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更新日:2024/05/13 Mon 10:40:10NEW!
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魔法戦士リウイ 水野良 ファンタジー 小説 グループsne フォーセリア ソード・ワールド ロードス島戦記 魔法戦士 剣と魔法の世界 ライトノベル ドラゴンマガジン 富士見ファンタジア文庫 01年春アニメ 富士見書房 アニメ j.c.staff wowow
『魔法戦士リウイ』は水野良のファンタジー小説。
目次
【概要】
架空の異世界『フォーセリア』を舞台としたグループSNEのTRPG『ソード・ワールド』シリーズの一つ。
月刊『ドラゴンマガジン』にて小説が連載され、アニメ化もされた。
小説自体は三部構成になっており、
- 『魔法戦士リウイ』(ファーストシーズン、雑誌連載の短編集)
- 『剣の国の魔法戦士』~『砂塵の国の魔法戦士』(セカンドシーズン、長編)
- 『魔法戦士リウイ ファーラムの剣 賢者の国の魔法戦士』~『魔法戦士リウイ ファーラムの剣 魔法の国の魔法戦士』(サードシーズン、雑誌連載を中心とした長編)
と分かれている。
刊行された順でいえば、第二部に当たる『剣の国の魔法戦士』と『湖岸の国の魔法戦士』が先だが、時系列では『剣の国の魔法戦士』が後になり、こちらでは冒険者として成長したリウイが国家的策謀に立ち向かう姿が描かれている。
このため、『剣の国の魔法戦士』と『湖岸の国の魔法戦士』は後に第一部の内容が反映された新版が発売されている。
そして第三部では副題となった「ファーラムの剣*1」を探し、世界を救うための旅が綴られている。
ソード・ワールドシリーズ全体で見ると、第二・三部の展開でリプレイ舞台にならなかった地域に散らばっていたシナリオフックをリウイ達が次々解決していき、
最終的にシリーズ展開初期の雑誌連載から出ていた最大のラスボスとの決戦へと収束することにより*2、ソード・ワールド全体の最終章として位置付けられることにもなった*3。
また水野良の『ロードス島戦記』・『クリスタニア』は同じ『フォーセリア』を背景世界としており、特にロードス島の方はリウイともコラボしているため、この作品の姉妹作と言える。
【ストーリー】
竜殺しの英雄・リジャール王が治める「剣の王国」オーファン。
そこに暮らす青年・リウイは、魔術師見習いを卒業したばかりの正魔術師だが、酒と女が大好きで、喧嘩は日常茶飯事。
そんな生活を送る一方、心にわだかまりを抱える曖昧な日々を過ごしていた。
そんなある日、リウイは、ミレル、ジーニ、メリッサから冒険者の誘いを受ける。
これをきっかけに、リウイ達の壮大な冒険が始まる。
【登場人物】
【主役パーティー】
魔法戦士・神官・純戦士・盗賊とバランス良く揃い、後半では純魔術師のアイラが加わっている。
- リウイ
本作の主人公。
開始時点ではオーファン魔術師ギルドに所属する正魔術師で、ゲーム的には「ソーサラー」。
魔術師ギルドの最高導師であるカーウェスの養子で、幼い頃から魔術師に成るべく育てられたが、内心では自分の人生のレールが初めから決められている事に鬱屈しており、
それを発散するため夜な夜な歓楽街に繰り出し、酒と女と喧嘩に明け暮れていた。
しかし、仲間達との出会いによって冒険者となった後は、持ち前の腕力を剣の修練へと回すようになり、魔法戦士として仲間達と共に数々の冒険を繰り広げる。
魔術師としてはセカンドシーズン開始時でファイアボールが撃てる4レベル、サードシーズン時には飛行魔法が使える5レベルまで上達したが*4、SWルールでは魔術使用可能条件が紙装甲装備のため、長編時には剣重視の戦士スタイルを取っている。
実は…
オーファン建国王リジャールの妾腹の王子。
妾腹ではあるが長男だったため、皇位継承争いの火種にならぬようにとカーウェスに養子に出され、魔術師として育てられた。
『剣の国の魔法戦士』後は正式にリジャール王の庶子として公表されており、リウイ自身も特に王位を望むこと無く冒険者として活動している。
- メリッサ
戦神マイリーの女神官でマイリー教団の侍祭。
元はオーファンの隣国であるラムリアース王国の貴族の令嬢だったが、政略結婚が嫌で家を飛び出しマイリー教団に入信した。
本名は「メリサリム・ディブロー」で、本来「メリッサ」は愛称だが、実家を飛び出した際に姓と名を捨てており、現在は「メリッサ」と名乗っている。
ファンの街にあるマイリー大神殿で侍祭を務める傍らジーニとミレルと共に冒険者をしていた。
しかし、戦神マイリーからリウイこそが自分の仕えるべき勇者であるとの神託を与えられ、不本意ながら従者としてリウイに仕える事となった。
当初は嫌悪感から3度も「キュアー・ウーンズ」に失敗するほどリウイを毛嫌いしていたが、幾つかの冒険を経てリウイを勇者として認める。
勇者としてだけではなく、リウイに対しては異性としての好意も持っていたが、自分の想いに気が付くと同時に、ミレルの気持ちにも気づいてしまったため、最後まで想いを告げることはなかった。
- ジーニ
蛮族出身の女戦士。出自のせいか衣装が妙にエロいのが特徴だったり。
元はオーファンの北方にあるヤスガルン山脈に住んでいたが、恋人に裏切られたことで集落を出てロマール王国の第二の都市レイドで傭兵として剣を振るっていた。
しかし、王国から依頼された山賊の討伐任務の際に、隊長の作戦ミスで仲間達と共に敵中に取り残され、その時に傭兵仲間だったヘクターが死亡したことで他人の為に剣を振るうことに嫌気がさし、オーファンの王都ファンに流れてきた。
そこでメリッサとミレルと出会ったことによって、二人とパーティーを結成し冒険者と成った。
リウイが冒険者に成ってからは剣を教えており、リウイにとっては戦士としての師匠と言える。
クールに見えるが実は情熱的な性格で、割と惚れっぽいが男を見る目は無く本人もそれを自覚している。故郷の集落や傭兵時代などそのせいで度々痛い目に遭っている。
「勇者」としてリウイと対するメリッサ、後半で恋愛面のライバル同士となったミレル・アイラと違い、最後まで彼と仲間として付き合っている。
- ミレル
オーファン盗賊ギルドに所属する女盗賊。
元は孤児で、赤ん坊の時に親に捨てられ、ホームレスの老夫婦に拾われ育てられたが、幼い頃にオーファン盗賊ギルドに売られた。
当初は娼婦にするべく育てられたものの、成長が遅く、これでは娼婦としては使い物にならないと判断されたため、盗賊として育てられた。
成長後はスリとして働いていたが、メリッサとジーニと出会ったことによって、二人とパーティーを結成し冒険者と成った。
当初はリウイを毛嫌いしていたが、幾度の冒険を経て異性として好意を寄せるようになり、アイラとは恋のライバルとなった。ちなみに童顔で控えめな体形だが、『呪縛の島の魔法戦士』では「アイラより自分(のスタイル)がいいという男はそれはそれで微妙」(意訳)というモノローグをしている。
最終巻ではリウイに共に人生を歩む相手として選ばれ、恋愛面の勝者となった。
- アイラ
オーファン魔術師ギルドに所属する女魔術師。
リウイの幼馴染で巨乳のメガネっ子。
オーファン最大の商会であるアウザール商会の令嬢で、無類のマジックアイテム・コレクター。
第一部終盤でリウイと婚約する*5が、リウイが古代遺跡で見つけたマジックアイテムの指輪を婚約指輪代わりにプレゼントしたところ、
よりにもよって呪いの指輪だったために指輪に囚われてしまった*6ので第二部ではほぼ空気というか、旧版の時点で存在すらしていなかった。
だが二部ラストでリウイの機転によって復活し、第三部では活躍することになる。
- ティカ
エア湖の湖畔に住む竜を信仰する蛮族ブルム族の少女。
竜を信仰することで最強の幻獣にして魔獣たる竜の能力を体現できる竜語魔法の使い手。
リウイの騎竜となったクリシュの世話係としてリウイの旅に同行した。
- クリシュ
かつてファン王国とモラーナ王国という二つの王国を滅ばし「邪竜」と恐れられた火竜の生まれ変わり。
エア湖の湖畔に住む竜を信仰する蛮族ブルム族の前族長で、モラーナ王国に自分の部族を滅ぼされたことでモラーナ王家に復讐を誓い、モラーナの王族を皆殺しにした。
モラーナ王国を滅ぼしたクリシュは、モラーナの王族の最後の生き残りであるメレーテ妃を殺そうとファン王国を襲撃。
当時内乱状態に陥っていたファン王国にとどめを刺し、ファン王国を滅亡させるが、後のオーファン王国の健国王であるリジャール王に討ち取られた。
第二部の『湖岸の国の魔法戦士』で「竜転生」の魔法によって復活したが、復活した直後にリウイに竜の爪を打ち込まれたことでリウイの騎竜となった。
【オーファン】
新王国暦500年に“竜殺し”のリジャールによって建国されたアレクラスト大陸で最も新しい王国。
前身であったファン王国が貴族達の内乱と竜神官の変じた邪竜クリシュの襲撃によって滅亡した後、クリシュを討ち取ったリジャールがファン王国の最後の王の王妃だったメレーテ妃と結婚し、旧ファン王国の領土の北半分を統合して建国した。
首都はファン王国の首都「ファン」を引き継ぎ、王城シーダーの両脇に魔術師ギルドとマイリー神殿が聳え立っている。
国を守る「鉄の槍騎士団」は国王であるリジャールが出自を問わず大陸中から実力者を集めたため、大陸随一の実力と評価されている。
- リジャール
オーファンの建国王。
立ち位置的には前作主人公といった感じで、若い頃はリウイの養父であるカーウェスやジェニと共に冒険者をしていた。
オーファン王国の前身であるファン王国が、邪竜クリシュの襲撃を受けた滅亡した際に、仲間達と共にクリシュを討伐し「竜殺し」の名声を得る。
邪竜の討伐後は、ファン王国の最後の王の妃だったメレーテ王妃と結婚。旧ファン王国の北半分を統合し、新たにオーファン王国を建国した。
実はリウイの実父
- カーウェス
主人公であるリウイの養父で、魔術の導師。
オーファン魔術師ギルドの最高導師で、同時にオーファンの宮廷魔術師も兼任している。
大賢者マナ・ライの孫弟子に当たり、アレクラスト大陸全体から見ても有数の魔術師。
オーファンの健国王であるリジャール王の元冒険者仲間で、武人肌のリジャール王に代わってオーファン王国の実質的な舵取り役を務めている。
年が離れているせいかリウイからは「父さん」ではなく「爺さん」と呼ばれ慕われている。
- ジェニ
戦神マイリーの女性神官戦士でマイリー教団の最高司祭。
オーファンの健国王であるリジャール王の元冒険者仲間で、若い頃は「砂漠の王国」エレミアで舞姫をしており、「剣の姫」の異名を持つ伝説の踊り子だった。
同じく冒険者仲間だったカーウェスの養子であるリウイを自分の子供のように可愛がっており、リウイからも「ジェニおばさん」と慕われている。
ちなみに最高位の10レベル神官なため蘇生魔法「リザレクション」も使用でき、『へっぽこーず』では直接登場こそしないものの主役パーティーの死亡者2人を蘇生している。
- サムス
オーファン盗賊ギルドに所属する盗賊。
情報屋を営んでいる。
- バーブ
オーファン王国の近衛騎士。
元は傭兵でロマール時代はジーニの隊に所属していた。
最初は傭兵として王国に雇われていたが、王国主催の剣術大会で好成績を収めたことで騎士としてスカウトされた。
ジーニに惚れていたが七巻でヘクターの妹のアンジェラと結婚した。
- セレシア
オーファンの南にある"争いの森"ターシャスに住むエルフの女精霊使い。
最初の冒険でリウイが魔術師の杖を折ってしまい、杖の原材料となる樹齢500年の古木をターシャスの森に採りにきた際にリウイ達と出会う。
天候制御の魔法装置が暴走した際には、長老の命令で精霊力の乱れを修正すべく森から出て一時的にリウイ達とパーティーを組んだ。
- バナール
オーファンに住む老魔術師でアイラの元導師。
元はファンの街で私塾を開いていたが、ファンの街に魔術師ギルドが設立されると私塾の経営が立ち行かなくなる。
オーファン魔術師ギルドからは導師としてスカウトされたものの、プライドから魔術師ギルドの軍門に下る事を拒み隠居した。
隠居後もアイラの父親の援助で魔術の研究を続けており、独力で天候制御の魔法装置を復活させた。
しかし、研究の完成を急ぐあまり不眠不休で研究を続けた事で魔法装置の機動と同時にバナールの心臓が停止。
天候制御の魔法装置が暴走し、オーファン近郊で真夏にも関わらず雪が降るという異常気象が発生してしまった。
- ミュリエル
オーファンでも有数の商会であるロドリゴ商会の主人ハンセルの娘。
政略結婚されそうになった際にメリッサに相談したところ「断固戦うべきです!!」というアドバイスを貰い家出した。
- ハンセル
オーファンでも有数の商会であるロドリゴ商会の主人で、ミュリエルの父親。
露天商からオーファンでも有数の商会の主人にまで成上がった立志伝中の人物。
ある意味で"指し手"ルキアルよりもリウイを追い詰めた男。
- ルダ
オーファンの北方にあるヤスガルン山脈に住むアリド族の女精霊使い。
ジーニの幼馴染でジーニを姉のように慕っている。
- ラディン
ルダの兄。
ジーニの幼馴染で元恋人。
- 霜の巨人
上位の巨人族で体内に氷の精霊力を宿している。
オーファンの北方にあるヤスガルン山脈には彼らの集落が存在するとされており、アリド族からはヤスガルン山脈の守護神として崇拝されている。
- ヘクター
ジーニの元傭兵仲間。
元はレイド帝国の貴族の生まれだが、レイドがロマールに滅ぼされた事で家は没落。
妹を養う為に傭兵に成った。
王国から依頼された山賊の討伐任務の際に、隊長の作戦ミスで仲間達と共に敵中に取り残され、ジーニを守ろうと敵を足止めするための壁となり戦死した。
- アンジェラ
ジーニの傭兵仲間だったヘクターの妹。
ジーニを兄の仇と誤解し復讐を誓っており、リウイにジーニ殺害を依頼した。
事件が解決した後は行く当ても無かったため、バーブの屋敷で侍女として暮らしていたが、後にバーブと結婚した。
- マズル
オーファン盗賊ギルドの三人いる副頭領の一人。
ファンの街の歓楽街の元締めで、風俗や賭博や酒場等で荒稼ぎしてのし上がってきた闇の商売人とも言うべき男。
盗賊の技術は高くなく、盗賊ギルドのメンバーからの評判は悪い。
- 犬の頭
オーファン盗賊ギルドの三人いる副頭領の一人。
オーファン王国の密偵隊の隊長で、表向き盗賊ギルドとは関係を断っているが、裏では盗賊ギルドと繋がっている。
- アデリー
酒場の歌姫でミレルと同じ宿屋に住んでおり、ミレルからは「アデリー姐さん」と呼ばれ慕われている。
実は"水晶の歌い手"というコードネームを持つロマールの密偵。
- 槌頭のラダック
オーファン盗賊ギルドの新米でマズルの部下。
実はロマールの密偵で、盗賊ギルドの副頭領のマズルを殺害し、その罪をリウイとミレルに被せようとした。
- アーヴィン
オーファン王国の見習い騎士でオーファン王国の名門貴族であるシュレイダー家の次男。
メリッサに惚れており、メリッサを賭けてリウイに決闘を申し込んだ。
- マルティナ
戦神マイリーの神官で、死後に亡霊になってしまう。
- エメリア
大地母神マーファの神官。
亡霊になったマルティナを除霊すべく村にやって来た。
- レティエ
ロマール王国の傭兵隊長でジーニの元恋人。
剣の腕は確かだが、戦いの際も常に自分の身を最優先に行動する指揮官には向かないタイプの男。
- エリシア
ヤスガルン山脈に住むアリド族の女精霊使い。
古代魔法王国時代の人物で、雪山で遭難していたところを霜の巨人に救出され、氷の棺の中で500年もの間眠っていた。
- ローランド
オーファン最大の商会であるアウザール商会の元主人でアイラの祖父。
昔から多くの冒険者の後援者もしていて、オーファンの健国王であるリジャール王の後援も行っていた。
その縁からオーファンが建国されると御用商人に任命され、アウザール商会をオーファンで最大の商会へと成長させた。
- アルカン
戦士。
ファンの街を拠点にしているベテラン冒険者。
ティンバーとジェイドと共にパーティーを組んでいる。
九巻で一時的にリウイとパーティーを組んだ。
- ティンバー
戦士。
ファンの街を拠点にしているベテラン冒険者。
アルカンとジェイドと共にパーティーを組んでいる。
九巻で一時的にリウイとパーティーを組んだ。
- ジェイド
盗賊。
ファンの街を拠点にしているベテラン冒険者。
アルカンとティンバーと共にパーティーを組んでいる。
九巻で一時的にリウイとパーティーを組んだ。
- ラヴェルナ
オーファン魔術師ギルドに所属する女魔術師。
最高導師であるカーウェスの直弟子で、リウイから見ると姉弟子に当たる。
百年に一人と謳われる天才的な魔術の才能の持ち主で、「魔女」という異名で呼ばれている。
第一部ではリジャール王の命令で大陸一周の旅に出ていたが、第二部に当たる『剣の国の魔法戦士』の少し前にオーファンに帰還した後は、カーウェスから宮廷魔術師の地位を継承し、オーファン王国の宮廷魔術師に就任した。
- ローンダミス
ラヴェルナの夫でオーファン王国の近衛騎士団長。
若い頃は傭兵や冒険者として身を立てていたが、ある時自分こそが大陸最強の戦士である事を証明しようと王国主催の剣術大会に乱入。
圧倒的強さで優勝者を倒し、リジャール王に試合を申し込むも、ボロ負けしたことでリジャール王に忠誠を誓った。
その後は近衛騎士に任命され、第一部ではリジャール王の命令でラヴェルナの護衛役として共に大陸一周の旅に出ていたが、第二部に当たる『剣の国の魔法戦士』の少し前にオーファンに帰還。
オーファンに帰還した後はラヴェルナと結婚し、オーファン王国の近衛騎士団長に任命された。
- フォルテス
オーファン魔術師ギルドの次席導師。
魔術至上主義者であり、以前から魔術師の地位向上を夢見ていたが、「無の砂漠」近くの古代遺跡で『魔力の塔の建造の書』を手に入れたことで暴走。
リジャール王の協力で「魔力の塔」を建造し無限の魔力を得るもリウイに討たれた。
- メレーテ
オーファン王国の王妃。
ザイン王国の前身であるモラーナ王国の王女で、元はオーファンの前身であるファン王国の最後の王の王妃だったが、ファン王国の滅亡後にリジャール王と結婚した。
結婚後はリジャール王との間に二人の王子を儲けた。
- リトラー
オーファン王国の皇太子。
母親に似て優しい性格の持ち主で、頭脳は明晰だが、剣の腕は騎士見習いにも劣り、リジャール王の後継ぎとしては不安視されている。
- カシアス
オーファン王国の第二王子。
母親に似て優しい性格の持ち主。
『湖岸の国の魔法戦士』後、オーファンの国内に復興されたモラーナ公国の公王に即位した。
- リスラー
オーファン王国の宰相。
- ネフェル
オーファン王国の「鉄の槍騎士団」の騎士団長。
皇太子のリトラーよりも、勇者の資質を持つリウイこそがオーファンの国王に相応しいとリウイを擁立しようとした。
- マギス
オーファン王国の徴税官。
元は行商人だったが、商品よりもその異国話や市井での噂の面白さがリジャール王に気に入られ、官吏として登用された。
税金の入った袋を盗まれ困っていたところ、謎の男からリウイの噂話をリジャール王に伝えるなら盗まれた金を補填しようと持ち掛けられた。
- ダリル
オーファン魔術師ギルドに所属する魔術師。
リウイの同期だが、既に導師の地位を授かっている。
【ザイン】
エア湖の南に存在する国で別名「湖岸の王国」と呼ばれている。
二十年ほど前までは「モラーナ王国」という王国が栄えていたが、邪竜クリシュによって当時の国王を始めとする王族が全滅させられた事で滅亡。
その後、モラーナ王国の貴族の一人だったスラードが旧モラーナ王国の領土にザイン王国を建国した。
- ゼウヌス
ザイン王国の第四代国王。
異母兄である前王から王位を簒奪して即位したため民衆からの支持は低い。
反乱軍討伐の為にロマールに騎士団の派遣を要請した。
- ヴィミー伯爵
ザイン王国の元宰相で、前王派の中心人物。
王都の郊外の決戦で前王派が現王派に敗れた際に前王の遺児を連れて逃走した。
内乱後は前王の遺児こそがザインの正当な王であるとしてゼウヌスを打倒し、前王の遺児を王位に就けようと画策している。
- カッセル子爵
モラーナ王国復興派のリーダー。
モラーナ王家の血を引くメレーテの息子こそが正当な王であるとしてモラーナ王国を復興しオーファンの第二王子カシウスを王位に就けようと画策している。
- ネクタール
ザイン王国の騎士団である「雷魚騎士団」の騎士隊長。
ネクタールの家系は代々ザイン王家に仕えており、前王の時代には近衛騎士隊長に任命されていた。
しかし、ネクタールの妻がゼウヌス王と同腹の妹だった事から内乱の際に国王からゼウヌスと通じているのではと疑われ、本人の意思に反して王弟派に組み込まれてしまう。
内乱後も引き続き近衛騎士隊長に任命されていたが、ネクタールの妻が病死した事でゼウヌス王から疎まれ近衛騎士隊長を解任され、国境警備隊の隊長に左遷された。
ヴィミー伯爵とは以前から交友があった事から、左遷後にヴィミー伯爵の接触を受け前王派に与した。
- リビアス
ヴィミー伯爵の側近。
前王派と復興派を橋渡しを行い同盟を締結させた事からヴィミー伯爵から強く信頼されている。
実はロマールの密偵。ルキアルの命令でネクタールにロマールの将軍を殺害させザイン王国をロマール王国に併合しようと画策している。
- オムル
ヴィミー伯爵の側近。
三十代前半の壮年の男で身長はそれなりにあるが色白で貧相な体格をしている。
以前から商人に偽装してネクタールとの連絡係を務めていた。
ネクタールにロマールの遠征軍の将軍の暗殺を依頼するためジーニと共に国境の砦に同行した。
- ソーン
ブルム族の族長。
ブルム族は竜を信仰しており、エア湖の湖畔で昔ながらの生活を営んでいる。
- アヴィ
ブルム族の若者で竜司祭。
竜を信仰することで最強の幻獣にして魔獣たる竜の能力を体現できる竜語魔法の使い手。
【エレミア】
国全体が砂漠気候であり、北には「悪意の砂漠」とも呼ばれるカーン砂漠が広がっている事から「砂漠の王国」と呼ばれている。
カーン砂漠には多数の遊牧民が暮らしており、その中の一つであるケシュ族は精霊アトンを部族の守護神として信仰している。
また手工業が盛んで別名「職人たちの王国」とも呼ばれており、エレミアの港では南の「呪われた島」との交易も行われている。
- サニトークⅢ世
エレミア王国の第十一代国王。
老齢のため近いうちに皇太子に王位を譲る予定。
- シュメール
エレミア王国の皇太子。
幼い頃から文武両道・容姿端麗で有名。
近いうちに父王から王位を継承する予定。
リウイの仲間の女性たちを自分の後宮に入れようとスカウトするも断られた事でリウイに対抗意識を持つ。
- パメラ
酒場の踊り子。
シュメールに気に入られ側室として後宮入りする。
- シャザーラ
ランプの魔神。
ファリスとファラリスが人間の理性と欲望を試す為に作った存在で、伝説では3つの願いを叶えるとランプから解放され、世界を滅ぼすと伝えられている。
リウイが3つ目の願いを叶えたことによりランプから解放されたが、リウイの願いである「この(アイラが囚われている)指輪を嵌めろ」に叶えたために直後にアイラと入れ替わる形で指輪に再封印された。サーセン
【オラン】
アレクラスト大陸の国の中では最大の大国。
大陸を東西に貫く「自由人の街道」の出発点であり、王国と同じ名を戴く王都オランはアレクラスト大陸において最大の規模を誇る巨大都市。
王都オランには魔術師ギルドの本部がある事から別名「賢者の王国」と呼ばれている。
また王都の北にあるパダの街には"堕ちた都市"レックスという大陸最大の遺跡群がある事から冒険者が多く別名「冒険者の国」とも呼ばれている。
- カイアルタードⅦ世
オラン王国の国王。
老齢ながら長年善政を敷いてきた事から「賢人王」の異名で呼ばれている。
- ランディーヌ
オラン王国の皇太子。
武よりも文を重んじるオラン王家の伝統を受け継ぎ物静かな雰囲気の人物。
- マナ・ライ
オラン魔術師ギルドの最高導師。
魔術師ギルドの創設者であり、アレクラスト大陸最高の魔術師。
「大賢者にして至高の魔術師」という異名で呼ばれている。
大陸では名を知らぬ者はいないという程の偉人だが、若い頃の経歴が一切不明で、一説によると「落ちた都市レックス」で一人の生命なき者の王に出会い、彼に師事し魔術を学んだと噂されている。
因みにリウイはマナ・ライの孫弟子のカーウェスの弟子のため、マナ・ライから見ると曾孫弟子に当たる。
- バレン
オラン魔術師ギルドの次席導師。
魔術の研究の傍ら冒険者もしており、彼らのパーティーは大陸でも最優秀の冒険者パーティーとして「見つけるもの」と呼ばれていた。
仲間達と共に「無の砂漠」の最深部に存在するとされる古代魔法王国の王都「精霊都市フーリオン」の探索に向かうも、探索中に誤って魔精霊アトンを復活させてしまう。
復活した魔精霊アトンによってバレンの仲間達は全滅させられ、バレンのみが瞬間移動の魔法でオランへと帰還した。
- イゴール
オラン王国の近衛騎士隊長。
やや小柄ながらも鍛え上げられた筋肉の持ち主。
- シヴィルリア・サイアス
オランの聖剣探索隊の隊長。
オラン王国の女騎士でオラン王国の名家であるサイアス侯爵家の令嬢。
男の兄弟がいなかったので、サイアス侯爵家の跡取りと成るべく幼い頃から父親のサイアス侯爵から剣の手解きを受けていた。
十四歳にして正騎士に叙勲され、近衛騎士として皇太子の姫君の護衛を務める傍ら、王国主催の剣術大会に出場し上位の成績を収めてきた。
しかし、ここ数年身体の成長が止まったことで剣の腕が伸び悩んでおり、そのせいか女性であることに劣等感を持っている。
- ダニロ
オランの聖剣探索隊のメンバーの一人。
オラン王国の兵士で騎士に成る為に聖剣探索隊に参加した。
- スマック
オランの聖剣探索隊のメンバーの一人。
サイアス侯爵家に仕える執事兼密偵で、シヴィルを支える為に聖剣探索隊に参加した。
- アストラ
オランの聖剣探索隊のメンバーの一人。
バレンの直弟子で、師匠であるバレンの汚名を返上する為に聖剣探索隊に参加した。
- エメル
オランの聖剣探索隊のメンバーの一人。
暗黒神ファラリスの女神官。
【ロードス】
アレクラスト大陸の南に浮かぶ辺境の島。
神話によると神々の大戦の際に大地母神マーファと破壊の女神カーディスの戦いによって大陸から切り離され生まれたとされている。
人の侵入を許さぬ魔の領域が島の各地に存在し、島全体を震撼させる激しい戦が何年も続いている事から、大陸の人々はロードス島のことを、呪われた島と呼んでいる。
- パーン
作者の前作『ロードス島戦記』の主人公。
その生涯をロードス全体の自由と平和のために生き、後に“ロードスの騎士”と詠われる大英雄となる男。
リウイと会ったのはカノン自由軍の幹部としてレオナー王子と共にカノン解放の為に戦っている時期で、形式的にではあるがカノン王国の騎士団長を務めている。
カラル村の村人からの依頼で、火竜山の異変を調査すべくフレイム王国にやって来ていた。
- ディードリット
『ロードス島戦記』のヒロイン。
パーンの恋人でハイエルフの女精霊使い。
リウイから「この世で最も美しい女性」と評された。
- カシュー・アルナーグ1世
ロードスの国々の中でも最大の大国であるフレイム王国の国王。
元はアレクラスト大陸から渡ってきた傭兵であった事から「傭兵王」の二つ名で呼ばれている。
その正体はかつてロマール王国の闘技場で最強の剣闘士と謳われた“剣匠”ルーファス。
- シャダム
カシュー王の右腕で、フレイム王国のNo.2。
フレイム王国の母体である風の部族の族長で、傭兵隊長としてフレイム王国の傭兵隊を指揮している。
- スレイン・スターシーカー
パーンの元冒険者仲間で、フレイム王国の宮廷魔術師を務めている。
【ミラルゴ】
国土の八割以上が草原である事から「草原の国」の異名で呼ばれている。
国内には人間種族以外にも、ケンタウロスやグラスランナーの集落が存在しており、ミラルゴでは彼らにも市民権が認められている。
数十あるという遊牧民の集合体であり、各部族を束ねる族長達が部族会議を開き、国政の重要決定を定める。
国王の地位も世襲ではなく、各部族を束ねる族長達の中から部族会議で選ばれる。
各部族の独立意識は強く、国王の仕事はほぼ対外政策に限られており、内政は各部族の自治に委ねられている。
- クーナ
ミラルゴ王国の国王で、草原の部族の一つ、ジャーバ族の族長。
病弱ではあるが智謀に優れた王で、長年善政を敷いてきた事からミラルゴの住人からは名君と評価されている。
彼が王位に就いたのはある意味偶然で、約十年前に先代の国王が崩御した際、ミラルゴでは3つの有力部族の長達が互いに次期国王の座を巡って内戦にまでなりかけたが、老齢であったジャーバ族の先代の族長でクーナの父親であるニモアが王位に就くことで内乱が回避された。
しかし、新王に即位するはずだったニモアが、即位式の当日に急死してしまう。
もう一度族長会議を開いて改めて新王を選ぼうとすれば内乱が勃発するのは確実。
また、他国の賓客達も来ていたので即位式を止めるわけにもいかず、急遽ニモアの息子であったクーナを王位に就いた。
子供の頃から病弱であった事から、当初は父親と同様に直ぐに死ぬだろうと考えられており、それも国王に選ばれた理由の一つだったが、予想に反してクーナは長生きし、その間善政を敷いてきた事から、現在では概ね国民の支持を得ている。
- マウラ
アノスとミラルゴの西のグロザルム山脈に住むグリフ族の神子。
グリフ族は巨人像を守護神として崇めており、「魔法王の剣求めし者ふたたび現われしとき、いにしえの守護者を目覚めさせよ」との伝承を伝えていた。
リウイ達が来たことでその時が来たことを悟り、巨人像を目覚めさせた。
- ディーノ
草原の部族の中でも有力部族の一つであるアッジ族の族長。
ミラルゴでも有数の戦士であり、ミラルゴ王国の次期国王の座を狙う野心家。
"双角"という異名を持ち、その二つ名の通りに黒野牛の角を飾った兜を被り、漆黒の鎧を身に纏っている。
グリフ族の守護神である巨人像を手に入れようと画策している。
- ドート
グリフ族の長老。
族長であったマウラの父親がリザードマンの襲撃によって死亡した事から族長代理を務めている。
- シウバ
グリフ族の若者。
グリフ族の若者の中ではリーダー格で、元はマウラと同じ神子だったが、苦しい修行に嫌気がさし修行から逃げ出した。
ディーノに心酔しており、集落を出た後はアッジ族に身を寄せ、ディーノの側近として仕えている。
【ロドーリル】
かつてはアレクラスト大陸北方の小国の一つに過ぎなかったが、現王であるジューネ4世が即位してからは、周囲の国々を次々と征服し、現在のような大国へと成長した。
ロドーリル王国は大国へと成長した現在でもなお北のバイカルと西のプリシスに対する征服戦争を継続しており、ジューネ女王の最終目標はアレクラスト大陸全土の征服であると噂されている。
- ジューネ
ロドーリル王国の女王。
既に50歳を越えてるが見た目は20代の美貌を留めている。
元々はロドーリル王国の地方領主の娘だったが、父親の命令でロドーリルの前王に嫁いだ。
娘を王に嫁がせ、王位継承権を得るや、ジューネの父親は、国王を暗殺しロドーリルの王族を皆殺しにして政権を掌握。
ジューネを女王に即位させると農民達を徴兵して強大な軍事国家を築き上げ、近隣の小国を次々に併合し、ロドーリルを現在のような大国へと成長させた。
父親の死後もジューネは征服戦争を継続しており、ジューネ女王の最終目標はアレクラスト大陸全土の征服であると噂されている。
- ヒュード
ロドーリル王国の近衛騎士隊長。
以前ファノンという小国を征服した際に王都であるセランの住民の三分の一を惨殺している事から"鮮血の将軍"という異名で呼ばれている。
ジューネ女王とは同郷の幼馴染であり、ジューネが女王に即位する以前から騎士として仕えている事から女王に強く信頼されている。
- ミクー
ロドーリル王国の宰相。
家臣団の中では穏健派であり、強硬派のヒュードとは政治的に対立関係にある。
【イーストエンド】
アレクラスト大陸の東に浮かぶ辺境の島。
大陸の人々からは「東の果ての島」と呼ばれており、土着の太陽神が奉られ、神宮による神権政治が行われている。
- ヤヅチ
八つの首を持つ人頭の大蛇。
精霊魔法に優れ、様々な精霊力を源とする秘術を操り、男性を魅了する魔力を持っている。
暗黒時代にイーストエンドを支配していたが、天照神シャナに封印された。
【バイカル】
アレクラスト大陸最北の国。
平原の民と海の民から成る幾つもの部族の連合体であり、国王は象徴的な存在にすぎず、実権は海の民の中でも最大の部族の族長である“海賊王”ギアースが握っている。
最も、ギアースも国政における全権を握っている訳ではなく、内政は各部族の自治に委ねられている。
平原の民はサドリル河流域の平原で農耕を営み、海の民は北のアスール湾沿岸を拠点に漁や交易、時に海賊等を行い暮らしている。
- ギアーズ
バイカルの大貴族で、海の民の中でも最大の部族の族長。
“海賊王”の異名を持つ豪傑で、若い頃は船に乗って大陸中を旅していた。
バイカルの実質的な国王であり、バイカル最大の港湾都市であるアルマを領地としている。
かつてロドーリル軍によって首都ボリスが包囲された時も、ギアースは海の民の軍勢を率いてロドーリル軍を打ち破った。
終戦後はロドーリルとの戦争で疲弊したバイカルを復興するため、古の大海賊バラックの財宝を手に入れようとしている。
- リッケ
ギアースの孫にして唯一の跡取り。
まだ十歳くらいの少年で、泳ぎや剣の扱いも未熟だが、周囲からは愛されている。
『嵐の海の魔法戦士』では祖父のギアーズから昔の大海賊バラックの財宝を手に入れることを命じられ、探索隊を率いる事となる。
- ルーシア
リッケの婚約者で、バイカルの国王であるスノーリクⅡ世の第三王女。
ソード・ワールド短編集の『虹の舞う海に』に登場したセリアス王女の妹。
ちなみに『虹の舞う海に』ではギアーズの孫の婚約者は姉のセリアスだったが、代わった理由は不明。
恐らくは年齢と相性の問題から姉と交代したと思われる。
- ラムス
海の民の中でも有力な氏族の族長家の跡取り。
船乗りであると同時に吟遊詩人でもあり、“魂の奏者”の異名で呼ばれている。
- グーセン
海の民の船乗りで“嵐を駆る者”の異名で呼ばれている。
もう老人と言っていい年だが、若い頃からギアーズと共に船に乗って大陸中を旅していた事から、ギアーズからの信頼も厚い。
探索隊を率いるリッケがまだ年少であることから、実質的に彼が探索隊を率いている。
- バラック
ギアーズやリッケの先祖で古代魔法王国時代末期から新王国時代初期にかけて海の民を率いた偉大な族長。
世界中の海を股にかけ、交易と略奪によって巨万の富を集め“海賊王”と恐れられた。
しかし、ある時、海の王者の座を賭けて白鯨に戦いを挑まんと、その財宝と共に嵐の海へと向かい、白鯨に船ごと飲み込まれてしまった。
【マウナス】
アレクラスト大陸の北西に浮かぶ辺境の島。
大陸の人々からは「神の心臓」と呼ばれている。
島の北部は巨大な氷河によって閉ざされており、島の中央には異名の由来である活火山「ラーヒ」が聳え立っている。
【ラムリアース】
アレクラスト大陸に現存する国の中では最古の王国。
古くから魔法の研究が盛んで、別名「魔法の王国」と呼ばれている。
伝説によると古代魔法王国最後の王ファーラムの異母兄であるアレスタスによって建国されたとされている。
- フレアホーン
ラムリアース王国の国王。
ラムリアース王国では健国王アレスタスが国王に即位する条件に子孫に古代語魔法の使い手である事を求めた事から歴代の国王は全員が古代語魔法の使い手。
だが、魔術の素養が無かったことからフレアホーン王のみは例外的に魔術が使えない。
そのせいで先王が崩御した際は、従兄のアルモザーンを国王に推す貴族との間で内乱に発展した。
魔精霊アトンを滅ぼす魔力を持つ「ファーラムの剣」を使用するには魔術師としての能力が必要なため、万が一アトンが復活した場合を考え子孫にも魔術師であることを求めた。最も長い月日の間に本来の目的が忘れ去られ、おまけにアトンが復活した際の国王がよりにもよって魔術の素養が無いフレアホーン王だったため、「ファーラムの剣」はリウイに託される事となった。
- コンラッド
ラムリアース王国の騎士。
ラムリアース王国の宰相の息子でメリッサの元婚約者。
魔法戦士でもあり、魔術師としては導師級の腕前だが、剣の腕はからきしで、それを誤魔化す為に「踊る剣」を使用している。
メリッサを連れ戻すべくファンの街にやって来た。
- ウィズレイ
ラムリアースの魔術師が創造した人造人間。
亡くなった息子の姿を模して創られ、創造主である魔術師を自分の父親と思い込むように育てられた。
しかし、ウィズレイが生きる為には人間の生き血が必要なため、次第にウィズレイの存在を疎むようになり、処分されそうになった為、ファンの街へと逃げてきた。
- エリスティア・ラドクリフ
ラムリアースから来た留学生で、メリッサとは幼馴染。
3年前のラムリアースの内乱で当時皇太子だったフレアホーン王と皇位の継承を争ったアルモザーン子爵の妹。
ラドクリフ家は前王の弟が興した家で、フレアホーン王に子供がいない現在は皇位継承権第一位の女性。
内乱時は「賢者の学院」で魔術師としての修行中だったため、内乱には無関係だったことから、兄が反逆者として処刑された後も引き続きラムリアース王国の貴族としての地位を保つ。
導師であるレクリオ最高導師の命令でウィズレイを処分するため、ウィズレイを追ってファンの街へとやって来た。
- レクリオ
ラムリアースの「賢者の学院」の最高導師。
エリスティアの直属の導師で、「偏屈」と綽名されている。
- ディブロー伯爵
ラムリアースの名門貴族の当主でメリッサの父親。
3年前のラムリアースの内乱ではどちらにも与せず中立を保った。
中立派の貴族の中では最大勢力で、内乱の後は国王に即位したフレアホーン王に近衛騎士隊長に抜擢された。
【プリシス】
- ルキアル
"指し手”の異名を持つ凄腕の軍師。まるでボードゲームで駒を動かすように策を打ち相手を翻弄することからこの称号で呼ばれている。
第2部開始時は故郷を離れロマール王国の食客となっていたが、策士としての陰謀を冒険者であるリウイ(及びリプレイのバブリーズ)に潰され、ロドーリル編後自分の消えた後同国に支配されリウイのお陰で解放されたプリシスの統治者として呼び戻されるも、
最終章にてそれらの鬱屈とある「理想」から、世界の終末が迫る状況でそれを知りながらあえて無視し、人同士の大乱を引き起こす種をばら撒くことに…。
【カストゥール】
本編から約五百年ほど前に栄えていた王国。
魔法文明が発達していたことから別名「古代魔法王国」と呼ばれている。
- メルディナ
古代魔法王国の女魔術師。
専門は召喚魔術で、古代魔法王国時代は恋人のサイファリドと親友のエスカトリアと共に三人で統合魔術の共同研究を行っていた。
長年呪いの指輪に囚われていたが、リウイが彼女が囚われていた呪いの指輪を婚約指輪としてアイラに渡したことで指輪から解放された。
- サイファリド
古代魔法王国の魔術師。
メルディナの恋人で、生前はメルディナとエスカトリアの三人で統合魔術の共同研究を行っていた。
- エスカトリア
古代魔法王国の女魔術師。
付与魔術師でメルディナとは親友。
生前はメルディナとサイファリドの三人で統合魔術の共同研究を行っていた。
【TVアニメ】
2001年4月から9月にかけてWOWOWのノンスクランブル枠にて放送された。
主題歌
オープニングテーマ
- 「Twinkle Trick」
作詞・作曲 - jiro miyanaga / 編曲 - TRAWO & jiro / 歌 - 奥田綾乃
エンディングテーマ
- 「Love&Pain」
作詞・作曲 - SIN / 編曲 - MASAO AKASHI / 歌 - ハッポンアシ
【余談】
世界観を共有するソード・ワールドリプレイの1つ『へっぽこーず』は舞台が第一部~第二部のオーファンにあたり、
名前こそ伏せられているもののリウイたちと幾度かニアミスしている(アイラやミレル、リジャール王とは実際に顔を合わせている)という設定になっている。
このため、『剣の国の魔法戦士』の事件への参戦を連載中は期待されていたが、ちょうどその時期にオーファンを離れていたという事になってしまった。
また、そのせいで『湖岸の国の魔法戦士』の時期にオーファンで大事件が起こり、しかもPCが途中で死ぬという大事故によりあわやリウイの留守に国が無くなりそうになって関係者一同が焦ったとか。何とか事なきを得たが。
あとバブリーズがバブリーになったきっかけは『剣の国の魔法戦士』の旧版である。*7
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▷ コメント欄
- ラストのアトンとの対決のくだりは作者面倒だったのかな…?と思った -- 名無しさん (2019-10-10 10:30:57)
- 正直ミレルの貧乳設定は納得いかない -- 名無しさん (2019-10-10 10:31:46)
- ぶっちゃけリウイのヒロインの中から一人選ぶならミレルじゃなくてアイラだろ -- 名無しさん (2019-10-10 11:25:18)
- ↑3 SW関連は概ね最後が…とは言え魔剣探しはどれもハズレ枠の処理が雑いとは思う -- 名無しさん (2019-10-10 14:06:56)
- ゲームでやろうとするとリウイだけ大量のボーナス経験点でももらわない限り成長に取り残されるの請け合い -- 名無しさん (2019-10-10 14:40:41)
- リジャール達の若い頃の話とか読んでみたい -- 名無しさん (2019-10-11 10:46:22)
- ↑ロードス島戦記も続編が出たし、そっちが終わったら書いてくれるかもね。 -- 名無しさん (2019-10-11 19:00:06)
- 1巻を昔読んだけど、なんだかギスギスしてた印象があったな -- 名無しさん (2019-10-11 19:18:54)
- そりゃ第一部って大雑把に言えばリウイが勇者認定されたせいでパーティーに入れる羽目になってギスギスしているのが解消されるまでの話だし。 -- 名無しさん (2019-10-11 19:35:18)
- 確か、リウイの母親はハーフエルフ疑惑があるんだっけか…。クォーターエルフは存在しないから人間だけど…。 -- 名無しさん (2019-10-11 21:44:57)
- ↑8、9水野先生は貧乳好きだからなぁ -- 名無しさん (2019-10-11 22:57:15)
- ↑3個人的には第一部が一番好きだな。冒険者としては素人なのに持ち前の機転と破天荒さで事件を解決していくところとか。第一部と第二部を比べると自分が王子様と分かってからはやっぱりリウイも色々無理しているのが分かる -- 名無しさん (2019-10-12 01:40:32)
- ↑2 だからってあんなガッツリ胸あるミレルが貧乳ってのはねーわと思う。まあロードスでもディードとか胸あんまないもんな。 -- 名無しさん (2019-10-12 11:11:24)
- ↑富士見ファンタジアではあれが貧乳として扱われる大平原の小さな胸も言っている。 -- 名無しさん (2019-10-12 11:25:52)
- そも挿絵担当が横田守の時点でムチムチにならないはずがない・・・挿絵が士貴智志の頃はどうだっただろうか -- 名無しさん (2019-10-12 12:40:22)
- 最終巻の描写見る限り、単に成長が遅れてるだけって気もするけどね>ミレル -- 名無しさん (2019-10-12 21:36:08)
- 胸の話ばっかだなw -- 名無しさん (2019-10-17 19:22:39)
- アイラとリウイがホーンサーヴァント使えたのはへっぽーこずが魔導書見つけて持ち帰ったからかな。タイミング的にラヴェルナが教えたとも思えないし…。 -- 名無しさん (2019-10-26 06:15:44)
- ↑13外伝でロマールが舞台の「剣闘士の国の魔法戦士」とかアノスが舞台の「聖なる国の魔法戦士」とかも書いて欲しいな -- 名無しさん (2019-11-02 04:16:28)
- アトンって倒すことできたのか。世界の理みたいなものだから、仮に倒すことはできても、消滅させることはできないと思っていたが。 -- 名無しさん (2019-11-05 09:29:20)
- 横田守のイラストおよび漫画版の細雪淳先生のおかげでミレル=貧乳に違和感が…かといって長谷川光司の新漫画版はちんちくりんすぎるし…ううむ -- 名無しさん (2019-11-05 16:08:26)
- ↑2 倒しても復活するというよりは、第二第三のアトンが現れる的なもんじゃね?…アトン自体二番手以降の存在だし -- 名無しさん (2020-02-28 00:01:19)
- リウイやベルドが神々に選ばれた言わば先天的な勇者なのに対してリジャールやパーンは後天的な勇者と言える。で、リウイとベルドの共通点は魔精霊や魔神と言った人類という種族の危機だった点。恐らく神々にしてみれば国と国との領土争いなんかコップの中の争いに過ぎないんだろうな -- 名無しさん (2020-11-28 07:24:42)
- いや、ソードワールドの神はそこまでやる気がない…<コップの中の争い カーディスの信徒たちが異様にやる気あるだけであとはなあ… -- 名無しさん (2020-11-28 08:26:48)
- アニメ化された奴より剣の国時代のが基本リウイも読者好感度高くて完成度が高いのはもはや定説やな。 -- 名無しさん (2020-12-04 20:10:50)
- ヒーローズファンタジアにも出てる。クロスオーバーとしてリウイ達もいい役どころもらってたり。 -- 名無しさん (2021-06-09 11:27:49)
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*2 最終巻発売から16年前の1996年発売『ソード・ワールド Q&Aブック』ではSWのシステム担当清松みゆきと水野による「迂闊に時間を進めるとそのラスボスが襲来しかねないから年号を動かしづらくサザエ時空化してる」・「ラスボスと決着をつけたら年表を公開出来る」との回答が掲載されていた。
*3 最終巻『魔法の国の魔法戦士』(2012年に文庫化)の連載が開始した2008年には世界とルールを一新した『ソード・ワールド2.0』が発売されている。
*4 但しTRPGリプレイ『賽子の国の魔法使い』によると本来リウイを5レベルソーサラーにする気は無かったらしく(うっかり飛行魔法を使用させてしまった)、これ以上魔術師として熟練することはないそうな。
*5 この時点でリウイはミレルとアイラの双方から告白を受けており、極力周囲との関係が変化しないようにと気を遣った上での婚約でアイラ自身もそれは察した上で受け入れている。
*6 先に鑑定して呪われている事が分かれば避けられた事で、リウイもまさかコレクターのアイラが鑑定もせずに指輪を付けないだろうと思っていたが、婚約指輪として渡したためにアイラは悩みつつも鑑定せずに指に嵌める事を選択してしまった。
*7 GMがスケープ・ドールの値段を確認するのに使ったのがリウイがスケープドールを使ったのでデータが載せられていた『剣の国の魔法戦士』の旧版。
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