ザ・ハウス・オブ・ザ・デッドIII

ページ名:ザ_ハウス_オブ_ザ_デッドIII

登録日:2020/06/27 Sat 06:21:00
更新日:2024/05/20 Mon 11:07:28NEW!
所要時間:約 25 分で読めます



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The Most Dangerous Enemy      


    Mankind Has Ever Encountered



" 人類は最も危険な敵と遭遇した "




概要

ザ・ハウス・オブ・ザ・デッドIIIとは、2002年にセガが発売したアーケード用ガンシューティングゲームである。
略称は「HOD3」。アーケードゲーム新基板「Chihiro」の第一弾タイトルでもあり、
前作以降新基板の第一弾にHODシリーズが来るのが伝統となっていた時期があった。
前作からタイトルロゴおよびタイトルコールが大きく一新され、タイトルロゴには一列に並べたものと三行に並べたものの2パターンが用いられた。


ゲームシステムや特徴など

基板の進化に伴ってグラフィックも大きく向上したが、その一方で表現規制が強くなった影響で
2に引き続きゾンビの血の色が緑色で固定されただけでなく部位破壊が出来なくなった*1


これまでの作品ではハンドガンを使用していたが、本作ではセミオートショットガンに変更。装弾数は変わらず6発だが、
射撃範囲が大きくなったことで、狙いが多少ずれていても敵に対してそれなりにダメージを与えることが出来る様になった。
弾の威力は敵との距離で変動し、遠くにいる敵に対しては「威力は弱いが広範囲をまとめて攻撃」、近くにいる敵に対しては「攻撃範囲は狭いが威力が上がる」
といった特徴づけがなされたことで、どの敵から片付けるかだけではなく、効率よく敵を倒すにはどの辺りを撃てばいいのかという戦略が生まれた。
また、アーケード版ではライトガンもショットガンを模した形に変更されたため、従来の画面外を撃ってリロード*2する方式から
ポンプアクションによって弾を再装填する方式に変更され、それに伴ってリロードを促す警告画面にも手が加えられた。


しかし、ショットガンを模したために銃がかなり重くなったこととリロード方法の変更によって、やり込み要素の一環である二丁でのプレイが非常に困難になった。
一応それを想定してなのか、隠しコマンド*3を入力してゲーム開始するとオートリロードになる…がリロードタイムが長かったり撃ちきらないとリロード出来なかったりと問題点が多すぎた。
ちなみにこのコマンドに頼らずに銃を強く前方に突き出し、その反動でポンプアクションを促すことで二丁で無理やりリロードする猛者のプレイ動画も上がっている。
とはいえガンコントローラーが壊れる原因にも繋がるので出来れば止めてあげてください…。
1人プレイでも銃が重くリロードのために頻繁にポンプアクションを要求されるにもかかわらず、後半は精密射撃や連射を要求される場面まであるため非常に体力を使う。
実際このゲームの撤去理由の殆どが「インカムよりもポンプアクション機能が壊れて修理できなくなった」だとか。
ゲームプレイに支障が出かねない大きな問題点だったため、続編の「4」 からは画面外リロードが復活している。


今作では「2」のヘッドチェーンコンボが廃止された代わりに、一定の条件を満たして敵を倒すと撃破時にテキストが表示される。本作では、現れた敵を素早く倒すことで「EXCELLENT」「GOOD*4、攻撃される寸前に倒すと「FASTER」、一発で二体同時に倒すと「TWIN SHOT」がそれぞれ表示され、ボーナス点が貰えるだけでなく後述のステージリザルトにも関わってくる。
なお、本作ではザコゾンビをヘッドショットした際のスコアボーナスがなく、どこに当てても一律10点の撃ち込み点が入る仕様。この点はシリーズでもかなり異端である。


従来作ではプレイヤーの行動によって様々なルートに分岐するシステムであったが、本作ではステージ内の行動でルート分岐は発生せずチャプター1で任意にルートが選択出来るに留まっている。
代わりに一部のステージを好きな順番で挑戦可能な他、本作唯一の要素としてそれらに表と裏の概念があり、
それぞれで突入する部屋の順番や敵配置が変わる等の変更点が設けられている。
また、ステージ名も微妙に変わる。


最早廃墟同然の施設が舞台のためか民間人の姿はなく、そのため民間人救助はパートナーの救出イベントに置き換わった。
このイベントでは、特定の場面でパートナーがゾンビに襲われるのだが、この時「仲間を救出せよ」のメッセージと共に
パートナーに襲い掛かる(=倒す必要がある)敵が赤く点滅する。一定時間内にゾンビを倒すことが出来れば、成功時にライフが貰えることがある*5
ちなみに1人プレイの時は操作していない方のプレイヤーキャラクターが、2人同時プレイの場合はどちらかがランダムで襲われることになり、
襲われた側はイベントが終了するまで一切操作が出来なくなる。なお、救出の際にパートナーを撃ったりパートナーの救出に失敗してもライフが減ることは無い。
シリーズ特有の最後のボーナス部屋解禁のためには全場面で救出を成功する必要があるので頑張って全イベントで救出成功を狙おう。
なお民間人救助イベントの廃止の影響は上記に留まらず、これによってステージリザルトがS*6Eの6段階での評価制に変更された。
前作までは救出人数に応じてボーナスライフが貰えたが、今作では命中率、パートナー救助回数、クリアタイム等で総合的に評価され、Aならライフ+1、Sならライフ+2となる。
ただし最初のチャプターではステージリザルトが省略されてしまう*7ため、そこでA以上のランクが貰えても回復出来ない。


ゲーム筐体は無印同様、大きなスクリーンで迫力ある演出を楽しめるデラックスタイプ(DX筐体)とコンパクトで場所を取らないアップライトタイプ(SD筐体)の二種類だけになり、
2にあった中に入って座りながら楽しめるシアター型のSDX筐体は廃止された。恐らくガンコントローラーとの兼ね合いが原因と思われる。
SD筐体は、2までのように筐体に直接ガンコンを置いておく場所が取れないため、筐体の左右に別付けでホルダーが設置されている。
ちなみに稼働から時間が経過したガンシューは、大抵はSD筐体の方が現存する台数が多いのだが、
本作はDX筐体が多く、SD筐体が希少種というかなり珍しいことになっている。出先で運よくSD筐体版を見つけた方はラッキーかも。


またリリース時に売りにしていた要素として、場面に応じて操作するキャラクターが変わる*8ことで物語に奥行きを与え、
より深い世界観の構築の手助けをした「マルチプレイヤーシステム*9」がある。
これまでの作品ではゲームオーバー時にこれまで辿ったルートを模した図上をプレイヤーキャラクターが動き、やられた地点で倒れるという演出が用意されていたが、
本作では場面ごとに操作キャラクターが変わる都合上、キャラクターが(P)の様なアイコンに簡略化された代わりにステージの図面が追加された。


以上に挙げた通り様々な点でこれまでの作品と異なることから、正式なリリースまでこれまで以上に試行錯誤を重ねたことであろう。
その証左に、製品版のリリース前に公開されたトレーラーやトライアル版の挙動は製品版のそれと大分異なっている。
興味がある人は「house of the dead 3 prototype trailer」や「house of the dead 3 trial」で検索してみよう。



ストーリー

2003年、世界各国で突如イレギュラーな事態が多発。
国際諜報機関「AMS」は事態の収拾を図ろうとするも、その甲斐もむなしく世界は崩壊。「AMS」も解体されてしまう。


その後…あちこちをゾンビが行きかうようになり、あらゆる秩序が意味をなさなくなった世界の中でも人類は生き延びていた。
16年経った2019年10月のこと、廃墟と化したEFI研究施設に世界崩壊の謎の答えがあると考えた
元AMSエージェントのトーマス・ローガンは私設部隊と共にEFI研究所に向かうも、音信不通となってしまう。
そして2週間後、彼の娘リサ・ローガンと元相棒のGは、彼を探し出し世界崩壊の謎を突き止めるためショットガンを手に施設へと赴くのであった。



これまでとは時代が一気に進んだ上に、文明崩壊後の世界が舞台という設定はシリーズファンに衝撃を与えた。
なお、続編作ではいずれも本作より前の時代へ時間を巻き戻しているため、シリーズの時系列上では最も後の出来事となっている。


舞台

EFI研究施設」と呼ばれる巨大な複合研究施設。チャプター1開始時のムービーで外見が登場する。その姿はパイプの張り巡らされた、異形の高層建築物。
1つの施設内が舞台となっている点はどちらかと言えばHOD2より初代に近いが、その広さは初代のキュリアン邸を遥かに上回っている。
後述のステージにある通り、いくつもの研究施設や棟が存在する。なおその中には2の黒幕が経営していた企業『D.B.R.コーポレーション』の名を冠するものもあるあたり、同社とも関係があったようだ。
今作においては世界崩壊後の設定となっているが、その原因となった場所らしい。
なおEFIが何の略称かは不明。


登場人物

※登場する雑魚ゾンビに関してはゾンビ(ハウス・オブ・ザ・デッド)を参照。


トーマス・ローガン (Thomas Rogan)

1998年に起きたキュリアン邸事件を解決した元AMSエージェントで、チャプター0の1P側の操作キャラ。
彼らの目的である『運命の輪』に辿り着くもそこで待ち構えていたDeathの強襲に遭い、昏倒するも後述のダニエルに保護され無事生還。


終盤で『運命の輪』の撃破をリサ達に託し、Gと共に施設を先立って撤収する。


ダン・テイラー (Dan Taylor)

チャプター0にて2Pとして操作することになるプレイヤーキャラクター。他のローガン隊隊員とは異なり白いキャップを被っている。
姓がテイラーであるが、「2」、「4」の主人公であるジェームズ・テイラーやその弟で「SD」の主人公ライアン・テイラーとの血縁関係は不明。
チャプター0の終盤でローガンと共に『運命の輪』まで辿り着くも、ローガン同様Deathの強襲に遭い無念の最期を遂げた。
そしてストーリーの展開上、死亡する雰囲気満々だったとはいえ、シリーズ内で初の死亡したプレイヤーキャラとなってしまった。
ちなみにプロトタイプ版トレーラーでは下記のユキオに代わって噛み殺されていた。どちらにしても助からない可哀想な人。


ユキオ

チャプター0の冒頭でゾンビに噛み殺されたローガン隊隊員の一人だが、作中では一切名前が明かされない。
その後チャプター5にてゾンビとして蘇生し、プレイヤー達の前に立ちはだかる。呻き声しか上げない他のゾンビとは異なり
まだゾンビになって時間が経っていないためか、生前の意志を反映した言葉を戦闘中に時々発する。
合計6回*10ダウンさせることでようやく彼を倒すことが出来る。


リサ・ローガン (Lisa Rogan)

トーマス・ローガンの娘でチャプター1以降の1P側の操作キャラクター。
シリーズの主要人物としては初の女性主人公で、現状最年少キャラ(19歳)。なかなか立派なものをお持ち。
EFI研究施設に向かった父が音信不通になったのを受けてGと共に施設へ赴く。
職業柄父が多忙であったために幼少期は父とあまり遊んでもらえなかったらしく、度々Gにぼやいている。
だが父の性格を誰よりも理解している一面があり、父がこの場にいたら助言するであろうという言葉を的中して見せた。
父に苦言は多いが不仲ではない様で、父が音信不通になった時、元同僚のGに連絡を取ったり、父の無事が確認できた時には抱きついたりしていた。
勝気な性格ではあるが父以外には自分に非があった時は謝るなど素直でGに驚かれた。*11
各ボス撃破時に皮肉を込めたようなコメントを残していく。ファンからウケがよかったためか、主人公が変わった「4」「SD」でも受け継がれた。
ガーデニングは趣味ではないらしい。


母親については作中では詳しく言及されていないが、「無印」でローガンの婚約者として登場したソフィー・リチャーズと思われる。*12


Agent "G"

「無印」の2P側の操作キャラで、本作でもチャプター1からチャプター5の途中まで2Pで操作することになる。
かつては任務遂行のためなら手段を選ばないデジタルな思考の持ち主であったが、様々な経験が自身に影響を与えた結果性格的に丸くなった。
ローガンの元相棒ということもあってローガンの性格を熟知しており、自分達を追いかけてきたDeathをしつこさはローガン以上と評した。
チャプター5ではリサらにすべてを託し、重傷のローガンを連れて先に施設を後にする。
次回作であり時系列的に過去の話となる「4」にもあるエンディングで登場するが、どうやらその時点で本作の衣装だったようだ。


ロイ・キュリアン/Dr.キュリアン (Roy Curien/DR.Curien)

「無印」でキュリアン邸事件を引き起こした首謀者で故人。なお作中では「キュリアン」「キュリアン博士」表記であり、フルネームは明らかにされない。
本作ではチャプター毎の間に流れる回想で登場。
事件以前の様子では父親としての側面を見せており、生と死の研究によって息子を救おうとしていた。
また、多くの研究員が彼の元を去った事から自分の研究は人の道を外れているのではないかと悩むなど人間性も感じられる場面もあったが、最終的には研究に没頭するあまり次第に精神を病んで人間不信になってしまい、やがて息子が死んだと思い込んでしまうなど次第に狂っていく過程が描写された。


家庭用オリジナルモードであるTIME ATTACKモードではゲームオーバー時のリザルト画面に登場しプレイヤースキルを分析してくれる。


ダニエル・キュリアン (Daniel Curien)

Dr.キュリアンの息子で眼鏡をかけている。息子が居る設定自体は「無印」から存在していたが、本作で本格的に登場。
医師までもが匙を投げる難病に冒されたためにDr.キュリアンの暴走を招くきっかけを作ってしまった。
チャプター間に挟まれる回想ではいずれにおいても呼吸器を付けられベッドに横たわる姿で登場する。
しかしながら研究のおかげか奇跡的に回復を遂げたようで、チャプター5ではリサ達の前に現れ、
重傷のローガンに代わって父の最後の遺産にして分身である『運命の輪』の破壊に協力した。
どうやら父が残したモノが危険なものであると知りつつも19年間もの間監視していたようである。
その際『運命の輪』のプログラムに細工をしたことが突破口となった。
ちなみにここでGがローガンを連れて離脱するため、2PプレイヤーはGから彼に交代することになる。


ミステリックマン*13

正体不明の謎の男。とあるエンディングの一つに登場し、施設内に落ちていたカプセルを拾った後、何やら意味深な言葉を呟いて
右足を引きずりながらその場を立ち去る。その後「4」、「4SP」にも登場するがそこでも名前は明らかにされなかった。
彼の正体が判明するのは「III」のリリースから16年後の「SD」まで待たされることとなる。


なお、本作の時点では彼に関する設定がまだ固まっていなかったからか、「4」以降の彼と比較して、姿や含み笑いの点からゴールドマンに近い印象を受ける。


ボス

本作では4体存在し、例によって戦闘前に弱点が表示されるのだが、本作ではどの様な媒体*14で弱点を知っているのか不明。
これまでは弱点に1発か数回当てれば攻撃をキャンセルできたが、本作から緑色の体力ゲージとは別に赤色*15のキャンセルゲージが導入され、攻撃される前にキャンセルゲージを削りきることで相手の攻撃をキャンセルできるようになった。*16
次回作以降もこのシステムが継承されていくことになった。


ステージ

Chapter0 追想 ~Reminiscence~

「走れ!走れ!」…しかしその声も空しく、一人(ユキオ)がゾンビの集団に囲まれて殺害されてしまった。
トーマス・ローガンとダン・テイラーは一旦足を止め、敵討ちと言わんばかりにゾンビの掃討を決断する。
人類の存続をかけ鍛え抜かれた精鋭達は、未知のクリーチャーとの戦いで一人また一人と傷つき、とうとう前述の二人だけとなってしまったのである。
その後、ようやく最深部まで辿り着くも何者かの襲撃によりダンが殉職、ローガンもまた昏倒してしまう。
薄れゆく意識の中、謎の人物がローガンの元に歩み寄ってくるというところで本チャプターは終了する。
本チャプターはカウントが0から始まり、ボスと戦わずに終わるという特徴的な構成となっている。
またステージリザルトはこの時に限って表示されないため、リザルトでのライフ回復のチャンスは次のチャプター以降となる。



Chapter1 追走 ~Chasing Shadows~

ローガンが消息不明になってから2週間後、一台の車が研究施設の前に辿り着いた。
車の中から現れたのは、彼の娘のリサ・ローガンと彼の元相棒G。
二人は突如連絡が途絶えたローガンの消息と、世界崩壊の真相を掴むべく施設へと赴いたのである。
冒頭で正面突破のエントランスルートか一旦右に迂回するパーキングルートのどちらへ進むかを決断すると、施錠されたゲートを撃って突入する。
このチャプターではゾンビが徘徊する荒廃した施設の入口周辺を探索することとなるのだが、
背景に着目してみると噴水や枯れ木が見られることから、かつては緑や水で豊かであったと思われる。
まだ二つ目のチャプターということもあって、厳しい場面は決して多くは無いのだが、
守衛所の場面を切り抜けた直後に巨大なをこちら目掛けて振り下ろしてくるモーリスは本チャプター屈指の初見殺し。
またパートナー救出イベントが初めて登場。成功すれば確定でライフが貰えるので是非とも成功させたい。
中ごろまで進むと大きな揺れと共に、ひび割れていた道路から巨体が突如姿を露わにする。


Boss:Death(Type 0011)

死神。
前のチャプターでダンを殺害し、ローガンに重傷を負わせた主犯で大男のゾンビ。弱点は頭で、頭に撃ち込むと制帽が吹き飛んだり顔の皮が剥がれたりしていく。
ひび割れていたとはいえ、舗装された道路を割って登場する程の強大な力の持ち主。こらそこ、研究施設の最深部からどうやって地中まで移動したんだとか言わない。
多数の頭蓋骨が埋め込まれた悪趣味な棍棒を片手に、侵入者を排除しようと執拗に襲い掛かってくる。
攻撃方法は前述の棍棒による叩きつけなのだが、一定間隔で頭部に撃ち込まないとキャンセルゲージを効率よく削れないため、慣れない内は苦戦しがち。
弱点の頭部がそこまで大きくない割には結構激しく動かすため複数回当てるのが意外と難しく、本作の初心者キラーとなっている。
攻撃をキャンセルできずともシーンが進行していくのは救いか。
元は施設に勤務するただの警備員に過ぎなかったのだが、度を超した暴力行為を繰り返してたらしく、処罰から逃れるべく自らキュリアンに改造されたとのこと。
従来の作品ではボスは原則ステージの最後に位置していたが、このボスは中盤から登場し道中のゾンビを蹴散らしながら進行するという変わったチャプター構成になっている。
そのためか家庭用移植では「2」まで存在していた、ボスステージにのみ挑戦しその突破時間を競うボスモードが廃止されてしまった。
ちなみにアーケード筐体の側面にも彼の頭部が描かれている。
余談ではあるが誰もいなくなった研究所を警備する姿から「自宅警備員」と言われてしまう事がある。


エントランス奥の(またはパーキング奥の)緊急シャッターを閉めてなんとかDeathの追撃をかわした2人は、エレベーターに乗り込み次の行き先へと向かう…。


※Chapter1クリア後に攻略することになる3つのステージは任意の順番で挑戦することが出来るため、選択ステージとチャプター数は必ずしも一致しないが、
便宜上本項ではPS3版で割り振られた順序に則り、Chapter2では「EFIゲノム研究室」か「D.B.R.研究室」、Chapter3では「L3 バイオ実験室」か「L2 バイオプラント」、
Chapter4では「管理情報システム部 西棟」か「管理情報システム部 東棟」を選択したものとして記述していくことにする。



Chapter2 混迷 ~Bewilderment~

世界が崩壊した原因は何かと尋ねるリサ。それに対し、思い当たるのは1998年に起きたキュリアン邸事件だがその結末は見届けたはずだと答えるG。
人類の存続を脅かす未曾有の事件…その研究の一環がこの施設で行われていたのだ。中でもD.B.R研究室では生物の生態に関する研究が行われていた様で、
部屋の至る所に実験体を収容する檻や血生臭さといった生物実験の痕跡が残されている。また施設はバイオハザード等の有事に備え、
通路間を頑丈な扉で封鎖出来る様にしたり、研究室までエレベーターを介さなければ行けない様にしたりと安全性に重きを置いた構造となっている。
生物を取り扱っていた場所とあって、シリーズでお馴染みのコウモリ型ゾンビ「デビロン」やヘビ型ゾンビ「モゥラー」はここで登場する。
このステージで特に注意したいゾンビは、壁や天井を這いまわる「アシッド」や、遠方からメスを投げるなど素早い動きで翻弄する「フレデリック」だろう。
特に前者は一度に複数同時に現れることが多い上に、こちらまでの距離が短くすぐ攻撃態勢に入るため少し処理に手間取るとあっという間にライフを削られてしまう。
ステージの最後の場面では何やらとてつもない臭いを発しているらしく、リサが思わず口元を覆う程。*17
不穏な空気が漂う中突如檻の扉が閉まり、リサ達は巨大な円筒型の檻の中に閉じ込められてしまう。その刹那、何かが音を立ててリサ達に接近してきたのであった。


Boss:Fool(Type 0028)

愚者。
生前のDr.キュリアンが遊び心で作った、『怠けないナマケモノ』。絶滅したメガテリウムを思わせる巨体。手足のツメから見てとれるように非常に狂暴で、一度見つけた獲物を死ぬまで追い続ける程執拗。
檻をなす金網は言わば彼の地上も同然であり、無駄がなく素早い動きでこちらに確実ににじり寄ってくる。
弱点は両手足で、フェーズ毎に撃ち込む必要がある箇所がその都度変動していく。なお、弱点以外を撃ってもほんのわずかであるが削れる。
撃ち込む順番は右手→左足(→死体撃ち込み)→右足→左手(→死体撃ち込み)→右手となっており、
弱点を撃ち込み続けるにつれて次第に手足が負傷していき、段々と金網に掴まれなくなっていく様子がわかる。
途中で2回ほど食糧にしてきたと思われる飼育員の死体を振り落としてきて攻撃することも。
その間にこちらへ接近してくる、といったことは無いので落ち着いて死体を処理しよう。
二度目の右手による攻撃はこちらを目掛けて飛び掛かりながら引っ掻いてくるというものだが、他の攻撃に比べてキャンセルがより難しい。
というのも、飛んでから引っかかれるまでに6発(2人プレイなら6*2=12発)すべてを弱点に正確に狙撃する必要があり、*18
一発でも撃ち漏らすとその時点でダメージ必至という極めて厳しい条件となっているためである。
この攻撃が非常に凶悪で本作の壁となっている。
ただし、一回目の飛び掛かりは事前に身体に撃ち込むことである程度はキャンセルゲージを削ることが出来るし、
キャンセルゲージを削れなくなる二回目以降も待機中に身体を撃てば体力ゲージをちびちびと削ることが出来るので、
少しでも早く撃破するために、合間を作らず奴の身体を狙って撃ち込んでやろう。
最終的にゲージを削りきると、全ての手足を潰されたことでとうとう自身の身体を支えきれなくなって奈落の底へと転落していく。


上記の無数の初心者を葬ってきた見事な働きっぷりからファンからは「ヤルキモノ」の名で親しまれている。


Chapter3 交錯 ~Sensory Chaos~

本ステージで舞台となるバイオ研究室は、かつて主に植物を遺伝子レベルで研究していた所であるが、
そこでは植物と動物の発生境界を特定するべく、それらのハイブリッド生物の育成していたのでないかという噂が流れていた。
長らく放置されていたためか植物がコケやツタの様にびっしりと生い茂っている部屋が一部で見受けられる。
ゲームオーバー時の図面からも見てとれる様に、研究室の多くが六角形の部屋で構成されているのが特徴。
このステージは中盤にボス戦を挟んで前半部と後半部で分かれており、この様なステージ構成は今のところ唯一。
また、ここでしか登場しない敵にはケイン(植物と人間を融合した敵)、サンサン(ボスの一部)、プッチ(虫)がいる。
中でも注意したいのはサンサンだろう。攻撃パターン自体は大したことはなく手こずることは無い相手なのだが、
厄介なことにサンサンが無敵化するバグが存在し、このバグが発生すると相手は一切の攻撃を受け付けなくなる上に一方的になぶり殺されてしまう。
稀にしか起こらないとはいえ発生条件は不明なのだから始末が悪い。




Boss:Sun(Type 8830)

太陽。
研究所の中心部にて飼育されていた巨大な植物。度々登場していたサンサンの本体でもある。
Sunなだけに上方には3つの花が付いており(IIIなだけに)、中央部には養分となって同化した人の顔がおびただしく並んでいる。心なしか顔が2のエビタンに似ている。
弱点は養分と化した人々の部分や触手や根の先、そして戦闘開始時には表示されていないが花弁に隠れた顔である。
本作はショットガンであるにもかかわらず特に連射を要求されるボス戦であり、アーケード版では相当な体力を費やされること必至。
このボスの特徴として、攻撃時に弱点ターゲットが複数表示されることがある点が挙げられる。キャンセルゲージは共有ではなく
各部位ごとに独立しているため、ショットガンの特性を活かしてなるべく多くの弱点ターゲットを一発で撃てるように工夫して狙いたい。
最初は触手のみを動かしてこちらに襲い掛かってくるが、体力を半分削ると第二形態に移行。
今まで閉じていた花弁が開いて隠れていたチェストバスターのような顔が露わになり、その口から鋭利な種子を飛ばして攻撃してくる。
第二形態の攻撃パターンは二通りあり、一つはその場で種子を飛ばしてくるパターンで、
もう一つは顔をこちらまで伸ばして目の前で種子を飛ばしてくるパターンである。
前者のパターンでは必ずしもキャンセルゲージを削りきる必要は無く、全ての種子を迎撃さえ出来ればダメージを受けずに済む。
なお、どちらのパターンかは花弁を開いた直後に撃ち込んだ際のキャンセルゲージの削れ具合で事前に判断が可能。
いずれのパターンでもそれなりに連射力が要求されるため、人によってはバテるかも。
体力ゲージを削りきると花弁の顔が花弁と共にすべてもげて活動を停止する。




…なお、このボスとの闘いを終えてムービーに入ってもそれは束の間の休憩に過ぎない。
前述した様にまだほんの少しだけステージが残っているので、エレベーターに着いてステージリザルトが表示されるまで気を抜かないようにしよう。
またSun本体を倒した後は触手のサンサンも現れなくなっている。なので無敵バグに邪魔されることもない。
ここまでの激戦で体力を消耗しているとはいえ特に難しい場面というのも無いので、ボスを撃破する腕前がある以上ステージクリアはそう困難でも無いだろう。
余談だが、このステージをチャプター4に持ってくると敵の一人であるマークⅡ(赤いカゲオみたいな敵)がマークⅢに置き換わり、耐久力がやや向上する。
一部の敵がチャプター4で差し替えになるのは他に選択出来るステージでも同様で、例えば「EFIゲノム研究室」「D.B.R.研究室」では
チャールズ(デブ)とカゲオが青白い個体になったり、「管理情報システム部 西棟」「管理情報システム部 東棟」では本ステージ同様マークⅡがマークⅢに置き換わる。



Chapter4 突破 ~Ultimate Challenge~

ステージの冒頭でリサがセンサーに触れてしまったことで、セキュリティシステムの作動を許してしまう。
警報が鳴り響きながらあちこちがシャッターが閉ざされて行く中、一つのシャッターが閉まろうとするのを大きな手が遮る。
音がした先には、先のチャプターでなんとか振り切ったはずの奴の姿があった。
ここでしか登場しない敵にはジャック(両手斧の敵)、バリー(感電している敵)がいる。


Boss:Death(Type 0011)

チャプター1で交戦した個体そのもの。どういうわけか前の交戦時に吹き飛んだはずの制帽と顔の皮が元通りになっている。
何気に弱点表示の際にDeathがとっているポーズが前回から変わっていたりする。攻撃パターンは前回と特に変わらないのに
チャプター1では中盤から彼と交戦していたが、このステージでは冒頭から終盤まで常にDeathに追われながら進行していく。
またこのステージでは場所が場所のためか、前回とは異なり激走せずにゆっくりと追跡する場面が増えた。
そのため前回よりも動きが緩いため狙いやすいが、様々なシチュエーションで射撃するため場面によっては攻撃キャンセルが難しい。
特に移動中に壁に遮られながら撃つシーンはかなりの難所。*19
話は変わるのだが、管理情報システム部では、施設での研究結果や対外情報に関するデータを厳重に収集保管しているとされている。
…とは言っても、道中はひたすら通路が続くのと、部室が完全に閉ざされていて入れないこともあってあまり実感が湧かないと思われるが。
元々は2重3重ものセキュリティが敷かれていた様だが、現在は前述のような一部のシステムが稼働しているのみに留まっている。
憶測ではあるがDeathには恐らくそういう事情もあって、侵入者達が逃げていても中々走り出すことが出来ないのだろう。その割には壁とか結構ぶち破ってるけど
また、執念深く追ってくる姿は警備員として職務熱心ではあるが、怯まされてる隙に逃げられたとはいえ、ほぼ1本道でゾンビに足止めされながら銃をドンパチしている主人公たちを見失なって明後日の方向に行ってしまうため無能疑惑がある。
しかし最後の方ではとうとう痺れを切らしたのか、ようやく走り出してこちらを仕留めにかかろうとしてくる。その執念の具合は、
閉まりかけたシャッターに弱点であるはずの頭をぶつけても怯む素振りすら見せない程。
この時は障害物もなく真っ直ぐに近づいてくる上に頭も大きく振り回さないので狙いやすい。
体力ゲージをゼロにすると、Deathがついに力尽きてその場で倒れる。
最後はリサに「あまりにしつこいと女の子にモテないわよ!」と言われてしまうのだが、その際Gも何かを言いかけようとして思いとどまっている。


こうしてリサ達が間一髪でエレベーターに乗り込んだところでステージリザルトに入り、次の目的地へとエレベーターを進めていく…



Chapter5 運命 ~Wheel of Fate~

これまでと比べてただならぬ気配を感じるGと、パパに会うまでは負けられないと意気込むリサ。
すべての覚悟を決めた二人は施設の最深部へと乗り込んでいく。今はとにかく時間が惜しい。
ローガンの無事を祈りながら部屋に突入すると、そこには椅子に腰かけたローガンの姿が。
父との再会を喜ぶ娘、やはり娘を連れてきてくれたのかとGに語り掛けるローガン。そこに謎の青年が現れる。
ダニエル・キュリアンと名乗るその青年に助けられたと語るローガンは娘との再会を喜ぶも束の間、
すぐさま『運命の輪』の破壊に赴こうとするもまだ完全に傷が癒えていない様子。
リサは負傷した父の代わりに自分が行くと宣言し、ここまで長らく共にしたGに父を看てもらう様に頼む。
ローガンはリサの言葉を受けてリサとダニエルの二人に『運命の輪』の破壊を託し、どんな状況になっても自分を信じろとアドバイスした。
その言葉は奇しくも、リサがもしこの場に父が居たらこう言うだろうとGの前で話していた台詞と同じだった。
「今ならその言葉の意味がわかる気がする」、…そう呟いたリサはダニエルと共に『運命の輪』の破壊へ向かった。
なお、ムービーが終わるとダニエルがいきなりショットガンを持ってリサと共に走っているが、ローガンかGが使っていたものを拝借したのだろう。多分。


ここから先はチャプター0で通過したルートとまったく同一であるのだが、少し進むと何やら既視感を覚える死体が。
最初からプレイしていた人は覚えていると思われるが、それはチャプター0冒頭で噛み殺されたユキオであった。
周囲のゾンビを蹴散らすとゾンビ化した彼と戦闘になるのだが、まだゾンビになったばかりのためか非常にタフ。
とはいっても複数回ダウンさせる以外は他のゾンビと変わらないので、接近を許しさえしなければそこまで苦戦しないだろう。
『運命の輪』に近づくにつれて次第に敵の攻撃が激化するものの、なんとか切り抜けて最深部まで辿り着いた二人。
見慣れない巨大な装置に驚くリサ。――それはダニエルの父にしてすべての元凶であるDr.キュリアンが残した遺産であった。
チャプター5の主要な舞台である「EFI LEVEL4研究室」では、人類の存続に関しての実験と研究が行われており、
この研究室では主に遺伝子に関して未知の分野にまで研究が及んでいた。その一例として、「ヒトゲノムのカタログ化」、
「生物決定論の証明」、「DNA体細胞への介入」、「後天的RNAの存在システム」などが挙げられるのだが、
それらの集大成がこのプログラムである。自分の父親と戦うことになるのではとリサはダニエルに問いかけるが、
ダニエルは父が犯した罪を背負って生きていく覚悟を既に決めており、二人がかりでプログラムの破壊に臨むのであった。



Boss:Wheel of Fate(Type 0000)

私はキュリアン… 全てを壊し、全て再生しよう



運命の輪。
生前のDr.キュリアンが自身の記憶を移植して製造した存在で、彼の息子であるダニエルは19年間この悪魔のプログラムを見張り続けていたのだと言う。
戦闘開始前の分析ではAnalysis is impossible(分析不能)と表示されるのだが、ダニエルがプログラムに細工した結果胸部にある六芒星の様なコアが弱点になった。


銀色の体色と本体を覆う程の巨大な輪が存在する以外は前作のラスボスEmperorに容姿が似ているのだが、実はEmperorはWheel of Fateのプロトタイプという裏設定がある。
それを反映してか、本作のラスボス戦で流れる曲はEmperor戦で流れる曲のアレンジとなっている。ちなみに曲名は"Theme of The Last Mystery"である。
背景にはWheel of Fateの現在の状態を示していると思われるモニターが存在し、Wheel of Fateが損傷するにつれてモニターが破壊されていく。


運命の輪「Wheel of Fortune」が由来であるが、タロットカードから名前をそのままとらずにFortuneを同じく「運命」を意味するFateに変えている。
これはFortuneが幸運などポジティブな運命を意味するのに対し、Fateが破滅などのネガティブな運命を意味しており、
単にWheel of Fortuneとしてしまうのではイメージにそぐわないことが主たる理由なのだろう。


各攻撃フェーズの前にはルーレットが行われ*20、しばらく間を空けてから射撃(または一定時間放置)すると輪が止まり、止まった柄に応じて攻撃内容が変化する。


第一形態は攻撃パターンが「中距離から突進」「中距離から電磁波の繰り出し」「高速移動してから突進」の3通り存在し、
合計4~5回キャンセルゲージを削ると第二形態に移行する。特に3つ目の高速移動は内部ランクが露骨に反映されており、
低難易度では直線的な動きで読みやすいのだが、高難易度になると目まぐるしく動くため極めて捕捉しづらい。
弱点も身体に対して横向きになった輪が上手くガードしているため、出来るだけこの攻撃パターンを引くのは避けたいところ。
中距離からの突進はかなり単純ではあるが、内部ランクが高いとキャンセルにはかなりの連射力を要求される。


第二形態では輪に電撃を溜めて放出するのだが、放出の際Wheel of Fateはすぐ画面外に消えてしまうため、
充電の最中に出来るだけWheel of Fateに撃ち込み、電撃が放出されたら直ちに電撃を撃ち落とすといった行動パターンが望ましい。
キャンセルゲージを削りきるといよいよ最終形態に突入。最終形態では身体が黄金色になると同時にルーレットが消滅。最後の力を振り絞って強力な電撃波を繰り出してくる。
電撃波自体が白く距離感が掴みにくく、背景とも合わさって見にくいため撃ち漏らしてダメージを受けやすい。
この時体力が全回復するがこれはただの演出であり、一発一発で削れるゲージ量は大きい。弾数にして24発ぐらいを弱点に当てればゲージを完全に削れる。


体力ゲージを削りきるとWheel of Fateは爆発を起こしながら「君には私が必要だ」とダニエルに語り掛けるが、「二度と父の名をかたるな」と一蹴されつつ止めを刺されて完全に消滅した。




忌々しき父の過去の遺産を打ち倒し、自分達は未来へ歩き始めたのだと話すダニエル。こうしてリサ達は施設を後にするのだった。
一方、無事施設の外へ脱出したローガンとG。ローガンはこれからの世界の行く末を若者に託す事をGに話す。
その上では突入時の曇り空から一転して綺麗な夜空が広がっていた。


クリア後のエンディングは4つ存在し、4つの内3つはチャプター4にて選択したステージによって決定される。
以下ネタバレのため反転

  • 2回以上コンティニューした場合

ダニエルが急にリサを呼び止める。ダニエルは一旦施設の方を振り返り、
父の想いは決して無駄にしないこと、そして人類が道を違えた時には再びこの地へ戻ってくることを誓い、
ダニエルは施設の外に向かって再び歩み始める。


  • チャプター4で「管理情報システム部 西棟」か「管理情報システム部 東棟」を選んだ場合

ダニエルが急にリサを呼び止める。ここまでは最初のエンディングと同じだが、
ダニエルは使命を果たした後自分はどう生きればいいのかとリサに尋ねる。
リサは急に弱気になったダニエルを見て貴方の未来はこれから変わるのだと諭すが、
直後ダニエルがゾンビ化してしまいそれを見たリサが悲鳴を上げた所でENDとなる。


Wii版だとダニエルがゾンビ化した際に全身真っ黒になるので人によってはシュールに見える。


  • チャプター4で「L3 バイオ実験室」か「L2 バイオプラント」を選んだ場合

リサ達がチャプター1で乗っていた車に向かっている最中、突如車が発進してしまう。
リサは思わず父を呼び止めようとするも、Gと一緒にいたローガンがリサ達の後ろから声をかける。
二人はそもそも発進した車に乗っていなかったのだ。では誰が車の運転しているのだろうか?
ここで運転席が映るカットに切り替わり、なんとゾンビが運転していたことが判る。
リサはショットガンを構え、「覚悟しなさい」と声を上げて車を追いかける。


なお、コンティニューを2回以上してクリアした場合でも、稀にこのエンディングになる事がある。


  • チャプター4で「EFIゲノム研究室」か「D.B.R.研究室」を選んだ場合

唐突に研究所内に場面が切り替わり、シリアスな曲を背景に謎の男が青白く透き通ったカプセルを拾う。
「本当の使い方を知らないようだな…」と男が呟くと、右足を引きずりながら不敵に笑ってその場を後にする。


余談

本作の家庭用移植にはXbox版、PC版、Wii版、PS3版が存在するが、Xbox版では本編をクリアすると隠し要素として前作「2」が遊べるようになる。
Xbox版およびWii版では一定期間ごとに「2」を起動すると、2のオリジナルモードで使用できるアイテムを獲得出来るミニゲームが挿入される。(スキップ可能)
ミニゲーム中で倒した敵の数によってリザルトと共に獲得できるアイテムの種類が変化し、低評価ほど強力でレアなアイテムが貰えやすい。
ちなみにここでの弾の表示はショットガンに準じているが、射撃やリロードの速度は2に準じている。またXbox版のみ特典映像として実写映画のプロモーション動画が収録されている。
当初Xbox版ではグラフィックが全体的にカートゥーン調になったゲームモードの追加が検討されていたが、残念ながらお蔵入りになってしまったのだとか。
この他家庭用オリジナルモードとして、どれだけ多くの持ち時間を残してクリア出来るかを競う「TIME ATTACK」、
そしてWii版限定で「EXTREME MODE」が追加実装されている。「EXTREME MODE」では射撃範囲が「2」までと同じくらい狭まった代わりに一発一発の威力が強くなり、
リロードの隙が小さくなったほか、攻撃判定が極めて近距離にしか無く隙も大きいが、発動した瞬間敵に大ダメージを与え攻撃を無力化するガードアタックというアクションが追加された。
またPS3版では各ステージを個別に攻略出来るようになったほか、各モードの世界ランキングが実装されやりごたえが増えた。


余談だが家庭用移植におけるリロードの仕様は頻繁に変更されている。Xbox版、PC版では手動でのリロードに加え、弾切れ時に自動でリロードされる「オートリロード」方式となっており、
ゲーム説明を行うチュートリアルムービーにもその旨のテキストが挿入されている。しかし、リロードの速度がいずれもアーケード版オリジナルに比べて遅すぎるという欠点が残されていた。
Wii版では「2」同様画面外に向けることでもリロード出来る様になったのだが、ここでもリロード速度は解消されず、
オートリロードも廃止されてしまった。リロード速度については前述の「EXTREME MODE」の存在が影響していると思われる。
PS3版で残弾有りの状態でボタンを押すとアーケード版と同じ速度でリロードできる「ボタンリロード」が導入された事である程度解消された。
またゲーム開始前に流れているイントロムービーも、オリジナルと家庭用移植で微妙に異なる部分がいくつか存在する。
わかりやすいのはチャプター1冒頭の会話からDeathに追われているシーンとの間にあるラッシュ部分だろう。ちなみにWii版では何故か2000年の部分で「無印」冒頭の電話のシーンが挿入されてしまっている。


他にもタイピングオブザデッドシリーズの続編で、本作をモチーフにしたザ・タイピング・オブ・ザ・デッドIIが2008年に販売された。


チャプターが1からではなく0から始まる、ボスと戦わないチャプターが存在する、途中のステージを任意の順番で攻略できるといった本作での試みは後に「SD」にも採用された。





ダニエル「もし…記事が間違った方向に進んでいると気づいた時には…私は追記修正しに帰ってきます」




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  • フールとサンの最終形態の攻撃、キャンセルできたことがない -- 名無しさん (2020-06-27 08:43:56)
  • なんで前作から20年近く時間スキップして文明崩壊後なんて広げにくい設定にしたんだろう…。案の定続編は時間巻き戻ってるし。 -- 名無しさん (2020-06-27 09:03:41)
  • めっちゃてがつかれる -- 名無しさん (2020-06-27 09:52:00)
  • キュリアン製のラスボスは何故か絶対プログラムが細工される運命にある。 -- 名無しさん (2020-06-27 10:32:06)
  • ガンコンはデカイ&ポンプアクションでテンション上がるんだけど、当時から壊れそう&壊れたら大変そうだなって思ってました。そら(そんなリロードしてたら)そうなるよ。 -- 名無しさん (2020-06-27 10:56:06)
  • 警備員のしつこさがローガン以上(G談)って、ローガンどんだけしつこかったんだろうか -- 名無しさん (2020-06-28 01:10:11)
  • 懐かしい。触手の無敵バグあったの初めて知ったわ…。 -- 名無しさん (2020-06-28 02:29:35)
  • ↑×2 財布が空になるまで、再起するからなあ・・・w -- 名無しさん (2020-06-30 20:12:41)
  • 近距離でないと威力が落ちる、というのは分かるけどショットガンなのに連射と精密射撃が求められる仕様なのはちょっとどうなんだと思った -- 名無しさん (2020-07-12 02:47:48)

#comment(striction)

*1 いずれもアーケード版における措置で、家庭用移植では設定で変更できる。
*2 正確にはアーケード版2では画面外に向けるだけでリロードされる。
*3 1P側のトリガーをL、2P側のトリガーをRとして、コイン投入後RLRLLRLRRと入力してスタート。筐体によってはコマンド成功時に効果音が流れる。
*4 EXCELLENTの方が点が高い
*5 アーケード版ではライフが貰える場面は固定、家庭版ではどの場面でも必ず貰える。
*6 トータルリザルトのみSSも存在
*7 ラストステージクリア後にやっとそのチャプターの評価が見られる。
*8 1P:トーマス・ローガン → リサ・ローガン、2P:ダン・テイラー → G → ダニエル・キュリアン
*9 これに近いシステムが採用されたシリーズ作品にPS3版HODオーバーキルがある。
*10 Wii版では他のゾンビ同様1回ダウンさせれば良い代わりに耐久力が大幅に向上している。
*11 本人曰く「父の前ではつまらない意地を張ってしまう」
*12 「月刊アルカディア 1月号 2006 No.068」では親子関係として紹介されている。
*13 「月刊アルカディア 1月号 2006 No.068」の人物相関図より
*14 「無印」では研究員が手渡すデータ、「2」ではGの手記、「4」「SD」ではPDA。
*15 一部の場面では青色や黄色も出てくる。
*16 なお、キャンセルゲージは元々HODシリーズのスタッフが開発したガンシュー『ヴァンパイアナイト』で実装された要素で、本作でHODシリーズへ輸入された形となる。
*17 家庭用移植ではその後突然死体が落下してきたことにリサが驚くボイスが追加されている。
*18 リロード動作に入ると隙ができてしまうため、それによって間に合わなくなる。
*19 このシーンは攻撃キャンセルに失敗しても進行し、パターンが繰り返されることは無い。
*20 Wii版では最初のルーレットは行われず、いきなり攻撃態勢に入る。

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