餓狼の弾痕(小説)

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登録日:2021/05/05 Wed 23:37:45
更新日:2024/05/27 Mon 10:56:15NEW!
所要時間:約 13 分で読めます(※繰り返し部分除いたら5分ぐらいです)



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角川書店 光文社 大藪春彦 ハードボイルド 外道主人公 何、この…何? 怪作 トンデモ本 小説 無限ループって怖くね? ループ 餓狼の弾痕 ハードボイルド? ハードボイルド版水戸黄門



『餓狼の弾痕』とは、大藪春彦著の長編ハードボイルドアクション小説。
初刊は角川書店から1994年に発行されており、光文社より文庫化もされている。


初めに

大藪春彦(1935~1996)とは、アニヲタWiki内ではあまり名前を聞かないだろうが、知名度もキャリアもかなり高い小説家の一人であり、日本のハードボイルド小説界の重鎮と言っても過言ではない。
当人自身が狩猟を趣味としており、実体験に基づいたリアルな銃器の描写と、非情な主人公のアクションシーンは評価が高く映像化された作品も数多い。
没後にはハードボイルド小説に贈られる賞として、「大藪春彦賞」が制定されたことからもその世間での評価の高さはうかがえるだろう。


本作はそんな大藪春彦の晩年期の一作である(本作の後にも発表された作品はあるので、遺作ではない)。
ハードボイルド小説界の大ベテランの作品であり、出版元も超大手となれば変な作品であろうはずがないのだが……。


あらすじ

世界平和問題研究所=オペレーション・ヴァルチュアー=オーガニゼーション・リヴェンジャーズ・アゲインスト・ダーティー・マネー・メーカースの処刑部に所属する世見月明は、今日も汚い手段で私服を肥やした悪徳政治家から金を巻き上げる……。


登場人物

  • 世見月明

世界平和問題研究所=オペレーション・ヴァルチュアー=オーガニゼーション・リヴェンジャーズ・アゲインスト・ダーティー・マネー・メーカースの処刑部に所属するエージェント。
メチャクチャ強くて残酷。作中でピンチになる描写がほぼ皆無なハードボイルド小説の主人公ってどうなんだろう……。
残酷な割には手術後には抗生剤を与えていたり、妙なところでアフターフォローは万全。
過去の経歴とか、何を考えてこの仕事をしているのかが全く触れられないので、仕事人的な雰囲気もあるが、ぶっちゃけ無感情な機械じみたターミネーターっぽい人物な印象が強い。
ベッドシーンもあるが、淡泊。


  • 栗本

世界平和問題研究所=オペレーション・ヴァルチュアー=オーガニゼーション・リヴェンジャーズ・アゲインスト・ダーティー・マネー・メーカースに所属するエージェントで世見月の相棒。
愛人の手術はコイツが担当する。手術は雑。
正直まともなセリフがほぼ皆無で、単に地の文で「栗本は~」と言う感じで黙々と仕事をこなしているだけなので、世見月以上にどういう人物なのかわからない存在。


  • 絵里子

丸北のメイドだったが、慰安婦としてさらわれて世見月とベッドシーンを演じる。
ありがちといえばありがちな流れでなぜか世見月に惚れるが、正直この状況で誘拐犯の一味に惚れるというのはかなり不自然なような……。


  • 永野玄

「新茨城カンツリークラブ」のオーナーで、会員権をばらまいて蓄財していた悪徳社長。
愛人宅で愛人の良子とSMプレイを楽しんでいたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、良子にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


その後も世界平和問題研究所=オペレーション・ヴァルチュアー=オーガニゼーション・リヴェンジャーズ・アゲインスト・ダーティー・マネー・メーカースの本部で拘束されてちょいちょいと名前だけ出てきたり、ラスヴェガスまで隠し財産を取りに世見月と男二人でアメリカ旅行に行く羽目になったりと、微妙に出番が多い。


  • 金高信

保守党の党首で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
愛人宅で愛人の山口美土里と逆アナルプレイを楽しんでいたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、美土里にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


永野と並んでなぜか再登場する。


  • 丸北光夫

「新茨城カンツリークラブ」の会員権販売を請け負った企業「三光」の社長で、会員権をばらまいて蓄財していた悪徳社長。
愛人宅で愛人の由美子とお楽しみの後寝ていたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、由美子にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 竹元昇

元首相で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
愛人宅で愛人の順子とアナルセックスを楽しんでいたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、順子にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 小野沢一郎

保守党の元幹事長で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
愛人宅で愛人の久美子と、愛人の千束()と3Pプレイ(小野沢が千束に挿入されて小野沢が久美子に挿入するプレイ)を楽しんでいたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、久美子にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる(ちなみに千束は特に何もしていないが流れで撃ち殺された)。


  • 村野四郎

元建設相で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
愛人宅で愛人の魔利子と拘束プレイを楽しんでいたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、魔利子にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 大友次郎

元通産相で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
愛人宅で愛人の由利と騎乗位プレイを楽しんでいたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、由利にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 黒川三郎

現警視総監で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
愛人宅で愛人の三崎()とホモセックス(ちなみに黒川がネコで三崎がタチ)を楽しんでいたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、三崎にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 石川信光

元法務大臣で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
愛人宅で愛人の令子(14歳)とロリコンプレイを楽しんでいたところに世見月が急襲*1
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、令子にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 村上良友

元検事総長で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
愛人宅で愛人の由美子(丸北の愛人と名前がかぶっている…)とフェラチオプレイを楽しんでいたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、由美子にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 中田文夫

現建設相で、全国土建業者協会から献金を受けていた悪徳政治家。
愛人宅で愛人の幸子を全裸のままチェインソーを振り回しながら追い回す(!?)という謎の変態プレイを楽しんでいたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、幸子にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 中根崎猛

元首相で、全国土建業者協会から献金を受けていた悪徳政治家。
愛人宅で愛人の洋子と普通のプレイ(ただし早漏)を楽しんでいたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、洋子にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 御殿田清春

現法相で、全国土建業者協会から献金を受けていた悪徳政治家。
愛人宅で愛人の英子(女王様)とSMプレイを楽しんでいたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、英子にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 梶本保

現保守党幹事長で、全国土建業者協会から献金を受けていた悪徳政治家。
愛人宅で愛人の礼子と騎乗位プレイを楽しんでいたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、礼子にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 安本富三郎

元通産相で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
自宅で普通に寝ていたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、三十近く年下の女房(もはや名前すら描写されない…)にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 井川栄三

国土庁長官で、全国土建業者協会から献金を受けていた悪徳政治家。
愛人宅で愛人の美智子と浣腸プレイを楽しんでいたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、美智子にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 正岡信弘

元環境庁長官で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
自宅で普通に寝ていたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、女房の光子(こっちは名前が出る)にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 荒木修

元国土庁長官で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
自宅で普通に寝ていたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、女房の安子にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 大屋正和

元建設相事務次官で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
自宅で普通に寝ていたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、女房の涼子にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 山部五郎

元茨城県知事で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
自宅で普通に寝ていたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、女房にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 吉田光夫

現茨城県知事で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
自宅にいたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、女房にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 西村豊

現茨城県副知事で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
愛人宅にいたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、愛人の香保理にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 畑山三郎

千葉県元知事で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
もはやどこにいるのかすら描写されないまま世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、女房の千恵美にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 古田義光

元千葉県県会議長で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
愛人宅にいたところにが急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、愛人の桂子にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 吉本正三郎

現千葉県副知事で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
自宅にいたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、女房のフサエにも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 花田貫

元静岡県知事で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
自宅で若妻の夏子にフェラチオをさせていたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すためだけに、邂逅時点で既に撃ち殺されていたのに女房の夏子にも埋め込まれた同じ爆弾を無意味に爆発させられる。


  • 吉野徳夫

元静岡県県議会議長で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
自宅で隠し財産を数えていたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、愛人がいなかったのでとりあえず手近にいた50歳のお手伝いミヨにも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


  • 黒川輝夫

元静岡県土木部長で、永野から献金を受けていた悪徳政治家。
自宅にいたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、老妻マサにも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。











…………さて、長々と登場人物を紹介したわけだが、これを見て抱く感想はきっと一つだろう。



ワンパターンすぎね?



いや、実際本当にこういう小説なんである。
細かい流れは多少変化するが、「世見月が侵入→ボディガードを撃ち殺す→愛人とのプレイ中に乱入→脅迫→政治家はしらを切る→永野(別人物のパターンあり)の自白ビデオを見せられる→隠し財産のありかを自白させられる→口封じのためにペースメーカー型爆弾を埋め込まれる→証拠として愛人爆殺」
……というのが完全に決まりきった流れになっている。


ぶっちゃけ、この流れから外れているのはベッドシーンと永野とのアメリカ旅行のシーンぐらいである。


なお、終盤になるとこれだけの流れなのにどんどん描写が雑になっていき、畑山三郎なんて登場から退場まで6行しかかかっていない


ちなみに全体通したシナリオがあるわけでもなく、この同じ流れをひたすら繰り返して唐突にパッタリと終わってしまう。


一言で言うなら、ハードボイルド版水戸黄門。ある意味では「お約束」の安心感を実感できる小説……かもしれない。


その他ツッコミどころ

  • なぜか執拗にフルネームが繰り返される、世界平和問題研究所=オペレーション・ヴァルチュアー=オーガニゼーション・リヴェンジャーズ・アゲインスト・ダーティー・マネー・メーカース

そもそも、どういう組織なのかも作中での具体的な描写がほとんどなくてわかりにくい。「悪徳政治家から金を回収する義賊」かと思いきや、収益金は全額メンバーの懐行きらしいし……。


  • 暴力団相手の大立ち回りのシーンもあるが、普通に世見月が無双するだけ。撃たれても「防弾チョッキだから大丈夫」という緊張感のなさ

全部で6組の相手が集団で襲ってくるのだが、なぜか全員が「消音拳銃を乱射している」と描写されている。


  • というか、細かい流れも同じような描写が異様に繰り返される

例えば、「ガードマンが暴力団員」で、「メイド相手にレイプしているところをメイドごと射殺」し、「ガードマンの持っていた銃器を奪い取る(でも使用するシーンはない)」という流れが序盤で頻繁に繰り返される(終盤になると描写カットで描かれなくなるが……)。
殺さず無力化する際は、「両肘を撃ち抜く」のもなぜかお約束だし、「2999万円に小分けされた献金」もなぜか執拗に繰り返されるので嫌でも記憶に残る*2


  • 主人公が割と外道かつ鬼畜

「目的のためには手段を選ばない」ダークヒーロー的な鬼畜さというよりは、単純に外道で特に意味なく抵抗の素振りすら見せないメイドや愛人をことごとく抹殺していく。
その割には悪徳政治家本人は(爆弾を埋め込んでこそいるが)普通に生かして置き、抗生剤なども渡すのでどうにもキャラクターが安定しない。


余談

なお、こんなトンデモ小説が世に出てしまったのは、噂によると「色々やり尽くしたせいでヤケになっただけ」とか「変なことには気づいていたが大御所すぎて担当編集も文句を言えなかった」とか「ゴーストライターの筆では?」とか色々言われているが真相は謎のままである。




ただ、こんなのを文庫化した光文社の担当者の勇気がすさまじいものだったことだけは間違いない


…なお、遺作である「暴力租界」(未完)もひたすら同じ流れを繰り返す作品である。


  • 追記

元アニヲタの集いメンバーで、永野から献金を受けていた悪徳Wiki篭り。
愛人宅で愛人の修正と項目編集を楽しんでいたところに世見月が急襲。
脅迫されて隠し財産の場所をばらされた上、心臓にペースメーカー型の爆弾を埋め込まれる。
世見月に爆弾が本物であることを示すために、修正にも埋め込まれた同じ爆弾を爆発させられる。


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  • 晩年の大藪作品はおおよそこんなもんというね……好奇心で手を出す場合『野獣死すべし』を用意しておくべき、とも言っておく。 -- 名無しさん (2021-05-06 09:53:33)
  • 古田義光だけ誰が急襲したか抜けてるね。まあ誰かはよくわかるけど。 -- 名無しさん (2021-05-06 21:35:10)
  • ちなみに同作者の「暴力租界」も似たような金太郎飴展開だったりする -- 名無しさん (2021-05-06 22:01:42)
  • 変容風の吹くとき、っていう最低の翻訳小説(酷過ぎる直訳ばっか)と一緒にトンデモ本で纏められてたな -- 名無しさん (2021-05-06 22:02:51)
  • 作者も限界だったのかな・・・ -- 名無しさん (2021-05-06 22:04:25)
  • ↑ アルスラーン戦記とかも初期中期と再開後の最終巻付近では評価が違うようだし、やはり年を取ってクオリティやモチベーションを維持するのも大変なんだろうな -- 名無しさん (2021-05-06 22:07:56)
  • 読んでるだけでリングワンダリングの気分を味わえる -- 名無しさん (2021-05-07 11:52:35)
  • 検索すると初出は「野性時代」という月刊の小説誌に掲載されていたらしい。もしかすると本来なら毎月一話完結の読み切りに耐えうる文量のハードボイルドもののシリーズを小説誌の編集から依頼されていたけど、実際にあがった原稿が一話あたり文量が短すぎて掲載可能最低の文量に達せずに困った編集が単行本の文量になるまで書き溜めさせ数話ずつ連載して打ち切り、すぐに改稿せずそのまま本にして売り逃げ、てことではないかと妄想 -- 名無しさん (2021-05-07 19:06:37)
  • 沢野ひとしは読み終わった大藪春彦の文庫本を電車の窓から捨てたことがあるらしいけどまさかこれじゃないだろうな -- 名無しさん (2021-05-07 20:58:31)
  • ↑7 なおその「暴力租界」が大藪春彦の遺作だったりする。 -- 名無しさん (2021-07-12 18:11:30)
  • エンドレストウェンティエイトって奴? -- 名無しさん (2021-10-02 15:10:36)
  • 作者が大病患ってからこんな風に… -- 名無しさん (2022-04-15 21:21:25)

#comment(striction)

*1 どうでもいいが、変態的趣向ばかりの本作の政治家たちの中でもプレイの段階で犯罪なのはコイツだけである。
*2 一応「三千万円を超えると本人確認があるので~」という理由説明はあるが、ものの見事に全員が同じことをやっている。

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