World of Tanksに登場する戦車(日本)

ページ名:World of Tanksに登場する戦車_日本_

登録日:2017/03/27 (月) 21:51:03
更新日:2024/02/06 Tue 10:45:43NEW!
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※本項目はWorld of tanksから分離した記事です



我らが祖国の偉大なるチハたんツリー。カラーリングはゼロ戦色というかザク色というか。ハーケンクロイツ同様、ゲームでは旭日旗は登場しない。


「帝国陸軍ってツリー形成する程戦車なかっただろ」と思われるかもしれないが、試作戦車・計画戦車がバンバン出てくるWotではそんなこともないので大丈夫。重戦車の終盤は計画戦車にしても怪しくないかって?気にするな。


軽・中戦車の系統と重戦車の系統の2本のルートがあり、それぞれ性能傾向(と人気度)がはっきり分かれているのが特徴。
軽・中戦車ルートは火力、とりわけ貫通力においてみるべき点があるものの、装甲・速度・隠ぺいといったそれ以外の性能が最低レベルという玉砕設計。特に中tierあたりでこの傾向がおもいっきり顕著になるため、必然的に人気はあまりない。


一方の重戦車系統(正確にはそのなかのオイ車系列)は、重火力・重装甲・低機動・低隠ぺいといういかにも重戦車らしいルートで、火力と装甲は他国の同格戦車を上回る同tier帯最強レベル。実用性はかなり高めで、必然的に人気も高い。


強化アイテムは日本人のソウルフードであるおにぎり。アイコンを見た感じ三角形(三角形ならおむすびじゃ?とか細かいことを言う奴には精神注入棒だ!)で、塩・ごま・かつお?の3種1セットになっている。



≪日本ツリーの代表的戦車≫



Type 97 Chi-Ha
大日本帝国陸軍のアイドルことみんなのチハたん。tierは3、区分は軽戦車中戦車軽戦車(v1.9で軽戦車に戻った)。
M5スチュアートに蹴り飛ばされ、M4シャーマンにふんづけられ、Matildaには弾き飛ばされながらも健気に第二次大戦を戦い抜いた姿には誰しもキュンとしちゃうことだろう。


……と言いたいところだが、意外や意外。このゲームにおけるチハたんは、なんとなんと普通に強戦車の部類に入るのである。
まずこのゲームはtier(レベル)による区分にそってマッチングが組まれるため、基本的に相手にするのは自分と同格の戦車になる。
このため史実とは違って、M2中戦車とかBT-7とか、第二次大戦時にはとっくに陳腐化していた同期の戦車達を相手にすればいいのである。


さらにチハたんは第二次大戦終戦まで戦った老兵なので、大戦後期の戦車に対抗して作られた高貫通力の47mm砲が搭載できる(いわゆるチハ改の砲)。
その貫通力は課金弾を使えばなんと122mmにも達し、装甲が厚いことで有名な格上戦車のMatildaだろうがアヒルちゃんだろうが普通にぶち抜いてしまう。
tierの関係で実際にはマッチングしないが、ド正面であればtier7重戦車であるティーガーIの車体(100mm)をぶち抜ける一品である。そこ、ティーガーが薄いだけとか言わない。
この最終砲は貫通以外の性能も高レベルでまとまっており、tier3戦車の中でもかなり高水準な一品。しかも俯角が15度も取れるため、地形を利用した戦術にも適性が高い。総じて火力面では文句なしにハイレベルと言える。


一方で日本戦車(オイ系除く)の宿業となる「紙装甲」「鈍足」という二大短所も既に片鱗が現れ始めているのだが、チハの時点ではまだそこまで決定的なものではなく、同格に比べてややペラい、ややトロいぐらいのレベルで収まっている。


ツリーそのものが苦行とさえ言われる日本軽・中戦車だが、この辺りまではそこまでの不利はなく、むしろ強戦車と言っても過言ではないだろう。


…そう、この辺りまでは。



O-I


日本語表記すればオイ車。多分名前さえ知らない人が殆どだと思われる、日本の計画超重戦車である。ローマ字に直すと世界一短い艦名になる重雷装巡洋艦ではない
正確には計画だけでなく試作機も実際に出来たのだが「接地圧がでかすぎてろくに走れない」「無理して走らせると走るたびに転輪が外れて落ちていく」という夏休みの工作レベルの代物だった。
だがこのゲームにおけるオイ車はちゃんと走るし、撃てるし、敵弾も弾いてくれるので安心してほしい。tierは6、区分は重戦車。


ゲーム内の性能はというと、一言で言えば「重戦車の鑑」と言って差し支えない。つまり文句なしの強戦車である。
日本戦車ツリーは一般に弱戦車が多いとされるが、このオイ車の系統(即ちtier5のオイ試作車、tier6のオイ車、tier7のオニ車、tier8のオホ車)だけは別格の強さを誇っている。


まずその最大の長所は、重戦車の名に相応しい圧倒的なまでの重装甲にある。車体前面150mm、砲塔全周150mmにも及ぶその装甲は、それまでtier6最強の装甲を謳われたイギリスのChurchilを遥かに上回る。
火力も十分に高く、特に最終砲である96式15cm榴弾砲の破壊力はかのKV-2の主砲と同レベルの代物である。


つまり火力と装甲の両面において、tier6で最強レベルを誇った重戦車を二つとも上回っているということになる。なんなのこの陸上戦艦……


とここまで聞くと恐ろしい重戦車に思えるだろうし、いやまあ実際そうなのだが、弱点もちゃんとある。それはかのマウスにすら匹敵する、あまりにもでかすぎる車体。


この大きさではまともに障害物に隠れることもできないし、またマウスと違って側面装甲はそこまで厚くないため、左右からの攻撃にはかなり弱い。角度をつけても不十分。
またあまり目立たないが結構シャレにならない箇所に弱点があり、手慣れた敵だときっちりねらってそこを抜いてくる。装甲を過信してうかつに突っ込むと、左右からの包囲攻撃でたちまち爆散してしまうだろう。
そして当然ながら自走砲からも親の仇のように狙われるので、時には慎重に、必要に応じては大胆に動かねば戦果は挙げられない。


とはいえこの巨体にさえ注意すれば、攻守共に非常にハイレベルな戦車であり、重戦車の基本を学び、また学びながら俺TUEEEEEEEするにはうってつけの重戦車である。


…だがVer1.13.0アプデでのHEの爆風判定変更により大幅弱体化。
ライバルであるKV-2は「榴弾砲しか使われない」ということで精度や照準時間にバフが来たが、本車と言わず日本重戦車は何故か据え置き。
そのため「弱点を狙わないと2桁ダメージもありうるのに、その弱点が狙えない」という割と洒落にならない状況になっている。
しかしここからは口径据え置きのままtierだけ上がっていくので、それでも相対的には一番マシなのが悲しい。




Type5 Chi-Ri


「チリは塵に、灰は灰に」とか「YOUは何しに日本(ツリー)へ?」とか、そんな囁きが聞こえてくるtier7の中戦車。和名は5式中戦車チリ。 
ドM専用ツリーとも称される日本ツリー軽・中戦車ツリーにおいて、一際眩い輝きを放つステキな戦車。その性能を端的に箇条書きすると


 ★★つよいところ★★

  • 3連発オートローダーの瞬間火力が高い。
  • 日本戦車らしく、俯角が10度もとれてハルダウンも楽々。

 ★★だめなところ★★

  • それ以外全部。

具体的に言うと、tierが7にもなって全周装甲が基本35mmしかない。あのあの、tier3のチハたんだって25mmあるんですけど…。
一応正面の一部にはほんのり硬い部分もあるが、実質防盾部以外は装甲が施されてないものと思ってよい。格下のHEでも楽々貫通フルダメージである。
やっぱりマッチングはしないが、チハの47mm砲通常AP弾(貫通81mm)でもどこでも抜かれるレベル。
そして機動力も日本戦車らしくもっさり&もったりな上、車体が重戦車並にでかいため回避に頼る戦い方は全くできない。無論、自走砲からもバカスカ撃たれることになる。
視界はそれなりに広いのだが、隠蔽率がひどすぎるため1対1なら先に発見されるのは確実にこちら側。
オートローダー砲も連射間隔が1秒なのはいいが、照準時間が1.7秒もあるので実質的に1秒での連射は非現実…。
しかもこれを乗せるための改良砲塔が洒落にならないレベルで重い癖に装甲は変わらないという謎まで持つ。
機動力をなんとかするために、オートローダー砲を諦めて通常砲塔を乗せるというスタイルも有り。
改良エンジンまで乗せればなんとか中戦車相応の機動力は手に入る。


戦車じゃなくて霊柩車なんじゃないかこれ?と疑ってしまうほどの極悪な生残性だが、唯一の長所である火力についても実は問題がある。
DPM自体は高水準なのだが、貫通力が微妙に足りないのである。課金弾を使ってさえ200mmに達さないので、同格重戦車の正面装甲に対してはほぼ無力。
そしてこの戦車には前述したとおり、他の中戦車のように回り込んで側面を取るような足はない…


よってこの戦車で戦うためには
「断固として前線は味方に任せ、自分は決して撃たれない位置を確保し、貫通できる格下だけを狙って一方的に火力を叩き込む」
という卑劣な戦い方を徹底するほかないのだが、しかし実は更なる、そしてある意味もっとも深刻な問題がある。
実は「控えめにいってもポンコツ」という他ないこの戦車なのに、昔はマッチングにおいてはなぜか重戦車と同じ扱いを受けるという謎のハンデを課せられているのである。
つまり味方にチリが1両加わると同時に、敵にはT29とかISとかのガチムチ重戦車が1両加わってしまうことに・・・なにこれいじめ?
v0.9.18以降この変則マッチングは廃止されたのでご安心を。



「STB-1」


日本軽・中戦車ルートの到達点。当然tierは10で、区分は中戦車。今でも陸上自衛隊で現役な74式戦車のプロトタイプである。


紙装甲・鈍足で知られる日本ツリーにおいて、ようやく出てきた走攻守のバランスがとれた「まともな」中戦車。


実厚こそ薄いものの、非常に優れた避弾経始が施されている砲塔装甲はとても頑丈。また日本戦車の特長であった良好な俯角も健在で、石頭の砲塔だけを出して行うハルダウン戦術が非常に強い。
ただし車体の装甲は相変わらず格下相手でも心もとないペラペラなので、開けたところでのダメージレースはNG。
そして戦後になってようやくまともなエンジンが登場したため、同格中戦車中屈指の出力/重量比を持ち、機動性も非常に良好。特に加速性と旋回性の高さは申し分なく、中戦車らしい臨機応変な位置転換に不自由することはない。
火力面でも同格中戦車中屈指のDPMを持ち隙は無いが、旧軍戦車の長所であった貫通・精度の高さは失われてしまった。
ver1.5.1より30km/h以下でアクティブサスペンションが起動するため、俯角が驚異の+21/-14度まで取れる。しかもスウェーデンの同システムと異なり、モード移行無しで自動的に切り替わるのも強み。
アクティブサスペンションが起動していなくとも+15/-8度と標準的な俯角は取れるので、待ち伏せ番長というわけではない。
ただハルダウンが強い代償か、DPMこそ高いが貫通と精度はそんなでもないのが悩みどころ。


tier10中戦車は基本的に各国の第一~第二世代MBTということもあり、似通った無難な性能傾向になることが多く本車もその例に漏れないが、その中では比較的軽戦車に寄せた性能と言える。
ライバル中戦車と比べても総合性能は高めで、日本軽・中戦車ルートの中では最も「強戦車」に近い存在だが、ここに至るまでに筆舌に尽くしがたい苦行を経なければならないのが難点。


ちなみに『自衛隊に制式採用された仕様の戦車』だと61式戦車に乗ることが可能*1。こっちはTier9の中戦車。
本ゲームには名だたる大怪獣たち*2は出てこないので安心して乗ることが出来る。 



「Edelweiss」
Tier8の課金中戦車。もともとSTA-2(61式戦車プロトタイプの2号車)がいたところに2台目として登場した車輛である。
主砲の40口径88㎜砲は課金戦車の御多分に漏れず凡庸以下、防御力や隠蔽も特筆するべきものは無いが、同Tier帯MTトップクラスの機動力によりそれらを補いうる強みを持っている。あと視界も平均点を維持しているので見るだけなら問題は少ない(ただし弾速が遅いので「セルフ観測での狙撃」までは厳しい事も)


実はこの戦車、コンシューマゲーム「戦場のヴァルキュリアシリーズ」とのコラボとして販売された戦車の1台である。
第1作にて主人公が登場していたあの戦車がそのまま?WoTに参戦したのだ(もう片方として第3作のネームレス号もTier8重戦車として販売)。ちなみに搭乗員も特別仕様(ただし乗せ換え不可。ちなみに公式がこれを言い忘れてちょっとした混乱が発生した)。
ただし原作では2人乗りだったのにWoTでは5人乗りになっている(Tierもカテゴリも違うが、スウェーデンのL-60など2人乗りの戦車自体は既に登場していた)・後部ラジエーターの発光が再現されていないなど、再現性については?なところも存在する。
ちなみに何故かTVとメガドライブが標準装備。残り3人はメガドラで遊んでるんだろうか。


しかし。
販売発表後、この戦車そのものについてWarGaming社に対する激しい非難表明をしたプレイヤーが多数存在した。何故か?
「完全に架空の戦車を出すのか?」という点である。
これまで他作品とのコラボ戦車はソ連のRudy号(TVドラマシリーズ『犬と四人の戦車兵』より。ロシア圏では大人気シリーズであるそうな)やアメリカのFury号(映画『フューリー』)、あるいは『ガールズ&パンツァー』コラボスキンMODなど、あくまで実在戦車のバリエーション車輛が選ばれてきた。
Rudy号はT-34-85、Fury号はM4A3E8の外見違いといった程度である(ただし前者はT-34-85を撮影に使用しただけで、作中では76㎜砲タイプとされている)し、ガルパンコラボもあくまで「外見だけが変わる」ものに過ぎない。
事実上は実在戦車として登場している車輛と同一であるわけだ。


だがこの戦車は「完全に架空の車輛」である(もっと言えば、設定からすれば性能的に同等となるはずの実在戦車と比べて明らかにスペック設定がおかしい)。「リアルな戦車戦」という広告まで打っているのに。まずコラボ戦車抜きにしても「リアル」なのかは疑問の余地があるかもしれないけど。
一部プレイヤーにとってはどうしても許せない事であった。
現在、日本語版フォーラムにて「この戦車の販売を中止することを求める」スレッドが確認できる。
そして、スレッドや実際のゲーム上でもこの車輛について肯定的な意見を残しているプレイヤーも多数存在する。


そもそも本ゲームには"架空の車輛"自体は通常開発ツリーにも多数登場している。ただし、そのような車輛はあくまで「そういう話自体は出ていた」という車輛から選ばれているため完全に架空かは微妙な所ではあるのを書き添えておくべきだろう。


WarGaming公式は「『パンツァーフロント』のE-79など、他にもコラボとして架空戦車を出したい」と発言した、という情報もある。
それらが実現するかは、本車が最終的にどういう評価に落ち着くのかにかかっている・・・のかもしれない。
とりあえず戦ヴァル勢なら買ってもいいんじゃないだろうか。


追記:修正求む


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  • 「ぶおおん、ぶおおん」 O-I Experimentalがせまってきます。 「ぶおおん、ぶおおん」 O-I Experimentalがせまってきます。 「ぶおおん、ぶおおん」 M4くんのりゅうだん砲は間にあいません。 「おかあさあん」 それがM4くんの最後のことばになりました。 -- 名無しさん (2017-03-27 22:08:20)
  • tier4LTの5式軽戦車ケホも地味ながら強いぞ 初期砲の47mm砲は言わずもがな最終砲の57mm砲も威力貫通が順当に強化されて扱いやすい、と言うかtier4LTではDPMが一番高い -- 名無しさん (2017-03-29 06:18:38)
  • さらに言うと隠避もtier4LT最高、高貫通の主砲と高い隠避を伏せ持つさながらニンジャのような戦車である -- 名無しさん (2017-03-29 06:23:46)
  • MTルートで隠蔽悪いのってゆーてチリと61式ぐらいじゃないか? -- 名無しさん (2017-03-29 12:39:44)
  • オイ先輩に付いていくのが基本になってる。なんでか異様に戦果あげてくんだよ僚機の時のオイ戦車 -- 名無しさん (2017-08-04 15:53:57)
  • 日本ツリーだとTier9&10HTのType4HeavyとType5Heavyも語り草。本家は性能調整で強弱変化が非常に激しかった。そして本家もCSも数々の調整で今や悲惨を通り越した「火力はある鈍足メタルキング」扱いされているからな... -- 名無しさん (2021-02-13 15:36:20)

#comment

*1 61式は試作型も実装済
*2 主な出演作だけでも「ゴジラシリーズ(昭和シリーズ~平成vsシリーズ)」「昭和ガメラシリーズ」「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」「ウルトラマン(初代)」などで悲惨な目に、マイナー作品や怪獣の出ないSF作品を含めればもっと沢山の怪獣・怪物に蹴散らされている。最近の被害事例だと「アカギ」の巨大鷲巣巌など。

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