カメラを止めるな!

ページ名:カメラを止めるな_

登録日:2018/12/20 Thu 22:19:45
更新日:2024/03/28 Thu 13:26:26NEW!
所要時間:約 13 分で読めます



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ゾンビ映画 映画 邦画 腹筋崩壊 劇中劇 作中作 映画撮影 ゾンビ ホラー コメディ スマッシュヒット 愛すべきバカ達 カメラを止めるな! ホラー←実はコメディ enbuゼミナール 上田慎一郎 2018年映画のダークホース カメ止め one cut of the dead




概要

『カメラを止めるな!』は2017年に開局したゾンビ専門チャンネル・ゾンビチャンネルで開局記念作品として放送されたホラー映画である。


「ワンシーン・ワンカット・生中継」という斬新な手法で作られたゾンビ映画であり、その映像界史上類を見ない企画と演出に見るものを圧倒させ、撮影時多数のトラブルがあったという疑惑もあって「実はスナッフフィルムじゃないの?」「いや、フィクションだろ…多分」と話題が沸騰し、各国の映画祭で上映された後に、劇場公開された。


本来は『ONE CUT OF THE DEAD』というタイトルだったが、劇中の映画監督のセリフ「カメラは止めない!撮影は続行する!」に感銘を受けた映画会社が劇場公開の際に上記のタイトルに変更された。


監督は日暮隆之、本作にも役者として出演する日暮の起用については、プロデューサーの古沢真一郎と笹原芳子の熱いラブコールがあってのこと。
キャスト陣も話題沸騰のアイドル女優松本逢花、超売れっ子のイケメン俳優神谷和明とキャスト陣も豪華である。



ストーリー

血の呪文を唱えし時…死者が蘇る


ある廃墟での自主映画の撮影、本物にこだわり過ぎる監督はOKをなかなか出さず、スタッフもキャストも辟易としていた。
そんな中、メイクの女性がある噂をげんなりしている俳優部に話す。


「実はここ…戦時中に人体実験を…」


そんな中、突如カメラマンがスタッフに襲いかかり、襲われたスタッフも様子がおかしくなり、人を襲い出した!
なんと2人はゾンビになってしまった!次々とゾンビの犠牲になるスタッフ陣…実は狂気に走った監督がこのロケ地に潜む災厄の封印を解いてしまったのだった!全ては本物の映画のために…
果たして映画撮影隊は生き残ることができるか?生き残った先には何が…?


「カメラは止めない!撮影は続行する!」



登場人物


  • チナツ

演:松本逢花
「こんな所に斧が…ツイてるわ!」
本作の主人公、自主映画の女優で、撮影で監督に怒鳴られ、42カットもテイクを重ねさせられ、精神的に追い詰められていた。
そんな状況下でゾンビ騒動が起き、コウちゃんとメイクと逃げ回るのだが、足首に傷がつき…?
タンクトップとショートパンツ姿がセクシーさを感じる人もちらほらいたとか


  • コウちゃん

演:神谷和明
「折れる折れる!ちょっと止めて!マジでマジで!」
自主映画に出演する俳優で、ゾンビ役。
チナツと付き合っているらしく、監督の横暴さに心をすり減らす彼女を支えるが…彼も最後に…
ちなみに彼が演じるゾンビは「ケンちゃん」。ややこしい


  • メイク

演:日暮晴美
「バケモンは全部私がぶっ殺す!!」
自主映画のメイク担当の女性。
噂好きで気さくなおばさんだが、身体能力が高く、「ポンッ」と護身術を使える。
ゾンビ騒動の際、チナツとコウちゃんを守るべく、ゾンビを殺害しながら逃げる術を探すが、徐々に血の味を覚えたためか狂気に染まっていき…
ちなみに演者は日暮監督の奥さん。元女優で、本作が復帰作になる。


  • 監督

演:日暮隆之
「本物をくれよ!恐怖に染まった本物の顔!顔!顔!」
自主映画の監督。
「本物」に対するこだわりが強く、「本物」にこだわるあまり、些細なことでテイクを重ね、俳優やスタッフに対して暴言も暴力も辞さない男。
リアリティを求めるあまり、悪霊が封印されていた元実験場をロケ地にし、封印を解き…
ゾンビ騒動の際、狂気に満ち溢れた様子でカメラを手に持ち、チナツたちにゾンビをけしかけ、撮影を続行させる。


  • カメラマン

演:細田学
(ゲロを吐く音)
カメラマンのおじさん、最初の犠牲者。
外の空気を吸っている最中にいつのまにかゾンビになり、助監督の青年を襲う。
意識がないかのように動き、ゲロを吹きかけるなどリアリティに溢れている。


  • 助監督

演:山ノ内洋
「中々芸達者っすね。出ちゃいます?」
助監督のメガネの青年、2番目の犠牲者。名字は「笠原」
監督の指示に辟易しながらも従う苦労人。
監督にいわれ彼がイヤイヤ屋上にまいた血糊は実は封印を解くための儀式であり…
タバコを吸おうとした際カメラマンゾンビに襲われ、右腕を食いちぎられ、そのままゾンビになる。


  • 録音マン

演:山越俊助
「ちょっとはちょっとだー!!」
録音マンの坊主頭の男性。3番目の犠牲者。
名字は「山越」と役者と同じ。
いきなり起きたゾンビ騒動に発狂、みんなの制止を聞かずロケ地を飛び出し、そのままゾンビに襲われた。
ゾンビになったあと監督にけしかけられチナツに襲いかかるが、メイクに首を刎ねられる。


  • もう1人のカメラマン

演:不明メタ的に言うと谷口智和、松浦早希
本作の出来事を克明に撮り続けるもう1人のカメラマン。カメラレンズについた血糊を拭いてたこと、何より監督がカメラを止めないよう指示していたことからファンに存在を認識されている。
しかし、急に倒れ込み、カメラを落としたと思えば、急に復活し、客からは酔う評判の
神がかったカメラワークを発揮し出し、さらに最後まで生き残ることから、ファンから不気味に思われ、考察が進められている。まあ、ホラー映画にそんな考察は野暮だが


  • 悪霊

1人逃げ延び、倉庫に隠れるチナツの前に現れた存在。
足元しか見えなかったが、その存在はチナツと観客を震え上がらせた。










※終盤ストーリーネタバレ



最終的にメイクはコウちゃんともみ合いとなり殺され、コウちゃんもゾンビとなり、チナツに襲いかかる…


「愛してる…」


そしてチナツはコウちゃんの首を刎ね、激昂する監督を惨殺する。


血まみれのチナツを追うカメラ、そしてまるで浮遊するかのように上がっていくカメラが捉えたのは…


血糊で大きく書かれた血の紋と、狂気に身を浸し嗤うかのように立ち尽くすチナツの姿だった…






追記修正は止めない!項目は続行する!




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\ハイ、カットー!/





※「さっきので項目終わりだろ?」とお思いのwiki籠り諸氏へ。
本項目は二度始まります。最後までブラウザバックをしないようよろしくお願いします。




最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。




概要

『カメラを止めるな!』は2017年に公開された日本映画。
内容は最初に上記の劇中劇『ONE CUT OF THE DEAD』が上映され、その後に作品の制作されるまでの経緯、そして撮影中の舞台裏では何が起きていたかが明かされるコメディ映画。
この物語の構造自体が本作のキモであり、説明をする上でも避けては通れない要素である。
その為未見の人に勧める場合でも上記のように「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる。」としか言えない作品。


無い無い尽くしで始まった作品

監督は本作が初の劇場長編作である上田慎一郎と、当時はまだ無名の監督だった。
実はスタッフもキャストも当時はほぼ無名であり、無い無い尽くしで作られた作品であり、予算は約300万円という有様だった(元々はENBUゼミナールという映画学校のワークショップで作られた映画であり、当然みんなほぼ無名の一般人だった)。
当然誰も知らず、ただミニシアターでひっそりと上映され忘れ去られる運命にあった…まだこの時は。


ヒットの軌跡~無名の映画からの下克上~

しかし、2017年暮れ、新宿K's cinemaで公開された特集上映で話題となり、各国の映画祭で多数の賞を受賞。


そして2018年6月23日の凱旋上映で池袋シネマ・ロサと新宿K's cinemaで公開され、全回満席、急遽上映館拡大というミラクルを引き起こす。
2018年8月3日、大手配給会社アスミック・エースも本作の配給に参戦!TOHOシネマズ日比谷という最大級のシネコンを筆頭とした全国超拡大上映を決行し、2018年夏映画のダークホースと化した。


その影響もあり、最初圏外スタートだった本作は、拡大上映初週に映画ランキング10位を記録し、その後徐々に興行収入と上映館を増やし、最終的に興行収入30億、累計上映劇場が全都道府県達成*1と、パンデミック…いや、「ポン」デミック状態となっていた。


さらに海外でも上映、日本国内ではDVD・ブルーレイが発売されてもなお全国で上映されており、この盛り上がりはかつての『シン・ゴジラ』と『この世界の片隅に』に匹敵するとも言える。


あまりの話題に盗作騒動*2が起きたが、それすら話題になり劇場に観に行く観客も増えたという。



ストーリー

「早い、安い、質はそこそこ」がキャッチコピーの映像監督・日暮隆之は、知り合いのプロデューサー古沢真一郎の誘いにより、「ワンカット・ワンシーン・生中継」のゾンビ番組『ONE CUT OF THE DEAD』という荒唐無稽な番組企画に挑むことに。
断りきれず、引き受けてしまった隆之は、馴染みのあるスタッフ達と共に企画に向き合おうとするが、キャスト陣は皆曲者揃いでますます頭を悩ますことに…
そして撮影当日、予想外のトラブルが続々と…果たしてゾンビ番組は成功するのか?!



登場人物


※上記の『ONE CUT OF THE DEAD』のネタバレはありますが、ラストについて触れないよう紹介します。


日暮家

  • 日暮隆之

演:濱津隆之
「考えすぎはよくないよ?」
「早い、安い、質はそこそこ」がキャッチフレーズな映像監督、高校時代は演劇部。
旧知の古沢の誘いで『ONE CUT OF THE DEAD』の企画に乗ってしまった本作一の苦労人。こだわりが強い娘の将来を憂いながらも、癖の強いキャストをまとめようとする。
撮影当日、番組の映画監督役の黒岡の急遽当日降板に彼の代役をしながら監督をすることになり、積もり積もった鬱憤をスパークさせつつも、数々のトラブルを乗り越え、番組を成功させようと苦心する。


  • 日暮真央

演:真魚(幼少期 - 左右田陽菜)
「本物が欲しいの。本物の涙」
隆之の娘で映像監督志望の大学生。
しかし、Vシネの撮影現場で、子役をマジで泣かそうとしたり、子役の母親をババア呼ばわりするなど職人気質なこだわりの強さとやる気で何回も現場をクビにされている。心配する父に見向きもしない反抗期も迎えている。高校時代はバスケ部。
お気に入りのイケメン俳優の神谷目当てで隆之の現場に晴美と見学に向かうが、トラブル続きで混迷する現場を前に彼女は覚醒。持ち前のこだわりと閃きで現場を救う救世主へと覚醒する。そして父との絆がラストに奇跡を起こし…?


  • 日暮晴美

演:しゅはまはるみ
「色々やって探してんのよ。こう我を忘れて夢中になれる」
隆之の妻。
台本を暗記するほど夫を支えようとし娘と仲良しな良妻賢母。
色々な趣味に手を出すもうまくいかないミーハーな部分がある。最近ハマっているのは「ポン」っと身を躱す森岡流護身術
昔は女優だったのだが、今は引退しており、メイク役の相田が急遽当日降板する羽目になり、真央の推薦で代役を務めることに…

上記の『ONE CUT OF THE DEAD』からお察しの通り、実は本作の最強キャラ兼腹筋崩壊兵器
実は女優引退の原因は役に入り込みすぎて、台本無視はしょっちゅう、レスラー役の際相手役の腕へし折ったことによる追放によるもの。
番組中も案の定暴走。台本無視し、護身術を駆使し隆之と神谷を「ポンッ!」といなし、ゾンビ役をしばらく気絶させるほどの蹴りを食らわす。娘さんよう推薦したな!


キャスト

  • 松本逢花

演:秋山ゆずき
「よろしくでーす」
女優・チナツ役。
「アイタンビーム」が特徴のアイドル。
「自分は構わないが事務所が」という口実で演出(例:ゲロ頭から被る、目薬じゃないと涙出ない)にNGだす典型的なアイドル女優で、隆之のストレスの原因その1。
なにかと話の終わりに「よろしくでーす」と程よいウザさでしめるため、観客の腹筋を刺激してくる。
そんな感じでナメた様子で撮影に望むが、さまざまなトラブルが立て続けに起き、理不尽が襲いかかるが、皮肉にも彼女を「本物の女優」へと成長させる…!


  • 神谷和明

演:長屋和彰
「ゾンビって斧使えますか?」
男優のコウちゃん役。
売れっ子イケメン俳優であり、真央のお気に。
真面目であり、いい作品作りに監督と議論を重ねるプロ意識高めな青年だが、実際は理屈つけて監督に突っかかる意識高い系*3であり、隆之のストレスの原因その2。
隆之も色々なだめた末本番に臨むが、真っ先にスパークした隆之に逢花共々突っかかられて…
「ビンタした!親父にもぶたれたこと無いのに!


  • 細田学

演:細井学
「最悪だよ。最悪なんだよ俺の人生」
カメラマン役の中年のおじさんで隆之の馴染みの俳優。だが、極度の度がすぎるアルコール中毒で、緊張するとアルコールに手を出して、それによる騒動が原因で娘に何度も絶縁されてるダメ人間。
今回の番組では酒断ちすることを決意するが……結局差し入れの日本酒瓶ごとイッキしてしまい、撮影中にもかかわらず、ぶっ倒れたり、ゲロ吐いたりトラブルを引き起こしてしまう…ダメじゃねーか!
結果的に隆之のストレスその3だが、彼無くして本作のあの結末があり得なかったのもまた事実。


  • 山ノ内洋

演:市原洋
「あ、はい」
助監督・笠原役のメガネ。
気弱でキョドっているせいか、意見したら神谷にキツく言われてしまう。
自分のゾンビ役の見せ場が無くなっちゃうことを気にするほど不安がる。本番で晴美に見せ場がオシャカにされるけど!
細井にゲロかけられたり、見せ場オシャカにされたり、色々不憫、生きろ。


  • 山越俊助

演:山崎俊太郎
「メールもしたんですけど」
録音マン役の坊主頭。
新米監督助手である栗原に対して、「あのメールしたんですけど」で細かい条件で突っかかる超めんどくさい性格。
しかもその内容が自分のトイレ事情で、軟水以外だと腹下すというもの。
本番前、間違えて硬水を飲んでしまい、本番中に腹下す事態を引き起こす…!
出演俳優の中でも特に悲惨な目に遭ったがそれまでの行いのせいでほぼ全く同情されない。


  • 黒岡大吾

演:イワゴウサトシ
本来の監督役。
生真面目そうな中年だが、実はメイク役の相田と不倫をしており、隅に置けない男。
相田共々交通事故に巻き込まれ、軽傷だったものの、隆之が代役を務めることに…


  • 相田舞

演:高橋恭子
本来のメイク役。
人妻で、生まれたばかりの赤ん坊を連れて台本読みに参加している。
実は黒岡と不倫しており、本番当日交通事故に巻き込まれ、軽傷だったものの、晴美が代役を務めることに…
ちなみに赤ん坊は上田監督の実子。



スタッフ


  • 吉野美紀

演:吉田美紀
「…あんたうちで働かない?」
隆之の馴染みの監督助手。
助監督ポジの帽子被ったおばちゃん、隆之に次ぐ苦労人で、トラブルで二転三転する状況にツッコミまくる。


  • 栗原綾奈

演:合田純奈
「ラストで使うはずがああなってもうたんで…」
新米の監督助手。
松浦共々若手のスタッフで、山越にめんどくさい条件で突っかかられてる。
たまにキョドると関西弁になる。
ラストとある事情で人間ピラミッドする際、うまく登れない様子も見られた。かわいい。


  • 松浦早希

演:浅森咲希奈
「いやダサいのがカッコいいんですよ。グワーングワーン」
撮影助手で、谷口の弟子。
「あえてダサく撮る」カメラワークにこだわりを持つが谷口に受け入れられない(しかし真央には受け入れられている)。
しかし、本番中キャストがもんどりうってしまい、谷口の腰が砕け散った際、彼女は戦場に己の正義を胸に降り立つ。
ボブカットの眼鏡っ娘で、作品の中で密かな人気があるとか。


  • 谷口智和

演:山口友和
「わかんない…やんない…」
撮影のメインカメラマン。腰痛持ち。
早希のカメラワークに呆れており、腰痛で動けなさそうな時に早希がうるさいもんで「や・ら・せ・ま・せ・ん」の一言で締める。
しかし、撮影中、アクシデントで彼の腰は砕け散り、早希にカメラと番組の成功を託した。


  • 藤丸拓哉

演:藤村拓矢
録音。
関西弁を話し、二転三転する現場の状況に、吉野のおばちゃんと一緒にツッコミまくる。


  • 温水栞

演:生見司織
特殊造形・特殊メイク。
ベテランの女性で、縁の下の力持ちとも言えるが、彼女の人生で一番気の毒かつ臭いメイク現場に遭遇してしまう。生きろ。



プロデューサー陣

  • 古沢真一郎

演:大沢真一郎
「そこまで見てないですって」
隆之の知り合いのプロデューサーで隆之を『ONE CUT OF THE DEAD』の企画に誘う。本作の元凶その1。
さわやかなイケメン男性で有能そうな見た目だが性格は無能適当すぎで、役者当日降板で速攻中止とすべきなのに隆之と晴美で乗り切ろうとするところから強引さも垣間見える。
しかし、彼も現場の二転三転する状況に戸惑いを覚える。


  • 笹原芳子

演:どんぐり(竹原芳子)
「アツアツやろ?」
新チャンネル「ゾンビチャンネル」のトップであるテレビプロデューサーを務めるおばちゃん。本作の元凶その2。
総責任者で『ONE CUT OF THE DEAD』のいわばトップだが、性格は古沢が可愛く見えるくらいの超適当で、「ワンカット・ワンシーン・生中継」の無謀なゾンビ番組を「いけるでしょ?」とスナック感覚で隆之に頼むあたりからうかがえる。
しかも、現場で隆之たちがあんなに必死になってるうえ、局の人間が息を呑み成功を祈ってるのに、スマホいじりながら番組を見ている。*4



こんなところにこぼれ話が…ツイてるわ!

◇メイン館の新宿K's cinemaと池袋シネマロサはファンから「聖地」扱いされており、世界で二つだけの記念撮影用の『カメ止め』パネルが設置されている。



◇『ONE CUT OF THE DEAD』の37分に及ぶ長回しは実際に長回しで37分撮影したもの
 劇中で血まみれになる関係上、リセットに時間がかかり1日で挑戦できる回数は2、3回のみという過酷なものだった。
 そして劇中でカメラに血が飛び散ったのは6テイク目に起きた脚本にはない実際のハプニング
 完璧に撮れたが何か物足りないと感じた5テイク目の後に撮った結果なのだから正しく奇跡のワンカット。


 二度とは撮れないこのライブ感がカメ止めを傑作にしていると言っても過言ではないだろう。



◇上田監督の他作品である『テイク8』と『たまえのスーパーはらわた』においても気弱で髭面の日暮というアマチュア映画監督が登場している。
 設定も演じる俳優も異なるためスターシステムの一環だろう。



◇上田監督は本作の特徴的な三重構造は劇団PEACEの『GHOST IN THE BOX!』に着想を得たと各種インタビューで語っている。
 舞台の作家側にも快諾を得ており、舞台主宰者もTwitterで「別物になっていた」「昔作った作品が新しい形で生まれ変わりうれしかった」といった旨のつぶやきもしていたのだが、
 クレジットの表記を巡ってトラブルがあり盗作騒動へと発展してしまった。


 その他に影響を受けた作品として三谷幸喜作品*5とロバート・ロドリゲスの『フロム・ダスク・ティル・ドーン』を挙げている。



◇本作のパンフレットは本作の台本がまるまる掲載されているという超豪華仕様。
 言うまでもないが映画を見終えた後に読もう!



◇本作の''アツアツファンブック''では『スプリガン』や『ARMS』の皆川亮二による『ONE CUT OF THE DEAD』ならぬ『COMIC OF THE DEAD』が書き下ろしで収録されている。
 内容は「もしもトラブルもなくONE CUT OF THE DEADが出来上がったら」とでも言うべきもので、
 氏の''血みどろかつアクションと顔芸に塗れた作風で彩られた''今作は「あれ?こんな真面目な作品だったんだ…」と思うこと請け合い。
 もちろん「ポン無双」もしっかりアツアツに描かれるぞ!!


 なお同ファンブックは他にも竹書房が誇るクソマンガ家のカワイイ松浦ちゃんが拝めたり、
 あまりに''熱く書きすぎて文字が小さすぎ&詰め込みすぎ''な大ボリュームのファンマストアイテムとなっている。



◇本作の好評を受けてスピンオフ作品『カメラを止めるな!スピンオフ ハリウッド大作戦』も製作され、2019年3月2日にAbemaTVにて放送された。



◇2021年にはなんとフランスで本作のリメイク版が公開された。
 邦題『キャメラを止めるな!』は2022年7月15日に日本で公開。監督はアカデミー賞作品賞受賞作『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス。
 「『ONE CUT OF THE DEAD』のリメイクをフランスで撮影することになり……」という設定。



最後まで追記・修正をしろ。この項目は二度はじまる。


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  • こんなところに記事が…!ツイてるわ!! -- 名無しさん (2018-12-20 22:52:47)
  • ほんとにこの作品はネタバレを見ずに見てほしい、予告も見ずに -- 名無しさん (2018-12-20 23:20:17)
  • ハンチョウで知った。確かにネタバレ回避して視聴すべきだったわ -- 名無しさん (2018-12-21 00:53:47)
  • とにかく途中で離脱せず最後まで見てくれとしか言えないのよな。全てが必要なシーンだから。 -- 名無しさん (2018-12-21 01:08:30)
  • スマホいじりはリアルタイムエゴサだとか -- 名無しさん (2018-12-21 01:23:20)
  • 「台本通りにやれやああああ!」のシーンが好き、その後「お前が言うな」と言わんばかりに斧振り下ろされてるところも -- 名無しさん (2018-12-21 02:02:04)
  • 初っ端の監督のセリフ、妙に力入った内容だと思ったら舞台裏明かされて滅茶苦茶笑った -- 名無しさん (2018-12-21 06:28:27)
  • 映画って大変なんだな…ってのがわかる映画 -- 名無しさん (2018-12-21 06:47:06)
  • 二回見たが劇場内であんなに笑い声が聞けるとは思わなかった。真魚ちゃんとカメラマン師弟が好き -- 名無しさん (2018-12-21 09:42:11)
  • 最初の37分見てる時はクソ映画摑まされたと本気で思ったけど、全編見終わった後は前半の粗が登場人物たちの努力の結晶だったんだって分かって愛しくなる映画。 -- 名無しさん (2018-12-21 12:24:40)
  • カメラのブレが酷い(仕様)だから三半規管弱い人は気持ち悪くなったりしても無理しないほうがいい -- 名無しさん (2018-12-21 15:31:22)
  • 記事後半・・・登場人物紹介しかないけどネタバレになるのか? -- 名無しさん (2018-12-22 08:24:09)
  • ↑後半の存在自体がネタバレみたいなもんだから…個人的にはEDも含めて3度始まる映画だと思う -- 名無しさん (2018-12-22 22:04:39)
  • ↑4 クソだと思わせる所が味噌だよね。それでも最後は登場人物に感情移入しちゃう。……クソだとか思ってごめん! -- 名無しさん (2018-12-22 23:07:56)
  • 代理作成人です、しまった…クローバーフィールドに近い車酔い、1人で160回も見た重度感染者(つわもの)を書き忘れましたw -- 名無しさん (2018-12-23 00:50:56)
  • 監督殺す時のやれば出来るじゃないか!ってシーン好き -- 名無しさん (2018-12-23 12:29:38)
  • ぶっちゃけ評判で期待あおりすぎて見て肩透かしって評価もちらほら出始めてるから -- 名無しさん (2018-12-23 13:01:27)
  • 予告編の「ゾンビ映画を撮ったやつらの話」くらいはネタバレしておいた方が良い気もする -- 名無しさん (2018-12-23 13:03:14)
  • 金曜ロードショー早いなもっとDVDで稼がせてやれよ -- 名無しさん (2019-01-11 20:00:29)
  • 撮影の真相で死ぬほど笑ったけど、舞台裏を支えているスタッフさんのかっこよさにも惚れる映画。 -- 名無しさん (2019-03-08 23:14:42)
  • ↑4 TVで初めて見たけどまさにそのクチだった。元が超低予算だという事を念頭に置かないといけないわな。 -- 名無しさん (2019-03-09 02:36:35)
  • なんか既視感があると思ったら、「ラヂオの時間」だ -- 名無しさん (2019-03-11 10:23:04)
  • 金ローで観たけど最高に面白かった。これはすぐにもう一度見たくなる。すごい。 -- 名無しさん (2019-03-25 20:00:21)
  • 尺を保たせる為に怪我がないか延々と確認し合うシーンが面白すぎた。前情報無しで見たから最高に楽しめたわ -- 名無しさん (2019-05-09 20:56:48)
  • 前評判でハードル上げまくったせいか地上波で完全に肩透かしを食らった派ですわ。『今見ている映像を別の視点からみた映像』なんてほん怖・世にも奇妙な物語等の短編ホラー系のドラマで腐るほど見てきたし、最後のオチも何のひねりもなく、演技もクッソヘタクソだからほとんど楽しめんかったわ -- 名無しさん (2019-07-04 21:27:19)
  • それはもう前評判云々じゃなくて自分が視聴するものに対してのハードルが高すぎるだけじゃないかな… -- 名無しさん (2019-07-05 02:16:52)
  • 生でアニメのアフレコをする羽目になった「星のデデデ」を筆頭にこういう無茶苦茶な条件で番組を作ってドタバタ騒ぎ…という作品は枚挙に暇ないけど、(良い意味で)こういうラストになった作品は結構珍しい気がする -- 名無しさん (2020-03-13 20:41:42)
  • 最後の最後で色々面倒くさかった役者やスタッフも一緒に頑張って台になるシーンめっちゃ好き -- 名無しさん (2021-01-09 20:36:41)
  • ↑4 自分もほぼ同じ感想だな、面白いと感じる人はいるんだろうけど自分にはそう思えなかった -- 名無しさん (2021-01-17 21:30:53)
  • わざわざ批判しにきて暇だな -- 名無しさん (2021-01-18 20:24:13)
  • 賛成意見ばかりでも批判意見ばかりでも偏りすぎだから、少数意見の声があることはむしろ健全 -- 名無しさん (2021-01-27 02:46:54)
  • なるべくネタバレは避けつつも「何らかの形で劇中劇が存在する多重構造の物語らしい」ということはぼんやり知ってしまってからようやく見たけど面白かった -- 名無しさん (2021-05-15 13:01:12)
  • 前半と後半で監督の暴言の印象ががらりと変わるのが面白い -- 名無しさん (2021-05-15 18:18:45)
  • ゲオでは「ホラー」の棚に置いてあった。まあ「コメディ」に置くとそれだけでネタバレになってしまうが -- 名無しさん (2021-05-15 18:29:31)
  • フランスでリメイクされるがまさかのどんぐり(竹原芳子)さん続投 -- 名無しさん (2022-05-04 20:22:45)
  • 監督による次回作「スペシャルアクターズ」は、ものすごい大コケで終わったとのこと。 -- 名無しさん (2022-07-26 19:59:01)

#comment

*1 日比谷ではかつての名劇場、スカラ座を改装したTOHOシネマズ日比谷スクリーン12、大阪・梅田ではかつての名劇場・北野劇場を改装したTOHOシネマズ梅田スクリーン1で上映。新宿に至ってはTOHOシネマズ新宿の最大座席数のスクリーン2つと84席の新宿K's cinemaという類を見ない劇場編成がなされていた。
*2 事実、監督の上田は本作は舞台から着想したとパンフに載せており、その舞台の関係者の名前をエンドロールに載せている。
*3 しかも「この作品には人種問題が裏テーマとして語られてる」と見当違い甚だしいことを超適当な笹原と語っている。
*4 ただしこの行動は生放送の本番組がネットでどういう評判かを確認しているというプロデューサーあるあるではないかとも言われている
*5 おそらく本作と似たタイトルと筋書きの舞台作『ショウ・マスト・ゴー・オン~幕を降ろすな~』及びその舞台の発展形である映画『ラヂオの時間』。

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