登録日:2017/09/05 Tue 13:27:29
更新日:2024/02/09 Fri 11:18:45NEW!
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dm デュエル・マスターズ dm種族項目 アーマード・ワイバーン 翼竜 飛竜 不遇種族 ターボバーレスク ワイバーン 火文明の種族 デュエマ アーマード 火文明 種族 ドラゴノイドの相棒
圧倒的な何かの接近に、大気が震えた。
アーマード・ワイバーンはデュエル・マスターズの種族である。
概要
最初期であるDM-01から登場している火文明の種族。
名前はそのまんまの意味で「武装したワイバーン」。
ワイバーンは創作物ではドラゴンの一種として扱われることもあるが、本ゲームでは当然扱われない。
命名ルールとしては「~・ワイバーン」、多色クリーチャーの場合は「雷炎」を冠詞とする。
ただし、初弾の時点から《ドラグライド》などの法則を無視したパターンも見られる。
背景ストーリーではドラゴノイドに使役されており、彼らに戦闘機のように扱われているタイプがいる。
ただし、後の転生編時期になると文明内の結束が固まり、フェザーノイドにも心を開いて使役されるようになる。
このような設定を見ると、懐かせるのは難しいが心を開いている相手にはとことん懐く種族だと思われる。かわいいね。
この種族に所属するクリーチャーに目立つ点としては、5コスト以上のカードが多い。
最低でも中量級のパワーのカードが多く、パワー面での小型クリーチャーはかなり少ない。
しかし意外なことに、進化クリーチャーは《聖剣炎獣バーレスク》しか現状いない。
種族の傾向としては背景ストーリーでの使役設定を反映したのか「火力を活かした攻撃補助」という戦略が基本。
「アンタップキラー」「ブロッカー破壊」「小型の全体除去」は、ワイバーンにとってお手の物。
これは火文明の主要種族であったアーマード・ドラゴンとの明確な差別化を目指していたからと言われている。
基本セットでは火文明の主要種族という扱いだった。
闘魂編からは扱いが落ちつつあったが、それでも定期的にカードは出ていた。
ところが、あの不死鳥編での一時的な従来の種族の全滅が大きな転機となる。
次シリーズの極神編ですぐに復活を果たすが、それ以降は出番がなくなる。
このような経緯を歩んだ結果、今や「大昔には輝いていたことがある古参種族」として、立派な不遇種族の仲間入りである。
プッシュが薄れてしまった理由としては、様々な原因が考えられる。
ワイバーンは「翼竜・飛竜」なので、見た目的に近い物はあるがドラゴンではない。
明確に別の姿になったうえで差別化しないと、火文明におけるアーマード・ドラゴンの人気の壁は厚いのだ。
今やましてや色んなドラゴンが次々と現れ、そのアーマード・ドラゴンですら昔ほどの絶対王者ではないのに。
「ドラゴンっぽい生き物」で悲惨な目に合うのは、後のティラノ・ドレイクが分かりやすく証明しているだろう。
ドラゴンじゃないのに加えて背景ストーリーでの使役設定なども絡んでか、この種族へのサポート持ちも少ない。
ワイバーンの飼い主だったドラゴノイドやフェザーノイドが不遇種族としてフェードアウトしたのも地味に痛い。
プッシュされなくなったのは「当時としては希少なエクストラターン効果のあったバーレスクのせいではないか?」という説もある。
実際な話、この種族の完全に影が薄くなりつつあったのは聖拳編からだが果たしてそんな意図はあったのか……。
DM23-SD1「スタートWINデッキ 竜軍・オブ・ボルシャック」からは種族カテゴリとして「アーマード」が成立したことにより、微妙に種族の強化を受けることに成功した。
しかし、あまりにもインフレが進む中で新規カードがろくに増えなかった影響で現状はアーマード・ドラゴンのようにカテゴリの強みを活かせる状況とは言いにくい。
それでもやはり明確な種族の戦略が初期から決まっていただけあってか、優秀なカードは多い。
特に今なおバーレスクを主軸としたデッキは定期的に話題を呼んでおり、バーレスクに引っ張られる形でいくつかワイバーンは現在でも姿を見せてくれる。
流石にインフレが進んだ現在では引退状態のカードもあるが、それはまあ仕方ない。
最初期からの火文明使いのデュエリストには誰でも何かしら思い出のある種族と言える…かもしれない。
主なカード
クリムゾン・ワイバーン 火文明 (8) |
クリーチャー:アーマード・ワイバーン 3000 |
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、バトルゾーンにある「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて、持ち主の墓地に置く。 |
アーマード・ワイバーン及びDM-01を代表する男のロマンの一枚。
cipでブロッカーを敵味方なく殲滅させるという豪快な一枚で、勝舞君も愛用して大人気だった。
実用性も高く、後に出た《蒼黒の知将ディアブロスト》とのコンボは有名。
人気の割には何故か再録されなかったが、それが逆に人気を生んでいた一因かもしれない。
やがてインフレが進み、最終的には上位互換が生まれてしまっている。
特にS・トリガー獣である《メガ・ブレード・ドラゴン》の登場は痛い。
そのため現在ではお役御免…に見えるが、バーレスクや《緑神龍バグナボーン》との相性の良さでギリギリ使い道を保持している。
ガトリング・ワイバーン 火文明 (7) |
クリーチャー:アーマード・ワイバーン 7000 |
W・ブレイカー |
このクリーチャーは、タップされていないクリーチャーを攻撃できる。 |
DM-01におけるアンタップキラーの大型クリーチャー。
今でこそシンプルな能力だが、DM-01でも一番当たりの高レアとも評されてた一枚。
敵クリーチャーをこつこつと殴って制圧可能(特に初期はこいつよりパワーが上なクリーチャーは多くない)で、《無限掌》辺りを使えば全滅も可能。
パワーインフレが進んだかつ種族が完全に不遇と化した現在ではかなり厳しいが、今でもDMの大型アンタップキラーの代表格である。
ドラグライド 火文明 (5) |
クリーチャー:アーマード・ワイバーン 5000 |
このクリーチャーは、可能であれば毎ターン攻撃する。 |
DM-01の強制攻撃持ちのワイバーン。
コスパも悪い・召喚酔いもする・そして強制攻撃でブロッカーに特攻して死ぬ・一応デメリット持ちなのにパワーが高くない…。
割と当時からも評判が悪かった一枚で、使い道は殆どない。
このカードの注目すべき点は能力以外の点で、種族の命名ルールを一番最初から破っているという点。
実はイラストとフレーバーテキストから察するに、ドラグライドはワイバーンじゃなくてそのワイバーンの上にいるドラゴノイドである。
つまり、時代が時代ならドラゴノイド/アーマード・ワイバーンだった可能性が…そうなったところでどうしようもないが。
メタルウイング・ワイバーン 火文明 (7) |
クリーチャー:アーマード・ワイバーン 6000 |
このクリーチャーが攻撃する時、「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体破壊する。 |
W・ブレイカー |
アタックトリガーでブロッカーを一体破壊する。
最初期はなかなか有能だったが、ブロッカー側のパワー・コストの両面でインフレが起きたことで徐々に出番がなくなった。
今やあの《爆竜 GENJI・XX》などがいる時点でどうしようもない。
再録時にエラッタを起こした事で、実はテキストがややこしい変更があった一枚。
最初は相手ブロッカーのみ破壊対象だったが、変更後は自分のブロッカーも対象として破壊する効果に変わった。
弱体化したように見えるが、pig持ちブロッカーと組わせてGENJIとの差別化は…したところでだな。
ブレイドラッシュ・ワイバーンδ(デルタ) 火文明 (7) |
クリーチャー:アーマード・ワイバーン[サバイバー] 5000 |
SV-W・ブレイカー |
サバイバー(このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の他のサバイバーも上のSV能力を得る) |
DM最初の特殊種族であるサバイバーに仲間入りしたワイバーン。
W・ブレイカー持ちという準バニラっぽい性能だが、これを共有能力で小型のサバイバー連中に分けることで攻撃力をアップできる。
すぐに《シグマ・トゥレイト》にフィニッシャーとしての立場は奪われたが、同文明なので共存はできている。
えっ?《オメガ・ゴライアスδ》のせいで立場が奪われた?…自然を入れないサバイバーデッキならワンチャンあるかもしれない……。
ちなみに、パンプアップなしのパワー5000なのにW・ブレイカーを持てたというDMの歴史ではかなり希少な一枚だったりする。
ツインキャノン・ワイバーン 火文明 (7) |
クリーチャー:アーマード・ワイバーン 7000 |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
シンプルにスピードアタッカーとW・ブレイカーと高パワーを持つ一枚。
速攻性と攻撃力があるため登場時からフィニッシャーとして有用で、ボルバルザーク関連のデッキで活躍していた。
やがてボルバルザークのプレミアム殿堂で微妙な立場になると、激しいインフレが起きた覚醒編時期には完全に引退状態に。
それでも、スピードアタッカーの恐ろしさとイラストのデザインから今なお人気は高い。
ストームジャベリン・ワイバーン 火文明 (4) |
クリーチャー:アーマード・ワイバーン 7000 |
このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない。 |
このクリーチャーは、タップされてない光と水のクリーチャーを攻撃できる。 |
光文明及び水文明を使うプレイヤーに恐怖と苦痛を与え続けている一枚。
相手プレイヤーへの攻撃不可と引き換えに敵対色へのアンタップキラーとコストに反したパワーの大きさを手に入れた。
水と光は序盤の小型はパワーが低めなこともあって、インフレが進んだ現在でも脅しをかけられる。
コスト設定が絶妙で、多色やサイキックが出てくるタイミングで殴り掛かれるのがグッド。
軽量なワイバーンであることも高評価の一因で、バーレスクの進化元素材としても有用。
さらにパワー指定除去や殴り返しへの耐久性があり、進化元としての安定性もなかなか。
非進化のアーマード・ワイバーンでは最強候補とも呼ばれ、DM-05を代表する一枚。
エグゼズ・ワイバーン 火文明 (3) |
クリーチャー:アーマード・ワイバーン 5000 |
スピードアタッカー |
このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。 |
自分のターンが終わるとき、このクリーチャーを自分の手札に戻す。 |
最軽量のアーマード・ワイバーン。
相手プレイヤーを攻撃できないが、コストに対してやや高いパワーとスピードアタッカーを得ている。
当時は《アストラル・リーフ》や軽量進化クリーチャーへのキラーとして用いられた。
ターンの終わりに手札に戻ってしまうという効果があるため、何度も使える疑似火力呪文のような扱いである。
今は同型再販として出た《紅神龍ガルドス》の方がドラゴンなため使われる…ガルドスのドラゴンも対外酷い不遇種族だが。
一応最軽量のワイバーンという今でも揺らがない立場があるため、バーレスクデッキでは進化元としてよく働いてくれる。
聖剣炎獣バーレスク 火文明 (9) |
進化クリーチャー:アーマード・ワイバーン 8000 |
進化-自分のアーマード・ワイバーン1体の上に置く。 |
このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかったとき、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。 |
W・ブレイカー |
自分のターンの終わりに、このクリーチャーを自分の手札に戻す。 |
元祖エクストラターン持ちで、現在に至るまで多くのデュエリストを虜にした最高のアーマード・ワイバーン。
相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった場合はエクストラターンを得られる。
しかし自分のターンの終わりには進化元ごと手札に戻ってしまうため、再召喚に手間がかかる。
この「圧倒的ではないがインパクトに残り、再召喚も難しいが無理ではなく弱くもない」という絶妙な調整は、一種の芸術と言っても過言ではない。
圧倒的なマナブーストでバーレスクを出して勝負に出る専用デッキ「ターボバーレスク」も高い人気を誇る。
現在でも様々な形のターボバーレスクが構築されているが「バーレスクで決めたい」という強い決意は同じである。
再録されていないことを悔やむ声は多いが、クリムゾン・ワイバーン同様にそれが逆に人気を高めてる節もある。
マインロード・ワイバーン 火文明 (4) |
クリーチャー:アーマード・ワイバーン 3000 |
サイレントスキル |
SS-パワー3000以下のクリーチャーをすべて破壊する。 |
サイレントスキルに手を出してみたアーマード・ワイバーン。
サイレントスキルでパワー3000以下に対して火力除去を展開する…が、自分もパワー3000なので一度っきりで基本死ぬ。
それを考慮しても効果は悪くないが、要のサイレントスキルが発動しにくいのが最大の難点。
同弾に収録された《ボーグのリボルバー》の上位種でもある。
実は海外版のフレーバーテキストがかなりカオス。
とあるクリーチャーへの思いを語っている最中に勝手に自爆して死亡するというとんでもない内容となっている。なんだこのクリーチャー!?
従来の日本版のフレーバーテキストがカッコいいのとは真逆である。
雷炎賢者エイジス 光/火文明 (4) |
クリーチャー:グラディエーター/アーマード・ワイバーン 5000 |
ブロッカー |
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 |
このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。 |
このクリーチャーがブロックしてバトルに勝った時、そのバトルで破壊されたクリーチャーと同じ種族のクリーチャーをすべて破壊する。 |
多色グラディエーター/アーマード・ワイバーン。
ワイバーンの格好の餌だったブロッカーを持ち、ブロック時にバトルで勝てばバトルで負けたクリーチャーと同種族のクリーチャーを敵味方関係なく殲滅する。
種族デッキへのキラーとなり得る性能は面白いのだが、能力の誘発条件がかなり受動的なのが悲しいかな。
強制攻撃誘発などと組み合わせる必要がある上に、多色なのにバトルに勝てるほどパワーも高くないのでその辺のフォローも必要という……。
なお、バトルしている相手がエイジスと同じ種族なら自爆する可能性が指摘されているがあまり心配する必要はない。
だってグラディエーターとアーマード・ワイバーンなんてまず滅多に見ないでしょ?
GF隊中佐 爆音のジャック 火文明 (8) |
クリーチャー:アーマード・ワイバーン/ハンター 7000+ |
自分の《GF隊少尉 飛剣のエース》がバトルに勝った時、このクリーチャーを自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。 |
ハンティング |
W・ブレイカー |
ハンターと化したワイバーンで、GF隊デッキの核の一枚。
コストは重いが、《GF隊少尉 飛剣のエース》が勝てばバトルゾーンにタダ出し出来る。
パワーがやや物足りない感はあるが、ハンティングでバトル中のパワーを上昇させられる。
手札次第では複数体踏み倒せるので、《反撃の城 ギャラクシー・ファルコン》での一斉攻撃も考えられる。
GF隊の大将である《GF隊総大将 無敵ング》の前座でもあり、ジャックがバトルに勝てば無敵ングが自身の効果で踏み倒されてくる。
無敵ングはジャックが場にいることでシールドを焼却できる仕組みになっているため、無敵ングの活躍にはジャックは必須。
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- 今まで記事無かったのに驚き。バーレスクはイメンダーウィンで今もボチボチ大会でも使われてる一枚だね -- 名無しさん (2017-09-05 16:06:32)
- マインロードさんの海外テキストを知りたい人は「Minelord Skyterror」でググってみよう -- 名無しさん (2018-10-13 13:01:45)
- まさかの最軽量の3コストのワイバーンが登場。やったぜバーレスクとフォッカー。 -- 名無しさん (2018-12-14 18:28:01)
- ワイバーンそっちのけでデューンゲッコーに乗るドラゴノイドが現れてしまった…お前の事だブルレイザー -- 名無しさん (2021-12-10 02:47:25)
- ↑×2 エグゼズワイバーン「(´;ω;`)」 -- 名無しさん (2021-12-10 11:10:48)
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