登録日:2020/12/31 Thu 17:06:00
更新日:2024/05/24 Fri 13:11:34NEW!
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ドラマ 木村拓哉 警察学校 事件 フジテレビ 神奈川県警 警察 神奈川県 教場 新春ドラマ
教場とは長岡弘樹が手がけた小説であり、その名の通り警察学校を舞台とした作品である。
この項目ではそのドラマ版を紹介していく。
【概要】
フジテレビ開局60周年特別企画として2020年1月4日・1月5日の2夜連続で放送された。
単発ながら各話140分程度で合計4時半と見応えのある作品となっている。
なお続編である教場2がその翌年に放送される関係で、多少のカットが入った総集編版が2020年12月29日・12月30日に放送された。
主演は元SMAPの木村拓哉。
今まではハンサムな好青年などを演じてきたが、この作品では白髪の生えた壮年役であり、白髪というビジュアルに衝撃を与えただろう。
その他生徒役には主演を何度も務めた俳優だったり、様々な作品で脇役を演じてきた俳優だったり、元AKB48メンバーだったり、木村拓哉と同じジャニーズ所属の人だったりと様々な役者を取り揃えている。
そして生徒役は役作りのため、短髪にしている。
なお、第1作目の後編ではまさかの人物がゲスト登場する。
ギャラクシー賞テレビ部門1月度月間賞を受賞。
【あらすじ】
神奈川県警察学校の初任科短期課程第198期、植松教場の訓練生は日々厳しい訓練を受けながら警察官になれることを目指していた。
入学からたった1ヶ月後、植松が病気での入院のため、彼が復帰するまでの代理として風間公親という名の教官がやってきた。
常に真顔で、何かあれば直ぐに退校届を突きつけるなど非常に冷酷な性格を見せる風間の元で、訓練生の宮坂定達は卒業までの5ヶ月間無事卒業し警察官になれるよう訓練を重ね続けていくのであった。
しかしそんな警察学校内で様々なトラブルが発生し・・・。
※以下ネタバレ注意
【登場人物】
風間公親
演:木村拓哉
神奈川県警察学校教官で階級は警部補。
病気で休職した植松の代理として、初任科短期課程第198期植松教場の教官を務める。
右目は義眼だが、このドラマではなぜ義眼になったかは一切明かされていない。
剣道を嗜んでおり、ドラマではその稽古場面がたまに見られる。
退校届の用紙を常に所持しており、彼の持つ非常に優れた洞察力によって、自身が見込みがないと判断した者には容赦なくすぐに退学届を突きつけるなど、非常に冷酷な性格。
しかしその洞察力により、警察学校内の様々なトラブルを解決させたり、生徒の命を救ったりと、決して冷酷ではないという面を何度も見せていく。
見込みのある訓練生には課題として身の回りの事を全て自分に報告という所謂スパイ活動をさせている。
都築からはスパイ活動として忌み嫌われているが、この活動もまた警察学校内のトラブルを解決させた事に一役買っている。
警察学校の庭にある花壇の手入れをこまめにしているという意外な一面もある。
初任科短期課程第198期風間教場
元は植松教場であったが、植松の病気による入院により風間教場となっている。
宮坂定
演:工藤阿須加
初任科短期課程第198期風間教場の中では実質的な主人公ポジである。
元は小学校の教師で理科を得意としていた。大学生時代に雪山でハンドル操作を誤ったかどうかは不明だが、雪に埋もれてしまい死にかけていた所を通りがかりの警察官に助けられ、その憧れで警察官を志望した。
その助けて貰った警察官の息子である平田と偶然にも同期になるが、命の恩人の息子ということもあり、落ちこぼれていく平田のために授業中で本当はできるのにできないふりをし続けていた。
しかし風間にそれを見抜かれたため退校届を突きつけられたが、それと同時にその日の出来事を報告する「課題」を与えられる。
劇中では前述の遭難事故、平田、南原のせいで何度も死にかける羽目になっていた。
そのため、卒業の際に風間からの「死ぬなよ」という言葉に余計重みを与えることとなっている。
その後卒業し、無事交番勤務となった。
楠本しのぶ
演:大島優子
前職はインテリアコーディネーターであり、インテリアには非常に詳しい。
明るい性格で様々な生徒と仲良くしているが、その中で特に岸川沙織とは仲良くしてる。
警察官になった理由は目の前で恋人を轢き殺されており、その犯人を自ら捕まえるためにというかなりシリアスな理由。
しかし風間に警察官の志望動機を聞かれた時は「子供の頃からの憧れ」と偽っていた。
岸川のアルバム写真に写ってあった車を見た瞬間、恋人を轢いた車のことがフラッシュバックし、岸川を犯人だと思い込み匿名で脅迫状を送り付ける。
しかし犯人が楠本だと知った岸川により、駐車場のパレットに足を挟まれ重傷を負う事となり、通りかかった風間に助けを求めるが、自身が岸川にしたことを風間に問い詰められたことにより全てを打ち明けた。
その後風間から車のカラーを根拠に岸川に対する誤解を解かされ、その後退校届を突きつけられた。
救出されたあとはしばらく入院し、警察学校に復帰した後は、学校を辞めカフェでバイトをしている岸川の元に訪問し謝罪し和解を果たした。
その後卒業し、無事交番勤務となった。
菱沼羽津希
演:川口春奈
県警幹部をしている母親の元に産まれ、そのコネで警察学校に入学したせいか、授業中にこっそり手鏡で化粧のチェックをしているほど非常にいい加減な気持ちで警察学校の訓練生として過ごしている。
同期の枝元とは特に仲がいいが、実は自分の引き立て役として仲良くしておりどこかしら枝元を下に見ている。
風間に告白をするが、逆に自身の問題点を指摘され退校届けを突きつけられた。
またこの頃から枝元に実技でも学科でも遅れを取るようになったが、後に枝元の真意に気付き、自分自身を見つめ直すことで警察官の適性的にも人間的にも成長していくこととなった。
その後卒業し、無事交番勤務となった。
日下部准
演:三浦翔平
この訓練生のメインメンバーの中では唯一の妻子持ちで32歳。
妻子とは離れて過ごしており、電話で応援の言葉をかけてもらっている。
元プロボクサーだったが、4回戦止まりでライセンスを返上し警察官に転職した。
学科の成績は下の方で後がないことに気付いており、そのために調達屋の樫村からの甘い誘惑に乗せられてしまい、学科の成績を受け取ってしまう。しかしそれは樫村からの大きな罠で、警察学校で発生した小火の犯人に仕立て上げられ退校の危機に直面する。
結局のところ、風間によってなんとか無実を証明させられたが、不正を働いたという理由で退校を言い渡される。
しかし後がないことも相まって、風間の前で土下座をするほど自身の事をボクサー時代の事も交えながら涙ながらにさらけ出す。
その後風間から見込みありと判断され退学は免れ、反省したのか自力で勉強を励み、学科の成績を上げていくこととなった。
その後卒業し、無事交番勤務となった。
都築耀太
演: 味方良介
同期達とはけっして馴れ合おうとはしない一匹狼な性格で、風間から警察官の志望動機を聞かれた時に「警官に色々と文句があるから」と答えるなど、何を考えてるのか分からない部分がある。
宮坂や楠本など風間から課題を与えられた人に対してはスパイと呼び、嫌悪している。
また風間に対して、捜査一課の刑事だったのになぜ教官に転身したのか不審に思っており、自身で調べあげようと行動をしている。
実は幼い頃、父親が警察官に逮捕された際にフォローしてくれなかったことに対して不満を持っており、そのため上記の「警官に色々と文句があるから」という理由に繋がっている。
しかし風間から厳しく突き詰められたことにより、本当は「被害者に寄り添える警察官になりたかった」ということが明らかにされた。
その後卒業し、無事交番勤務となった。
岸川沙織
演:葵わかな
気弱で繊細だがそんな自分を変えるために警察官に志望した。
楠本とは特に仲良しで、いつも行動を共にしており、傍から見れば共依存のような関係となっていた。
しかしある日を境に「人殺し」という旨が書かれた差出人不明の脅迫状が毎回のように届いたことで精神が不安定になり、取調べの実技中貧血を起こし倒れるほどまで弱っていった。
その後その犯人が親友の楠本だと気付いたことにより、その恨みから彼女に重傷を負わせる。
学校を去った後、カフェのアルバイトをすることになったが楠本の訪問により再会、そこで互いに自分がやってきたことを謝罪し和解することができた。
なお、相手にも非があるとはいえ重傷を負わせた時点で明らかに罪を犯しているが、その後の描写を見るに明らかに不問にされている。
枝元佑奈
演:富田望生
元女子レスリング選手で、体格がガッシリとしている。
それが関係してるのかどうかは不明だが、男にも負けないほどの大盛りご飯を食べる。
手話が得意で、テレビ出演した際に手話を披露している。
体格と女子レスリング譲りのパワーのおかげで、訓練を視察に来た機動隊員に才能を見込まれ機動隊にスカウトされる。
実家は旅館であり兄が携わっていたが、その兄が劇中病死したことにより、旅館を継がなければならず警察官の道を絶たれることになってしまう。
その後退校するまでに、仲の良い同期の菱沼を立派な警察官になって欲しいがために、厳しく接するようになった。
なお、劇中でハッキリとは言ってないが、風間に好意を寄せていることが仄めかされていた。
その後旅館を継ぎ、女将として様々な客を相手に接客している。
平田和道
演:林遣都
雪山に埋もれた宮坂を助けた警察官の実の息子。
しかし当の本人は外食チェーン店やビルの管理会社を転々としていたようで、警察官になったのも父親のコネによる可能性もある。
実際に成績は一番下の方で、どの訓練生よりも明らかに遅れを取っている。
さらに厳しい規則と罰則についておれず、風間に「辞めてもいいです」と弱音を吐くほど。
その後心身共に参ったようで、宮坂を道連れに密室の部屋で硫化水素を作り心中しようと考えたが、宮坂の毎日の報告により察した風間が先回りして、材料となる洗剤を水にすり替えておいたことにより、難を逃れる。
その違反行為により退校処分を受けた。
なお彼の行為が成功していれば、宮坂は命の恩人の息子に命を奪われるという皮肉な結末を迎えていたことだろう。
樫村卓実
演:西畑大吾(なにわ男子/関西ジャニーズJr)
大学の先輩である警察官の尾崎に誘われ警察官になった。
実は学園内で問題になっている、持ち込み禁止の物資を密かに調達し生徒に渡す「調達屋」本人である。
日下部に見破られるが、彼の成績の件を突きつけ、成績のレポートを渡す代わりに自分を見逃してほしいという甘言を提案する。
実は彼が渡した成績のレポートは、尾崎が覚せい剤を使用した際に誤って発生させたボヤと深く関係があり、こうすることで尾崎をボヤ騒動の犯人だと疑わせず、日下部をボヤの犯人に仕立て上げることに成功した。
しかし洞察力に優れている風間はそれを見逃さず、日下部の無実と樫村の罪を証明してみせた。
そして風間から退校を言い渡されたのであった。
南原哲久
演: 井之脇海
趣味がサバゲーの銃器マニア。
射撃訓練では銃器を扱えるということで特に気合を入れて取り組んでいたためか、成績は優秀。
宮坂が彼の部屋に訪問した際、密造した銃を隠し持っていることを知られたため、脅迫した上に、必ず無くしてはいけない警察手帳を盗むことで宮坂に口止めさせた。
しかし風間が宮坂が警察手帳を所持していないこと、南原の手に怪我をしていることに気付いたことで、全ての行為を見破られ退校と同時に逮捕されることとなった。
初任科短期課程第199期風間教場
最後にチラっとだけ登場した宮坂達198期生の直近の後輩。
その役者の中には色んな作品でメインとして活躍している人が何人かいたため、教場の続編を予測させていたが、実際に続編である教場2が発表されることとなった。
ただし教場2でのメインは、その1個下で教場には一切出てない200期生であり、狭間である199期生がどう話に関わるのかは教場2を見てからのお楽しみである。
追記修正は風間から退校届けを突きつけられても決して諦めずに着いていく者たちでお願いします。
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▷ コメント欄
- 南原の手作り銃のシーンは大好き -- 名無しさん (2020-12-31 17:11:48)
- 東横線のドアで時々広告を見かける。恐ろしげなキャッチコピーとおじさんの写真が印象的だったが、実際には人情話の要素もあるみたいだな -- 名無しさん (2020-12-31 17:48:43)
- HEROとかのイメージ強かったキムタクがこんな役やるんだって驚いたなぁ -- 名無しさん (2020-12-31 22:22:26)
- 2020年最初のドラマで自分の中では一番面白かった Ⅱも期待 -- 名無しさん (2021-01-01 10:51:29)
- 面白かったが、どいつもこいつも新聞にのりそうな不祥事を起こすので、この県警の面接官は節穴揃いなのかと笑った覚えがある -- 名無しさん (2021-01-01 17:27:06)
- 確か今週刊スピリッツで連載されてるね -- 名無しさん (2021-01-04 00:18:17)
- ↑↑大阪府警と並ぶ二大無能トップな神奈川県警だぞ? -- 名無しさん (2021-01-04 00:24:05)
- 男女共にメンヘラ多過ぎだろこの警察学校 -- 名無しさん (2021-01-04 00:28:22)
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