登録日:2019/3/31 (日曜日) 9:25:00
更新日:2024/04/04 Thu 11:36:50NEW!
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特撮 イギリス サンダーバード 旅客機 原子力 英国面 テロ sf 本編より先に立った項目 音速 準レギュラー ファイヤーフラッシュ号
ファイヤーフラッシュ号とは、イギリスの特撮TVドラマ『サンダーバード』に登場する架空の超音速旅客機。
【概要】
「テラニアン航空」により運航されており、正式名称は「ファイヤーフラッシュ・アトミックエアライナー・Mk.5」という。
なお媒体によって「ファイアーフラッシュ」「ファイアフラッシュ」とも表記されるが、訳の問題なので基本どれでもよい。
名前にある「アトミックエアライナー」の通り、6週間の連続運転が可能な原子力ターボジェットを搭載した超音速旅客機で、その飛行速度は驚異のマッハ6を誇る。
比較として、現実世界の有名な超音速旅客機コンコルドがマッハ2.2なので、その圧倒的な速さがわかるだろう。
これはロンドン~東京間を2時間半で飛行できるほどで、もし実現したら日帰りでヨーロッパ旅行ができるレベルだ。
ただし、サンダーバード1号の飛行速度はさらにこれをも超えるマッハ20。上には上がある。
外見は、秋刀魚のようなすらりとした胴体に、小さな前翼と巨大な後翼がバランスよく並び、機体後部から巨大なY字型の垂直尾翼が立ち上がっている。
またエンジンはこの垂直尾翼の先端に二基装備されており、この機体の最大の特色となっている。
ほかにもユニークな特徴が多く、チタン合金製の機体そのものが並外れた巨体(全長115メートル)で、胴体は総二階建て構造となっている他、主翼にまで展望席が設けられ、おまけに機体下部に乗用車10台を収納できるというキャパシティとスケールを誇る。
さらに着陸脚は主翼の先端にあり、機首部分のものと合わせて三点着陸するようになっている。
コクピットは垂直尾翼の根元にあり、機体が海没しても浸水しないほど気密性も万全。
接客サービスに関しては細かいところは不明。ただ作法に厳しいパーカーは不快感を示していたが……。
まさに夢の超音速旅客機と言える……が、原子力エンジンのフィルターを2時間ごとに交換しないと、乗客乗員全員が被曝するというとんでもない欠陥も抱えている。じゃあロンドン~東京間に2時間半もかけてちゃダメでしょう。
作中ではその世界的な存在感を狙われて二度テロの標的にされており、国際救助隊の救助対象にも二回なった。
その後も、登場人物の移動シーンでは離陸の様子がちらっと登場することもあり、無事に交通手段として定着できたようである。
作品のEDにもサンダーバードのメカ以外でペネロープ号と並んで登場しており、準レギュラーといった扱いになる。
現在でも、その未来的なデザインで人気が高く、根強いファンを持つメカである。
【活躍】
記念すべき第1話『SOS原子旅客機』*1で登場。
劇中で処女飛行を迎えており、国際救助隊司令であるジェフ・トレーシーも「すばらしい飛行機」と絶賛していた。
しかし、国際救助隊の秘密を狙う悪人フッドによって着陸装置に爆弾を仕掛けられ、国際救助隊をおびきよせる囮にされてしまう。
爆弾を仕掛けられたことを知った空港側では、ファイヤーフラッシュをロンドンに引き返させ、標的機を使っての乗り移りなどでなんとか爆弾を解除しようとするも失敗。
エンジンの放射線フィルターのリミットが迫る中で、やむをえずイチかバチかの胴体着陸を試みようとするが、ここで事態を察知した国際救助隊が到着。
着陸脚を出せない状態でファイヤーフラッシュ号を着陸させるために、2号のコンテナから「高速エレベーターカー」が出動する。
しかし一度目は無線操縦の3号車が故障して失敗。予備の4号車で再度着陸を試みる。
バージルの指示でファイヤーフラッシュの機体を受け止めることに成功。そのまま全力制動にかかる。
だがファイヤーフラッシュの機体はあまりにも重く、高速エレベーターカーのブレーキでも止めきれず、タイヤは次々と煙を吹いてパンク。
ついには1号車が脱落して、機首が滑走路と接触して火を噴き出す。
「もうだめだ!滑走路から飛び出してしまう」
しかし、ギリギリのところで機体は停止に成功。爆弾もすんでのところで起爆を免れた。
こうして、国際救助隊の名は世界中に知れ渡り、彼らの活躍が始まっていくのだった。
続いての登場は第7話*2『原子旅客機ファイヤーフラッシュ号の危機』*3。
この時点で商業路線に乗っているらしく、複数機が飛行していると語られている。
しかしコースを外れて墜落する事故が発生し、原因解明のために機長と副機長だけを乗せてのテスト飛行が実施される。
そのテストでも同様の機体異常が発生し、機体は墜落。さらに脱出ドアも開かなかったため、二人を乗せたまま機体は海没してしまう。
ここで国際救助隊はサンダーバード4号を使っての救助作戦を実行。
機体を沈めている重しであるエンジンを4号のカッターで切断し、機体を浮き上がらせることに成功する。
水没した機体が火を噴き始める非常事態に陥るが、なんとか二人の救助は間に合った。
が、同じ内容の事故が連続し、しかも原因がわからないことから今度は国際救助隊立ち合いの元でのテストが実施される。
案の定今度も同じ故障が発生し、原因究明のためにゴードンが故障個所に乗り込んだ。
そこでゴードンは何者かによって切断された配線を発見し、突然謎の男に襲撃される。
なんとか男は撃退するものの、機体は墜落寸前。修理している時間はない。
海面まで、あわや! と思われたが、ゴードンが切断された配線を手でつなぎ合わせるという荒業でなんとか機体はコントロールを取り戻すことに成功する。
その後の調査により、事故は犯罪組織「国際スパイ団」の仕業だったことが判明し、彼らは当局によって全員逮捕されたというニュースが流された。
これによって、ようやく狙われることもなくなったらしく、作中で平和に旅客飛行をおこなっている様子がたびたび見られる。めでたしめでたし。
追記・修正は、ファイヤーフラッシュ号を思い浮かべてお願いします。
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▷ コメント欄
- 2時間でフィルターを交換しなきゃいけないなら、2時間半かかるロンドン~東京間の飛行なんて無理だよね? -- 名無しさん (2019-03-31 12:17:21)
- Are Goでも事故ってて、「またか」と。もう慣れました。 -- 名無しさん (2019-03-31 16:28:16)
- ↑これね…不時着させられるのがゴビ砂漠かどこかの飛行場なのでまず「周辺の民家や市街地が巻き込まれるかも」というスリルが消失しているし、最後の決め手が2号のアーム(?)か何かって…ふざけてるよな…リメイクするならもっと危機を煽る作りにしてくれなくちゃね… -- 昼太郎 (2019-03-31 23:42:22)
- 墜落地点の環境が絶対ヤバイことになってない?複数機落ちてるんでしょ?一機落ちたら廃止まっしぐらでしょうに -- 名無しさん (2019-04-01 00:34:38)
- ↑制作当時は原子力万能時代で、作中でもあらゆるところに原子力が使われてるからな。「ガソリン車はこけたら油が漏れて危険」程度の感覚だよ -- 名無しさん (2019-04-04 08:13:48)
- ゲストメカで玩具化されたのはこれの他にまだ何かあったかな? -- 名無しさん (2020-09-03 22:59:38)
- 劇場版やキャプテンスカーレットにでたZERO-Xもじゃない? -- 名無しさん (2020-09-04 10:11:48)
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*2 NHK放送順。制作順では第8話、イギリス放送順では第12話、TBS放送順では第14話。
*3 TBS版では『SOS原子旅客機』、つまりNHK版の第1話と同じ。
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