登録日:2017/03/27(月) 14:54:01
更新日:2024/02/06 Tue 10:45:37NEW!
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scp-682 カラカラ 地底怪獣 怪獣 カオナシ 使徒 キングコング モンスターバース オオトカゲ ペリット スカルクローラー あさりよしとお風デザイン 84年ぶりの大抜擢 キングコング 髑髏島の巨神 スカルデビル 髑髏の亡者 髑髏の徘徊者 ゴジラvsコング
※この項目には映画の重大なネタバレが含まれています。未視聴の方はお手数ですが、ブラウザバックをすることを強くお勧めします。
スカルクローラーとは、レジェンダリー制作映画『キングコング 髑髏島の巨神』に登場する怪獣である。
そしてコングの一族を絶滅寸前にまで追い込んだコング族最大の敵。
身長:3.65~28.95メートル
体重:40~100トン
命名は第二次大戦時から髑髏島に住んでいる米兵ハンク・マーロウ中尉によるもの。「髑髏の徘徊者」や「髑髏の亡者」の意味が込められている。
アホロテトカゲのように前足しかない身体と、半透明のネバネバした粘液に覆われた骨が透けて見える皮膚、石灰化した顔が特徴の怪獣。余談ながら設定では年を重ねた個体は「スカルデビル」と呼称されている。
飛び道具は持っていないが口内にずらっと並んだ無数の槍のような牙による噛み付きと、矢のように飛び出す舌、そして獲物を拘束する際に役に立つ尻尾が武器。
映画版にはなかったが、小説版ではデビルは尻尾の先にある大きなとげを使ってコングを刺し殺そうとしていた。
顔の先には眼窩のような部分が存在するが、実は眼窩ではなくエラを兼ね備えた感覚器官であり、これを用いることで水中でも生活できる。
髑髏島の西側に巣穴を掘って住んでおり、食事の時には獲物を求めて地底から出てくる。ただ地底に適応した生物であるためか、地底では非常に滑らかに移動できるが地上では環境の変化のせいで足元がおぼつかずしばしば転んでしまうのが弱点。
上記のようにもともとは地下に住んでいる生物であるが、食事の際には地上に出てきてエサを探す非常に侵略的な捕食者であり、島の住人が最も恐れる存在。また平成ギャオスのような習性を持っており未消化物はペリットとして吐き出す模様。このシーンはめちゃくちゃグロい。
作中ではコングの両親とマーロウの友人だった碇軍平を殺した最大の敵役となってコングと人類の前に立ちふさがる。
【本編での行動】
※以下ネタバレ注意
UH-1から地質調査の際に撃ち込まれた爆弾によって地上に出現した。スケルバッファローやパッカード大佐とはぐれたチャップマンを捕食した後、コング族の巨大な骨が眠るガスに満ちた島の墓場で一行を強襲する。
そこでは重機関銃の攻撃もものともせずランダ博士をはじめとするクルーの多くを捕食するが、ウィーバーの機転で充満していたガスを爆破され焼死。
その後はコングの手によって多くが倒されるも、クライマックス近くになってパッカード大佐の手によって息も絶え絶えになっていたコングと人類の前に成体のスカルデビルが登場する。
この時はなぜかコングにとどめを刺さず、生き残ったクルーを執拗に追撃するも、コールの自爆により昨夜のダメージから完全回復したコングがピンチに気づき乱入する。
序盤は硬い表皮でコングの攻撃を防ぎつつ、素早い動きで翻弄し圧倒する。
だが、コングに協力することを選んだ人間たちが戦闘に乱入したため形勢が逆転。
怯んだすきにコングが船のスクリューで喉を切りさき、死亡した…。
かに思われたが、実は生存していた。
最後のあがきと言わんばかりにコングの腕に舌を絡みつかせ、噛み付いて引きちぎろうとする。
しかし次の瞬間、自慢の武器である舌をコングに掴まれ、内臓ごと引き抜かれて遂に息絶えた。
【その後の活躍】
後日談を描いたアメコミ、『Skull Island:The Birth of Kong』では、元々は地下空洞に住んでいた怪獣だったが、大規模な地殻変動の影響で髑髏島に住処を移したことが明かされた。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では直接の登場はないものの、裏設定ではギドラの呼びかけに反応して地底で眠っていた個体が多数目覚めてしまったらしく、コングはその対処に忙しかったため*1、最終決戦の地であるボストンへ向かわなかったらしい。
以下ネタバレ注意
『ゴジラVSコング』では、
エイペックス社に養殖されている怪獣として登場。
アメリカにある本社の地下から、卵が香港にある支社に届けられていた。
そして卵が送られた先には、髑髏島のスカルデビルよりさらに巨大な個体がいた。
前作ではメインの敵役とし活躍したが、今作ではラスボスのメカゴジラのデモンストレーション役として噛ませ犬同然の扱いをされている。
劇中では、一頭が施設に忍び込んだマディソン・ラッセル達に襲いかかろうとしたが、直後にメカゴジラに捕まってしまう。
必死で抵抗するも敵わず、熱線を浴びせられて、
縦に真っ二つにされ、そのまま死亡した。オォウ…。スカルクローラー…。
ちなみに裏設定によると、スカルクローラーを倒した際に出る特殊なガスが、怪獣達にとってはレベルアップを促す経験値素材のような物になっているらしい。
【デザインと立ち位置について】
監督のジョーダン・ヴォート=ロバーツによると「コングの特定の敵」としてデザインされた怪獣であり、デザイン時には明確なアイデアが浮かばず非常に時間がかかったという。
突破口となったのは原点の『キングコング』のクモガニのシーン後に登場する爬虫類の怪物が画面に映らなかったことで二本足に見えた点であり、
製作中に意識したわけではないが子供時代に好きだったサキエルやカオナシ、カラカラを無意識にモチーフとし白い顔に黒い体というデザインを煮詰めていったとのこと。
初期コンセプトアート時には後ろ足がついているものもあったが最終的には没になり今の形に落ち着いた。脚本初期は一匹しか登場しない予定だったらしく、その際に名前も「マッカーサー」になったり「マック」になったり「スカルクローラー」になったりと二転三転している。
『キングコング:髑髏島の巨神メイキングブック』の監督発言によれば「地面の底に棲み、この土地(髑髏島)の荒涼さ以上のものを体現した堕天使以上の存在であり神話の暗黒面」とのこと。
また、「完璧な身体を持ったクリーチャーではなくもがき苦しんでいる存在である」とも発言している。制作は非常に難産となったが監督はこのデザインを大変気に入り、今では誇りに思っているとメイキングブックで語っている。
余談ながらファンには出自が『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』のメガギラスと似ていることから「米国版メガギラス」と称する方もいる。
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- 一目見て「あっ、絶対コイツ意思疎通できないわ」な凶悪なデザインがいいよね、クローラー デザインといい動きと言い、なんか静岡に出てきそう -- 名無しさん (2017-03-27 16:24:34)
- キンコンの項目よりも先に建てられたか。確かにこいつは恐ろしい感じがするわなぁ、だが王たちには勝てそうにない -- 名無しさん (2017-03-27 16:32:49)
- ↑Gなら何気なく振った尻尾で片付けそうだよね。 -- 名無しさん (2017-03-27 16:51:32)
- ↑酸の1つも吐けなきゃ婆羅護吽様の二の舞とか、そりゃ幾ら何でも世知辛くないかい…? -- 名無しさん (2017-03-27 17:58:04)
- 隠れモチーフ、サキエルとカオナシ(四足疾走形態) -- 名無しさん (2017-03-27 18:03:34)
- 勝てないのはわかるがそれでも俺はギャレゴジと、ゴジラと同スケールにまで巨大化したスカルクローラー(スカルデビル)の対決が見たい… -- 名無しさん (2017-03-27 19:37:53)
- ムートーもそうだけど、モンスターバースの敵役怪獣が奇をてらったデザインなのはゴジラにコング…そしてまだ見ぬ「王」達を立てるためにあえてそうしてるのかな -- 名無しさん (2017-03-27 20:55:18)
- 公開から一週間経っていないが、ネタバレ禁止ルールに抵触していないか? -- 名無しさん (2017-03-27 21:20:11)
- まだもう少し待った方が良かったかもね 不気味だし脅威ではあるんだけど、コングというキャラの敵としてはちょっと格落ちする印象もあるなぁ…って感じだ -- 名無しさん (2017-03-27 22:10:48)
- ↑まぁ神話で「王」と対立する「怪物」って役割だしね -- 名無しさん (2017-03-27 22:18:55)
- ↑×2 コングがまだ成長途中と考えれば「倒すべき敵」というより「超えなければならない壁」という立ち位置なのかもしれない -- 名無しさん (2017-03-27 22:23:26)
- ↑コングがこいつらに勝たなきゃ、文字通りお話にならない訳だし、仕方ないわな。ただ -- 名無しさん (2017-03-27 22:56:03)
- ↑続き ただ、せめてムートー並みの力は欲しかったかな。 -- 名無しさん (2017-03-27 22:57:07)
- ↑尻尾の先に神経毒の毒針を持つ、とかそんな感じの一点でも強みがあるとまた違った魅力になったかもしれないね。(小説版では尻尾の棘でコングを斬りつける描写がある) -- 名無しさん (2017-03-27 23:15:56)
- ↑別に物理ごり押しも悪くはないけど、それならもうちょいパワーとサイズが欲しかったよね。 -- 名無しさん (2017-03-27 23:50:03)
- ↑相手が格闘主体のコングだからね。ガップリ四つに組み合う感じのパワー描写欲しかった。あれだけ立派な前足をお持ちだからね。 -- 名無しさん (2017-03-28 00:02:39)
- 荒らしコメントを削除 -- 名無しさん (2017-03-29 20:58:58)
- ムートー♀とスカルデビル、どっちの殺され方がマシなのだろうか…。 -- 名無しさん (2017-03-29 21:03:03)
- コールの自爆は無駄死ににみえたけど(小説版では一応、ダメージ食らわせてたが)、結果的にコングを呼び出したという点では決してそうじゃなかったんだな。 -- 名無しさん (2017-03-30 10:33:24)
- ↑2 ムートー♀は一瞬で死ねたからまだ楽かなぁ…スカルデビルは内臓ごと引きずり出されてるからクッソキツイ。まぁ愛する夫と子供達を葬られ知らないおじさんにゲロ熱線口移しを食らって葬られた人妻ムートー♀はかなり屈辱度高いだろうが。 -- 名無しさん (2017-03-30 10:53:44)
- 成長しきったコングの両親を殺した実績があるけど、その時はガチンコで勝ったのか、デビル級が複数いたのか、幼いコングか何かが枷になったのか気になるな -- 名無しさん (2017-03-30 16:39:29)
- SCP-682に似ているのは意識してやってる? -- 名無しさん (2017-03-30 20:00:07)
- ↑ぶっちゃけあれ、イルカやシャチが腐敗して頭骨が剥き出しになった状態だから「頭が骸骨のトカゲ」はみんな似た感じになるんじゃないかと -- 名無しさん (2017-03-31 02:49:25)
- コイツに手間取ってるようじゃゴジラと戦うの厳しそうだな -- 名無しさん (2017-04-09 10:55:05)
- ↑まだ成長期だからね、コングは。しかし、あの時、なんでコングを殺さずにコンラッドたちの方を追ったのか?デビルは。死にかけでいつでも殺せると侮ったからかな。 -- 名無しさん (2017-04-09 11:02:23)
- ↑むしろ死にかけだからこそ手を引こうと考えたんじゃない?コングに限らず手負いの獣って死に物狂いで反撃してくるから厄介だし、野生動物としては戦いで深手を負うと生き延びるのが辛くなるから捕食者同士の戦いはあまり激しくは行わないのが常だしそんな感じじゃない? -- 名無しさん (2017-04-09 18:00:51)
- ↑5俺も最初見たときあのクソトカゲを思い出した -- 名無しさん (2017-04-18 00:59:08)
- 使徒より元ネタより、まずゴロザウルスが真っ先に思い浮かんだ自分は少数派なのか? -- 名無しさん (2017-09-13 22:06:54)
- 船の機銃で撃たれてそっち振り向いたのに走って逃げる主人公の方を追い掛けてったから、早く動くやつを追う習性でもあるのかね。食える分以上の獲物を狩ろうとする野蛮な生物。 -- 名無しさん (2019-05-25 01:31:07)
- アシダカグモなんかも捕食中に別の獲物を見つけるとそっちに向かっていくそうだしな。まあこっちの場合はそのおかげで(人間視点から見ると)ゴキブリ駆除の益虫としての価値を高めてるが -- 名無しさん (2019-05-25 02:05:44)
- やっぱモンスターバースのオリジナル怪獣皆好きだわ。新作の羽が生えたコブラみたいなのも気になる -- 名無しさん (2021-04-15 18:40:06)
- 作中で「クソトカゲ」とか人間に色々と悪口いわれていたな。次回作でのキングギドラの気まぐれで人を殺す極悪度やクズっぷりと比べればまだかわいいもんだぞ。 -- 名無しさん (2021-07-09 18:28:05)
- 初出がゴジラじゃない東宝怪獣も多いしこいつもゴジラ怪獣入りしたと言ってもいいのではないだろうか -- 名無しさん (2021-08-01 15:11:08)
- クソトカゲタグつけたの誰やw大体合ってるけどさぁ……w -- 名無しさん (2021-10-07 23:15:47)
- 怪獣自衛隊のオロチがまんまこいつ こいつの体内ガス あんなんな有害なん -- 名無しさん (2021-10-28 13:32:59)
- スカルが経験値素材になるって裏設定の情報源はどこだろう…? -- 名無しさん (2022-09-02 20:48:10)
- ラウドボーンがこいつにみえた -- 名無しさん (2022-12-13 21:34:11)
- 劣化版クソトカゲ -- 名無しさん (2022-12-18 13:45:56)
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