ゴ・ライオ・ダ

ページ名:ゴ_ライオ_ダ

登録日:2020/02/01 Sat 09:26:43
更新日:2024/05/16 Thu 12:31:36NEW!
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あなたの父親はダグバに殺されたんでしたね。よかったじゃないですか



■ゴ・ライオ・ダ


種族:グロンギ族(ライオン種怪人)
呼称:未確認生命体第49号
身長:不明
体重:不明
専用武器:不明(固有能力として高熱の火球を放つ他、テレパシー能力を持つ)
※極めて高い知性と超能力を誇る。


ゴ・ライオ・ダは『仮面ライダークウガ』の登場怪人の一体。
TVシリーズの公式の後日談として、メイン脚本の荒川稔久により執筆された『小説 仮面ライダークウガ』に登場した。


小説という媒体の違いもあってか、TVシリーズ本編とは幾分か印象が違っても見える小説版であるが、本編終了の時代から後も未確認生命体が全滅していなかったら、このように変質していたのではないか?……という、小説本編を通しての得体の知れないミステリー的な展開の中で最後に姿を現した、小説版に於けるラスボスである。


なお、小説媒体での登場の為に、公式でのデザイン等は共に登場した他の二体と同様に現在でも不明である。
一応、本文内では黒変した皮膚にたてがみを擁した頭部と説明されていることから、モチーフが近いグロンギであるメ・ガドラ・ダに似た姿が想像されている。
ちなみに仮面ライダーの怪人としてはライオンモチーフというのは結構メジャーだがグロンギでは彼のみである。
また、グロンギの中では唯一、階級と属性を除く名前に濁音が含まれていない。
原作となった本放送当時のグロンギ怪人はグロンギ語もそうだが、人間には耳障りに聞こえる音ということで、設定を担当した文芸によって濁音を言葉や名前に多めに配分されていたので、その意味でもTV版当時の設定ルールから逸脱した命名となっている。



【概要】

※以下はネタバレ含む
※『小説 仮面ライダークウガ』については、当該項目も参照。
本項目では、当該小説の内容を閲覧者が知っているものとして扱い、ライオをはじめとした小説内でのグロンギ怪人に関わる情報以外は簡潔な紹介に留めます。


















……第零号の死亡が確認されてから13年後。
第零号の死と共に、未確認生命体=グロンギ族自体も全滅したのだと思われていた中、その間に幾人かが出現した人間が未確認を演じた愉快犯や模倣犯達とは違い、
13年ぶりに存在を確認された本物の未確認生命体にして、以前とは違う新しいルールでゲゲル(殺人ゲーム)を行った三人のグロンギの内の一人。その中でも別格的な力を持つリーダー格。


尚、ライオだけでなく、他の二名も高度なモーフィングパワー(物質操作能力)を使いこなしていることから、同じくゴ集団に属すると思われるが、階級まで含めた正式な呼称が明かされているのはライオのみである。
後述のように後の二名は戦闘能力に疑問が残るため、今回のゲゲル用に能力が解放されただけの下位集団の可能性もある。


城南大学准教授となった現在も、クウガやグロンギが目覚めた九郎ヶ岳遺跡関連の調査を続けている沢渡桜子が、
第零号復活時に殺害された発掘調査隊のリーダーであり、小説版のヒロインにしてプロトタイプクウガの力を得た夏目実加の父、夏目教授の未発表の論文に基づく再調査により発見した『闇の棺』から、
一条薫警部補に撃ち込まれた強化型神経断裂弾から生き延びていたB群1号=バラのタトゥの女の手により、新たなるゲゲルのプレイヤー(ムセギジャジャ)として復活させられた。


なお、『闇の棺』は同碑文内にて大いなる・・・・光の棺・・・』と表現されている、本編に登場した個体の属する二百体のグロンギの封印されていた九郎ヶ岳遺跡とは別の遺跡に封印されていた
リント族の語る、この『闇の棺』のことを、一条と再会したバラのタトゥの女は最初の“屈辱の丘”と呼んでおり、そこに封印されていた彼等がグロンギ初の敗者達であったことが窺えるものとなっている。


……他の二人はともかく、その中にバラのタトゥの女をして“完璧”と評するライオが入っているのはどういうことなんだ?……と思わないでもないが、これは小説版にてリント族が五代雄介へと引き継がれたクウガを誕生させる以前に生み出されていたプロトタイプクウガの危険性を考えると、まあ納得出来る部分ではあるかも知れない。


尚、小説での展開を考えるに前述の“新しいゲゲルのやり方”を残る二名やバラのタトゥの女にも提案、指示したのもライオだった可能性が高い。




※以下、更なるネタバレ。














その正体……というか、それぞれに別の人間と入れ替わっていた他の二名と同様に、仮の姿としているのは、民自党所属の国土交通省の若き副大臣郷原忠幸で、
何と、一条とも五年も前から面識のあった相手である。


端正な顔立ちと国民の側に立ちながらも実行力のある方針を打ち出せる政界のプリンス……と現実世界にも欲しい理想的な政治家ではあるが、
一方で人権派弁護士と組んで、13年前の一条達“未確認生命体特捜班”の活躍の中で特例で制定された略称:未確認対策措置法=通称:マルエム法*1の改正を先導し、結果的に自分達の活動を有利にした知略家である。


また、小説後半からの展開から、自身の体組織を仕込んだ、自分はテレパシーのみでやり取り出来る特殊なスマホを手渡し“ザルボ”と“ゲラグ”の行動を把握するばかりか場合によっては助言もしていたようで、二人が失敗した後は自分のゲゲルの邪魔にならないように正体や事件の詳細が漏れないようにとの隠蔽等も行っていた。


巷で噂になっている、半年前に認可が下りたばかりの盛得薬品の疲労回復薬リオネルは、ゲゲルの為に郷原が裏で糸を引いて流通させていたものであり、厚生族のドンと呼ばれていた養父(郷原哲男)の突如として出現した“息子”として政界入りし、更にはリオネル認可前に急逝した哲男の地位を引き継いでいたことも、全てはゲゲルの開始の為の下準備であった。


また、郷原が自身のキャッチフレーズの様に使っている『みんなの笑顔のため』……は、人を笑顔にさせるリオネルのコピーと妙な符号を見せているのは勿論のこと、自分達(グロンギ)の仇敵である五代雄介の決め台詞への皮肉を込めているのだろう。



【ゲゲル】


  • ゲゲルの法則:リオネルを飲んだ人間の前頭前皮質に蓄積させた、量子ゆらぎ状態の「特殊な物質A*2」をテレパシーで起爆させ毒化。服用者の神経活動をリセットさせて毒殺する。(期間不明。目標人数160万人)

小説版での、本編から13年後に活動を開始したグロンギは、TVシリーズ本編のグロンギとは打ってかわって、完全に人間社会に溶け込んだ上で怪人体を現さずに自らの体組織をモーフィングパワーで変換した物質を利用したゲゲルを行っているが、その中でも規模も想定殺害人数も桁違いである。一条がその数を導き出した時には、核兵器でも使うつもりかと榎田にツッコまれている。


尚、リオネルの中の物質Aは強制的に顔面の筋肉を弛緩させる=強制的に人を笑顔にする効果があり、起爆させた際には人々はニッコリと笑いながら逝く


……ザルボやゲラグのゲゲルと比しても、準備段階の周到さや起爆の条件を完全に自身でコントロール出来ていることも含めて“完璧”なゲゲルであり、実際に一条達が出来たことも郷原の正体を突き止めたこと位で、有効な対策は皆無であった。
実際、起爆するなら地球の何処に居ても可能だと言いたいのか、決行日の前日に地球の裏側であるブラジルへの外遊を決めており、自尊心も高い模様。



【末路】

しかし、決行予定時間前に正体を知られることが自分に課した条件だったのか、郷原は逃げも隠れもせずに一条達に正体を明かし、白いクウガにしかなれないプロトタイプクウガ=夏目実加をあっさりと変身解除に追い込んだ上で
自分達がどうして、これ程に迂遠で残酷な方法を用いたゲゲルを行ったのかを、近くに居た軽く300人程度を狂わせた結果、飛行機の墜落等の副次的な被害により阿鼻叫喚の地獄絵図が展開される中で現代の人間への怒りと共に吐露する。


ライオが語ったのは、「昔のリントは平和で誇りをもって生きており、単に獲物として狩る価値があったが、現代の人間は震災や原発事故対応を見ても無能としか言いようがなく、直接に殺してやる価値も無くなり以前の同族のような普通のゲゲルでは楽しめなくなったという最低最悪の動機。
実際に現場対応した一条達を見て現代の人間を“変わった”と評して変化を喜んだバラのタトゥの女やゴ・ガドル・バとは真逆の評価であるが、ライオの場合は、平和な時世の中で国を動かすトップを見ての判断であり条件が違うのと、単にライオの本質が極めて傲慢で尊大であるからだろうと思われる。*3


そして、そんな世界で不安を抱えて生きるよりは「あなたの父親はダグバに殺されて幸いだった」と言い放ったことで、怒りをコントロール出来なくなった実加は[[不完全な黒のクウガ>アルティメットフォーム(仮面ライダークウガ)]]に変身。押し負けて外まで掴み出されるも、全く力をコントロール出来ずに獣のような状態となっている黒の二号の隙をついて吹っ飛ばすと、遠距離からたてがみより放出する火炎弾による攻撃を見せる。


そこで、黒の二号は怒りの本能に突き動かされるように目の前の東京タワーを強大なモーフィングパワーで“鋼の蕾”と形容されるエネルギー放出(ビーム)兵器に変容させてプリンスパークタワー屋上のライオを撃とうとするが、そこにゴウラムが突撃してライオを叩き落とし、ゴウラムに連れられてきた五代雄介が到着


オリジナル“空我”たる五代は、簡単に説明を受けただけで、完全に力を制御している証である[[赤いクウガ>マイティフォーム(仮面ライダークウガ)]]に変身、一条達の懸念を払拭する。先ずは暴走する黒の二号に挑み、抵抗するのではなく拳を受け止め続け、優しく抱き止めて心を戻し変身解除させる


オリジナル“空我”に獅子の如く攻撃を仕掛けるライオだが、“黒”まで経験したオリジナル“空我”の戦闘経験は伊達ではなく、次々と形態を変化させながら[[青いクウガ>ドラゴンフォーム(仮面ライダークウガ)]]で腹部にロッドを叩き込まれて空中に打ち上げられ、空中で体勢を整えようとした所を[[緑のクウガ>ペガサスフォーム(仮面ライダークウガ)]]のボウガンで狙われる。
それはギリギリでかわしたものの、着地した所を[[紫のクウガ>タイタンフォーム(仮面ライダークウガ)]]の大剣で迎撃される。


封印エネルギーを叩き込まれ、呻き声を挙げるライオだが、封印エネルギーをたてがみから排出しながら人間体に戻ることで窮地を脱してしまう。


封印エネルギーが使えなければ、オリジナル“空我”ですらジリ貧となる状況の中で覚悟を決めた[[赤いクウガ>マイティフォーム(仮面ライダークウガ)]]で必殺キックを叩き込むが、これも排出により脱したライオは、自分を殺せる力がありながら殺そうとしない五代を嘲笑するが、その瞬間を見逃さなかった一条の放った超高圧ライフルより放たれた新型神経断裂弾の一撃で、人々の心を弄んだ外道に相応しく、郷原の姿のまま上半身を吹き飛ばされて始末されたのだった。



【地位の考察】

正直、本編に登場したゴ集団の怪人と比べると、下位に属すると思われるザルボやゲラグに対して、ライオは間違いなく上位三人級以上、中でも最強のゴ・ガドル・バにタイプは違えど匹敵する能力の持ち主である、との評価を固めている。


これは、本文中でバラのタトゥの女に黒の金のクウガ=アメイジングマイティでも勝てるかどうかだと言われていることに合致するが、その後に一条がアメイジングマイティより強い=ダグバより強い?と心の中で感想を漏らしたことで、読者を大いに混乱させることになってしまった。


……尤も、これは事件の当事者の一人ではあるがダグバと直接に相対していなければ、クウガでもない一条がガドルやライオからみても次元の違う所で生きるクウガ本編のダグバの力を理解しきれていないからとも云え、実際に古代に於いては力を暴走させて黒に変じたプロトタイプクウガによる封印を受けていたことや、小説終盤での戦いでは“[[>ライジングフォーム(仮面ライダークウガ)]]”や“[[>アルティメットフォーム(仮面ライダークウガ)]]”を経て能力が底上げされていたと考察するにしても、戦いその物は基本フォームのみで戦った五代に完封されている為、完全に力をコントロールした黒のクウガと互角のダグバ以上ということは無さそうである。


という訳で、ガドルとは同格程度と思われるが、格闘能力が高かったシンプルに強いタイプのガドルに対して、ライオは特殊能力偏重で搦め手を得意とするタイプと対極的であり、戦局に万能に対応出来ることや贔屓目に見ても生じる格闘能力差の印象から“やっぱりガドルには劣る”との評価の方が妥当か。


ゲゲルのルールも変わっていたことから、ザルボやゲラグもそうだが専用武器があったかは不明で、ガドルと互角ということで、ガドルを含めた本編の上位三名と同じく形態変化能力(フォームチェンジ)を有していたかは不明だが、たてがみからの火炎弾や、封印エネルギーの排出という、他のグロンギには無い特殊能力がそれに優るとも劣らない能力である、と見ることも出来る。


尚、たてがみから放つ火炎弾はモーフィングパワーを利用したプラズマ変換により生じさせていると予想され、プラズマ変換ならば最低でも数万℃にもなる筈だが、ダグバや黒のクウガの超自然発火能力=対象の肉体その物をプラズマ化させた炎とは違い、あくまでも外側から燃やす攻撃の為に、黒に変化していたことで防御の必要すら見せなかったプロトタイプクウガは当然としても、基本フォームしか使っていないオリジナル“空我”相手でもゴウラムにより防御される等、初見で避けられてしまい有効打とはならなかった。




【2013年のグロンギ達】

2000年に復活した同族とは違い、全員が人類に疑われる事なく何らかの社会的地位を確立しているのが最大の相違点。
人間体時代の暗躍が不明なザルボを除けば皆現代の人々から絶大な人気と人望、名声を得ているのが特徴的。


ザルボ/中原孝市


ゲゲルの法則:酸素カプセルに自らの生体由来と見られる未知の生物を変化させた部品を仕込み、「7×24マスのゲーム盤内」で「指定した曜日の00時」に生体部品を変化させて生じる誤作動により、利用者をマス目を重複させずに事故死させる。(期間・目標人数不明)


詳細は不明。
使用する表は縦軸に「曜日」、横軸に「時間」を設定している。


小説では最初にゲゲルが発覚したプレイヤーだが、物語の開始時点で未確認生命体との疑いをかけられつつも、下腹部を抉り取られるという異様な殺され方をしており、既に死亡していた。
世間で流行している酸素カプセルに部品提供していた『ナカケンバルブ製造所』社長の中原に化けており、容姿の似ていた本物の中原に目を付け、三年前に彼が(意図的な?)交通事故による火傷で顔面修復手術を受けて回復を待っている途中で入れ替わったと見られている。
しかし、以前のグロンギ的なゲゲルではなかったからか、あまりに回りくどく単に被害者の死を偶然に頼らねばならない不安定さが最大の欠点。
案の定ゲゲルの進行に支障が生じたからか、何らかの理由でゲゲルが続けられなくなり、他のプレイヤーに助けを求めたことからバルバにゲゲルの資格を失ったと判断されて処刑(腹部の霊石を抉り取られた)された模様。


ちなみに、何をモチーフにしたグロンギ*4なのかも不明で、未だに考察の余地が残る。



ゲラグ/山野愛美(伽部凛)


『RIN伽部』……『リン・トギベ』……『リント・ギベ』
……これ、人間なんて生きてる価値ないから死んじゃいな、ってことなんだ、ふふっ


種族:グロンギ族(クラゲ種怪人)
呼称:未確認生命体第48号
ゲゲルの法則:デビューシングル『シークレット・シグナル』の歌詞にそって「アカ」「アオ」「キ」が名前*5につく人物を順番に毒によるアナフィラキシーショックでショック死させる。(期間不明。目標人数32805人)


小説の時間軸にて老若男女に人気の美少女アイドル「伽部凛」を演じていた女グロンギ。
グロンギ語に明るい人間なら、即違和感を感じる芸名を採用していることからも解るように、ザルボとライオと共に新しいゲゲルに挑んでいたプレイヤーの一人。
芸名はグロンギ語のリント・ギベ人間死ねのアナグラム。
ミーハーなおやっさん(飾玉三郎)はともかく、ポレポレで名前を知り、直に面会した一条すら騙される程に人当たりが良く、かつてのグロンギの様な人間社会に溶け込み難い残虐さや暴力性は無い様子だが、性格はゲゲルの内容や山野愛美への入れ替わり方、芸名の由来から見ても本編のド外道に匹敵するサイコパスぶりである。


復活後は自分に容姿の似ている山野愛美に目をつけ、父親の不在から非行に走っていた彼女の存在に疲れていた母親の山野ゆかりに言葉巧みに取り入り、
ゲゲルにも使用されていた、モーフィングパワーを利用することにより多才な効果を持たせることが出来る自分由来の“毒”も用いたのか、洗脳されたような状態にして本物の愛美を始末し、遺体の隠蔽まで手伝わせることで支配に置き、完全に成り変わった。
その後は、矢張り巧みに芸能事務所に入り込み二年をかけてマネージャーの小川や社長を洗脳。アイドル伽部凛として世に出て、自分のファンを対象としたゲゲルを進行させていた。*6


最初は、握手会等で接触したファンに直接に触手を刺して毒を注入してアナフィラキシーショックを与え、法則に従った人間を殺していくという以前に出現したグロンギのような殺しかたをしていたがこれはあくまで実験のためのリハーサル。
本番となる二巡目では大規模な記念ライブに集めたファン全員に、自らの不安定な分子構造に変換させた毒が入った水を被せ、その毒が水道水と反応することで生じる猛毒反応による大量殺人を目論んだ。


正体が看破されても尚も余裕を崩さなかったが、実はプロトタイプクウガの力を得ていた実加と対峙した時には焦ってしまったのか怪人体を晒すと、自らの触手を天井に刺し込んでプラズマを照射して破壊し、有利な戦場ということなのか、大量殺人に利用するつもりだった水槽へと移動しようとしたものの、破壊の規模が予想外に大きすぎて瓦礫の落下で致命的なダメージを負った所をプロトタイプクウガのキックで殺害されたドジっ子。
しかし、怨念の為せる業か砕けた肉体から離れた自らの頭部を、初めての“殺人”に震える実加の眼前に飛ばしてトラウマを刻み付けた。


……こうした事実もあり、特殊能力はともかく直接的な戦闘能力は相当に低かったと思われ、ゴ集団だとするとザルボ共々に最下位レベルとも予想されている。*7
また、ゴ集団のクラゲ型怪人なのでフルネームはゴ・ゲラグ・ギだが本編未登場のグロンギの中に第33号メ・ゲグラ・ギなる怪人が登場したとされているが関係性は不明。
特に、能力について一条が勘づいた様子も無いためにバッタ兄弟の様に血縁があったとしても全く別の方法でゲゲルを行ったと考えられる。*8



【関連人物】

  • 夏目実加/プロトタイプクウガ

という訳で、小説版とはいえ、まさかの『クウガ』世界で登場した二号ライダー。
……しかも、本編では可憐な少女だった実加ちゃんの未来の姿とされたことでファンにも衝撃を与えたのがプロトタイプクウガの存在であった。


桜子が見つけるより先に亡き父の遺した論文から三年程前に『闇の棺』に辿り着いてプロトタイプアークルを得ていたようで、今回の一連の事件の中で逸早くグロンギの復活を確信して行動していた模様。
とはいえ、プロトタイプアークルは完成形のような完璧なプロテクトとは無縁の代物で、戦士の資格があるのかは疑問の残る実加と融合した上に、容易くクウガの姿を与えてしまっていた。
戦士の覚悟の無い状態では、当然の様に完成形である[[マイティフォーム>マイティフォーム(仮面ライダークウガ)]]にはなれずグローイングフォームのままであったが(この為に、五代雄介であるならば力を取り戻していないと懸念されることに)、その一方で容易に融合者の心の闇を増幅させてアルティメットフォームへと導いて暴走させてしまうという、危険極まりない代物であった。
古代においても、最初にプロトタイプアークルを身に付けた“戦士”は、暴走させた力(黒と化したのだろう)によりライオ達を封印するも、余りの危険性から、この“戦士”は自らの命を断ったようである。
そんな危険な物を一緒に埋葬しとくんじゃねぇ。


尚、完成形である真のクウガとの能力差は不明だが、小説版を見る限りは暴走してしまっている分だけ能力のコントロールが出来ていない=及ばないと推測出来る。
……とはいえ、黒化した状態では前述の様にゴ集団でも最強格と予想されるライオですらまともに組み合える存在では無くなる訳だが。東京タワーがえらいことになるし。







私の項目も同じです。追記修正も楽しい。そして死にゆく百六十万のwiki籠りも幸せだ。


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  • ライオはゲゲルのムセギジャジャとしてはガドルよりも上な感じはする。 -- 名無しさん (2020-02-01 10:47:53)
  • 外見はダグバの中間体に似てるかな。あれもライオンモチーフっぽいし。 -- 名無しさん (2020-02-01 11:30:16)
  • ライオからすれば見下してた人間に倒されるという皮肉めいた最期だけど一条からしてみてもよりグロンギに近づいてしまったとも言えるんだよね… -- 名無しさん (2020-02-01 11:44:18)
  • リオネル→lionel→ライオネル→ライオって事か。郷原忠幸(ゴうはラたダゆき)の名前もアレだし。 -- 名無しさん (2020-02-01 13:09:56)
  • ザルボは猿かサボテンか? -- 名無しさん (2020-02-01 16:26:43)
  • それまでのグロンギの目標殺害人数が「9進数でキリのいい数字」だったのにライオだけが160万という9進数だとキリの良くない10進数に寄せた数字になってるんだよね…政治家という職業故に他のどのグロンギよりもリントに染まって9進数の数字感覚まで忘れたのかもしれない。そこまでリントに溶け込めるのに根がグロンギのままで倫理観とゲゲル熱だけは旺盛っていう一番質の悪いタイプ -- 名無しさん (2020-02-01 21:28:32)
  • そういや、ゲゲル用に能力の調整とか解放は出来たって説もあるから、ザルボとゲラグが必ずゴ集団である必要は無いんだな……流石に弱っちいし。 -- 名無しさん (2020-02-02 17:27:04)
  • 「現代のリントは直接殺す価値も無い」とのことだけど、テクノロジーに頼った暗殺は戦闘民族的にOKなんだろうか。いや自力で戦っても十分過ぎるほど強いからOKなんだろうか -- 名無しさん (2020-02-02 17:29:36)
  • グロンギの人間態って体のどこかに模様があるからそれで人間態グロンギをB群と称して区別できたんじゃなかったっけ -- 名無しさん (2020-02-02 21:02:08)
  • ゲラグがスムーズに入れ替わってるということは、グロンギって実は人間態って自由に変えられるの? -- 名無しさん (2020-02-03 09:21:21)
  • ↑それが一番簡単だろうけどわざわざ似てる人間探したんだと思う。あくまでも人間の姿が元だし。 -- 名無しさん (2020-02-03 10:20:13)
  • ライオたちも時代に沿って変わってはいるが、結局ゲゲルを楽しむというグロンギの根本的な性からは脱却しきれていない。リオネルを用いた虐殺も「今のぬるい獲物にはこの程度で充分」という傲慢混じりの手段であって、やはり心のどこかでは狩り甲斐のある標的を直に仕留める感覚を懐かしんでいたりしていたのかもしれない -- 名無しさん (2020-02-03 10:28:53)
  • 本編で言及されてるけど誇りを踏み躙るのが楽しいらしいし、強さはそこまで関係ないんじゃないかな。まぁ手ごわいほうが楽しいのは間違いないんだろうけど -- 名無しさん (2020-02-03 11:18:48)
  • この調子でゲラグの項目も作ってほしい -- 名無しさん (2020-02-03 18:26:48)
  • リオネルのネルは寝る→永眠て意味かな -- 名無しさん (2020-11-04 12:17:29)
  • 多分ガドルと戦ったらかなり不利だよね。フォームチェンジできないし、封印エネルギー無効化はグロンギ同士の戦いじゃ役に立たないし -- 名無しさん (2021-03-28 18:46:22)
  • 戦闘面でも強い策略家つながりで、ハリケンジャーのサンダール思い出した -- 名無しさん (2021-06-09 22:00:23)
  • ライオンバイスタンプのモチーフはクウガだけど、こいつの要素も関係してそう -- 名無しさん (2022-02-04 10:46:54)

#comment

*1 簡単に説明すると、事件当時に施行されていた“それ”は、未確認生命体と疑わしき人物を現場の捜査員が自己の判断で発砲することを認めていた。……しかし、事件の終息後に未確認生命体と偽った愉快班が現場警察官によって誤って射殺され、無実となった警官も良心の呵責により自殺した件等から反対意見が巻き起こり、最終的に怪人体を確認出来なければ対象への発砲は許可されないという改定法へと移行された。
*2 正体は自らの変質させた体組織
*3 尤も、バルバやガドルが現代人を褒めていたのも現代人が自分達で武器を持って挑んできた=腰抜けのリントがグロンギに近くなった…という意味なので人間側から見ると酷い皮肉である。
*4 候補としては“サボテン”や“サル”だが、ゲゲルの内容からも確証と呼べるものがない。
*5 あだ名、ハンドルネームでも可
*6 デビューした頃からマネージャーを務めていた小川は凛を家族のように接しており、一条達にマークされた時も声高に庇っていたが、その一方で凛が普通の人間では無い事に薄々気づき始めていた。もっとも、二年間築き上げた関係を捨てる事ができず、最終的に凛からは用済みと見なされて殺害された。
*7 本編に登場したゴ集団の中でも身体能力は下位の存在とされるジャラジですら通常フォームのクウガなら軽くあしらえるレベルなのでそれ以下という事になる。
*8 本編に登場した兄弟グロンギであるバダーとバヅーは見た目こそ酷似していたがゲゲルの方法は全く異なっており、作中で兄弟として認識されていなかった。

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