奈落の分身

ページ名:奈落の分身

登録日:2020/10/11 Sun 14:06:20
更新日:2024/05/23 Thu 10:37:36NEW!
所要時間:約 ? 分で読めます



タグ一覧
犬夜叉 奈落 奈落の分身 奈落一派 分身 手駒 使い捨て 神無 神楽 悟心鬼 赤子 チームワーク皆無 だいたい裏切る 影郎丸 獣郎丸 白童子 夢幻の白夜 骸鬼




そのとおり…神楽も神無も、


この奈落から生まれた妖怪。




犬夜叉』に登場する宿敵・奈落が、自分の体を構成する妖怪を切り離し、壷の中で熟成することで生み出した新たな妖怪のこと。
もともと奈落にこのような能力は無かったのだが、七割ほどまで元通りになった四魂の玉を入手したことで分身の作成が可能になった。ただし、どんな外見、性格、能力を持って生まれてくるかは奈落にもわからない。邪魔者を消すために作った長子がまさかのょぅι゛ょだった奈落の心境や如何に。
便宜上、兄弟姉妹の関係にあるが、比較的良好な関係が築けていたのは長女と次女のみ。中には早死にしたため他の分身とまったく絡まなかった者もいる。


なお、この項目では『奈落の体から出てきたが分身としては扱われていない』無双(鬼蜘蛛)と毛むくじゃら、『奈落の体を使って実体を得た』曲魂まがつひについては扱わない。



■主な共通点

  • 身体的な特徴

無臭の神無(ただしこれは、彼女の妖力に起因するもの)を除き、全員から奈落と同じ体臭がする。一応個人差はあるようで、分身それぞれの「固有の臭い」は、それとは別に存在する(後術する赤子や白夜は例外)。
例として犬夜叉や殺生丸は、敵として長期間相対するうちに、神楽や無双(鬼蜘蛛の心が不完全な形で排出された存在)の臭いをきちんと嗅ぎ分けている。
半妖である奈落とは異なり、彼ら自体は純粋な妖怪であるため、半妖特有の妖力を失う日が存在しない。


また、背中に奈落と同じく蜘蛛の形をした火傷の跡がある。
ちなみに第一〜第七までの分身のうち、悟心鬼だけ美形じゃないのは、高橋留美子先生曰く「元になった妖怪が、そんな顔してた」という理由らしい。


  • 反逆心

悟心鬼や夢幻の白夜など裏切らなかった者もいるが、基本的に奈落に対して忠誠心が無い。
いきなり奈落の首を切断した者が二名もいるし、自分こそが奈落だとか言い出す奴もいる始末。
奈落に心臓を握られているので、自我が極めて薄い神無を除けば、死にたくないがゆえに仕方なく従っているだけである。


  • 逃亡

奈落が何度も逃げているため気づきにくいが、飛行手段を持つ神楽と白夜、そもそもどこにいるかわからない神無と、実は比較的長生きした分身たちも逃げるのが上手い。
特に赤子とその片割れである白童子は、「桔梗を慕う心」以外の奈落のあらゆる資質を受け継いでいることもあってか、逃亡パターンが完全に奈落と一緒である。



■分身一覧


神無かんな

CV.ゆかな
第一妖怪。「無」の分身。
「無」ゆえに奈落に従順で、を用いた妖術を使う。
詳細はこちら


神楽かぐら

CV.大神いずみ
第二妖怪。「風」の分身。
風を操る勝ち気な女性。束縛を嫌い自由を求めている。
詳細はこちら


悟心鬼ごしんき

CV.佐藤正治
第三妖怪。「鬼」の分身。
の力と、さとりの「相手の心を読んで口に出す」習性を併せ持つ。
詳細はこちら


影郎丸かげろうまる

CV.山崎たくみ
第四妖怪。「影」の分身。
下記の獣郎丸とは同じ壷で熟成されて生まれた双子の関係にある。そのため頭部は獣郎丸と瓜二つだが、その下は鎌の両腕に回虫のような胴体と完全に人外。


獣郎丸じゅうろうまる

CV.山崎たくみ
第五妖怪。「獣」の分身。
影郎丸と違って完全に人型だが、本能の赴くままに行動し影郎丸の言うことしか聞かず、動くものは全て殺そうとする残虐性を持つ。

上記二体の詳細はこちら


□赤子

CV.小林愛
第六妖怪。「人」の分身。
弥勒曰く「薄気味悪いほどの色白」で、桔梗を慕う心を持たず、その他悲しみや苦しみといった邪魔になる感情も全て排出した、犬夜叉曰く「奈落の性格がますます捻じ曲がった心の化け物」
相手に触れることでその心を読み、更に相手の心の闇をつかむことで相手を支配下に置くことができる。また、新生奈落と同じく強固な結界を張る力も持つ。


その正体は「奈落の心臓」
いつしか奈落の心臓である自分こそが本物の奈落であると考えるようになり、下記の白童子と共に奈落の抹殺を画策するようになる。
しかし所詮は赤ん坊の姿であるため、直接的な身体能力は非力。そこで白童子に自身を守る鎧として『魍魎丸もうりょうまる』の作成を指示し、冥王獣の鎧甲と金剛槍破からなる『最強の鎧』を手に入れる。
だが、「赤ん坊の姿であること」「裏切ること」「鎧を作ること」全て奈落の計算のうちであり、結局奈落に魍魎丸ごと吸収され、彼をより強大にして自身はただの心臓に戻るという結果に終わった。


白童子はくどうし

CV.小林愛
上記の赤子の片割れ。
最後の四魂の玉のかけらを探すために徳の高い僧侶を襲っていたところ、反撃にあい真っ二つにされてしまったのだが、その片方がこの白童子となった。
赤子とは違い神無と同じぐらいの背丈の少年の姿をしており、性格・能力は赤子と同じ。ただし、薙刀を気に入ったり妖馬・炎蹄えんていにまたがって得意げな表情を見せたりとちょっとかわいい。
事実上自分自身である赤子の使いっぱしりにされていることには何の疑問も抱いておらず、同じく奈落の抹殺を謀ろうとするが、上記の通り全て見抜かれており、最期は奈落に切り捨てられて弥勒の風穴に吸い込まれた。


夢幻むげん白夜びゃくや

CV.真殿光昭
第七妖怪。「幻」の分身。
飄々とした、掴み所のない雰囲気を放つ青年。女性と見紛うほどの美貌の持ち主だが、れっきとした男性である。
その名の通り小道具を用いて幻を見せる能力を持つ。幻と現実を織り混ぜて欺く事も可能という、珍しいタイプの幻術使い。


基本的に戦闘には参加せず、犬夜叉や殺生丸の動向を監視し、奈落に報告する「観察者」に徹している(本人曰く、「おれの仕事は見ることだけだ」)。
移動の際には、術で巨大化させた白い折り鶴を用いる。遠方の様子は、自身の眼球を変化させた一つ目蝙蝠を飛ばして窺う。背中に差している刀には刀身がなく、一度しか使えないが、妖力を写し取る力がある。
多彩かつ強力な幻術で犬夜叉たちを翻弄するほか、諜報や偵察、奈落の代わりに策を考案・実行するなど、その活動は多岐にわたる。
奈落への忠誠心が皆無だった他の兄弟たちとは異なって、命令には唯々諾々と従い、与えられた仕事は確実にやり遂げる。その性質故、奈落からは事実上の腹心という扱いを受けていた(複雑な出自から異常な猜疑心をもち、配下を捨て駒同然に扱う彼の性格を考慮すると、極めて異例の事態である)。


表面上の軽そうに見える態度に反し、本性は冷徹そのものであり、犬夜叉たちとの闘いや因縁に一切の関心を示さない。奈落に対しても例外ではなく、基本的に命令には忠実であるものの、時折彼をからかってみたりとシニカルな一面を見せる。


奈落とは共同体であり、彼が手傷を負うと、白夜もダメージを受ける。最終決戦では、奈落がダメージを受けたことで顔にヒビが入る描写があった。
その為、白夜は分身の中で唯一固有の臭いを持たず、「奈落とまったく同じ臭い」しかしない。劇中で彼が起こした事件の殆どが「奈落の仕業」と犬夜叉たちに誤認されている。弟よりも鼻が利く殺生丸ですら、臭いでは奈落との判別がつかず、彼への無意味な奇襲を幾度も繰り返す羽目になった。
「奈落の心臓」たる赤子も似たような理由で固有の臭いを持たない存在だが、後に魍魎丸という「鎧」を手に入れたことにより、「魍魎丸の臭い」として奈落との差別化が図られている点で異なる。


幻を用いた暗躍・翻弄が主な役割であり、犬夜叉たちとの直接的な交戦はほとんど無かったが、最終決戦にて前述した刀で冥道残月破の妖力をコピーし、かごめに急接近。そのまま彼女を斬りつけた直後、犬夜叉の斬る冥道斬月破で倒された。
共同体の特性故、どのみち奈落の死と同時に滅びる運命だったらしく、未練は一切なかった様子。死の恐怖に駆られることもなく、ただ「役目は果たした」という言葉を残して、冥道の彼方へと消えた。


奈落の死後、彼の「役目」恐ろしい真相が明らかになる…


□名称不明

CV.無し
グロテスクな河童のような姿の分身。
壷から出てきて桔梗の足に舌を巻き付けたと思ったら、そのまま結界に阻まれて一瞬で消滅してしまった。
名前は無し、台詞どころか断末魔も無し。挙げ句に本家Wikipediaはおろか『奥義皆伝』にも記述無しという、かわいそうな分身である。
その姿や、桔梗の奇襲に対して壺から出てきたタイミング、名前もない点などからして、壺の中での熟成が完了していない、未完成の個体だったのかも。



骸鬼がいき

CV.無し
PlayStation2用ソフト『呪詛の仮面』に登場した分身。
着物姿の骸骨で、頭部が馬のように長い。全体的な印象は「和風なプテラノドン」といった感じ。
目覚めてすぐに奈落(傀儡)の首を切断する狂暴性を見せたが、生まれてすぐに犬夜叉一行と戦い倒されたためこれといってキャラクターの掘り下げはないというかそもそも知能があったのかもあやしい。
瘴気を噴出させるという全体攻撃をもっていた。




追記・修正は壷の中でお願いします。


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,5)

[#include(name=テンプレ3)]


  • 無印アニメでは髪の毛と複数の目玉という切り離した一部も登場。 -- 名無しさん (2020-10-11 18:22:10)
  • 3~5番目の扱いの悪さよ。3は剣として長く使ってもらえたけど、特に4,5番目。 -- 名無しさん (2020-10-11 20:01:58)
  • 一般名詞か?って言われると微妙だけど、作品固有名詞って断言できるわけじゃないから、「奈落の分身(犬夜叉)」みたいな項目名の方がいいんじゃないだろうか。 -- 名無しさん (2020-10-11 20:32:45)
  • 犬夜叉たちに滅ぼされたのは悟心鬼、影郎丸 & 獣郎丸、夢幻の白夜の4人、白童子は何気に( 原作の )敵の中で唯一、風穴で倒された「奈落と所縁のある敵」なんだよね....違ってたっけ? -- 名無しさん (2020-10-11 23:17:26)
  • 白夜は忠誠心は分からんが奈落に忠実ではあったな -- 名無しさん (2020-10-12 13:59:03)
  • 奈落ではなく、ボンドルドの子供だとさしたらどうなるんだろう。 -- 名無しさん (2020-10-14 15:19:01)
  • ↑ボ卿「プルシュカ、7人の姉弟達を連れてきましたよ」 -- 名無しさん (2020-10-14 15:20:39)
  • ↑3 忠誠心というよりは諦観でしょうね。逆らっても始末されるのは目に見えているし、そもそも奈落が死んだら自分も死ぬ。だったら黙々と指示に従う。 -- 名無しさん (2020-10-14 17:48:58)
  • PS犬夜叉では惨い死に様だった。 -- 名無しさん (2020-10-30 20:37:35)
  • ↑「あぁぁぁーー!!」「ちくしょう」「なんだと」「おのれー!!」 -- 名無しさん (2020-10-30 20:39:09)
  • 奈落の体の一部で造られた妖怪 -- 名無しさん (2021-11-23 14:09:46)

#comment(striction)

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧