、シンプルながら高水準なページでコンスタントに殴ってくる。
攻撃ダイスのみの「連撃」を「クリスタルアトリエ」で回避したり、パッシブと合わせた高威力ページ、「共鳴」を「ホイールインダストリー」で叩き潰したり、一手一手対処すれば難しい相手ではない。


必殺ページの「最後の旋律」は実質13ダイスとかいうぶっ壊れバトルページだが、「Furioso」をぶつけて決着をつけよう。使い忘れがあれば「学習」でごまかせなくもない。


残響楽団を退け、いよいよ黒い沈黙と決着をつける時が来る。








注意!



この項目は、さらなるLibrary Of Ruinaの重大なネタバレを扱っています!




あなたの「発見する楽しみ」を台無しにする可能性があります。注意してください。
















黒い沈黙の接待を乗り越えたアンジェラは、「人」として初めての決断を示した。


ローランを赦す。全てを手放したまま、ただ元通りに戻す。


それに答えるよう、ローランも選択をする。今まで決して出来なかった選択を。


アンジェラを許す。


そしてアンジェラとローラン、2人は互いの罪を赦しあった。
図書館の光を開放するため都市の連鎖を断ち切るため。


再び芽吹いた光の木は
灰色の都市を暖かく染め上げる。


光の中でアンジェラは包み込まれ、図書館の光が都市を照らし、
光は無差別に図書館に眠る全ての者を目覚めさせた。


しかし、それには一切の例外なく彼らをも復活させた。
より、醜悪でありながらも神々しく、完全へと至った姿で。












……



……



……



……何ですか?私、死んだのかと思いました……。


まさかのアンコールですかね~!


ウンヒヒィン!!コココッ、コッケコッコォ~!!!キャンキャンキャン!!!


これが選択の結果なんだね。ありがとう、アンジェラ……そしてローラン。


そうか…この姿…


一刻でも早く都市に行きたい!人間に会いたい!今なら最高の味が出せるんだって!



アンジェラがお前たちみたいなキチガイ集団を生き返らせようと、

こんな選択をしたわけじゃないんだよな。

初めて真に自分が望むものを選んだだけだ。



私も前より偉大な力が馴染んでいく感覚がします。


今のためにここまで来たんだ…この瞬間のために生まれたんだ!


より私の声が聞こえてきます。都市の音が聞けます……!


良いな。この力…もう一度やってみようか。


我々は究極へ至りました。…これでどんな場所へともいけます。



お前らみたいなキチガイ楽団の手がアンジェラに届くことは無い。



ああ…この暖かい光の中で…、ともに美しく永遠なる踊りを踊ろうか。
みんな注目!俺たちを完成させてくれる最後の光を手に入れるんだ。
フィナーレはどうか俺に指揮させてくれるか?



…その姿になっても相変わらずだな。




【残響楽団のねじれとの戦闘】

復活しただけでなく、図書館の光を取り込み、完全に人外の姿へと変貌した残響楽団。
さらなる光を求める彼らを(完全開放戦中)総記の階を除いた図書館の総力で迎え撃つことになる。
5名フルメンバーの自由な構成で挑める接待はこれが最後で、こちらも5階層使える大舞台だ。
完全にねじれてしまった楽団員にこれまで得てきたコアページ、バトルページ、戦略、全てをぶつけ最後の「演奏」をさせてやろう。誰が言ったか残業戦



第一舞台:フィリップ/エイリーン/グレタ/ブレーメン


所有するための欲望や喪失の痛みが無い場所……。
私たちを幸せへと導くこの流れを……。
きっと綺麗で純粋な……最上級の材料でいっぱいのところでしょうね!
ヒィン!!キャン、ココッコッ!!!


望んだ太陽と一つになり、究極になったフィリップ君、
輝く歯車に白い翼と荘厳な姿になったエイリーン、
ぬいだだけより怪物じみたグレタおばさん、
3つ首の完全に怪物となったブレーメン。
ねじれたことで複雑なギミックはなくなったが、代わりに純粋な戦闘力は上がった楽団員。特に第一舞台はフィリップがアタッカー、エイリーンがデバッファー、グレタがタンク、ブレーメンがバッファーとプレイヤーに劣らずバランスの取れたパーティーとなっている。均等にマッチを取っていると、中盤の連続した広域攻撃に耐えられなくなる。フィリップかブレーメンを集中攻撃して早めに倒せばパーティーのバランスが崩れ、なし崩し的に撃破できる。



第二舞台:オズワルド/ターニャ/ゼホン

笑いでいっぱいの蜘蛛の友だちが溢れ返る世界!こんな日が来るのを首折り待ってたんですよぉ~!
最初から堂々としてるほうがよっぽどマシだ。自分に正直になれ。
この演奏が終われば人間を結んでいた糸が解けるだろう……。


クモのような腕にナイフといよいよマーダーピエロらしくなってきたオズワルド、
アヌビスのように神々しくなったターニャ姉貴、
ついに「糸」から抜け出せたゼホン。
こちらも派手に変貌した。パーティーとしては先ほどと打って変わって連携どころか足を引っ張りあうようになっている。まず、早々にオズワルドが一時的に撤退し、「人魚さん」「刃さん」が現れ、ゼホンによってその2体と司書二名に「紅い糸」のバトルページを付与する。このバトルページを持ち続けていると、司書が即死し代わりに「うさぎさん」が登場する。マッチ敗北すれば手札から消えるが、値は28とかなり大きい。都合よくターニャが「殴打」という威力30以上の単ダイスを使ってくるので、迎え撃とう。よくわからないままうっかりゼホンの糸切っちゃうターニャ姉貴



第三舞台:エレナ/プルート/アルガリア

本当に理解できないの?この何のしがらみもなしに自由を満喫できるこの喜びを。
どうか我々と共に肉体の堕落から抜け出しましょう。真の自分の姿を見出すのです!
……さぁ、お前たちの最後と俺たちの始まりを告げる時が来た。


半身どころか全身から血管が浮き出し、翼と角が生え完全なる吸血鬼となったエレナ、
骸骨が肉付けされ、魔法陣が体に掘られ、ついに悪魔になったプルート、
頭が雲かはたまた宇宙のように空っぽになったアルガリア。
長かった残響楽団戦もついに大詰め。エレナは特にギミックもないので、確実にマッチを取っていこう。
プルートは遂に「不当な契約書」とかいう身も蓋もないページを使ってくる。ただ手札に加わるページも一コストで捨てれるので大した脅威ではない。アルガリアは「振動」のパッシブが強化された上に、「乱舞」で振動をばらまき、「共鳴調節」で確実に共鳴を発動させるコンボを魅せてくる。さらに、二人が死亡すると広域ページ「大団円」を使用する。その値は30~40 と「大切断・横」に相当する超火力。
しかし、パッシブ「青い残響」がなくなり、遠距離ページも普通に効くので広域で階が全滅しても、別の階で集中攻撃できる。図書館の総力をぶつけてやろう。


終幕

アルガリアの㏋が1になると司書を吹き飛ばし、青い球状のエネルギー弾を爆発させようとする。


エネルギー弾を真っ二つに切り裂きながらそこに現れるローラン。
そこから2人の一騎打ちとなり、それは5日間ぶっ続けの死闘となった。


最後に己の全てを燃やしながら戦うアルガリアと、どこか憑き物が落ちたように晴れやかな顔をしたローラン。
光に消える直前、救われたアンジェラに語りかけながら最後の決着の時が来ようとする。


「全部無駄になった…最後の機会だったのに…。」
「ローラン…アンジェラ!!!」


「最後の最後まではお前らしくいなきゃ。ガミガミ言うだとからしくないことするから隙ができるんだよ。」


「…おぞましいな。少なくとも最後だけは美しく在りたかったのに。」
「アンジェリカにはよろしく伝えとくよ。義弟。」


「…地獄に落ちとけ。」


既に「図書館」が無き今、光を回収する者はいない。そのため、ねじれた彼らのコアページは存在しない。
しかし、バトルページは入手可能。「乱舞」、「押し寄せる安息の腕」など、楽団員それぞれの必殺のページが手に入る。

余談

  • 楽団員たちの制服はパッシブにもあるように、ヌオーヴォの生地でできたスーツとなっている。ただ、なぜか固有衣装のアルガリアにも適用されている。ヌオーヴォのインナー説

  • 接待で各階層に挑む団員の人選は、指定司書の抱える光の種と対になるようになっている。そう思って接待前のストーリーを見るとおもしろいかも。自然科学の階で薄っすら気づいた方も多いのではないだろうか。

  • OP(String theocracy)の1:30あたりのシルエットをよく見てみると…?

  • 団員の楽器担当は「紫の涙」が勝手に呼称したものなので、実際の楽器の担当なのか、組織としての立ち位置の比喩なのかは不明。

追記、修正は「心の中のあの人」の声が聞こえた方のみお願いします。



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  • 嫌がらせ目的なんだろうけど妹の人形作ることは大丈夫なのかアルガリア -- 名無しさん (2021-08-17 06:47:17)
  • そんなに妹のこと大切にしてないからセーフセーフ。 -- 名無しさん (2021-08-17 12:30:32)
  • 充実した記事ありがとうございます。他の記事も楽しみにしてます -- 💀 (2021-08-17 16:16:52)
  • LoRの記事増えるのイイネ!た -- 名無しさん (2021-08-17 19:33:43)
  • ↑途中誤送信 ただ、残響楽団のメンバーとかこれ、途中で判明していくから一番上にもネタバレ注意の喚起いれたほうがよくない? -- 名無しさん (2021-08-17 19:35:16)
  • EGO発現したのにねじれたフィリップのソロ攻略にシャオが最適なのすごい皮肉だなって思う -- 名無しさん (2021-08-17 22:20:38)
  • 楽器が設定されてるけどメンバーにスカウトされた日からちまちま練習を始めてるんだろうか。それとも単に青い人が面白がってつけたコードネームだろうか -- 名無しさん (2021-08-17 23:46:28)
  • ゼホンとエレナの名をどこかで聞いたような気がすると思ったがあれか、愛の町のお父さんとお母さんか -- 名無しさん (2021-08-28 10:40:22)
  • ブレーメンに楽器3つも配属されてるせいで下層の音楽が他の階層に比べてやたら重厚なの草生える -- 名無しさん (2021-10-11 01:55:11)
  • エイリーンのところだけ疾病が疾患になってるな…攻略Wikiでも疫病って書いている人いたし何故か間違えられやすい -- 名無しさん (2023-02-25 12:26:43)
  • 各階層ごとの攻略と説明が中途半端だな -- 名無しさん (2023-02-28 07:48:06)
  • ねじれた瞬間エイリーン以外の女性陣全員脱ぎ始めるのやめろ -- 名無しさん (2023-03-06 16:35:41)
  • 最近エゴロックを聴いていたら、こいつらのテーマソングに思えてきた。 -- 名無しさん (2023-06-14 17:59:20)
  • ↑まあ、こいつらはEGOの対極の存在なんですけどね -- 名無しさん (2023-07-15 23:54:17)
  • ↑ねじれは自分の絶望、欲求に溺れてバケモンになった訳だからある意味合う egoは折り合いつけて制御下にある感じ -- 名無しさん (2024-05-17 22:39:01)

#comment(striction)

*1 白夜、黒夜事件後に頻発した、人間が突如怪物に変わる現象。およびその現象で生まれた存在。極度のストレス、トラウマに起因することが多い。
*2 確認できるねじれの中で最悪の個体。9区の裏路地に現れ、そこに住む住人の8割を文字通りピアノに変えて演奏を行った。
*3 グレタの最高級の料理等、食材は察して下さい
*4 もっとも、その選択をするように誘導したのはゼボンとエレナだが。
*5 ちなみにこの時はねじれの時の紳士的な口調でなく、普通の男性的な口調であった。ねじれた際に変わったものだと思われる

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