登録日:2019/01/13 Sun 13:17:00
更新日:2024/03/28 Thu 13:35:35NEW!
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遊戯王 遊戯王ocg 制限改訂 リミットレギュレーション 準制限カード 警告 遊戯王ocg用語項目 ocg
準制限カードとは遊戯王OCGのルールの1つ。
これに指定されたカードは1つのデッキに2枚までしか入れられなくなる。
関連項目
●目次
【概要】
遊戯王OCGにはリミットレギュレーションというルールが存在し、
公式大会や公認大会に出場する際には、それに合わせたデッキを組まなくてはならない。
また、多くの非公認大会でもこのレギュレーションに準拠している事が大半である。
フリープレイでもこのルールに従ってデッキを組んでいる人が大多数なので、このルールを無視したデッキを使うならば許可を取った方がいいだろう。
準制限カードの他には1枚しか投入できなくなる制限カードと1枚も入れられない禁止カードが存在する。
基本的に
- 汎用性が高すぎてどのデッキにも入ってしまい、デッキスロットの固定化を招くカード
- 同名カードを複数枚投入することに意味があるカード(複数枚投入することで真価を発揮するカード)
- 環境デッキのキーカードと言えるパワーカード又はそれをサーチしてくるカード
- デッキの回転率や安定性を高めるサーチカードやドローソース
- 強力なコンボを生み出すのに必要なパーツとなるカード
- 目立った活躍をしていない制限カードの様子見での緩和
- 環境トップが規制されたら上がってくると予想される準環境トップのキーカード
- 稀に環境に対するメタカードの緩和
- 少なからずあると言われている今後発売するカードやルール変更と相性の良いカードの緩和・規制
等が該当している。
傾向自体は制限カードと同じであり、制限カードに比べるとやや地味な存在で指定されているカードも少ない。
ただし現在は、昔に比べると段階を踏んでの規制と緩和に使われることが増えた。
遊戯王OCGにおける最大投入枚数は3枚であり、制限カードよりも影響は少ないように見える。
しかしサーチがしにくいカードに関しては、ドローして手札に引き込む確率が下がるため安定性が下がる。
また、同名カードを複数枚入れることを前提としたカードもあるため、それらに対しては更にダイレクトに響く。
逆にテーマ専用のカードの場合はサーチ可能な場合も多く、初動を減らして上振れを抑止する程度に収まることも多い。
単純なパワーカードの場合はまず様子見で置かれることが多く、目立った活躍がなければすぐ制限解除、暴れれば制限行きになるため長い間準制限カードになっているカードは比較的多くはない。
最近は段階的な様子見も兼ねて、全盛期を過ぎた昔暴れたカードがこの位置にいることが多い。
そういうカードでもやはりパワーがあることには変わりがなく、急に暴れて制限に戻されたり、危険視されて無制限への緩和までとはいかず準制限から中々動かないカードもある。
また、エクストラデッキのカードは1種類のパワーカードを複数枚投入するより、使い分けのために種類をバラすことが多い。
よって、1ターンに同名3枚を全て使い切るソリティアコンボなど、3枚あることに明確な意味があるカードでない限りエース格のパワーカードでも「準制限なら無制限と大して変わりがない」とされ、直接制限や禁止になることが多い。
ただし、1枚目が対処されて致命傷になることは免れるので、エース格のパワーカードやデッキの初動となるカードの場合は制限と準制限の差は大きい事もある。
【準制限カード一覧(2024年1月1日から)】
効果モンスター
- 《宵星の騎士ギルス》
☆4 ATK/1800 DEF/0
全ての戦いが終わった後、妹を見守るために転生したニンギルスの姿。
「ジャックナイツ」と「オルフェゴール」両方のカテゴリ名称を持ち、召喚・特殊召喚時にデッキから「オルフェゴール」か「星遺物」カードを墓地へ送り、この時に同じ縦列に他のカードが2枚以上あればチューナー化。
更に自分の場に他のモンスターが居なければお互いの場に星遺物トークンを生成。
墓地で発動する効果を持つ「オルフェゴール」モンスターを墓地に送りつつ、同時にトークン生成効果によってリンク召喚に繋げて【オルフェゴール】の展開の起点になる相変わらず自重しないニーサン初動カード。
2020/1/1に規制を受けて失速したと思われた【オルフェゴール】を逆に加速させ環境トップを維持し続けたパワーカード。
登場直後から「【オルフェゴール】が《終末の騎士》を取り上げられたと思ったら専用の強化版《終末の騎士》を貰えるとかまるで意味がわからんぞ!」とユーザー達を驚愕させ、この時点から規制が囁かれていたが、環境の変化や新型ウィルスによる大会自粛で中々データが取れなかった時期もあったためか、2020/10/1付の改訂でようやく制限指定を受けた。
【オルフェゴール】以外でも、
トークン生成効果で先攻でも縦列条件を満たしやすくなり、サーチ効果を持つ《明星の機械騎士》のリンク召喚に繋げやすくなった【ジャックナイツ】、
墓地で効果が発動する「星遺物」を落としつつサーチ効果を持つ《星鍵士リイヴ》のリンク召喚に繋げて展開がしやすくなった【クローラー】や【レベル9】、
【オルフェゴール】と同じ闇属性・機械族で一部サポートを共有できる上に《ギミックパペット・キメラドール》に繋げやすくなり、トークン生成効果で先攻でも《ギミック・パペット-マグネドール》の特殊召喚効果が使える様になった【ギミック・パペット】
と言った様々なデッキの1枚初動として働けるカードであったため、これらの使い手からは規制には納得しながらも惜しむ声も挙がった。
そして2023/10/1になってようやく準制限へと緩和された。
☆6 ATK/800 DEF/800
墓地から除外する事で同名モンスターをリクルート。
アドバンス召喚のリリース元を始め様々な召喚の素材に使え、サポートも闇属性・戦士族・HERO・低ステータスと幅広く対応しているため【D-HERO】以外でも使われる非常に便利な存在であった。
環境のインフレにより一時は無制限へと釈放されていたが、【D-HERO】関連の強化や相性の良いリンク召喚の登場などにより海外では規制を食らうほどの力を蓄えてしまったため、再び準制限へ指定された。
- 《ディメンション・アトラクター》
☆6 ATK/1200 DEF/2200
自分の墓地にカードが存在しない時に手札から捨てる事で、次のターン終了時までお互いの墓地に送られるカードを全て除外するモンスター。
発動条件こそ厳しいが、後攻側が相手の墓地利用を封じて先攻制圧を抑止する事が出来る手札誘発カード。
強力な効果ではあるものの、後攻でないと発動条件を満たしにくく、1度目の発動後はこのカード自身が墓地に送られてしまい基本的に2枚目以降が腐ってしまうため、メインからの投入は難しいサイドチェンジ向けのカード。
…だったのだが、墓地を経由せず除外ゾーンと場・手札を行き来して展開する【ふわんだりぃず】の登場により一変。
このカードの影響下でも展開出来るだけでなく、《烈風帝ライザー》で墓地から回収が可能なため使い回しも容易に。
更に墓地にカードが溜まりにくい【ふわんだりぃず】の性質上、先攻で展開しきった上で相手の墓地利用を封じて反撃を封じる先攻制圧要員としても扱えるため、先攻・後攻どちらでも腐る事なくメインからの3積みが基本となっていた。
その結果、2022/10/1の改訂で【ふわんだりぃず】規制の一環として準制限指定を受ける。
準制限で留まったのは【ふわんだりぃず】以外では先攻制圧への抑止力としてちゃんと機能する事と、パチンコと揶揄されるほど墓地肥やしを基本戦術とする環境トップの【ティアラメンツ】へのメタカードとしての側面があるからと思われる。
☆4 ATK/1800 DEF/1200 スケール5
自分の場にモンスターが居ない時に墓地から自己再生するドラゴン。
墓地から自己再生できるドラゴン族という点を悪用され、同じく自己再生できるドラゴン族チューナーである《亡龍の戦慄 デストルドー》ともども《竜の渓谷》で墓地に送られ、《水晶機巧-ハリファイバー》や《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》に化けるムーヴで環境を荒らしたため規制。
単純にペンデュラム召喚の補助として見ても《竜の霊廟》からスケールを1枚召喚権なしでサーチできるためかなりイカれた性能ではある。流石ぶっ壊れカードを多数輩出したマキシマム・クライシスの出身だけはある。
2018/4/1に制限になってから長らく動いてなかったが、2023/10/1にようやく準制限へと緩和された。
遊戯王マスターデュエルではOCGに先んじて2023/1/10に準制限へと緩和され、2023/5/1にはなんと無制限になっている。
☆4 ATK/1700 DEF/1700
召喚・特殊召喚時に「R-ACE」魔法をサーチする効果と相手が場のモンスターの効果を発動した時に手札・場からリリースして同名以外の「R-ACE」モンスターを手札から特殊召喚する効果を持つ。
前半のサーチ効果が非常に強力であり、展開の要となる《EMERGENCY!》をサーチ出来る*1ため、このカード1枚から【R-ACE】の基本盤面が完成する最重要カードの1つ。
環境トップに躍り出た【R-ACE】の規制のため、2023/10/1に準制限指定を受ける。
魔法
- 《アラメシアの儀》
通常魔法
発動するターンは特殊召喚されたモンスター以外はフィールドで効果を発動出来なくなるが、勇者トークンを生成し、場に《運命の旅路》がなかったらデッキから直接置く。
【勇者】ギミックの核となるカードで、通常召喚したモンスターの効果が使えなくなるのでデッキは選ぶものの、このカード1枚から万能カウンター効果を持つ《流離のグリフォンライダー》が立つのは驚異的。
更にデメリットも「通常召喚したモンスターの“フィールド上で”発動する効果」が使えなくなるだけで、墓地や除外ゾーンと言ったそれ以外の場所で発動する効果は問題なく使えるので意外と抜け道は多い。
このカード自体は《聖殿の水遣い》でサーチ・サルベージができ、《聖殿の水遣い》は《運命の旅路》のサーチに対応しているため実質9枚積みが可能とも言えるカードであり、更にこのカードは《運命の旅路》を「デッキから直接場に置く」ために《灰流うらら》に妨害されないと言う強みもあったため、【勇者】ギミックの流行を抑えるために《聖殿の水遣い》と同じく2022/1/1に準制限、2022/4/1に制限指定を受ける。
《聖殿の水遣い》のみ2022/10/1に準制限へと緩和され、こちらは《聖殿の水遣い》が無制限となった2023/1/1に準制限へと緩和された。
永続魔法
1ターンに1度手札の「インフェルニティ」を捨てる効果と、
手札が0枚の時このキャードを墓地へ送り墓地の「インフェルニティ」を2体蘇生する効果を持つ。
いわずと知れた【インフェルニティ】のキーキャードである。
当然、《インフェルニティ・デーモン》を蘇生可能で、《インフェルニティ・デーモン》でこのキャードを引っ張ってこれるため無制限時代は1枚発動が通ればほぼ3枚発動が確定するようなものだった。
そして当時無制限の《氷結界の龍 トリシューラ》が連打されていた。
1枚制限になっても相変わらず強力であり、《インフェルニティ・デーモン》+《インフェルニティ・ネクロマンサー》を蘇生してから《インフェルニティ・ネクロマンサー》で別の《インフェルニティ・デーモン》を釣り上げることで、+4枚のアドバンテージとなる。
何なら《PSYフレームロード・Ω》と組んでこいつを延々と使いまわすことも可能である。
とは言え手札誘発が流行する環境では手札0枚を要求する【インフェルニティ】はかなりの逆風に晒されており、インフレも考慮されたためか2023/1/1には遂に準制限へと緩和された。
なお、OCGオリジナルカードでアニメ5D'sでは使われていない。ゲーム作品では専用ボイスが存在する。
- 《おろかな副葬》
通常魔法
デッキから魔法・罠1枚を墓地に送る。
《おろかな埋葬》の魔法・罠版と言える性能で、サルベージと組み合わせて墓地を経由した間接的なサーチや墓地の魔法・罠の数を参照するカードとの組み合わせもあるが、最も良く使われるのは墓地で発動する効果を持つ魔法・罠を落とす事。
同名ターン1制限はあるものの、《おろかな埋葬》同様にこのカードには墓地に落としたカードの効果に関する制約はなく、落としたカードの方に制約がなければ即座に墓地発動効果を使用できるため、これ1枚からサーチやサルベージ、蘇生やリクルートなど幅広い役割を果たせる。
カードプールの増加とともに墓地発動する魔法・罠が増えていたため決闘者からもそろそろ危ないのでは?と思われており、予想通りに2023/1/1の改訂にて遂に準制限指定を受ける。
元々多くのデッキで使われていたが、今回規制されるきっかけとなったのは環境トップの【ティアラメンツ】にて《壱世壊に奏でる哀唱》を落として「ティアラメンツ」モンスターをサーチしたり、《救いの架け橋》を落としてサーチ効果を持つフィールド魔法の《壱世壊=ペルレイノ》や《六世壊=パライゾス》をサーチしていた事が原因と思われる。
- 《緊急テレポート》
速攻魔法
手札かデッキからレベル3以下のサイキック族チューナーを特殊召喚し、特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに除外される。
特殊召喚対応モンスターにはチューナーもいるためシンクロ召喚にも使える。
エンドフェイズに除外されるデメリットがあるものの、特殊召喚したモンスターはシンクロ・エクシーズ・リンク・アドバンス召喚に使われるため実質あってないような物。
「デッキから特殊召喚するカードは強い」という言葉を体現したようなカード。
環境の変化によく振り回されるカードでシンクロで暴れ回り2009/03/01で制限カード化し、その後シンクロの弱体化や同じ役割を遂行できるカードが増えたためか2012/03/01の準制限を経て2012/09/01で無制限化。
しかし超量ギミックの《超量士ブルーレイヤー》を呼び出す手段として相性が良く【超量帝】で暴れ回ったため2016/04/01で制限カードに再度戻される。
その後採用率の低下もあって2018/07/01で準制限に緩和されるが、その時には上記の《SRベイゴマックス》も同時に緩和されたためかこちらは目立っては使われてはいない。
しかしチューナーの調達、ランク3エクシーズや《彼岸の黒天使 ケルビーニ》の素材を調達するのに便利なカードには変わりないため、カードプールや環境の変化によってどう転ぶかはわからない。
- 《強欲で貪欲な壺》
通常魔法
デッキトップ10枚を裏側除外して2枚ドロー。
《金満で謙虚な壺》同様に再利用が非常に難しいコスト設定であり、こちらは目当てのカードをうっかり除外してしまう危険性もあるが、それでも1:2交換を約束するアドバンテージの塊。
その汎用の高さや除外したカードの回収手段を持つ【電脳堺】の様なデッキを抑えるためか、2021/10/1に準制限へと規制される。
…ただし、このカードの性質上3枚目が腐りやすい*2のでこちらも規制としてはかなり緩めのものとなった。
- 《心変わり》
通常魔法
相手モンスターを1ターンの間奪うことができる。
殴ったり効果を使うのは自由なので、そのまま攻撃してLPを削ったり、生け贄(リリース)にすることで擬似除去できた。
エンドフェイズに効果が切れるが、その前にデュエルが終わることも珍しくなかった。
フィニッシャーを出してとどめを刺しきれず、返しにこのカードで奪われて自分が負けるなんていうこともよくあった。
セットされた《聖なる魔術師》を奪うと、そのままリバースしてこのカードを回収した上、持ち主には効果を使わせないという鬼畜な展開となっていた。
もっとも先攻制圧がまかり通り、《サンダー・ボルト》ですら遅いから(=先攻1ターン目では使えない)メインに投入されないことも珍しくない現環境なら、エラッタなし復帰は可能であるという意見もあった。
そして2023/1/1に制限にノーエラッタでの復帰を果たした。
下位互換の《精神操作》*3が直前の環境で活躍した中での緩和であり(=単純に弱くなったが故の解除ではない)、先攻制圧に対してのメタを期待しての緩和と思われる。
《精神操作》の採用はミラーマッチでの採用が主になっていた事から《精神操作》では務まらない多くのデッキに対抗手段を持たせる役割を重視したのだろう。《サンダー・ボルト》の規制強化も同時の為入れ替えの意図もあると思われる。
更にその1年後の2024/1/1には準制限へと緩和された。
- 《サンダー・ボルト》
通常魔法
元禁止カードの代名詞とも言えるノーコストで相手フィールド上のモンスターのみを破壊できる、単純明快かつ凶悪なカード。
禁止カード制度が導入されてからずっと禁止カードだったが、近年では破壊耐性持ちや破壊されてもあまり痛くないデッキが多く、3枚入れられる《ブラック・ホール》すらロクに使われない程インフレが進んだためか15年の時を経て禁止から釈放された。
そして釈放されたにも関わらず、先攻では使う機会がなく手札で腐り、後攻で使うならモンスターか魔法・罠の破壊のどちらかを選べる《ライトニング・ストーム》の方が相手に合わせて動けるという事で大会環境ではほぼ使われず、釈放から3年の時を経た2022/4/1には遂に準制限へと緩和、3ヶ月後にはついに完全釈放された。海外では大分前から解放されていた。
…が、《ライトニング・ストーム》が準制限指定を受けた事を契機にサイドデッキにその代用、もしくは併用して採用され、先攻側が1勝した後の2戦目の捲り要員として使われたのが原因か2023/1/1には準制限へと舞い戻った。
奇しくも長らく未解禁コンビだった《八咫烏》が準制限へと緩和された日と同日である。
- 《超融合》
速攻魔法
手札を1枚捨てて発動し、自分・相手のフィールド上のモンスターを融合素材として融合召喚に行う。このカードの発動にチェーンはできない。
相手のモンスターも勝手に素材にできるため除去カードとしても使える。発動にチェーンを許さないため発動や効果無効にするカードがあっても抵抗ができない。
ミラーマッチでは優勢がこのカード1枚でひっくり返されることもあるので警戒するカード。
登場当時は融合素材名がきっちり指定されているモンスターが大半で相手から素材を調達するのが難しく、速攻魔法を活かして追撃に使おうにもフィールドからしか融合素材にできない上に手札コストが重く非常に使い難かった。
しかし属性や種族のみ指定という緩い素材条件のカードが増え【E・HERO】で除去カードとして頭角を現した。
その後、属性融合体を揃え出てくる融合体の性能も凶悪な【シャドール】が暴れ回ったため2015/01/01改訂にて制限に指定される。
新マスタールールで融合モンスターが無制限に出せるわけでは無くなった影響や、逆に融合を使わないデッキでも使える除去カードとしての性能が評価されたためか、2018/10/01にて準制限カードに緩和される。
ハズレア出世組の1枚。
- 《隣の芝刈り》
通常魔法
自分のデッキ枚数が相手のデッキ枚数より多い場合に発動でき、その差分デッキの上からカードを墓地へ送る。
60枚に近いデッキを作ることによって1枚で20枚以上の墓地肥しが可能。その後は墓地リソースの暴力によって相手を蹂躙する。
性質上ミラーマッチでは非常に残念な性能になりやすい。
1枚で勝負が決まりかねないパワーを持っているのを警戒されたためか2018/10/01にて準制限カードに指定される。
このカードを使うデッキは性質上デッキを多くする、つまり引きにくくなるので1枚減らされていること自体の影響は大きい。
《左腕の代償》で無理矢理引きに行くプレイもできるがリスクはそれなりに高い。
- 《墓穴の指名者》
速攻魔法
相手の墓地のカードを除外して、次のターンまで除外したカードと、その同名カードの効果を無効化する。
相手の墓地利用や同名カードを用いた展開などを封じる事もできるが、何よりも多くの手札誘発カードを封じられる事が大きく、妨害を封じつつ展開しやすくなるのは非常に便利。
…しかし、本来なら「先攻制圧・ソリティアをしてくる先攻プレイヤーに対する後攻プレイヤーの対策」であった手札誘発を封じる事は先攻制圧・ソリティアを助長する事に他ならないため、多くのユーザーは「何故刷った?」と疑問の声を挙げながらも使用していた。
登場から1年半以上経った2020/10/1には先攻制圧抑制のためか準制限になった。
速攻魔法
共通効果として手札を1枚捨てることでデッキからレベル1の「ピュアリィ」モンスターをリクルートする効果と「ピュアリィ」エクシーズモンスターの素材になることで適用される効果を持つ。
発動時の固有効果は場のモンスターに戦闘破壊耐性を付与する効果、X素材時の効果はX素材の数×300攻守を上げる効果。
特にX素材時のステータスアップが強力で、複数枚X素材化すれば強化が重複するため、X素材が5つ以上あれば完全耐性を得る《エクスピュアリィ・ノアール》がステータスと耐性を兼ね添えた究極生命体になる。
仮に戦闘破壊されそうになっても、手札でダブついたこのカードで破壊耐性を付与すれば守り抜く事が出来る。
自分・相手の墓地の魔法・罠をX素材にする効果でX素材を5つ以上確保する役目を担う《エピュアリィ・プランプ》のテキストで指定されているため、安定して素材を大量に持った《エクスピュアリィ・ノアール》の降臨に繋げられる。
また、戦闘破壊耐性は相手モンスターにも付与できるため、《ピュアリィ・ハッピーメモリー》でモンスターに連続攻撃出来る様にした《エクスピュアリィ・ハピネス》のサンドバッグを用意する事も出来る。
規制されても環境トップに居座る【ピュアリィ】規制の一環として2023/10/1に準制限指定を受ける。
- 《ピュアリィ・マイフレンド》
永続魔法
500ライフ払う事でデッキから「ピュアリィ」カードを3枚選び、その内1枚を相手にランダムに選ばせて手札に加え、残りはデッキに戻す永続魔法。
一見するとランダム性が高い様に見えるが、同名カードを選ぶ事が可能なのでデッキに3枚残ってるカードなら確定サーチとなるため想像より扱いやすいサーチ手段となっている。
更に「ピュアリィ」速攻魔法なら共通効果で「ピュアリィ」モンスターのリクルートが可能なので、「ピュアリィ」モンスターが引けてなくても安定した盤面展開が可能。
また、「ピュアリィ」エクシーズが相手によって場を離れた際に墓地の「ピュアリィ」速攻魔法を3枚までサルベージする効果も持っており、盤面を崩された際のリソースも確保出来る。《ストレイ・ピュアリィ・ストリート》と並べればサルベージと同時に《ピュアリィ》か《ピュアリィ・リリィ》も用意出来るため、更に安定して巻き返しが図れる。
規制されても環境上位に残り続ける【ピュアリィ】規制の一環として2024/1/1に準制限指定を受ける。
通常魔法
相手の攻撃表示モンスター全て破壊か相手の魔法・罠全て破壊を選んで使用出来る通常魔法。
攻撃表示限定の《サンダー・ボルト》か《ハーピィの羽根帚》のどちらかを使える強力なカードであるが、“自分の場に表側表示のカードがない”と言う発動条件があるため、先攻ではほぼ腐ってしまうが後攻では問題なく使える、と言う後攻向けの調整がされている。
先攻の敷いた布陣を一掃出来るだけでなく、このカードを囮に相手の妨害を消費させられるため突破の糸口にもなる先攻制圧に対する抑止力となるカード。
…なのだが2022/10/1に突如として準制限指定を受ける。
まるで先攻制圧を助長するかの様な規制に決闘者達は困惑し、終いには「《サンダー・ボルト》が無制限なんだしこっちが準制限なのは妥当では?」と言う妙に説得力がある説まで飛び出していた。
おそらくは先攻側が1本取った後の2戦目における捲り札としてサイドデッキに複数枚投入していた点が規制の理由と思われるが真相は神のみぞ知る。
罠
- 《センサー万別》
永続罠
互いに1種族につき1体までしかモンスターを場に存在出来なくさせる永続罠。《群雄割拠》と同じく超過分は耐性を無視して墓地送りにする。
《群雄割拠》とは逆に種族統一デッキに思いっきり刺さる性能をしており、昨今のデザイナーズデッキは種族統一されている事が多く、種族混成であっても「展開途中で同じ種族のモンスターが並ぶ」事は珍しくないため思う様に動けず機能不全に陥るデッキも少なくない。
モンスターをほとんど展開しない【神碑】規制の一環としてか、2024/1/1に準制限指定を受ける。
こちらもシングル戦オンリーのマスターデュエルではその制圧能力が更に凶悪化しているためか、2023/2/6の時点で準制限とOCGより早く規制がかけられている。
- 《ビッグウェルカム・ラビュリンス》
通常罠
手札・墓地・デッキから「ラビュリンス」を特殊召喚しつつ自分の場のモンスターを手札に回収する通常罠。墓地効果で自分の場の悪魔族モンスターをセルフバウンス可能で、自分の場にレベル8以上の悪魔族がいれば代わりに相手モンスターをバウンス出来る。
セルフバウンスは一見デメリットに見えるが、通常召喚してサーチやリクルートを使い終わった《白銀の城の召使いアリアーヌ》や《白銀の城の召使いアリアンナ》などを回収出来る上に、「通常罠カードの効果でモンスターが場から離れる」ため彼女らや《白銀の城のラビュリンス》の効果のトリガーにもなれる。
中でも《迷宮城の白銀姫》は自身を手札に回収すればそのまま特殊召喚が可能なので事実上のリクルート手段となる上に、《迷宮城の白銀姫》はレベル8悪魔族なので墓地効果で相手モンスターをバウンスする条件も同時に満たせる、と完璧なシナジーを形成している。
環境上位に長く居続けた【ラビュリンス】規制の一環として2024/1/1に準制限になる。
20XX/XX/01リミットレギュレーション
《追記》制限カード→準制限カード
《修正》無制限カード→準制限カード
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▷ コメント欄
- 禁止・制限に比べるとかなり空気。でもベイゴマが制限から準制限になったら採用率が再び上がったし、ディアボが準制限から無制限になったら再び暴れてるから意外と影響あるんだな~ -- 名無しさん (2019-01-13 15:33:59)
- なんかこの記事私怨多くね? それとシンクロが弱いって記述はどうなのよ? -- 名無しさん (2019-01-13 16:01:33)
- ↑ベイゴマの使い道としての話じゃないのか -- 名無しさん (2019-01-13 16:36:27)
- シンクロ出すよりエクシやリンクの展開要員出した方が強いんだよなぁ。まあ強いカードがここに入れられるから私怨が多いのも多少はね? -- 名無しさん (2019-01-13 16:46:23)
- ダムド準制限になった時もシャドールとかで使われて大暴れしてたしサーチ手段が少ないと一枚と二枚の差は大きいね -- 名無しさん (2019-01-13 16:51:35)
- ↑2 実際の所、リンク召喚ってシンクロのギミックをほぼそのまま流用出来ちゃうし、「チューナーもレベル合わせもいらないシンクロ召喚」みたいになってるからなぁ… -- 名無しさん (2019-01-13 17:12:10)
- S:チューナーを出してレベル合計も合わせてください X:トークンを使わずレベルを揃えてください。墓地肥やしは苦手です。 リンク:素材ゆるゆるです。新ルールではリンクモンスター使わないとEXデッキからの展開に制限かかります そりゃ上位互換になるわな… -- 名無しさん (2019-01-14 00:10:36)
- ディアボリックガイがここに入ったのは実質死刑宣告だったっけな -- 名無しさん (2019-01-14 00:11:26)
- 禁止や制限に比べると地味。でも、ディアボや天狗みたいな同じモンスターを呼ぶやつ、ドゥローレンやマンティコアみたいに無限ループするやつ、こういう制限にするほどじゃなかったり、制限にすると実質禁止みたいなもんだけど3積みできるのはヤバいようなカードがある。これらの規制手段としてはなくてはならないレギュレーションだよねこれ。 -- 名無しさん (2019-01-14 04:15:06)
- ぶっちゃけこの辺のカードが一番バランスよく強いと思う -- 名無しさん (2019-01-14 09:43:38)
- そのうちモルモラットはここで様子見すると思う -- 名無しさん (2019-01-14 10:20:06)
- 最新版でダークグレファーがここに入ってきたのが意外。Danger!対策ってことなんだろうけど -- 名無しさん (2019-06-15 18:36:00)
- 「モンスター偏重の高速環境を是正したい」←わかる 「攻撃と効果を抑制する効果にしよう」←まぁわかる 「こちらがモンスター0でも問題ない上にサーチ豊富のフィールド魔法にする」←アカ~ン! 魔鍾洞は発想は良かったと思うが単体で機能しすぎたわ -- 名無しさん (2019-07-01 03:11:30)
#comment
*2 何らかのデッキ回収手段を用いない場合、40枚デッキでは2回使用した時点で残りデッキが40-5-10-2-10-2=11枚となる。
*3 攻撃・リリース不可の制約が掛かる心変わり。攻撃は無論の事、リリース不可もアドバンス召喚のみならずリリース時の起動効果などが使えないので意外に無視できない足枷となる
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