彗星の精霊リムエル

ページ名:彗星の精霊リムエル

登録日:2020/04/29 Wed 21:50:29
更新日:2024/05/17 Fri 11:33:11NEW!
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光文明 dm デュエル・マスターズ コマンド エンジェル・コマンド 不遇 ハズレア カスレア タップ デュエプレで別物化 スーパーレア ベリーレア デュエル・マスターズ プレイス デュエマ 光文明のクリーチャー dm-04 w・ブレイカー 彗星の精霊リムエル 馬場惇平





その精霊は、はじめて文明を超えた力を手にした。





彗星の精霊リムエルとは、デュエル・マスターズのクリーチャー。


解説

彗星の精霊リムエル SR 光文明 (8)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 6000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、自分のマナゾーンにあるタップされていない光のカード1枚につき、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選んでタップしてもよい。

DM-04 第4弾「闇騎士団の逆襲」にて収録。実はこれ以降は一度も再録されていない…。


cipで自分のマナゾーンにあるアンタップ状態の光のカードの数だけ、相手のクリーチャーをタップ可能なエンジェル・コマンド
初期のカードにしては豪快なタップが可能…と思ったら、登場当時からしばらくの環境を考えると実際はネタ抜きに詐欺に近いテキストを持つ。


このクリーチャーの最大の欠陥は自身のコスト8と重量級な部分に尽きる。
まず普通に8コストちょうど溜まった際に支払って召喚してもタップは行えず、最低でも1体タップするのには9コストが必要となる。
9コスト支払ってようやく1体タップ…。これでは当時のカードプールで考えても《ソーラー・レイ》+《光輪の精霊シャウナ》というような出し方をした方がまだ良い。


しかも恐ろしいことにマナゾーンのカードで能力に必要なマナとして加算されるのは光のマナのみ。
つまり当時の環境で考えると光単色デッキ前提の仕様となっており、多色がいない当時のユーザーの頭を強く悩ませた。
現在では多色のカードが現れたことにより、この問題点は多少改善されていると言えばされているが…。


このカードを見た瞬間誰もが思った「《ホーリー・スパーク》で良いじゃん」という感想が全てだろう。
しかもあちらは全タップ故にアンタッチャブルもタップできる。


タップ能力に期待できなければせめてアタッカーとして運用したいと言いたいところだが、8コストでパワー6000では少し辛い。
基本セット環境でも7コストになるとパワー6000は普通に超えるので、同コスト域のクリーチャーを殴るという面では期待が難しい。
W・ブレイカーを所持しているのが唯一の救いと言えば救いか。


聖拳編以降になると、踏み倒し手段やコスト軽減のバリエーションが増えたのでいくらかマシになった。
しかし、そもそもマナが少ない時に踏み倒しても豪快なタップは難しいという欠点がある(まあ3体程度タップできれば十分ではあるが…)。
8マナからの《緊急再誕》による踏み倒しは、上述の踏み倒しとマナの関係による欠点を補えるため強力…だが、そこまでして使いたいかというとまた疑問。


純粋に評価できる点はイラスト。ホイルと組み合わさって非常にカッコいいのでコレクションとしての価値は高い。


天使は周囲の状況にも恵まれなかった

スペックだけならDM初期にありがちなハズレアという結論で済むが、このカードはゲーム以外での状況もなかなか悲惨だった。


まずこのカードが収録されたDM-04 第4弾「闇騎士団の逆襲」は、光と闇の対立をテーマにしたエキスパンションである。
もうお分かりだろうが、この弾の光文明にはDM史上トップの人気を誇る《聖霊王アルカディアス》が登場している。
同文明であるリムエルは、デザインも性能も素晴らしいアルカディアスの人気の影に一気に隠れることになってしまった。
しかもアルカディアスはこのカードよりレアリティが低いベリーレアであり、当時から「リムエルとレアリティが逆だろ」とネタにされる事態に。



DM-04においてこのカードと対として設定されている闇文明のカードは、ベリーレアの《凶骨の邪将クエイクス》である。
「カードを参照にする能力持ち」という点で共通しており、ライバル扱いなのが分かりやすい。そのクエイクスの能力はこちら。


凶骨の邪将クエイクス VR 闇文明 (7)
クリーチャー:デーモン・コマンド 6000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分の他の闇のクリーチャー1体につき相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
W・ブレイカー

参照にする対象が楽であり、リムエルと比べるまでもなく強い。詳細な解説はリンク先を参照。
登場当時の時点で半分戦力外だったリムエルに対し、こちらは登場当時から中々強力なカードとして使われている。
インフレが激化した現在では《悪魔龍ダークマスターズ》の存在が痛すぎるが頑張れば使えないこともない性能。
リムエルもクエイクスのように場のクリーチャーの数を参照に出来れば、相当評価は変わったと見る人も多い。


ちなみに、闇文明でアルカディアスと対を成すという背景ストーリー設定の《悪魔神バロム》だが、バロムはスーパーレアなのでレアリティ的にはこちらが対のはずだったりする。
アルカディアスより環境への影響は弱かったバロムだが、それでもリムエルよりはずっとお強いのである。


結論を言うと、アルカディアス・バロム・クエイクスに囲まれたリムエルはハズレアを超えてイジメのような雰囲気にすらなり始める。
上述したようにリムエルは一度も再録されていないが、アルカディアス・バロム・クエイクスは全員再録されている。
基本セットの豪快な再録が行われたDM-18「ベスト・チャレンジャー」にも不採用だったのが、開発側のこのカードへの答えだろう…。
そんなこんなで登場当初から不遇なこのカードだが原作漫画では白凰がイエスマン戦で使用。
《転生プログラム》で踏み倒され、その後アルカディアスに進化した。
なんでこんな汎用性の低いカードを?と思われるかもしれないが連載当時のカードプールではcipでクリーチャーをタップできるエンジェル・コマンドがリムエルぐらいしかいなかったからという事情がある。
まぁぶっちゃけるとクリーチャーをタップできる進化元以上の活躍はない。
ただし、《転生プログラム》で踏み倒す事でタップされていないマナを用意するというプレイングはかなり上手い。さらにいえば、アルカディアスの進化には残ったマナを使い《母なる紋章》を使用している。



関連カード

善良なる堕天キャンドル・サービス C 闇文明 (6)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 7000
ブロッカー
このクリーチャーがブロックした時、バトルの後、このクリーチャーを破壊する。
W・ブレイカー

イラストをよく見ると分かるが堕天使と化したリムエル。
《黒神龍ジャグラヴィーン》の上位互換となるブロック時の逆スレイヤー持ちブロッカーであり、リムエルよりも良くも悪くも単純化したスペック。
スペックに加えてレアリティも低いので多分リムエルよりは使える場面はあるが、闇エンコマデッキでこの手のブロッカーは《偽りの星夜 エンゲージ・リングXX》いるので出番がない。
闇の力を手に入れてもリムエルの血筋はやはりイマイチパッとしないようだ。


デュエル・マスターズ プレイス

彗星の精霊リムエル VR 光文明 (8)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 6000
W・ブレイカー
バトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにある文明ひとつにつき1体、ランダムな相手のアンタップしているクリーチャーをタップする。

『デュエル・マスターズ プレイス』でも、DMPP-03 第3弾「英雄の時空 -ETERNAL RISING-」にて参戦。


ボルテール・ドラゴン》よりは面影があるが、スペックが調整で大きく変化していたことで、古参のファンからは「誰だお前!?」という声が相次いだ。
と言ってもリムエルが本家では登場当時から使われなかったことを考えると、調整は救済に等しい采配だろう。
本家でネタにされていたレアリティもベリーレアに降格した。


変化した効果は、マナゾーンにある文明の数に応じて相手のクリーチャーをタップできるという能力。
多色デッキであればあるほどに力を発揮できるという本家とは逆の設計になっており、DMPP-03における多色推奨の流れに応じた性能となっている。
本家と違ってマナゾーンのカードの状態の指定がないため、8コストの状態で召喚しても最低1体タップできるようになった。


最高で5体までのタップなので本家よりはタップの範囲の爆発力が弱体化しているが、プレイスは場に展開できるクリーチャーが7体が限界という仕様なので大きな問題ではない。
また、タップする対象は選べずにDCG特有のランダム指定になっているのも融通が利かなくなっているが、代わりに運が絡むが《光器ペトローバ》を仕留められる可能性があるので一長一短。


しかし、本家の欠点の一つであったコスト8でパワー6000という点には一切調整が入っておらず持ち越されている。
そのため、このカードを使うなら他の重量級クリーチャーを優先するという点はあまり改善されておらず、多色デッキ推奨と化したスペックがその風潮をむしろ強めてしまっている。
プレイスにも《ホーリー・スパーク》が存在するという点も痛い。


総合的に見ると本家よりは強化されているので使われないということはないが、何かもどかしさを感じる性能でもある。
ちなみにライバルのクエイクスはリムエルよりも早くプレイスにスペックを調整した上で参戦しているが、こちらは元のスペックを更に強化した形となっている。


プレイスで相性の良いカード

ダブルソード・レッド・ドラゴン VR 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 9000
W・ブレイカー
このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。
タップスキル:相手のタップされているパワー8000以下のクリーチャーを2体まで破壊する

こちらもプレイスで調整という形で実質的に強化を受けたドラゴン。
7コストなので、こいつを出した次のターンにリムエルでタップしたクリーチャーをタップスキルで仕留めるという綺麗な流れを作れる。
リムエルを出すまでにダブルソードが除去されないように願いたい。


余談

背景ストーリーでは何をしていたのか不明。このクリーチャーもフレーバーテキストが存在しないので詳細が分からない。
プレイスで追加されたフレーバーテキストでは、エンジェル・コマンドでは初めて文明の枠を超えた存在であることが示唆されている。
しかし、プレイスで解説された設定はパラレルの可能性もあるので本家の背景ストーリーに適用できるのかは不明。適用できるとしたら、聖拳編以降の出来事だと思われる。


実はあの無駄に莫大なマナを必要とする性能は、背景ストーリーに関係しているのではないかという説がある。
DM-04の背景ストーリーでは、光は闇を始末する為に闇と因縁があった自然と同盟関係を結んでいる。
自然の得意技はマナブーストであり、リムエルの能力もマナブーストと相性が良いので、背景ストーリーの再現なのではないか?…と。
しかし、リムエルが対象にするマナは光のみなので、自然との相性が良いとは正直言いにくい。






そのWiki篭りは、はじめて追記・修正を超えた力を手にした。


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  • なんでアルカディアスがベリーだったのかってのはおそらく構築済みデッキにアルカディアスを入れる関係でそうなったっぽいのよね -- 名無しさん (2020-04-30 00:03:02)
  • 何が悲しいって二つ後の弾に進化とはいえ六マナで二体タップして殴れるクラウゼさんが出たこと -- 名無しさん (2020-05-01 14:03:49)
  • 光文明ならシールドの枚数依存でよかったのではなかろうか -- 名無しさん (2021-09-01 09:54:23)

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