上策(FE)

ページ名:上策_FE_

登録日:2021/07/20 Tue 22:04:48
更新日:2024/05/30 Thu 13:51:37NEW!
所要時間:約 5 分で読めます



タグ一覧
ファイアーエムブレム トラキア776 軍師 台詞 リーフ 名軍師 上策 申し上げるまでもありますまい ドリアス




ロングアーチと呼ばれる射程の長い弓があります

この威力は絶大で先につぶさねば攻略は不可能です


ではどうする?



方法は3つあります

本隊で敵をひきつけそのあいだに別働隊で落とす、これが中策

騎兵を用いて一気になだれこむ、これは下策



で、かんじんの上策は?




ここまで申し上げればリーフ様はすでにおわかりでしょう

私があらためて申し上げるまでもありますまい




上策とは、ゲームファイアーエムブレム トラキア776に出て以来、20年近く答えの出ない問である。



【概要はいくつかあります】

壮大な戦争を描くファイアーエムブレムシリーズでもトップクラスの難易度を誇るトラキア776。
主人公リーフも敵の装備を奪いながらもなんとか善戦。
だが絶え間ない戦いに加え軍師はヤクザで親代わりの女性はにされて心身ともに疲弊していたころである。
そんな中、リーフの実家「レンスター」の遺臣が生き延びていることを知る。
リーフ達は彼らを救い出す。そこには片腕を失いながらも生き延びていた軍師「ドリアス」の姿があった。


というのが、「上策」の台詞が出てくる10章直前までのあらすじ。
今まで追われるだけだったリーフ達も一軍としての陣容をまがりなりにも整えた為、友好国ターラの救援に向かうのであった。
しかしここからは強大な敵国であるトラキアの領地。
ノエル渓谷に築かれた砦の攻略に、軍師ドリアスの初采配がくだされる。


…という、ゲーム上ではドリアスのデビューとなるシナリオなのにここで言う台詞が上の通りである。
おそらくリーフはわからないから「上策は?」と聞いてるのに、ドリアスは「すでにおわかりでしょう」と無駄な信頼を寄せてくる。
この後リーフは異議を申し立ててないから、ストーリー的にはその言葉で合点が行き、思いついた「上策」を持って攻略に向かう…という書かれ方なのだろう。
ある意味では離れ離れになっていたがそれでも信頼が失われていない証拠である名シーンである。


だがプレイヤーとしては一番欲しい攻略情報は得られない為、結局自分で知恵を巡らせ攻略するしかありますまい。



【で、かんじんの上策は?】

具体的な内容は未だ不明
10章をクリアしたシナリオのエンドデモでも上策云々の事は語られない。
武人である敵将「ラルゴ」を捕らえた場合はその事を褒めてくれるのみ、彼を討ち取っていた場合は戦闘前に顔見せした女性騎士の話題になってしまうからである。
尤もクリア=攻略完了の為、プレイヤーの取った作戦が「上策」だったという事になるのだろう。
特に言われている戦法に以下の通りがある。


  • ロングアーチを弾切れさせる

長射程高威力のロングアーチだが弱点の一つに弾数が切れると何もできないというものがある。そして、同時に弾数自体はそう多くない。
その為防御、ないし速さに優れるユニットを囮にし、敵の弾が切れてからゆっくり攻略するのはおすすめとされている。
ただしこのステージには山賊も登場し、モタモタしていると民家が破壊される。
特に北の民家は、遠距離の仲間を自分の場所に移動させる「レスキュー」を手に入れられる。どうにかして訪れたい。
またレアアイテムを持つオルエンとフレッドが戦場に出現するが、彼らは遠い場所に登場する。
ダイムサンダや雷の剣を奪っておくと後々楽になるのだが、一定ターンで撤退してしまう。そうならないうちにそれを奪うとなると悠長にはしていられないだろう。
こういった「囮」を使う戦法は中策で提案されていたものだったりするが、それをヒントにして戦略を立てるのも立派な指揮官と言えるだろうか。


ちなみにトラキア776には主人公のリーフ以外は戦闘を行うことに蓄積される疲労度というものがあり、これが溜まると次のステージに出撃できなくなる。…よって、疲れ知らずのリーフ本人が囮になる事もしばしば。


  • 騎兵でなだれ込む

下策だと断じられたが意外と馬鹿にできない選択肢である。
というのもロングアーチは基本的に反撃ができず、また近距離は射程外となる為、移動力の高い騎兵で近づいてさっさと処理するのは比較的有効である。
ただし前線はアーマーナイトが固めているプは山や川が多く、あくまで「割と有効」なだけで必勝の策ではない。
騎兵のエースが何人か育ち上がっている場合には試す価値はあるだろう。


  • 遠距離魔法

アーチは攻撃性能は高いが防御性能は低い。特に魔防は最悪である。
なので先手を打ってこっちから遠距離攻撃をしてしまうのである。
これでアーチの数を減らし、安全になったところをゆるりと進軍したいところ。
問題があるとすれば遠距離魔法は結構な貴重品である事、仕留めきれなかった場合は防御力の低い魔術師が狙われる事だろうか。


  • ワープの杖でエースを送って敵将を倒して制圧する

この時点で一応ワープの杖は手に入るので、エースユニットを敵将の元に送って瞬殺し、続いてリーフを送り込んでとっとと制圧。完璧に決まれば正真正銘上策のひとつといえる。
まず送り込んだユニットがボスを倒せる保障が無いし、よしんば倒せても敵ターンで残るアーチなどの総攻撃を受けてやられかねないのでかなりデンジャラス。
送り込んだユニットの必殺でボスを瞬殺しサフィで再行動を引いてリーフも送り込めば1ターンクリアも夢じゃないぞ!もっと頑張ればリーフを送り込んでリーフの必殺で倒してリーフの再行動させてそのまま制圧だって出来る!ついでに他のキャラの移動力をいくつか上げて更に再行動させてレスキューの杖も手に入れられればロングアーチは動く暇もない、ドリアスも真っ青な真の上策の完成である。
…それまでに必要な膨大な乱数調整を乗り越える事が出来ればの話だが。
攻略的には武器の消費が抑えられるがいくつかの経験値が無駄になる事も忘れてはならない。


なお、ヒントとしてここではなく全体でのものだが、トラキア776のゲーム上の攻略評価で判定されるのは「クリアまでのターン数の合計」と「全員そろっている*1だけである。仮に敵兵にボコられまくろうが一切誰も育たなかろうが一文無しだろうが、また加入しないNPCは皆殺しにされようが、全章合計249ターン以下で全員そろってクリアすればAAA評価である*2


等々エムブレマー達からは色々な策が提案されている。(他にいい案があればリーフ王子の為に追加してください)
以上のことから上策を明言しなかったのは前述の通り「リーフとドリアスの絆」を感じさせる為だけでなく、プレイヤーに戦術は一つではないということを暗示する為なのであろう。
それでもツッコミどころ抜群な台詞なのには変わりないが。
このように意外と話の種になるためあえて結論を申し上げるまでもありますまい。



【で、かんじんの娘さんは?】

とまぁデビュー早々プレイヤーを困らせてくれるドリアスだが、実は娘であるセルフィナも結構な曲者。
彼女は前章9章でデビュー。貴重な再行動弓兵として登場した彼女をこのまま出撃させた時、悲劇が起こる。
というのも彼女の個人スキル「突撃」は「戦闘開始時に攻速とHPが相手を上回っていれば、戦闘をもう1セット継続する」というものだが、これはセルフィナが攻撃できない場合でも問答無用で発生する=敵の攻撃が一回増える為、アーチの射程に入ったら2回攻撃を食らって死ぬ
とはいえこの章では別に強制出撃でもないのでセルフィナは出撃させる必要はない。


また散々ネタにした突撃だが、戦闘をもう一回継続するというのは非常に強い。
攻めに限れば単純に考えて2倍のダメージを与える事ができるし、彼女本人も遠距離攻撃と再行動が可能であり、うまく運用すれば圧倒的な攻め手となる。
つまり彼女は非常に優秀なので、次の章からでも出撃させよう。
このようにトラキア776は高難易度という事もあり今でも新戦術が生まれるので敢えて結論を申し上げるまでもありますまい。



【で、かんじんの活躍は?】

というわけでトホホな軍師デビューとなったドリアスであるが、この後は軍師としての才覚をしっかり発揮する。
リーフ軍には既にアウグストがいるが、この二人の意見がぶつかった場合ドリアスの策を取ったほうがお得。
また現実主義者で騎士というものが嫌いなためどこか粗暴な印象のある「鞭」アウグストに対し、騎士道精神を持ちリーフには若干厳しいながらも優しく接する「飴」のドリアスはリーフにとってもプレイヤーにとっても落ち着く存在と言えるだろう。*3
それはストーリー上だけでなく、攻略上でもリーフの指揮が1増える利点も存在する。
ちなみに指揮レベル1により+3%の回避・命中補正が貰える。小さいがこの数値が運命を左右する事も多いだろう。
とはいえドリアスもこの「上策」を始めとして割とリーフを試すような事をしてくるのでプレイヤーにとっては結局悩みの種であるが…。
この2軍師は喧嘩するとは言ったが、どちらの言い分も正しく、ふたりともリーフの決定には(例えそれが残酷な結果をもたらそうとも)忠実に従ってくれる。
しかし「泥水を啜ってでも生き延びる」アウグストと違い、いざとなれば命を投げ出すことすら辞さないドリアスはやがて……。
この先はネタバレになるので、あえて申し上げるまでもありますまい。



【で、かんじんのメディアミックス作品では?】

火の玉ゲームコミックスの4コマでこのやりとりを扱った作品がある
かんじんの上策が分からないリーフはドリアスから聞き出すために
リフィスから自白剤を貰おうとするというというネタだった
…しかしかんじんの自白剤はリフィスに「持ってない」「何に使うんだ」と突っぱねられていた。


残念ながら他の漫画ではドリアスが出ることも多くないためこのセリフが取り上げられることはありますまい。



【で、かんじんの元ネタは?】

上、中、下の3つの策を提案する展開は主に三国志演義で見られる。
有名なのが龐統益州侵攻戦の直前で3つの策を提案したという一幕だろう。

  • 上策:「昼夜兼行でいきなり成都(敵の本拠、ここを取れば侵攻成功)に突っ込み、劉璋(その都市を守っている君主)を倒す」
  • 中策:「白帝城(劉備たちの本拠地)に帰ると見せかけて守備を固める将をおびき出し、彼らを倒してその軍勢を奪う。しかる後に進軍」もしくは「近所の兵を吸収しての侵攻」
  • 下策:「いったん白帝城に帰還し、また順次攻略を始める」

この中で劉備は中策を選択。成都は取ることができたが、龐統は戦死してしまった。


ただしこの時点では「上策はハイリスク・ハイリターン」「下策はローリスク・ローリターン」という意味合いを持っていたため、「下策」だからといって劣った策というわけではない。
しかし現代日本では「上策」が優れ「下策」がそうでもない策という扱いの為、元ネタはありながらあえてプレイヤーにわかりやすくアレンジしたのだろう。
公孫淵も同じく3つの策から中策を取る逸話がありますがそろそろ無関係なので申し上げるまでもありますまい。










ここまで作成すればリーフ様でも追記・修正できるでしょう。
私が改めて編集するまでもありますまい。


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,12)

[#include(name=テンプレ3)]


  • で、かんじんのドリアスの項目は? -- 名無しさん (2021-07-20 22:47:06)
  • 上策(FE) じゃないのか -- 名無しさん (2021-07-20 22:47:49)
  • 真の上策は移動力14以上の飛行系で即座に懐に入り込んで倒す、ワープで至近距離に味方を送り込んで倒すの二種類……この時期にそんなの用意できない?おっしゃる通り… -- 名無しさん (2021-07-21 01:02:56)
  • つまり、高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処するということですね。わかります。 -- 名無しさん (2021-07-21 09:48:43)
  • 策とは……うごご…… -- 名無しさん (2021-07-21 19:01:22)
  • リーフが体張ってロングアーチを弾切れさせるのが個人的に一番安全だと思う。上策かと言われれば… -- 名無しさん (2021-07-21 20:52:24)

#comment(striction)

*1 二者択一のメンバー(オルエンを犠牲にしないと加入しないイリオス含む)は片方加入&生存のみでよい。これ以外は死者だけではなく未加入が1人でもいればクリアターン数判定から1ランク下げられるが、2人以上不足でもそれ以上の減点はない。
*2 書き換え版はここまでだが、ロムカセット版はさらに速攻クリアで上位のS級評価があり、最高が179ターン以下のSSSである。
*3 その考えの違いで激しく口論になることもあるが2人ともリーフの事を想っている事は事実であり、互いに「軍師」としては一目置いている。

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧