レベル100以上のユニークモンスター(ゼノブレイド)

ページ名:レベル100以上のユニークモンスター_ゼノブレイド_

登録日:2019/03/01 Fri 21:21:07
更新日:2024/04/04 Thu 11:04:12NEW!
所要時間:約 19 分で読めます



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ゼノブレイド ユニークモンスター ネームド 名を冠する者たち 強敵 裏ボス エンドコンテンツ 終世のマークス 太古のデイダラ 暴帝のアルセーヌ 豪雪のベルガザス 雪檻のアバーシ ベリタス・グリフ





当項目では、ゲーム『ゼノブレイド』における「ユニークモンスター」の内、レベル100以上のものについて記述する。
ゼノブレイド2』における同ポジションのエネミーはこちらを参照。
ネタバレ要素も多少含むため未プレイの方は閲覧に注意。




目次




はじめに:ユニークモンスターとレベル差補正について


ゼノブレイドにおける「ユニークモンスター」とは作中で合計157体登場する特殊なエネミーたちの総称であり、(一部例外はあるが)以下のような特徴を持つ。

  • "○○の△△"というネーミング(例:不動のゴンザレス、穴蔵のバグワム)
  • 戦闘時のBGMが「名を冠する者たち」
  • 必ず金宝箱を落とし、その中身も豪華
  • アイテムのドロップテーブルの中に、レベル帯に応じた「○○・グリフ」というお宝が含まれている
  • 一度倒さない限り確実に出現し、初回撃破時のみキズナコインを入手できる*1
  • その後はマップデータを読み込むタイミング毎(セーブデータのロードやスキップトラベル時)に出現判定が行われ、30%の確率でリポップする*2
  • 同レベル帯の他のエネミー(シナリオボス含む●●)よりも圧倒的に強い

特に最後の要素が曲者で、ゲームシステムをしっかり理解し適切な立ち回りが出来ないと苦戦すること確実の強敵たちである。伊達に固有の名を与えられてはいないのである。
加えてどいつもこいつも「目立つ場所に陣取っている」「インパクトのある登場パターンを持つ*3」といった理由でプレイヤーに強烈な印象を残しやすく、本作におけるトラウマ要因として名高い。


またこのゲームのレベル差補正はかなり強力で、エネミーのレベルがこちらより6以上高い(アイコンが赤色になる)場合、ユニークモンスターはおろか通常の雑魚を相手にしても、適当なパーティー構成だと為す術なく蹴散らされる可能性が高い。
というのもレベル差が6になるとこちらの素早さに対して-120*4、最大だとレベル差10以上で-200という莫大な下降補正がかかる。
そしてゼノブレイドにおける物理攻撃の大まかな仕様は「「攻撃する側の素早さ<攻撃を受ける側の素早さ」ならその差分だけ命中率が下がる=相手の素早さが100以上高いとまず当たらなくなる*5」という物。そのためここまで素早さを削がれた状態で攻撃を当てようとすると、あらかじめ限界まで素早さを強化しておく必要があるのだ。
さらにステータスの一つテンションは攻撃を外すと下がる上にそれ自体が命中率に関わるため、攻撃を外す→テンション低下→さらに攻撃が当たらなくなる…という悪循環に陥りやすい。


他方エーテル攻撃の命中は素早さこそ影響しないものの、レベル差6以上でアーツレベルに応じて66~110%の下降補正がかかる為やはり対策が必要。
この補正はメリアのスキル「無心の悟り」によって半減する事が出来、その上でアーツレベルを10まで上げれば一部を除いて命中率95~100%まで上げられる。
こっちはこっちで大分きついが、ジェムや装備に頼ることなく命中率を底上げできるのもあって物理よりは対策しやすい。


命中率だけに目がいきがちだが、ダメージ量そのものにかかる補正もバカにならない。
大雑把にいうとレベル差6以上で与ダメージが半分、被ダメージが1.5倍(最大はレベル差10以上の2倍)になる。
これに前述の命中率が合わさる事で、基本的に格上には碌にダメージが通らないようなゲームバランスになっている。
但しこれらのレベル差補正は味方サイドにも作用する為、こちらよりはるかに低レベルなエネミーはユニークだろうと瞬殺できるという事でもあるのだが。



このような具合なので、ユニークモンスター、ひいては格上のエネミーというのは概して生半可な強さではないという事は理解していただけると思う。
……そしてこの項目で取り上げるのは、そんな連中の中でもこちらの最大レベルが99なのを尻目に、平然とその壁を突破した文字通り桁違いの化け物達である。
前置きが長くなったが以下本題。



【概要】


"終世のマークス"、"太古のデイダラ"、"暴帝のアルセーヌ"、"豪雪のベルガザス"、"雪檻のアバーシ"の5体が該当する。終世のマークス以外の4体は機神界中枢をクリアするまで出現せず、またプレイヤーから「四天王」の通称で呼ばれる事も*6


只でさえ強いユニークモンスター達の中でもその実力は頭一つどころか10個分くらい抜きん出ていると言っても過言ではなく、レベル差補正の存在もあって単純にこちらのレベルを99にしただけではまず勝てない。というかレベル99まで鍛えてようやくスタートラインに立てるとすら言える節がある。
一応マークスはレベル100なのでなんとかなるが、少なくともラスボスに辛勝できる程度のパーティでは厳しい。


レベルだけでなく数値上のステータスも総じて高く、これに高性能なアーツや耐性を上乗せしたパワープレイを敢行してくる。
ただし前述のレベル差補正が存在する前提でバランス調整されている為、素の素早さだけは低め(それでも無対策では話にならない程度には高いが)。
そのため、低レベル進行をするやりこみ勢にとってはシナリオボスや他のユニークより命中率確保に関してはラクらしい。


強敵なだけに見返りも相応に大きく、最高位のユニーク中装備であるグローリーシリーズを高確率でドロップする他、こいつらからしか手に入らない貴重なエーテル結晶も存在する。グローリーシリーズが欲しけりゃグローリー・ソロボスかグローリア・ソロボスを狩るって?ご尤もです
更にコレクションアイテム「ホレルゲン」はこいつらしかドロップしないお宝「ベリタス・グリフ」との交換以外に入手方法が無い*7ため、コレペディアコンプリートのためには避けては通れない障害でもある。


レベルのみならず、各キャラの隠しスキルをしっかり習得してアーツを最大限強化し、更にジェムや装備も最高位の物を取り揃え、その上で専用の戦術を構築する必要がある彼らは、正にゼノブレイドにおけるエンドコンテンツと呼ぶに相応しい相手だと言えるだろう。



【対策】


共通する前準備として、最低限でもキャラクターの性能を最大限まで強化しよう。
レベル99まで上げるのは大前提として、各アーツのレベル10までの強化、隠し性格のものを含めたスキル全習得はしておきたい。ユニークも極力狩ってキズナコインを回収しておきたいところ。
ジェムもランク6のメガヒート品推奨。というかこれ無しで挑むと難易度が更に跳ね上がる。
全デバフ抵抗、素早さアップ、夜間命中アップのランク6メガヒートジェムに至ってはほぼ必須。相手によっては転倒抵抗やHPアップも欲しい。
防具はランスロットシリーズやロンディネシリーズ等の高数値且つスロ穴の開いている物、武器もアトミックバンカ―(ライン)や雲竜風虎刀(ダンバン)といったスロ穴が3つ付いている中でも最も高性能な物を揃えるのがベストだが、それよりもジェムやアーツの性能、何よりも戦闘中の立ち回りの方が重要な為相対的に優先順位は低い。勿論持っているならば使わない理由は無い。


先述した素早さの仕様上基本的に素早さゲーであるゼノブレイドだが、それはこいつらを相手にする場合でも変わらない。
レベル99で素早さアップのジェム効果を最大まで適応させ、カルナとメリアからそれぞれスキル「救援の準備」と「ハイスピード」をリンクし、更に(あるのならば)素早さの上昇するスキルラインを選択すれば、概ね190前後の素早さを確保できる*8
これに更に夜間命中アップジェムの効果を最大限に適用させれば、オートアタックも高確率で命中、アーツもランク10なら確実にヒットするようになる。
基本的に攻撃を当てる事が出来なければ始まらない為、まずはそこに向けてキャラクターを調整しよう。


パーティーメンバーは慣れてないうちはシュルク(操作キャラ)、ダンバン、リキの三人が鉄板。
明鏡止水ダンバンで攻撃を捌き、リキが各種デバフによる攻撃と「ガンバルも」による回復、シュルクで未来視に対応と、基本となる戦型はこいつらにも通じる。
但し素早さの仕様もあってダンバンだと安定しないケースも往々にしてある。中装備、あるいは重装備でガチガチに固めたラインの方が適性は高いか。


馬鹿げたレベルと強さに圧倒されそうになるかもしれないが、その討伐難易度は決して理不尽なレベルではない。何度も戦って感覚を掴み問題点を洗い出し、諦めずに挑戦し続ければ必ず倒せるはずだ。どうしても無理だって?なら転倒ハメだ。



【一覧】

レベル昇順に記載。
素早さの数値はこちらがレベル99かつ補正分を加味した物。



◆終世のマークス(Lv.100)


ヴァラク雪山の三大賢者の頂に生息。
夜間かつ晴れ時限定で出現する亜人ソロボス種。


レンジスパイク(640ダメージ)が痛いが行動パターンや耐性は下位種の通常ソロボス達と大差ない。周囲に出現するグローリア・ソロボス(レベル99)を安定して狩れるようならこいつも問題なく倒せるだろう。
流石に素早さ増強とスパイク対策はしておかないと厳しいし、そもそもそこまでパーティーを強化する事自体が既にやり込みの領域なのだが。
慣れたプレイヤーにはグローリー/グローリア・ソロボス共々経験値、アーツポイント、スキルポイントの為に狩られる不憫な子。
しかし雪檻のアバーシと生息域がダダ被りなため、もたもたしていると戦闘中に吹雪が吹いてアバーシに乱入される事がある(逆も然り)。乱入されると勝利は困難になるので出来る限り短期決戦を心掛けたい。


100以上のユニークの中では唯一特殊な戦術を用いなくとも倒せるため、グローリーシリーズは兎も角ベリタス・グリフ入手を狙うならこいつを狩るのが一番手っ取り早い。
一方でドロップするエーテル結晶はいずれも他のエネミーから手に入るものばかりの為、それら目当てで狩る旨味はない。もっと言うと効果も大したことない



◆太古のデイダラ(Lv.105)


落ちた腕のジフムの浜辺に生息。
残骸の浜辺にスキップトラベルして辺りを見回すと目に入ってくる巨体はかなりのインパクト。ベルガザスの方がすごいけど


作中最強の機神兵。ヤルダバオトなんて知らない
360度全円の視覚感知能力を持つエネミーであり(ちなみにこんな特性を持つエネミーはデイダラのみ)、また感知範囲そのものも非常に広い。
おまけにこちらを認識すると即座に直線範囲内にエーテル防御1000程でも5000前後のダメージを与えるアーツ"レーザー"をぶっ放してくる鬼畜。モナドアーツ「鎧」なりリフレクションなり散開するなりで対応したい。


では近づくとどうなるかというと、1260ポイントのレンジスパイクによって何もせずともパーティー全員をモリモリ削ってくる。スパイク対策は必須である。当然本体も攻撃を加えてくるので防御力も重要。
転倒・出血効果のアーツや狂暴化のオーラも取り揃えている為、それらの対策もしっかりとうっておきたい。
機神兵なのでそれらにダメージが通るマキナ系武器、あるいはモナドアーツ「機」も忘れずに。
また素早さは200と特に控えめであり、最大限素早さをブーストしておけば夜間命中アップに頼らずともまず攻撃が当たる。
ダンバンなら明鏡止水でさらに素早さを底上げできるため盤石の態勢を築ける。
開幕のレーザーとレンジスパイクを凌げるなら勝ちの目が見え、100越えの中でも戦いやすい部類。


最高位の夜間命中アップのエーテル結晶はこいつからのドロップ以外に入手方法が存在しない*9。つまり下記の3体を倒そうと思ったら、こいつを複数回狩って最高位の夜間命中アップジェムを人数分取りそろえるのはほぼ必須事項
逆説的に、こいつを安定して狩れる時点で下記の3体にもある程度抵抗できるだけの実力が備わっているという事でもある。
またカルナを最高級のアタッカーへと変貌させるジェム「ヒートシンク」の最高位エーテルシリンダーもこいつだけがドロップする。



◆暴帝のアルセーヌ(Lv.108)


燐光の地ザトールの光球のオベリスク付近に生息。
同ランドマークから北上したノポンの隠れ家の崖下付近を動き回っているバニア(ウサギ)種で、他の低レベルバニア達に紛れている。


見た目はかわいらしいが、その実態は300という作中最高の素早さ*10を活かしてひたすらインファイトを仕掛けてくるアグレッシヴな肉体派畜生。
ウサギと戯れていたら突然名を冠する者たちが鳴り響き殴り殺されたシュルク一行は数知れない。


やたらと攻撃を避ける上に向こうは確実にダメージを蓄積させてくるので、ある意味では四天王の中でも最もやりづらい相手と言えるかもしれない。
しかしながらその行動パターンをよく見てみると、エーテル属性アーツやスパイクを持たず大半が単体物理攻撃という特徴がある*11。また筋力自体も他の100越えに比べるとだいぶ低い。
防御面に目を向けても全体的に貧弱で、素早さの高さゆえ攻撃を当てる事自体は困難ながらも、ダメージ軽減能力はレベル差補正分を除けばエーテルダメージを20%カットのみとほぼ素通し同然。
挙句デバフ耐性も穴だらけで、崩し、筋力ダウンは勿論、低確率ながら睡眠まで効いてしまう有様。


つまりレイジ+オーラバースト+重装備の物理防御特化ラインでほぼ安定して受ける事が可能。粋の境地+明鏡止水の素早さ特化ダンバンでも容易く攻撃を捌ける。
9000~10000のダメージを与えてくるタレントアーツ"エンペラーコンボ"も矢張り単体攻撃で、リレイズ系オーラ(ラストスタンド・九死一殺)を入れておけばモナドアーツ「盾」も基本的に不要。
持ち前の素早さも無心の悟りと合わせたエーテルアーツの前では形無しで、メリアとリキなら攻め手には困らない。DOTダメージも合わせてゴリゴリ削る事が出来、慣れてくれば短期決着も容易い。


総括するとプレイヤーの理解度がそのまま難易度に直結するエネミーと言える。
それ自体は他のエネミーも該当するのだがアルセーヌの場合は特に顕著。
良くも悪くも一人を物理で殴ってくるだけの単調さなのでそこに気づいてしまえば徹底的にメタを張りやすく、極限までやり込んだプレイヤーからは概ね「四天王最弱」「レベル高いだけで雑魚と大して変わらん」等と散々な評価をされている。
とはいえ腐ってもそこはレベル100越えのユニーク、油断すると足をすくわれる相手である事は間違いないため、最大限対策をしておくに越した事は無い。
崩しに関しても転倒時間半減な上に気絶無効の為、転倒時間プラスのジェムなしで転倒ハメを敢行するのは無謀。無いようなら素直に殴り合おう。


転倒ハメにおいて極めて有用な会心アップの最高位エーテル結晶の入手はこいつのドロップを狙うほかにない。


ちなみにレベル以外の単純なステータスなら、マークスさんはおろかラスボスよりも低かったりする。それが作中最強格のエネミーであることが、このゲームのレベル差補正がいかに強力な物であるかを物語っている。



◆豪雪のベルガザス(Lv.114)


ヴァラク雪山の大氷河地帯に生息。
凄まじい巨体を有するベヒモス種。


全エネミー中最大値の筋力を有する"覇王"であり、その火力と高い防御力に任せて物理攻撃を連発してくる重戦車スタイルのエネミー。おまけに体力を削っていくと狂暴化のオーラでさらに火力が上がる
物理攻撃偏重という意味ではアルセーヌと同じだが、筋力ダウンが無効である事も相俟って危険度はこちらの方がはるかに上。エーテルアーツも中々どうして油断ならない威力で、単純にダメージを与えてくる能力なら四天王でもナンバーワン。
一方素早さは250と控えめで、夜間命中アップ無しでもこちらの攻撃は割と通ったりする。勿論あるに越した事は無いが。


こいつを脅威足らしめているのは、「三連タイタンスタンプ」とでも言うべきド鬼畜アーツ"大連峰スタンプ"の存在。
物理防御が1000程あっても7500前後のダメージ、しかもそれがほぼ確実にパーティメンバー全員に飛んでくるため、素で直撃するとまず全滅するか寸前まで追い込まれる。
モーションが短く3発全てに吹き飛びの追加効果がある為慣れてなければチェインアタック発動でやり過ごす事も難しい*12。基本的にモナド「鎧」以外で耐え抜くことは不可能という認識でいい。
二回攻撃の"猛攻連続突き"や毒の追加効果のある"覇王の毒息"等他のアーツも十分厄介なのだが、大連峰スタンプの圧倒的破壊力の前には霞むレベル。状態異常は全デバフ抵抗で防げるし。
発生頻度こそタイタンスタンプより低いのはせめてものバランス調整か*13


こういう時の為の未来視ビジョン……と言いたいところだが、未来視はその性質上ターゲットされている味方が攻撃を避けてしまえる、あるいは余裕を持って耐える事が出来る場合発動しないという点が厄介。
つまりライン、ダンバンどちらを盾として起用するにしろ、彼らの生存能力が盤石であるほど未来視の発生を見逃し、結果として他のパーティーメンバーがスタンプをモロに食らって突然死する可能性が高まってしまう。ゲームシステムの穴を突いた強烈な罠である。特に回避盾のダンバンだとこの事故が発生しやすい。
かといって耐久力を調節して未来視を誘発しようとしたり、フィオルンを盾構成にして挑んだりすると、今度はスタンプを撃ち込まれるまでもなく他のアーツやオートアタックによってサクッと削り殺されるかもしれないリスクを抱える事となる。


その性質故、アバーシよりも強いと認識するプレイヤーも多い。常時モナド「鎧」のバフ効果を維持する位の気概で挑むのが丁度良いかもしれない。万全を期すなら盾役以外にも吹き飛び抵抗のジェムかスキル「山の如し」が欲しいところ。
そして側面からの攻撃には耐性を持たないという弱点もある。シュルク操作の強みを最大限に活かせる相手である。


ちなみに気絶こそ無効だが転倒時間半減の特性は持たない為、転倒ハメならあっさり倒す事が可能……かと思いきや、2560ポイントのダウンスパイクによって、転倒時に攻撃する度にカウンターダメージを与えてくる。転倒を戦術に組み込む場合、スパイク対策は必須である。
また、何気に天候吹雪下では"覇王の○○"系アーツの性能が強化されるという特性を持っている*14。しかし言及している媒体が殆ど無く、故に把握しているプレイヤーもごく少数。


フィオルンの最強ジェム一角と名高いタレントブーストとやり込みのお供たるAPアップの最高位エーテル結晶はこいつのみのドロップ。



◆雪檻のアバーシ(Lv.120)


ヴァラク雪山の三大賢者の頂に生息。夜間かつ吹雪限定で出現する四つ目のドラゴン。
作中最高レベルのエネミーであり、ユニークモンスターのみならずゼノブレイドの全エネミー達の頂点に君臨する"悪魔王"である。地味にエーテル力の数値も作中ナンバーワン。
またレベル差補正は21で打ち止めとなるため、必然的にこいつと戦う際は常に最大の補正を受ける事となる。


最大の特徴はカウンタースパイク " 即 死 " を有している事。
これによって即死対策をしていないと、アバーシに攻撃を当てただけでこっちが死ぬ出オチ極まりない
一応スパイクである以上モナドアーツ「破」で封印できる。が、

  • 最大でも15秒ほどで効果が切れる為、恒常的に打ち続ける必要がある
  • 上記に関連して他のモナドアーツがほぼ使用不可能になる
  • 無心の悟り+アーツレベルマックスでも命中率が95%までしか上がらず、外す=死であることを考えると不安な確率
  • そもそもシュルクのオートアタックが中々当たらずタレントゲージが貯まらないという事態が十分有り得る

といった理由から、はっきり言って現実的な対策ではない*15
そのため即死抵抗、あるいは全デバフ抵抗のジェムで対処するのが望ましい*16。後述する獄炎鬼殺しの存在を考えると全デバフ抵抗がベストか。


それさえ乗り切れば雑魚、などというヌルい話も当然あるはずがなく、ステータスのみならずダメージ軽減能力と各種デバフに対する抵抗も非常に高い。
特にダメージ軽減能力は特筆モノで、素で物理ダメージを40%、エーテルダメージを60%カットする。しかも全方向耐性
これに280の素早さ、更に80万越えのHPが合わさることで凄まじく硬い。この要塞っぷりがアバーシ最大の武器であり、火力が足りないパーティーだと夜が明ける前にケリがつけられないという事もあり得ない話ではない。
例によって転倒時間半減且つ気絶無効の為転倒ハメも困難。


勿論攻撃性能も苛烈の一言で、オートアタックよりちょっと威力が高いだけの単体攻撃"超甘噛み"はまだしも、転倒の追加効果を持つ前方範囲攻撃"超尻尾打ち"、エーテル防御1000程で6000前後のダメージに加え炎熱、パラライズの追加効果を持つ自円形範囲攻撃"獄炎鬼殺し"、タレントアーツ且つ単体攻撃で対処が容易とはいえ16000前後のダメージ"超天空体当たり"と、他のアーツがあらゆる角度からこちらを殺しにかかってくる構成。
狂暴化やレベルアップ効果のあるオーラ「覚醒」も所持する隙のない布陣である。このレベル差だと覚醒された所で大して変わらんがな


総じて、硬く、早く、高火力と、真っ当に強い要素を詰め込んだ極めて強力なユニークモンスターとなっている。
作中最大のレベルを有しているのは伊達ではないという事か。


しかしベルガザスの大連峰スタンプのように飛び抜けてイカれた性能のアーツが無くパーティーが一気に崩される事は少ない為、慣れてしまえばこちらの方が安定して倒せると語るプレイヤーもいる。
獄炎鬼殺しのダメージは大連峰スタンプに並ぶ上に追加効果も凶悪だが、全デバフ抵抗があれば無視する事が出来、またモーションが長くモナド「鎧」やチェインアタック発動が間に合いやすいので、実際の脅威度はあちらの方が上。


とはいえこのゲームはプレイスタイルによって難易度が変わってくるので、その辺を論じるのはややナンセンス。
どこまでいってもある種の運ゲーになるがその気になれば転倒ハメで安定して狩れるベルガザスと、運の絡む余地が少ない分純粋な総合力を求められ転倒ハメにもそれなりの運を要求されるアバーシ、どちらがより強いと感じるかは個人の好みの範疇といっていいだろう。
ちなみにどちらも地形ハメで無傷で倒す方法がある。もっともタイミングは大分シビアでお勧めできるものではない。


気絶威力アップの最高位エーテル結晶をドロップする唯一のエネミーだが、ここまで来たプレイヤーには物足りないか。


余談だが名前の読みはおそらく「せっかん」(電撃による攻略本内のエネミー一覧ではサ行に名前が記載されている)。



【DEでは】


リマスタータイトルである"ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション"(DE)の追加要素「タイムアタック」において、最後のお題「最悪の顔ぶれ」にベルガザスとアバーシが出現する。


このお題、「フリー(任意のパーティ編成、装備で挑む)」では推奨レベル99となっているだけあって出てくるエネミーも豪華。
WAVE1では本編の倍どころじゃないレベルまで引き上げられたユニークが3体、WAVE2ではプレイヤーに多大なインパクトを残した縄張りバルバロッサ、不動のゴンザレスがレベル105にまで引き上げられて登場。
そして最後のWAVE3では先述の2体が満を持して登場し同時に襲いかかってくる
尤も、連戦ということもあり5桁台にまでカットされたHPを筆頭にそのステータスは大幅に低下、アバーシについては即死スパイクもオミットされている。何より素早さが相当低めに抑えられており、夜間命中アップジェムの優先順位も低い*17
本編で猛威を振るう大連峰スタンプと獄炎鬼殺しがだいぶ低威力、防御無視特性があるため即死級の威力となるタレントアーツも性質上対処が容易となれば、もはや苦戦する理由を探すほうが困難。
総じて2の高難易度チャレンジバトルほどイカれた難易度ではない、どころか本編のベルガザス、アバーシを相手取るほうがよほど難しいレベル。プレイヤーのやり込み量次第では特化した対策を取らずともSランクを狙える。


問題はパーティ編成、装備やアーツなど完全固定編成で挑まなければならない「リミテッド」。
このお題はバトルメンバーがフィオルン(自操作)/メリア/カルナ固定であり、順に物理アタッカー/バッファー兼エーテルアタッカー/ヒーラーと役割が分かりやすいまではいいのだが、WAVE3のタレントアーツがチェインアタックでの戦闘不能回避以外で対処できないという大きな弱点をもつ。
当然ながら長引くほどにジリ貧となるため、パーティの特性を理解しタイムアタックの名の通り迅速に倒していくことが求められるお題となっている。慣れるとたいていアバーシが先にチェインアタックで瞬殺されるようになる


尚、本編においても追加された奥義書によってアーツレベルが12まで上げられる性質上、攻撃力は勿論、命中に関しても無印より確保しやすくなっている。
特にエーテルアーツなら無心の悟りと合わせて必中に出来る点は大きい*18。惜しむらくは奥義書入手を視野に入れている程やり込んでいるプレイヤーなら、それがなくともこいつらを倒すなど造作もないであろう事か。
その他ベルガザスは大連峰スタンプの吹き飛び発生が3発目のみに弱体化した*19事でチェインアタック発動を差し込みやすくなった。一方で地形ハメは出来なくなったが。
そもそもカジュアルモードを使えば特に対策せずともこいつらと渡り合える。流石に即死スパイクは抵抗ジェムが欲しいが。



余談


  • この項目で記述した5体の内、3体がヴァラク雪山を住処とするエネミーである。作中で最も過酷な環境と言えるロケーションなので、相応に強いエネミーが集うという事なのだろうか。

  • カウンタースパイクによって重篤な状態異常を与えてくるエネミーは、アバーシ以外にも「睡眠」の"暴風のベルラガン"、「気絶」の"火花のゲルデシア"、「転倒」の"豪獣のディガリウス"が存在する。これらのスパイクも対策なしでは真っ向勝負すらままならない強烈な物だが、そもそも無対策だと即全滅するという点で、アバーシの即死スパイクの凶悪さは一層際立っているといえる。

  • DEの追加ストーリー"つながる未来"の舞台である巨神肩には「アバーシの背びれ」なるランドマークが存在するが関係性は不明。
    またゼノブレイドクロスには「アルド・"ベルガザス"」および「セヴィ・"ベルガザス"」という名前のNPCが登場する*20がこちらのベルガザスについて言及するようなことは特になく、やはり関係性は不明である。

  • 散々語った通り、こいつらはパーティーの総合力を極限まで上げて戦う前提のエネミーではあるが、一部の廃プレイヤーによって低レベル撃破やソロ撃破が達成されている。
    中にはアバーシを粋の境地+すっぴん美人状態(=防具・ジェム未使用)で撃破するという目を疑うようなやり込みも存在する。世界は広い。



追記・修正は転倒ハメ禁止、かつリキとカルナをパーティーに加えずにこいつらを撃破した方がお願いします。

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  • 地形ハメとかを活用すればメリア単騎でも何とかやれる -- 名無しさん (2019-03-02 00:08:10)
  • 周辺の普通のソロボスがカウンタースパイク持ちな事を考えると、レンジスパイクである終世のマークスはそこら辺と比べても、タイマンだと大したことはない気がする。つまり集団での戦闘の場合は話が変わる -- 名無しさん (2019-03-13 20:02:43)
  • しっかり準備して倒すのが前提の調整になってるので同じ格上でもこいつらを倒すよりその辺のユニークを-10とかで倒す方が圧倒的に難易度高いのは内緒 -- 名無しさん (2020-06-09 18:03:52)
  • DEの最悪の顔ぶれno -- 名無しさん (2022-04-27 19:12:07)
  • DEの最悪の顔ぶれはタイムアタックって形式だったからあんな極端な弱体化しちまったんだろうな…そもそも時間かけてなんぼなこのゲームの戦闘システムでなぜやりこみ要素がタイムアタックになるのか。2と同じ形式でよかったのに。 -- 名無しさん (2022-04-27 19:15:37)

#comment

*1 これらの判定は周回プレイ開始時にリセットされるため、何度も周回してユニークを倒し続ければキズナコインを999枚まで集められる
*2 その為再登場してもロードし直すと消えるという事はよくある
*3 特に不動のゴンザレス・崖上のバイエルンあたりが有名
*4 レベル差5での補正値は-40。たった1の差で80もの下降補正がかかる。
*5 100%外すわけではなく、極稀には当たる
*6 「四天王」はいずれもレベルが105以上、すなわちレベル差補正が赤色ゾーンとなる状況での戦闘を強いられるという共通点がある
*7 加えてスキル「英雄の特権」と「愉快な交渉術」の効果も適応させる必要がある。とは言えこいつらを相手取るほどやりこんでいるプレイヤーがそれらのスキルを習得していないという事はまずないか。
*8 パーティー内で一番素早さの低いメリアでも180以上。最も速いダンバンなら230前後にもなる。
*9 機神兵なので実際にドロップするのはエーテルシリンダー
*10 つまり実際の値は120。そしてこれよりも素早さの数値が上のエネミー自体は結構いる。
*11 「エンペラーソバット」が唯一の範囲攻撃。その範囲もかなり狭く密集してなければ複数人に当たることはない。
*12 吹き飛びのモーション中はチェインアタックを発動する事が出来ない
*13 HPの減り具合に応じて使ってくるという説が濃厚。そのため手慣れたプレイヤーは次に使ってくるタイミングをある程度予想できるとか。
*14 覇王の毒息の威力が2倍に、覇王の咆哮はバインドに加え貫通付与、覇王の突き上げに即死の追加効果。ゲームシステム的には吹雪下で使用時に特効が発動するアーツという扱い。
*15 こいつやデイダラに限らず、高レベル帯エネミーのスパイクに「破」で対処するのは安定しないことが多い
*16 本作における「即死」は「発動と同時に最大HPと同値のダメージを与える」という効果のデバフで、その事で結果的に即死する
*17 低レベルで挑むならその限りではない
*18 ただしモナドアーツ「破」「轟」「喰」は奥義書が無い都合10止まり
*19 というよりこれが本来の挙動であり、Wii/new3DS版のものは設定ミスではないかという疑いもある
*20 二人は同じ種族であること以外繋がりは無い

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