登録日:2018/11/23 Fri 18:31:05
更新日:2024/03/26 Tue 13:30:53NEW!
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dcコミックス アメコミ バットマン デューク・トーマス ミスター・フリーズ ポイズン・アイビー ラーズ・アル・グール リドラー prime earth earth-0 ポストフラッシュポイント スコット・スナイダー ジョック フランチェスコ・フランカビラ dc rebirth マッドハッター テュラ・ロテイ ジュゼッペ・カムンコリ オールスター・バットマン:エンド・オブ・アース
『All-Star Batman: Ends of the Earth』は2017年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。
『All-Star Batman』#6~#9
発売 2017年2月から
脚本 スコット・スナイダー
作画 ジョック(#6本編、#9本編)、テュラ・ロテイ(#7本編)、ジュゼッペ・カムンコリ(#8本編)、フランチェスコ・フランカビラ(全短編)
日本では2018年に小学館集英社プロダクションから邦訳本が発売されている。
『All-Star Batman』の第2巻。第1巻に引き続きバットマンと様々なヴィランの戦いを描いている。
メインとなるストーリーは存在するが、1話ごとに異なるヴィランとアーティストが割り当てられ、より本作のコンセプトにそった内容となっている。
デューク・トーマスの成長を描いたサブストーリーにも大きな変化が起こり興味深い内容となっている。
また2017年のイベント『バットマン・メタル』につながる存在も登場している。
『All-Star Batman』#6
『All-Star Batman』#7
『All-Star Batman』#8
『All-Star Batman』#9
『All-Star Batman』#6短編~#9短編
『All-Star Batman』#6
【物語】
ミスター・フリーズと彼の仲間が世界を破滅させる古代の病原菌を放とうとしていることを知ったバットマン。
さらに謎の部隊がミスター・フリーズごと病原菌を死滅させようとしていることを知り、
バットマンはミスター・フリーズを説得するためにアラスカの北部に向かう。
【登場人物】
- バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。超低温に対応するため特殊なスーツと超高温バッタランを発射するガントレットを装備している。
アラスカ北部の施設で氷柱に包まれた古代の病原菌を解放しようとするミスター・フリーズの説得を試みる。
彼らごと古代の病原菌の死滅を狙う謎の部隊の到着が迫る中、説得に失敗しスーツを奪われ気を失ってしまう。
- ミスター・フリーズ(ビクター・フリーズ)
低温下でしか生きられず特殊なスーツに身を包み冷凍銃を操る科学者。今回は施設内が低温下にあるためスーツを着ていない。
数か月前から大切な存在であるノーラと同じく冷凍されていた人間たちを現在最高の技術で蘇生させていた。
その見返りに強盗による資金回収を任せ、その資金で技術を向上させ最終的にはノーラと自分自身を復活させる予定だった。
しかし今の世界はノーラや冷凍されていた人間たちに相応しくないと感じ、氷柱に包まれた古代の病原菌を解放しようとしている。
警告と説得に現れたバットマンを返り討ちにして病原菌の解放を開始する。
『All-Star Batman』#7
【物語】
ミスター・フリーズによる古代の病原菌の流失を防ぎきれなかったバットマン。
病原菌の治療法を求めバットマンはデスバレーで『生命の木』について研究するポイズン・アイビーの力を借りようとするが、
そこにはミスター・フリーズの命を狙った謎の部隊『ブラックホークス』が迫りつつあった。
【登場人物】
- バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。アイビーの対策からか特殊なスーツを着ている。
アメリカ全土に広がりつつある病原菌を食い止めるためポイズン・アイビーの元を訪れる。
病原菌の犠牲となった少女リリス・セグロや『ブラックホークス』の存在を明かし説得を試みるも聞き入れてもらえず、
洗脳されて『ブラックホークス』と戦わせられる。
- ポイズン・アイビー(パメラ・アイズリー)
植物を操る力と人を操る毒を体に宿す悪女。体質が変化する前から万病を治す鍵となる『生命の木』について研究している。
協力と保護を申し出るバットマンの言葉をはねのけ彼を洗脳し、現れた『ブラックホークス』に立ち向かう。
- ブラックホークス
かつて世界のために戦った部隊と同じ名前を持つ謎の部隊。特殊な迷彩技術を持つ。トゥーフェイスとの逃避行の頃からバットマンの行動を追っている。
ポイズン・アイビーが病原菌の混乱を利用して、『生命の木』の研究で得た危険な病原菌を使用すると考え彼女の命を狙っている。
- リリス・セグロ
病原菌が広がるきっかけとなってしまった少女。植物学を愛し、自宅の裏にある『ゆりかご』と呼ぶ森で研究していたところ感染してしまった。
バットマンは当初彼女が生きているかのようにアイビーに話していたが、実際は亡くなっており病原菌は『リリーのゆりかご』と名付けられていた。
『All-Star Batman』#8
【物語】
ミスター・フリーズによる病原菌の流失から1ヶ月、ポイズン・アイビーの協力で影響は抑えられつつあるが予断を許されない状況が続いていた。
事件の裏でうごめく『ブラックホークス』を探っていたバットマンは、彼らの技術にマッドハッターとの共通点を見出し、
ミシシッピ・デルタにあるマッドハッターの隠れ家に向かった。
【登場人物】
- バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。『ブラックホークス』とマッドハッターの関係性を探るため、マッドハッターの隠れ家に向かう。
マッドハッターを脅し真実を追求するが、バットマンとしての人生がマッドハッターの生み出した幻だと言われ徐々に力を失っていく。
- マッドハッター(ジャービス・テッチ)
不思議の国のアリスに異常な執着を見せる小男。洗脳を得意とする。いつもは緑色の服を着ているが今回は白の服を着ている。
修行からゴッサムに戻って来た直後のブルースに洗脳装置に関する商談を持ちかけていた。
『ブラックホークス』との関係性を探るバットマンに、バットマンとしての人生は自分が洗脳技術で見せている幻で、
本当のブルースは車椅子生活を送っており、ヴィランたちは彼を満足させようとする友人たちであると語る。
- ブラックホークス
かつて世界のために戦った部隊と同じ名前を持つ謎の部隊。特殊な迷彩技術を持ち、その技術がマッドハッターと結び付けた。
マッドハッターの隠れ家に現れたバットマンに『バットファミリー』の姿で立ちふさがるも、すぐに看破され敗北した。
- デューク・トーマス
ブルースのもとで修業とサポートをしている青年。ブルースの指示で病原菌による汚染地域を監視していたが、『ブラックホークス』に囚われてしまう。
『All-Star Batman』#9
【物語】
『ブラックホークス』にデュークを人質に取られたバットマンは、今回の事件の真の黒幕ラーズ・アル・グールを狙い、
病原菌に対するデモ活動とワシントン記念塔の再公開パーティが行われるワシントンDCに向かう。
セリーナ・カイルの協力もあってラーズのもとにたどり着いたブルースは、ワシントン記念塔で決着に臨む。
【登場人物】
- ラーズ・アル・グール
暗殺者集団『リーグ・オブ・アサシンズ』の首領で、不死を与える泉『ラザラス・ピット』に浸かることで長きにわたって生き続けている。
病原菌事件の黒幕。ヴィランたちや『ブラックホークス』を裏から操り病原菌による世界崩壊を進めていた。
この事件はブルースに天変地異、疫病、自己愛による世界終末を体験させる手段に過ぎず、
真の目的は秘かに重要拠点に仕込んだ『DMN(デーモン/Disruptive Multilingual Nano-processor/破壊的多言語極小処理装置)』を
ワシントン記念塔から送った信号で起動させ誰にも気づかれることなく世界に終末をもたらすことだった。
ブルースとの戦いの中で彼こそが世界を救うことで病を長引かせる悪魔だと語り『DMN』を起動、
追い詰められたブルースを射殺し勝利を確信する。
ゴッサムを守る闇の騎士バットマンとして活動する大富豪。セリーナの力を借りた陽動作戦で時間を稼ぎ、
ブルースの姿でラーズに接近しワシントン記念塔での一騎打ちに挑む。
- ブラックホークス
かつて世界のために戦った部隊と同じ名前を持つ謎の部隊。デュークを人質に取ってバットマンにラーズ確保を命じる。
ブルースは彼らはラーズに利用され病原菌拡散の一翼を担わされていたと思っていたが、実際は彼らもラーズの手下だった。
- デューク・トーマス
ブルースのもとで修業とサポートをしている青年。『ブラックホークス』に囚われバットマンへの人質にされてしまう。
- バットマン(セリーナ・カイル)
猫のようなコスチュームに身を包んだ女盗賊キャットウーマンとして活動している女性。
ブルースと親しい関係にあり、『ブラックホークス』の技術を使いバットマンを再現し陽動を担当する。
- アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。陽動を終えたセリーナを潜水艦で回収する。
『All-Star Batman』#6短編~#9短編
【物語】
ブルースのもとで『輪の修行』を続けるデュークは因縁の敵であるリドラーとの戦いに苦しんでいた。
かつての親友ダリル・グティエレスとの再会もあり自身の限界を感じたデュークはウェイン邸から姿を消してしまう。
【登場人物】
- デューク・トーマス
ブルースのもとで修業とサポートをしている青年。自分の本質を見抜くための『輪の修行』に挑んでいる。
バットマンと出会うきっかけとなったリドラーとの戦いや変わり果てたダリルからの指摘もあって、自分が何なのか分からなくなってしまう。
ウェイン邸を離れ児童館に向かいかつての仲間であるイザベルとの語らいの中で事件の真相に気づき、
ウェイン邸に戻るとそこには両親とダリルが待っていた。
- バットマン(ブルース・ウェイン)
ゴッサムを守る闇の騎士。リドラーによる遠隔操作を用いたクロスワード事件に挑む。
強行突破で犠牲者を最小限に抑えているが、肝心の謎を解けず解決の糸口が見えずにいる。
悩みを深めるデュークの力になろうとするが打ち明けてもらえないでいる。
- リドラー(エドワード・ニグマ)
なぞなぞをこよなく愛する犯罪者。『ゼロイヤー』以来、毎年バットマンにお祝いと称し勝負を挑んでいる。
- ダリル・グティエレス
『ブルーム事件』の発端である『種』を生み出したデュークの友人。
自身も『種』を使用した影響で体質が変化し、他人の細胞を変化させる能力を得た。
騒動を起こしたのが原因でリドラーの隣の房にいたところデュークと再会し、彼がヒーローではなくただの代役だと指摘する。
その後、脱走を果たしデュークの両親を連れてウェイン邸に現れデュークと再び向き合う。
- ジュリー・マディソン
ブルースの学生時代の友人で児童館を運営している。かつて児童館にいたこともあるデュークを温かく出迎える。
- イザベル・オルティス
デュークと共に『ウィ・アー・ロビン』で活躍した女性。現在はジュリーの児童館を手伝っている。
児童館に現れ悩みを吐露するデュークに対し子供たちが描いたヒーローたちの絵を見せ、
その中に『ウィ・アー・ロビン』やデュークの姿があることを教え勇気づけた。
この時の『先入観に囚われるな』という言葉がデュークに真相を気づかせた。
- アルフレッド・ペニーワース
ウェイン家に仕える執事。リドラーとの戦いで傷ついたデュークの世話を任されていたが、彼が家を出たのを発見する。
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