登録日:2020/04/16 Thu 23:42:18
更新日:2024/05/17 Fri 11:20:48NEW!
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最強の頭脳。最強のコンビ。最強の事件。
『シャーロック・ホームズ(原:Sherlock Holmes)』は、2009年に公開されたイギリス・アメリカ合衆国合作のアクション・ミステリー映画。
配給はワーナー・ブラザース映画。日本公開は2010年3月12日。
アーサー・コナン・ドイルが創造した“世界で最も有名な探偵”シャーロック・ホームズの世界を、それまでに定着していた古典的でロマン溢れる名探偵のイメージから大きく逸脱させたアクション活劇として描いて注目を集めた。
主要スタッフが企画を詰める段階において大きな影響を受けたのは、2005年に公開された『バットマン ビギンズ』であったとのこと。
監督は『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』や『スナッチ』で大きな注目を集めたイギリス出身のガイ・リッチー。
主演のホームズ役には薬物依存よりの回復後、着実にキャリアを取り戻していたロバート・ダウニーJrが据えられ、
ダウニーJr.は前年の『アイアンマン』の成功以降の10年間の多くをMCUでのアイアンマン=トニー・スターク役として過ごした事で知られるが、
この期間の中で“自分が演じた最も好きな役”を聞かれた際に本作のホームズ役を挙げている。
ホームズの相棒であり、本作ではもう一人の主人公であるジョン・ワトソン役にはイギリス出身のジュード・ロウがキャスティングされており、
ホームズとの“男の友情”がクローズアップされているのも特徴である。
【概要】
プロデューサーとして『マトリックス』3部作のジョエル・シルバー、『ハリー・ポッター』シリーズのライオネル・ウィグラム、
ダウニーJr.の妻スーザン・ダウニー、『レゴバットマン ザ・ムービー』『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』2部作のダン・リンが名を連ねている。
本作の企画を知ったダウニーJr.は妻のスーザンを伴い、ジョエル・シルバーのオフィスを訪問して出演を希望。
既に監督に内定していたガイ・リッチーは、当初は前述の様にクリスチャン・ベールが演じたバットマンの様な“若いホームズ像”を想定していたので、ダウニーJr.の年齢に難色を示したとも言われるが、
企画の発端となったウィグラムと共に、最終的にはダウニーJr.のキャスティングに賛同した*1。
自らが10年間も心の内に描いていた“新しいホームズ像”の構想を実現させ、事実上の原作者ともなったウィグラムは、本作の原案となるコミックも手掛けている。
ウィグラムは本企画の実現以前の06年にワーナー・ブラザース映画の役職(副社長)の地位を失っていたが、
ウィグラムやリッチーの示したホームズ像に彼等の言う通り自社が手掛けるバットマンとの共通性を見出だしたワーナーが出資し、
本作における“スーパー(ダーク)ヒーローとしてのシャーロック・ホームズ”が世に送り出されることになった。
脚本はウィグラムと共に原案とコミックを纏め上げたマイケル・ロバート・ジョンソンが手掛け、更に『インビクタス/負けざる者たち』のアンソニー・ペッカム、
『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』を始めとする『X-MEN』新3部作のサイモン・キンバーグが原案の脚色を行った。
本作の劇伴音楽は件の『バットマン ビギンズ』と、続編『ダークナイト』のサウンドトラックの共同製作者の片割れ*2であるハンス・ジマーが担当している。
元々はジマーが担当ではなかったのだが、上記の制作経緯からか、前任者が当時世界中で話題となっていた『ダークナイト』のサウンドトラックに近い曲ばかりを書いてクビになったからで、
そこで“バットマンのサウンドトラックの担当者”であるジマーに、“バットマンとは違う曲を書かせる”方針となったものである。
ジマーの作曲は好評で、次作『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』でも劇伴を手掛けている。
過去のホームズ作品のイメージからは大きく逸脱しつつも、原作から引き継がれたロマン性やストーリーの中核を為すミステリーとしての要素も失わなかった本作は概ね好評を以て世界に迎え入れられることになった。
アカデミー賞では作曲賞と美術賞にノミネートされていたが、惜しくも受賞を逃している*3。
【物語】
※一部のネタバレ含む。
──1891年のイギリス・ロンドン。
名探偵として名高いシャーロック・ホームズと、その相棒で元・軍医のジョン・ワトソンのコンビは、これまで怪しげな儀式の実行により、5人もの女性を殺害してきたヘンリー・ブラックウッド卿の犯行現場へと乗り込み、
準備の遅れていたレストレード警部率いる警察の到着前に2人だけで踏み込み、卿を取り押さえることにも成功する。
──それからおよそ3ヶ月後。
今日も今日とて相も変わらずのホームズの奇行に辟易させられている(ハドソン夫人や客人を宥めるのに大忙しの)ワトソンだったが、ホームズを“そう”させているのには、他ならぬワトソン自身にも原因があった。
それというのも、ワトソンがホームズも預かり知らぬ(聞かないフリをしている)うちに、メアリー・モースタンなる婦人を自らの伴侶として、
2人が共同生活していたベーカー街221Bを出ていこうという日が目前に迫っていたのだ。
そんな中、ホームズは死刑が迫ったブラックウッド卿に請われて面会に向かい、そこで当人より“自分が必ず復活し、更に、3人の止められない死が起こり、世界が変化するだろう”という予言を受け取る。
ブラックウッドの刑は予定通りに執行され、ワトソンが死亡を確認した。
それから3日後、ホームズの部屋を過去の事件に於いてホームズとワトスンと関わり、ホームズの華々しいキャリアで出会った相手の中で“名探偵を2度も出し抜いた”ことで、ホームズにとって忘れ得ぬ女となったアイリーンが、拳闘を見ていた時とは違い正式に訪れ、ホームズにルーク・リオドンなる男の行方を捜索してくれるように依頼する。
そんな中、埋葬されたばかりのブラックウッドの墓が破壊されたとの報せを聞いたホームズとワトソンは無惨に破壊された墓を確かに認めるが、棺の中にあったのは件のルーク・リオドンなる小男の遺骸であった。
ホームズは、畏れ戦き発作を起こしていた墓掘り人夫より、報せの通り処刑された筈のブラックウッド卿が生きて歩いていているのを見たという話を聞く。
俄然、興味を引かれたホームズとワトソンは調査に乗り出し、リオドンの家を突き止める。
小男の邸内で怪しげな魔術と科学の融合の研究の痕跡を見つけた2人は、リオドンがブラックウッドの手下であったことまでも知るが、其処に証拠の隠滅にやって来たブラックウッドの手下達とタイミング悪く鉢合わせしてしまうことに。
苦労の末に、リオドンの研究室の机から見つけた電気発生機の力もあって何とか手下達を撃退するも勾留されたホームズ達。
ワトソンはメアリーが身元引き請け人となってさっさと出られたのだが、残されてしまったホームズには今回の件の発端とも呼ぶべき、テンプル第四修道会が接触してくる。
勾留から解かれ、彼等の本拠地たる寺院へと導かれるホームズ。
そこで待っていたのは、首席判事トマス・ロザラム卿、合衆国大使スタンディッシュ、内務大臣カワード卿といった第四修道会のリーダーでもある大物達で、彼等はブラックウッドが第四修道会の人間であった事実を明かすと共に、彼が魔術の力によって復活したことは真実であると告げて、ホームズに止めるようにと依頼してくる。
ホームズは、肉体的な共通点やその他の事実から、ブラックウッドがトマスの“事実を明かしてはいけない”息子であることを即座に看破する。
漸く、事件の根幹へと向いたホームズだったが、解放されて直ぐにアイリーンに会いに行き見事に嵌められベッドに張り付けにされて全裸放置された隙にブラックウッドによって予言通りにトマスとスタンディッシュが殺害され、
実は最初からブラックウッドと通じていたカワードの助力もあって、テンプル第四修道会はブラックウッドの手に落ちてしまう。
ブラックウッドの真の目的とは、イギリス政府の転覆と、それに端を発する米国、そして世界の支配であった。
ブラックウッドは野望の実現の為に、今や完全な邪魔者となったホームズを始末するべくアイリーンを囮に使い、罠に嵌めることに成功する。
そして、罠よりの脱出には成功するも、仕掛けられていた大量の爆薬によりワトソンが負傷してしまう。
内務大臣でもあるカワードは、逮捕状を出してヤードにホームズを追わせるが、顔馴染みのクラーキー巡査によって逃がされる。
ワトソンの負傷に心を痛めつつも、メアリーからも背中を押され、潜伏の中でブラックウッドの最終目標を推理するホームズ……。
果たして、ホームズは名探偵の名に賭けて、ブラックウッドの野望を阻止することが出来るのか……?
【主な登場人物】
※吹替は映像ソフト版 / 『日曜洋画劇場』版の順に記載。
演:ロバート・ダウニーJr/吹替:藤原啓治 / 大塚芳忠
ロンドンに其の人有りとして知られる名探偵。
しかし、人々の間で囁かれる高名に反して当人は極めてエキセントリックで、バイオリンを夜昼問わず心のままに掻き鳴らしたり、
愛犬を日常的に薬物の実験台にしたり、昼日中に自室で発砲することも平気でやるという超危険人物。
類稀なる推理能力は勿論、本作では原作でも語られていたホームズの拳闘やバリツの腕前が遺憾無く発揮される場面が描かれており、有名人であるにもかかわらず、場末の賭け拳闘の試合にまで出場している。
敵と向かい合う際に、異常なまでの観察能力と集中力によって相手の弱点を即座に見抜き、なおかつ相手を無力化する為に必要な行動を瞬間的にシミュレートして実行出来る能力=“ホームズ・ビジョン”を持ち、本作を象徴する印象的なシーンの一つとなっている。
原案のウィグラム曰く、本作のホームズのイメージについて、
「アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの様な“さらに現代的でさらに自由奔放な性格で詩人や芸術家の様な性格”でバットマンみたいな奴」を構想していたとのこと。
- ジョン・ワトソン
演:ジュード・ロウ/吹替:森川智之 / 堀内賢雄
ホームズの無二の親友にして、多くの事件に共に挑んできた相棒でもある外科医。
ホームズとは下宿を共にする程の仲であった訳だが、今まさに恋人のメアリーと結婚して下宿を出ていこうとしており、素直に祝福出来ないホームズは勿論、
ホームズの暴走を危惧するハドソン夫人や他の者達からも今後のことを心配されている。
典型的なツンデレであり、メアリーとの結婚によってホームズとの相棒関係は終わりだとしつこく主張する割には、
その都度その都度のホームズの“付いてきて欲しいアピール”に負けては文句を言いつつも同行しては危険な目に遇う辺り、同じ穴の貉である。
実際、本作ではホームズ同様にかなりの武闘派かつ、口喧嘩でもホームズと対等に渡り合える人物となっている。
- アイリーン・アドラー
演:レイチェル・マクアダムス/吹替:佐古真弓 / 沢城みゆき
ニュージャージー州出身の元オペラ歌手にして、かつて皇太子であった頃のボヘミア国王と関係を持ち、国王の結婚に際して、2人の関係を示す写真を利用して脅迫しようとした女山師(『ボヘミアの醜聞』)。
本作では原作の描写を更に発展させた稀代の女犯罪者として描かれており、ホームズにとっては唯一心を惹かれる女性にして宿敵であり、それ故にホームズすら手玉に取れる存在となっている。
また、本作では“教授”に命を受けた間謀として働かされており、アイリーン自身も本音ではホームズを想っているのだが、どうにもならない状況に陥ってしまっている。
- メアリー・モータスン
演:ケリー・ライリー/吹替:園崎未恵 / 田中敦子
ワトソンの婚約者で家庭教師。そしてホームズの恋敵。
初対面はホームズにとってもメアリーにとっても瑕疵を残すものとなったが、ホームズが負傷したワトソンを見舞った時には変装を看破した上で、傷心のホームズをさりげなく激励して送り出した。
- レストレード警部
演:エディ・マーサン/吹替:後藤哲夫 / 樋浦勉
スコットランド・ヤード所属のベテラン警察官。
現場の指揮官としてホームズとは顔馴染みで協力関係にあるものの、要所で釘を刺すことも忘れない。
カワードの出した逮捕状の件では、常日頃出し抜かれている恨みとばかりに自らホームズの拘束に乗り込んでくるが……。
- ハドソン夫人
演:ジェラルディン・ジェームズ/吹替:野村須磨子 / 竹口安芸子
ホームズとワトソンが世話になっている下宿(ベーカー街221B)の家主。
常日頃よりホームズの奇行に怯えている。
- クラーキー巡査
演:ウィリアム・ヒューストン/吹替:村治学 / 隈本吉成
レストレード警部の部下で、ホームズとも伝令や、その他の用向きで頻繁に顔を合わせている。
奥さんは元メイドらしい。
必要ある事柄は漏らさず伝え、自分に出来る助力は言われずとも出来る中々に有能な警官。
- トマス・ロザラム卿
演:ジェームズ・フォックス/吹替:小林修 / 大塚周夫
英国首席判事。
テンプル第四修道会の現在のリーダー。
- スタンディッシュ大使
演:ウィリアム・ホープ/吹替:谷昌樹 / 宝亀克寿
米国大使。
テンプル第四修道会の幹部。
- カワード卿
演:ハンス・マシソン/吹替:咲野俊介 / 小山力也
若き内務大臣。
テンプル第四修道会の幹部だが、その正体はブラックウッドの腹心。
- ヘンリー・ブラックウッド卿
演:マーク・ストロング/吹替:加藤亮夫 / 大塚明夫
貴族院議員。
しかし、5人もの若い女性を怪しげな儀式の生け贄とする連続殺人を犯し、ホームズ達に捕えられる。
……が、投獄された後で看守がブラックウッドにより発狂させられるという事件が起きる等、留置所が恐慌に陥ることになり、それを止める引き替えとしてホームズとの面談を要求し、不気味な予言を残す。
……結局予定通り処刑は執行されたものの、その後に復活したとの噂が駆け巡るが……?
原作には登場しない映画のみのオリジナルキャラクターであり、モデルはアレイスター・クロウリーとのこと。
- ドレジャー
演:ロバート・マイエ/吹替:斉藤次郎 / 大友龍三郎
ブラックウッド配下の大男。
中の人は元WWE(WWF時代)のプロレスラーで、クルガンのリングネームで知られていた巨漢俳優。
- モリアーティ教授
演:????/吹替:土師孝也 / 石塚運昇
アイリーンに指示を与えていた謎の男で、袖口に飛び出し式の小型拳銃を備えていた。
ホームズは僅かな接触から袖口にチョークの粉が付着していたことを認め、男が“教授”であることを見抜いた。
名前は、事件の決着後にアイリーンの口より明かされた。
アイリーンを間謀として操り、ホームズの行動をもコントロールしていたが、真の狙いは別の所にあり、アイリーンすらが囮であった。
原作、そして次作『シャドウ ゲーム』におけるホームズ最大の敵。
本作の時点では誰(演じる役者)の“声”なのかを監督のリッチーは頑なに明かさなかった。
この項目の不足点は3ヶ所。
先ずは上段の箇所の句読点を付け、
続けて中断の誤字を修正。
下段にはスマホ特有の変換間違い。ここまでで15秒。
診断:立て主は早とちり気味の上に時間がなく焦っていた。
素早い追記・修正でプライドを傷つけられるだろうが、いい勉強になるだろう。
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▷ コメント欄
- 無かったので。私なりに追悼。藤原さんの吹替作品大好きでした。(泣) -- 名無しさん (2020-04-16 23:43:36)
- アイリーンアドラーは演じている女優もかなり美人だったしキャラ的にも峰不二子ポジションになりそうで凄く期待していたんだけどなあ。なんで続編でああなった -- 名無しさん (2020-04-17 00:11:28)
- これといい他所の作品といい ワトソン役にやたら定評のある森川智之 -- 名無しさん (2020-04-17 04:24:44)
- ホームズとワトスンは新旧ひろしだったんだ -- 名無しさん (2020-04-17 07:21:20)
- RDJホームズが221Bから飛び降りるシーンの藤原さんの吹き替えが最高にコミカルで大好きで、たまに聞きたくなる -- 名無しさん (2020-04-18 18:00:13)
- なんか原作以外だとホームズがメアリーに初対面で悪印象持ってる事が多い印象があるなぁ… -- 名無しさん (2020-04-18 22:21:27)
- めっちゃ面白かった。ホームズがメアリーに向ける態度、完全に嫉妬のソレで笑った -- 名無しさん (2020-10-30 15:07:30)
- 2作ともブルーレイ買ったけど、やっぱりこっちの方が好きだわ。潜伏先で再会した時のやりとりとかね -- 名無しさん (2021-04-09 19:42:01)
- マドンナとの結婚後、駄作連発で評価が地に落ちていたガイ・リッチーにとっても復活の1作だった。 -- 名無しさん (2021-04-09 20:31:27)
- ↑4 ホームズがメアリーにそこそこ好印象を持つであろう原作での出会いのエピソードを再現するには、長編「四つの署名」を映像化しなければならず、しかも犯人とのカーチェイスならぬシップチェイスまで撮影しなければならない。なのですっ飛ばされる事が多く、ホームズの知らないところでワトソンが個人で女性と出会っていたら、まあホームズの性格的にそうなるだろうなあ。調査への同行より患者の診察を優先しただけでもヘソ曲げるもんなあ。 -- 名無しさん (2021-08-25 07:58:03)
- 年末か年始にシャドーゲーム後の続編をやる予定だけれど、吹き替えどうなるのだろう -- 名無しさん (2021-11-28 19:23:03)
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*2 続く2012年の『ダークナイト ライジング』では単独で担当している。
*3 ノミネートされた2009年の第82回アカデミー賞では、それぞれ『カールじいさんの空とぶ家』と『アバター』が獲得。
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