登録日:2020/07/15(水) 19:57:04
更新日:2024/05/20 Mon 11:19:07NEW!
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プリティーリズム プリパラ キラッとプリ☆チャン プリティーシリーズ 10周年 アニメ アーケードゲーム kingofprism プリリズ シリーズ項目 タカラトミー タツノコプロ ゲーム
少女は華やぐ! 輝くスターを瞳に写し
少女は舞う! 弾ける夢を胸に掲げ
少女は奏でる! 無限の未来を追い掛けて
プリティーシリーズとは、アーケードゲームとテレビアニメを主体とするメディアミックスのシリーズである。
●目次
【概要】
2010年7月15日に女児向けのアーケードゲーム『プリティーリズム・ミニスカート』が稼働開始し、2011年4月にはアニメ『プリティーリズム・オーロラドリーム』がスタート。以降、継続的にアニメのシリーズが放送され、またアーケードの筐体もアニメのシリーズに合わせてリニューアルが行われた。
2014年7月からは、新作の『プリパラ』が開始。アーケードはシステムが一新され、アニメも完全リニューアルとなった。本作以降「プリティーシリーズ」という名称が制定され、以後もアーケードゲームとアニメで展開され続けている。
ゲームの開発・運営はタカラトミーアーツとシンソフィアが担当し、アニメはタツノコプロ、および『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』より韓国の同友アニメーションが制作しており、韓国でもアニメやゲームが展開されている。また、音楽スポンサーはエイベックスとなっている。2024年の『ひみつのアイプリ』からはアニメ制作がOLMと同友アニメーションになり、タツノコプロは「ダンスモーション協力」として関わる。
また、劇場版アニメや家庭用ゲームも展開されている。さらに漫画や現実のライブイベント、そしてファッションブランドなど幅広いメディアミックスが行われており、子供のみならず大人も楽しめるシリーズである。
ゲームは女児向けらしく、着せ替えとダンスゲームを楽しむことができる。ほぼ稼働が終了したプリティーリズムも全国のPrism Stone(後述)で遊ぶことができる。
当初は縦の繋がりでの展開はなかったが、2018年頃から『プリティーオールフレンズ』と称してシリーズを跨いだグッズ展開も行われるようになった。
【アニメ】
2011年4月の『プリティーリズム・オーロラドリーム』より放送中。前述のように、タツノコプロ→OLMと同友アニメーションの日韓共同制作となっている(オーロラドリームのみタツノコプロ単独)。
このシリーズの特徴は、シリーズごとに作風が大きく異なることである。シリーズ交代のたびに監督などメインスタッフが大幅に入れ替わることなどが原因と思われるが、新シリーズが始まったときの前作とのギャップの大きさは長期シリーズでもひとしお。
そういうわけでシリーズ間の縦のつながりもやや希薄だが、2017年ごろからはシリーズ間のクロスオーバーも積極的に行われるようになった。
とはいえ、どのシリーズも笑いあり、涙ありの物語が繰り広げられている。
また、タツノコプロの3DCGチームによる豪華絢爛なCGライブも魅力。オーロラドリームの時点で当時としては突出したクオリティであり、さらにシーズンを重ねるごとにクオリティが高くなっている。
テレビシリーズおよびそれらの劇場版は女児をメインターゲットとしているが、2016年には『プリティーリズム・レインボーライブ』のスピンオフである大人向けアニメ『KING OF PRISM by PrettyRhythm』が劇場公開され、こちらも人気を博している。
【アニメ作品一覧】
●プリティーリズムシリーズ
アイススケートにファッションを組み合わせたスポーツ・「プリズムショー」に興じる少女たちの物語。通称「プリリズ」。
本編終了後に実写パートがあるため、1話あたりの時間がやや短い。あと後継の作品よりガヤの民度が酷い
○『プリティーリズム・オーロラドリーム』
監督:菱田正和 シリーズ構成:赤尾でこ
2011年4月~2012年3月放送。通称AD。
おしゃれが好きな女の子・春音あいらは滝川純に偶然才能を見出され、努力家だがファッションはダメダメな天宮りずむ、カリスマ読者モデルの高峰みおんらとともに、プリズムスターへの道を踏み出す。
記念すべきシリーズ第1作。シリアスな展開、濃すぎる男性キャラ、メインキャラの闇堕ち、家庭内の不和など女児向けアニメとしては異色の展開が特徴で、これらは続く2作品にも受け継がれていく。
終盤のプリズムクイーンカップにおける、伝説のプリズムジャンプ・オーロラライジングをめぐる軌跡は大きな感動を生んだ。
○『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』
監督:菱田マサカズ シリーズ構成:赤尾でこ
2012年4月~2013年3月放送。通称DMF。
前作から3年後。MARsのプリズムショーに突如乱入した上葉みあは、打倒あいらを宣戦布告!プリズムスター研究生のプリズムメイツとPrizmmy☆を結成する。
本作から韓国との共同制作となり、メインキャラクターは実在するアイドルユニット・Prizmmy☆とPURETTYをモデルとしている。
この事情によるキャラクターの多さと動かしにくさ、前半は菱田監督が考えていたメインストーリーがあまり進まず盛り上がりに欠けた事、制作体制の変化による安定しない作画、しばらくプリズムショーで使われる楽曲が2曲しかなかった…など様々な制約もありシリーズ中ではやや評価が低いものの、終盤の盛り上がりは必見。
○『プリティーリズム・レインボーライブ』
監督:菱田正和 シリーズ構成:井内秀治・坪田文(40話~)
2013年4月~2014年3月放送。通称RL。
デコることが得意な中学2年生・彩瀬なるは、職場体験でPrism Stoneの店長に申し込むことに。プリズムショー初体験のはずがどこからともなく楽器を呼び出す「プリズムライブ」を成功させ、さらに謎の少女・りんねも乱入し……!?
彩瀬なる・福原あん・涼野いとのPrism Stone、蓮城寺べる・森園わかな・小鳥遊おとはのDear Crown、さらに男子プリズムスターも合わせた群像劇が展開される。
主要登場人物の大半が家庭に問題を抱えており、さらに男女の恋愛も昼ドラレベルで展開されるなど、これまでの集大成的な作品となっている。
またシリーズで初めて男子による3DCGライブが披露された。
○『プリティーリズム・オールスターセレクション』
2014年4月~7月放送。通称ASS。
プリパラ開始までの放送期間の調整も兼ねた、シリーズ3作の総集編。
●『プリパラ』
監督:森脇真琴 シリーズ構成:土屋理敬・森脇真琴(39話~)
2014年7月~2017年3月放送。
元気な小学5年生・真中らぁらは、声の大きさにコンプレックスを抱えていた。女の子なら誰でもアイドルになれるテーマパーク・プリパラにひょんなことから足を踏み入れたらぁらは、新人アイドル・南みれぃにチームを組むよう誘われる。「プリパラは好きぷり?」「うん!」「じゃあ大丈夫、できるぷり!」
前作プリリズは2010年当時のフィギュアスケートブームを反映した作品であり主要キャラはアイドルよりもむしろアスリートに近い「プリズムスタァ」であったが、今作ではアイドルもの人気を受けて「プリパラアイドル」となり、「み~んなトモダチ!み~んなアイドル!」のキャッチコピーに代表されるようにアイドル活動、そして友情に焦点が当てられる。ジュエルペットやミルキィホームズを手掛けてきた森脇監督と脚本家ふでやすかずゆきの迷名コンビの作風が反映され、狂気にまみれたカオスなギャグが多数挿入されるコメディチックな作風となっている。しかし各クール終盤の盛り上がりはプリリズに勝るとも劣らない。またプリパラの根幹やボーカルドールなど、SFチックな設定も盛り込まれている。
続編『アイドルタイム~』も合わせ、放送終了後もライブが開催されたり、2019年から2022年まで他作品と並行してアーケードゲームが再展開されたりした人気作。女児のみならず、プリパラおじさんと呼ばれる大人のファンも多数生み出した。
○『アイドルタイムプリパラ』
監督:森脇真琴 シリーズ構成:土屋理敬
2017年4月~2018年3月放送。通称アイパラ。
らぁらはプリパラを広めるため、パラ宿からパパラ宿に移ることに。そこではプリパラは男子のものであり、ほとんどの女子はアイドルをやることに興味を持っていなかった。そこでらぁらはユメ見がちな同級生・夢川ゆいと出会い、2人で女子によるプリパラを盛り上げていく。
前作のキャラクターの多くが準レギュラーやゲストキャラクターとなったが、スタッフのほとんどが続投し、カオスさもそのまま。特に本作は炭水化物が推されている。
『KING OF PRISM』の人気を反映してか、男子のプリパラ、「ダンプリ」が登場。本編では半分くらいプリパラの当て馬にされていたが、本編終了後の展開は豊富。
DMFの上葉みあが、スターシステム(見た目・声・性格はほぼ同じだが設定が異なる)で華園みあとして登場。終盤にはファン感涙必須の展開も……!
○『アイドルランドプリパラ』
監督:森脇真琴 シリーズ構成:土屋理敬
2021年11月*1~配信。通称アドパラ。
クラスの片隅で余っている高校生・香田澄あまりは、らぁらに導かれて忘れていたプリパラの存在を思い出す。プリパラはアップデートにより「アイドルランドプリパラ」へと生まれ変わったが、その時のアクシデントにより外の世界と切り離され、人々の記憶から消えてしまったのだった。
帰ってきたプリパラ。本作はWebアニメとスマホアプリを同時並行する予定だったが、アプリ制作の遅れによりアニメが先に配信開始された。
本作は第1話→第0話の順で配信されており、内容的にも第1話から観ることが推奨される(0→1の順で観ても問題のない構成ではある)。
●『キラッとプリ☆チャン』
監督:博史池畠 シリーズ構成:兵頭一歩
2018年4月~2021年5月放送。通称プリチャン。
みんなのキラッとしたところを見つけるのが得意だがやや引っ込み思案な中学生・桃山みらいは、幼馴染の萌黄えもが人気プリ☆チャンアイドル・赤城あんなに対抗心を燃やしたのを受け、自分もプリ☆チャンアイドルとしてデビューすることに。
昨今のYoutuber人気を受け、動画配信をモチーフにしている。
これまでの作品に比べ日常ものに近いフォーマットとなっており、1話完結でゲストと交流する回が多い(特にシーズン1)。プリパラほどのカオスさはないコメディだが、よく見ると色々遊んでたり、中の人ネタで過去作要素を仕込んだりしてたりする。
シーズン1にはADの春音あいら、シーズン2にはRLの彩瀬なる、シーズン3にはアイパラの夢川ゆいが、スターシステムでそれぞれ七星あいら、幸瀬なる、激川ゆいとして登場。そしてシーズン3終盤には最後の一人も…
その他にも118話では全作品の主人公が大集合している。
某流行り病の影響もあって休止期間があったため、放送期間が3年より少しだけ長くなった。
●『プリティーオールフレンズセレクション』
2021年6月~9月放送。
プリチャンと次回プリティーシリーズを繋ぐ総集編。『プリティーオールフレンズ』の企画の一つということで通称はそちらと同じオルフレ。
RLとプリパラの間にあったASSがシリーズ全作品に拡大して行われる。
アーケード展開は『プリチャン』が「オールフレンズ弾」として継続稼働する形をとっている。
●『ワッチャプリマジ!』
総監督:佐藤順一 監督:小林浩輔 シリーズ構成:坪田文
2021年10月~2022年10月放送。通称プリマジ。
魔法のようなエンターテインメント「プリマジ」は、実は本当に魔法によって行われていた。プリマジに憧れる中学生・陽比野まつりは、ある時魔法使いのみゃむによってプリマジにスカウトされる。
シリーズ10周年記念作品。
この作品の最終回をもって、約11年半続いたプリティーシリーズのテレビアニメに一旦幕が下ろされた。
●『ひみつのアイプリ』
監督:藤咲淳一、山口健太郎 シリーズ構成:市川十億衛門
2024年4月~放送中。通称アイプリ。
前作から1年半ぶりに制作されたアニメシリーズ。制作がタツノコプロに代わってOLMになり、スタッフが大幅に入れ替えられた。
●KING OF PRISMシリーズ
『プリティーリズム・レインボーライブ』のスピンオフで、キャラクターも一部が続投。男子プリズムショーの世界が舞台になっている。
○『KING OF PRISM by PrettyRhythm』
監督:菱田正和 脚本:青葉譲
2016年1月9日公開。通称キンプリ。
男子プリズムスタァのユニット・Over The Rainbowのプリズムショーを見た一条シンは、プリズムスタァの養成校・エーデルローズに編入する。だが、エーデルローズは法月仁率いるシュワルツローズの策略により危機に瀕していた……。
誰も実現すると思っていなかった第1作。当初は全国14館と小規模の劇場公開だったが、「尻からはちみつ」「電車でハリウッドに行って星座になる」など衝撃的な展開が話題となり、公開規模が拡大され、最終的に興行収入8億円の大ヒットとなった。
また、本作は静かに観るのではなく、声援・ペンライトなどで盛り上がる「応援上映」も大きな話題となり、一つの観賞スタイルを作り上げた。
○『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』
監督:菱田正和 脚本:青葉譲
2017年6月10日公開。通称キンプラ。
前作の終盤、Over The Rainbowは活動休止し、プリズムキングカップを目指すことになった速水ヒロ。しかし、彼の持ち歌であり親友・神浜コウジが作り上げた「pride」の使用権がシュワルツローズに奪われてしまう……!
前作のヒットを受け製作された第2作。実質的な主役はヒロに交代し、RLからの彼のストーリーがひとつの決着をみる。前作以上にぶっ飛んだプリズムショーに笑いつつ、特にRLからの視聴者にとってはヒロの軌跡に感動できる作品となっている。
またプリリズはじめ菱田監督の参加作品や、公開前年に亡くなった井内秀治氏(RLのシリーズ構成であり、菱田監督の師匠でもある)の作品のオマージュが大量に込められている。
○『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』
監督:菱田正和 シリーズ構成:青葉譲
2019年3~5月公開、4~6月放送。通称スッスッス。
高校生になった一条シンはじめとするエーデルローズは、仁の策略によりまたもや廃校の危機に。存亡をかけ、シュワルツローズと「PRISM.1」で対決することに。
第3作。先に3話ごとにまとめた劇場公開版が公開され、のちに1話ごとにテレビ放送する特殊な形式がとられた。
本作では映画の尺では難しかった、エーデルローズ・シュワルツローズの各キャラクターの掘り下げと成長、そしてプリズムショーが描かれる。
そして10話以降は、シリーズ全体の根幹を揺るがす設定が明かされる……。
【シリーズ用語】
●Prism Stone
シリーズと連動したファッションブランドであり、店舗。
劇中にも登場するほか現実にもシリーズのブランドやグッズを展開してする店舗として展開しており、原宿店をはじめ全国に展開している。めが姉ぇよろしく赤い眼鏡をかけたお姉さんが接客してくれる。
●Dear Crown
ディアマイフューチャーから登場したファッションブランドであり、店舗。Prism Stoneよりも高級で大人な志向をウリにしている。
プリパラでは店舗が登場せずただのファッションブランド扱い(ロゴも異なる)だったが、プリチャンでは店舗も復活しロゴも以前のものに戻っている。
同じくシリーズと連動した店舗がPrism Stone原宿店に隣接している。
●赤井めが姉ぇ
シリーズを超えて登場するキャラクターで、赤い眼鏡をかけたお姉さん(声:伊藤かな恵)。女の子たちをライブの世界に導いてくれるという点は共通だが、作品ごとに設定もまったく異なる。
キンプリには登場しないが、登場キャラクターの1人・一条シンの母親がめが姉ぇを思わせる容姿となっており、声優も同じ。
未来に描いたイメージを叶えちゃおう
だって!ダレだって!プリマ☆ドンナ
追記・修正はプリズムのきらめきの中、カンペキじゃないけどカンペキめざして、光を浮かべてブレスをするみたいにお願いします。
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- プリズムのきらめきをあなたに -- 名無しさん (2020-07-15 20:49:54)
- プリティーシリーズは好きぷり? -- 名無しさん (2020-07-15 20:50:27)
- 「テーマカラーが赤色で、見た目同じなのがいつでもどこにでも何人でもいる」赤いめが姉ぇ、何だかまるでナインボールのようだとか思ってたら本当にナインボールだった衝撃 -- 名無しさん (2020-07-15 21:04:38)
- 10周年の節目に項目建ったか -- 名無しさん (2020-07-15 22:16:26)
- 伊藤かな恵さんも最初期版の筐体の収録していた頃にはよもや10年以上に渡って今なお続くお勤めになるとは思わなかっただろうし感慨もひとしおだろうな -- 名無しさん (2022-01-01 10:14:46)
- どのシリーズも人気投票や総選挙的な催しをすると主人公は1位取れないジンクスがある -- 名無しさん (2023-02-12 16:08:12)
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