ノコギリン(ウルトラ怪獣)

ページ名:ノコギリン_ウルトラ怪獣_

登録日:2020/10/23 Fri 20:59:42
更新日:2024/05/23 Thu 10:48:49NEW!
所要時間:約 4 分で読めます



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ノコギリン 帰ってきたウルトラマン ウルトラ怪獣 昆虫怪獣 宇宙怪獣 殺人事件 クワガタムシ 口紅 2000円 怪獣 安定と信頼の東京タワー レーザー光線 3本角 モーター音 エッチな昆虫




こいつ…エッチな昆虫だぜ



出典:帰ってきたウルトラマン/円谷プロ/第26話「怪奇!殺人甲虫事件」/1971年10月1日放送


ノコギリンとは、ウルトラシリーズに登場する怪獣である。
初登場は『帰ってきたウルトラマン』第26話「怪奇!殺人甲虫事件」。
次の第27話に登場したグロンケンの方が「ノコギリン」って名前にされそうな怪獣なのは内緒だ



【データ】

別名:昆虫怪獣
身長:0.2~50m
体重:500g~45000t
出身:宇宙



【概要】

宇宙に生息する昆虫で、その見た目は3本の角(喩えるならアトラスオオカブトの頭の角を上下逆向きにしたような感じ)の生えたクワガタムシのような姿。
見た目は小さい(それでも日本産のクワガタよりは大きいが)が中央の角から光線を放って攻撃し、人間ですら一瞬で蒸発させる。
好物は口紅に含まれる「エマゾール41S」という物質。


モーター音が敵の羽音に聞こえるようで、劇中ではこれらを使用していた人間を殺害して回っていた。
あくまで防衛本能と誤解による行動なので、子供には大人しく捕まる等、小さい時はそこまで狂暴ではない模様。
小さい昆虫が起こしているという事もあって怪獣の気配を残さず、作中では人的被害だと思われていた。


劇中では潜伏中に子供達に目撃されていたようで、「3本角の珍しいクワガタ」として噂になっていた。
ちなみに価値は当時の価格で2000円程だったらしい。正体は宇宙昆虫なので、実際はそれ以上の価値がありそうだが。


書籍設定によるとマッハ10で空を飛べるとのこと。



【本編での活躍】

流れ星に紛れて地球に飛来、その後はドライヤーや電動髭剃り、バイクといったモーター音を出す者を殺害していった。


出典:同上


そんなある夜、主人公・郷秀樹にデートをドタキャンされた恋人、坂田アキが好みの口紅を付けていたので近寄るが、不機嫌だった彼女に殴られ追い返される。
その後弟の次郎に捕獲され坂田家に侵入し再度アキを襲おうとした所をMATに捕獲される。


分析の結果宇宙昆虫と判明しスペースレーザーガンで処分されそうになるが、逆にレーザーエネルギーを吸収し人間大にまで巨大化し、地中に逃亡。


出典:同上


その後、50m大になり都心に出現。昆虫然とした風貌から一転、二本の腕と動物のような足を持った怪獣体型となった。


MATと戦闘になり、光線で郷の乗るマットジャイロを撃墜するも、郷はウルトラマンに変身。ノコギリンと対峙する。
ウルトラマンはスペシウム光線を放つも、その強固な装甲には通じず、反撃のレーザー光線をかわすも、後ろにあった東京タワーはへし折れてしまった。


出典:同上


その後格闘戦にもつれ込むが、大顎に挟まれ身動きがとれなくなる。


「ウルトラマンが危ない!奴の目を狙え!」


MATの援護射撃で片目を潰され、その隙にウルトラマンは脱出。
一度はレーザー光線でダウンするが、ウルトラブレスレットで角を切断。
その後もう一度ウルトラブレスレットを受け倒れた所にウルトラショットを受け、粉々に破壊された。


出典:同上


その後、もう宇宙昆虫に襲われる心配のなくなったアキは、再び郷とデートに出かけるのだった。



【その他の作品での活躍】

帯番組『レッドマン』においても何度か登場。
他の怪獣と共にレッドマンに挑むがいずれも倒されている。



【余談】

  • MATはこれ以前にも、ツインテールキングストロンを自らの武器で巨大化させる失態を犯している。
    今回は今までの反省を生かし誰もいない訓練所で処分しようとしていたが、シュガロン戦ではこの訓練所に暴走族が入り込んでいる。

  • 次回作『ウルトラマンA』第12話において超獣サボテンダーが化けたサボテンを処分する際「レーザーを受けて巨大化した宇宙昆虫」の前例として言及されている。
    なので宇宙で処分されたが、結局サボテンダーは巨大化してしまった。

  • デザインは熊谷健。見ての通りまんまノコギリクワガタカブトムシの要素を加えたものとなっている。
    模様やカラーリングについては、書籍『円谷怪獣デザイン大鑑 1971-1980 豪怪奔放』にて「ゴライアスオオツノハナムグリを参考にしているのかもしれない」と推察されている。

  • 着ぐるみの材質が柔らかかったのか、劇中では角はよくブラブラしていた。

  • 大伴昌司の著作『怪獣図解入門』の解剖図ではノコギリンのレーザー光線は「プラスとマイナスのエネルギーをスパークさせた放電」と解釈されており、肝臓で作り出した放電エネルギーをレーザー・エネルギー細胞を介して頭部の角に送り、左右の角と中央の角を触れ合わせてスパークさせる、と解説されている。また同書では、本編とは異なりスペシウム光線で倒されたことにされている。さらにその際、「ごめんなさーい。」と謝っていた。

  • スペシウム光線も通じなかったノコギリンだが、牽制技のウルトラショットで倒されている。先に放ったウルトラブレスレットで装甲にガタがきていたのだろうか。
    これが評価されたのか、ウルトラマンギンガの強化形態「ギンガストリウム」のウルトラマンジャックの力として搭載されている。


追記、修正は3本角のクワガタを捕まえてからお願いします。


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  • 東京タワーを一撃でへし折ったヤバイやつ -- 名無しさん (2020-10-23 21:45:15)
  • アントラーに比べると全体的なデザインが、特に角がきつい……メガロはだいぶ頑張ったんだなって -- 名無しさん (2020-10-24 00:09:54)
  • ノコギリクワガタの怪獣だからノコギリンなんだろうが一見してノコギリ要素がない。グロンケンの方がノコギリンっぽくね?と思ったのもいい思いで。 -- 名無しさん (2020-10-24 10:52:59)
  • ウルトラマンガイアのエンザンが「長い二本の角が伸びた姿がクワガタみたいだから」という理由で意外に子供人気が高かったらしいとか言う話を聞いたことがあるけれど、やっぱりカブトムシやクワガタはいつの時代も男の子受けの良いモチーフなんかねえ -- 名無しさん (2020-10-24 19:55:27)
  • 近年のウルフェスのジオラマ展示でよく見る気がする -- 名無しさん (2020-10-26 13:24:01)
  • こいつの光線ってレギオンのマイクロ波シェルと同じような威力じゃねえか? 東京タワーを簡単にビームでへし折るなんてありえない威力だろう・・・ -- 名無しさん (2020-10-31 00:46:22)

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