なんか小さくてかわいいやつ(漫画)

ページ名:なんか小さくてかわいいやつ_漫画_

登録日:2020/12/12 Sat 23:31:48
更新日:2024/05/23 Thu 13:00:22NEW!
所要時間:『約 62 分』で読めるってコト...?



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なんか小さくてかわいいやつ』とは、イラストレーターのナガノ氏がX(旧twitter)上で連載している漫画である。通称『ちいかわ』




【概要】

発端は、作者の抱いた「可愛いマスコットになって自堕落に暮らしたい」という願望及びそれを描き起こした1枚のイラストである。
2017年5月1日に作者のTwitterアカウントに初めて投稿され、その後も不定期に『ちいかわ』ネタが投稿されていた。
その後、2020年1月に『ちいかわ』公式アカウントが開設。連載が開始された。


大元のイラストのコンセプト通り、「小さくてかわいい」キャラクター達の気ままで気楽な生活を描いた作品。
……のはずなのだが、何故かその世界観が「全年齢版『Bloodborne』」とか「ディストピア」とも称されるほど妙にダークかつハードなことが特徴的。
連載当初こそ友人と巨大なお菓子やご飯を食べるだけの話だったが、

  • 作中世界には現実同様に労働や資格の概念があり、経済格差も発生している。主人公達が貧困層であることを示唆する描写まである。
  • 「ふしぎないきもの」や「討伐対象」とされる得体の知れない危険な生物(読者からの通称は「怪異」)がたびたび出現し、主人公達の身を脅かす。
  • 元々は主人公達と同族だったことを匂わせるふしぎないきもの/討伐対象がたびたび登場する

など、不穏で世知辛い描写が見え隠れするようになっている。
登場する「怪異」たちの描写は他作品の作中に登場する「怪異」たちにも劣らない。
そして、そんなダークな世界観の中で主人公をはじめとする可愛いキャラクター達が心身共に追い詰められてしまう展開も少なからず起きている。
読者からは「『こういう風になってくらしたい』はずなのにこの世界では絶対に暮らしたくない」ともっぱらの評判。
実際「暢気で可愛らしいキャラクターが虐げられる展開」を好む一部の層にも受けている。
Twitterのサジェストには一時期「ちいかわ 虐待」といった不穏な文字が並んだこともあった。

一方で作者が描くキャラクター達への容赦の無い展開や姿勢は、それらの層からもドン引きされることがあるほどである。
「作者のナガノ先生本人こそがちい虐の総本山・最大手では?」「(安直な虐待ネタ二次創作と比較して)本家の虐待は格が違う」「ちいかわをいじめていいのはナガノ先生だけなんだよ!」とツッコまれる事も。


……と、怖いような事ばかり挙げてきたが、基本的にはかわいいキャラクターが織りなすほのぼの日常作品である。
時々ダークで過酷な世界観が垣間見えたりギョッとするような展開が挟まるのも事実だが、表現そのものはマイルドに済ませられている。
最終的にはなんだかんだ丸く収まるのが基本なので、あまり構えずに読める作風になっている。
ふしぎないきもの/討伐対象達は別として、主人公達マスコットや彼らを見守る「鎧さん」は基本的に善良で優しい心の持ち主ばかり。
彼らの心和むやりとりのおかげで、作品全体の雰囲気はゆるいものに仕上がっている。
特に主要メンバー三匹が織り成す彼らの小さい幸福と友情が描かれるシーンは見ていて非常に癒され、また時にちょっと感動するだろう。
また結構シュールなギャグ要素もあり、我々の常識とは少し異なる価値観の会話やギャグは見ててクスリとすることも多い。


連作エピソードでは、困難や試練に直面しつつもそれを乗り越えて成長していく王道的な展開も描かれる。
漫画内の小さな絵柄の変化や書き文字が後の展開の伏線になっていることも多々あり、そういった展開でも読んでいて気が抜けない。
続きが気になる物語構成も相まって、単なるほのぼの系日常漫画には収まらない迫力を感じられることもある。


世界観に関しては作中で多くは語られないものの、何かを仄めかしたり読者の想像に任せるような物が多い。
友人関係・仲間関係は存在するが家族関係・恋人関係は存在せず、各キャラクターに性別が存在するかさえも判然としていない*1
(ただし「魔女」や「けん玉おじさん」など、性別を特定する呼び名で呼ばれるキャラクターは存在する)
これらの不思議な世界観に惹かれた考察勢なども存在する。


ぱっと見の雰囲気に似つかわしくないダークな要素ばかり(特にネット上では)注目されがちではあるが、それだけがこの作品の全てではない。
可愛いキャラクター達のゆるい日常や交流と、ファンシーに見えてブラックな要素が見え隠れする世界観の両方がこの作品の魅力と言えるだろう。



これらの要素が徐々に人気を博し、今では最新話が投稿されると1時間以内に数万のRT・「いいね!」が付くほどの人気作となっている。
テレビアニメ放送開始以降はさらに人気が上がり、コンスタントに20万「いいね!」を超えてくるようになっている。
時には30万を超える「いいね!」が付くことも。
公式アカウントフォロワー数は2022年4月に100万を突破、半年後の同年10月に150万、さらにその5ヶ月後の2023年3月に200万、同年9月に250万、2024年2月に300万フォロワーを達成した。
その後もフォロワー増加の勢いは止まらず、毎月8万前後フォロワーを増やし続けている。
先んじて展開されていた『もぐらコロッケシリーズ』を超え、作者の代表作として認知されている。


2021年2月には講談社のワイドKCモーニングレーベルから待望の単行本第1巻が発売。
ファミリーマートとのコラボや公式グッズの販売、ポップアップストア・コラボカフェの展開などコンテンツも徐々に拡大されている。
更には海を越えて海外にも展開を果たし、韓国・中国では翻訳された原作漫画やグッズが販売され、そちらでも人気を博している。


2022年4月からはフジテレビ系列『めざましテレビ』内でテレビアニメが放送開始。
当初は毎週金曜放送だったが、2年目に入った2023年4月からは火曜と金曜の週2回で放送されている。
見逃し配信として1週間限定で『めざまし』公式チャンネルで配信されている他、他の動画配信サイトでもチェック可能。
エンディングを合わせても1話90秒ほどのショートアニメではあるが、原作エピソードは非常に忠実に再現されており、当初はカットされると思われていた、怖かったりカオスだったりするエピソードまでも丸ごと放送されている。
同作ファンからは「1週間を頑張ろうという気持ちになる」「いっそ『めざましテレビ』を1分ぐらいにして残り全部『ちいかわ』にしろ」等と好評。
また、アニメ放送後にはリンクと共にアニメと連動した描きおろしの一枚絵が『ちいかわ』公式アカウントでツイートされる。
基本的に本編やアニメで入らなかったカットが描かれているため、そちらも要チェックである。
アニメ『ちいかわ』公式Xアカウントでは放送前日の18時に次回予告として本編作中の一枚絵が投稿される。サブタイトルや内容についてはこの時点では言及されないが、ちいかわガチ勢は一枚絵だけで投稿から数分以内に原作エピソードを当ててしまう。


2022年には日本キャラクター大賞を受賞(SNS発のキャラクターとしては史上初)。また、いわゆる「ちいかわ構文」の代表と言える「『〇〇』ってコト!?」がSNS流行語大賞を受賞している。
2024年には日本漫画家協会賞の萬画部門で大賞を受賞した。


余談だが、人気漫才コンビ「ミルクボーイ」の内海崇氏は本作の連載が始まった頃からの熱心な大ファン。
グッズも欠かさず集めている程のガチ勢である。




【登場人物】*2

《ちいかわと仲間たち》

●ちいかわ(なんか小さくてかわいいやつ)
「わァ……ぁ…」「泣いちゃった!!!」
CV:⻘木遥
主人公。小さな白熊っぽい姿*3をしたマスコット。
モチーフとなった動物が定かではないが、ハチワレと同じく毛量が増える事がある。その際にはフワフワの毛玉の塊のような姿になる。
作品内では「ワ…」「フ!!」などほぼ感嘆符のような言葉しか話さず、意味のある単語は「イヤ」「ヤダ」くらいしか発さない。
しかし会話シーンが描かれないだけで、ハチワレたちとはちゃんと会話をしているようだ。「ゴリラーマン」と同じシステムである


堅実で慎重だが、泣き虫で気が弱い。精神的に幼いところも多く、草むしり検定5級に二度続けて落ちている。
けれども仲間思いであり、ここぞという時には勇気を発揮する。
幾多の苦難を乗り越え、巨大な怪物の囮になったりハチワレの窮地を救うために単身活躍するなど、着実に成長を続けている。
慎重な性格故に注意深いため、主要メンバーの中では事態への危機感を感じやすく、それによって難を逃れたり、一人だけ異変に気が付き最悪の事態を回避するきっかけを作ったりする事もある。


身体能力はそこそこ良い。
討伐中の様子が描かれることは少なめだが、慎重な性格が功を奏してか割と勝率は良さげな方らしい。
ハチワレが討伐に失敗している横でさらっと報酬をもらっていたりすることも。
参考程度ではあるが、予備動作がほぼない光線を初見で避け、そのまま密室の至近距離で連射を避け続けられるレベル。
この点でも強運と主人公補正の申し子中々の強者なことは間違いないだろう。


討伐に使用する得物はハチワレとおそろいのトゲのついたさすまた
これはハチワレが所有していた物に憧れて購入したもので、以降は討伐の仕事や護身用として欠かさずに使用している。
家ではお気に入りと思しき熊のぬいぐるみやモコモコの布団を愛用しており、自宅でくつろいでいるシーンでは度々登場する。
買い物へ行く時は鎧さん謹製のポシェットをよく使う。
わさびや唐辛子などを使った辛い食べ物が苦手。しかし完全に避けている訳ではなく、好奇心からチャレンジして食べる事も多い。
また「むちゃうまヨーグルト」のマスコットキャラ「むちゃうマン」のファン。
現在の家はそのむちゃうまヨーグルトの懸賞で当たったものである。他にも何回か懸賞に当たったりと、やたらに運が強い。
さすまたやバッグなどピンク色でかわいいものが好きらしき描写が多々あるため、「実はメス(女の子)なのでは」という疑惑も。


余談だが、エポスカードの多数あるアニメコラボの一つには『ちいかわ』のものも存在する。
が、そのカードのデザインは「おかいもの検定1級」と描かれたあまりにもクレジットカード離れしたもの。
カード番号が表面に無いことも相まって、歴としたクレジットカードなのに「なんかクレジットカードっぽいやつ」に間違えられたことで話題になった。



うさぎ(なんかはしゃいでる生き物)
「ゥラララララララララ」「わわッ」「ィイイイヤァーハァ」「声でかっ」 
CV:小澤亜李
ちいかわの友人その1。ウサギの姿をしたマスコット。
作者の書籍『MOGUMOGU食べ歩きくま』の告知マンガにて「なんかはしゃいでる生き物」として初登場。
ただし作者の告知マンガや自分ツッコミくま内では割と邪険に扱われている*4
エキセントリックでマイペースな性格の持ち主。ちいかわやハチワレと違い、一匹でいる時の私生活は謎に包まれている。今のところどこのどんな家に住んでいるか明らかではなく*5、討伐以外の労働をしているシーンもほとんど描写されていない。
基本的にマトモなセリフを発することがなく、しばしば「ヤハ」「ウラ」「ハァ?」「プルャ」などの奇声を発する。アニメ版を見る限り感情によって声量や抑揚で奇声を使い分けている模様。
寝る時は必ず鼻ちょうちんを出して白目を剥くという個性的な眠り方をしている。食い意地が張っていて食事のスピードがやたらに速い。
しかし見かけによらず知能は高いようで、草むしり検定3級を取得しているほか、ボトルネックでギターを弾きならしたりと割と器用。計算高さや要領の良さが、ちいかわとハチワレを助ける事も。
またどこに旅行に行ったのかとハチワレに聞かれた際には「ツツ ウラウラ」とシャレの効いた答えを返したりもしている。
討伐に使用する道具はさすまたではなく棒タイプだが、棒の両端が爆発(砲撃)する仕掛け付き。ちなみに、この世界では上位ランカーであれば討伐で使う武器に自分の顔が入るが、うさぎの場合はマジックペンで自分の顔を描いている。
討伐で使用する武器からも判るように、3人の中では一際戦闘力が高いような描写があり、かなり手馴れている。
ちいかわにちょっかいをかけたり、後述のをリサイクルショップで買ってきて騒動の発端を作るなど、行動力の高さが災いしてトラブルメーカーのような一面もあるが、ハチワレやちいかわとの仲は良好。
二人が困っている時にはさりげなく手助けしたり、お役立ち情報(主に食べ物の沸いている場所など)を教えることも多い。
悪夢編では気が参っているちいかわの元に現れ率先してゾウと対峙したりと、友達がよほど困っている時にはより直接的に助けてくれる事もある。
いっぽうでモモンガに対しては自分勝手な本性を見抜いているのか、直接的に危害を加えることはなくても思い通りにさせないように立ち回っている節が見受けられる。
マイペースな変わり者に見えて、意外とちゃんと他人を観察しており、友達を思い遣った行動が取れるタイプと言える。
アニメ版では中の人のテンション高い奇声の演技が必聴で、「完璧な配役」「原作からブレてない」と読者からは高評価。
また、アニメ版1話ではちいかわを差し置いて最初に登場を果たしている。


ハチワレ
「『危険な擬態型が洞窟に幽閉されてた』…ってコト!?」
CV:田中誠人
ちいかわの友人その2。ハチワレの姿をしたマスコット。ちなみにレギュラー三人の中では一番登場が遅い。*6
フレーメン反応をする、舌をしまい忘れる、毛玉のゲロを吐く、冬毛に生え変わる、びっくりすると尻尾が膨らんで毛が逆立つ等、猫らしい振舞いをする場面が多く、今作では一番元ネタの動物らしさが出ていると言える……が、2022年に開催された原画展において実は猫ではないという衝撃の事実が明かされた。
三人の中で唯一普通に喋れるため、作中で最も台詞が多く、ちいかわやうさぎの代弁や解説役になる事も多い。事実上、本作の狂言回し*7
その際「『〇〇』…ってコト!?」と現状をゆるふわなマスコットキャラ達の漫画に似つかわしくない物々しい言葉で端的にまとめるのが半ばお約束。語彙力・言語表現力は結構高いがよく単語の言い間違いをする。
社交性が高く楽天的なものの、モブ達と比べても危機感が欠落していて計画性にも乏しい。活発で好奇心が旺盛な性分もあってかよく討伐に挑んでいるが、強い討伐対象からの反撃を受けて失敗してしまうこともしばしば。
だが総じて積極性と友情に厚いちいかわの良き友であり、うさぎとも出会ってすぐに友達となっている。
また能天気ではあるものの頭の回転は早く要領もいいため、彼の行動がちいかわの背中を押したり窮地から抜け出すきっかけとなることもしばしば。良くも悪くも慎重派寄りのちいかわとはいいコンビと言えるだろう。
住居は洞窟で、吹き曝し状態のためたびたび虫型の怪物に侵入されており、撃退するためにさすまた(青色)を常備している。せめて入口の壁ぐらいは作った方がいいと思うよ。ハチワレ……
長らくカメラを欲しがっていたが、後述の杖の怪異に巻き込まれた際に「被写体が消えるカメラでちいかわを撮りそうになった」事がトラウマになり本物のカメラを買って以降もちいかわを撮れずにいたが、怪異の無いカメラだと知りトラウマを克服、楽しい日々を時折写真に収めている。
また、ギターも所持している。ちいかわに生乾きを題材にしたオリジナルソングを弾き語りした事もあり、アニメ版では「ひとりごつ」のタイトルでエンディング曲として採用されている。
体調不良等は薬効のある木の実で治す等、暮らしの知識が豊富でちいかわにそれらを教える場面も多い。
ちいかわと同時に草むしり検定5級の試験を受けて一人だけ合格した。以後は草むしり検定合格を目指すちいかわに勉強を教えている。
好きな食べ物はラーメンで、特に郎系とチャルメラが好き。だが、ついチャリメラと呼んでしまう癖がある。
自炊能力も高いようで、時折ちいかわやうさぎにシンプルだが美味しそうな手料理をふるまったり、夜食を作って独りで食べたりしている。
一方で住処の周囲に湧きドコロが少ないため、木の実や池の底から拾える謎の物体(本人曰く「こわいけどおいしい」らしい)などその辺で採取できるものを食べていることも多い。
ちいかわから貰ったお菓子の袋のリボンを大切な宝物として飾っており、それを紛失した(巣作りの鳥が咥えて持っていってしまった)際は気丈に振舞おうとしながらも泣き出してしまう程へこんでいた。
ピンチの際に反撃に転じる時や、一か八かの賭けに出る時に「なんとかなれーッ」と掛け声を上げ、状況を打破するのがお決まり。
最近はラッコへの憧れをより強めており、討伐時にマントを羽織るようになっている。


くりまんじゅう
\ごくッ/ 「ハァーッ…」
CV:淺井孝行
ちいかわにコーヒーをおごってくれたマスコット、頭が栗饅頭のような色をしている*8。ちいかわ公式アカウントができる以前から登場している古参キャラ*9
体長や風貌はちいかわや友人達と大差ないものの、メンタルはおっさんのそれ。酒カップにおでん汁を入れ飲んだり、ウィンナーをつまみにストロングゼロを呑んだり、コロナビールらしきものにライムを入れてタコスをつまみに呑んだり、炙りしめ鯖で日本酒を呑んだり、二日酔いに苦しめられ迎え酒をするなど、吞兵衛らしき描写が非常に多い。なお、基本は一人で吞んでいる模様で、ちいかわたちに目撃されるときもある。ちなみにこの世界では飲酒するのに資格が必要である*10。酒を美味しく呑むためにアテにもこだわりが強く、なかなかのグルメである様子がうかがえる。サウナ入浴が趣味。
また基本はポーカーフェイスだが、一杯飲った後は眉間に皺を寄せた渋い顔で「ハァーッ」と唸るのがお決まり。本作に登場する、言葉をしゃべることができるキャラクターの中ではダントツで語彙が少なく、ほぼ「ハァーッ」「フーッ」しかセリフがないが、辛いカレーを食べたときに「カーッ」と言ったことが一度だけある。
ファミマコラボの漫画では朝に一杯のコーヒーを飲んで気を引き締めてから草むしりの仕事に精を出している様子がある。
意外と常識はあるようで、悪ノリするうさぎを止めたり上記の通りちいかわにコーヒーを奢るなど年長者らしい行動をする。
飲酒に憧れてちいかわとハチワレがソフトドリンクを飲んでくりまんじゅうの真似をした際は、の種を奢って乾杯するなどノリの良い一面も見せた。
また、仕事中はコーヒーを飲んでいたり、シーサーに飲酒の勉強を指南している際は度数の低いチューハイを飲んでいたりと、場面によって飲む物を変えている。
最近ではシーサーとの絡みが徐々に増えており、彼を気にかけている様子。シーサーが飲酒の資格取得に励んでいると知った際はおつまみカルパスを差し入れして応援し、飲酒の勉強を教える関係になっている。シーサーもそんな彼を慕っており、二日酔いの看病をしたり美味しいものを差し入れしたりと良好な関係を築いている。
草むしり以外の労働をしている様子がない割に美味いものを食ったり呑んだりしてゆとりある暮らしっぷりなのは本作の謎の一つ。何らかの高度な検定資格を持っているのかも知れない。
アニメ版では中の人の容姿がくりまんじゅうにそっくりな事がちいかわファンの間で話題になった。また、登校前の子供も見ている時間帯のアニメで可愛らしいキャラクターが飲酒する絵面はいろいろマズいので、くりまんじゅうが呑んでいるものがアルコール飲料であるかはボヤかされた表現になっている*11
例:ストロングゼロ→「MUCHAU MADA」というエナジードリンクぽい色の缶に入った架空の飲み物
  日本酒と炙りしめ鯖→酒瓶自体は画面に出てこない
  コロナビール→コーラっぽい色の飲み物(黒ビールにも見えるが…)
  焼きしいたけと日本酒とっくり→急須に入った緑茶(緑茶割りである可能性は否定できない)
  梅酒のソーダ割りとクエン酸→梅ソーダ(単なる略称か?)


モモンガ
「この切ない顔で 何を考えてるか当ててみろッ」
CV:井口裕香
青白い体毛をまとったモモンガのマスコット。他のマスコットに比べると目つきが鋭く、少し悪人面な印象を与える。
マスコットとしては珍しくかなり横暴で自己中心的な性格の持ち主。かわいこぶることを好んでおり、相手構わず「叱れ」や「慰めろ」と迫っては自分のかわいさを見せつけようとしたがる。
かわいこぶるためにちいかわ達をはじめとするマスコット達の仕草や言動を真似することも。
基本的に誰に対しても横柄かつ高圧的な態度で接するが、マイペースでエキセントリックなうさぎには翻弄されることも多い。
言動がアレなためか、基本ちいかわ達に優しい鎧さん達でさえ親身になって接してくれないあたり相当である。
手入れがされていないのか普段はそうでもないが、体毛は綺麗に洗って乾かすとフカフカになる。
他のマスコットのキャラクターと違い、労働に従事している描写が一切無い。一回一文無しで偉そうに食堂で注文して鎧さんに叩きだされた事があり、食糧危機時食費のためちいかわ達と共に採取の仕事に出掛けた事があったが、そこでも労働を放棄している。
その他、モブマスコットの古本屋から無銭で本を持ち出しかけたこともあり*12、つまるところ「労働」や「貨幣」「買い物」といった経済に関する概念自体が希薄である様子。
そうした事もあってか、文明的な生活を送るちいかわやハチワレと違い、食事はすべて湧いて出るお菓子や食べ物で賄う野性的な生活をしており、本人も気の向くままに喰っちゃ寝な単調な日々を過ごしながら、今の生活に満足している。
劇中で食料危機が発生した際には、ちいかわを食べようとしたり、木の実を差し出すちいかわに対して「ハフムシャっとしたうまいもんが食いたいんだよッ」と拒否したりと傍若無人な振る舞いを見せた。こうした経緯もあってか、ちいかわからは嫌悪感を抱かれている。
その性格や行動故か友人と呼べる者は皆無だが、古本屋のモブマスコットとの交流が増えてきている。
連作エピソードのオチやその後に登場する事も多く、ちいかわ達とは対照的な存在である事がよく描かれている。


おそらく魔女が持つような何らかの手段によってマスコットの肉体を手に入れた、元ふしぎないきもの
「返せッ」と吠えながら追いかけてくるでかつよ(元の肉体の持ち主?)を煽って飛び去る、うさぎと中身が入れ替わったちいかわを脅したあげく罵倒する、さらにちいかわ達が入れ替わった原因となったスロットを「元に戻る可能性があるから」と破壊するなど、その行為はかわいいからで許されないほど悪辣な本性を見せる
また、前述の食料危機の際は、空腹だからと何の躊躇いも無くちいかわに噛み付いている事から、ふしぎないきものだった頃にちいかわの様な存在を捕食していた可能性もあったり(味蕾が変わったのか噛んでから「うまみが無い」とも発言している)、回を追う毎に本性を剥き出しにする描写が増えている。
ちいかわの集めた木の実を「そういうのはチマチマしたのは食ってる気がしない」「でかいのを思いっきり口に運ばないと満たされない」とも口にしており、少なくとも肉食の存在であったのは確か。
作者によるちいかわ誕生のきっかけとなった「こういう風になって暮らしたい」という願望を、最悪の性格で実現してしまった存在なのかもしれない。


ラッコ
「いつものをッ………」
CV:内田雄馬
マントを羽織り大剣を背負った流れの剣士風のラッコのマスコット。目が据わっていて、右のこめかみ辺りに大きな向かい傷がある。体の輪郭線が描かれておらず、モフモフした毛並みを表現している。
討伐者ランキング1位の使いで、討伐対象の虫(赤)を一閃で倒してしまうほどの腕前の持ち主。高くジャンプして切りつける事も出来たりと、身体能力にも優れている。
常に剣は手放さなかったり、違和感に対して警戒したりするなど、慎重で危機管理が出来ている描写も多く、単に腕っぷしだけではない強さの部分も垣間見える。
記念公園の「きねんこうえんくん」なるマスコットの銅像を前に、かつて「強くなる」と誓った出来事があるらしく、何やら壮大な過去が示唆されている。
なぜか倒置法でしゃべる癖がある。「していくか…一服……」「一緒に行ってみるか? 討伐ッ」
無頼漢めいた雰囲気を漂わせている……というか本人もクールな振る舞いを心がけているような節があるが、割と気さくで面倒見のいい性格をしており、ファンサービスも良い。
マイカーを所持しており、ちいかわ達を乗せてくれたことも。
ちいかわとハチワレから慕われており、二人から「唯一無二の呼び名」で呼んでもらえる事を望んでいた矢先にハチワレから「先生」と呼ばれた*13際には、人知れず感激している。
ハチワレとは師弟関係に発展しており、大きな討伐に誘ったり、共闘の際は不慣れなハチワレをフォローをしたり、討伐の稽古や特訓してやったりと特に気にかけている。
甘い物好き。フルーツパフェが好物で景気づけに食べて頬を緩ませたり、スイーツの特売に喜んで参じたり、駐車場でマイカーをどこに停めたか忘れて迷ったりとギャップが大きいが、頼もしいマスコット。
TVアニメ版では1年目終了間際の第51話で初登場。アニメ制作発表時に担当キャストが発表されていたキャラクターでは最後に登場したキャラである。


シーサー
「外勉捗りまーす」
CV:島袋美由利
作者から「やさシーサー」のタイトルで登場したシーサー。何か反応をする度に「やさシーサー」「きびシーサー」「うれシーサー」「さみシーサー」などの文字がコマ外に書きこまれたりする。
初登場時の「やさシーサー」からもわかる通り、優しく気さくでフレンドリー。初対面のちいかわ達ともすぐに打ち解けている。
また、くりまんじゅうとも交流があり、当初はあまり頻繁に絡んだりはしなかったものの、飲酒の資格勉強が始まってからは頻繁に勉強を教わる仲となり、くりまんじゅうから気にかけられている描写が多い。
シーサー故にサタパンビン*14を食べていたり、それをちいかわ達に分けていたりする。
他にもサタパンビンを食べすぎた時の喉の乾きにはさんぴん茶*15を勧めたりと、シーサー故に勧めるものは沖縄県ゆかりのものがほとんど。
ラーメン屋「郎」のアルバイト店員もしており、店長である鎧さんを「お師匠」と呼んで慕っている。
ただ、泥酔状態のくりまんじゅうに勝手にステーキ*16を出すなど、勤務態度は割とフリーダム。ラーメン屋とは……
「郎」のバイトにはスーパーアルバイターという資格が必要で、マスコット達の中ではかなりのエリートの模様。さらに店長と乾杯をしたいという理由でお酒の取り扱い資格の勉強もしているという勤勉な性格をしている。
その一方腕っぷしには自信がなく、討伐の仕事をすることはない。
原作でも初登場が遅めだからか、TVアニメ版には放送開始から1年半以上経った2023年12月放送の第123話でようやく初登場した。


カブトムシ/カブトムシ(大)
「ぽちゃぽちゃぽちゃ」「くちがぽちゃぽちゃしてる…」
CV:武藤志織/利根健太朗
ふしぎないきもの寄りの存在と思われるが公式では正体含めてこちらに分類されている。読者からは「ちいかぶ」の愛称で呼ばれることが多い。
マスコットより小さなカブトムシのサナギと成虫の中間のような生き物(もぐらコロッケと同程度のサイズ)。体はもちもちで柔らかく、甘めの卵焼きのような匂いがするらしい。
謎の洞窟の奥にスイッチで閉じ込められていたが、ちいかわになついて家に住み着き、辛い時にギュッと抱きしめて励ましてくれるなどちいかわの心の支えになっていく。
だが次第にハチワレの耳を噛んだり、ちいかわが討伐したイモムシの死骸を一瞬で食いつくすなど不穏な行動が目立ち、鎧さんに擬態型と疑われ、ちいかわはこれを庇って謎の洞窟まで逃げ出したが鎧さんに追いつかれてしまう。
追いかけてきた一行を、角を伸ばしてどこからともなく出現させた茶菓子でもてなし、鎧さんが絆され友好型認定を下すも、その瞬間に擬態型の本性を表し(正確には突然急成長し)マッチョなカブトに変化して襲い掛かってきた*17
その後は翅を広げてどこかへ飛び去っていった。以後の行方は現在に至るまで一切不明。
幽閉されるレベルの凶悪な擬態型が野放しになるのは何気に惨事である。
可愛がっていたちいかわにはショックだったようで、この出来事を引きずる事になったが、献身的なハチワレやうさぎの甲斐あって立ち直っている。
ちいかわ達との交流で見せたもの全てが偽物だったとは思えない為、ファンからはいつかちいかわ達のピンチに「恩返し」に助けに来る事を期待されているが…
実は本編登場前に「ちいかわたちが集めているカードゲームのレアキャラ」として真の姿にそっくりなカブト王が登場していた。こちらは別物のようで「かっこいいヒーロー」に分類されている。


〈モブマスコット〉

背景に描かれているモブのマスコットたち。ファンの間で「ちいかわ族」「モブかわ」と呼称される事も。オフィシャルグッズでは「グレーの子」という呼称が用いられている。
頭身はちいかわ達と同じで、顔や体の模様などは描かれずに全身同じ色で塗りつぶされている*18。一方で、耳や尻尾の形、耳・角の有無など、シルエットは細かくバリエーション分けされている。作中のセリフでは意味のある単語を発することはほとんどなく、意志・感情表現のほとんどが掛け声や泣き声、ジェスチャーで描写されている。
なお、性別の概念は恐らく無い
ちいかわと共に労働に従事していたり、町に暮らしていたり、古本販売等の露店をしている者など多岐にわたり、小さくて可愛い社会を形成している。
また、以下に紹介するような複数回にわたって登場している同一のモブマスコットと思われるキャラも存在する。
主人公補正で何とか助かっているメインキャラのちいかわ達と違い一線を越えるレベルの災難にあっている場面が多く、ふしぎないきものや討伐対象に危害を加えられ、顔や胴体に消えない傷が残るような重傷を負ったり、耳を食いちぎられて欠損したり、角を折られる、石化した後に体を砕かれる、場合によっては捕食され命を落としている描写もあったりと、ちいかわ世界の過酷な一面を強調する際に登場する事もある。
ごく稀にだが、メインキャラも鎧さんも怪異も登場せず、モブマスコット同士のやり取りだけで話が進む回も存在する。
TVアニメ版では第50話で初めて声を発しているシーンが描かれ(鎧さんの手作りパジャマ露店に殺到しているシーン)、役名は「グレーの子たち」とされていた。



パジャマパーティーズ
「ウ・ウ・ワ・ワ」   「ウワーッ」
CV:諸星すみれ(みどり)・長縄まりあ(ぴんく)・篠原侑(しろ)・内山茉莉(むらさき)
鎧さん謹製のパジャマを着て歌とダンスを披露するユニット。鎧さんのパジャマ愛好会のメンバーから発足した。
すべて顔が描かれていないモブマスコットで構成されており、発案者でリーダー格のみどりのパジャマのマスコット(角と耳、先っぽがふさふさした細い尻尾から牛がモデルと思われる)と、ちいかわと似た形の丸い耳で尻尾が無いむらさきパジャマ、垂れ耳で短い尻尾があるぴんくパジャマ(ブルドッグかパグのような短鼻種の犬がモデルだろうか)、ツノが一本だけ生えていて尻尾が無いしろパジャマのマスコットの4人組。
最初に開いたライブはたまたま遠くで見ていた労働の鎧さん一人だけで閑古鳥だったが、口コミが広まりブレイクした。
が、順調だった矢先にリーダー以外の全員がでかい鳥に連れ去られてしまい、攫われたメンバーを探す合間、代打としてちいかわたち3人に出演を依頼するが……


その後、ライブの本番前に鳥に追い掛け回される3人をちいかわ達が発見、ちいかわ達の奮闘によって鳥も倒され、無事にパジャマパーティーズは元のメンバーで再活動できるようになった。
一方で鳥にいたぶられた結果、赤と白は顔面に消えない傷、赤は右耳、紫は左耳の欠損を抱える事になってしまったが、その後も元気に活動は続けている様子。
可愛い絵柄で(耳だけとは言え)部位欠損するゆるキャラが出て来た事により、読者に少なからず衝撃を与えた。


あのこ
CV:青山吉能
シール貼り労働でちいかわと仲良くなったモブマスコット。耳の形からして多分ウサギ形のマスコット。
オフィスグリコの使い方を教え、お菓子を交換したりお揃いのパジャマを着るなど仲良くしていたがいつの間にかいなくなっていた。


ラッコの仲間
ラッコと組んで討伐仕事をしている2匹のモブマスコット。ラッコ同様上位の討伐ランカーであり、相当な強者と思われる。
片方は丸い耳、頭部に前向きに生えた一本のツノとフサフサした尻尾、という『もぐらコロッケシリーズ』のユニコーンに似たシルエット(ただし羽根がない)を持ち、トゲ付きの金棒を武器としている。ラッコと共に登場するより以前、町中で暴走し、ちいかわとハチワレに襲いかかったグーチョキパーの擬態型を始末した角付きのモブマスコットと同一人物と思われる。ハチワレがラッコに修行として付き従っている時にもアドバイスを送っており、ラッコ同様面倒見が良い親切な性格をしているようだ。
もう片方は寝た形の耳があるシルエットでウォーハンマーを武器としている。こちらは「自分ツッコミくま」のパグさんにシルエットが似ている。


古本屋
露天で古本を売っているモブマスコット。ハチワレがふと立ち寄って草むしり検定5級の参考書を購入するシーンで初登場した。
再登場した際、売っていた本をモモンガに危うく無銭で持っていかれかけるが、そこから妙な交流が芽生え、銭湯や湧きドコロにモモンガを連れて行ったりしている。
住居は洞穴で、本をたくさん持っている。仕事をしていないときは歩いているときでも本を読んでいるほどの読書家。
討伐の仕事をすることもあり、ちいかわとハチワレが使っているのと同じ形のさすまたを武器としている。


ある時ポシェットの鎧さんが気まぐれで作ったカニのハサミのカチューシャ(耳を動かすとハサミが動く)をちいかわ達にあげていたのだが、丁度2個ほど余ったので始末に困っていた。
そこに通りかかったのはいつも通り傍若無人に振る舞うモモンガ。例によって寄越せとせがむので「友達に分けたら?」と残りの2個を渡した。
欲張りなモモンガはとりあえず頭に2つ着けてみたものの、如何せんしっくりこない。
そこに通りかかったのはいつもの飯のタカり相手である古本屋。「とりあえず荷物を置かせろ」と彼の頭に1つを勝手に乗せる。
その様子を見たポシェットの鎧さんは「あげたのか、友達に」と口にし、それを聞いた古本屋は驚愕。
力で何もかもねじ伏せていた元怪物故か「友達」というものを知らないし、それについてそもそもどうでもよさそうなモモンガに対し、古本屋は……


古本屋
初めて出来た「友達」に思わずカニのカチューシャ(耳の動きに呼応して動く=それ程にまで感情が昂揚している)をカシャカシャと動かしながら、泣きながら喜んでいた。
同時に今までシルエットで猫写されていた姿が変わり、他の名ありマスコットと同じ固有の見た目へ変化。
ピンク色の見た目とちいかわに似た素顔が明らかになった*19
以降はこの姿で登場しており、めでたくレギュラーキャラとなったようだ。
モブマスコットが名ありマスコットになった例は過去になく、読者からは今後の活躍に期待される。その一方、キメラ化するんじゃないかという不安の声も上がっている。
固有の見た目になった後も、これまでの所他のモブマスコット同様声は一切発しておらず、所有武器のさすまたもグレーのままである。一応奥の手としてカニのカチューシャのハサミも使えるが、自分の意志で動かせるとはいえ単なるアクセサリーなので切れ味はまるでなく、ツタすら切ることができない。
モモンガともこれまで通りつるんでいる……が、相変わらずモモンガの傍若無人さに振り回されたり、必死にフォローする様子は「まるでダメ男に貢ぐ女性」なんて形容されることも……


一本ツノのこ
「う~ん…」「てぃは!!」
頭に一本のツノの生えたモブマスコット。「おっきい討伐」を生業としており、扱う武器は曲刀。
ちいかわ達と同じく友達2人(武器はそれぞれハンマー、ヌンチャク)と一緒にチームを組んで討伐にあたっていた。
ある日の討伐対象であったふしぎないきものが可愛らしく踊る仕草を見せた事から友好型と判断。
友達になる事を提案し、ハンマー持ちの仲間と共に武装解除して近づいて行くが…


友好的な仕草は罠であり、ふしぎないきものは途端に甲高い吠え声を発し、襲い掛かってきた。
逃げるしかない二人を庇うように、唯一警戒を解かなかったヌンチャク持ちの仲間が捨て身で応戦するが…


その後、マスコット達の集落に帰還できたのは唯一彼だけであった。
自身の軽率な提案を激しく後悔するも、最早それを責めてくれる仲間も、一緒に過ちを慰め合う仲間もいない。
彼に出来る事は泣き叫びながら自身を殴りつける事だけであった。そしてその様を見て無神経に「真似させろっ」と声をかけるモモンガ。


一連のエピソードから、読者から戦犯ちゃんと呼ばれている。
が、あまりにもあんまりな名前なので一本ツノちゃんとも呼ばれる。
このエピソードは歴代でも屈指で救いが無く、全てを失った彼のガチの慟哭は必見。
「ワァーッ ワーーッ」「フフフッ…ハッ……アゥ~~……」


島の住民
「おいし~い屋台~が てん~こもり~」「わたあ~め ビールにじゃがバター♪」「たこや~き すきや~き ケバブに~ てりてりソースのやきそば~♪」
ちいかわ達の住んでいる所から、海を隔てた先にある島の住民であるモブマスコットたち。
本土のモブマスコットと違い、体の色は日焼けしたような褐色がかった色をしている。また、腰蓑と花冠をつけており、いかにも南の島国の住民と言った格好をしている。
「報酬100倍の簡単な討伐内容」「島限定のスイーツや美味しい食べ物」と謳い文句が書かれたチラシを配布し、島へのリゾート旅行をちいかわ達一行に誘い、上陸してきた一行を歓待した。
そのもてなしっぷりは至れり尽くせりで、様々な出店や屋台で美味しい料理やスイーツを提供し、宿泊施設として各々にバンガローをあてがってくれるなど、一行はご満悦だったが、実は彼らにはとある目的があって……


セイレーン曰く「人魚を拐って食べた」容疑者たち。島民の家には「伝説の生き物図鑑」なる書物が存在しており、人魚の肉を食べて不老不死になるために人魚を襲ったという疑惑が示唆されている。
その報復としてセイレーンによって度々仲間を捕食されており、セイレーンの討伐を依頼するためモブマスコットたちを魅力的な謳い文句で釣って呼び込んだ。
実際には「報酬100倍の簡単な討伐内容」は人手を集める為の嘘で、前日に歓待した際の料理と、島の特産品詰め合わせ(島のしょうゆ等が入っている)というギフト品程度の報酬でセイレーン討伐の依頼をしている。
戦い慣れしていないのか、それとも臆病すぎるのか、仕事の一つとして討伐が存在するモブマスコットと違い、一切戦闘に参加しようとしない*20
それを表すように、彼らが用意している武器は「バネの力で白い顔のついた球体を飛ばす棒」という殺傷力が低そうな代物である。


一葉/二葉
島に住んでいるモブマスコット。葉っぱが頭に一枚ついた子と二枚ついた子の二人組で、ファンからは「一葉/二葉(葉っぱ、双葉)」と呼ばれる。果物型(みかん?)のマスコットだろうか。
他の住民とは違い、腰蓑ではなく首から下をすっぽり隠す蓑を身に着けている他、耳やツノなどが一切存在しないという形で容姿が明確に差別化されている。
基本的にとても仲良し。熱い友情で結ばれていて、常に二人一緒で行動している事が多い。
ちいかわ達が島にやってきた際に歓待してくれた住人で、船酔いでグロッキーになっていたちいかわに炭酸飲料を渡し、ちいかわ達一行をバンガローに案内し、一緒にウノをするなど交流をしている。
ラッコがセイレーンに連れ去られた後に、ちいかわ一行が奪還のため動いた際は同行して島の案内を務める。一方、セイレーンと遭遇した際は「人魚を食べた犯人を連れて来てくれた」と勘違いされた際に激しく動揺している。
その後はちいかわ達と共に、激辛カレー作戦でセイレーンを迎え撃っている。


ちいかわ達が二人の住む家にお邪魔した際は「人魚の肉を食べると永遠の命が手に入る」と記述された書籍、赤い鱗を発見しているが……

セイレーンとの最終決戦の際に辛さでのたうち回るセイレーンの巨体に巻き込まれ、ちいかわ達を庇った二葉が重症を負うが、その際に「身体から何か飛び出した」形跡が発見され、ちいかわが不審に思っていた所、翌日に「一葉が二葉の尻にある電池ボックスに単三電池を入れている光景」を目撃。それこそがセイレーンが語る「人魚を食べた証」であった。
何を隠そう、この二人こそが、姿を消した三匹目の人魚を襲って食べた張本人であり、すべての歯車を狂わせた元凶だったのである。
その後、セイレーン撃退成功でお祭りムードの中、唯一真相に辿り着いたちいかわは二人の罪を明らかにするかどうかの重要な選択を迫られている。



+ ◇更なるネタバレ-

人魚を襲う凶行に至る切っ掛けは「セイレーンと人魚の遊びに巻き込まれて二葉が瀕死の重傷を負った」という理由であり、実は切っ掛けはセイレーン側にあると判明。当のセイレーンは「遊んでる最中に何かにぶつかった」程度の認識でしかなく、心当たりや罪悪感などは一切なかったため、二人が犯人だと気が付く事はなかったのである。
二葉を救うために一葉は人魚を誘き寄せて殺害、人魚の肉で作った煮付けを二葉に食べさせて蘇生に成功するも、自ら「永遠の命」という呪われた存在にされた事に激昂した二葉は、一葉にも人魚の肉を食べさせるように要求し、二人揃って永遠の命を手に入れる。
しかし、怒り狂うセイレーンによって島は襲われ続け、島民を危険にさらす元凶になってしまった二人は、その全てを二人だけの秘密にして人魚殺しの罪を背負う事になったが、暴れるセイレーンの前で尻の単三電池が外れるシーンを目撃された事で犯人だとセイレーンにバレてしまい、島編のエンディングでは他の無人島へ二人で逃げ出している、が……



島編のクライマックスにすべてが明らかになる展開は読者の心を鷲掴みにしており、ちいかわとは思えない程のハードなサスペンス展開と種明かしから、Twitterではちいかわ関連の話題が常にトレンド入りを果たすなど、顔のないモブながら物語のキーパーソンとして存在感を放っている。


余談だが人魚を始末した際に「しるこサンド」*21を使っておびき寄せて撲殺しているシーンがあり、これが切っ掛けでしるこサンドがTwitterでトレンド入りを果たし、一時は品薄状態になるなど思わぬ形でしるこサンドが脚光を浴びるという一幕があり、製造会社の広報もちいかわに言及している。殺すための撒き餌に使われているけど……


〈鎧さん〉

人間サイズで歯茎の見える甲冑の姿をしている存在。個人ごとに鎧の色が少しずつ違う。
漫画版では描写はされてないが、アニメでは彼らが動く際はガチャガチャと鎧が触れあう金属音が鳴っている。口元は見えているがしゃべる時に口は開かない。
日雇い職の提供や、雑貨品の販売や屋台など、経済活動を行うモブとして登場する。
見た目に反して心優しく可愛いものが好き。鎧同士での交流もあり、ピクニックをして互いのお弁当を見せ合うなどしている。
金色の見た目をした王冠とマント姿の偉い鎧さんも登場しており、鎧さんにも上下関係などがある模様。
以下に紹介する色付きの鎧さん以外にも、完全なモブとして店の店員や集合シーンなどで登場する名無しの鎧さんも存在する。
鎧さんの正体や存在理由は謎に包まれており、「マスコットを管理・監視しているのではないか」などの考察がある。


ポシェットの鎧さん
「これはッ………!! 『私』の『作品』ですッッ」
CV:杉田智和
鎧は銀色。よく自作のポシェット(ピンク色のクマ型)を携えている。
ポシェットやパジャマ、レインコートなどの服やアクセサリーを作ってくれる鎧さんで、同族ではマスコットたちに一番好意的。
衣服やアクセサリー等は改善点をちゃんと聞いて反映したり、自分の製品を愛用しているマスコットを見て喜んだり、製品開発でスランプに陥って大いに悩むなど、物作りに対する姿勢はとても真摯。
衣服の試作品を作ってはちいかわに提供してくれたり、露店で販売したパジャマが即完売したり、時にはモブマスコットから感謝の手紙を渡されたりと、良好な関係な模様。
だがちいかわの家に出入りする姿を偉い鎧さんに見られ、「仲良くしすぎだ」と注意された。偉い鎧さんの真意は不明。
ポシェットの中にはちいかわたちがアクセサリーと勘違いしてプレゼントしたナックルダスターが入っており、これで討伐対象の虫を撃退したこともある。


労働の鎧さん
「擬態型かァ〜?」
CV:東地宏樹
鎧は黄銅色。主に労働斡旋の仕事をしており擬態型の解説をしてくれた鎧さん。ポシェットの鎧さん・ラーメンの鎧さんと仲が良い。
彼らよりはマスコットたちと距離を保っているが、それでも本当にピンチな時には助けてくれる。たまにモモンガに絡まれる。
労働関係の業務以外にマスコット居住区を見回りしたり、むちゃうマンの中に入ったりなど、他の鎧さんと比べてやけに仕事が多い。「労働の」という二つ名には「労働関係の業務に当たっている」以外に「労働が好き」という意味もあるのかも知れない。


ラーメンの鎧さん
「ニンニク入れますか?」
CV:松岡禎丞
鎧は黄色。仕事中は頭に白いバンダナ(タオル?)を巻いている。「郎の鎧さん」とも呼ばれる。
ラーメン屋「郎」の店主で、同店で働くシーサーからは「お師匠」と呼ばれており、スーパーアルバイター資格が無くなる可能性があるという話を聞いた際には「せっかく頑張って取ったのに…!!」とシーサーを心配していた。


草の鎧さん
\ビーッ ビーッ ビーッ/「アリャッ…これはー… お~い ちょっと見て」
CV:寸石和弘
鎧はピンク色。カラフルでファンキーなバンダナを頭に巻いている。
草むしりの草の計量と種類の判別を行っており、その内容に応じた報酬を渡してくれる。


●喫茶店の鎧さん
鎧は黒色。ラッコがよく訪れる喫茶店の店主。
セリフは無いがラッコの好みをよく把握したメニューをスッと出す粋な人物。


屋台の鎧さん
「あの『たこ着』、お前がつくったのか?」
鎧は赤色。屋台でたこ焼きやかき氷を売っていた個体。
ポシェットの鎧さんがちいかわ達に作ったタコのスーツが意図せずして宣伝になり、大繁盛していた。


チョコレート露天の鎧さん
「目を閉じて食べるとなんかイイ」
鎧は濃い茶色。
チョコレートの露天を営んでいた。ちなみに登場したのはDARSチョコとのコラボ回。


むちゃうまプリンの鎧さん
鎧はクリーム色。ファミマコラボ回に登場した。
「新作!!むちゃうまプリン販売会」という特設屋台でプリンを売っていた個体。


プロデューサー
「大きなイベント『むちゃフェス』で歌わない?」
CV:山下タイキ
人気が出てきたパジャマパーティーズにイベント出演のオファーを持ってきた人物。原作ではセリフだけの存在で姿は描かれていないが、TVアニメ版では鎧さんの姿で描かれている。


薬屋の鎧さん
鎧は緑色。
薬屋の店員。あまりにも少ない情報*22から、ちいかわの欲しい物*23を把握して持ってきてくれた。


●カレー屋の鎧さん
鎧は濃い灰色。「うまカレー」というカレー屋の店員。
鬼のマークがついた激辛カレーを提供し(メニューはこれ一種類のみ)、ちいかわ達は全身が真っ赤になるほど悶絶していた。カレー自体は激辛であるものの美味しいらしく、ハチワレは「辛いけど奥の方に旨みがある」と評している。
最後は何とか完食したちいかわ達に、記念写真を撮ってあげた。


湯豆腐の鎧さん
\♫ホ~ヘ~/「湯豆腐~」
鎧は抹茶色。夜中に鉢巻き姿でリアカー屋台を引いて湯豆腐を売り歩いている*24
同じく鉢巻き姿のモブマスコットを助手として雇っており、客寄せ用のラッパを吹かせている。
深夜にちいかわの居住区にやってきて、草むしり検定の勉強中だったちいかわに湯豆腐を売っていたが、居住区の他の住人も次々出てきて並んでおり、結構人気はあるようだ。


偉い鎧さん
「オイッッお前ッッ なんだその『ポシェット』はッッ」
CV:寸石和弘
鎧は金色。頭に王冠のような装飾があるなど、他の鎧さんたちと比べてゴージャスな鎧が特徴。
鎧さんたちを取り纏める偉い立場にいるらしい。



《ふしぎないきもの》

作中の世界に存在する奇妙な生き物・怪物達のこと。
読者からは最初期に登場した「キメラ」「おめんキメラ」に合せてキメラと総称されることもある。
後述する擬態型の存在もあり、読者は新キャラが登場するたびにこいつはマスコットなのかふしぎないきものなのかとヒヤヒヤさせられることになる。


マスコット達を捕食対象と見做していたり、明確な悪意を持っていたりする危険なものも少なくない……というかむしろ危険・有害寄りの性質を持つものが多く、たびたびちいかわ達が危機や騒動に巻き込まれる原因となる。
特に危険な存在は後述する「討伐対象」に分類されているが、具体的な分類基準については今のところ不明瞭。
害意を持たずマスコット達と共存している「友好型」と呼ばれる存在もいるが、同時に友好型を装ってマスコット達に近づき危害を加える「擬態型」もいるため油断ならない。


また、キメラをはじめちょくちょくマスコットが変異したものと思われるふしぎないきものや討伐対象が登場しているため(通称「キメラ化」)、
「マスコット達とふしぎないきものの線引きはどこにあるのか」「マスコットには元々ふしぎないきものに変異する性質があるのではないか」
「鎧さんを統べるリーダーがマスコットたちと仲良くしすぎだと注意するのはマスコットが『ふしぎないきもの』になり果てる可能性があるからではないか」
そもそも『擬態型』など存在せず、変異してしまったマスコットがそう呼ばれているだけなのでは」等々、何かと不穏な考察も絶えなかったりする。


●マンボウ
空を泳ぐマンボウ。マスコットたちが乗ったりしがみ付いて移動手段にすることもできるが、操縦することはできないようで、あらぬ方向へ行ってしまう事もある。


スフィンクス
巨大なスフィンクス。話しかけたハチワレに興味を示したのか、ちいかわたちをゆっくりと追いかけてきた。
ハチワレは喜んでいたが、ちいかわは怖かったのか涙目だった。
以降のエピソードを踏まえると、ちいかわの慎重さや警戒心、ハチワレの危機意識の乏しいわりに好奇心旺盛な性格がよく出ていると言うべきか……
アニメ版では最初に現れたふしぎないきもの。


流れ星
「流れ星 参・上!!!」
CV:マシューまさるバロン
凄まじい叫びと共に夜空から降ってきて、地面を走り回るパワー系流れ星。
つぶらな瞳をしているが、なぜか常に歯を食いしばった鬼気迫る表情をしている。
流れ星なので願いを叶える力がある……らしい。ただし、願いを歪んだかたちで叶えてしまう黒い流れ星も存在している。


三ツ星
「ウッ………クッ………」「ヴ………(ギシッ)」「アーーーッ」
CV:マシューまさるバロン
レストランの怪物に捕らえられていた星たち。上述の流れ星と同じ種族である模様。TVアニメ版では声も同じ。
ちいかわ達に救出されお礼に謎のパワーで巨大なオムライスをごちそうし、空へ帰って行った。「「「Thank you」」」
ちいかわ世界のふしぎないきものの中では珍しく友好的な種族である。
また、後述の黒い流れ星も同様だが喋る時はなぜかフォントが筆記体となる。見かけによらず流暢な発音なのだろうか?


けん玉おじさん
「「「けん玉おじさーーん!!!」」」「ハ~イ」
CV:利根健太朗
名前通りけん玉を持った髭面のふしぎないきもの。タコのように何本も足が生えている。
その怪しげな風貌から鎧の人からは擬態型かと疑われていたが、けん玉の技を披露するだけで実害のない友好型である。
マスコット達からは非常に人気があるようで、ちいかわやハチワレら大勢のマスコットがけん玉おじさんの周りに集まっていた。


オデ
「このキノコ…うまいど…オデといっしょに…食べよう…」
ちいかわ達より一回り以上大きい巨体に大きな1つ目という、サイクロプスのような姿の巨人。一人称は「オデ」で、片言気味に喋る。
見た目こそ恐ろしいものの、性格は温和でちいかわ達には友好的。美味しいキノコを食べていた際にちいかわ達を誘い、分け合った。
しかし、そのキノコが後述のゴブリン達が育てていた(?)ものだった為、ちいかわ共々捕らえられてしまう。
その後は大人しく捕らえられていたのだが、ちいかわ達の脱出計画に協力して穴を掘る手伝いをしてくれた。
脱出経路が完成した際には小さすぎる穴を通れない事を悟り、死亡フラグ全開なセリフと共に自身が殿を買って出たのだが……


「ゥウヴヴウ ゥワギャーッ」「む ちゃ く ちゃ に し て や る !!」
なんと雄叫びと共に鉄格子を破壊し、ゴブリン達を相手に圧倒的パワーで無双していた。
その暴れっぷりにうさぎからは困惑の「ハァ?」が出て、ちいかわも滅茶苦茶困った様子でその光景を見ていた。
後に、凄まじい強さをゴブリンに気に入られたのか、彼らの用心棒となった模様。
ゴブリンの仲間になったが故にちいかわ達にもう会えない事を悲しむ手紙を残したが、しばらく後にキノコを盗み食いしたモモンガをとっ捕まえる様子を目撃された。


現在はちいかわ族を襲う側の怪異の用心棒になっているとはいえ、良心は無くしていない模様。
ゴブリンの項で詳しく説明するが、基本はゴブリンが凶行に走る前に彼が止めているようだ。


島二郎
「今日はもう終わったよッ」
『島二郎』というそのまんまな名前の店を営む、入道めいた顔と体格に『味自慢』の前かけを身に着けた、人間の中年男性を思わせる姿の大柄ないきもの。初登場の次の回の一コマ目でなぜか三面図で紹介された。プリケツに定評がある。
ハチワレたちをさらわれて一人残されてしまい泣きながら島をさまようちいかわが店を発見し、中に入るとカツカレーを食べてたこいつが上記のセリフを発して終わり…というシュールギャグじみた初登場だが、
疲れから気を失ったちいかわのためにカツカレーと貝汁を用意し、ハチワレたちの救出にも「居場所に心当たりがある」と自分から案内を買って出るという好漢。
店で提供する貝汁のためか貝を採りに素潜りを繰り返しているらしく、回想シーンでは網いっぱいの貝を背負っていた。
案内看板を見たちいかわは以前食べたを一瞬想起していたが、店の看板や当人の発言からすると貝汁をメインかそれに準ずるものとして提供しているようだ。
ちなみに彼の作るカツカレーは多量のスパイスが効いていて非常に辛い。口にしたちいかわはかつて鬼カレーを食べたときと同じ様に顔が真っ赤になっていた。
また、自慢の料理を食べてくれた相手には嬉しそうに「【その料理の特に自慢したい部分】が……な!」と説明する癖がある。


「大丈夫ッ 味方だッ」
回想シーンで遠巻きにセイレーンとのやり取りを眺めていたことからもわかる通り、奥地とはいえ店を開いてるのに島の住民とは交流がなかったらしく、その姿を見られた際には驚かれていた。
当然セイレーンたちの行動の詳細も知らず、ちいかわから聞いた話には驚きを隠せないようであった。
彼が語るところによるとセイレーンたちは突然この島に訪れ、恐怖からか味が濃くて油っこい島のご馳走を貢がれ、それが気に入ったのか棲みつくようになったというが…?
流石に人を襲うセイレーン達の在り方には島二郎も思うところがある様で、追いかけてくるセイレーンの足止めを買って出てくれたりしている。


普段から素潜り漁をしているためか彼の肺活量はすこぶる高く、長時間無呼吸で水中を泳げる。
他にもちいかわとハチワレを腕に乗せてバレーボールの要領で高く跳ね上げたり、掛け声と共に腕力で海水をうねらせて疑似的な渦潮を起こしたりと筋力面も凄まじい。


また、奥の手として「粉末状のキャロライナリーパー*25」をエプロンの隠しポケット内に忍ばせており、
これを混ぜた強化版島二郎カレーによってようやくセイレーンに有効打を与えることに成功した。


ラーメン二郎亀戸店の店長がモデルらしく、同店にはナガノ先生の直筆色紙が飾られている。


〈危ないタイプ/擬態型〉

「ふしぎないきもの」の中でも、マスコットたちを攻撃するなどの危険性を見せたもの。
線引きの曖昧なものも存在しているが、ここでは作中で「マスコットたちに何らかの危害を加えたもの」「マスコットたちに害意を見せたもの」「マスコットや鎧さんたちから危険視されたもの」を記載する。


キメラ
「あはっ あはっ こんなになっちゃった……」
CV:國府田マリ子
何らかの理由で異形の姿になってしまったマスコット。ふしぎないきものの中ではかなりマスコットの原型を残しているものの、虫のような二対の翅とトカゲのような尻尾が生え、さらに両手の甲には某有名アメコミのミュータントよろしく鋭い爪を隠し持っている。
本人としても不本意な姿なのか、ヤケクソのように悲嘆に暮れ「なっちゃったからには……もう……ネ……」と涙を流しながらちいかわに襲い掛かる。
ボーッとして無警戒だったちいかわが全力で抵抗、ポコポコぶたれると思わぬ反撃に気勢を削がれたのか、そのまま飛び去っていった。
最初期に登場したふしぎないきものであるが、登場話の掲載までは(時折シュールな話はあったが)ゆるふわな話が続いていたため、読者に衝撃を与え、その後のちいかわの方向性を変えたという意味で重要なキャラクター。
アニメ版においても16話で満を持して登場し、アニメでちいかわを初めて知った視聴者と、ダーク要素を廃してファンシー路線でやっていくと予想していた原作既読組に強い衝撃を与えた。爪を繰り出すシーンは必見。


おめんキメラ
「だからなんだってんだよ」
CV:伊原正明
シーサーのような奇妙なウサギの面をした空を飛ぶ何か。ライオンのような胴体に虫のような一対の翅、蛇そのものの形をした尻尾を持ち、上記のキメラより格段にキメラらしい外見をしている。
いきなりちいかわの前に現れ「だからなんだってんだよ」と気怠げに絡んできたが、それ以上は何をするでもなく、ちいかわが嫌がったら素直に去っていった。
……見た目や言葉遣いこそ恐ろしいが、特に襲いかかるでもなく、口で拒絶しただけで退散してくれるあたり、もしかしたら友好型寄りなのかもしれない。
正式名称はアニメ版で判明*26。ちいかわに絡む前に咳き込んでいたりとガラの悪いオッサン感のある振る舞いをしていた。
キメラと同じくアニメ版16話で登場し、ファンシー要素を一切廃したダーク要素回の構成に寄与した。
「アッ……ソ……ジャ……帰るわ……ハ~ァ……しんど……」


魔女
「ワシの『力』じゃ」
CV:國府田マリ子
緑の肌の魔女。魔法のような不思議な『力』を持っており、ちいかわ達の心を3匹の買った「なんとかバニア」に移し替えて残った肉体を奪おうとした。
その動機については「なりたいやつがいるんじゃ……こういう…風に…」と言っており、どうやら「マスコットになりたい」存在に対して奪った肉体を与えている様子。
しかし辛うじて体を動かせたハチワレの機転によりペットボトルのフタを踏まされて転倒、後頭部を強打した弾みで魔法が解け元の体に戻ったちいかわ達に逃げられることとなった。
どうも意識を失ったようだが生死は不明
他にもコラボ漫画ではちいかわグミをちいかわ達に与えて、食べたハチワレとうさぎを「ちいかわ化」させたりしている。
アニメ版では他のふしぎないきものや討伐対象のように「ワシの『力』じゃ! ワシじゃ!」と同じ言葉を繰り返しながらちいかわ達を追いかけており、話の通じなさそうな不気味さがより強調されている。


でかつよ(なんかでかくて強いやつ)
「返せッ返せッ返せッ」
CV:山下タイキ
獅子舞か鬼のような厳つい顔に毛むくじゃらの体、極端に細長い足と長い舌を持った六足歩行の怪物。
元々は「こういう風になってくらしたい」イラストでちいかわと対になるような形で描かれたキャラであり、正式名称は「なんかでかくて強いやつ」。
音速で駆け回り、気に食わない相手を力でねじ伏せるなど、凶悪な野獣のような存在として描かれていた。
ちいかわ本編に登場した際は「返せッ」と吠えながら、モモンガを激しく追い立てた。
アニメ版では27話で初登場。中の人は身長190cm近い巨体だったりする。


あるエピソードでは遠くの街並みを眺めながら目に涙を浮かべ、何かに「戻る」ことを願っている姿が描かれている。
本編初登場時のモモンガに対する行動や、「あのこ」に「とられちゃったの? からだ…」と訊いていたところを見るに、今のでかつよは「何らかの手段で体を奪われたモモンガの本来の人格」である可能性が高い。
初登場時は体を奪った今のモモンガに対する怒りからか恐ろしげな振る舞いをしていたが、素の性格はやや気弱で温厚なもの。明らかに意思疎通の取れなさそうな巨大イモムシにも話しかけようとしていたあたり少し短慮なところもある様子。
また、食料危機編のモモンガの描写や「こういう風になってくらしたい」に添えられていた説明文の内容を考えると、精神が交換される前はちいかわ達マスコットを捕食していたと思われる。
2022年には同じくマスコットから怪物になってしまった(らしい)「あのこ」と出会っており、「あのこ」が力でマスコットを弄んだうえ何かしたところを目撃して怯える姿を見せている。
怪物としての暮らしを受け入れて楽しむようになりつつある「あのこ」に対し、でかつよはマスコットらしい心を捨てずに生きているようだ。
その後もマスコットを襲う「あのこ」を見咎めて諌めた事から交流が始まり、「何者かに身体を奪われた」存在と「気づいたらこうなっていた」存在同士、奇妙な友情が芽生えている。
なお、現在の身体の「どれだけ走っても疲れることのない体力」だけは気に入っているらしい。


コック(三ツ星レストランの主)
「三ツ星レストランへようこそッッ」
CV:伊原正明
緑色の巨大な鬼(腕と下半身、コック帽をかぶった後頭部しか見えず、シルエットには頭から2本の角が生えている)らしき生物。
自身の住処に星3体を張り付けにし、三ツ星レストランと偽っていた。
「三ツ星」の看板とお手頃価格に誘われて訪れたちいかわ達をトルティーヤで巻いて食おうとした。
食べようとする流れは「注文の多い料理店」にそっくり。


グーチョキパーの擬態型
「グーチョキパーで グーチョキパーで なにつくろ~ なにつくろ~♫」
CV:田村ゆかり
ピンク色のウサギ型マスコットに擬態した怪物。いたずらピンクうさぎ
「グーチョキパーでなにつくろう」を歌ってマスコットたちの興味を引いていた*27が、突如グーにした両手を鉄球に、両足を棘付き車輪に変化させてマスコット達に襲いかかり、ちいかわとハチワレの轢殺死体をつくろうとした。
あまり強くはなかったらしく、近くで見ていた鎧さんが呼び寄せたと思われる角付きのモブマスコットたちによって討伐され、ドローンで回収された。
どうやら後述の「虫」が着ぐるみらしきものを着込んでいたらしく、倒されたときには着ぐるみの口から虫のような顔が覗いていた。
なお、この怪異に関する回が初公開されたのは2021年のお正月(1月1日深夜~4日)である。新年早々のバイオレンス全開ぶりに読者は戦慄し、「今年もナガノワールドは安泰だな」と苦笑するばかりだった。
TVアニメ版では棘付き車輪で地面を耕しながら相当なスピードで走れることが明らかになり、倒された後に残った轍も一本道ではなく、広場をグルグル走り回ったり止まったりした(止められた?)形跡があり、駆けつけたランカーたちと結構な激戦を繰り広げたと思わせるものになっていた。


ゴブリン
「はぐッ わぐっ わぐっ」「ニヤリ」
尖った耳や緑色の肌に毛皮の腰巻姿で棍棒を持っているというテンプレ的なゴブリンの姿をした集団。ハチワレやオデからも「ゴブリン」と呼ばれている。ゴブリン同士でのみ通じる言語で会話をしているようだが、ちいかわ達とは意思疎通できない。
顔つきや背格好はちいかわ達マスコットとあまり変わらないが、可愛い見た目に反してちいかわ達をバラして食べることを示唆するような行動を見せたりと、ゴブリンらしく残酷な性格をしている様子。
自分たちの作物を盗み食いしたちいかわ達とオデを捕らえ、牢屋に放り込んだ。その際にわざわざ囚人服を用意したりとやけに凝っている。
腹を空かせたちいかわ達に最初こそは工夫した料理を食べさせていたものの、その後はどんどん貧相な料理に変えていき*28、気力が尽きかけた彼らの目の前でフライドチキンを貪る様を見せつけたりと結構悪辣な振る舞いをしていた。


ちいかわ達はうさぎの機転もあり、悟られないように穴を掘って脱走の機会をうかがっていたが、完成間近になって包丁や桶、火の準備を始めてちいかわ達をバラして食べる準備を始めていた。
が、危機を察知したオデが身を挺して暴れた事でちいかわ達に構うどころではなくなり、ちいかわ達を逃がしてしまう羽目になった。その後はオデと和解したのか、腕っぷしを見越してスカウトし用心棒として起用した。


キノコを食べたモモンガを捕まえるシーンで一連のエピソードは終わったが、悪辣なゴブリンの集団が、劇中でも相当の腕っぷしを持つオデを仲間につけて今も野放しにされたままになっており、状況が悪化したままなのではないか……と、一部読者から不安視されていた。
後に単行本で追加されたエピソードでは、一度はモモンガを捕まえて幽閉していたものの、なんやかんやでモモンガに情が湧いたオデが大暴れして食われる直前だったモモンガを逃がすという後日談が描かれている。
用心棒のオデがストッパーとして機能することで、結果的にゴブリンたちの生業も平和的な形に落ち着いているようである。


●黒い流れ星
「ヤホー」「Happy?」「フューチャー…オー…ノー…」
小さな黒い流れ星。
「願いが叶ってもなんか嫌な気持ちになる」と噂される通り、本人の意志を無視して歪んだ形で願いを叶えてしまうという非常に厄介な存在。
作中で「こんな日がずっと続くといい」というハチワレとちいかわの会話を聞き、ちいかわの目覚まし時計に取りついて5日間でループする時間軸にちいかわを閉じ込めてしまうという恐ろしい仕打ちをした。
どうやら悪意があるわけではないらしく、ちいかわへの仕打ちも「不幸が待っている未来へ進むよりも楽しい今の時間がずっと続く方が幸せ」と考えてのことだった様子。ありがた迷惑もここに極まれりとしか言いようがない。
唯一ループに気づくことができたちいかわは、流れ星にループを止めるよう頼み込んだり、ハチワレとうさぎにも事情を説明して協力してもらったりと必死で状況を打開しようとするも、結局流れ星は何一つ聞き入れることなくループを続行。
一度はちいかわも絶望して全てを諦めかけてしまうという過去最悪クラスの状況に追い込まれてしまった。


しかしハチワレの何気ない一言から、ちいかわは「インターネットで対処法を探す」という手があることに気づき奮起。
検索の末にQ&A系サイトでベストアンサーになっていた「オキシクリーンに漬ける」という方法を用いて、黒い流れ星を除去する事に成功。
無事にループを抜け出し、最悪の危機を乗り切った。
ちいかわにとってはトラウマだったのか、後にうさぎが時計を持ってきた際は真っ先に黒い流れ星が憑りついていないか確認している。
原画展で配布された鎧さん報酬カードでは、if展開の「ちいかわがループを阻止できなかった世界線」として、ループに囚われた結果、ちいかわが完全に精神崩壊して泣きながら笑う事しか出来なくなった様子が描かれている。


幸いにしてちいかわが調べられる深度に該当ページがあったことで、
人格崩壊間際の笑い声と他者から見れば脈絡のない涙を流す絶望とトラウマをちょっと抱えるだけで済んだ(?)ものの……
逆に考えればそんな簡単に出てくるページに記載されたり解決法が共有・求められる頻度でループさえ起こす輩に不特定多数が遭遇しているということでもある


「星に願い事をする」場面は今エピソードの以前に描かれているが、そのコマに「黒い線の流れ星」が小さく描かれており、実はかなり前から伏線が張られていた。
また、今エピソードの直前から(2022年1月より)月~金曜の5日間、めざましテレビ内の占いコーナーでちいかわのアニメが放映開始しているが、「めざまし」「占い」「5日間のループ」という要素がここに反映されている。
そういった意味では、一見してほんわかとしたコラボアニメが「ちいかわ世界におけるループ地獄」とリンクするという、ほのぼのから急転直下する地獄めいた話にTwitterでは阿鼻叫喚となった。


●豆腐擬態型
「わーい♫」
巨大な豆腐のような姿をした怪物。長く伸びる腕を隠し持っている。
一見すると普段から登場する「巨大な食べ物」の類にしか見えず、油断して近づいてきたちいかわ達に襲いかかった。
襲われた後の具体的な描写はないまま終わったが、次の回には何事もなかったかのように五体無事なちいかわ達が登場しているため、恐らくはなんとか逃げおおせたか討伐したものと思われる。
ほのぼのとしたグルメ回と思いきや、ちいかわ達が普段食べている「大きな食べ物」にすら化ける怪異がいると知らしめ、改めてちいかわ世界の過酷さを読者に認識させた。
このときの経験ゆえか、後に大きなどらやきからうさぎが飛び出した際、ちいかわ達はガチ目にビビった


トゲあたま
ピンク色の肌に5つの点のような目、トゲだらけの頭とゾウの鼻か口吻のようなものを持った奇妙な姿の怪物。エプロンらしきものを腰に巻いている。
喫茶店に突如出現し、勉強していたシーサーをはじめ店内のマスコットたちをパニックに陥らせた。


出現する直前のコマの背景にこの怪物と同じエプロンを身につけたマスコットの店員が描かれていた事から、
読者からはこの怪物がキメラのように変異してしまったマスコット、またはマスコットに化けた擬態型だったのではないかと推察されており、
その後鎧さん達が噂していた「スーパーアルバイター制度の廃止」に関しても恐らくこの一件が重く見られたことが原因と考えられている。
特に大きな理由も前触れもなくマスコットが怪物化しているにしろ喫茶店の仕事を任されるほど巧妙にマスコットのフリができる擬態型がいるにしろ危険極まりないことには変わりなく、読者はまたしてもこの世界の闇深さの一端を垣間見ることとなった。


「お土産石」と「拾魔」
「でっでーいーでー いーでーいでー いーでー いーでー おー♪」
うさぎが「旅行のお土産」としてちいかわとハチワレに渡した、キラキラ光るピンク色の石。
一見すれば単なる綺麗な石なのだが、例によって何らかの精神干渉作用を持っていたらしく、受け取った2匹は次第に「旅行に行きたい」という衝動に駆られるようになる。
その後しばらくして姿を見せなくなったうさぎの足取りを追ううち、2匹は何かに誘い込まれるようにして一軒の廃旅館に辿り着く。
その中の『拾魔ひろま』という大部屋では、多数のモブマスコット達が不気味な歌を歌いながら大きな「お土産石」をハンマーで割り砕いていた……


この怪異の本体となっているのは、『拾魔』に置かれていた陶器製のヘビの置物。
マスコットを陽の当たる屋外に誘導・石化させて「お土産石」の塊に変えてしまうという恐ろしい能力を持つ。
作中では「かもしれない」という表現に留められているが、削られている石は恐らく「石化させられたモブマスコットたちのなれの果て」であり、ハチワレとちいかわが察した際は悲鳴すら上げられないほど恐怖していた。
どうやらマスコット達を洗脳して「お土産石」を砕いて持ち帰らせ、それを受け取ったマスコットをまた「拾魔」に誘い込む……ということを繰り返してネズミ算式に犠牲者を増やしていた様子。
洗脳したマスコット達を操って自分を守らせているほか、置物のような見た目に反して普通のヘビのように這って動き回ることもでき、さらに奥の手として浴びると外に出る=石化するよう精神的に強く誘導されてしまう光線を目から放つこともできるなど、その厄介さは劇中でもトップクラス。
対峙したちいかわ達もその能力を前にかなり苦戦を強いられており、状況を把握できていない段階でうさぎが石化、さらに捕獲しようとしたところでハチワレも石化光線を受け、ちいかわが1匹で対処せざるを得なくなるという過去最悪クラスの状況に追い込まれた。
しかし最後はちいかわに鏡で石化光線を反射され、自分自身が屋外に出て石化。うさぎとハチワレは無事元に戻り、洗脳されたモブマスコット達も正気に戻って旅館から帰っていった。
ハチワレには「お客さんに来て欲しくてこんな事したのッ!?」と問い詰められていたが、結局何を目的としていたのかは一切不明。
ホラー要素が一際強い長編エピソードであり、読者からは「SCP財団のオブジェクトのよう」「『裏バイト』にありそう」と評されるほど話題となった。


+ ◇更なるネタバレ-

ヘビが倒された後も『拾魔』内にあったお土産石の塊やちいかわとハチワレの持っていたお土産石はそのままの状態で残されており、モブマスコットに戻ることはなかった。
またお土産石の精神干渉効果そのものはまだ消えていないらしく、事が終わった後に石を埋めようとした際、ちいかわとハチワレはまたしても洗脳されて例の歌を歌っている(幸いうさぎがすぐさま石を埋めたことで正気に戻れたが)。
結局、「削られてしまったら元凶を倒しても元に戻ることはできない」のか、はたまた「『拾魔』内の石の塊はモブマスコットの成れの果てではなく、ヘビとは無関係に元々存在した『お土産石』だった」のか、具体的なことは何もわからないままこのエピソードは幕を閉じた。
もしも前者だったとすれば劇中で確認できるだけでも10人近いモブマスコット達が犠牲になってしまったことになるが、
後者は後者で未だ『お土産石』は大量に存在しており、事態の完全な解決には至っていないということになる。
どちらにせよ真相はもはや土の中であり、明かされたとしても今のちいかわ達に対処できるかは怪しいところではあるが。


原画展ではボツになった展開として「頭に5つのヘビの頭が生えた丸い謎の生き物」が公開されており、説明では「歯ごたえが欲しくて石化させていた」とあり、モブマスコットを呪いの力で石化させ、砕いた破片を食べていたと示唆されている。
また、この謎の生き物(本編における陶器のヘビ)はメデューサであり、『お土産石』も正式名称は『メデューサの石』であることが明らかにされ、発表当時の読者の考察が概ね最悪の方向性で当たっていたことも明らかになった。


ちなみに同エピソードの掲載の直後、維持する為に石(元人間)を砕く『天象旅籠』編を配信していたスマートフォン/PC向けTCG『Shadowverse』とのコラボが発表された。


山姥
「朝食…それは…君が…見た光… ♪ワシが~みぃた~ きぼお~~~」
山でお菓子探しをしていたちいかわ一行が何者かに仕掛けられたスネアー(縛り罠)やトラバサミにかかり困っていた際に、助けてくれた優しい老婆。
夜も遅いからとちいかわ一行を自分の家に招き、怪我をしていた彼らを介抱したり、いろんなお菓子を振る舞ったり、美味しい料理を作ってもてなしてくれた。
だが、あまりにも都合が良すぎる登場タイミング、そして山姥といえば人食いの怪物や殺人鬼であることが多いので、「絶対に騙し討ちしてくるだろ」「というか罠仕掛けたのコイツだろ」と読者達は警戒。
そして夜中(早朝)、何かを研ぐような音をさせていることに気づき障子の穴から彼女を覗き込んだちいかわが見たものは……?


彼女が研いでいたのはちいかわたちをバラし食料にするための包丁……ではなく、カツオの本枯節。
なんと夜中(あるいは早朝)からちいかわたちの朝ごはんを作るために一生懸命炊事をしていたのであった。
そこまでして自分たちをもてなしてくれる山姥の為に、ちいかわ達は一宿一飯の恩義として料理のお手伝いをすることに。
美味しい料理を作り上げ、最高の朝食をお互いに楽しんだ。


+ そして、自分の手伝いをしてくれた働き者のちいかわたちに感謝し、「満足したかい?」と彼女は問いかけてきた。-

「それはよかった……」「なりたいやつが……いるからの……そういう風に……」
「■■■■■■■■■■■」
すると突如山姥は険しい顔で立ち上がり、両腕に禍々しい魔力を纏わせ謎の呪文を詠唱。
いきなり何事かと思いきや、今度は動きが止まり口から吐き出したのはキノコの欠片。料理中にうさぎが外で採取した山菜に混ぜ込んでいた毒々しい色のキノコであった。
それが毒キノコであると察したがもう遅く、一瞬で昏倒。突然のことにうさぎ以外は大慌てするが、夜中から自分たちの料理を作ってくれたので疲れたのだろうと判断。
後片付けをしつつ、気絶したように眠っていびきを上げる山姥に布団をかけた一行は山を後にした。


……「なりたいやつがいる」という発言、突如始めた魔術の詠唱、すきっ歯で鷲鼻の老婆という見た目。その要素に読者なら嫌な察しがつくだろう。
かつてなんとかバニアにちいかわ達を変えて体を奪ったあの魔女の要素そのままなのである。
要するに、明言はされていないが彼女の正体は十中八九あの魔女の同類。前と同じく、ちいかわたちの体を奪い取る魂胆だったのだろう。
おそらく罠は彼女の仕掛けたもの。わざわざ優しい老人を演じ最後の最後まで本性を隠し、狡猾にその機会を探っていたのである。
その一方、ちいかわ達に振る舞ったお菓子に「きのこの山んば」という、パッケージに自身の顔写真が入ったあからさまに怪しいお菓子が混ざっていたり、正体を現す直前には勝利を確信したのか「♪朝食 それは 君が~ \さいごにッ/ 見た光~」と唄ってしまうなど、お調子者の気があるようだ。


なお、うさぎはうさぎで最初から山姥の本性に気づいていた可能性が高い。
というのもうさぎは「草むしり検定3級」の資格持ち。毒草や毒キノコ知識について秀でているのである。
そんな彼が確認ミスで毒キノコを混入させる可能性は低く、冷静に観察して「自分達にとって危険だから排除しよう」と判断して故意に毒キノコを混ぜたと思われる。
山姥の料理中に割り込むように毒キノコを入れていた点もポイント。山姥は自分と同じように(あるいはそれ以上に)こういうものに詳しい筈なので、意表を突いたという事だろうか。
何にせよ、ちいかわとハチワレに警戒心や恐怖を与えず、穏便に事を収めたうさぎの計算高さと手腕の鮮やかさが光る一幕であった。


ちなみに以前の魔女同様山姥の最終的な生死は不明。うさぎが自分でキノコを食べて効果を確認しているらしき描写もある*29ため、少量食べただけで死んでしまうほどの毒性はないようにも見えるが……
余談だが、脳卒中などで意識障害に陥った人はよく大いびきをかくという。


「あれ?意外に良い人だ…」と読者を油断させ、最後の最後に落としにかかる描写は、改めてナガノ先生のヤバさを感じさせた。
その一方「上げて落とすつもりだろう」「ただで終わるはずがない」と予測している読者も存在し、目論見通りに最悪のパターンに至ったことに安心しつつも悲鳴を上げていた。


なんかムカデ
「ゲゾゲゾゲゾ」
節くれ立ったピンク色の長大な体と多数の短い足を持つ、イモムシかムカデのような姿をした怪物。「ゲゾゲゾ」「ツーツータカター」など不気味な鳴き声を上げ、対話は不可能なようだ。
一緒に日向ぼっこをしていたでかつよと「あのこ」の前に唐突に現れ、話しかけようと近づいてきたでかつよに酸を吐きかけて追い返した。


ゾウ
「♫だ~るまさん だ~るまさん に~らめっこし~ましょ わ~らうっとまっけよ~ あ・く・む!!」
一見にこやかな顔立ちの普通のゾウのような姿をしているが、脇の下に伸縮自在の手を隠し持ち、尻尾も手のように自在に操ることができる魔物。「夢をかなえるゾウ」にインスパイアされて生まれたキャラクターだろうか。
夜中に草むしり検定の勉強をしていたちいかわの家のそばに現れ、お夜食を作ったという旨の「かあさんの歌」の妙な替え歌でちいかわの空腹を煽り誘い出し、やってきたちいかわの口に揚げ餃子を投げ込む。友好型なのか擬態型なのか考え込んでいるちいかわに間髪入れず上記の歌で暗示をかけた後にらめっこ勝負を強要。そして脇の下から伸ばした手でちいかわを拘束し、尻尾でくすぐって強引に笑わせた後「負け。」とだけ告げてその場を去る。


「悪夢ゥ~~♫ ア・夢。」イヨォ~ \ポンッ/
草むしり検定の勉強を頑張っていたちいかわに「水の入った水槽に閉じ込められてゾウに引き回される」「試験自体を受けさせてもらえない」「ちいかわ以外は全員合格する」と言った陰湿な悪夢を見せつけ、精神的に追い詰める。
連日連夜悪夢を見せられ、黒い流れ星の時ほどではないが気が参ってきたちいかわだったが、付き添いとして来ていたうさぎが退治に乗り出した事で、真夜中に再びちいかわ達の前に姿を現した。
うさぎに対してにらめっこ勝負を仕掛けるも、ポーカーフェイスのうさぎの前にくすぐりで笑わせようとするゾウが苦戦を強いられる一方で、ハチワレやうさぎ達と笑い合ったネタをちいかわが繰り出すもゾウは一向に動じず、にらめっこ対決は長期戦となる。
互いにくすぐらせて物理的に笑わせる強硬手段が取られる中、ちいかわが持ってきた「なんかゆっくり溶けるやつ」*30が足に貼りついた事で、隙を見せてしまい、足裏をくすぐられて爆笑。「足の裏は弱い。」の言葉を残してゾウは風船のように弾けて消えてしまった。


うさぎとちいかわの連携プレーによりゾウの魔物は退治され、これでようやくちいかわは悪夢から解放される……
……と、思われたが、その翌日ハチワレの洞窟に向かったちいかわは、洞窟からはみ出したハチワレのモノとおぼしき怪物のような腕を目撃してしまい……


「こんなになっちゃった」「あはは」


+ ◇更なるネタバレ-

が、洞窟を覗いたちいかわが目撃したのは分裂するいつものハチワレ、怪物の腕は唐揚げに変わり、楽し気なハチワレを前に笑みを漏らすちいかわ。
そんな楽しい夢で目覚めたちいかわが洞窟へ向かうと、そこには前日の退治話を自慢するうさぎと、興味津々に話を聞くハチワレの姿が。
ちいかわはようやく悪夢から解放された事を確信し、同じく笑みを漏らした所で一連のエピソードは終わっている。


「黒い流れ星編」に迫る、ちいかわを精神的に追い詰める悪夢のディテールや、ゾウの得体の知れなさなど、読者の多くを戦々恐々とさせた怪異である。
一方で、作者のナガノ先生自身も相当筆が乗ったのか、終盤は日に2回更新した時もあったなど、読者からは「(ちいかわを追い込ませて)ナガノ先生、絶好調なのでは?」と心配されたりもしていた。
また、ラストのキメラ化したハチワレは夢と判明しないまま引きに入ってしまったので、Twitter上では読者から「ついにハチワレがキメラ化してしまった」「メインキャラですら先生の毒牙に……」と不安や悲鳴が巻き起こり、「ハチワレ キメラ化」がトレンド入りを果たした。


ナグリビト
ザーッ ザーッ ザーッ ザーッ 「ブンブンぶん殴り」
草原に出没する、目の前の物を剛腕で手当たり次第にぶん殴りながら走ってくる紫色の怪人。上半身に比べて下半身が貧弱すぎる体型をしている。
目標に定めた相手を追いかけ回して殴ろうとするが、何らかのきっかけで殴るのを止めて帰ってしまうこともある。言葉を話すが対話はできないというナガノキャラクターにありがちな怪異である。
本来はもぐらコロッケシリーズのキャラクターだが、禁酒中のくりまんじゅうを見守るシーサーに突然襲いかかった。もぐらコロッケシリーズの登場個体と同一人物かは不明。
なお同族には、他人が持っている手提げカバン類を勝手に奪ってブン回す「マワシビト」もいる。


〈討伐対象〉

明確に討伐すべき存在とされている怪物たち。
この世界においてはさほど珍しいものというわけでもないようで、ハチワレの言葉を借りれば「たまに来るこわいやつ」くらいの感覚らしい。
そのためマスコット達も各自武器を持ったり仕事として「討伐」を行うなどして身を守りながら暮らしている。
概ねファンタジー系の作品における「魔物」のようなポジションとも言えるかもしれない。
単行本第4巻特装版の付録『ちいかわ豆ずかん』では「危険レベル」が設定されている。
ここでは『豆ずかん』に討伐対象として紹介されていたものと、作中で明確に「討伐」の描写があるものを記載する。


虫(黄緑)
「ギチギチギチ」
危険レベル:★
ちいかわ達と同サイズの、デフォルメされた虫のような怪物。
半球状の下半身と頭部から丸っこく白い顔が覗いていて、頭から先の折れた2本の触角が、下半身からは2本の短い足が生えている…と、言葉ではなんとも説明しにくい外見をしている。
見た目こそゆるい雰囲気だが、「ギチギチ」「バタタタタ」と耳障りな音を立てるなど行動はかなり不気味。
アニメ版でも本物の虫が発するようなリアルなカサカサ音を立てており、より不気味さが増している。
また触角からは何故かたまごボーロの匂いを放つことがある。
どうやらハチワレの住処近辺に住み着いている様子。
この大きさの虫には何種類かの亜種がいるようだ*31


“あのこ”のつらい日々の回想でこの種と思しき姿が出ていて、おそらく討伐失敗して泣いて帰る様子が描かれている。ちいかわも単独でこの種らしき虫(色は同じだが6本足で大柄)に挑んで返り討ちにあって追い返されたことがあり、カブトムシに慰めてもらっている。
このことからハチワレが寝食ついでに撃退する程度の強さでも一般的なマスコットにとっては難敵な可能性が浮上した。


虫(赤)
「ギチギチ」
危険レベル:★★
虫(黄緑)の色違いのような怪物。豆ずかんでは「赤」と紹介されているが、体色は紫寄り。
大柄で筋肉質な体つきで、4本の腕を持ち、頭にはクワガタの大アゴのような2本の角が生えている。
討伐の直後で疲れていたちいかわの背後から登場。絶体絶命のピンチに陥れるが、偶然通りかかったラッコに倒される。


虫(ピンク)
「ヒタ」「ヌン」「シュルシュルッ」
危険レベル:★★★
虫(黄緑)とよく似た姿をした怪物。一見単なる色違いのようだが、下半身から足の代わりに3本の伸縮する巨大な腕を生やしている。
さらに下半身だけを隠して油断させるなど知恵も働く危険な存在。
作中ではちいかわとうさぎがハチワレの住処でお泊まりをしていたところに現れ、1人で撃退しようと近づいてきたちいかわを返り討ちにして捕獲。
さらに後を追ってきたハチワレとうさぎも難なく拘束してしまい、そのままハチワレを捕食しようとした。
しかし、ハチワレが鳥の巣に手を突っ込んだ際に偶然手にしたリボンを歯の隙間に入れられ、上の歯の大半をへし折られる反撃を喰らい、ちいかわ達を放り投げて逃げて行った。


フグ
「網脂」「アブラカタブラ」
CV:田島章寛
危険レベル:★★★
尾びれの部分が触手か吹き流しのようになった、大きなフグのような生き物。
あまり攻撃的ではないようだが、空を飛べるほか何故か口から巨大な網脂*32を吐くというよくわからない能力を持つ。また一応会話もできる様子。
討伐のためにやってきたハチワレに網脂を浴びせて拘束し、そのまま「バイバ〜イ」と言い残してどこかへ去っていった。


中止で〜す
「中止で〜す」「中止」
CV:菊地燎
危険レベル:★★★
全身黄緑色で、ラッパのような長い口と3つの目を持つ虫のような怪物。
討伐しにきたハチワレの前に「中止で〜す」と言いながら現れ、「何が?」と聞き返されると「全部」と答え鋭い爪を振りかざしながら襲いかかるも、
爪が木に引っかかってしまい身動きが取れなくなった隙を突かれ、討伐された。
1話のうちにあっさり討伐されてしまったものの、間抜けながら不気味な外見やGANTZの星人を彷彿とさせるようなシュールかつ不安感を煽る言動、突如アグレッシブにハチワレを殺しにかかる凶暴性など、読者には強烈な印象を与えた討伐対象の1匹。
ちなみに同エピソードの掲載日には新型コロナの影響でちいかわ関連イベントの中止が相次いで公表されていた。


あのこ(???)
「パ・パ パヤイヤ パッパ ティリティリ♪」
危険レベル:???
おっきい討伐で遭遇した大きくて可愛い巨大キメラ。
白と茶のもふもふとした毛で覆われた身体と、四肢に生えた円錐形の強大な爪とおでこのこじんまりしたツノ、ドラゴンのような尻尾、ぱっちりと開いた金の瞳が特徴的。指の数は前足が4本、後足が3本と異なっている。
手の指をしゃぶる癖がある。「つっぱっぱっぱっ」
尻尾の何気ない一撃でハチワレを昏倒させるパワーがある。ただ、あまり好戦的ではなく、そもそも襲いかかられて囲まれた際のほんの反撃という形である。
力の差は歴然にも関わらず、ちいかわが倒れたハチワレを庇った時、意味深にカエルを指さして何もしないなど不自然な行動を見せる。その後、うさぎの砲撃で逃げていった。
その後は自然の中で木の実を食べながら、討伐に来たマスコットたちをあしらいつつ暮らしている。


ちいかわの職場にあったオフィスグリコの貯金箱はカエル型であり、意味深な指差しと、ちいかわにオフィスグリコの使い方を教えてくれた同僚の失踪描写があることから、同僚のあのこが討伐対象に変化した姿という説がある。
また、連載順的にもそういう意図のほうが漫画的に自然という事情も手伝っている上に、公式でも“あのこ”と意味深に触れられている。ファンからは前述の理由から「オフィスグリコちゃん」とも呼称される事がある。
後の登場回では何やらマスコットの生活を想起しているシーンが入っており、その際に楽しそうな情景を想って哀しそうな顔をするも、直後に労働の苦しみを思い浮かべて何やら微妙な顔になっている。
前述の元マスコット説に基づくなら、これは変化前の生活の回顧にあたり、そうであるなら現況にあまり不満はなさそうである。
話が進むにつれて怪物としての暮らしに順応しつつあるような節があり、当初は上記のようにマスコット達を追い返すだけで済ませていたのが、
マスコットを殺害・捕食したと思しき描写*33が挟まれたり、わざわざ歌や踊りで油断させてから急に襲いかかる、捕まえたマスコットを食べる前にお手玉にして遊ぶ…などまるで無力なマスコット達を弄んで楽しむかのような振る舞いをするようになっている。
後にでかつよにマスコットを襲うことを止められた際は何かシンパシーを感じたのか彼の方から近づいており、その際に「自分も元はこんな存在じゃなかった」「気がついたら今の身体に変わっていた」「今の姿の方が良い」旨の事をでかつよに伝えている。


●アリジゴク
危険レベル:★★★★
∵←こんな感じの顔をした、見たまま巨大なアリジゴクそのものの姿の怪物。砂地獄の底でじっとしている。
無表情でちいかわを引きずりこんでいたが、やぶれかぶれのちいかわのさすまたがサクッとクリーンヒットし、驚愕の表情を浮かべながら討伐された。
後には木彫り像の影響で妖精になったちいかわを見て驚いている群れも登場している。
言うまでもなく足を流砂に取られるサイズのアリジゴクなどちいかわでなくとも恐怖でしかない。こんなのがあっさり出て流されるって……


●でかい鳥
「ギャーーー」
危険レベル:★★★★★
頭頂部から二本の細い触角が生えた巨大な白い鳥。マスコットたちの数倍はある巨体の持ち主。討伐対象の中では最強クラスで危険度5に設定されている。
一見寝ぼけ眼のアヒルのようなとぼけた顔立ちをしているが、見た目に反して非常に凶暴で執念深い性格。どうやらマスコットの耳を好んで食べるという奇妙な習性を持つ様子。
突然練習中のパジャマパーティーズを強襲し、リーダー以外の3匹を大空の彼方へと連れ去った。
その後片耳を食いちぎられるなどボロボロに傷付きながらも辛うじて生き延びていた3匹を執拗に追い回していたが、それに気付いたちいかわ達に助けに入られる。
そのままちいかわ達に狙いを変え、真っ先にうさぎの耳を食いちぎりにかかるも、デッキブラシの角で頭を殴られたことで口を離してしまい、
立て続けにうさぎに頭を踏みつけられ、さらに顔面にちいかわ&ハチワレのデッキブラシフルスイングを同時に叩き込まれて後頭部を強打し、ついに討伐された。
結果的にではあるが、ちいかわ達が初めて「おっきい討伐」を成功させた相手となった。


●イモムシ
ちいかわよりは一回り小さい程度の体を持つ、巨大な白いイモムシかダンゴムシのような生き物。
あまり強くないようで、ちいかわにも数度討伐で狩られている。上述の虫の幼虫だろうか。


●ジャンケン君
「ジャーンケーン」
ハチワレが討伐で対峙した怪物。グーの手をデフォルメしたような身体と、長く伸びる腕、手袋を嵌めた片手が特徴。会話は可能。
討伐しにきたハチワレを捕らえるや何故かジャンケン勝負を強制し、ハチワレが負けるとそのまま遠くへ放り投げてしまった。
単にジャンケンがしたいだけなのか他に目的があるのか、ハチワレが勝ったらどうなっていたのか、など行動原理についてははっきりした描写がなく不明瞭。
じゃんけん勝負を挑んでくることやハチワレが負けた際に「ズコー」と言っていることから察するに、元ネタは1980年代~1990年代に駄菓子屋やゲームコーナー等によく置かれていたメダルゲーム機「ジャンケンマン」だと思われる。


●プリンアラモード君
ホイップ絞り器の絞り出し口のような口をした肌色の怪物。頭にはサクランボが乗っている。
愛嬌のある見た目に反して割と強いらしく、ハチワレはこいつの前でボロボロになって倒れながら「あきらめたくないッッ!!」と叫んでいた。
満身創痍のハチワレに近づき口から何故かカラースプレー入りの生クリームをかけ始めたが、気合を入れて立ち上がったハチワレに討伐された。
勿論だが彼の吐いた生クリームは甘い。


アメーバ
ハチワレがラッコに付き従って討伐の修行に出た際に戦った、手足が生えた巨大なアメーバのような怪物。
ラッコと角付きのモブマスコットが先制攻撃を加え、二匹がとどめを譲ってハチワレが仕留めた。
作中では割とあっさり討伐されているが結構な額の報酬をもらえているので、ラッコ&角付きモブが強いから大したことがないように見えるだけで実は手強い怪物なのかも知れない。


セイレーン
「……食べられちゃったの……」
「だから食べてるの」
猫かアザラシのような顔と、大きな耳が特徴のセイレーン*34。体格はちいかわ達の数倍はあり、尻尾を振り回し強烈な打撃を見舞うことができる上、胸ビレを手のように使って作中最強クラスのマスコットであるラッコすら難なく握って捕らえるほどの怪力を持つ恐るべき海の魔物。
普通に会話をすることができ、ちいかわ達と意思疎通できるが、価値観の違いからかどことなく噛み合わない会話になりがち。
特に怪異としての本性を見せてからは何を言っても笑顔で「エ~~~?」ととぼける(あるいは理解すらしていない)という、控えめに言ってもサイコパスじみた一面を見せている。
下半身は赤い鱗をまとった魚の形をしていて一見水辺以外での行動は苦手そうだが、陸地でも何ら問題なく移動できるようで、劇中では素早く泳いだり、陸上でも体をヘビのようにくねらせて素早く移動しているシーンがある。
セイレーンなだけあって歌声は綺麗で、ハチワレやうさぎが素直に褒めているほど。しかし、暗闇で赤く目を光らせ襲ってきたり、歌声で植物を意のままに操って敵対者を拘束するなど、怪異としての一面もしっかりと併せ持っている。嗅覚が鋭く、島の住民と観光客を匂いで嗅ぎ分ける。
立入禁止の立て看板で封鎖されていた、島の洞窟内にある水場に棲んでおり、お供の人魚たちと共に歌を披露してからちいかわ達を襲撃した。
怪異にしては珍しく中立的な姿勢で、当初はちいかわ達を襲うも、気を失って目が覚めたちいかわ達を前に「間違えて襲ってしまった」と弁明し謝罪をしており、基本的には比較的温厚な性格の模様。


島二郎の弁によれば、ある日突然島にやってきて平和に暮らしていたようだが、お供の人魚のうち1匹を島の住民に食べられたと語っており、その報復として島の住民を襲って食べており、人魚を食べた犯人を捜している。ちいかわ達も襲ったのも「犯人が名乗り出てきた」と勘違いしての行動だった。
一方で島の住民達からは初対面で恐れをなして食糧を捧げた結果気に入られ居座われる、挙げ句の果てには住民が喰われ始めたので脅威として見られており、ちいかわ達を島に招いて討伐を依頼されていた。が、あまりにも安い報酬(島の特産品詰め合わせ)とセイレーンとの体格差から恐れをなして逃げられている。
ただしセイレーンの歌には作物の成長を異常促進させる力があり、事件前までは「侵略者であり共存者でもある」という複雑な立ち位置を保っていたことも原住民から語られている。


歌声を封じるためには何らかの方法で口を閉ざしたり喉にダメージを与える必要があり、偶然喉に飴玉が当たった際にはむせて歌を止めたが、その後は当然の如く対策してくる。
だったら歌う喉を潰してしまえと用意された激辛島二郎カレー*35も、「おいしい辛み」「スパイシーで美味しい」と全くダメージになっていないほど。
だが、キャロライナリーパー入りの強化版カレーを食べさせられた時は顔真っ赤で泣きながらのたうち回ったので、辛さ耐性には限界がある模様。
そして悶絶するセイレーンの姿に対して「なんかえっち」「どういうわけかエロく見える」という声がちらほら見られた。


人魚
「ガジャガジャガジャ」
丸まった頭と白い体、赤い鱗をまとった魚の下半身をした人魚。頭に短い触角のようなものが2本生えている。ちいかわ達マスコットと同じくらいの体格で、セイレーンの幼生を思わせる見た目をしている。
顔は作者の別作品の登場キャラである「もぐらコロッケ」ぽいが、常に口を開いていて、その上下には鋭い歯が生えている。
セイレーンに付き添って生活しており、普段は一緒にセイレーンとコーラスをしたり、セイレーンの体についた虫を取る仕事をしている。
セイレーンほど陸上での行動は得意ではないため、陸地ではセイレーンの頭にしがみついて移動する。


劇中では2匹しか出てきていないが、セイレーン曰く本来は3匹存在していたという。人魚の肉を食べると永遠の命が手に入るという言い伝えがあり、人魚の肉を食べた者は尻の部分に何かしらの目印が現れるらしい。
セイレーンに合わせてコーラスすることで、セイレーンの歌声に乗った不思議な力を増幅し、射程距離を伸ばすことができるようだ。


不定形の怪異(仮称)
「ピーマンの肉詰め」
中止で〜すやプリンアラモード君と同じく、ハチワレの討伐対象として戦闘を行っていたスライムタイプの怪異。ニチャッとした笑みを浮かべ続けている。
出てきて早々巨大ピーマンにハチワレを拘束し、「焼きましょ」とニチャニチャした笑顔のまま高熱の溶岩で焼き殺そうとしてきた。
幸い、加熱によってピーマンが変形して隙間が出来たのでハチワレは脱出し、そのまま瞬殺される。
上述の二匹との戦闘時はボロボロであったハチワレだが、こいつとの戦いではほとんど傷を負っていないので彼の実力が上がりつつある事を示す指標となっている。


そして同時にナチュラルにちいかわ族を「肉」と認識し、食材として焼き殺して調理しようとするこいつの理不尽な挙動は普通に恐ろしい。





【用語】

《建物・施設》

●ちいかわの居住区
ちいかわが住んでいる居住区。入居に必要な条件は不明だが、ちいかわは懸賞で住居を手に入れている。
お椀状の家が並んでおり、それぞれの家には表札代わりに住んでいるマスコットの顔写真が貼られているえ?プライバシーとかないの…??
電気・ガス・水道は各住居に通っているらしい描写があり*36、快適に暮らす事が出来る。
付近は鎧さんが巡回している描写もあり、危険な生物が闊歩するこの世界では良好な治安を維持している。
近場には歌や映像が流れる巨大なモニター*37や、フードコートも存在しており、ハチワレの住処とは対照的な住みやすい場所として描かれている。


●ハチワレの家
ハチワレが住んでいる家、と言うより洞窟。
森の中にある崖の中腹に存在し、吹き曝しで戸も無いためふしぎないきもの等が迷い込んでくる事もあったりと、危険な場所であり、ハチワレも備えとしてさすまたを仕事兼用の自衛武器として置いている。
家財道具も質素だったり壊れかけている物が多く、寝床はボロボロのゴザ、電化製品は天井の裸電球だけ、食器はところどころひび割れや欠けがあり、テーブルに至っては段ボールという有様で、文明的なちいかわの家とはとことん対照的な家になっている。
とはいえ電球程度の電気は通っていたり、洞窟の奥部分は冷えていて冷蔵庫代わりに使えたり水が湧いていたりと、一概に不便な住み場所でもないようだ。
しかしハチワレにとっては住めば都なのか、特に不満や不自由もなく暮らしている他、ちいかわやうさぎ達もよく遊びに来ている。
アニメ版ではちいかわとハチワレが初めて出会った場所で、ちいかわがこの洞窟にさ迷い込んできたような描写がされている。*38


●市場
マスコットや鎧さんたちが集う場所。露店や出店があり、そこで食事や買い物が出来るようになっている。
店の経営は主に鎧さんが担当しているが、マスコットが露店(シール屋や古本屋)を開いている場合もある。
朝市で賑わっていたりと、人の行き来も多く賑やかで、ちいかわ達も日雇い労働で得た金でショッピングを楽しむ描写がある。
露店以外にもちゃんとした店舗も存在しており、後述の「郎」や喫茶店、スーパーマーケットなども登場している。


●古本屋
古本屋ちゃんが経営している露店。
専業でやっている訳ではなく、時折討伐の仕事などをする事もあるが、本業はこちらだと思われる。
書店で購入して読み古した本や、他のモブマスコットから買い取りした古本を取り扱っている。
ハチワレはここで草むしり検定5級の参考書を購入し、見事合格している。
原作では上記の市場のような場所で出店しているが、アニメ版では荒れている路地という治安の悪そうな場所で出店していた。


●リサイクルショップ
うさぎがよく利用していると思しき店。劇中では店自体は登場しないが、買ってきた物はうさぎがちいかわ達に披露している。
ただし、劇中に登場したこのリサイクルショップの商品は「使用者の望みを歪んだ形で叶えて怪異に変える杖」「刺された者を強制的に妖精へ変貌させる木彫り像」とロクでもない物ばかり。
今まで呪物としか思えないアイテムしか出ていないため「魔法使いの老婆が経営しているのではないか」等の考察もある。


●インターネットコーナー
パソコンが立ち並んでいる施設で、ネットカフェのような場所。洞穴の中にあるようだ。
マスコットたちがインターネットに興じる事が出来る施設で、ちいかわとハチワレが調べ物をしたり、暇つぶしをする際によく利用している。人気があるようで、利用するには並ばないといけない上に、長時間の占有はご法度の模様。オンラインゲームをプレーすることも可能。



人気のラーメン屋。提供するラーメンは山盛りの茹でモヤシなどが特徴。
「チャーシューは『豚』と呼ぶ」「『ニンニクいれますか?』と聞かれたら『ニンニクカラメ』とコールする」など、食べるためのローカルルールが存在し*39、ちいかわ達はインターネットコーナーで攻略法を学んでから挑戦した。
店主は黄色い鎧さん(=ラーメンの鎧さん)で、後にシーサーがアルバイトとして働くようになった。食糧危機が発生した際は長蛇の列が出来るほどマスコットが押し寄せた。
元ネタはおそらくラーメン二郎


●おかしのまちおか
「ねねね」「おかしのまち知ってる?」
お菓子を専門に扱っている、関東・中部・関西に実在するチェーン店。
ちいかわ世界にも存在するが、劇中ではハチワレが「おかしのまち『おか』」というお菓子の町と勘違いしてちいかわを連れて行っている。
たまたまやってきた鎧さんに「おかしのまちおか」が店名であることを教えてもらった。
「ある意味おかしの町…ではあるのか…?」


●Big1(ビッグワン)
沖縄県でのみ展開している実在のディスカウントチェーン店。なぜかちいかわ世界にも存在している。
シーサーがちいかわ達におすそ分けしているサタパンビンやさんぴん茶などの沖縄ゆかりの品や沖縄食材はここで手に入れていると思われる。


●CLUB・どんぐり(仮称)
「ティロリ♫ ティロリ♪」
森の奥の洞窟の中にある秘密のクラブ。レギュラーキャラではうさぎだけが行き方を知っている。
巨大どんぐりの帽子を頭に被るというドレスコードが存在し、また入場時には扉の前で合言葉を求められる。
中では常時、某ハンバーガーショップでポテトが揚がった時にフライヤーが発する警報音のようなサウンド*40が大音量で鳴り響き続け、客はサウンドにノッて踊ったり、持ち込んだ巨大どんぐりをスクラッチしてDJプレイを披露したりして盛り上がる。なお、どんぐりをスクラッチしてDJプレイを披露するネタは「自分ツッコミくま」にも登場している。
案内された当初、ハチワレはこの秘密クラブをうさぎの家だと勘違いしていた。


●島
ちいかわたちの住んでいる場所から海を隔てた場所にある島。
移動手段は船のみで、住民が手配したのかは不明だがちいかわ達はアヒルを模した客船で島まで移動している。
椰子の木や鬱蒼と生い茂るジャングルなど、明らかにちいかわ達の住んでいる所とは違う描写があり、住民の服装からも南国として描かれている。
褐色肌のモブマスコットたちが住んでおり、居住区には木造小屋の住居が建ち並んでいる。
ただし、鎧さん達の管轄外なのか、鎧さん達が一切出てこない。
観光客をもてなすための出店が多くあるほか、バンガローもあったりと観光地としてもよく整備されている。



《自然・植物など》

●湧きドコロ
食べ物やお菓子が自然に湧き出るスポット。
至る所に存在しており、大抵はうさぎが見つけてちいかわやハチワレを誘って食べに行っている。
蓋をするたびに白米が湧く上に中身に干渉もできる炊飯器「無限白米湧きドコロ」や笛ラムネの泉、空から降ってくるおにぎり、巨大ホットケーキや「巨・パイシチュー」などのマスコットの体より大きな食べ物、果てはしじみの味噌汁が流れる川や出汁が沸いて出る木、全体がKiriチーズでできた山脈など割となんでもあり。
中には自らを炎で包んで燃えるパンの生える植物などもあり、ちいかわの不思議な世界観に一役買っている。
働いている様子の無いモモンガにとっては飯にありつける貴重な拠点となっているほか、他の多くのマスコット達にも食料源として重宝されている。
しかし常に安定して食べ物が湧き続けるわけではないようで、一時多くの湧きドコロが同時に涸れてマスコット達が食糧難に陥ったこともあった*41
また上述した豆腐のような食べ物に擬態した怪異がいたり、何故かうさぎを拘束していた「巨・カヌレ」のようなそれそのものが危険な食べ物もあったりと、総じてノーリスクな食料源というわけではない様子。


●穴
ハチワレが討伐中に落ちてしまった大穴。自力では脱出できず、通りかかったちいかわに助けてもらった。


●亀裂
マスコットなら落下するほどの幅の亀裂。
何故か橋は掛かっておらず、トランポリンで飛び越えなければならないためマスコットたちの列ができる。


●危険草
見た目はただの雑草。だが、放置するとエリア一帯を腐らせるらしい
ハチワレが草むしりをしたエリアEには本来生えない植物。


●寄生 巨・きのこ
「されちゃったの!?『寄生』!!」
ちいかわの頭部に冬虫夏草の如く生えた白いきのこ。過去にはハチワレも寄生されたことがあるらしい。
根本から切除することで対処可能だが、処理が甘いとまた生えてきてしまう。
成長すると宿主の意識にも影響するのか、ちいかわは「どっちが命だかわかんなく」なるという状態に陥ってしまったが、ハチワレに再度根本から切り落とされて危機を脱した。
ハチワレ曰くきのこ自体の味は良く、噛み応えがあって美味しいとの事。ちいかわに生えたキノコも普通に食されている。
なおバイタリティの強いハチワレは「美味しいきのこが食べれるからたまには寄生されてもいい」旨の発言でちいかわを引かせた。
後にモモンガも寄生され、古本屋に切ってもらった。「体がダルくてヤケに眠く」なるようだ。



《労働関係》

ちいかわ世界では必要最低限の食べ物やお菓子は「湧きドコロ」で確保できるものの、日用雑貨などは金を払わないと手に入らない。
そのため、マスコットたちは日雇い仕事で収入を得ている。
仕事の需給バランスが取れていないのか、仕事は早い者勝ち。斡旋所の壁にかけられた札を取って労働を選択する方式で、斡旋所は仕事を求めるマスコットたちでごった返している。また、労働にも人気・不人気の差があるようで、時間が過ぎると特定の労働しか残っていない、という状況になったりする。
「残ってるの草むしりだけッ」
運営は鎧さんたちで、内容は討伐、草むしり、シール貼り、採集など。討伐は武器のレンタルも行っている。
また、それらの資格を持っているとより高い報酬にありつける。ちいかわとハチワレは二人で草むしり検定5級試験を受けたものの、ハチワレだけが合格した。
報酬は鎧さんからの手渡しで、主に小銭の入った小さな袋で渡される。もちろん業務内容・所有資格によって報酬はピンキリであり、ランカー複数名で挑む必要があるようなおっきい討伐で討伐対象を狩ることに成功すれば、まさしく賞金袋と言わんばかりの大きな袋で多額の報酬を得ることが可能。
日雇い以外の経済活動として、前述のラーメン屋でバイトをしているシーサーや、古本屋などの露店商をしていたり喫茶店で働くマスコットも存在する。またパジャマパーティーズのように芸能活動的な仕事で収入を得る手段もあるようだ。
定期的な仕事に関しては「スーパーアルバイター」の資格が必要な模様で、登場人物の中ではシーサーがその資格を有している。


●討伐
マスコットたちが討伐対象を狩る仕事。
さすまたや剣などの原始的な武器(公式名称で「討伐棒」と呼ばれている)を用意して討伐する事で収入を得る。
ランク制が採用されているらしく、上位ランカーは使用する武器に自分の顔を彫り込んでもらう事が出来る。
当然討伐対象から反撃され、重傷を負ったり、最悪死ぬリスクも伴う危険な仕事であり、積極的に参加しているハチワレは割と頻繁に痛い目を見ている。
また強力な討伐対象に対してマスコット複数名で挑む大規模な討伐は「おっきい討伐」と呼ばれている。
おっきい討伐に向かう際はドローンで空輸してもらったり、リタイアの際は信号弾を打ち上げて合図を出すことで回収してもらえるなど、通常の討伐より総じて大掛かりなものになっている様子。
おっきい討伐はより危険な討伐対象を相手にするため更にリスクが高く、劇中では討伐に参加したマスコットのチームが1匹を残して壊滅している描写がある。
また、その際の周囲の反応を見るに「よくある事」と思われてる節もあり、ちいかわ世界の過酷さが垣間見えている。
全体的に某狩りゲーをオマージュしたと思しき要素が多い。エポスカードもあるし


●草むしり
マスコットたちが生えている草を引っこ抜く仕事。抜いた草を纏めて鎧の人に渡す事で報酬が貰える。
検定が存在しており、ちいかわやハチワレが試験に挑むエピソードもある。
単純労働に見えるが、検定の内容から「絶対に抜いてはいけない草」が存在したり、エリア一帯を腐らせる危険な草の存在など、単純な作業に見えてそれなりの知識と経験を要する労働のようだ。
草むしりと似た、マスコットたちが植物や大量発生している物体を集める「採集」の仕事も存在する。こちらは時間帯や場所が限られており、夜間作業が多い。


●シール貼り
果物にシールを貼るだけの単純労働。
果物の集荷のみオートメーション化されており、マスコットたちは椅子に座りながら延々とシール貼りをしている。
オフィスグリコが設置されていたり、時には隣のマスコットと会話して盛り上がったりするなど、労働環境自体は悪くなく、危険ないきものが跋扈する討伐や厳格なルールのある草むしりと比較すれば、むしろこの世界では安全な部類の仕事である。
レギュラーキャラではちいかわのみがこの仕事をしている描写がある。



《マジックアイテム》


「呪われちゃったのかな?」
うさぎがリサイクルショップで買ってきた魔法の杖。悪魔の頭蓋骨を模した禍々しい形状をしている。
振ると使用者の欲しいものが出てくるが、「撮ったものを消してしまうカメラ」など(使用者の望みとは関係なく)異常な性質を持つものが出てきてしまうことがある上、
使用者を心身共に怪異に変異させてしまうという恐ろしい副作用が備わっている。
作中で使用したハチワレとうさぎは自分の体が異形に変わっている*42ことを自覚しながらもその事に危機感を抱くことができず
さらに勇気を振り絞って杖を折ろうとするちいかわに「心がふたつある〜」と叫びながら襲い掛かってしまった。
幸いちいかわが杖を折ったことで2匹は元に戻ることができ、杖を振って出てきたものもそれに伴って消滅した。
アニメ版では怪物化した2匹の声がボイスチェンジャーでスロー加工や逆再生加工されており、原作以上に不気味な雰囲気が強められている。


木彫り像
小さな木彫りの像。例の杖を買ったリサイクルショップにて新たにうさぎが購入してきた謎のアイテム。
杖の件があるので色々と警戒していたちいかわ達だが、「大丈夫な気がする」と安心した矢先に突然上部から細い触手を伸ばしてちいかわ達の頭にぶっ刺した。
目を覚ましたちいかわ達はなんと小さな妖精へと変身。自在に空を飛びまわり最初こそは楽しく遊んでいた。
しかし、夢かと思いきや現実で変身してしまっている事実に気づき、元に戻るために木彫り像を壊そうと四苦八苦する事に……。
どうやら知的生命体であれば無差別に触手を刺そうとするらしく、これを拾った鎧さんにも速攻で触手を伸ばしていた。
なお鎧さん達は硬い鎧(外皮)のおかげで触手が一切刺さらず、何かの楽器かと思っていた。


●スロットマシン
ハチワレ達が偶然見つけた、寂れて廃墟同然となっていたゲームセンターにあったマシン。コインがないと起動しない。
スロットでその場に居た者の姿と精神を入れ替える。
このせいでちいかわがうさぎ、うさぎがハチワレ、ハチワレがちいかわの姿に入れ替わってしまった。
その後はハチワレが「すぐ元に戻る」と楽観的に捉えていたのでそのままにしていたものの、ちいかわがやはり戻りたくなったため再びスロットを回し、顔のマーク(当たり?)が出ることで元に戻れた。


入れ替わりが元に戻ったあと、その様子をモモンガが見ており、「念のため」とモモンガによって破壊された。
エピソードの途中に挟まれた一枚絵では「入れ替わっても元の身体に戻る事を選択したちいかわと、元の身体を捨てる事を選んだモモンガ」という対極的な二人の絵が挟まれている。



《その他》

●なんとかバニア
ハチワレの持っていた、服を着た小さな動物の人形。というかコレ。
しかし、魔女の「力」によってちいかわ達はこの人形に心を移し替えられ、体を奪われてしまった。
なんとかバニア自体はこの世界ではごくごく普通に流通しているようで、ハチワレはプレゼントの為に購入してきている。


●自動車
この世界の自動車は総じて前面に顔があり、屋根から花が生えているというファンシーな見た目をしている。
今のところ作中の主要キャラクターではラッコのみが所有しており、相当高価なものであることがうかがえる。しかし、ショッピングセンターの駐車場には多数の自動車が停まっており、自家用車を持てる富裕層のマスコットも少なからず存在していることが分かる。
「トコトコトコ」という独特の駆動音を立てて走り、TVアニメ版でも「トコトコトコトコ…」と聴こえる効果音を出している。現実世界の自動車とは違う動力源で走っているのかも知れない。


●呼び込み君
「ピピーポピポピ ピピーポピポピ ポポポペピーポ パーペペー♫」*43
現実の少なくないスーパー等の店舗で使用されている音声POPと呼ばれる機械「呼び込み君」が発するBGM。ちいかわ居住区の住人は巨大モニターに表示されるこれを、ラジオ体操代わりにしている。
これに因んで一部のちいかわポップアップストア「ちいかわらんど」では店頭に実物の「呼び込み君」を設置し稼働させて客寄せを行っている。
TVアニメ版では第44話に登場、本物の「呼び込み君」の音源が使用され、巨大モニターで踊る呼び込み君もアニメ化された。


●ドローン
単一のローターの下にマジックハンド状のアームが付いた形状をした飛行体。マスコット一匹程度なら楽に運ぶ能力がある。
鎧さんたちが扱っていて、討伐参加者を空輸したり討伐された怪物の回収に用いている。おっきい討伐でリタイアする際などに信号弾で呼ぶことも可能。
室内用の小型ドローンもあり、作中ではシール貼り作業場の中で運搬用に使われている。


●むちゃうまヨーグルト
この世界で展開しているヨーグルトのブランド。他にも「むちゃうまプリン」も登場している。
懸賞で住居や豪華食品があたるキャンペーンを展開したり、大規模なイベント「むちゃフェス」も実施している。
公式キャラクターとしてヒーローのような格好の「むちゃうマン」が存在しており、マスコットたちの人気を集めている。ちいかわも大ファン。
「乳酸菌!!乳酸菌!! おなかの具合に気をつけろ♫」
むちゃうマンの中の人は鎧さん達であり、マスコットたちにそれがバレないように秘密*44にされている。
なお、むちゃうマンのテーマ曲を歌っているのはヒーローソングの大御所・影山ヒロノブであることがTVアニメ版で明らかになった。


●下克上オンライン
「刮目せよ 下克上を…」「下克上成功!! お主は 1021位」
インターネットコーナーでプレーできるオンラインゲーム。詳しいゲーム内容は描写されていないが、太閤立志伝をオンラインRPGにしたような内容のゲームと思われる。PK上等の世紀末辻斬りゲームではないとは思いたいが…。
下克上に成功してゲームを終えるとランキングが表示されるが、ランキングはプレー内容によって上下するため下克上成功後も最後まで気は抜けない。辻斬りに遭って突然ゲーム終了ということもある。
ちいかわとハチワレがハマっていて、徐々にランキングを上げている。農民でプレーするのは通向けのプレーである模様。




【コラボレーション】

様々な作品とコラボレーションを行っている。TVアニメ放送開始後はさらに多くの企業(主に食品関係が多い)とコラボレーション・タイアップを行っている。
2023年には丸美屋のちいかわふりかけシリーズが日本キャラクター大賞のプロダクト・ライセンシー賞を受賞した。


●漫画作品
単行本が講談社のワイドKCモーニングレーベルから出ている繋がりでモーニング掲載作品とのコラボを何度か実施。
『クッキングパパ』『マンガ サ道〜マンガで読むサウナ道〜』など一見すると意外な作品とのコラボが多い。
よく考えると、ちいかわ達も肉体労働者なので料理やサウナと相性が良いのかもしれない。
それ以外では『僕のヒーローアカデミア』や『東京卍リベンジャーズ』などちいかわ同様登場キャラ虐待に余念がない漫画とのコラボも実現している。


●ファミリーマート
ちいかわ関連のコラボ菓子などの商品を販売。
また、ちいかわ本編でのコラボも行われており、朝のコーヒーで気合を入れるくりまんじゅうや、ちいかわ達が接客練習をする単発漫画も掲載された。
「シャァァァゥララララッセェーーー」「ほゥ…」


●チャルメラ
明星食品が販売しているインスタントラーメンのブランド。
劇中でハチワレとちいかわが食べていた繋がりでコラボが実現し、新作発売に合わせてコラボ漫画が公開されている。
また、タレントの本田翼とちいかわ・ハチワレが共演するCMも放送され「チャメラ」と言い間違えるネタもしっかり拾われた。
そして2023年1月末、ついに「チャメラ」が発売され、さらに同年9月からはアニメちいかわのスタッフによるチャルメラのアニメCMも放送されている。


●GU
ちいかわ、うさぎ、ハチワレなどのTシャツや財布を発売。
世情もあって転売屋が湧いたが、ファンが「転売…ってコト!?」「ワァ…!」「むちゃくちゃにしてやる!!」とフリマサイトのコメント欄で対抗する事態となった。


●しまむら/アベイル
Tシャツ・トレーナー・靴下といったアパレル商品のみならずタオルやクッション、ベッドカバーなどが登場している。こちらの商品にも転売屋が湧いているが、GUより格段に店舗数が多いこともあって幾分入手はしやすいようだ。


Shadowverse
スマートフォン/PC向けTCG。
コラボイベントが開催された際にはユーザーから驚きをもって迎えられた。
ラッコやモモンガなど、一部のキャラはアニメの登場に先駆けて同コラボでボイスが披露されている。
コラボ内容は主にコラボカード(既存のカードのイラスト違い)、ちいかわ・うさぎ・ハチワレの有料リーダースキンの実装。


このリーダースキンがとんでもない代物であり、ルルーシュなどの他コラボキャラと「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる…」「ハァ?」「最悪のケースだな…」な激戦を繰り広げられる上にゲームの仕様的に敗北時は光に包まれて爆散する。 「イヤッイヤ、イヤ!!!」(ちいかわ爆発四散)
また、うさぎの煽り能力が極めて高く、「ウラララララ。」「ヤハーッ」「プルル……。」などボイス付きで延々と奇声を上げ続ける。
特にケツを見せつけながらの「ヤァァハァァァァッッ。」は話題を呼んだ。


ちいかわに詳しくないプレイヤーからは「爆散するのはかわいそう」「こんな可愛いキャラを攻撃するのは気が引ける」という声も上がったが、原作ファンからの「ナガノ先生もきっと喜んでる」「爆散させたくてコラボの話を受けたのッ!?」「ケツを見せつけながら『ヤァァハァァァァッッ。』してきたり、称号で草むしり検定3級を自慢してくるうさぎは特に念入りに爆散させろ」という声でいつの間にか下火になった。


●カードダス
2023年9月末からカードダスに「ちいかわ」が新登場した。
主要キャラクターは大半がキラカードで、ノーマルカードはふしぎないきものや怪異のイラストが多く、「バケモノしか出ねぇ」との声もあるが、カードダス化によって正式名称が判明した怪異は結構多い。



追記・修正は、おかいもの検定1級に合格してからお願いします。


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*1 公式グッズにはちいかわ達が鎧さんを含めて魔法少女のような姿で登場する「まじかるちいかわ」シリーズなど、性別の概念が無いことをうかがわせるグッズが存在する。
*2 登場人物の名称は主に原作作中での名称と公式グッズでの名称を取り上げるが、これら公式の名称が不明な登場人物は、読者間での通称や便宜的にアニヲタWiki編集者が付けた名前を表記している場合がある
*3 作者が言うには「ネズミ」らしく、ツイートで鼠の絵文字が添えられた事もある。他にも「尻尾の形状からハムスター」や「明確なモデルの無い生き物」という説もあるが、明言はされていない。ただ「作者は他の漫画内で自身のアバター的なものとして熊の絵を用いている」ことや「耳や尻尾が丸い」ことから、「小熊」がモデルと見られることが多い。
*4 『ナガノ展』でもちいかわやハチワレに比べて説明が簡素だったりするので、うさぎの扱いが邪険なのは公式ネタと思われる。
*5 携帯ゲーム「ちいかわといっしょ」で見る限り、定住する家を持っていない模様。
*6 ちいかわの初出が2017年、うさぎが2019年に対して、ハチワレは『ちいかわ』シリーズ始動後の2020年5月とかなり遅い。TVアニメ版では話の順番が入れ替えられており、第2話で初登場する
*7 ハチワレが登場するまではまともに言葉を喋らないちいかわとうさぎとくりまんじゅうしか主要キャラクターが居なかった。
*8 頭頂部と顔下の毛色がはっきり分かれているという点から、ミツアナグマ(ラーテル)がモデルではないかという考察もある。
*9 2019年5月初登場。ハチワレより約1年早い。
*10 草むしり検定やスーパーアルバイター資格と同様、顔写真入りのライセンスカード(酒免許証)が資格証明となる。免許証不携帯で飲酒したことが発覚すると鎧さんによる処罰の対象となる。無免許で飲酒するとどうなるかについてはまだ作中に描写はないが、恐らく厳しい処罰があると思われる。
*11 二日酔いのシーンで前の晩に酒を呑み過ぎた回想をしている描写は特にボヤかされた表現にはなっていなかったので、作中にリアルタイムで飲酒する描写がマズいのだろうと思われる。
*12 店主のモブマスコットが慌てて注意したのと、たまたま以前稼いだお金が余っていたおかげで、その後ちゃんと購入してはいる。ただし、本の中身が全部文字だったため、今度は面倒くさがってモブマスコットに読み聞かせを要求している。
*13 当初、ハチワレは「お師匠」と呼ぼうとしていたようだが、シーサーが鎧さんを「お師匠」と呼んでいるのを見て、別の呼び名にした
*14 沖縄県宮古島名産の揚げ菓子。ざっくり説明すると紫芋風味のサーターアンダギー的なもの。余談であるが著者のナガノは宮古島に移住していた時期がある。
*15 ジャスミン茶の事。沖縄県ではよく飲まれており、自販機でも売られている。
*16 沖縄では酒のシメにステーキを食べる風習がある。
*17 ただし、追いかけ回しただけで攻撃らしい事は一切していなかった事がアニメにて明らかとなった。
*18 基本的にはグレー一色。TVアニメ版では複数のモブマスコットが登場するシーンでは個体ごとに若干の濃淡がつけられている。
*19 全身薄ピンク色で出っ歯なので、ハダカデバネズミがモデルではないかという考察もある。
*20 そもそも島自体に鎧さんがいる描写がなく、討伐の仕事も鎧さんを介さない非公式なものと見て取れる
*21 愛知県の松永製菓株式会社が販売している、小豆クリームを挟んだ一口サイズのビスケット菓子
*22 ヴェポという単語と、塗ったらスッとするやつという情報のみ
*23 「ヴイックス ヴェポラッブ」という軟膏状の風邪薬。実際にある。
*24 日が高い間は普通の出来たて豆腐を売り歩いているのかも知れない。
*25 鷹の爪やハバネロの比ではない辛さ(220万スコヴィル)を誇る世界一辛い唐辛子。もはや辛みではなく痛みレベルの破壊力を持ち、目に入れば失明するくらいにはヤバい。なんと2023年にはこれが使用されたスナック菓子による死人も出ている。
*26 初出のアニメ版では「お面キメラ」と表記されていたが、単行本4巻特装版の付録『ちいかわ豆ずかん』では「おめんキメラ」と表記。本項目では原作単行本の表記に従う。
*27 歌声を聞いているうちにちいかわとハチワレの目がキマっていき、意志とは関係なく踊ってしまう描写があることから、歌声にはマスコットたちを操り、無抵抗にする作用があると思われる。TVアニメ版では歌声の効果でちいかわ達が操られていることが明確に描写されている。
*28 内臓も食すため、普通の食事→スープにして、腹の中を空にさせようとしたのではないか?という考察もある。
*29 キノコを集めた後に眠ってしまっている
*30 カブトムシ編の後日談で、ちいかわを元気付けるためにうさぎが持ってきた白い謎の物体
*31 ちいかわがさすまた購入資金を稼いでいた時の回想に出てくるてんとう虫のような模様の虫、ハチワレが穴に落ちた際に追いかけていた翅がある虫、単行本描き下ろし作品に登場する色違いの虫など。
*32 本来は牛や豚の脾臓にくっついている、名前通り網状になっている脂身。ハンバーグなどをこれで包んで焼くことがある
*33 いずれも直接的には描かれていない
*34 一般的なセイレーンではなく、フランスの画家であるギュスターヴ・アドルフ・モッサの「飽食のセイレーン」をモチーフにしているのではないか?という考察もある
*35 その辛さはモモンガが一口食べてひっくり返って気絶するレベル。
*36 作者曰く、描いてないだけでトイレも完備している
*37 アニメ版EDのスタッフロールはこのモニターという設定
*38 話は原作と同じだが、原作では別の開けた場所で出会っている
*39 ルール違反があまりにひどい場合は店主が非常警報ブザーを鳴らし、店員が強制的に違反客を店外につまみ出す
*40 このサウンドの擬音表現が「ティロリ」なのは日本マクドナルドの公式見解であり、2023年1月にはYoutube公式チャンネルで「公式ティロリサウンド」を公開している。
*41 このエピソードではおっきい討伐に出掛けたモブマスコットがやられたと思しき描写が挟まれた後に沸きドコロが復活する流れだったため「湧きドコロとマスコットの人口数がリンクしているのでは?」「誰かが犠牲にならないと湧きドコロは現れないのではないか?」というブラックな考察も持ち上がったりした
*42 うさぎは全身が真っ赤に変色した上に声が変わり、ハチワレは耳が1つに減ってツノのようになり目が3つに増えた。その上2匹とも巨大化し、さらに怪物化が進行する
*43 「呼び込み君」の製造元、群馬電機によるこの擬音の公式見解は「ポポーポポポポ♫」である。ナガノ先生は邦ロック好きだからか、音感の良さをうかがわせる擬音表現が作中に多く登場する。
*44 ちいかわ達がダンスの振り付け練習中の鎧さん達と遭遇した際は、慌てた様子で誤魔化している

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コメント

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名無し

2024年3月にくら寿司でコラボやった
9日のめざまし土曜日で放送された

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2024-03-09 08:27:58

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